JP2001146982A - 電磁切換弁 - Google Patents

電磁切換弁

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JP2001146982A
JP2001146982A JP33044699A JP33044699A JP2001146982A JP 2001146982 A JP2001146982 A JP 2001146982A JP 33044699 A JP33044699 A JP 33044699A JP 33044699 A JP33044699 A JP 33044699A JP 2001146982 A JP2001146982 A JP 2001146982A
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plunger
outlet
valve
solenoid
valve body
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JP33044699A
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Masayuki Imai
正幸 今井
Kazuhiro Miyamoto
和弘 宮本
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を可及的に低減できるとともに、騒
音がほとんど発生せず、かつ、比較的簡素な構成で、装
置コスト、製造コストを低く抑えることのできる電磁切
換弁を提供する。 【解決手段】 両端に第1と第2の弁室を有する弁本体
と、該弁本体の一端側に設けられた吸引子を有するソレ
ノイドと、を有し、前記第1の弁室に第1の流出口の始
端部が開口せしめられるとともに、前記第2の弁室に第
2の流出口の始端部が開口せしめられ、かつ、前記両弁
室に流入口の二股分岐終端部の各々が開口せしめられ、
前記第1の弁室内には、前記第1の流出口を開閉すべ
く、前記ソレノイドの通電時に前記吸引子側に引き寄せ
られるプランジャが配在されるとともに、前記第2の弁
室内には、前記第2の流出口を開閉すべく、ピストンが
配在され、前記プランジャと前記ピストンとの間に、前
記プランジャの動作を前記ピストンに伝達すべく、連動
ロッドが配在されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路の切り換えを
行う切換弁に係り、特に、空調機や冷蔵庫等の冷媒循環
系に組み込んで使用するのに好適な、ソレノイドを用い
た電磁切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、1本の流路Aを流れる流体を2
本の流路B及び流路Cのいずれかに任意に切り換えて流
すようにする場合、通常、流路Aと流路B、Cとの間に
三方切換弁を介装する。
【0003】具体的には、例えば、冷蔵庫においては、
圧縮機からの冷媒が導入される流路Aと、冷媒を冷凍室
側のエバポレータに導く流路Bと、冷媒を冷蔵室側のエ
バポレータに導く流路Cと、の間に、三方切換弁が介装
され、流路Aに導入された冷媒は、三方切換弁により流
路Bと流路Cのいずれか一方のみに択一的に流される。
つまり、前記三方切換弁においては、流路A(流入口)
は常時開かれ、流路B(第1の流出口)が開けられてい
るときは、流路C(第2の流出口)が閉じられ、逆に、
流路Bが閉じられているときは、流路Cが開けられる。
従来、前記三方切換弁としては、電磁式の開閉弁を2個
組み合わせたものを用いることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の電磁式の三方切換弁は、少なくとも、2本の流
出口のうちの一方を開けている期間は、それに備えられ
るソレノイドを通電励磁しておかなければならないの
で、消費電力が大きいという問題があった。また、流路
切換時には、金属製の弁体(スプール等)が勢いよく弁
座(弁ケース等)に衝突して停止せしめられる構造とな
っているので、大きな騒音が発生するという問題もあっ
た。
【0005】さらに、スプール型弁体(プランジャ等)
を備えた従来の電磁式の三方切換弁では、通常、2本の
流出口の開閉を、径方向に張り出しているランド部で行
うようになっている関係上、弁体全体を、ソレノイドの
吸引力によって、少なくとも前記流出口の口径以上移動
させなければならないので、スプール型弁体に要求され
る移動量が大きくなり、それに伴い、吸引力(励磁力)
の大きなソレノイドが必要となって、結果的に、消費電
力及び騒音も一層大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上記ような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、消費電力を可及的
に低減できるとともに、騒音がほとんど発生せず、か
つ、比較的簡素な構成で、装置コスト、製造コストを低
く抑えることのできる電磁切換弁を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る電磁切換弁は、基本的には、両端に第
1と第2の弁室を有する弁本体と、該弁本体の一端側に
設けられた吸引子を有するソレノイドと、を有し、前記
第1の弁室に第1の流出口の始端部が開口せしめられる
とともに、前記第2の弁室に第2の流出口の始端部が開
口せしめられ、かつ、前記両弁室に流入口の二股分岐終
端部の各々が開口せしめられ、前記第1の弁室内には、
前記第1の流出口を開閉すべく、前記ソレノイドの通電
時に前記吸引子側に引き寄せられるプランジャが配在さ
れるとともに、前記第2の弁室内には、前記第2の流出
口を開閉すべく、ピストンが配在され、前記プランジャ
とピストンとの間に、前記プランジャの動作を前記ピス
トンに伝達すべく、連動ロッドが配在されていることを
特徴している。
【0008】本発明の電磁切換弁の好ましい態様では、
前記ソレノイドの通電時に前記吸引子側に引き寄せられ
ている前記プランジャを、前記ソレノイドへの通電が停
止した後においても、その位置にて保持すべく、前記吸
引子側に永久磁石が配設される。
【0009】他の具体的な好ましい態様では、前記プラ
ンジャと前記弁本体の一端面部との間に前記第1の流出
口を開閉するためのボール等からなる第1の弁体が配在
されるとともに、前記ピストンと前記弁本体の他端面部
との間に前記第2の流出口を開閉するためのボール等か
らなる第2の弁体が配在される。
【0010】さらに別の具体的な好ましい態様では、前
記プランジャを前記吸引子から遠ざける方向に付勢する
コイルばね等の第1の付勢手段と、前記ピストンを前記
弁本体に接近させる方向に付勢するコイルばね等の第2
の付勢手段と、が備えられる。
【0011】また、前記プランジャが前記吸引子側に引
き寄せられたとき、該プランジャと吸引子との間に隙間
が形成されるように、前記プランジャの最大吸引位置を
制限するストッパを設けることが、より好ましい態様と
して挙げられる。
【0012】一方、本発明に係る他の態様の電磁切換弁
は、複数本の流体入出口が設けられた弁本体と、前記流
体入出口を開閉すべく配在されたプランジャと、該プラ
ンジャに前記流体入出口の開閉動作を行わせるためのソ
レノイドと、を有し、前記プランジャが前記ソレノイド
の吸引子に引き寄せられている状態で前記ソレノイドへ
の通電を停止しても、前記プランジャに前記吸引子に引
き寄せられている位置を保持させるための永久磁石が付
設されてなる。
【0013】前記した如くの構成とされた本発明に係る
電磁切換弁の好ましい態様においては、例えば、ソレノ
イド(の巻線コイル)に通電していない非通電時(初期
セット状態)には、第1の付勢手段によりプランジャが
吸引子から遠ざかる方向に付勢されて弁本体寄りに位置
せしめられ、これによって、第1の流出口が第1の弁体
により閉じられるとともに、ピストンは、プランジャの
動作が連動ロッドを介して伝達されるので、第2の付勢
手段の付勢力に抗して、弁本体から遠ざけられた位置に
押動されており、これによって、第2の弁体が第2の流
出口から離され、第2の流出口が開く。
【0014】したがって、かかるソレノイドの非通電時
には、流入口に導入された流体は、その二股分岐終端部
の一方を介して、第2の流出口が開口せしめられている
弁本体の他端面部側の空間(第2の弁室)から第2の流
出口に流れ込み、流入口と第2の流出口とが連通した状
態が保たれる。
【0015】それに対し、ソレノイドの通電時には、吸
引子が励磁されて、プランジャが第1の付勢手段の付勢
力に抗して吸引子側に引き寄せられ、好ましくは、プラ
ンジャは、それに設けられたストッパにより、前記吸引
子との間に若干の隙間が形成される(吸着されていな
い)位置(最大吸引位置)にて停止せしめられる。この
プランジャの動作により、第1の弁体が第1の流出口か
ら離され、第1の流出口が開かれるとともに、ピストン
は、プランジャの動作に連動して、第2の付勢手段の付
勢力により、連動ロッドとともに押し上げられて弁本体
に接近せしめられ、これによって、第2のボール弁体が
第2の流出口を閉じる。
【0016】したがって、かかるソレノイドの通電時に
は、流入口に導入された流体は、その二股分岐終端部の
他方を介して、第1の流出口が開口せしめられている弁
本体の一端面側の空間(第1の弁室)から第1の流出口
に流れ込む。
【0017】上記のように、ソレノイドに通電して、プ
ランジャが吸引子に引き寄せられている状態で、ソレノ
イドへの通電を停止しても、プランジャは、永久磁石の
磁力により、前記最大吸引位置で保持され、これによっ
て、第1及び第2のボール弁体もそれぞれ第1の流出口
を開けかつ第2流出口を閉じたまま維持され、流入口と
第1の流出口とが連通した状態が保たれる。
【0018】そして、プランジャが永久磁石の磁力によ
って前記位置で保持されている状態から、プランジャを
吸引子から遠ざけて前記初期セット状態の位置(離間位
置)に戻すには、ソレノイドに極性を前記とは逆にして
通電する。これにより、吸引子からはプランジャを反発
させる方向の磁力が発生し、プランジャが吸引子から遠
ざけられて前記離間位置に戻り、第1の流出口が閉じら
れ、第2の流出口が開けられる。この状態になった後、
ソレノイドへの通電を停止しても、前記ソレノイドの非
通電時(初期セット状態)と同様に、流入口に導入され
た流体が第2の流出口に流れ込む状態が継続される。
【0019】前記のように本発明に係る電磁切換弁にお
いては、弁本体の第1弁室に第1の流出口が開口せしめ
られるとともに、第2の弁室に第2の流出口が開口せし
められ、かつ、両弁室に流入口の二股分岐終端部が開口
せしめられ、前記弁本体の両端面側にそれぞれ前記2本
の流出口を開閉するためのプランジャと弁体とが配在さ
れるので、前記2本の流出口を開閉するために要求され
る前記プランジャ及び弁体の移動量は、ほんのわずかで
よく、従来におけるスプール型弁体を持つ電磁切換弁に
要求される弁体移動量の何分の一以下で済む。このた
め、ソレノイドは、吸引力(励磁力)が小さなもので済
み、その結果、消費電力及び騒音を低減できる。
【0020】また、プランジャがソレノイドの吸引子に
引き寄せられている状態でソレノイドへの通電を停止し
ても、前記プランジャに前記吸引子に引き寄せられてい
る位置を保持させるための永久磁石が付設されることに
より、切り換え時以外は、ソレノイドに通電する必要が
なくなり、そのため、消費電力を一層大幅に低減でき
る。また、本発明の電磁切換弁は、市販の安価なソレノ
イド、永久磁石、及び、単純な部品で構成できるので、
製造コスト、装置コストを低く抑えられるという利点も
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1、図2は本発明に係る電磁
切換弁の一実施形態を示している。図示実施形態の電動
切換弁10は、両端部(上下端部)に筒状部28、29
が設けられた円柱状の弁本体20と、該弁本体20の一
端側(上側)に設けられたソレノイド40と、を有して
いる。
【0022】前記弁本体20には、その上部側に位置す
る一端面部20AにL字状の第1の流出口31の始端部
が開口せしめられるとともに、その下部側に位置する他
端面部20BにL字状の第2の流出口32の始端部が開
口せしめられ、かつ、その両端面部20A、20Bにそ
れぞれT字状の流入口30の二股分岐終端部30a、3
0bが開口せしめられている。また、前記流入口30と
第1及び第2の流出口31、32には、それぞれ導管3
3、34、35が連結されている。
【0023】前記弁本体20の上端部に設けられた筒状
部18には、連結スリーブ15が嵌着固定されており、
この連結スリーブ15内にプランジャ21が摺動自在に
嵌挿され、また、前記弁本体20の下端部に設けられた
筒状部29内には、ピストン22が摺動自在に嵌挿され
ている。前記筒状部29の薄肉下端部は、ホルダプレー
ト27を保持固定するためカシメられている(カシメ部
29a)。
【0024】前記ソレノイド40は、前記連結スリーブ
15の外周側に配設されたハウジング41、ヨーク4
2、コイル43,及び、電源ケーブル44と、前記連結
スリーブ15の上部にその下半分が挿着され、その薄肉
上部が前記ハウジング41にカシメ固定(カシメ部45
a)された断面凸字状の吸引子(ステータ)45と、か
らなっている。
【0025】前記プランジャ21と前記弁本体20の一
端面部20Aとの間には、前記第1の流出口31を開閉
するための第1のボール弁体23が配在されるととも
に、前記ピストン22と前記弁本体20の他端面部20
Bとの間に前記第2の流出口32を開閉するための第2
のボール弁体24が配在されている。これらのボール弁
体23、24は、それぞれ常時第1及び第2の流出口3
1、32の真上又は真下に位置するように、その半球分
程度がプランジャ21、及びピストン22に設けられた
支持穴21a、22aに遊嵌されている。
【0026】前記プランジャ21の中央上部には、凹穴
21cが形成され、この凹穴21cには、該凹穴21c
からその頭部が上方に若干突出するように、合成樹脂製
の断面凸字状のストッパ37が挿着固定されている。こ
のストッパ37は、前記プランジャ21が前記吸引子4
5側に引き寄せられたとき(図3参照)、該プランジャ
21と吸引子45との間に隙間が形成されるように、前
記プランジャ21の最大吸引位置を制限するためのもの
である。また、前記凹穴21cから径方向に横穴21b
が形成されている。
【0027】そして、前記プランジャ21(前記ストッ
パ37)と前記吸引子45との間には、該プランジャ2
1を前記吸引子45から遠ざける方向に付勢する付勢手
段としての第1のコイルばね25が縮装され、前記ピス
トン22と前記ホルダプレート27との間には、該ピス
トン22を前記弁本体20の他端面部20Bに接近させ
る方向に付勢する第2の付勢手段としての第2のコイル
ばね26が縮装されている。
【0028】また、前記プランジャ21とピストン22
との間には、プランジャ21の動作をピストン22に伝
達すべく、図2に示される如くに、弁本体20に緩く縦
挿されてその上下端が前記一端面部20A及び他端面部
20Bから突出する2本の連動ロッド17が平行に配在
されている。
【0029】さらに、前記ソレノイド40の通電時に吸
引子45側に引き寄せられているプランジャ21をその
位置にて保持すべく、吸引子45の上部に、断面矩形で
環状の永久磁石50が配設されている。
【0030】このような構成とされた本実施形態の電磁
切換弁10においては、ソレノイド40(のコイル4
3)に通電していない非通電時(初期セット状態)に
は、図1及び図2に示される如くに、第1のコイルばね
25よりプランジャ21が吸引子45から遠ざかる方向
に付勢されて弁本体20(の一端面部20A)寄りに位
置せしめられ、これによって、第1の流出口31が第1
のボール弁体23により閉じられるとともに、ピストン
22は、プランジャ21の動作が連動ロッド17を介し
て伝達されるので、第2のコイルばね26の付勢力に抗
して、弁本体20(の他端面部20B)から遠ざけられ
た位置に押動されており、これによって、第2のボール
弁体24が第2の流出口32から離され、第2の流出口
32が開く。
【0031】したがって、かかるソレノイド40の非通
電時には、流入口30に導入された流体は、一方の二股
分岐終端部30bを介して、第2の流出口32が開口せ
しめられている弁本体20の他端面部20B側の空間
(第2の弁室62)から第2の流出口32に流れ込み、
流入口30と第2の流出口32とが連通した状態が保た
れる。
【0032】それに対し、ソレノイド40の通電時に
は、吸引子45が励磁されて、図3に示される如くに、
プランジャ21が第1のコイルばね25の付勢力に抗し
て吸引子45側に引き寄せられ、プランジャ21は、そ
れに設けられたストッパ37により、前記吸引子45と
の間に若干の隙間が形成される(吸着されていない)位
置(最大吸引位置)にて停止せしめられる。なお、前記
ストッパ37が設けられているのは、前記プランジャ2
1が吸引子45に直に衝接して吸着せしめられると、大
きな衝接音が発生するおそれがあるとともに、プランジ
ャ21を吸引子45から引き離すのに大きな力が必要に
なるとの理由による。
【0033】このプランジャ21の動作により、第1の
ボール弁体23が第1の流出口31から離され、第1の
流出口31が開かれるとともに、ピストン22は、プラ
ンジャ21の動作に連動して、第2のコイルばね26の
付勢力により、連動ロッド17、17とともに押し上げ
られて弁本体20(の他端面部20B)に接近せしめら
れ、これによって、第2のボール弁体24が第2の流出
口32を閉じる。
【0034】したがって、かかるソレノイド40の通電
時には、流入口30に導入された流体は、他方の二股分
岐終端部30aを介して、第1の流出口31が開口せし
められている弁本体20の一端面部20A側の空間(第
1の弁室61)から第1の流出口31に流れ込む。
【0035】上記のように、ソレノイド40に通電し
て、プランジャ21が吸引子に引き寄せられている状態
(最大吸引位置)で、ソレノイド40への通電を停止し
ても、プランジャ21は、永久磁石50の磁力により、
前記最大吸引位置で保持され、これによって、第1及び
第2のボール弁体23、24もそれぞれ第1の流出口3
1を開けかつ第2流出口32を閉じたまま維持され、流
入口30と第1の流出口31とが連通した状態が保たれ
る。
【0036】そして、プランジャ21が永久磁石50の
磁力によって前記最大吸引位置で保持されている状態か
ら、プランジャ21を吸引子45から遠ざけて前記初期
セット状態の位置(離間位置)に戻すには、ソレノイド
40に極性を前記とは逆にして通電する。これにより、
吸引子45からはプランジャ21を反発させる方向の磁
力が発生し、プランジャ21が吸引子45から遠ざけら
れて前記離間位置に戻り、第1の流出口31が閉じら
れ、第2の流出口32が開けられる。この状態になった
後、ソレノイド40への通電を停止しても、前記ソレノ
イド40の非通電時(初期セット状態)と同様に、流入
口30に導入された流体が第2の流出口32に流れ込む
状態が継続される。
【0037】前記のように本実施形態の電磁切換弁10
においては、弁本体20の一端面部20Aに第1の流出
口31が開口せしめられるとともに、その他端面部20
Bに第2の流出口32が開口せしめられ、かつ、その両
端面部20A、20Bにそれぞれ流入口30の二股分岐
終端部30a、30bが開口せしめられ、前記弁本体2
0の両端面部20A、20B側にそれぞれ前記2本の流
出口31、32を開閉するためのプランジャ21、ピス
トン22とボール弁体23、24とが配在されるので、
前記2本の流出口31、32を開閉するために要求され
る前記プランジャ21、ピストン22及びボール弁体2
3、24の移動量は、ほんのわずかでよく、従来におけ
るスプール型弁体を持つ電磁切換弁に要求される弁体移
動量の何分の一以下で済む。このため、ソレノイド40
は、吸引力(励磁力)が小さなもので済み、その結果、
消費電力及び騒音を低減できる。
【0038】また、プランジャ21、ピストン22がソ
レノイド40の吸引子45に引き寄せられている状態で
ソレノイド40への通電を停止しても、前記プランジャ
21、ピストン22に前記吸引子45に引き寄せられて
いる位置を保持させるための永久磁石50が付設されて
いることにより、切り換え時以外は、ソレノイド40に
通電する必要がなくなり、そのため、消費電力を一層大
幅に低減できる。
【0039】また、本実施形態の電磁切換弁10は、市
販の安価なソレノイド、永久磁石、及び、単純な部品で
構成できるので、製造コスト、装置コストを低く抑えら
れるという利点もある。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、消費電力を可及的に低減できるとともに、
騒音がほとんど発生せず、かつ、比較的簡素な構成で、
装置コスト、製造コストを低く抑えることのできる電磁
切換弁を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁切換弁の第一実施形態を示す
断面図。
【図2】図1のII−II矢視断面図。
【図3】図1に示される電磁切換弁の動作・作用の説明
に供される断面図。
【符号の説明】
10 電磁切換弁 15 スリーブ 17 連動ロッド 20 弁本体 20A 一端面部 20B 他端面部 21 プランジャ 22 ピストン 23 第1のボール弁体 24 第2のボール弁体 25 第1のコイルばね 26 第2のコイルばね 30 流入口 31 第1の流出口 32 第2の流出口 37 ストッパ 40 ソレノイド 45 吸引子 50 永久磁石 61 第1の弁室 62 第2の弁室
フロントページの続き Fターム(参考) 3H067 AA04 AA32 BB03 BB12 CC32 CC43 DD05 DD12 DD32 ED20 FF17 GG02 GG23 GG24 3H106 DA07 DA33 DB02 DB12 DB23 DC04 DD03 EE19 EE20 EE34 GC29 KK23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に第1と第2の弁室を有する弁本体
    と、該弁本体の一端側に設けられた吸引子を有するソレ
    ノイドと、を有し、前記第1の弁室に第1の流出口の始
    端部が開口せしめられるとともに、前記第2の弁室に第
    2の流出口の始端部が開口せしめられ、かつ、前記両弁
    室に流入口の二股分岐終端部の各々が開口せしめられ、
    前記第1の弁室内には、前記第1の流出口を開閉すべ
    く、前記ソレノイドの通電時に前記吸引子側に引き寄せ
    られるプランジャが配在されるとともに、前記第2の弁
    室内には、前記第2の流出口を開閉すべく、ピストンが
    配在され、前記プランジャと前記ピストンとの間に、前
    記プランジャの動作を前記ピストンに伝達すべく、連動
    ロッドが配在されていることを特徴とする電磁切換弁。
  2. 【請求項2】 前記ソレノイドの通電時に前記吸引子側
    に引き寄せられている前記プランジャを、前記ソレノイ
    ドへの通電が停止した後においても、その位置にて保持
    すべく、前記吸引子側に永久磁石が配設されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁切換弁。
  3. 【請求項3】 前記プランジャと前記弁本体の一端面部
    との間に前記第1の流出口を開閉するための第1の弁体
    が配在されるとともに、前記ピストンと前記弁本体の他
    端面部との間に前記第2の流出口を開閉するための第2
    の弁体が配在されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の電磁切換弁。
  4. 【請求項4】 前記プランジャを前記吸引子から遠ざけ
    る方向に付勢する第1の付勢手段と、前記ピストンを前
    記弁本体に接近させる方向に付勢する第2の付勢手段
    と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか一項に記載の電磁切換弁。
  5. 【請求項5】 前記プランジャが前記吸引子側に引き寄
    せられたとき、該プランジャと吸引子との間に隙間が形
    成されるように、前記プランジャの最大吸引位置を制限
    するストッパが設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の電磁切換弁。
  6. 【請求項6】 複数本の流体入出口が設けられた弁本体
    と、前記流体入出口を開閉すべく配在されたプランジャ
    と、該プランジャに前記流体入出口の開閉動作を行わせ
    るためのソレノイドと、を有し、前記プランジャが前記
    ソレノイドの吸引子に引き寄せられている状態で前記ソ
    レノイドへの通電を停止しても、前記プランジャに前記
    吸引子に引き寄せられている位置を保持させるための永
    久磁石が付設されてなる電磁切換弁。
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