JP2005083566A - 定流量膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型で低コストに実現できる電磁駆動の定流量膨張弁を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる定流量膨張弁1においては、その本体を構成するパイプ2が定流量機構,可動鉄芯4,固定鉄芯3といった内部構造物を収容するとともに、冷凍サイクルの配管の一部を兼ねている。また、電磁コイル11を含むソレノイド部10がパイプ2を外側から取り囲むように配置される。このため、実質的に冷凍サイクルの配管そのものに定流量機構を一体的に組付けた構成となり、定流量膨張弁1全体の構成が非常に簡素化される。その結果、定流量膨張弁1の小型化を実現でき、それに伴った材料コスト及び製造コストの削減により、定流量膨張弁1の低コスト化を実現することができる。
【選択図】 図1




Description

本発明は、冷凍サイクルを循環する冷媒流路に設けられ、供給される電流量に応じ、上流側から流入する冷媒を断熱膨張させて減圧するとともに、その一定流量を下流側に送出する定流量膨張弁に関する。
従来、車両用エアコンの冷凍サイクルで使用される定流量膨張弁として、上流側から流入する冷媒を断熱膨張させて減圧するとともに、下流側に送出する冷媒の流量を電気的に制御するものがある(例えば特許文献1)。
この種の定流量膨張弁は、冷凍サイクルの冷媒流路を形成する配管とは別体で構成された本体ブロックに定流量機構を組み込んで構成されており、高圧の冷媒を導入するための高圧冷媒入口流路と、減圧した冷媒を下流側の蒸発器に向けて送出するための膨張冷媒出口流路とを有している。そして、この差圧制御弁の設定差圧をソレノイドで制御することにより、膨張弁を流れる冷媒流量を、ソレノイドで設定された差圧に対応した所定の一定流量に維持するようにしている。
特開2001−153495号公報
しかしながら、このような構成においては、冷凍サイクルの配管とは別に本体ブロックを形成し、さらにその本体ブロックにおいて、絞り部や弁体といった定流量機構の内部構造物が配置される内部冷媒流路と、その内部構造物を駆動制御するソレノイド部とを分けて配置しているため、定流量膨張弁全体が大型化する。また、その本体ブロック内の定流量機構の構造に応じて高圧冷媒入口流路,膨張冷媒出口流路,及びこれらをつなぐ内部冷媒流路の配置を複雑に調整する必要があるとともに、それに応じて配管との接続位置の調整も必要となり、製造コストが嵩むといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、小型で低コストに実現できる電磁駆動の定流量膨張弁を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、冷凍サイクルを循環する冷媒流路に設けられ、上流側から流入する冷媒を断熱膨張させて減圧するとともに、電磁コイルに供給する電流値により設定された一定流量を下流側に送出する定流量膨張弁において、前記冷媒流路の一部を構成するパイプと、前記パイプ内に固定された筒状の固定鉄芯と、前記パイプ内において前記固定鉄芯に対して前記パイプの軸方向に対向配置されるとともに、前記軸方向に進退可能に構成された筒状の可動鉄芯と、前記パイプを外側から取り囲むように周設され、外部からの供給電流により前記可動鉄芯及び前記固定鉄芯を含む磁気回路を生成し、前記供給電流の電流値に応じた大きさの電磁力を発生させて前記可動鉄芯を前記固定鉄芯に対する所定の基準位置まで進退駆動させるための前記電磁コイルと、前記パイプ内に設けられ、前記可動鉄芯を前記基準位置から進退させつつ開弁又は閉弁動作して内部流路断面を調整し、前記冷媒の一定流量を下流側に流す定流量機構と、を備えたことを特徴とする定流量膨張弁が提供される。
ここで、「パイプ」は、例えば冷凍サイクルの配管とは別に当該定流量膨張弁専用のパイプとして構成し、その配管に継ぎ手等を介して接続されるようにしてもよいし、冷凍サイクルの配管を流用してその一部にて構成してもよい。また、「所定の基準位置」とは、冷媒の流量を予め設定される上記一定流量とするための基準となる位置であり、可動鉄芯に付与される内部冷媒圧力や付勢力をバランスさせる基準となる位置を意味する。
このような定流量膨張弁では、電磁コイルへの通電により、可動鉄芯を固定鉄芯に対して近接又は離間させることにより定流量機構を開弁又は閉弁動作させ、それにより内部流路断面の大きさを調整する。それにより、上流側から流入した冷媒は、固定鉄芯及び可動鉄芯を介して下流側に流されるが、その間、定流量機構を介して膨張・減圧され、電磁コイルに供給された電流量に応じた一定流量が送出されることになる。
また、その本体を構成するパイプが定流量機構,可動鉄芯,固定鉄芯といった内部構造物を収容するとともに、冷凍サイクルの配管の一部を兼ねることになり、さらに電磁コイルがそのパイプを外側から取り囲むように配置されるため、上述した本体ブロックのような構造物が不要になる。
本発明の定流量膨張弁によれば、その内部構造物を収容するパイプが冷凍サイクルの冷媒流路の一部を構成するとともに、電磁コイルがそのパイプを外側から取り囲むように配置されるため、実質的に冷凍サイクルの配管そのものに定流量機構を一体的に組付けた構成となり、定流量膨張弁全体の構成が非常に簡素化される。
また、従来のように電磁コイルの設置領域を個別に設けるのではなく、このように冷凍サイクルの配管に一体化された構成を有するため、冷凍サイクルにおいて定流量膨張弁の占める領域を小さくすることができる。
その結果、定流量膨張弁の小型化を実現でき、それに伴った材料コスト及び製造コストの削減により、定流量膨張弁の低コスト化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は本実施の形態の定流量膨張弁の断面図である。尚、以下の説明においては、図に示した構成について、この冷媒の流れ方向を基準に図中上側を上流側、下側を下流側と表現することがある。
同図に示すように、定流量膨張弁1は、ボディを両端が開口した円筒状のパイプ2で構成しており、そのパイプ2の内部に固定鉄芯3,可動鉄芯4,中空部材5,及び弁体6を収容し、そのパイプ2の外周に沿ってソレノイド部10を配設している。
パイプ2は、その両端部にそれぞれ略楕円形状の配管ジョイント70が取り付けられている。パイプ2の両端部には縮管部が形成されているが、この配管ジョイント70の取り付け後にその先端部が拡径され、配管ジョイント70の脱離が防止されている。また、配管ジョイント70には、パイプ2の外側でボルトを貫通させる貫通孔70aが設けられている。
定流量膨張弁1を図示しない冷凍サイクルの配管に接続する際には、その配管側にも同様の配管ジョイントを取り付け、Oリングを介して双方を対向させた後、双方の貫通孔にボルトを通してナットで固定する。このとき、パイプ2は冷媒流路の一部を構成する。
固定鉄芯3は、円筒状の本体を有し、その外周面の軸方向中央には嵌合溝31が周設されており、下流側端部は所定量拡管して後述するスプリング81の収容部32を構成している。また、固定鉄芯3の上流側開口端縁によって弁体6を着座させる弁座33が構成されている。この固定鉄芯3のパイプ2への固定は、固定鉄芯3をパイプ2内に収容した後、パイプ2の嵌合溝31に対応する部分を外方から加締めて嵌合させることにより実現されている。
また、固定鉄芯3の上流側端面には、上流側に閉じた有底段付円筒状の中空シャフト7が設けられている。この中空シャフト7は、その下流側端部に拡管部71を有し、その拡管部71の先端面が固定鉄芯3の上流側開口部を取り囲むように装着され、中空部材5が形成する後述する冷媒流路に連通するように配置されている。また、拡管部71の側面には所定の開口部72が設けられており、上流側から流れる冷媒を内部に導入できるように構成されている。
可動鉄芯4は、円筒状の本体を有し、パイプ2内において固定鉄芯3の下流側に配設されている。そして、パイプ2の内壁に沿って摺動し、固定鉄芯3に対して進退可能に構成されている。また、可動鉄芯4の上流側端部は所定量拡管して後述するスプリング81の収容部41を構成している。すなわち、固定鉄芯3の収容部32と可動鉄芯4の収容部41との間にはスプリング81(弾性体)が介装され、このスプリング81の両端が固定鉄芯3及び可動鉄芯4にそれぞれ固定されている。そして、ソレノイド部10の非通電時において、固定鉄芯3によって可動鉄芯4を所定の間隔で支持するようになっている。
中空部材5は、円筒状の本体を有し、その下流側が可動鉄芯4に内挿されて嵌合固定されるとともに、上流側が固定鉄芯3に摺動可能に内挿されている。この中空部材5の上流側端部は縮管して一定流路断面を有するオリフィス51(絞り部)を形成し、さらにその上流側端面に周方向に120度の間隔をあけて3本の円柱状の支持部52が延設され、後述する弁体6の弁部を支持できるように構成されている。尚、同図においては説明の便宜上、支持部52を1本のみ表示している。また、中空部材5の軸方向中央の側壁には透孔53が設けられており、可動鉄芯4の駆動によって固定鉄芯3,可動鉄芯4,及び中空部材5で囲まれる領域に発生する冷媒圧力を、この透孔53を介して内部冷媒通路に開放できるようになっている。
弁体6は、円筒状の本体を有し、上記中空シャフト7に気密にガイドされるガイド部61と、そのガイド部61の下流側に連設され、弁座33に着座可能な弁部62とを有する。この弁部62はガイド部より大きな外径を有するが、その下流端に向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。また、ガイド部61の内径よりも小さな連通孔63が、弁部62の中央を軸方向に貫通して設けられており、ガイド部61の内部を中空シャフト7の内部に連通させている。さらに、中空シャフト7の内部にはその軸方向に延びるスプリング82が設けられており、その下流側端部が弁部62の上流側端面に当接して弁体6を下流側に付勢し、弁部62の下流側端面が中空部材5の支持部52の上流側端面に常に当接するように構成されている。
ソレノイド部10は、全体として円筒状に構成され、パイプ2を外側から取り囲むように周設されている。すなわち、パイプ2の外周には、電磁コイル11が巻装された第1ボビン12が配置され、この第1ボビン12の上流側端部には、第1ボビン12との間で電磁コイル11の端子を引き出すための通路を形成する第2ボビン13が配置されている。これら第1ボビン12及び第2ボビン13は、第1ヨーク14で囲繞され、第1ヨーク14の上流側端部は、第2ヨーク15により閉止されて連続した磁気回路になるようにしている。
定流量膨張弁1においては、固定鉄芯3,可動鉄芯4,第1ヨーク14及び第2ヨーク15が、電磁コイル11を含む磁気回路を構成する。
次に、定流量膨張弁1の動作について説明する。図1は定流量膨張弁1における電磁コイル11の非通電時の状態を表し、図2は通電時の状態を表している。
まず、図1に示すように、電磁コイル11に電流が供給されていないときには、可動鉄芯4はスプリング81によって支持されてはいるが、固定鉄芯3との間の吸引力が生じないため、弁体6は弁座33に着座ししており、定流量膨張弁1は全閉状態にある。
そして、図2に示すように、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電流値に応じた大きさの電磁力が発生して可動鉄芯4が固定鉄芯3に吸引される。これにより、中空部材5を介して弁体6をスプリング81,82の付勢力に抗して押し上げる力が発生する。その結果、弁体6は、その電磁力とスプリング81,82の荷重とがバランスした位置で静止し、弁体6と弁座33との間に所定の流路断面を形成する。
この状態で上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、中空シャフト7の開口部72,弁体6と弁座33との間の冷媒通路65,隣接する支持部52間を介して中空部材5の上流側開口部手前の中間領域55に導入され、さらにオリフィス51を通過することにより断熱膨張して下流側へと流れる。
このとき、中間領域55に導入された冷媒は、連通孔63を介して弁体6と中空シャフト7との間に形成される内部領域75にも導入される。このため、中間領域55と内部領域75の冷媒の圧力は等しくなっており、弁体6に付与される冷媒の圧力はキャンセルされている。このため、弁体6から中空部材5へはスプリング82による荷重のみが加わることになる。
ここで、冷媒入口21に導入された冷媒の圧力をP1、冷媒通路65を通過することによって減圧された中間領域55の圧力をP2、オリフィス51を通過することによってさらに減圧された冷媒出口22の冷媒の圧力をP3とし、弁部62が着座したときの有効受圧面積(つまり中間領域55の流路断面積)をA、オリフィス51の流路断面積をCとすると、定流量膨張弁1を流れる冷媒の流量Gfは、
Gf=KC(P2−P3) ・・・(1)
で表される。なお、この式で、Kは流量係数である。
一方、中空部材5に作用する力は、電流iによって発生する電磁力をf(i)、スプリング81とスプリング82による下流側方向の合力をfsとすると、上向きと下向きの力関係は、
(A−C)(P2−P3)=f(i)−fs ・・・(2)
となり、(1)式及び(2)式から、冷媒の流量Gfは、
Gf=(KC/(A−C))(f(i)−fs) ・・・(3)
となる。
すなわち、この(3)式の右辺において、電磁力f(i)以外のパラメータは、実質的に固定値であるため、流量Gfは、電磁コイル11に供給される電流iに比例した一定の流量で流れることになる。
次に、この定流量膨張弁1の動作を図3に示す流量特性に基づいて説明する。同図において、横軸は電磁コイルに供給する電流値を示し、縦軸は定流量膨張弁1を流れる冷媒の流量を示している。電磁コイル11に供給される電流iがゼロのときは、スプリングの荷重fsによって弁体6は弁座33に着座して定流量膨張弁1は全閉になっているため、流量Gfはゼロである。
そして、電磁コイル11にたとえば0.3アンペアの電流iが供給されて、スプリングの荷重fsより大きな電磁力f(i)が中空部材5にかかると、それらがバランスする位置まで弁体6が着座位置から即座に移動して静止する。弁体6が弁座33より離れることにより、冷媒が流れ始める。冷媒が流れることによってオリフィス51の前後に差圧(P2−P3)が発生する。
このとき、冷凍サイクルにおける上流側の冷媒流量が増えて冷媒入口21の圧力P1が大きくなっても、弁体6が有効受圧面積を小さくする閉弁方向に移動して冷媒流量を絞り、オリフィス51の前後差圧(P2−P3)を一定に保持するように作用する。逆に、冷凍サイクルにおける上流側の冷媒流量が減少して冷媒入口21の圧力P1が小さくなっても、弁体6が有効受圧面積を大きくする開弁方向に移動して冷媒流量を増やし、オリフィス51の前後差圧(P2−P3)を一定に保持するように作用する。この結果、オリフィス51の前後差圧(P2−P3)が、常に電流iによって決まる一定値に保持される。その結果、上記(1)式からも分かるように、定流量膨張弁1は、電磁コイル11に供給する電流iに応じた一定の流量で冷媒を流すことができる。
以上に説明したように、本実施の形態の定流量膨張弁1においては、その本体を構成するパイプ2が定流量機構,可動鉄芯4,固定鉄芯3といった内部構造物を収容するとともに、冷凍サイクルの配管の一部を兼ねている。また、電磁コイル11を含むソレノイド部10がパイプ2を外側から取り囲むように配置される。このため、実質的に冷凍サイクルの配管そのものに定流量機構を一体的に組付けた構成となり、定流量膨張弁1全体の構成が非常に簡素化される。その結果、定流量膨張弁1の小型化を実現でき、それに伴った材料コスト及び製造コストの削減により、定流量膨張弁1の低コスト化を実現することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は本実施の形態の定流量膨張弁の断面図である。尚、本実施の形態において上記第1の実施の形態と同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
同図に示すように、定流量膨張弁201は、円筒状のパイプ202の内部に固定鉄芯203,可動鉄芯204,中実シャフト205を収容し、そのパイプ202の外周に沿ってソレノイド部10を配設している。
パイプ202は、円筒形状をなし、その両端部がそれぞれ拡径して配管ジョイント70が取り付けられている。
固定鉄芯203は、円筒状の本体を有し、その外周面には嵌合溝31が周設されており、その下流側端部には、後述するスプリング281及び中実シャフト205を下方から支持する有底円筒状のストッパ251が嵌合されている。このストッパの上流側の底部には、定流量膨張弁201での冷媒通路を構成する連通孔251aが穿設されている。また、固定鉄芯203の上流側開口端縁によって弁座233が構成されている。
可動鉄芯204は、上流側端部が拡管された段付円筒状の本体を有し、パイプ202内において固定鉄芯203の上流側に配設されている。この可動鉄芯204は、その下流側先端部が下流側に外径を小さくするテーパ状になっており、その部分によって弁座233に着座可能な弁部241が構成されている。可動鉄芯204の小管部242とその上流側の大管部243には、中実シャフト205が挿通されている。可動鉄芯204とパイプ202の内壁との間には、上流側から流入した冷媒が通過する冷媒通路263が形成されている。さらに、可動鉄芯204の弁部241の先端には、円筒状の非磁性体207が連設されている。
この非磁性体207は、固定鉄芯203の内部に挿通され、その下流側先端には外径方向に突出したフランジ部271が周設されており、固定鉄芯の内壁との間に絞り部261を形成している。また、非磁性体207の側壁には所定の透孔272が設けられており、固定鉄芯203との間に形成される中間領域264内の冷媒の一部を内部に導入できるようになっている。
また、非磁性体207の下流側端面とストッパ251の上流側端面との間にはスプリング281(弾性体)が介装されており、非磁性体207を介して可動鉄芯204を上流側、すなわち開弁方向に付勢している。そして、ソレノイド部10の非通電時において、固定鉄芯203によって可動鉄芯204を所定の間隔で支持するようになっている。
一方、中実シャフト205は、段付円柱状をなし、その小径部252の下端がストッパ251の上流側端面に固定されており、可動鉄芯204と非磁性体207とを外挿してこれを進退方向にガイドしている。また、中実シャフト205の上流側端部に設けられた大径部253は、可動鉄芯204の大管部243をガイドするとともに、その小径部252との接続位置(段部)において可動鉄芯204との間に所定の内部空間262を形成する。
また、可動鉄芯204の上流側端面と中実シャフト205の上流側端面を共に気密に覆うように、ポリイミドフィルム291(シール部材)が装着され、内部空間262内の冷媒が大径部253と可動鉄芯204の内壁との間隙を通って上流側に流出するのを防止している。
次に、定流量膨張弁201の動作について説明する。図5は定流量膨張弁201における開弁状態を表し、図4は全閉状態を表している。
まず、図5に示すように、電磁コイル11に電流が供給されていないときには、可動鉄芯204はスプリング281によって上流側に付勢されているため、弁部241は弁座233から離間しており、定流量膨張弁201は開弁状態にある。
そして、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電流値に応じた大きさの電磁力が発生して可動鉄芯204が固定鉄芯203に吸引される。これにより、スプリング281の付勢力に抗して可動鉄芯204の弁部241を着座させる方向の力が発生する。その結果、弁部241は、その電磁力とスプリング281の荷重とがバランスした位置で静止し、弁座233との間に所定の流路断面を形成する。
この状態で上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、冷媒通路263,弁部241と弁座233との間の冷媒通路265を介して中間領域264に導入され、さらに絞り部261を通過することにより断熱膨張し、連通孔251aを介して下流側へと流れる。
このとき、中間領域264に導入された冷媒の一部は、透孔272を介して中実シャフト205と可動鉄芯204とのクリアランスを通過して内部空間262に導入される。このため、中間領域264と内部空間262の冷媒の圧力は等しくなっている。また、上流側から流入した冷媒の圧力は冷媒通路265の手前までは入口圧力に等しくなっている。このため、非磁性体207を含む可動鉄芯204に付与される冷媒圧力の一部がキャンセルされている。
ここで、冷媒入口221に導入された冷媒の圧力をP1、冷媒通路265を通過することによって減圧された中間領域264の圧力をP2、絞り部261を通過することによってさらに減圧された冷媒出口222の冷媒の圧力をP3とし、弁部241が着座したときの有効受圧面積(つまり固定鉄芯203の断面積)をA、絞り部261の流路断面積をCとすると、定流量膨張弁201を流れる冷媒の流量Gfは、
Gf=KC(P2−P3) ・・・(4)
で表される。なお、この式で、Kは流量係数である。
一方、非磁性体207ひいては可動鉄芯204に作用する力は、電流iによって発生する電磁力をf(i)、スプリング281による上流側方向の荷重をfsとすると、上向きと下向きの力関係は、
(A−C)(P2−P3)=fs−f(i) ・・・(5)
となり、(4)式及び(5)式から、冷媒の流量Gfは、
Gf=(KC/(A−C))(fs−f(i)) ・・・(6)
となる。
すなわち、この(6)式の右辺において、電磁力f(i)以外のパラメータは、実質的に固定値であるため、流量Gfは、電磁コイル11に供給される電流iに比例した一定の流量で流れることになる。
次に、この定流量膨張弁201の動作を図6に示す流量特性に基づいて説明する。同図において、横軸は電磁コイル11に供給する電流値を示し、縦軸は定流量膨張弁201を流れる冷媒の流量を示している。電磁コイル11に供給される電流iがゼロのときは、スプリング281の荷重fsによって可動鉄芯204の弁部241が開弁して定流量膨張弁201は最も開弁した状態になっているため、流量Gfはその荷重fsによって決まる最大値を示す。このとき、冷媒が流れることによって絞り部261の前後に差圧(P2−P3)が発生する。
そして、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電磁力f(i)とスプリングの荷重fsがバランスする位置まで可動鉄芯204が閉弁方向に移動して静止する。
このとき、絞り部261の前後差圧(P2−P3)が一定に保持される原理については上記第1の実施の形態で述べた通りであり、その結果、上記(4)式からも分かるように、定流量膨張弁201は、電磁コイル11に供給する電流iに応じた一定の流量で冷媒を流すことができる。
そして、電流iが予め定める値以上になると、図4に示すように定流量膨張弁201が全閉状態となり、冷媒は流れなくなる。
以上に説明したように、本実施の形態の定流量膨張弁201においても、実質的に冷凍サイクルの配管そのものに定流量機構を一体的に組付けた構成となり、定流量膨張弁1の小型化,低コスト化を実現することができる。
尚、本実施の形態では、内部空間262内の冷媒が上流側に流出するのを防止するために可動鉄芯204の上流側端面と中実シャフト205の上流側端面を共に覆うポリイミドフィルム291を設けた例を示したが、このようなシール部材を設けない構成とすることもできる。図7には本実施の形態の変形例が示されている。
すなわち、本変形例は、中実シャフト205’の大径部253’とこれを内挿する可動鉄芯204’の上流側端部の軸方向の長さを所定長さ以上とし、両者の摺動面を長くすることにより、内部空間262内の冷媒が上流側に漏洩することを防止又は抑制するものである。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は本実施の形態の定流量膨張弁の断面図である。尚、本実施の形態において上記第1の実施の形態と同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
同図に示すように、定流量膨張弁301は、冷凍サイクルの配管そのものの一部である円筒状のパイプ302の内部に固定鉄芯303,可動鉄芯304,中実シャフト305,筒状部材306を収容し、そのパイプ302の外周に沿ってソレノイド部10を配設している。
固定鉄芯303は、所定の内径を有する円筒状の本体を有し、その上流側端面に中実シャフト305の一端を吊り下げるように固定している。
中実シャフト305は、段付円柱状をなし、可動鉄芯304の内径にほぼ等しい外径を有する大径部351と、これよりも細い小径部352とから構成されている。大径部351は、固定鉄芯303の下流側に位置し、小径部352は、固定鉄芯303に冷媒流路を確保しつつ挿通されている。小径部352の上流側端部は、中実シャフト305の軸方向と直角に延出し、その先端部が固定鉄芯303に固定されている。
可動鉄芯304は、上流側が拡管された段付円筒状の本体を有し、パイプ302内において固定鉄芯303の下流側に配設されている。この可動鉄芯304の大管部341には、進退方向のガイドとなる中実シャフト305の大径部351が挿通され、その下流側にそれより径が小さく、下流側に連通する小管部342が形成されている。また、可動鉄芯304の下流側先端部は下流側に外径を小さくするテーパ状になっており、その部分によって弁部343が構成されている。可動鉄芯304とパイプ302の内壁との間には、上流側から流入した冷媒が通過する間隙流路371が形成されている。
筒状部材306は、固定鉄芯303と同様の形状を有し、その外周面の軸方向中央には嵌合溝361が周設されており、パイプ302の嵌合溝361に対応する部分を外方から加締めることにより、パイプ302に嵌合固定されている。この筒状部材306の上流側開口端縁によって可動鉄芯304の弁部343を着座させる弁座362が構成されている。
また、可動鉄芯304における弁部343の先端からは下流側に向かって有底筒状の縮流部345が延設されており、その縮流部345の先端には外径方向に突出するフランジ部346が形成されている。このフランジ部346は、筒状部材306の内壁との間に絞り部372を形成している。さらに、縮流部345の側壁には所定の連通孔347が設けられており、筒状部材306との間に形成される中間領域373と、可動鉄芯204の小管部342とを連通させている。
また、大管部341と小管部342との接続部に形成される段部と、中実シャフト305の下流側端面との間にはスプリング381(弾性体)が介装されており、可動鉄芯304を下流側、すなわち閉弁方向に付勢している。そして、ソレノイド部10の非通電時において、弁部343を弁座362に着座させて閉弁させるようになっている。
次に、定流量膨張弁301の動作について説明する。図8は定流量膨張弁301における電磁コイル11の非通電時の状態を表し、図9は通電時の状態を表している。
まず、図8に示すように、電磁コイル11に電流が供給されていないときには、可動鉄芯304と固定鉄芯303との間の吸引力が生じないため、弁部343は弁座362に着座ししており、定流量膨張弁301は全閉状態にある。
そして、図9に示すように、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電流値に応じた大きさの電磁力が発生して可動鉄芯304が固定鉄芯303に吸引される。その結果、可動鉄芯304の弁部343は、その電磁力とスプリング381の荷重とがバランスした位置で静止し、弁部343と弁座362との間に所定の流路断面を形成する。
この状態で上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、固定鉄芯303と可動鉄芯304との間隙,間隙流路371,弁部343と弁座362との間の冷媒通路374を介して中間領域373に導入され、さらに絞り部372を通過することにより断熱膨張し、下流側へと流れる。
このとき、中間領域373に導入された冷媒は、連通孔347,小管部342を介して可動鉄芯304と中実シャフト305との間に形成される内部空間375にも導入される。このため、中間領域373と内部空間375の冷媒の圧力は等しくなっており、可動鉄芯304に付与される冷媒の圧力の一部がキャンセルされている。
ここで、冷媒入口321に導入された冷媒の圧力をP1、冷媒通路374を通過することによって減圧された中間領域373の圧力をP2、絞り部372を通過することによってさらに減圧された冷媒出口322の冷媒の圧力をP3とし、弁部343が着座したときの有効受圧面積(つまり筒状部材306の断面積)をA、絞り部261の流路断面積をCとすると、定流量膨張弁301を流れる冷媒の流量Gfは、
Gf=KC(P2−P3) ・・・(7)
で表される。なお、この式で、Kは流量係数である。
一方、可動鉄芯304に作用する力は、電流iによって発生する電磁力をf(i)、スプリング381による上流側方向の荷重をfsとすると、上向きと下向きの力関係は、
(A−C)(P2−P3)=f(i)−fs ・・・(8)
となり、(7)式及び(8)式から、冷媒の流量Gfは、
Gf=(KC/(A−C))(f(i)−fs) ・・・(9)
となる。
すなわち、この(9)式の右辺において、電磁力f(i)以外のパラメータは、実質的に固定値であるため、流量Gfは、電磁コイル11に供給される電流iに比例した一定の流量で流れることになる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。図10は本実施の形態の定流量膨張弁の断面図である。尚、本実施の形態において上述した実施の形態と同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
同図に示すように、定流量膨張弁401は、円筒状のパイプ202の内部に固定鉄芯403,可動鉄芯404,中実シャフト405を収容し、そのパイプ202の外周に沿ってソレノイド部10を配設している。
固定鉄芯403は、円筒状の本体を有し、パイプ202内に圧入嵌合されている。この固定鉄芯403は、その下流側開口端縁によって弁座431が設けられるとともに、その軸方向の中間位置に内方に突設されたフランジ部432が形成されている。
可動鉄芯404は、下流側端部が拡管された段付円筒状の本体を有し、パイプ202内において固定鉄芯403の下流側に配設されている。この可動鉄芯404は、その上流側先端部が上流側に外径を小さくするテーパ状になっており、その部分によって弁座431に着座可能な弁部441が構成されている。可動鉄芯404の小管部442とその上流側の大管部443には、中実シャフト405が挿通されている。可動鉄芯404とパイプ202の内壁との間には、上流側から流入した冷媒が通過する間隙流路461が形成されている。
さらに、可動鉄芯404の弁部441の先端には円筒状の均圧管409が内挿嵌合され、固定鉄芯403の内部に向かって延びている。この均圧管409の先端はフランジ部432のやや上流側まで延びており、そのフランジ部432との間に絞り部462を形成している。また、フランジ部432と可動鉄芯404の上流側端面との間にはスプリング481(弾性体)が介装され、このスプリング481の両端が固定鉄芯403及び可動鉄芯404にそれぞれ固定されている。そして、ソレノイド部10の非通電時において、固定鉄芯403によって可動鉄芯404を所定の間隔で支持するようになっている。
中実シャフト405は、段付柱状をなし、その大径部451に可動鉄芯404の大管部443を外挿して可動鉄芯404を進退方向にガイドしている。大径部451の下流側には小径部452が連設されており、その下端がパイプ202内に圧入固定された円板状のストッパ407に固定されている。ストッパ407には、その軸方向に貫通し、定流量膨張弁401での冷媒通路を構成する連通孔471が穿設されている。可動鉄芯404の大径部451と小径部452との接続位置に形成される段部と、中実シャフト405の上流側端面との間には、小管部442及び均圧管409を介して冷媒流路に連通する内部空間463が形成されている。ここで、内部空間463の断面積は、中間領域464の下端の断面積に等しくなっている。
次に、定流量膨張弁401の動作について説明する。図11は定流量膨張弁401における開弁状態を表し、図10は全閉状態を表している。
まず、図11に示すように、電磁コイル11に電流が供給されていないときには、可動鉄芯404はスプリング481によって支持されてはいるが、固定鉄芯403との間の吸引力が生じないため、弁部441は弁座431から離間しており、定流量膨張弁401は最も開弁した状態にある。
そして、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電流値に応じた大きさの電磁力が発生して可動鉄芯404が固定鉄芯403に吸引される。これにより、スプリング481の付勢力に抗して可動鉄芯404の弁部441を着座させる方向の力が発生する。その結果、弁部441は、その電磁力とスプリング481の荷重とがバランスした位置で静止し、弁座431との間に所定の流路断面を形成する。
この状態で上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、絞り部462を通過することにより断熱膨張して中間領域464に導入され、さらに弁部441と弁座431との間の冷媒通路465,間隙流路461を通過し、連通孔471を介して下流側へと流れる。
このとき、内部空間463内は均圧管409を介して入口圧力と等しくなっているため、均圧管409を含む可動鉄芯404に付与される冷媒圧力の一部がキャンセルされている。
ここで、冷媒入口421に導入された冷媒の圧力をP1、絞り部462を通過することによってさらに減圧された中間領域464の圧力をP2、さらに冷媒通路465を通過することによって減圧された冷媒出口422の冷媒の圧力をP3とし、弁部441が着座したときの有効受圧面積(つまり中間領域464の下端,内部空間463の断面積)をA、均圧管409の外径円の断面積をB、絞り部462の流路断面積をCとすると、定流量膨張弁401を流れる冷媒の流量Gfは、
Gf=KC(P1−P2) ・・・(10)
で表される。なお、この式で、Kは流量係数である。
一方、可動鉄芯404に作用する力は、電流iによって発生する電磁力をf(i)、スプリング481による上流側方向の荷重をfsとすると、上向きと下向きの力関係は、
(A−B)(P1−P2)=fs−f(i) ・・・(11)
となり、(10)式及び(11)式から、冷媒の流量Gfは、
Gf=(KC/(A−B))(fs−f(i)) ・・・(12)
となる。
すなわち、この(12)式の右辺において、電磁力f(i)以外のパラメータは、実質的に固定値であるため、流量Gfは、電磁コイル11に供給される電流iに比例した一定の流量で流れることになる。
尚、本実施の形態では、可動鉄芯404に内部空間に連通する均圧管409を配設し、この均圧管409と固定鉄芯403のフランジ部432との間に絞り部462を形成した例を示したが、図12のような変形例を採用することもできる。
すなわち、本変形例の定流量膨張弁401’においては、固定鉄芯403のフランジ部432に可動鉄芯404’の内部空間463に向かって延びる流路管409’を嵌合固定し、この流路管409’と可動鉄芯404’の小管部442’の内壁との間に絞り部462’を形成している。
この場合、弁部441が開弁している間は、上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、内部空間463を経由して絞り部462’を通過することにより断熱膨張し、さらに弁部441と弁座431との間の冷媒通路465,間隙流路461を通過し、連通孔471を介して下流側へと流れる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。図13は本実施の形態の定流量膨張弁の断面図である。尚、本実施の形態において上述した実施の形態と同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
同図に示すように、定流量膨張弁501は、円筒状のパイプ202の内部に固定鉄芯503,可動鉄芯504,中実シャフト505を収容し、そのパイプ202の外周に沿ってソレノイド部10を配設している。
固定鉄芯503は、円筒状の本体を有し、パイプ202内に圧入嵌合されている。この固定鉄芯503は、その上流側開口端縁によって弁座531が設けられるとともに、その軸方向の上流側でやや縮管して段部532が形成されている。この段部532には、圧入された円板状のストッパ507が固定されている。ストッパ507には、その軸方向に貫通し、定流量膨張弁501での冷媒通路を構成する連通孔571が穿設されている。
可動鉄芯504は、上流側端部が拡管された段付円筒状の本体を有し、パイプ202内において固定鉄芯503の上流側に配設されている。この可動鉄芯504は、その下流側先端部が下流側に外径を小さくするテーパ状になっており、その部分によって弁座531に着座可能な弁部541が構成されている。可動鉄芯504の大管部542とその下流側の小管部543には、中実シャフト505が挿通されている。可動鉄芯504とパイプ202の内壁との間には、絞り部561が形成されている。
さらに、可動鉄芯504の下流側先端には、軸に直角なフラットな面が形成されており、この面とストッパ507の上流側端面との間にはスプリング581(弾性体)が介装されている。そして、ソレノイド部10の非通電時において、固定鉄芯503によって可動鉄芯504を所定の間隔で支持するようになっている。
一方、中実シャフト505は、段付柱状をなし、その小径部552の下端がストッパ507の上流側端面に固定されており、可動鉄芯504を外挿してこれを進退方向にガイドしている。また、中実シャフト505の上流側端部に設けられた大径部551は、可動鉄芯504の拡管部をガイドするとともに、その小径部552との接続位置(段部)において可動鉄芯504との間に所定の内部空間562を形成する。
また、可動鉄芯504の上流側端面と中実シャフト505の上流側端面を共に気密に覆うように、ポリイミドフィルム291が装着されている。
次に、定流量膨張弁501の動作について説明する。図13は定流量膨張弁501における開弁状態を表し、図14は全閉状態を表している。
まず、図13に示すように、電磁コイル11に電流が供給されていないときには、可動鉄芯504はスプリング581によって支持されてはいるが、固定鉄芯503との間の吸引力が生じないため、弁部541は弁座531から離間しており、定流量膨張弁501は最も開弁した状態状態にある。
そして、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電流値に応じた大きさの電磁力が発生して可動鉄芯504が固定鉄芯503に吸引される。これにより、スプリング581の付勢力に抗して可動鉄芯504の弁部541を着座させる方向の力が発生する。その結果、弁部541は、その電磁力とスプリング581の荷重とがバランスした位置で静止し、弁座531との間に所定の流路断面を形成する。
この状態で上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、絞り部561を通過することにより断熱膨張して中間領域564に導入され、さらに弁部541と弁座531との間の冷媒通路565,連通孔571を介して下流側へと流れる。
このとき、中間領域564を通過した冷媒の一部は、小径部552と可動鉄芯504の内壁とのクリアランスを通過して内部空間562に導入される。このため、中間領域564の下流側の出口圧力と内部空間562の冷媒の圧力とは等しくなっている。このため、可動鉄芯504に付与される冷媒圧力の一部がキャンセルされている。
ここで、冷媒入口521に導入された冷媒の圧力をP1、絞り部561を通過することによってさらに減圧された中間領域564の圧力をP2、さらに冷媒通路565を通過することによって減圧された冷媒出口522の冷媒の圧力をP3とし、弁部541が着座したときの有効受圧面積(つまり内部空間562の断面積)をA、可動鉄芯504の上流側端面の外径円の面積をB、絞り部561の流路断面積をCとすると、定流量膨張弁501を流れる冷媒の流量Gfは、
Gf=KC(P1−P2) ・・・(13)
で表される。なお、この式で、Kは流量係数である。
一方、可動鉄芯504に作用する力は、電流iによって発生する電磁力をf(i)、スプリング581による上流側方向の荷重をfsとすると、上向きと下向きの力関係は、
(B−A)(P1−P2)=fs−f(i) ・・・(14)
となり、(4)式及び(5)式から、冷媒の流量Gfは、
Gf=(KC/(B−A))(fs−f(i)) ・・・(15)
となる。
すなわち、この(15)式の右辺において、電磁力f(i)以外のパラメータは、実質的に固定値であるため、流量Gfは、電磁コイル11に供給される電流iに比例した一定の流量で流れることになる。
そして、電流iが予め定める値以上になると、図14に示すように定流量膨張弁501が全閉状態となり、冷媒は流れなくなる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図15は本実施の形態の定流量膨張弁の断面図である。尚、本実施の形態において上述した実施の形態と同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付す等して、その説明を省略する。
同図に示すように、定流量膨張弁601は、円筒状のパイプ202の内部に固定鉄芯603,可動鉄芯604,筒状部材605を収容し、そのパイプ202の外周に沿ってソレノイド部10を配設している。
固定鉄芯603は、上流端側に底部を有する有底円筒状の本体を有し、パイプ202内に圧入嵌合されている。この固定鉄芯603は、その上流端に後述するスプリング681を部分的に挿通するための円形の溝部631が形成され、その溝部631の開口端縁の周囲に沿って上流側に突出した弁座632が設けられている。また、固定鉄芯603の上流側端部の片側側壁には、内部冷媒通路633と上流側とを連通させるための連通孔634が形成されている。
可動鉄芯604は、その下流側端部に段部を有する段付円筒状の本体を有し、パイプ202内において固定鉄芯3の上流側に配設されている。この可動鉄芯604は、その大管部がさらに上流側に固定された円筒状の筒状部材605の下流側に延出した円筒軸部に摺動可能に外挿されている。可動鉄芯604の段部底面の中央には、円孔状の絞り部643が穿設されている。絞り部643が位置する下流側端面は、後述するスプリング681を当接させるために一部フラットに形成されており、そこから下流側に向かって拡径するテーパ形状が形成され、そのテーパ面によって弁座632に着座可能な弁部641が構成されている。
可動鉄芯604の下流側端面と固定鉄芯603の溝部631との間にはスプリング681(弾性体)が介装されている。そして、ソレノイド部10の非通電時において、固定鉄芯603によって可動鉄芯604を所定の間隔で支持するようになっている。可動鉄芯604とパイプ202との間には、所定の間隙661が形成されている。
次に、定流量膨張弁601の動作について説明する。図15は定流量膨張弁601における開弁状態を表し、図16は全閉状態を表している。
まず、図16に示すように、電磁コイル11に電流が供給されていないときには、可動鉄芯604はスプリング681によって支持されてはいるが、固定鉄芯603との間の吸引力が生じないため、弁部641は弁座632から離間しており、定流量膨張弁601は最も開弁した状態にある。
そして、電磁コイル11に電流iが供給されると、その電流値に応じた大きさの電磁力が発生して可動鉄芯604が固定鉄芯603に吸引される。これにより、スプリング681の付勢力に抗して可動鉄芯604の弁部641を着座させる方向の力が発生する。その結果、弁部641は、その電磁力とスプリング681の荷重とがバランスした位置で静止し、弁座632との間に所定の流路断面を形成する。
この状態で上流側から高圧の冷媒が導入されると、その冷媒は、絞り部643を通過することにより断熱膨張して可動鉄芯604の下流側端面と固定鉄芯603の溝部631との間の中間領域664に導入され、さらに弁部641と弁座632との間の冷媒通路665,連通孔634,内部冷媒通路633介して下流側へと流れる。
このとき、中間領域664を通過した冷媒の一部は、間隙661を通って筒状部材605と可動鉄芯604の上流側端面との間に形成される内部空間662に導入される。このため、可動鉄芯604に付与される冷媒圧力の一部がキャンセルされている。
ここで、冷媒入口621に導入された冷媒の圧力をP1、絞り部643を通過することによってさらに減圧された中間領域664の圧力をP2、さらに冷媒通路665を通過することによって減圧された冷媒出口622の冷媒の圧力をP3とし、弁部641が着座したときの有効受圧面積(つまり可動鉄芯604の断面積)をA、絞り部643の流路断面積をCとすると、定流量膨張弁601を流れる冷媒の流量Gfは、
Gf=KC(P1−P2) ・・・(16)
で表される。なお、この式で、Kは流量係数である。
一方、可動鉄芯604に作用する力は、電流iによって発生する電磁力をf(i)、スプリング681による上流側方向の荷重をfsとすると、上向きと下向きの力関係は、
(A−C)(P1−P2)=fs−f(i) ・・・(17)
となり、(16)式及び(17)式から、冷媒の流量Gfは、
Gf=(KC/(A−C))(fs−f(i)) ・・・(18)
となる。
すなわち、この(18)式の右辺において、電磁力f(i)以外のパラメータは、実質的に固定値であるため、流量Gfは、電磁コイル11に供給される電流iに比例した一定の流量で流れることになる。
そして、電流iが予め定める値以上になると、図16に示すように定流量膨張弁601が全閉状態となり、冷媒は流れなくなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
冷凍サイクルを循環する冷媒流路に設けられ、上流側から流入する冷媒を断熱膨張させて減圧するとともに、その設定された一定流量を下流側に送出する定流量膨張弁に適用することができる。
第1の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第1の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第1の実施の形態にかかる定流量膨張弁の流量特性を表す説明図である。 第2の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第2の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第2の実施の形態にかかる定流量膨張弁の流量特性を表す説明図である。 第2の実施の形態の変形例にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第3の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第3の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第4の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第4の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第4の実施の形態の変形例にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第5の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第5の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第6の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。 第6の実施の形態にかかる定流量膨張弁の断面図である。
符号の説明
1,201,301,401,501,601 定流量膨張弁
2,202,302 パイプ
3,203,303,403,503,603 固定鉄芯
4,204,304,404,504,604 可動鉄芯
5 中空部材
6 弁体
7 中空シャフト
10 ソレノイド部
11 電磁コイル
21,221,321,421,521,621 冷媒入口
22,222,322,422,522,622 冷媒出口
31,361 嵌合溝
32,41 収容部
33,233,362,431,531,632 弁座
51 オリフィス
52 支持部
53,272 透孔
55,264 中間領域
61 ガイド部
62,241,343,441,541,641 弁部
63,251a,347,471,571,634 連通孔
65,263,265,374,465,565,665 冷媒通路
71 拡管部
72 開口部
75 内部領域
81,82,281,381,481,581,681 スプリング
242,342,442,543 小管部
243,341,443,542 大管部
205,305,405,505 中実シャフト
207 非磁性体
251,407,507 ストッパ
252,352,452,552 小径部
253,351,451,551 大径部
261,372,462,561,643 絞り部
262,375,463,562,662 内部空間
271,346,432 フランジ部
291 ポリイミドフィルム
306,605 筒状部材
345 縮流部
371,461 間隙流路
373,464,564,664 中間領域
409 均圧管
409’ 流路管
532 段部
631 溝部
633 内部冷媒通路
661 間隙

Claims (11)

  1. 冷凍サイクルを循環する冷媒流路に設けられ、上流側から流入する冷媒を断熱膨張させて減圧するとともに、電磁コイルに供給する電流値により設定された一定流量を下流側に送出する定流量膨張弁において、
    前記冷媒流路の一部を構成するパイプと、
    前記パイプ内に固定された筒状の固定鉄芯と、
    前記パイプ内において前記固定鉄芯に対して前記パイプの軸方向に対向配置されるとともに、前記軸方向に進退可能に構成された筒状の可動鉄芯と、
    前記パイプを外側から取り囲むように周設され、外部からの供給電流により前記可動鉄芯及び前記固定鉄芯を含む磁気回路を生成し、前記供給電流の電流値に応じた大きさの電磁力を発生させて前記可動鉄芯を前記固定鉄芯に対する所定の基準位置まで進退駆動させるための前記電磁コイルと、
    前記パイプ内に設けられ、前記可動鉄芯を前記基準位置から進退させつつ開弁又は閉弁動作して内部流路断面を調整し、前記冷媒の一定流量を下流側に流す定流量機構と、
    を備えたことを特徴とする定流量膨張弁。
  2. 前記定流量機構は、
    一定流路断面を有する固定通路からなる絞り部と、
    前記パイプ内に設けられた弁座と、
    前記可動鉄芯の進退駆動により前記弁座に着脱可能に構成され、開弁時に前記冷媒が前記弁座との間隙を介して下流側に流れるのを許容する弁体と、
    を備え、
    前記可動鉄芯の進退駆動により、前記絞り部の前後差圧が一定となるように前記弁体と前記弁座との間に形成される流路断面が調整されることにより、下流側へ流れる冷媒を一定流量に保持するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の定流量膨張弁。
  3. 一端側が前記可動鉄芯に内挿されて嵌合固定されるとともに、他端側が前記固定鉄芯に摺動可能に内挿され、その一部が縮管して前記絞り部を形成し、さらにその他端側先端部に周方向に間隔をあけて配置された複数の支持部が延設された中空部材を備え、
    前記弁座は、前記固定鉄芯の前記可動鉄芯とは反対側の端部に設けられ、
    前記弁体は、前記固定鉄芯に対して前記可動鉄芯とは反対側に設けられた有底筒状の中空シャフトにガイドされる筒状のガイド部と、前記弁座に着座可能に構成され、前記ガイド部の内部を前記中空シャフトの内部に連通させる連通孔が形成された弁部とを有するとともに、前記中空シャフト内部に設けられた弾性体によって前記固定鉄芯側に付勢され、
    前記電磁コイルへの通電によって、前記中空シャフトが前記支持部を介して前記弁体を押圧して弁座から離間させることにより、前記弁体と前記弁座との間に前記流路断面を形成することを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  4. 段付柱状をなし、その段部が位置する一端部側で前記可動鉄芯を外挿してこれを進退方向にガイドする一方、他端側が前記パイプ内に固定された中実シャフトと、
    前記可動鉄芯の前記固定鉄芯とは反対側の端面と、前記中実シャフトの一端側端面を共に気密に覆うように装着されたシール部材と、
    を備え、
    前記弁座は、前記固定鉄芯の前記可動鉄芯側に設けられ、
    前記可動鉄芯は、先端部に前記弁座に着座可能に構成された前記弁体の弁部を有する筒状の本体と、前記本体に連設されるとともに前記固定鉄芯内部に挿通され、前記固定鉄芯の内壁との間に前記絞り部を形成するためのフランジ部が周設された筒状の非磁性体とを備える一方、前記中実シャフトの段部において所定の内部空間を形成するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  5. 段付柱状をなし、その段部が位置する一端部側で前記可動鉄芯を外挿してこれを進退方向にガイドする一方、他端側が前記パイプ内に固定された中実シャフトを備え、
    前記弁座は、前記固定鉄芯の前記可動鉄芯側に設けられ、
    前記可動鉄芯は、先端部に前記弁座に着座可能に構成された前記弁体の弁部を有する筒状の本体と、前記本体に連設されるとともに前記固定鉄芯内に挿通され、前記固定鉄芯の内壁との間に前記絞り部を形成するためのフランジ部が周設された筒状の非磁性体とを備える一方、前記中実シャフトの段部において所定の内部空間を形成するように構成され、
    前記固定鉄芯とは反対側で前記内部空間につながる前記中実シャフトと前記可動鉄芯との摺動面が、前記冷媒の漏洩を抑制できるように所定長さ以上となるように構成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  6. 柱状をなし、一端部側で前記可動鉄芯を外挿してこれを進退方向にガイドする一方、他端側が前記パイプ内に固定された中実シャフトを備え、
    前記可動鉄芯は、その先端部に前記弁座に着座可能な前記弁体の弁部を形成するとともに、前記パイプとの間に軸方向に沿った所定の間隙流路を形成する筒状の本体と、前記弁部に連設され、前記パイプ又は前記パイプ内に嵌合された筒状部材の内壁との間に前記絞り部を形成するフランジ部が突設された縮流部とを有し、さらに、前記中実シャフトとの間に前記冷媒流路に連通する所定の内部空間を形成するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  7. 前記冷媒流路の上流側から、前記固定鉄芯,前記可動鉄芯,前記パイプ内に固定された前記弁座を有する筒状部材が、この順に設けられ、
    前記中実シャフトの上流側端部が、前記固定鉄芯に冷媒流路を確保しつつ挿通され、その固定鉄芯の上流側端部に固定され、
    前記中実シャフトの下流側端部と前記可動鉄芯の内壁との間に、両者を接続してその可動鉄芯を支持する弾性体が設けられたことを特徴とする請求項6記載の定流量膨張弁。
  8. 柱状をなし、一端部側で前記可動鉄芯を外挿してこれを進退方向にガイドする一方、他端側が前記パイプ内に固定された中実シャフトを備え、
    前記固定鉄芯は、前記可動鉄芯側に前記弁座が設けられるとともに、その軸方向の所定位置にて内方に突設されたフランジ部を有し、
    前記可動鉄芯は、
    その先端部に前記弁座に着座可能な前記弁体の弁部を形成するとともに、前記パイプとの間に軸方向に沿った所定の間隙流路を形成し、さらに、前記中実シャフトとの間に前記冷媒流路に連通する所定の内部空間を形成する筒状の本体と、
    前記本体に内挿嵌合されつつ前記固定鉄芯の内部に向かって延びるとともに、前記内部空間に連通する均圧管と、
    を備え、前記均圧管の先端部と前記フランジ部との間に前記絞り部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  9. 柱状をなし、一端部側で前記可動鉄芯を外挿してこれを進退方向にガイドする一方、他端側が前記パイプ内に固定された中実シャフトを備え、
    前記固定鉄芯は、前記可動鉄芯側に前記弁座が設けられ、さらに、その軸方向の所定位置にて内方に突設されたフランジ部と、そのフランジ部に嵌合されるとともに、前記可動鉄芯の内部に向かって延びる流路管とを有し、
    前記可動鉄芯は、その先端部に前記弁座に着座可能な前記弁体の弁部を形成するとともに、前記パイプとの間に軸方向に沿った所定の間隙流路を形成し、さらに、前記中実シャフトとの間に前記冷媒流路に連通する所定の内部空間を形成する筒状の本体を有し、
    前記流路管と前記可動鉄芯との間に前記絞り部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  10. 段付柱状をなし、その段部が位置する一端部側で前記可動鉄芯を外挿してこれを進退方向にガイドする一方、他端側が前記固定鉄芯に固定された中実シャフトと、
    前記可動鉄芯の前記固定鉄芯とは反対側の端面と、前記中実シャフトの一端側端面を共に気密に覆うように装着されたシール部材と、
    を備え、
    前記弁座は、前記固定鉄芯の前記可動鉄芯側に設けられ、
    前記可動鉄芯は、先端部に前記弁座に着座可能に構成された前記弁体の弁部を有する筒状の本体を有する一方、前記中実シャフトとの間に所定の内部空間を形成するとともに、前記パイプとの間に軸方向に沿って所定の間隙が形成され、その間隙により前記絞り部が形成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。
  11. 前記弁座は、前記固定鉄芯の前記可動鉄芯側に設けられ、
    前記可動鉄芯は、先端部に前記弁座に着座可能に構成された前記弁体の弁部を有する筒状の本体を備え、その弁部近傍が縮管されて前記絞り部を形成する一方、前記絞り部の前記固定鉄芯とは反対側の大管部にて前記パイプに固定された筒状部材に外挿されてガイドされるように構成されたことを特徴とする請求項2記載の定流量膨張弁。


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