JP3362606B2 - 流路切換弁 - Google Patents

流路切換弁

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JP3362606B2 JP21839796A JP21839796A JP3362606B2 JP 3362606 B2 JP3362606 B2 JP 3362606B2 JP 21839796 A JP21839796 A JP 21839796A JP 21839796 A JP21839796 A JP 21839796A JP 3362606 B2 JP3362606 B2 JP 3362606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷凍機の冷
媒回路に備えられる四路切換弁に代表されるような流路
切換弁に係り、特に、その構造の簡素化及び信頼性の向
上を図る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷暖房可能な空気調和装置の
冷媒回路には、この冷媒回路での冷媒循環方向を切換え
るための四路切換弁が設けられている。この種の四路切
換弁を開示するものとして、例えば特開昭61−646
8号公報がある。
【0003】この公報に開示されているものは、シリン
ダ状弁本体の一側に圧縮機の吐出側に繋がる高圧ポート
が形成され、この高圧ポートに対向した他の一側に圧縮
機の吸入側に繋がる低圧ポートが形成されている。そし
て、低圧ポートの両側に室外熱交換器及び室内熱交換器
に夫々繋がる第1及び第2の開口が形成されている。ま
た、この低圧ポート及び各開口に亘る弁本体の内面には
平坦面でなる弁座が設けられている。そして、弁本体内
部には、低圧ポートと第1開口とを連通させる状態と、
低圧ポートと第2開口とを連通させる状態との間で上記
弁座上をスライド移動可能な椀型の弁体が備えられ、こ
の弁体の移動に伴って各ポートと開口との連通状態を切
換えることで冷媒循環方向を変更可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の四路切換弁にあっては以下に述べるよう
な不具合がある。 (1) 弁体を、弁座に押え付けながらスライド移動させ
る必要があるために、この押え付けるための機構及びス
ライド移動させるための機構が必要であって、多くの部
品点数を要し、構造の複雑化、組立て作業の煩雑化を招
いていた。 (2) 弁体と弁座との間の冷媒漏れを防止するために
は、弁体の周囲全体を弁座に均等な圧力で押圧する必要
があるが、この押圧力を均等にすることは難しく、これ
が不均一な場合には弁体と弁座との間の冷媒漏れ量(回
路内の高圧側から低圧側への漏れ量)が著しく多くなっ
てしまって冷凍機全体としての効率の低下に繋がってし
まう。 (3) 高圧ポートと低圧ポートとが互いに対向した位置
に設けられ、また、この各ポートに繋がる配管は共に圧
縮機に繋がることになるので、圧縮機の配設位置によっ
て一方の配管を圧縮機に向かって大きく迂回させて配置
せねばならない。このため、回路製作時の配管の取り回
し作業が煩雑になり、また、四路切換弁の周囲に必要な
配管取り回しスペースも大きく必要になってしまう。
【0005】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であって、流体の流路を切換え可能な流路切換弁に対
し、少ない部品点数で、流体の漏れ量を抑制し、また、
配管の取り回しスペースの縮小化を図ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、各配管の接続方向を同一方向にしなが
ら、シリンダ部材の内部でピストン部材が往復移動自在
となるような弁構造とし、このピストン部材の移動に伴
って流体通路の通路形状を変更するようにした。
【0007】また、本発明は、シリンダ部材に、流体通
路を形成するための複数の通路を備えさせ、この各通路
の連通状態を、シリンダ部材の内部で往復移動自在なピ
ストン部材により切換えるようにしたものである。
【0008】更に、本発明は、内部に複数の流路が形成
されたピストン部材の製作を簡略化するようにしたもの
である。
【0009】具体的に、請求項1記載の発明は、内部に
流体通路が形成されると共に、複数本の配管(P-P,P-B,P
-A,P-T) が接続され、各配管(P-P〜P-T)同士の連通状態
を、上記流体通路の通路形状を変更することによって切
換え可能とする流路切換弁を前提としている。
【0010】そして、上記各配管(P-P〜P-T)が夫々同一
方向から接続されたシリンダ部材(3),(2) と、該シリン
ダ部材(3),(2) の内部に形成され、各配管(P-P〜P-T)の
接続方向に延びるピストン挿入孔(B1-V1〜B4-V2),(2e)
とを設ける。また、該ピスト ン挿入孔(B1-V1〜B4-V2),
(2e) に挿入された状態で、このピストン挿入孔(B1-V1
〜B4-V2),(2e) の延長方向に往復移動自在とされ、その
移動位置に応じて流体通路の通路形状を変更可能とする
ピストン部材(30),(3)を設けた構成としている。
【0011】また、本発明は、上記シリンダ部材(3),
(2) に接続される配管を、第1〜第4の4本の配管(P-
P,P-B,P-A,P-T) とする。ピストン部材(30),(3)を、ピ
ストン挿入孔(B1-V1〜B4-V2),(2e) 内において第1の移
動位置と、第2の移動位置との間で往復移動自在とす
る。ピストン部材(30),(3)が第1の移動位置にあるとき
には、第1配管(P-P) が第2配管(P-B) のみに連通し、
且つ第3配管(P-A) が第4配管(P-T) のみに連通する一
方、第2の移動位置にあるときには、第1配管(P-P)が
第3配管(P-A) のみに連通し、且つ第2配管(P-B) が第
4配管(P-T) のみに連通する構成としている。
【0012】具体的に、第1配管(P-P) に連通する第1
通路(B1-P 〜B2-P) 、第2配管(P-B) に連通する第2通
路(B1-B 〜B3-B) 、第3配管(P-A) に連通する第3通路
(B1-A 〜B3-A) 、第4配管(P-T) に連通する第4通路(B
1-T 〜B2-T) を備えさせる。また、第1通路(B1-P 〜B2
-P) と第2通路(B1-B 〜B3-B) とを連通する第1連通路
(19,21) 、第3通路(B1-A 〜B3-A) と第4通路(B1-T 〜
B2-T) とを連通する第2連通路(22,20) 、第1通路(B1-
P 〜B2-P) と第3通路(B1-A 〜B3-A) とを連通する第3
連通路(19,16) 、第2通路(B1-B 〜B3-B) と第4通路(B
1-T 〜B2-T) とを連通する第4連通路(17,20) を備えさ
せる。そして、ピストン部材(30,30) が第1の移動位置
にあるときには、該ピストン部材(30,30) が第1連通路
(19,21)及び第2連通路(22,20) を開放し、且つ第3連
通路(19,16) 及び第4連通路(17,20) を閉塞する一方、
ピストン部材(30,30) が第2の移動位置にあるときに
は、該ピストン部材(30,30) が第3連通路(19,16) 及び
第4連通路(17,20) を開放し、且つ第1連通路(19,21)
及び第2連通路(22,20) を閉塞する構成としている。
【0013】更に、本発明の発明は、上記ピストン部材
(3) を、複数のブロック(B1 〜B4)を積層して成す。ま
た、各ブロック(B1 〜B4) に、第1〜第4通路を構成す
る複 数の貫通孔(B1-P 〜B3-B) を、配管(P-P〜P-T)の接
続方向で互いに対向するように形成する。第1〜第4連
通路は、各ブロック(B2 〜B3) の上面または下面に形成
され、一端が上記貫通孔(B2-A 〜B3-B) に連通し、他端
がピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)に連通する溝(16 〜2
2) によって構成する。そして、弁体(30)の移動位置に
応じて、上記溝(16 〜22) による貫通孔(B2-A 〜B3-B)
とピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)との連通状態を変更す
る構成としている。
【0014】本発明の特定事項により、シリンダ部材
(3),(2) に形成されたピストン挿入孔(B1-V1〜B4-V2),
(2e) 内でのピストン部材(30),(3)の移動位置に応じて
流体通路の通路形状が変更する。これにより、4本の配
管(P-P〜P-T)同士の連通状態が切換えられることにな
る。このため、ピストン部材(30),(3)の形状をピストン
挿入孔(B1-V1〜B4-V2),(2e) の形状に一致させたり、こ
の両者間にOリング等を装着するのみで流体の漏れを防
止しながら配管(P-P〜P-T)同士の連通状態が切換え可能
となる。つまり、従来のような漏れ防止のための複雑な
機構が不要になる。また、各配管(P-P〜P-T)はシリンダ
部材(3),(2) に対して夫々同一方向から接続されている
ので、回路製作時の配管の取り回し作業が簡略になる。
【0015】本発明の流路切換弁を四路切換弁として適
用した場合の切換動作が具体的に得られ実用性が向上で
きる。
【0016】更に、個別に作製した複数のブロック(B1
〜B4) を積層することで、内部に第1〜第4通路及び第
1〜第4連通路を備えたピストン部材(3) を構成するこ
とができ、製作作業の簡略化を図ることができる。
【0017】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の流路切換弁において、ピストン部材(30)に、ピストン
挿入孔(B2-V1〜B3-V2)と同形のヘッド部(31,32) を備え
させる。そして、このヘッド部(31,32) がピストン挿入
孔(B2-V1〜B3-V2)に嵌り込んだ状態では、該ピストン挿
入孔(B2-V1〜B3-V2)を閉塞して、貫通孔(B2-A 〜B3-B)
と非連通状態とする一方、ヘッド部(31,32) がピストン
挿入孔(B2-V1〜B3-V2)から抜き出た状態では、該ピスト
ン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)を開放して、貫通孔(B2-A 〜B3
-B) と連通状態とする構成としている。
【0018】この特定事項により、ピストン部材(30)の
移動位置によって流体通路の通路形状を切換える構成が
具体的に得られることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。また、本実施形態では、空気調和装置
の冷媒回路に備えられ、該冷媒回路での冷媒循環方向を
切換え可能な四路切換弁に本発明を適用した場合につい
て説明する。つまり、本四路切換弁は、空気調和装置の
冷房運転時には、圧縮機からの吐出冷媒を室外熱交換器
に流し、且つ室内熱交換器からのガス冷媒を圧縮機の吸
入側に流すような切換え状態となり、逆に空気調和装置
の暖房運転時には、圧縮機からの吐出冷媒を室内熱交換
器に流し、且つ室外熱交換器からのガス冷媒を圧縮機の
吸入側に流すような切換え状態となるものである。
【0020】(第1実施形態) 先ず、本発明の第1実施形態について説明する。本形態
の四路切換弁(1) は、図1及び図2に示すように、ケー
シング(2) と、該ケーシング(2) 内に収容されたシリン
ダ部材としての弁本体(3) とから成っている。
【0021】ケーシング(2) は、一方(図2の上方)が
開放された有底円筒状のケーシング本体(4) を備えてい
る。このケーシング本体(4) は、下面の中央部に小径の
下側パイロット孔(4a)が貫通形成されている。そして、
このケーシング本体(4) の上端部周辺の外周面には図示
しない雄ねじが形成されており、この雄ねじに対して蓋
体(5) が螺合されている。この蓋体(5) は、偏平な円筒
状であって、その下端部周辺の内周面に図示しない雌ね
じが形成されている。そして、この雌ねじと上記ケーシ
ング本体(4) の雄ねじとが螺合されることで、蓋体(5)
がケーシング本体(4) に組み付けられている。また、こ
の蓋体(5) の上端部の内径寸法は、ケーシング本体(4)
の内径寸法よりも僅かに小さく設定されている。このた
め、図2の如く、蓋体(5) がケーシング本体(4) に組み
付けられた状態では、この蓋体(5) の上端部が、ケーシ
ング本体(4) 内に収容された弁本体(3) の上面を押え込
むことで、該弁本体(3) をケーシング(2) 内に保持す
る。
【0022】次に、弁本体(3) の構成について説明す
る。この弁本体(3) は、配管取付け座(10)、複数のブロ
ック(B1 〜B4) 及びパッキン(P1 〜P5) を備えており、
図3に示すように、配管取付け座(10)の下側にブロック
(B1 〜B4) とパッキン(P1 〜P5) とが交互に積層されて
構成されている。
【0023】上記配管取付け座(10)は、図4に示すよう
に、偏平な円板状の部材であって、その中央部に小径の
上側パイロット孔(10a) が貫通形成されている(図1参
照)。また、この上側パイロット孔(10a) の周囲の4箇
所には図示しない配管取付け孔が開口されており、これ
ら配管取付け孔に、冷媒回路の各機器に繋がる配管(P-A
〜P-T)が夫々接続されている。今、説明を簡単にするた
めに、図1(a) における左下の配管をAポート配管(P-
A) 、右上の配管をBポート配管(P-B) 、左上の配管を
Pポート配管(P-P) 、右下の配管をTポート配管(P-T)
と呼ぶ。そして、Pポート配管(P-P) は図示しない冷媒
回路の圧縮機吐出側に、Tポート配管(P-T) は圧縮機吸
入側に夫々接続されている。また、Bポート配管(P-B)
は冷媒回路の室外熱交換器に、Aポート配管(P-A) は室
内熱交換器に夫々接続されている。また、上記各配管(P
-A〜P-T)の下端部分は、配管取付け座(10)の各配管取付
け孔を貫通し該配管取付け座(10)の下面から僅かに下方
に突出している。
【0024】以下、各ブロック(B1 〜B4) 及び各パッキ
ン(P1 〜P5) について説明する。これらブロック(B1 〜
B4) は、ケーシング(2) 内に収容された状態において上
から順に配置される第1ブロック(B1)〜第4ブロック(B
4)より成る。各ブロック(B1〜B4) は、樹脂製或いは金
属製であって、外径が上記ケーシング本体(4) の内径に
略一致した円柱状でなり、その内部に冷媒の流通経路を
構成する開口及び後述する弁体(30,30) を収容するため
の開口が夫々形成されている。また、各パッキン(P1 〜
P5) は、上記各ブロック(B1 〜B4) と同径の偏平円板状
でなり、各ブロック(B1 〜B4) の開口に対応した所定の
開口が形成されている(詳しくは後述する)。そして、
これらパッキン(P1 〜P5) は、配管取付け座(10)と第1
ブロック(B1)との間、各ブロック(B1 〜B4) 同士の間及
び第4ブロック(B4)とケーシング本体(4) の底面との間
に夫々介設されて、各部での冷媒漏れを防止するように
シールしている。
【0025】以下、各ブロック(B1 〜B4) 及び各パッキ
ン(P1 〜P5) について詳細に説明する。第1ブロック(B
1)は、図5(上面側から見た斜視図)及び図6((a) は
平面図、(b) は下面図)に示すように、各ポート配管(P
-A〜P-T)の配設位置に対応した4個のポート開口(B1-A
〜B1-T) と、2個の弁体挿入開口(B1-V1,B1-V2) が、周
方向に並べられて上下に貫通形成されている。つまり、
Aポート配管(P-A) に対応してAポート開口(B1-A)が、
Bポート配管(P-B) に対応してBポート開口(B1-B)が、
Pポート配管(P-P) に対応してPポート開口(B1-P)が、
Tポート配管(P-T) に対応してTポート開口(B1-T)が夫
々形成されている。また、Aポート開口(B1-A)とPポー
ト開口(B1-P)との間に第1弁体挿入開口(B1-V1) が、B
ポート開口(B1-B)とTポート開口(B1-T)との間に第2弁
体挿入開口(B1-V2) が夫々形成されている。これら弁体
挿入開口(B1-V1,B1-V2) は、各ポート開口(B1-A 〜B1-
T)よりも僅かに大径に形成されている。また、上記各ポ
ート開口(B1-A 〜B1-T) は各配管(P-A〜P-T)の外径より
も僅かに小径に形成されている。そして、これら各ポー
ト開口(B1-A 〜B1-T) のブロック上面側の開口部分には
各ポート配管(P-A〜P-T)と略同径の座ぐり部(13,13,
…) が設けられており、この各座ぐり部(13,13, …)
に、上記配管取付け座(10)の下面から突出したポート配
管(P-A〜P-T)の下端部が挿入されるようになっている。
更に、この第1ブロック(B1)の上面には、第1弁体挿入
開口(B1-V1) と第2弁体挿入開口(B1-V2) とを水平方向
で連通させるような所定深さの第1ブロック溝(14)が形
成されている。一方、この第1ブロック(B1)の下面(図
6(b) 参照) には、上面に設けられているような座ぐり
部や溝は形成されていない。
【0026】そして、この第1ブロック(B1)の上面と上
記配管取付け座(10)の下面との間には第1パッキン(P1)
が介設されている。この第1パッキン(P1)は、図7に示
すように、上記各ポート配管(P-A〜P-T)の配設位置に対
応して4個のポート開口(P1-A 〜P1-T) 、つまり、Aポ
ート開口(P1-A)、Bポート開口(P1-B)、Pポート開口(P
1-P)及びTポート開口(P1-T)が夫々形成されている。ま
た、上記第1ブロック(B1)と同様の2個の弁体挿入開口
(P1-V1,P1-V2) が貫通形成されている。上記ポート開口
(P1-A 〜P1-T) は、各ポート配管(P-A〜P-T)の外径と同
径に形成されており、本第1パッキン(P1)が第1ブロッ
ク(B1)と配管取付け座(10)との間に挟み込まれた状態で
は、この各ポート配管(P-A〜P-T)がポート開口(P1-A 〜
P1-T) に夫々挿通されることになる。つまり、この第1
パッキン(P1)は、各配管(P-A〜P-T)と第1ブロック(B1)
の各ポート開口(B1-A 〜B1-T) とを連通させ、且つ第1
ブロック(B1)と共に後述する弁体(30,30) の上端部分を
挿入する空間を形成している。また、この第1パッキン
(P1)は、上側パイロット孔(10a) に対応して、その中央
部に小径の開口(15)が形成されている。これにより、上
側パイロット孔(10a) からパイロット圧が作用した際に
は、この圧力を開口(15)を経て第1ブロック(B1)の第1
ブロック溝(14)及び弁体挿入開口(B1-V1,B1-V2) に作用
させるようになっている。
【0027】第2ブロック(B2)は、図8(上面側から見
た斜視図)及び図9((a) は平面図、(b) は下面図)に
示すように、上記第1ブロック(B1)と同様の4個のポー
ト開口(B2-A 〜B2-T) 及び2個の弁体挿入開口(B2-V1,B
2-V2) が形成されている。尚、この各弁体挿入開口(B2-
V1,B2-V2) は、上述した第1ブロック(B1)の弁体挿入開
口(B1-V1,B1-V2) よりも僅かに小径に形成されている。
そして、この第2ブロック(B2)の上面には、Aポート開
口(B2-A)と第1弁体挿入開口(B2-V1) とを水平方向で連
通させるような所定深さの第1溝(16)及びBポート開口
(B2-B)と第2弁体挿入開口(B2-V2) とを同じく水平方向
で連通させるような所定深さの第2溝(17)が夫々形成さ
れている。更に、上記各弁体挿入開口(B2-V1,B2-V2) の
ブロック上面側の開口部分には、上記第1及び第2溝(1
6,17) よりも深く形成され、且つ第1ブロック(B1)の弁
体挿入開口(B1-V1,B1-V2) と同径の座ぐり部(18,18) が
設けられている。一方、本第2ブロック(B2)の下面(図
9(b) 参照) には、Pポート開口(B2-P)と第1弁体挿入
開口(B2-V1) とを水平方向で連通させるような所定深さ
の第3溝(19)及びTポート開口(B2-T)と第2弁体挿入開
口(B2-V2) とを同じく水平方向で連通させるような所定
深さの第4溝(20)が夫々形成されている。つまり、この
第2ブロック(B2)では、その上面と下面とで、各弁体挿
入開口(B2-V1,B2-V2) が溝(16,17,19,20) を介して連通
するポート開口(B2-A 〜B2-T) が互いに異なるように構
成されている。
【0028】そして、この第2ブロック(B2)の上面と上
記第1ブロック(B1)の下面との間には第2パッキン(P2)
が介設されている。この第2パッキン(P2)は、図10に
示すように、上記第1ブロック(B1)の各ポート開口(B1-
A 〜B1-T) 及び各弁体挿入開口(B1-V1,B1-V2) に対応し
て同径のポート開口(P2-A 〜P2-T) 及び弁体挿入開口(P
2-V1,P2-V2) が貫通形成されている。つまり、この第2
パッキン(P2)は、上下方向で互いに対向する第1ブロッ
ク(B1)及び第2ブロック(B2)の各開口同士を夫々連通し
ながら、このブロック(B1,B2) 同士の間からの冷媒漏れ
を防止するようになっている。
【0029】第3ブロック(B3)は、図11(上面側から
見た斜視図)及び図12((a)は平面図、(b) は下面図)
に示すように、上記第2ブロック(B2)における4個のポ
ート開口(B2-A 〜B2-T) のうち、Aポート開口(B2-A)及
びBポート開口(B2-B)のみに対応したポート開口(B3-A,
B3-B) が形成されており、Pポート開口(B2-P)及びTポ
ート開口(B2-T)に対応した開口は形成されていない。ま
た、この第3ブロック(B3)には、上記第2ブロック(B2)
の各弁体挿入開口(B2-V1,B2-V2) に対応した弁体挿入開
口(B3-V1,B3-V2) が形成されている。そして、この第3
ブロック(B3)の上面には、溝や座ぐり部は設けられてい
ない。一方、下面(図12(b) 参照) には、Bポート開
口(B3-B)と第1弁体挿入開口(B3-V1) とを水平方向で連
通させるような所定深さの第1溝(21)及びAポート開口
(B3-A)と第2弁体挿入開口(B3-V2) とを同じく水平方向
で連通させるような所定深さの第2溝(22)が夫々形成さ
れている。更に、上記各弁体挿入開口(B3-V1,B3-V2) の
ブロック下面側の開口部分には、上記第1及び第2溝(2
1,22) よりも深く形成され、且つ上記第1ブロック(B1)
の弁体挿入開口(B1-V1,B1-V2) と同径の座ぐり部(23,2
3) が設けられている。つまり、この第3ブロック(B3)
では、その下面においてのみ、各弁体挿入開口(B3-V1,B
3-V2) が溝(21,22) を介してポート開口(B3-A,B3-B) に
連通するように構成されている。
【0030】そして、この第3ブロック(B3)の上面と上
記第2ブロック(B2)の下面との間には第3パッキン(P3)
が介設されている。この第3パッキン(P3)は、図13に
示すように、上記第3ブロック(B3)の各ポート開口(B3-
A,B3-B) 及び各弁体挿入開口(B3-V1,B3-V2) に対応して
ポート開口(P3-A,P3-B) 及び弁体挿入開口(P3-V1,P3-V
2) が貫通形成されている。尚、この弁体挿入開口(P3-V
1,P3-V2) は、第1ブロック(B1)の弁体挿入開口(B1-V1,
B1-V2) と同径に形成されている。つまり、この第3パ
ッキン(P3)は、各Aポート開口(B2-A,B3-A) 、Bポート
開口(B2-B,B3-B)及び各弁体挿入開口(B2-V1,B3-V1),(B2
-V2,B3-V2) においてのみ、第2ブロック(B2)と第3ブ
ロック(B3)との各開口同士を連通するようになってい
る。
【0031】第4ブロック(B3)は、図14(上面側から
見た斜視図)及び図15((a)は平面図、(b) は下面図)
に示すように、上記第3ブロック(B3)における開口のう
ち、各弁体挿入開口(B3-V1,B3-V2) のみに対応して弁体
挿入開口(B4-V1,B4-V2) が形成されている。尚、この弁
体挿入開口(B4-V1,B4-V2) の径は第1ブロック(B1)の弁
体挿入開口(B1-V1,B1-V2) の径に一致している。そし
て、この第4ブロック(B4)の上面には、溝や座ぐり部は
設けられていない。一方、下面(図15(b) 参照) に
は、各弁体挿入開口(B4-V1,B4-V2) 同士を水平方向で連
通させるような所定深さの第4ブロック溝(25)が形成さ
れている。
【0032】そして、この第4ブロック(B4)の上面と上
記第3ブロック(B3)の下面との間には第4パッキン(P4)
が介設されている。この第4パッキン(P4)は、図16に
示すように、上記第4ブロック(B4)の各弁体挿入開口(B
4-V1,B4-V2) に対応して同径の弁体挿入開口(P4-V1,P4-
V2) が貫通形成されている。つまり、この第4パッキン
(P4)は、各弁体挿入開口(B3-V1,B4-V1),(B3-V2,B4-V2)
においてのみ、第3ブロック(B2)と第4ブロック(B3)と
の各開口同士を連通するようになっている。
【0033】また、上記第4ブロック(B4)の下面とケー
シング本体(4) の底面との間には第5パッキン(P5)が介
設されている。この第5パッキン(P5)は、図17に示す
ように、下側パイロット孔(4a)に対応して、その中央部
に小径の開口(26)が形成され、下側パイロット孔(4a)か
らパイロット圧が作用した際には、この圧力を開口(26)
を経て第4ブロック(B4)の第4ブロック溝(25)及び弁体
挿入開口(B4-V1,B4-V2) に作用させるようになってい
る。
【0034】次に、本発明でいうピストン部材としての
弁体(30,30) について説明する。この弁体(30)は、上記
各ブロック(B1 〜B4) 及び各パッキン(P1 〜P4) の弁体
挿入開口(B1-V1〜P4-V2)に夫々挿入され、その内部で往
復動することにより、各ポート開口(B1-A 〜B4-T) の連
通状態を切換えるものである。
【0035】この弁体(30)の構成について詳しく説明す
ると、該弁体(30)は、図18に示すように、上下一対の
ヘッド部(31,32) と、該ヘッド部(31,32) 同士を連結す
るロッド部(33)とを備えている。ヘッド部(31,32) は、
外径が上記第1ブロック(B1)の弁体挿入開口(B1-V1,B1-
V2),第2ブロック(B2)の座ぐり部(18)、第4ブロック(B
4)の弁体挿入開口(B4-V1,B4-V2),第3ブロック(B3)の座
ぐり部(23)と同径の円柱状部材で成る。そして、その外
側端面(上側のヘッド部(31)にあっては上面、下側のヘ
ッド部(32)にあっては下面)には小径で且つ偏平円板状
の突起(31a,32a) が夫々突設されている。また、このヘ
ッド部(31,32) の外周面には図示しない環状の溝が形成
されており、この溝にはOリング(O1,O2) が装着されて
いる。
【0036】一方、ロッド部(33)は、上記各ヘッド部(3
1,32) のうち一方(図3に示すように本形態では上側の
ヘッド部(31))と一体形成されており、他方のヘッド部
(32)の内側端面(図3の上面)には、このロッド部(33)
の先端が挿入可能な開口(32b) が形成されている。そし
て、この開口(32b) にロッド部(33)の先端が挿入される
ことで、図18に示すような弁体(30)が構成される。ま
た、この弁体(30)が組み立てられた状態における各ヘッ
ド部(31,32) 同士の間隔寸法は、上記第2ブロック(B
2)、第3パッキン(P3)及び第3ブロック(B3)が順に重合
された状態での第2ブロック(B2)と第3ブロック(B3)の
各座ぐり部(18,23) の座面同士の間隔寸法よりも所定寸
法だけ大きく設定されている。また、上記各ヘッド部(3
1,32) の内側端面(図18において上側のヘッド部(31)
にあっては下面、下側のヘッド部(32)にあっては上面)
には、このヘッド部(31,32) と同径のパッキン(P6,P7)
が当接状態で配設されている。
【0037】次に、上述した各部材を一体的に組付ける
ことによる四路切換弁(1) の組立て作業について説明す
る。この作業は、弁本体(3) の組立て作業と、この弁本
体(3) のケーシング(2) への挿入作業により行われる。
【0038】先ず、弁本体(3) の組立て作業では、図3
に示すように、配管取付け座(10)、第1パッキン(P1)、
第1ブロック(B1)、第2パッキン(P2)、第2ブロック(B
2)、第3パッキン(P3)、第3ブロック(B3)、第4パッキ
ン(P4)、第4ブロック(B4)、第5パッキン(P5)が互いに
対応する開口同士が位置合せされた状態で順に重ね合わ
されることになる。つまり、各ブロック(B1 〜B4) 及び
各パッキン(P1 〜P4)の第1弁体挿入開口同士、第2弁
体挿入開口同士等といった互いに対応する開口同士が位
置合せされる。この際、弁体(30,30) の上側のヘッド部
(31)と一体のロッド部(33)を各ブロック(B1 〜B4) 及び
パッキン(P2 〜P4) の弁体挿入開口(B1-V1〜B4-V2)に上
側から挿入し、下側のヘッド部(32)を第4ブロック(B4)
の弁体挿入開口(B4-V1,B4-V2) に下側から挿入してお
く。このとき、各ヘッド部(31,32)の内側端面には予め
パッキン(P6,P7) を当接させておく。そして、各ブロッ
ク(B1 〜B4) 及びパッキン(P1 〜P4) を積層した状態
で、弁体(30)のロッド部(33)の下端を下側のヘッド部(3
2)の開口(32b) に嵌め込む。これにより、弁体(30,30)
の各ヘッド部(31,32) により第2ブロック(B2)、第3パ
ッキン(P3)及び第3ブロック(B3)が遊嵌状態で保持され
ることになる。つまり、第2ブロック(B2)の弁体挿入開
口(B2-V1,B2-V2) は弁体(30)の上側ヘッド部(31)よりも
小径であり、且つ第3ブロック(B3)の弁体挿入開口(B3-
V1,B3-V2) は弁体(30)の下側ヘッド部(32)よりも小径で
あるので、この第2ブロック(B2)と第3ブロック(B3)及
びこれらブロック(B2,B3) 間の第3パッキン(P3)は弁体
(30)から抜け落ちることなく該弁体(30)の各ヘッド部(3
1,32) 間に保持される。また、上述したように、各ヘッ
ド部(31,32) 同士の間隔寸法は、第2ブロック(B2)と第
3ブロック(B3)の各座ぐり部(18,23) の座面同士の間隔
寸法よりも所定寸法だけ大きく設定されているので、こ
の状態では、弁体(30)は、上側のヘッド部(31)が第2ブ
ロック(B2)の座ぐり部(18)に当接する状態と、下側のヘ
ッド部(32)が第3ブロック(B3)の座ぐり部(23)に当接す
る状態との間でスライド移動自在となっている。
【0039】このような状態で、第2ブロック(B2)の上
側には、第2パッキン(P2)、第1ブロック(B1)、第1パ
ッキン(P1)及び配管取付け座(10)が、第3ブロック(B3)
の下側には第4パッキ(P4)、第4ブロック(B4)及び第5
パッキン(P5)が夫々重ね合わされることになり弁本体
(3) が完成する。
【0040】そして、この弁本体(3) のケーシング(2)
への挿入作業では、該弁本体(3) をケーシング本体(4)
に開放部分から挿入し、この状態で、ケーシング本体
(4) の上端部に蓋体(5) を捩じ込む。これにより、ケー
シング本体(4) と蓋体(5) とを一体的に組付ける。この
ような作業によって、図2の如く、蓋体(5) が配管取付
け座(10)の上側を押え込むことになって、弁本体(3) が
ケーシング(2) 内に保持される。
【0041】このようにして四路切換弁(1) が完成した
状態では、配管取付け座(10)の上側パイロット孔(10a)
が第1パッキン(P1)の開口(15)を経て第1ブロック(B1)
の弁体挿入開口(B1-V1,B1-V2) に連通しており、この上
側パイロット孔(10a) からパイロット圧が作用した場
合、この圧力が弁体(30)の上側のヘッド部(31)の上端面
に作用することになる。一方、ケーシング本体(4) の下
面に設けられた下側パイロット孔(4a)は、第5パッキン
(P5)の開口(26)を経て第4ブロック(B4)の弁体挿入開口
(B4-V1,B4-V2) に連通しており、この下側パイロット孔
(4a)からパイロット圧が作用した場合、この圧力が弁体
(30)の下側のヘッド部(32)の下端面に作用することにな
る。
【0042】次に、上記四路切換弁(1) の各パイロット
孔(4a,10a)に対してパイロット圧を選択的に供給して四
路切換弁(1) の切換動作を行うためのパイロットシリン
ダ(40)について説明する。
【0043】図19は、本形態におけるパイロットシリ
ンダ(40)と四路切換弁(1) との接続状態を示している。
この図に示すように、本パイロットシリンダ(40)は、シ
リンダ部材(41)の一部(図19では上部)に、図示しな
い圧縮機の吸入ライン(L-T)に低圧導入管(42)によって
接続された低圧ポート(41a) が、また、この低圧ポート
(41a) の両側に一対のパイロットポート(41b,41c) が設
けられている。このパイロットポート(41b,41c) のうち
図19において右側に位置する第1パイロットポート(4
1b) は四路切換弁(1) の上側パイロット孔(10a) に第1
パイロット管(43)により、左側に位置する第2パイロッ
トポート(41c) は下側パイロット孔(4a)に第2パイロッ
ト管(44)により夫々接続されている。また、シリンダ部
材(41)におけるこれら各ポート(41a,41b,41c) に対向す
る一部(図19では下部)には圧縮機の吐出ライン(L-
P) に高圧導入管(45)によって接続された高圧ポート(41
d)が設けられている。
【0044】そして、このシリンダ部材(41)の内部には
スプリング(S) によって図19の左方向に付勢力が与え
られたピストン部材(46)が収容されている。このピスト
ン部材(46)には、上記低圧ポート(41a) を各パイロット
ポート(41b,41c) のうち一方に選択的に連通させる切換
弁(46a) が設けられている。そして、シリンダ部材(41)
の外周囲には電磁石(47)が設けられ、該電磁石(47)の励
磁によってピストン部材(46)を図19の右方向に移動可
能となっている。つまり、切換弁(46a) は、電磁石(47)
の非励磁状態では図中左方向へ移動して低圧ポート(41
a) と第2パイロットポート(41c) とを連通させ(図1
9に示す状態)、励磁状態では図中右方向へ移動して低
圧ポート(41a) と第1パイロットポート(41b) とを連通
させるようになっている。
【0045】次に、上述の如く構成された四路切換弁
(1) の切換動作について説明する。
【0046】先ず、空気調和装置の冷房運転時であっ
て、Pポート配管(P-P) とBポート配管(P-B) とを連通
させ、且つAポート配管(P-A) とTポート配管(P-T) と
を連通させる場合について説明する。この場合には、パ
イロットシリンダ(40)の電磁石(47)が非励磁状態とさ
れ、図19に示すように、ピストン部材(46)が図中左方
向に移動している。これにより、切換弁(46a) が低圧ポ
ート(41a) と第2パイロットポート(41c) とを連通させ
る。また、この状態では高圧ポート(41d) と第1パイロ
ットポート(41b) とが連通している。
【0047】この状態では、吐出ライン(L-P) の高圧
が、高圧導入管(45)、高圧ポート(41d) 、第1パイロッ
トポート(41b) 、第1パイロット管(43)を経て上側パイ
ロット孔(10a) に導入し、第1ブロック(B1)の第1ブロ
ック溝(14)を経て各弁体(30,30) の上側ヘッド部(31,3
1) の上端面に作用する。一方、吸入ライン(L-T) の低
圧が、低圧導入管(42)、低圧ポート(41a) 、第2パイロ
ットポート(41c) 、第2パイロット管(44)を経て下側パ
イロット孔(4a)に導入し、第4ブロック(B4)の第4ブロ
ック溝(25)を経て各弁体(30,30) の下側ヘッド部(32,3
2) の下端面に作用する。
【0048】これら高圧及び低圧の作用により、各弁体
(30,30) は下側へ押し下げられる。図20は、この各弁
体(30,30) が押し下げられた状態における四路切換弁
(1) 内部の展開図である。図21は、この際の冷媒流れ
を説明するための弁本体(3) の分解斜視図である。この
ような状態では、各弁体(30,30) の上側ヘッド部(31,3
1) の下端面が第2ブロック(B2)の弁体挿入開口(B2-V1,
B2-V2) の座ぐり部(18,18) にパッキン(P6)を介して当
接する。このため、この第2ブロック(B2)における弁体
挿入開口(B2-V1,B2-V2) とAポート開口(B2-A)、Bポー
ト開口(B2-B)とは、この上側ヘッド部(31,31) により仕
切られ、非連通状態となる。一方、各弁体(30,30) の下
側ヘッド部(32,32) は第4ブロック(B4)の弁体挿入開口
(B4-V1,B4-V2) に位置する。
【0049】この状態における冷媒流れについて説明す
ると、先ず、圧縮機から吐出された冷媒は、Pポート配
管(P-P) により第1ブロック(B1)及び第2ブロック(B2)
のPポート開口(B1-P,B2-P) を流れ、第2ブロック(B2)
の下面側において第3溝(19)により第1弁体挿入開口(B
2-V1) に達する(図20及び図21の実線矢印A)。そ
して、ここから第3ブロック(B3)の第1弁体挿入開口(B
3-V1) を経て該第3ブロック(B3)の下面側において第1
溝(21)を通り、Bポート開口(B3-B)に流入する(図20
及び図21の実線矢印B)。そして、この第3ブロック
(B3)のBポート開口(B3-B)から第2ブロック(B2)のBポ
ート開口(B2-B)及び第1ブロック(B1)のBポート開口(B
1-B)を順に流れてBポート配管(P-B) により室外熱交換
器に向かって流れる(図20及び図21の実線矢印
C)。
【0050】その後、この冷媒は、室外熱交換器で外気
との間で熱交換を行って凝縮し、膨張弁で減圧した後、
室内熱交換器で室内空気との間で熱交換を行って蒸発
し、Aポート配管(P-A) より四路切換弁(1) に導入す
る。この冷媒は、第1ブロック(B1)、第2ブロック(B2)
及び第3ブロック(B3)のAポート開口(B1-A,B2-A,B3-A)
を流れ、第3ブロック(B3)の下面側において第2溝(22)
により第2弁体挿入開口(B3-V2) に達する(図20及び
図21の破線矢印D)。そして、ここから第2ブロック
(B2)の下面側において第4溝(20)を経てTポート開口(B
2-T)に流入する(図20及び図21の破線矢印E)。そ
して、この第2ブロック(B2)のTポート開口(B2-T)から
第1ブロック(B1)のTポート開口(B1-T)を流れてTポー
ト配管(P-T)により圧縮機の吸入側に向かって流れる
(図20及び図21の破線矢印F)。
【0051】このようにして、冷媒が循環することによ
り、室内が冷房されることになる。
【0052】次に、空気調和装置の暖房運転時であっ
て、Pポート配管(P-P) とAポート配管(P-A) とを連通
させ、且つBポート配管(P-B) とTポート配管(P-T) と
を連通させる場合について説明する。この場合には、パ
イロットシリンダ(40)の電磁石(47)が励磁状態とされ、
ピストン部材(46)が図19中右方向に移動する。これに
より、切換弁(46a) が低圧ポート(41a) と第1パイロッ
トポート(41b) とを連通させる。また、この状態では高
圧ポート(41d) と第2パイロットポート(41c) とが連通
している。
【0053】この状態では、吐出ライン(L-P) の高圧
が、高圧導入管(45)、高圧ポート(41d) 、第2パイロッ
トポート(41c) 、第2パイロット管(44)を経て下側パイ
ロット孔(4a)に導入し、第4ブロック(B4)の第4ブロッ
ク溝(25)を経て各弁体(30,30)の下側ヘッド部(32,32)
の下端面に作用する。一方、吸入ライン(L-T) の低圧
が、低圧導入管(42)、低圧ポート(41a) 、第1パイロッ
トポート(41b) 、第1パイロット管(43)を経て上側パイ
ロット孔(10a) に導入し、第1ブロック(B1)の第1ブロ
ック溝(14)を経て各弁体(30,30) の上側ヘッド部(31,3
1) の上端面に作用する。
【0054】これら高圧及び低圧の作用により、各弁体
(30,30) は上側へ押し上げられる。図22は、この各弁
体(30,30) が押し上げられた状態における四路切換弁
(1) 内部の展開図である。図23は、この際の冷媒流れ
を説明するための弁本体(3) の分解斜視図である。この
ような状態では、各弁体(30,30) の下側ヘッド部(32,3
2) の上端面が第3ブロック(B3)の弁体挿入開口(B3-V1,
B3-V2) の座ぐり部(23,23) に当接する。このため、こ
の第3ブロック(B3)における弁体挿入開口(B3-V1,B3-V
2) とAポート開口(B3-A)、Bポート開口(B3-B)とは、
この下側ヘッド部(32,32) により仕切られ非連通状態と
なる。一方、各弁体(30,30) の上側ヘッド部(31,31) は
第1ブロック(B1)の弁体挿入開口(B1-V1,B1-V2) に位置
する。
【0055】この状態における冷媒流れについて説明す
ると、先ず、圧縮機から吐出された冷媒は、Pポート配
管(P-P) により第1ブロック(B1)及び第2ブロック(B2)
のPポート開口(B1-P,B2-P) を流れ、第2ブロック(B2)
の下面側において第3溝(19)により弁体挿入開口(B2-V
1) に達する(図22及び図23の実線矢印G)。そし
て、ここから第2ブロック(B2)の上面側において第1溝
(16)を通り、Aポート開口(B2-A)に流入する(図22及
び図23の実線矢印H)。そして、この第2ブロック(B
2)のAポート開口(B2-A)から第1ブロック(B1)のAポー
ト開口(B1-A)を流れてAポート配管(P-A) により室内熱
交換器に向かって流れる(図22及び図23の実線矢印
I)。
【0056】その後、この冷媒は、室内熱交換器で室内
空気との間で熱交換を行って凝縮し、膨張弁で減圧した
後、室外熱交換器で外気との間で熱交換を行って蒸発
し、Bポート配管(P-B) より四路切換弁(1) に導入す
る。この冷媒は、第1ブロック(B1)のBポート開口(B1-
B)を流れ、第2ブロック(B2)の上面側において第2溝(1
7)により弁体挿入開口(B2-V2) に達する(図22及び図
23の実線矢印J)。そして、ここから第2ブロック(B
2)の下面側において第4溝(20)を経てTポート開口(B2-
T)に流入する(図22及び図23の実線矢印K)。そし
て、この第2ブロック(B2)のTポート開口(B2-T)から第
1ブロック(B1)のTポート開口(B1-T)を流れてTポート
配管(P-T) により圧縮機の吸入側に向かって流れる(図
22及び図23の実線矢印L)。
【0057】このようにして、冷媒が循環することによ
り、室内が暖房されることになる。
【0058】以上説明したように、本形態では、弁本体
(3) 内部の弁体(30,30) がパイロット圧の作用によって
往復動し、その位置によって四路切換弁(1) 内部の通路
状態を変化させ、該四路切換弁(1) に繋がっている各配
管(P-A〜P-T)の連通状態を切換えるようにしている。
【0059】このため、弁体(30)のヘッド部(31,32) の
形状を弁体挿入開口(B1-V1〜B4-V2)の形状に一致させ、
また、ヘッド部(31,32) にOリング(O1,O2) を装着させ
るのみで、冷媒の漏れを防止しながら配管(P-P〜P-T)同
士の連通状態が切換え可能となる。従って、従来のよう
な漏れ防止のための複雑な機構が不要になる。更に、各
配管(P-P〜P-T)は弁本体(3) に対して夫々同一方向から
接続されているので、回路製作時の配管の取り回し作業
が簡略になり、また、四路切換弁(1) の周囲に必要な配
管取り回しスペースも小さくて済む。
【0060】また、本実施形態の構成によれば、例えば
実開平7−16084号公報に開示されているような四
路切換弁に比べて迅速な弁の切換えを行うことができ
る。つまり、この公報に開示されているものは、円筒状
ボディの内部に、電磁石によって回動可能な弁が備えら
れているものであり、この弁の回動によって配管の連通
状態を切換えている。
【0061】しかしながら、この公報の四路切換弁で
は、回路内の高圧側と低圧側との差圧が大きい状態で切
換え動作を行おうとした場合、電磁石の発生する力が、
この差圧に打ち勝つことができないことがあり、この場
合、弁の回動が不能になってしまう。このため、弁の切
換え時には、圧縮機を一旦停止し、回路内の均圧動作を
行った後、切換え動作を行うといったことが必要にな
り、迅速な弁の切換えを行うことができなかった。
【0062】これに対し、本形態の四路切換弁(1) にあ
っては、このような回路内の差圧によって切換動作が不
能になるといったことはなく、常に迅速な切換動作を行
うことができ、信頼性の高いものである。
【0063】−変形例− 次に、上述した第1実施形態の変形例について説明す
る。本例は、弁体(30,30) の変形例であって、その他の
構成は上述した第1実施形態のものと同様であるので、
ここでは、弁体(30,30) の構成についてのみ説明する。
【0064】図24に示すように、本例は、一対の弁体
(30,30) が、上側ヘッド部(31,31)同士及び下側ヘッド
部(32,32) 同士が互いに連結部(30a,30b) によって連結
されて一体的に構成されている。
【0065】これにより、弁体(30,30) が上下移動する
際には、この両者が一体的に移動することになる。従っ
て、一方の弁体(30)のみが移動してしまうといった状況
を回避することができ、常に適切な通路形状を得ること
ができるようにしている。
【0066】尚、この連結部(30a,30b) の形状は、弁体
(30,30) が上下移動する際の移動ストロークが十分に得
られるように設定される。つまり、弁体(30,30) が上端
スライド位置或いは下端スライド位置に達する前に、こ
れら連結部(30a,30b) が第1ブロック(B1)や第4ブロッ
ク(B4)に接触してしまうことがないように形状となって
いる。また、この弁体(30,30) が上端スライド位置にあ
るときには、上側の連結部(30a) を収容するための空間
が第1ブロック(B1)の上側に必要になり、また、下端ス
ライド位置にあるときには、下側の連結部(30b) を収容
するための空間が第4ブロック(B4)の下側に必要になる
ので、必要に応じて各ブロック(B1,B4)やケーシング(2)
等の形状を変更する必要がある。
【0067】(第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態について説明する。本形態
の四路切換弁(1) も、図25に示すように、ケーシング
(2) と、該ケーシング(2) 内に収容された弁本体(3) と
から成っている。
【0068】ケーシング(2) は、本発明でいうシリンダ
部材を構成し、中空円筒状の部材であって、その上面及
び下面の中央部には、夫々小径のパイロット孔(10a,4a)
が形成されている。また、上面には、上側パイロット孔
(10a) の周囲に4箇所の配管挿入孔(H-A,H-B,H-P,H-T)
が形成されている。一方、下面には、上記配管挿入孔(H
-A,H-B,H-P,H-T) と対向した位置に内部が凹陥されてな
る配管支持凹部(2a,2b,2c,2d) が形成されている。
【0069】次に、弁本体(3) の構成について説明す
る。この弁本体(3) は、本発明でいうピストン部材を構
成し、図26(平面図)及び図27(正面図)に示すよ
うに、樹脂製の円柱状部材であって、その外径寸法は上
記ケーシング(2) の内径寸法に一致している。そして、
この弁本体(3) の上下各端面の中央部には上記パイロッ
ト孔(10a,4a)からのパイロット圧を受けるための円形溝
(3a,3b) が形成されている(図25参照)。
【0070】更に、この弁本体(3) には、上記円形溝(3
a,3b) の周囲の4箇所において上端面から下端面に亘っ
て貫通する貫通孔(G-A,G-B,G-R,G-T) が形成されてい
る。今、説明を簡単にするために、図26における左下
の貫通孔をP貫通孔(G-P) 、右上の貫通孔をT貫通孔(G
-T) 、左上の貫通孔をB貫通孔(G-B) 、右下の貫通孔を
A貫通孔(G-A) と呼ぶ。
【0071】そして、この弁本体(3) の外周面の4箇所
には、上記貫通孔(G-A,G-B,G-P,G-T) を弁本体(3) の外
周側に開放させるための複数の溝(51 〜54) が形成され
ている。この溝(51 〜54) は、図31及び図32に示す
ように、弁本体(3) の外周面の一部が、該外周面の接線
に平行で且つ平坦な底部を有するように所定深さ(弁本
体(3) の半径よりも小さい寸法であって各貫通孔(G-A〜
G-T)の約半分が開放される寸法)切除されて形成されて
いる。
【0072】以下、この溝の形成位置について説明す
る。今、図27を弁本体(3) の正面と仮定すると、図2
8は右側面を、図29は背面を、図30は左側面を夫々
示していることになる。弁本体(3) は、その上端及び下
端から所定寸法を存した中央領域において、上下方向に
第1〜第4の4つの領域(A-1,A-2,A-3,A-4) に区画され
ており、各領域(A-1,A-2,A-3,A-4) に上記各溝(51 〜5
4) が夫々形成されている。そして、この各溝(51 〜54)
の形成位置は、最上部の第1領域(A-1) に形成されて
いる第1溝(51)と、最上部から2番目の第2領域(A-2)
に形成されている第2溝(52)とは、互いに反対位置に形
成されている(図31参照)。また、最上部から3番目
の第3領域(A-3) に形成されている第3溝(53)と、最下
部の第4領域(A-4) に形成されている第4溝(54)も、互
いに反対位置に形成されている(図32参照)。そし
て、第1溝(51)及び第2溝(52)に対する第3溝(53)及び
第4溝(54)に位置は、互いに周方向に45°のずれを存
して形成されている。つまり、第1溝(51)に対して弁本
体(3) の平面視反時計回り方向に45°ずれた位置に第
4溝(54)が、これから45°ずれた位置に第2溝(52)
が、更に45°ずれた位置に第3溝(53)が順に形成され
ている。これにより、図31及び図32に示すように、
第1溝(51)にはP貫通孔(G-P) とA貫通孔(G-A) が、第
2溝(52)にはT貫通孔(G-T) とB貫通孔(G-B) が、第3
溝(53)にはP貫通孔(G-P) とB貫通孔(G-B) が、第4溝
(54)にはT貫通孔(G-T) とA貫通孔(G-A) が夫々開放し
ていることになる。
【0073】また、各領域(A-1,A-2,A-3,A-4) 同士の
間、第1領域(A-1) の上側、第4領域(A-4) の下側、弁
本体(3) の上端部近傍位置及び下端部近傍位置には夫々
全周に亘る図示しない環状溝が形成されており、各環状
溝にはOリング(O,O, …) が装着されている。
【0074】そして、この弁本体(3) の上下寸法は、ケ
ーシング(2) の上下寸法よりも所定寸法だけ短く設定さ
れており、この弁本体(3) がケーシング(2) 内に収容さ
れた状態では、この寸法差のストロークをもって該弁本
体(3) がケーシング(2) 内で上下方向の移動が可能とな
っている。尚、この弁本体(3) を移動させる構成として
は、上述した第1実施形態の場合と同様のパイロットシ
リンダにより各パイロット孔(10a,4a)への高圧導入状態
が選択的に切換えられ、これによって弁体(3)の上下各
端面へ作用する圧力が変更されることにより行われる。
【0075】次に、上記各貫通孔(G-P,G-T,G-A,G-B) に
挿入されるポート配管(P-P,P-T,P-A,P-B) について説明
する。この配管は、P貫通孔(G-P) に挿入されるPポー
ト配管(P-P) 、T貫通孔(G-T) に挿入されるTポート配
管(P-T) 、A貫通孔(G-A) に挿入されるAポート配管(P
-A) 、B貫通孔(G-B) に挿入されるBポート配管(P-B)
よりなる。そして、これら各ポート配管(P-P〜P-B)が各
貫通孔(G-P〜G-B)に挿入された状態では、その各下端部
分は配管支持凹部(2a 〜2d) に嵌り込んで支持されるこ
とになる(図25(b) 参照)。各ポート配管(P-P,P-T,P
-A,P-B) は、長手方向の2箇所に開口(P1 〜B2) が夫々
形成されており、図34(四路切換弁内部の展開図)に
示すように、弁本体(3) が上昇位置にある場合には上側
に位置する開口(P1 〜B1) のみが溝(51,52) に開放し、
図33に示すように、弁本体(3)が下降位置にある場合
には下側に位置する開口(P2 〜B2) のみが溝(53,54) に
開放するようになっている。
【0076】以下、各ポート配管(P-P,P-T,P-A,P-B) に
ついて図33及び図34を用いて説明する。尚、この図
33及び図34は、各ポート配管(P-P,P-T,P-A,P-B) の
開口(P1 〜B2) と溝(51 〜54) との連通状態を示す四路
切換弁(1) 内部の展開図である。
【0077】Pポート配管(P-P) は、弁本体(3) が上昇
位置(図34に示す位置)にあるときに第1溝(51)に開
放する上側開口(P1)と、弁本体(3) が下降位置(図33
に示す位置)にあるときに第3溝(53)に開放する下側開
口(P2)とを備えている。つまり、このPポート配管(P-
P) では、その下端から寸法t1の位置に図31におい
て下方向に開放する上側開口(P1)と、下端から寸法t2
の位置に図32において左方向に開放する下側開口(P2)
とが形成されている。
【0078】Tポート配管(P-T) は、弁本体(3) が上昇
位置にあるときに第2溝(52)に開放する上側開口(T1)
と、弁本体(3) が下降位置にあるときに第4溝(54)に開
放する下側開口(T2)とを備えている。つまり、このTポ
ート配管(P-T) では、その下端から寸法t3の位置に図
31において上方向に開放する上側開口(T1)と、下端か
ら寸法t4の位置に図32において右方向に開放する下
側開口(T2)とが形成されている。
【0079】Aポート配管(P-A) は、弁本体(3) が上昇
位置にあるときに第1溝(51)に開放する上側開口(A1)
と、弁本体(3) が下降位置にあるときに第4溝(54)に開
放する下側開口(A2)とを備えている。つまり、このAポ
ート配管(P-A) では、その下端から寸法t1の位置に図
31において下方向に開放する上側開口(A1)と、下端か
ら寸法t4の位置に図32において右方向に開放する下
側開口(A2)とが形成されている。
【0080】Bポート配管(P-B) は、弁本体(3) が上昇
位置にあるときに第2溝(52)に開放する上側開口(B1)
と、弁本体(3) が下降位置にあるときに第3溝(53)に開
放する下側開口(B2)とを備えている。つまり、このBポ
ート配管(P-B) では、その下端から寸法t3の位置に図
31において上方向に開放する上側開口(B1)と、下端か
ら寸法t2の位置に図32において左方向に開放する下
側開口(B2)とが形成されている。
【0081】このようにして、各ポート配管(P-P,P-T,P
-A,P-B) の開口位置が設定されているために、弁本体
(3) が上昇位置にあるときには、第1溝(51)を介してP
ポート配管(P-P) とAポート配管(P-A) とが連通し、且
つ第2溝(52)を介してTポート配管(P-T) とBポート配
管(P-B) とが連通する(図34参照)。また、弁本体
(3) が下降位置にあるときには、第3溝(53)を介してP
ポート配管(P-P) とBポート配管(P-B) とが連通し、且
つ第4溝(54)を介してTポート配管(P-T) とAポート配
管(P-A) とが連通するようになっている。尚、これら各
ポート配管(P-P,P-T,P-A,P-B) の各開口(P1 〜B2) の上
下両側にはOリング(O,O, …) が装着されており、各貫
通孔(G-P,G-T,G-A,G-B) の内面と各ポート配管(P-P,P-
T,P-A,P-B) の外面との間からの冷媒漏れが防止されて
いる。
【0082】次に、上述の如く構成された四路切換弁
(1) の切換動作について説明する。
【0083】先ず、空気調和装置の冷房運転時であっ
て、Pポート配管(P-P) とBポート配管(P-B) とを連通
させ、且つAポート配管(P-A) とTポート配管(P-T) と
を連通させる場合について説明する。この場合には、上
側パイロット孔(10a) に高圧が、下側パイロット孔(4a)
に低圧が夫々導入し、図33に示すように、弁本体(3)
は、ケーシング(2) 内の下降位置に移動する。
【0084】この状態では、上述したように、第3溝(5
3)を介してPポート配管(P-P) とBポート配管(P-B) と
が連通し、且つ第4溝(54)を介してTポート配管(P-T)
とAポート配管(P-A) とが連通している。このため、先
ず、圧縮機から吐出された冷媒は、Pポート配管(P-P)
に導入し(図33の実線矢印M)、この下側開口(P2)、
第3溝(53)を経てBポート配管(P-B) に、その下側開口
(B2)から導入する(図33の実線矢印N)。その後、こ
の冷媒は、Bポート配管(P-B) を経て室外熱交換器に達
して外気との間で熱交換を行って凝縮し、膨張弁で減圧
した後、室内熱交換器で室内空気との間で熱交換を行っ
て蒸発し、Aポート配管(P-A) より四路切換弁(1) に導
入する(図33の破線矢印O)。このAポート配管(P-
A) に導入した冷媒は、その下側開口(A2)、第4溝(54)
を経てTポート配管(P-T) に、その下側開口(T2)から導
入する(図33の破線矢印P)。その後、この冷媒は、
Tポート配管(P-T) により圧縮機の吸入側に向かって流
れる。
【0085】このようにして、冷媒が循環することによ
り、室内が冷房されることになる。
【0086】次に、空気調和装置の暖房運転時であっ
て、Pポート配管(P-P) とAポート配管(P-A) とを連通
させ、且つBポート配管(P-B) とTポート配管(P-T) と
を連通させる場合について説明する。この場合には、下
側パイロット孔(4a)に高圧が、上側パイロット孔(10a)
に低圧が夫々導入し、図34に示すように、弁本体(3)
は、ケーシング(2) 内の上昇位置に移動する。
【0087】この状態では、上述したように、第1溝(5
1)を介してPポート配管(P-P) とAポート配管(P-A) と
が連通し、且つ第2溝(52)を介してTポート配管(P-T)
とBポート配管(P-B) とが連通している。このため、先
ず、圧縮機から吐出された冷媒は、Pポート配管(P-P)
に導入し(図34の実線矢印Q)、この上側開口(P1)、
第1溝(51)を経てAポート配管(P-A) に、その上側開口
(A1)から導入する(図34の実線矢印R)。その後、こ
の冷媒は、Aポート配管(P-A) を経て室内熱交換器に達
して室内空気との間で熱交換を行って凝縮し、膨張弁で
減圧した後、室外熱交換器で外気との間で熱交換を行っ
て蒸発し、Bポート配管(P-B) より四路切換弁(1) に導
入する(図34の破線矢印S)。このBポート配管(P-
B) に導入した冷媒は、その上側開口(B1)、第2溝(52)
を経てTポート配管(P-T) に、その上側開口(T1)から導
入する(図34の破線矢印T)。その後、この冷媒は、
Tポート配管(P-T) により圧縮機の吸入側に向かって流
れる。
【0088】このようにして、冷媒が循環することによ
り、室内が暖房されることになる。
【0089】このように本形態では、弁本体(3) がパイ
ロット圧の作用によって往復動し、その位置によって四
路切換弁(1) 内部の通路状態を変化させ、該四路切換弁
(1)に繋がっている各配管(P-A〜P-T)の連通状態を切換
えるようにしている。
【0090】従って、本形態の四路切換弁(1) において
も上述した第1実施形態の場合と同様に、弁本体(3) の
外径寸法をケーシング(2) の内径寸法に一致させ、ま
た、弁本体(3) にOリング(O,O, …) を装着させるのみ
で、冷媒の漏れを防止しながら配管(P-P〜P-T)同士の連
通状態が切換え可能となる。従って、四路切換弁(1) 全
体としての構成の簡略化が図れる。また、各配管(P-P〜
P-T)は同一方向から接続されているので、回路製作時の
配管の取り回し作業も簡略になり、また、四路切換弁
(1) の周囲に必要な配管取り回しスペースも小さくて済
む。更には、回路内の差圧によって切換動作が不能にな
るといったこともないので、常に迅速な切換動作を行う
ことができ、信頼性の高いものである。
【0091】−変形例− 次に、上述した第2実施形態の変形例について説明す
る。本例は、弁本体(3)に形成された溝(51 〜54) の形
状の変形例であって、その他の構成は上述した第2実施
形態のものと同様であるので、ここでは、溝(51 〜54)
の形状についてのみ説明する。
【0092】図35に示すように、本例は、各溝(51 〜
54) における貫通孔(G-P〜G-T)の開口縁部をテーパ面(5
5)で構成している。つまり、弁本体(3) が往復移動する
際には、各ポート配管(P-P〜P-T)の開口(P1 〜T2) に近
接して装着されたOリング(O,O, …) が、一旦、溝(51
〜54) に臨んだ後(図35(b) 参照)、貫通孔(G-P〜G-
T)に入り込むことになる(図35(c) 参照)。この際、
このOリング(O,O, …) が弁本体(3) の往復移動の抵抗
となることなく、円滑に貫通孔(G-P〜G-T)に入り込むこ
とができるように、上記テーパ面(55)が形成されてい
る。
【0093】これによれば、Oリング(O,O, …) が、溝
(51 〜54) に臨んだ状態から貫通孔(G-P〜G-T)に入り込
む際に、弁本体(3) のスライド移動に対する抵抗を殆ど
与えることなしに弁の切換えを行うことができ、円滑な
切換動作を得ることができる。
【0094】尚、上述した各実施形態は、本発明に係る
流路切換弁を、空気調和装置の冷媒回路に備えられた四
路切換弁に適用した場合について説明したが、本発明は
これに限らず、冷媒回路以外の流路を切換えるため弁と
して利用することも可能である。また、四路切換弁に限
らず、5本以上の配管が接続され、各配管同士の連通状
態を切換えるような構成としてもよい。更に、弁体の移
動位置は2箇所に限らず3箇所以上設けて、3つ以上の
切換状態が得られるものとしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。
【0096】請求項1記載の発明では、流路切換弁に、
ピストン挿入孔を備えたシリンダ部材と、このピストン
挿入孔に挿入されて往復移動自在なピストン部材とを備
えさせ、このピストン部材の移動位置に応じて流体通路
の通路形状を変更可能とした。このため、ピストン部材
の形状をピストン挿入孔の形状に一致させたり、また、
ピストン部材にOリング等を装着させるのみで、流体の
漏れを防止しながら配管同士の連通状態を切換え可能と
することができる。従って、従来のような漏れ防止のた
めの複雑な機構が不要になり、信頼性の向上を図ること
ができる。また、各配管はシリンダ部材に対して夫々同
一方向から接続されているので、これら 配管の取り回し
作業が簡略になり、また、弁の周囲に必要な配管取り回
しスペースも小さくて済み、実用性の向上を図ることが
できる。
【0097】また、本発明では、流路切換弁を四路切換
弁として適用したことにより、本流路切換弁の用途が明
確になり実用性が向上できる。
【0098】また、本発明では、シリンダ部材に、流体
通路を形成するための複数の通路を備えさせ、この各通
路の連通状態を、シリンダ部材の内部で往復移動自在な
ピストン部材により切換えるようにしたことで、弁の具
体構成が得られることになる。そして、特に、本発明で
は、個別に作製した複数のブロックを積層することで、
ピストン部材を構成するようにしたために、その製作作
業の簡略化を図ることができる。
【0099】請求項2記載の発明では、ピストン部材の
ヘッド部がピストン挿入孔に対して嵌り込んだ状態と抜
き出た状態とで流体通路の形状を変更しているので、こ
のヘッド部とピストン挿入孔との形状を一致させておく
だけで、流体の漏れなしに流体通路の通路形状の変更を
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における四路切換弁の外観図であ
る。
【図2】四路切換弁の断面図である。
【図3】弁本体の分解斜視図である。
【図4】配管取付け座の斜視図である。
【図5】第1ブロックの斜視図である。
【図6】(a) は第1ブロックの平面図、(b) は第1ブロ
ックの下面図である。
【図7】第1パッキンの平面図である。
【図8】第2ブロックの斜視図である。
【図9】(a) は第2ブロックの平面図、(b) は第2ブロ
ックの下面図である。
【図10】第2パッキンの平面図である。
【図11】第3ブロックの斜視図である。
【図12】(a) は第3ブロックの平面図、(b) は第3ブ
ロックの下面図である。
【図13】第3パッキンの平面図である。
【図14】第4ブロックの斜視図である。
【図15】(a) は第4ブロックの平面図、(b) は第4ブ
ロックの下面図である。
【図16】第4パッキンの平面図である。
【図17】第5パッキンの平面図である。
【図18】弁体の正面図である。
【図19】四路切換弁とパイロットシリンダとの接続状
態を示す図である。
【図20】冷房時の冷媒流通動作を示す四路切換弁内部
の展開図である。
【図21】冷房時の冷媒流通動作を示す四路切換弁の分
解斜視図である。
【図22】暖房時の冷媒流通動作を示す四路切換弁内部
の展開図である。
【図23】暖房時の冷媒流通動作を示す四路切換弁の分
解斜視図である。
【図24】変形例における弁体の正面図である。
【図25】第2実施形態における四路切換弁であって、
(a) は平面図、(b) は断面図である。
【図26】弁本体の平面図である。
【図27】弁本体の正面図である。
【図28】弁本体の右面図である。
【図29】弁本体の背面図である。
【図30】弁本体の左側面である。
【図31】図28におけるA−A線断面図である。
【図32】図29におけるB−B線断面図である。
【図33】冷房時の四路切換弁内の冷媒流通動作を示す
図である。
【図34】暖房時の四路切換弁内の冷媒流通動作を示す
図である。
【図35】変形例における第1溝周辺部の断面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 四路切換弁 (2) ケーシング (2e) 内部空間(ピストン挿入孔) (3) 弁本体 (16 〜22) 溝 (30) 弁体(ピストン部材) (31,32) ヘッド部 (51 〜54) 溝(流体通路) (P-A〜P-T) ポート配管 (B1-P 〜B3-B) ポート開口 (B1-V1〜B4-V2) 弁体挿入開口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流体通路が形成されると共に、複
    数本の配管(P-P,P-B,P-A,P-T) が接続され、各配管(P-P
    〜P-T)同士の連通状態を、上記流体通路の通路形状を変
    更することによって切換え可能とする流路切換弁であっ
    て、 上記各配管(P-P〜P-T)が夫々同一方向から接続されたシ
    リンダ部材(3),(2) と、 該シリンダ部材(3),(2) の内部に形成され、各配管(P-P
    〜P-T)の接続方向に延びるピストン挿入孔(B1-V1〜B4-V
    2),(2e) と、 該ピストン挿入孔(B1-V1〜B4-V2),(2e) に挿入された状
    態で、このピストン挿入孔(B1-V1〜B4-V2),(2e) の延長
    方向に往復移動自在とされ、その移動位置に応じて流体
    通路の通路形状を変更可能とするピストン部材(30),(3)
    とが設けられ シリンダ部材(3),(2) に接続される配管は、第1〜第4
    の4本の配管(P-P,P-B,P-A,P-T) であって、 ピストン部材(30),(3)は、ピストン挿入孔(B1-V1〜B4-V
    2),(2e) 内において第1の移動位置と、第2の移動位置
    との間で往復移動自在となっており、 ピストン部材(30),(3)が第1の移動位置にあるときに
    は、第1配管(P-P) が第2配管(P-B) のみに連通し、且
    つ第3配管(P-A) が第4配管(P-T) のみに連通する一
    方、第2の移動位置にあるときには、第1配管(P-P) が
    第3配管(P-A) のみに連通し、且つ第2配管(P-B) が第
    4配管(P-T) のみに連通するようになっており、 第1配管(P-P) に連通する第1通路(B1-P 〜B2-P) 、第
    2配管(P-B) に連通する第2通路(B1-B 〜B3-B) 、第3
    配管(P-A) に連通する第3通路(B1-A 〜B3-A)、第4配
    管(P-T) に連通する第4通路(B1-T 〜B2-T) を備えると
    共に、 第1通路(B1-P 〜B2-P) と第2通路(B1-B 〜B3-B) とを
    連通する第1連通路(19,21) 、第3通路(B1-A 〜B3-A)
    と第4通路(B1-T 〜B2-T) とを連通する第2連通路(22,
    20) 、第1通路(B1-P 〜B2-P) と第3通路(B1-A 〜B3-
    A) とを連通する第3連通路(19,16) 、第2通路(B1-B
    〜B3-B) と第4通路(B1-T 〜B2-T) とを連通する第4連
    通路(17,20) を備え、 ピストン部材(30,30) が第1の移動位置にあるときに
    は、該ピストン部材(30,30) が第1連通路(19,21) 及び
    第2連通路(22,20) を開放し、且つ第3連通路(19,16)
    及び第4連通路(17,20) を閉塞する一方、ピストン部材
    (30,30) が第2の移動位置にあるときには、該ピストン
    部材(30,30) が第3連通路(19,16) 及び第4連通路(17,
    20) を開放し、且つ第1連通路(19,21) 及び第2連通路
    (22,20) を閉塞し、 ピストン部材(3) は、複数のブロック(B1 〜B4) が積層
    されて成り、各ブロック(B1 〜B4) には、第1〜第4通
    路を構成する複数の貫通孔(B1-P 〜B3-B) が、配管(P-P
    〜P-T)の接続方向で互いに対向するように形成されてお
    り、 第1〜第4連通路は、各ブロック(B2 〜B3) の上面また
    は下面に形成され、一端が上記貫通孔(B2-A 〜B3-B) に
    連通し、他端がピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)に連通す
    る溝(16 〜22) によって構成され、弁体(30)の移動位置
    に応じて、上記溝(16 〜22) による貫通孔(B2-A 〜B3-
    B) とピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)との連通状態が変
    更されることを特徴とする流路切換弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流路切換弁において、 ピストン部材(30)は、ピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)と
    同形のヘッド部(31,32) を備えており、 該ヘッド部(31,32) がピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)に
    嵌り込んだ状態では、該ピストン挿入孔(B2-V1〜B3-V2)
    が閉塞して、貫通孔(B2-A 〜B3-B) と非連通状態とされ
    る一方、ヘッド部(31,32) がピストン挿入孔(B2-V1〜B3
    -V2)から抜き出た状態では、該ピストン挿入孔(B2-V1〜
    B3-V2)が開放して、貫通孔(B2-A 〜B3-B) と連通状態と
    されることを特徴とする流路切換弁。
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