JP6441641B2 - 皮膚洗浄料 - Google Patents

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Description

本発明は、選択洗浄機能を有する皮膚洗浄料に関する。
クレンジング化粧料は、リップカラーやマスカラなどの通常の水性洗浄では落としにくいメークアップ化粧料や皮脂汚れを除去する目的で使用される化粧料である。
近年、肌への密着性や残存性を高めた、ウォータープルーフ性メークアップ化粧料が種々開発されている。このようなメークアップ化粧料は化粧持ちがよいというメリットがある一方、従来のクレンジング化粧料では落としにくいという難点があるため、より洗浄力の高いクレンジング化粧料の開発も行われている。
しかしながら、一般的にクレンジング化粧料に溶剤として配合される油剤は、高い洗浄力を実現することができるが、角層のバリア機能を担う細胞間脂質まで除去してしまい、角層を乱し、バリア機能を低下させてしまう。
そこで、選択洗浄という概念が提唱されている。選択洗浄とは、細胞間脂質(コレステロール、コレステロールエステル等)は残存させつつ、メークアップ化粧料や皮脂腺由来脂質(スクワレン)の汚れは十分に除去することをいう。選択洗浄性を有する脂肪酸塩として、パルミチン酸塩とステアリン酸塩が報告されている(非特許文献1)。また、高級脂肪酸と塩基性アミノ酸又は無機アルカリとの石鹸と、保湿剤及び水溶性高分子とを組み合わせて洗浄料に配合することにより、細胞間脂質やNMF(Natural Moisturizing Factor)を残存させて皮膚刺激を抑制することも提案されている(特許文献1)。
特開2000−273495号公報
J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn., 33 (2) 109-118, (1999)
しかしながら、これまでに報告されたクレンジング化粧料では、細胞間脂質の残存と洗浄力とのバランスを欠き、選択洗浄機能としては不十分であった。
かかる状況に鑑みて、本発明は選択洗浄機能に優れる皮膚洗浄料を提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、コレステロールは細胞間脂質の中でも親水性が高い成分であることに着目した。そして、皮膚洗浄料に分子量が大きくかつ疎水性の高い成分を配合すればコレステロールを残存させられることに想到した。さらに検討した結果、そのような成分として特定の高級脂肪酸と糖アルコールとのエステルが好適であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数4〜8の糖アルコールとのエステルを含有することを特徴とする、皮膚洗浄料(以降、「本発明の皮膚洗浄料」とも記す)。
[2]油性成分を70重量%以上含有する、[1]に記載の皮膚洗浄料。
[3]前記エステルの含有量が0.1重量%以上である、[1]又は[2]に記載の皮膚
洗浄料。
[4]前記脂肪酸が分岐を有する、[1]〜[3]の何れかに記載の皮膚洗浄料。
[5]さらに、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレングリコール誘導体を含有する、[1]〜[4]の何れかに記載の皮膚洗浄料。
(式中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、(ポリ)グリセリル基、及び(アルキル)グルコシル基から選択される。Rは水素原子、及び炭素数2〜6の多価アルコール残基から選択される。p及びqはそれぞれ整数であり、3≦n<5、0≦p≦70、1≦q≦70、1≦p+q≦140である。)
[6]前記ポリオキシアルキレングリコール誘導体を0.1重量%以上含有する、[5]に記載の皮膚洗浄料。
[7]水中油型乳化剤形である、[1]〜[6]の何れかに記載の皮膚洗浄料。
[8]オイル剤形である、[1]〜[6]の何れかに記載の皮膚洗浄料。
本発明により、肌への密着性や残存性が高いメークアップ化粧料に対しても十分な洗浄力を発揮しつつ、コレステロール等の角質細胞由来脂質は残存させることができる、選択洗浄機能に優れる皮膚洗浄料が提供される。
本発明の皮膚洗浄料は、油性成分を皮膚洗浄料全量に対して70重量%以上含有することが好ましく、より好ましくは75重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上含有する。また、油性成分は皮膚洗浄料全量に対して好ましくは95重量%以下、より好ましくは90重量%以下含有する。
本明細書において油性成分は、融点以上の温度においてミネラルオイルに3重量%以上溶解する成分をいい、油脂等のいわゆる油剤の他に界面活性剤等も含みうる。油性成分の例としては、液体油脂、固体油脂、炭化水素油、合成エステル油、シリコーン油等が挙げられるが、これらに限定されない。
液体油脂としては、例えば、ミネラルオイル、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、スクワレン、ワセリン、パラフィン、軽質イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、水添ポリ(C6−12オレフィン)、水添ポリイソブテン、プリスタン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、シクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン
等の環状ポリシロキサン;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、カプリリルメチコン、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等の鎖状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン;等が挙げられる。
本発明の皮膚洗浄料は、炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数4〜8の糖アルコールとのエステルを含有することを特徴とする。かかるエステルを配合することで、皮膚洗浄料に優れた選択洗浄機能を付与することができる。すなわち、コレステロール等の角質細胞由来脂質は残存させつつ、肌への密着性や残存性が高いメークアップ化粧料に対しては十分な洗浄力を発揮することができる。
前記エステル中の脂肪酸の炭素数は12〜24であるが、好ましくは16〜20、さらに好ましくは18のものである。
また、脂肪酸の分岐の有無は問わないが、分岐を有するほうが好ましい。
かかる脂肪酸としては、例えば、テトライソステアリン酸、ヘキサイソステアリン酸、トリイソステアリン酸、イソパルミチン酸等が好ましく挙げられる。
前記エステル中の糖アルコール部分1個当たりの炭素数は4〜8であるが、好ましくは5〜7、さらに好ましくは5である。また、糖アルコールは分岐構造を有してもよい。
また、脂肪酸に付加する糖アルコールは、1個でもよいし2個以上でもよい。
前記糖アルコールとしては、ペンタエリスリトールが特に好ましく挙げられ、該糖アルコールが二量体であるジペンタエリスリトールとして2個脂肪酸に付加する態様も好ましい
また、炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数4〜8の糖アルコールとのエステルの有機概念図におけるIOBは、0.3以下であることが好ましく、0.25以下であることがさらに好ましい。なお、有機概念図におけるIOBとは、藤田穆により提案された有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、すなわち、「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいい、IOB値の高い化合物ほど電気的相互作用を生じやすい極性の高い化合物とされる(「フレグランスジャーナル」, 1981, vol.50等を参照)。
本発明において好ましい炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数4〜8の糖アルコールとのエステルとしては、例えば、テトライソステアリン酸ペンタエリスチル(IOB:0.15、市販品として「サラコス5418V(日清オイリオ社製)」、「KAK PTI(高
級アルコール工業社製)」等)、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル(市販品として「コスモール168EV(日清オイリオ株式会社製)」等)、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル(市販品として「サラコスWO−6(日清オイリオ株式会社製)」等)、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサイソステアリン酸ペンタエリスリチル、ヘキサイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸ジペンタエリスリチルが好ましく挙げられるが、これらに限定されない。
炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数4〜8の糖アルコールとのエステルは、皮膚洗浄料全量に対して0.1重量%以上含有することが好ましい。本発明の組成物が水中油型乳化剤形の場合の含有量は、0.1〜20重量%が好ましく、0.2〜10重量%がより好ましく、1〜6重量%がさらに好ましい。また、本発明の組成物がオイル剤形の場合の含有
量は、0.1〜40重量%が好ましく、0.2〜30重量%がより好ましく、1〜10重量%がさらに好ましい。この範囲で含有することにより、皮膚洗浄料の選択洗浄機能をより向上させることができる。
本発明の皮膚洗浄料は、下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレングリコール誘導体を含有することが好ましい。これにより、皮膚洗浄料の選択洗浄機能がより向上する。
式(1)において、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、(ポリ)グリセリル基、及び(アルキル)グルコシル基から選択される。ポリグリセリル基のグリセリル基の重合数は2〜10が好ましい。また、アルキルグルコシル基のアルキル基は、炭素数1〜6のものが好ましい。これらのうちRはモノグリセリル基が好ましい。Rは水素原子、及び炭素数2〜6の多価アルコール残基から選択される。nは3以上5以下の整数であり、好ましくは3である。pは0以上70以下の整数であり、qは1以上70以下の整数である。すなわち、一般式(1)で表されるポリオキシアルキレングリコール誘導体は、好ましくはポリオキシプロピレン基を有し、より好ましくはポリオキシエチレン基も有する。また、1≦p+q≦140であり、好ましくは9≦p+q≦85、より好ましくは40≦p+q≦60である。
また、本発明の皮膚洗浄料に含有させる一般式(1)で表されるポリオキシアルキレングリコール誘導体は、1種類でもよいし、2種類以上を組み合わせてもよい。
一般式(1)で表されるポリオキシアルキレングリコール誘導体は、皮膚洗浄料全量に対して0.1重量%以上含有することが好ましい。本発明の組成物が水中油型乳化剤形の場合の含有量は、0.1〜10重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましく、1〜5重量%がさらに好ましい。また、本発明の組成物がオイル剤形の場合の含有量は、0.1〜40重量%が好ましく、1〜25重量%がより好ましく、1〜10重量%がさらに好ましい。この範囲で含有することにより、皮膚洗浄料の選択洗浄機能をより向上させることができる。
本発明の皮膚洗浄料の剤形は、特に限定されるものではないが、水中油型乳化剤形又はオイル剤形が、洗浄力及び使用感の良好さから好ましい。これらは、定法に従って作製することができる。
本発明の皮膚洗浄料は、その他に、通常化粧品や医薬品に用いられる成分を配合することができる。その他の成分としては、例えば、保湿剤、粉末成分、ロウ類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、酸化防止剤等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);ア
ルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POPアルキルエーテル類(例えば、POE・POPセチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POEミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POEプロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム) 、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1− ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラ
エチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン
、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
また、その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
本発明の皮膚洗浄料は、顔面又は口唇へ好ましく適用でき、リップカラー、アイライナー、アイブロウ、アイシャドウ、マスカラなどのポイントメークアップ化粧料や、ファンデーション、下地等のベースメークアップ化粧料の除去に好ましく利用できる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
下記表1の処方にしたがって、水中油型乳化剤形(クリーム)の本発明の皮膚洗浄料(実施例1〜6)及び比較例1〜2の組成物を作成した。すなわち、(イ)を撹拌混合して溶解させた後、(ロ)を添加して、水中油型乳化剤形の組成物を得た。
また、下記表2の処方にしたがって、オイル剤形の本発明の皮膚洗浄料(実施例7〜12)及び比較例3〜4の組成物を作成した。すなわち、全成分を撹拌混合して溶解させ、オイル剤形の組成物を得た。
得られた各皮膚洗浄料について、以下の試験例1〜3の評価を行った。結果を表1及び表2にそれぞれ示す。
<試験例1>洗浄後のコレステロール残存性の評価
黒色人工皮革 (出光テクノファイン製、5×5cm)に、人工皮脂を 20mg塗布した。なお、人工皮脂の組成は、山本綾子等、日皮会誌、101, 1650 (1991)に掲載の60代女性の皮脂組成を参考にした。3時間 室温で馴化後、各皮膚洗浄料 (0.3g)を塗布し、手で30回なじませた。水道水 (100mL×3回)で洗浄後、キムワイプで軽く水分をふきとった。人工皮革に残留する皮脂を、アセトン5mLでコレステロール抽出する工程を3回繰り返した。得られた抽出液を蒸発乾固した後、アセトン1mLを加えて、試料溶液とし、ガスクロマトグラフィーにて分析した。各皮膚洗浄料についてn=5にてこの試験を行い、コレステロール標準溶液をもとに、洗浄後のコレステロール残存量(ppm)の平均値を測量した。
ガスクロマトグラフィー条件;
装置:Agilent 7890A
カラム:Ultra ALLOY+-1(HT)
30mx0.25mmφx0.15μm
オーブン温度 :230℃(3min)-300℃(0min),5℃/min
300℃(0min)-400℃(3min),20℃/min
注入口温度 :340℃
検出器温度 :400℃(FID)
キャリヤーガス,流量 :He, 1mL/min コンスタントフロー注入量:1μL
注入モード :split
スプリット比 1:50
<試験例2>洗浄力の評価
10人の専門評価パネラーが、各皮膚洗浄料を使用して洗浄力を評価 した。まず、顔にパウダーファンデーション・マスカラ・口紅を塗布し、約4時間おいて乾燥させた。次に、各皮膚洗浄料 を約1.2gとり、鏡を見ながら顔全体に伸ばして、メイクとなじませた後、ぬるま湯で洗い流し、以下の評価基準に基づきメイク落ちを評価した。10名の平均値を求め、その皮膚洗浄料の評点とした。
評価条件;
水中油型乳化剤形については比較例1と比べて、オイル剤形については比較例3と比べて、メイク落ちが、
かなり良い・・・・・・・・・・5点
良い・・・・・・・・・・・・・4点
同等・・・・・・・・・・・・・3点
やや悪い・・・・・・・・・・・2点
かなり悪い・・・・・・・・・・1点
<試験例3>使用感の評価
10人の専門評価パネラーが、各皮膚洗浄料を使用して、使用感を評価 した。まず、顔にパウダーファンデーション・マスカラ・口紅を塗布し、約4時間おいて乾燥させた。次に、各皮膚洗浄料を約1.2gとり、鏡を見ながら顔全体に伸ばして、メイクとなじませた後、ぬるま湯で洗い流し、以下の評価基準に基づき使用後の肌のしっとり感を評価した。10名の平均値を求め、そのクレンジング料の評点とした。
評価条件;
水中油型乳化剤形については比較例1と比べて、オイル剤形については比較例3と比べて、使用後の肌のしっとり感が、
かなり良い・・・・・・・・・・5点
良い・・・・・・・・・・・・・4点
同等・・・・・・・・・・・・・3点
やや悪い・・・・・・・・・・・2点
かなり悪い・・・・・・・・・・1点
本発明により、選択洗浄機能に優れる皮膚洗浄料が提供される。これにより肌への密着性や残存性が高いメークアップ化粧料に対しても十分な洗浄力を発揮しつつ、コレステロール等の角質細胞由来脂質は残存させることができ、肌のバリア機能を守り良好な使用感を得られるため、産業上非常に有用である。

Claims (8)

  1. 炭素数12〜24の脂肪酸と炭素数4〜8の糖アルコールとのエステルと、
    下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレングリコール誘導体とを含有することを特徴とする、皮膚洗浄料。
    O−[(C O)p(C 2n O)q]−R ・・・(1)
    (式中、R は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、(ポリ)グリセリル基、及び(アルキル)グルコシル基から選択される。R は水素原子、及び炭素数2〜6の多価アルコール残基から選択される。p及びqはそれぞれ整数であり、3≦n<5、0≦p≦70、1≦q≦70、1≦p+q≦140である。)
  2. 油性成分を70重量%以上含有する、請求項1に記載の皮膚洗浄料。
  3. 前記エステルの含有量が0.1重量%以上である、請求項1又は2に記載の皮膚洗浄料。
  4. 前記脂肪酸が分岐を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚洗浄料。
  5. 前記エステルが、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチルである、請求項1〜4の何れか一項に記載の皮膚洗浄料。
  6. 前記ポリオキシアルキレングリコール誘導体を0.1重量%以上含有する、請求項5に記載の皮膚洗浄料。
  7. 水中油型乳化剤形である、請求項1〜6の何れか一項に記載の皮膚洗浄料。
  8. オイル剤形である、請求項1〜6の何れか一項に記載の皮膚洗浄料。
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