JP2000035152A - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

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JP2000035152A
JP2000035152A JP10219615A JP21961598A JP2000035152A JP 2000035152 A JP2000035152 A JP 2000035152A JP 10219615 A JP10219615 A JP 10219615A JP 21961598 A JP21961598 A JP 21961598A JP 2000035152 A JP2000035152 A JP 2000035152A
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Japan
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valve
spool
solenoid
pilot
chamber
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JP10219615A
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Takuya Kudo
卓也 工藤
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Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大流量を制御するソレノイドバルブの構成の
簡素化及び小型化を図ること、かつ該ソレノイドバルブ
の制御特性を向上させる。 【解決手段】 スプールバルブSVのスプール3は、オ
リフィス3gの設けられた隔壁3aと、隔壁3aにより
分離されスプール3の両端部に開口するパイロット室3
b及び制御流体の導入される流体室3cを備え、パイロ
ットバルブPVによりパイロット室3bの圧力を制御
し、パイロット室3bと流体室3cとの圧力差により、
スプール3を軸方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソレノイドバルブに
関し、大流量を制御すると共に構成の簡素化及び小型化
を図ること、また制御特性を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来より使用されているソレノ
イドバルブ101の一例を説明するための図であり、バ
ルブ部V101を断面化して表している。このソレノイ
ドバルブ101は、バルブ部V101がスプールバルブ
となっており、円筒状のバルブスリーブ102の内筒部
102aを摺動面として軸方向に移動するスプール10
3が備えられている。
【0003】このスプール103は、ロッド109によ
りソレノイド部S101に備えられたプランジャ110
と連結され、プランジャ110の動作に従って軸方向の
移動が行われる。そして軸方向両端部に外周部の一部を
外側に拡径するように突出させたフランジ部103a,
103bを備え、このフランジ部103a,103bの
外周面とバルブスリーブ102の内筒部102aが摺動
面となっている。尚、108は、スプール103をソレ
ノイド部S101方向に付勢するスプリングである。
【0004】ソレノイド部S101にはコイル111、
コイル111へ通電するためのコネクタ112、コイル
111により発生する磁束をプランジャ110に効果的
に通過するように収束させるセンタポスト113及びサ
イドリング114等が備えられている。
【0005】バルブスリーブ102は、開口する端部に
第1の流入ポート104、バルブスリーブ102の側壁
面に流出ポート105及び第2の流入ポート106を第
1の流入ポート104側から順に備えている。
【0006】図8(a)は、ソレノイド部S101が通
電状態ではなく、スプリング108によりスプール10
3が図において右側に付勢されている状態である。この
状態では、第1の流入ポート104から矢印P1のよう
に流入する流体は、流出ポート105から矢印D1のよ
うに排出される。
【0007】また、図8(b)は、ソレノイド部S10
1が通電された状態であり、スプリング108の付勢力
に抗してスプール103を図において左側に移動させて
いる状態である。この状態では、第2の流入ポート10
6から矢印P2のように流入する流体は、流出ポート1
05から矢印D1のように排出される。
【0008】従って、このソレノイドバルブ101で
は、ソレノイド部S101の駆動によりスプール103
が軸方向に移動することでバルブ部V101の流路の開
閉を行い流体のシーケンス的な制御を可能としている。
【0009】さらに、ソレノイド部S101は、コイル
への電流を変化させることでプランジャの推力を変化さ
せた比例制御方式のものを採用した場合には、流体の流
量や圧力を電気信号に比例させて制御可能としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
8のように、ソレノイド部S101により直接スプール
103が駆動される構成においては、流体のより大きな
流量や圧力に対応させようとした場合には、弁の開口径
を拡大したり、それに伴いプランジャの推力を増加させ
る必要があるため、ソレノイド部S101を大型化する
必要がある。
【0011】反対にソレノイド部S101の大きさを制
限すると、プランジャの推力は小さくなり、よって制御
可能となる流体の流量や圧力が低下することになる。ま
た、バルブ部V101の開口径が制限されるので、大流
量を流した場合には、流体の圧力損失が大きくなること
も考慮する必要がある。
【0012】大流量を制御するメインスプールバルブと
小型のパイロットバルブとの2つのスプールバルブを組
み合わせ、ソレノイドによってパイロットバルブを制御
し、ソレノイドの力をパイロットバルブによって制御さ
れた油圧を利用して増幅することによりメインスプール
バルブを駆動制御する方法もあるが、従来技術において
は、パイロットバルブの入力及び出力経路をメインスプ
ールバルブ等に対して接続させる配管や経路を備えるハ
ウジングの構成が複雑であり、ソレノイドバルブ自体の
大型化や製造コストの増加等の問題となっていた。
【0013】また、従来のパイロットバルブでは、プラ
ンジャを付勢するスプリングに抗するソレノイド(プラ
ンジャ)の推力によってニードルをバルブシートに押し
付けて作用させるためにリリーフバルブ的な特性を示
し、従ってメインスプールバルブによる制御特性は定圧
バルブ的な制御特性となる傾向が強い。
【0014】従って出力圧力が流量に比例的であり、か
つコイルへの印加電流を変化させることで出力圧力を増
減したいという場合には使用が困難である。
【0015】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、大流量
を制御するソレノイドバルブの構成の簡素化及び小型化
を図ること、かつ該ソレノイドバルブの制御特性を向上
させることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ソレノイドによって制御されるパ
イロットバルブと、バルブスリーブの内筒部に配置され
るスプールを有するスプールバルブと、を備えたソレノ
イドバルブであって、前記スプールバルブのスプール
は、オリフィスの設けられた隔壁と、該隔壁により分離
され該スプールの両端部に開口するパイロット室及び制
御流体の導入される流体室を備え、前記パイロットバル
ブは、バルブスリーブの前記パイロット室に開口する側
に配置された弁座と、該弁座を開閉するために前記ソレ
ノイドにより駆動される弁体を備え、前記パイロットバ
ルブによりパイロット室の圧力を制御し、該パイロット
室と前記流体室との圧力差により、前記スプールを軸方
向に移動させることを特徴とする。
【0017】この構成により、ソレノイドによって制御
されたパイロットバルブによりスプールの隔壁の両側に
おけるパイロット室と流体室に圧力差が生じスプールが
軸方向に移動してスプールバルブが駆動されるので、ソ
レノイドの力を実質的に増幅することができ、小さなソ
レノイドでより大流量、高圧力な流体の制御が可能とな
る。
【0018】スプールバルブのスプールは、オリフィス
の設けられた隔壁により分離されスプールの両端部に開
口するパイロット室及び制御流体の導入される流体室を
備えることで、軸方向の寸法がコンパクトなものとな
る。
【0019】前記パイロットバルブは、前記スプールが
配置されるバルブスリーブの内筒部に同軸的に配置さ
れ、弁体の弁座に対する開閉位置に応じて流量が変更さ
れる流量制御弁であることも好適である。
【0020】これにより、パイロット室とパイロットバ
ルブの弁座を直接的に対向させることができ、パイロッ
ト室の圧力を制御するためのパイロットバルブからの経
路や配管等は不要であると共に、パイロット室の圧力を
オリフィスからパイロット室への流入流量と、パイロッ
ト室からの流出流量に応じた圧力とすることが可能とな
る。
【0021】前記パイロットバルブまたは前記スプール
バルブは、少なくとも2つの付勢手段により異なる軸方
向に付勢されることで付勢力のバランスがほぼ保たれた
状態にあることも好適である。
【0022】これにより、パイロットバルブにおいて
は、印加される電流の大きさに比例して発生するソレノ
イドの推力を、弁体駆動力に効率良く使用することがで
き、より正確な流量制御を行なうことができる。また、
スプールバルブに作用する荷重を抑えることで、低流量
から高流量までの動きがスムーズになる。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
を適用した第1の実施の形態であるソレノイドバルブ1
を説明する断面構成説明図である。ソレノイドバルブ1
の概略構成としては、図において左側より、スプールバ
ルブSV、パイロットバルブPV、ソレノイドSLとか
ら構成され、以下にそれぞれの構成から説明する。
【0024】スプールバルブSVは、円筒状のバルブス
リーブ2と、バルブスリーブ2の内筒部2aに装填され
て軸方向に移動可能とされたスプール3を備えている。
【0025】バルブスリーブ2のソレノイドSLと反対
側の端部(図において左側)は開口され、制御流体が導
入されると共に圧力が制御される制御ポート2bとされ
ている。制御ポート2bに隣接してスプール3を内筒部
2aに保持するための環状の保持リング4がねじ込み固
定されている。また、バルブスリーブ2のソレノイドS
L側には、パイロットバルブPVのバルブハウジング1
1が嵌合固定されている。
【0026】さらに、バルブスリーブ2の側壁面部に
は、スプールバルブSVのドレンとなる流出ポート5と
パイロットバルブPVのドレンとなる流出ポート6を制
御ポート2bから所定距離離れて順に備えている。
【0027】スプール3は、一方の側をスプリング7に
よりソレノイドSL側から付勢されている。従って、ス
プール3は、制御流体の圧力が低圧であったり、または
導入されていない場合にはソレノイドSLとは反対方向
に付勢され、流出ポート5を閉弁状態としている。
【0028】スプール3は、内周側の軸方向略中央部に
隔壁3aと、隔壁3aを挟むようにスプール3の両端部
に開口するパイロット室3bと制御流体の流入する流体
室3cとを備えた略円筒形状を呈する部材である。ま
た、外周側には、両端部に拡径されたフランジ部3d,
3eと、フランジ部3d,3eの間にくびれ部3fが備
えられている。
【0029】そして、隔壁3aにはオリフィス3gが設
けられ、パイロット室3bと流体室3cとを流体の通過
量を制限させながら接続している。
【0030】くびれ部3fには孔3hが複数箇所設けら
れ、図1のようにスプール3が開弁している状態でくび
れ部3fを介して流体室3cから流出ポート5へと制御
流体を流出可能としている。
【0031】パイロットバルブPVは、バルブスリーブ
2のソレノイドSL側に嵌合固定されるバルブハウジン
グ11の内筒部11aに、パイロット室3bに開口する
側に配置された弁座としてのバルブシート12と、内筒
部11aの軸方向中央部を弁室11bとして摺動する弁
体としてのニードルバルブ13とを備えた流量制御弁で
ある。バルブシート12にはニードルバルブ13の先端
が進入するオリフィス12aが形成されている。
【0032】ニードルバルブ13のソレノイドSL側は
拡径されたフランジ部13aとなっており、付勢手段と
してのスプリング14によってソレノイドSL側へと付
勢されている。従って、ソレノイドSLが通電されてい
ない状態では、ニードルバルブ13がバルブシート12
から離間して開弁状態となっている。
【0033】バルブハウジング11には弁室11bと流
出ポート6を接続する孔11cが設けられている。
【0034】そして、パイロットバルブPVは、パイロ
ット室3bから制御流体を所定量流出させてパイロット
室3bの圧力を制御することを可能としている。
【0035】ソレノイドSLは、コイル21に印加され
る電流の大きさによってプランジャ22の推力を変える
ことができる印加電流可変タイプのものであり、プラン
ジャ22とニードルバルブ13とをロッド23により接
続している。
【0036】ソレノイドSLに所定の値の電流をコイル
21に印加すると、スプリング14の付勢力に抗して釣
り合う開弁位置にニードルバルブ13を位置させてパイ
ロット室3bからオリフィス12aを介して制御流体の
流出量を規制し、オリフィス3gからの制御流体の流入
量(及びオリフィス3gとの径寸法)の関係によって、
パイロット室3bの圧力が制御される。
【0037】尚、以上説明した図1は、ソレノイドSL
に電流を通電せずニードルバルブ13を開弁させた状態
であり、図2は、ソレノイドSLに所定の値の電流を通
電して、ニードルバルブ13を閉弁させた状態の断面構
成説明図である。
【0038】次に、図1と図2を参照しながら、ソレノ
イドバルブ1の作動を説明する。
【0039】制御流体が、制御ポート2bから流体室3
cに導入されると、スプール3がソレノイドSL側に付
勢され、流体室3cから孔3hとくびれ部3fを通過し
て流出ポート5へと制御流体が流れるので(矢印A1の
流れ)、圧力の昇圧はない(図1の状態)。
【0040】この状態では、パイロット弁PVは開弁
し、パイロット室3bの圧力も低く維持されている。
【0041】そして、ソレノイドSLに所定の値の電流
を通電すると、電流値に応じてパイロット弁PVのニー
ドルバルブ13が閉弁方向に移動し始め、オリフィス1
2aからの制御流体の流出量を規制する。
【0042】この動作に伴い、パイロット室3bの圧力
が昇圧して流体室3cとの圧力差においてバランスの取
れた位置までスプール3を軸方向に移動させて、流出ポ
ート5からの流出量を絞り、制御ポート2bに流入する
制御流体の圧力を昇圧させることが可能となる。
【0043】従って、ソレノイドSLによって制御され
たパイロットバルブPVによりスプール3の隔壁3aの
両側におけるパイロット室3bと流体室3cに圧力差が
生じスプール3が軸方向に移動してスプールバルブSV
が駆動されるので、ソレノイドSLの力を実質的に増幅
することができ、ソレノイドバルブ1は小さなソレノイ
ドSLでより大流量、高圧力な制御流体の制御が可能と
なる。
【0044】また、スプールバルブSVのスプール3の
構成によって、パイロット室3bと流体室3cをスプー
ル3の全長の中に収めることができ、ソレノイドバルブ
1の軸方向の寸法をコンパクトなものとすることができ
る。
【0045】パイロットバルブPVは、スプール3が配
置されるバルブスリーブ2の内筒部2aに、同軸的に配
置されるので、パイロット室3bとパイロットバルブP
Vのバルブシート12を直接的に対向させることがで
き、パイロット室3bの圧力を制御するためのパイロッ
トバルブPVからの経路や配管等は不要である。
【0046】図3は、この実施の形態におけるソレノイ
ドバルブ1の流量−制御圧特性を計測した表図であり、
ソレノイドSLに対する印加電流を0から1.6アンペ
アまで0.2アンペア毎に増加させたそれぞれの場合の
計測値である。
【0047】一定の流量が与えられた制御流体におい
て、印加電流を変化させることにより、制御流体の圧力
を制御することが可能である。
【0048】(実施の形態2)図4(a)は、本発明を
適用した第2の実施の形態におけるソレノイドバルブ3
1を説明する断面構成説明図である。このソレノイドバ
ルブ31は、第1の実施の形態におけるソレノイドバル
ブ1よりも、出力特性において、圧力が流量により比例
的であり、かつソレノイドSLに印加される電流値によ
って発生圧力を制御(よりリニアに)させることを可能
とするものである。
【0049】ソレノイドバルブ31において、スプール
バルブSV、パイロットバルブPVの構成は、ソレノイ
ドバルブ1と同じであるので、第1の実施の形態の説明
を準用し、ここでの説明は省略する。
【0050】第2の実施の形態では、図4(b)に模式
的に示されるように、ソレノイドバルブ31のソレノイ
ドSL2に特徴を備えている。プランジャ22は、スプ
リング14とスプリング32による2つの付勢手段によ
って、異なる軸方向(この実施の形態では向かい合う方
向)に付勢されることで付勢力のバランスがほぼ保たれ
た状態にある。
【0051】これにより、印加される電流の大きさに比
例して発生するソレノイドSL2の推力を効率良く使用
することができ、パイロットバルブPVのニードルバル
ブ13をより比例的に移動させ流量制御を行なうことが
可能となる。
【0052】これは、プランジャ22に働くばね定数K
がスプリング14とスプリング32とのばね定数Kaと
Kbの合わさったものKa+Kbとなり、系のばね定数
KとソレノイドSL2の推力との関係でより比例的にニ
ードルバルブ13の位置を変化させることが可能となる
からである。
【0053】そして、ニードルバルブ13のそれぞれの
位置における絞り特性を満たすようにニードルバルブ1
3の形状を設定することにより、所望の流量−制御圧特
性を得ることが可能となる。
【0054】尚、スプリング32は、スリーブ33の内
径部33aに挿入され、付勢力の強さをねじ込み式のプ
ラグ34によって調節可能としている。
【0055】図5は、この実施の形態におけるソレノイ
ドバルブ31の流量−制御圧特性を計測した表図であ
り、ソレノイドSL2に対する印加電流を0から1.6
アンペアまで0.2アンペア毎に増加させたそれぞれの
場合の計測値である。
【0056】図3と比較すると、図5においては、印加
電流が大きくよりパイロットバルブPVが絞られている
状態においても、より低い流量からリニアな流量−制御
圧特性を得ることが可能となっており、より圧力を電流
に比例させて制御可能としている。
【0057】(実施の形態3)図6(a)は、本発明を
適用した第3の実施の形態におけるソレノイドバルブ4
1のスプールバルブSV3を説明する断面構成説明図で
ある。
【0058】ソレノイドバルブ41において、図示され
ないソレノイドSL2は、第2の実施の形態と同じ構成
となっている。
【0059】スプールバルブSV3において、スプール
3を閉弁方向に付勢するスプリング7に加え、開弁方向
に付勢するスプリング42を追加した構成となってい
る。
【0060】スプール3は2つのスプリング7,42に
より閉弁側でバランスし、スプール3に作用する荷重は
閉弁時にほぼ0となり、軸方向の移動がスムーズなもの
となる。従って、低流量から高流量までの制御特性をよ
りリニアで作動ヒステリシスの少ないものとすることが
可能となる。
【0061】図7は、この実施の形態におけるソレノイ
ドバルブ41の流量−制御圧特性を計測した表図であ
り、ソレノイドSL2(不図示)に対する印加電流を0
から1.6アンペアまで0.2アンペア毎に増加させた
それぞれの場合の計測値である。
【0062】図5と比較すると、図7においては、より
リニアで作動ヒステリシスの少ない流量−制御圧特性を
得ることが可能となっている。
【0063】尚、このソレノイドバルブ41のスプール
3におけるオリフィスは、プラグ43に設けられたもの
であり、オリフィス径の異なるプラグ43を適宜使用す
ることで、制御特性の設定を容易に変更することが可能
である。
【0064】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、大流量を制御するソレノイドバルブの構成の簡
素化及び小型化とソレノイドバルブの制御特性を向上さ
せることが可能となる。
【0065】スプールバルブのスプールの構成によっ
て、パイロット室と流体室をスプールの全長の中に収め
ることができ、ソレノイドバルブの軸方向の寸法をコン
パクトなものとすることができる。
【0066】パイロットバルブをバルブスリーブと同軸
的に配置した流量制御弁とすることにより、パイロット
室とパイロットバルブのバルブシートを直接的に対向さ
せることができ、パイロット室の圧力を制御するための
パイロットバルブからの経路や配管等は不要となる。
【0067】プランジャに対する付勢手段の付勢力のバ
ランスがとれた状態とすることにより、印加される電流
の大きさに比例して発生するソレノイドの推力を効率良
く使用することができ、パイロットバルブの弁体をより
比例的に移動させ所望の特性の流量制御を行なうことが
可能となる。
【0068】パイロットバルブまたはスプールバルブの
荷重のバランスをとることにより、パイロットバルブに
おいては、印加される電流の大きさに比例して発生する
ソレノイドの推力を、弁体駆動力に効率良く使用するこ
とができ、より正確な流量制御を行なうことができる。
また、スプールバルブに作用する荷重を抑えることで、
低流量から高流量までの動きがスムーズになり、よりリ
ニアで作動ヒステリシスの少ない流量−制御圧特性を得
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による第1の実施の形態のソレノ
イドバルブの断面構成説明図(電流を印加させない状
態)。
【図2】図2は本発明による第1の実施の形態のソレノ
イドバルブの断面構成説明図(電流を印加させた状
態)。
【図3】図3は本発明による第1の実施の形態のソレノ
イドバルブの流量−制御圧特性を計測した表図。
【図4】図4は本発明による第2の実施の形態のソレノ
イドバルブの断面構成説明図(電流を印加させない状
態)。
【図5】図5は本発明による第2の実施の形態のソレノ
イドバルブの流量−制御圧特性を計測した表図。
【図6】図6は本発明による第3の実施の形態のソレノ
イドバルブの断面構成説明図(電流を印加させない状
態)。
【図7】図7は本発明による第3の実施の形態のソレノ
イドバルブの流量−制御圧特性を計測した表図。
【図8】図8は従来のソレノイドバルブの断面構成説明
図。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ 2 バルブスリーブ 2a 内筒部 2b 制御ポート 3 スプール 3a 隔壁 3b パイロット室 3c 流体室 3d,3e フランジ部 3f くびれ部 3g オリフィス 3h 孔 4 保持リング 5,6 流出ポート 7 スプリング 11 バルブハウジング 11a 内筒部 11b 弁室 12 バルブシート(弁座) 12a オリフィス 13 ニードルバルブ(弁体) 13a フランジ部 14 スプリング(付勢手段) 21 コイル 22 プランジャ 23 ロッド SV スプールバルブ SP パイロットバルブ SL ソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドによって制御されるパイロッ
    トバルブと、バルブスリーブの内筒部に配置されるスプ
    ールを有するスプールバルブと、を備えたソレノイドバ
    ルブであって、 前記スプールバルブのスプールは、オリフィスの設けら
    れた隔壁と、該隔壁により分離され該スプールの両端部
    に開口するパイロット室及び制御流体の導入される流体
    室を備え、 前記パイロットバルブは、バルブスリーブの前記パイロ
    ット室に開口する側に配置された弁座と、該弁座を開閉
    するために前記ソレノイドにより駆動される弁体を備
    え、 前記パイロットバルブによりパイロット室の圧力を制御
    し、該パイロット室と前記流体室との圧力差により、前
    記スプールを軸方向に移動させることを特徴とするソレ
    ノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 前記パイロットバルブは、前記スプール
    が配置されるバルブスリーブの内筒部に同軸的に配置さ
    れ、弁体の弁座に対する開閉位置に応じて流量が変更さ
    れる流量制御弁であることを特徴とする請求項1に記載
    のソレノイドバルブ
  3. 【請求項3】 前記パイロットバルブまたはスプールバ
    ルブは、少なくとも2つの付勢手段により異なる軸方向
    に付勢されることで付勢力のバランスがほぼ保たれた状
    態にあることを特徴とする請求項1または2に記載のソ
    レノイドバルブ。
JP10219615A 1998-07-17 1998-07-17 ソレノイドバルブ Withdrawn JP2000035152A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003194255A (ja) * 2001-12-07 2003-07-09 Caterpillar Inc 電気油圧式バルブアセンブリ
KR101730809B1 (ko) * 2015-10-13 2017-05-11 주식회사 현대케피코 유량제어 솔레노이드 밸브 구조체
CN107618022A (zh) * 2017-09-14 2018-01-23 西南交通大学 容积调速液压系统和助力下肢外骨骼

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