JP6438778B2 - 打栓キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、打栓キャップに関する。
ドリンク剤等で使用される飲みきりタイプの飲料容器や、詰め替え容器等に多用されるキャップは、種々のものが提供されているが、例えば下記特許文献1に示されるように、ビン口内壁に嵌合する胴部と、胴部の上部を塞ぐ円盤部と、円盤部を径方向外側から囲むと共に、円盤部の一部に一体的に連結された環状把持部と、円盤部と環状把持部とを破断可能に連結する弱化部と、を備えたキャップが知られている。
このキャップによれば、環状把持部を引き上げることで、弱化部を破断させながら円盤部を介して胴部に外力を伝えることができ、該胴部をビン口内から取り外して開封を行うことができる。
特許第4152717号公報
しかしながら、上記従来のキャップでは、胴部がビン口内壁に単に嵌合しているだけであるので嵌合力が弱く、環状把持部の引き上げ操作をせずともキャップの全体がビン口から外れてしまう、或いはビン口との間に隙間が生じるおそれがあった。従って、密封性に改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、容器本体の口部に対する嵌合力を高め、容器本体の密封性を高めることができる打栓キャップを提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係る打栓キャップは、内容物が収容される容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部と、前記天壁部に一体に連結され、前記口部内に嵌合されるシール筒と、前記口部の開口端縁上に配置される環状のフランジ部を介して前記天壁部に一体に連結され、前記口部に外装される装着筒と、前記装着筒を前記装着筒の径方向外側から囲繞する囲繞筒と、前記装着筒と前記囲繞筒とを破断可能に連結する弱化部と、前記口部の周方向に延在すると共に前記装着筒と前記囲繞筒とを連結し、且つ前記囲繞筒を前記装着筒に対して上方に向けて回動自在に連結するヒンジ片と、を備え、前記装着筒及び前記フランジ部のうちの少なくとも一方には、外部に連通する連通路が内面側に開口して形成され、前記連通路は、開封時、前記装着筒及び前記フランジ部が前記容器本体の前記口部から離れたときに、該連通路を通じて前記容器本体の内部を外部に連通させ、前記連通路は、キャップ軸方向から見た平面視において、前記ヒンジ片における周方向の中央部分と前記キャップ軸とを結ぶ仮想線に対して前記キャップ軸回りに90度回転した位置と、前記ヒンジ片における周端部と、の間に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、シール筒及び装着筒が容器本体の口部を内外から挟み込んでいるので、口部に対する嵌合力を高めることができる。しかも、囲繞筒が装着筒を径方向外側から囲繞してガードしているので、外力が装着筒に対して直接的に伝わり難い。そのため、例えば外力によって装着筒が径方向外側に向けて拡径変形することを抑制することができる。従って、口部に対する強固な嵌合力を維持することができ、容器本体の密封性を高めることができる。
また、容器本体の開封を行う場合には、ヒンジ片回りに囲繞筒を引き上げるように回動させる。これにより、弱化部を破断しながら、ヒンジ片を基点として囲繞筒を装着筒に対して斜め上方に引き上げることができる。続いて、斜め上方に引き上げた囲繞筒を、さらに上方に向けて引き上げることで、装着筒が径方向外側に向けて変形するような外力を、ヒンジ片を介して装着筒に加えることができるので、容器本体の口部に対する嵌合力を弱めることができる。そのため、囲繞筒の引き上げに伴って、容器本体の口部から打栓キャップの全体をヒンジ片側から取り外すことができ、開封を行える。
特に、開封時、装着筒及びフランジ部が容器本体の口部から離れたときに、連通路を通じて容器本体の内部が外部に連通するので、容器本体の内圧が高まっていたとしても、連通路を通じて容器本体の内圧を外部に逃がすことができる。従って、開封時に打栓キャップが勢い良く外れてしまうことを防止することができ、開封操作を容易且つ安定して行うことができる。
しかも連通路は、仮想線に対してキャップ軸回りに90度回転した位置(離れた位置)と、ヒンジ片における周端部と、の間に配置されている。従って、打栓キャップが外れるときの起点側であるヒンジ片側に連通路を配置できるので、開封の初期段階で容器本体の内圧を速やかに逃がすことができる。そのため、開封時に打栓キャップが勢い良く外れてしまうことを効果的に防止し易い。しかも、ヒンジ片よりも周方向外側に位置する部分に連通路を配置できるので、開封時にヒンジ片の周辺に集中する折曲変形(例えばフランジ部や装着筒の折曲変形)の影響を受け難く、折曲変形によって連通路が例えば潰れる等して塞がってしまうことを防止できる。従って、開封時に、連通路を通じて容器本体の内圧を確実に逃がすことができる。
(2)前記連通路は、前記口部の開口端縁上に開口しても良い。
この場合には、開封時、装着筒及びフランジ部が容器本体の口部から離れたときに、より速やかに、連通路を通じて容器本体の内圧を外部に逃がすことができる。従って、打栓キャップが勢い良く外れてしまうことをさらに効果的に防止することができる。
(3)前記囲繞筒には、前記キャップ軸を挟んで前記ヒンジ片とは反対側に位置する部分に摘み片が形成されていても良い。
この場合には、摘み片を利用することで囲繞筒の引き上げ操作を容易に行うことができるので、開封時の操作性を向上できる。特に摘み片は、キャップ軸を挟んでヒンジ片とは径方向の反対側に位置する部分に配置されているので、囲繞筒をヒンジ片回りに適切に回動させ易いうえ、斜め上方に引き上げた囲繞筒を、ヒンジ片から摘み片側に向けてさらに斜め上方に引き上げるように操作し易い。これにより、打栓キャップの全体を、より確実にヒンジ片側から取り外すことができるので、連通路を通じて容器本体の内圧を安定して逃がし易い。
本発明によれば、容器本体の口部に対する嵌合力を高めることができ、容器本体の密封性を高めることができる。
本発明に係る打栓キャップの第1実施形態を示す上面図である。 図1に示すA−A線に沿った打栓キャップの縦断面図である。 図1に示すB−B線に沿った打栓キャップの縦断面図である。 図3に示す状態から囲繞筒を上方に向けてヒンジ片回りに回動させた状態を示す図である。 図4に示す状態から囲繞筒を矢印X2に沿ってさらに上方に向けて引き上げた状態を示す図である。 本発明に係る打栓キャップの第2実施形態を示す上面図である。 図6に示すC−C線に沿った打栓キャップの縦断面図である。 本発明に係る打栓キャップの第3実施形態を示す下面図である。 図8に示すD−D線に沿った打栓キャップの縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る打栓キャップの第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の打栓キャップ1は、内容物が収容される容器本体2の口部2aの上端開口を覆う有頂筒状の天壁部10と、口部2a内に嵌合されるシール筒11と、口部2aに外装される装着筒12と、装着筒12を囲繞する囲繞筒13と、を備えている。
なお、容器本体2、天壁部10、シール筒11、装着筒12及び囲繞筒13は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸をキャップ軸Oといい、このキャップ軸Oに沿った天壁部10側を上側、容器本体2側を下側という。また、キャップ軸O方向から見た平面視において、キャップ軸Oに直交する方向を径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向という。
天壁部10は、円板状の天板部10aと、天板部10aの外周縁から下方に向けて延びた周壁部10bと、で有頂筒状に形成されており、シール筒11の内側に配置されている。周壁部10bは、シール筒11の径方向内側に配置され、シール筒11に対して間隔をあけて向かい合っている。周壁部10bの下端部とシール筒11の下端部とは、環状連結部14を介して連結されている。これにより、有頂筒状の天壁部10とシール筒11とは一体に連結されている。
シール筒11の上端部と装着筒12の上端部とは、容器本体2の口部2aの開口端縁上に配置された環状のフランジ部15を介して連結されている。これにより装着筒12は、フランジ部15及びシール筒11を介して天壁部10に一体に連結されている。
これらシール筒11及び装着筒12は、例えば打栓によって、シール筒11と装着筒12との間に形成された環状溝16内に口部2aが入り込むことで、口部2aに対して嵌合固定されている。この際、シール筒11及び装着筒12は、口部2aを内外から挟み込んでいるので、強固な嵌合力で口部2aに装着されている。
なお、シール筒11は、容器本体2の口部2a内に例えば気密に嵌合されており、容器本体2内を確実に密封している。
装着筒12は、口部2aに対してアンダーカット嵌合されている。具体的には、装着筒12の下端部における内周面には、口部2aの外周面に形成された第1係合突起20に係合する第2係合突起21が径方向内側に向けて突出しており、第2係合突起21が第1係合突起20に対してアンダーカット嵌合されている。
なお、第1係合突起20及び第2係合突起21は、環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
囲繞筒13は、装着筒12を径方向外側から囲み、且つ装着筒12との間に環状の隙間を確保する筒状に形成されている。なお、囲繞筒13のキャップ軸Oに沿った長さ及び厚みは、図示の例では装着筒12と同等とされている。
囲繞筒13と装着筒12とは、ヒンジ片22を介して分離不能に連結されていると共に、2つの弱化部、すなわち第1弱化部23及び第2弱化部24によって破断可能に連結されている。
ヒンジ片22は、装着筒12の下端部における外周面と囲繞筒13の下端部における内周面とを連結するように形成されていると共に、囲繞筒13を装着筒12に対して上方に向けて回動自在に連結している。これにより、囲繞筒13は、ヒンジ片22回りに上方に向けて回動することで、装着筒12を囲繞した状態から、装着筒12に対して上方に離間するように移動可能とされている(図4参照)。
なおヒンジ片22は、周方向に延在する円弧状に形成され、装着筒12と囲繞筒13とを互いに部分的に連結している。また、ヒンジ片22の位置は特に限定されるものではないが、上述のように装着筒12の下端部と囲繞筒13の下端部とを連結する位置に形成することが好ましい。
囲繞筒13には、該囲繞筒13の回動操作を容易に行うための摘み片25が形成されている。この摘み片25は、キャップ軸Oを挟んでヒンジ片22とは径方向の反対側に位置する部分から径方向外側に向けて突出するように形成されている。これにより、例えば摘み片25に指先を引っ掛けながら囲繞筒13の回動操作を行う、或いは摘み片25を指先で把持しながら囲繞筒13の回動操作を行うことができる。
図1及び図2に示すように、第1弱化部23は、装着筒12の下端部における外周面から径方向外側に向かって突出するように形成されており、囲繞筒13の下端部における内周面に連結されている。この第1弱化部23は、囲繞筒13が装着筒12を囲繞している状態を安定化させるためのものであり、囲繞筒13の回動操作に伴って破断する。
図示の例では、第1弱化部23は、平面形状が囲繞筒13に向けて先細りとなる台形形状に形成されている。但し、この場合に限定されるものではなく適宜変更して構わない。また、第1弱化部23は、少なくとも1つだけ形成されていれば良いが、周方向に間隔をあけて複数形成されていることが好ましい。
図示の例のように、第1弱化部23の平面形状を、囲繞筒13に向けて先細りとなる台形形状とした場合には、第1弱化部23の厚みが囲繞筒13に向けて漸次薄肉となるように形成することが好ましい。このようにすることで、第1弱化部23の破断が容易となる。さらに、この場合には、第1弱化部23の破断予定端23aを、囲繞筒13との連結部分(囲繞筒13と第1弱化部23との境界部分)に位置させることができる。
これにより、囲繞筒13の回動操作によって第1弱化部23が破断した際、該第1弱化部23の破断痕を装着筒12側に残すことができる。従って、例えば囲繞筒13そのものに指を掛けながら囲繞筒13を回動操作した場合、第1弱化部23の破断痕による不快な刺激を使用者に与えることを抑制することができる。
但し、第1弱化部23の破断予定端23aが装着筒12との連結部分に位置するように、第1弱化部23を形成しても構わない。また、破断予定端23aは、第1弱化部23の幅や厚みを適宜変更して、平面形状を変化させることによって容易に形成することが可能であるが、それ以外に、例えば薄肉部、ミシン目状の穿孔、或いはスリット状の切れ込み等を設けることで形成しても良い。
図1に示すように、第2弱化部24は、装着筒12の上端部と囲繞筒13の上端部とを連結するように形成されている。この第2弱化部24は、第1弱化部23と同様に、囲繞筒13が装着筒12を囲繞している状態を安定化させるためのものであり、囲繞筒13の回動操作に伴って破断する。
図示の例では、第2弱化部24は、天板部10aと同じ平面内において周方向に沿って円弧状に延びた薄肉の板状に形成されており、キャップ軸Oを挟んで径方向に向かい合うように2つ形成されている。
具体的には、2つの第2弱化部24は、図1に示すようにキャップ軸O方向から見た平面視において、ヒンジ片22における周方向の中央部分22aとキャップ軸Oとを結ぶ第1仮想線(仮想線)L1に対して線対称となる位置に配置されている。しかも、2つの第2弱化部24は、上記第1仮想線L1に対してキャップ軸O回りに90度回転した位置に配置された第2仮想線L2と、ヒンジ片22における周端部22bとのほぼ中間に配置されている。
従って、囲繞筒13を回動操作した際、第2弱化部24は、摘み片25側に位置する一方の周端部24a側から破断が始まり、破断予定線24cに沿ってヒンジ片22側に位置する他方の周端部24bまで破断が進行する。
しかも図示の例では、第2弱化部24は、上述のように、第2仮想線L2とヒンジ片22の周端部22bとのほぼ中間に配置されることでヒンジ片22に近い位置に配置されている。従って、囲繞筒13の回動操作時に、第2弱化部24に対して外力が加わる前の段階で、囲繞筒13を上方に大きく持ち上げることができる。そのため、囲繞筒13の回動をある程度進行させた後に、第2弱化部24に外力を加えることができるので、第2弱化部24を容易に破断することができる。従って、余計な抜栓力を必要とせずに、開封を行うことが可能である。加えて、第2弱化部24は厚みが薄い(薄肉)だけでなく、径方向に幅狭であるので、この点においても第2弱化部24を破断し易く、開封を容易に行い易い。
なお、図示の例では、破断予定線24cを装着筒12の外周面に一致させている。但し、破断予定線24cを囲繞筒13の内周面に一致させても構わない。破断予定線24cを装着筒12の外周面に一致させた場合には、第2弱化部24の破断痕は囲繞筒13側に残ることになる。これに対して、破断予定線24cを囲繞筒13の内周面に一致させた場合には、第2弱化部24の破断痕は装着筒12側に残ることになる。
また、第2弱化部24の破断を容易にするために、破断予定線24cを、例えばミシン目状の穿孔、或いはスリット状の切れ込み等によって形成しても良い。
図1及び図3に示すように、装着筒12の下端部における外周面には、第1弱化部23に対して周方向に隣接した位置に保護突起26が形成されている。
この保護突起26は、使用者の指先を第1弱化部23の破断痕から保護して、使用者に不快な刺激を与えることを抑制するものであって、第1弱化部23と同程度突出するように形成されている。従って、第1弱化部23の破断痕が囲繞筒13側に残る場合には、保護突起26を囲繞筒13側に形成する必要がある。いずれにしても、保護突起26は、第1弱化部23の破断痕が残る側の部材に設ければ良い。
図示の例では、保護突起26は、周方向に延びるように円弧状に形成されていると共に、第1弱化部23を周方向から挟むように、複数形成されている。但し、保護突起26の形状や数は、適宜変更して構わない。例えば第1弱化部23の上方又は下方に位置する部分に、第1弱化部23に隣接して保護突起26を形成しても良い。つまり、第1弱化部23に隣接する位置であれば、保護突起26の形成位置は特に限定されるものではない。
なお、保護突起26が第1弱化部23に隣接して形成されるとは、数ミリ程度の微小な間隔で離間して位置する場合や、第1弱化部23に一体的に連結している場合を含む。
ところで、上述のように構成された打栓キャップ1には、図1〜図3に示すように、装着筒12及びフランジ部15のうちの少なくとも一方に外部に連通する連通路30が形成されていると共に、天壁部10にガスバリア層31が形成されている。
連通路30は、装着筒12の上部及びフランジ部15に亘って形成されていると共に、装着筒12の内周面(内面)及びフランジ部15の内周面(内面)側に開口するように形成されている。これにより、連通路30は、口部2aの開口端縁上に開口している。また、連通路30は、上方及び径方向外側の双方向に開口している。
図示の例では、連通路30は、2つ形成されていると共に周方向よりも径方向に長いスリット状に形成されている。この際、2つの連通路30は、上記第1仮想線L1に対して線対称となる位置に配置されていると共に、第2仮想線L2とヒンジ片22における周端部22bとの間に配置されている。より具体的には、2つの連通路30は、第2弱化部24の他方の周端部24bと、ヒンジ片22における周端部22bと、の間に配置されている。
ガスバリア層31は、天壁部10における厚さ方向の中間部に該天壁部10の全域に亘って一体に形成されている。具体的には、ガスバリア層31は、有頂筒状の天壁部10、環状連結部14及びシール筒11のそれぞれの厚さ方向の中間部に全域に亘って一体に形成されている。
なお、ガスバリア層31は、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)や、湿気等の水分、紫外線等の光、内容物の匂い成分等の透過を規制するバリア性を有する樹脂であり、バリアする対象物に応じて適宜選択される。例えば、ガスに対するバリア性を発揮させる場合には、ナイロン系樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体樹脂等が挙げられ、特に、酸素バリア性を発揮させる場合には、メタキシレンジアミン系ナイロンやエチレンビニルアルコール共重合体樹脂等を基材とした酸素吸収性樹脂や、鉄系の酸素吸収材をオレフィン樹脂等に練り込んだ樹脂を使用することができる。
また、例えば水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂が挙げられ、紫外線等に対する遮光性を発揮させる場合には、紫外線吸収剤を含有させた樹脂層や着色樹脂層等が挙げられる。
(打栓キャップの使用)
次に、上述したように構成された打栓キャップ1を使用する場合について説明する。
はじめに、打栓キャップ1の装着時、図1〜図3に示すように、シール筒11及び装着筒12が容器本体2の口部2aを内外から挟み込んだ状態で、打栓キャップ1が口部2aに嵌合固定されているので、口部2aに対する嵌合力を高めることができる。しかも、囲繞筒13が装着筒12を径方向外側から囲繞してガードしているので、外力が装着筒12に対して直接的に伝わり難い。そのため、例えば外力によって、装着筒12が径方向外側に向けて拡径変形することを抑制することができる。従って、口部2aに対する強固な嵌合力を維持することができ、容器本体2の密封性を高めることができる。
次に、打栓キャップ1を取り外す場合には、図4に示すように、ヒンジ片22回りに囲繞筒13を引き上げるように、囲繞筒13を矢印X1に示すように回動させる。これにより、第1弱化部23及び第2弱化部24を回動に伴って徐々に破断しながら、ヒンジ片22を基点として囲繞筒13を装着筒12に対して斜め上方に引き上げることができる。
続いて、斜め上方に引き上げた囲繞筒13を、図5に示すようにさらに上方に向けて引き上げることで、装着筒12が径方向外側に向けて変形するような外力を、ヒンジ片22を介して装着筒12に加えることができる。従って、容器本体2の口部2aに対する嵌合力を弱めることができると共に、第2係合突起21を第1係合突起20から離脱させることができる。
これにより、囲繞筒13の引き上げに伴って、容器本体2の口部2aから打栓キャップ1の全体をヒンジ片22側から取り外すことができ、容器本体2の開封を行える。
特に、開封時、図5に示すように装着筒12及びフランジ部15が容器本体2の口部2aから離れたときに、連通路30を通じて容器本体2の内部が外部に連通するので、何らかの理由で容器本体2の内圧が高まっていたとしても、矢印Rに示すように、連通路30を通じて容器本体2の内圧を外部に逃がすことができる。しかも、連通路30は口部2aの開口端縁上に開口しているので、装着筒12及びフランジ部15が容器本体2の口部2aから離れたときに、より速やかに、連通路30を通じて容器本体2の内圧を逃がすことができる。
従って、開封時に打栓キャップ1が勢い良く外れてしまうことを防止することができ、開封操作を容易且つ安定して行うことができる。
しかも、連通路30は、第1仮想線L1に対してキャップ軸O回りに90度回転した位置に配置された第2仮想線L2と、ヒンジ片22における周端部22bと、の間に配置されている。従って、打栓キャップ1が外れるときの起点側であるヒンジ片22側に連通路30を配置できるので、開封の初期段階で容器本体2の内圧を速やかに逃がすことができる。そのため、開封時に打栓キャップ1が勢い良く外れてしまうことを効果的に防止し易い。
しかも、ヒンジ片22よりも周方向外側に位置する部分に連通路30を配置できるので、開封時にヒンジ片22の周辺に集中する折曲変形(例えばフランジ部15や装着筒12の折曲変形)の影響を受け難く、折曲変形によって連通路30が例えば潰れる等して塞がってしまうことを防止できる。従って、開封時に、連通路30を通じて容器本体2の内圧を確実に逃がすことができる。
さらに、開封時に摘み片25を利用することで、囲繞筒13の引き上げ操作を容易に行うことができ、開封時の操作性を向上できる。
特に摘み片25は、キャップ軸Oを挟んでヒンジ片22とは径方向の反対側に位置する部分に配置されているので、囲繞筒13をヒンジ片22回りに適切に回動させ易いうえ、図5に示すように、斜め上方に引き上げた囲繞筒13を、矢印X2に示すようにヒンジ片22から摘み片25側に向けてさらに斜め上方に引き上げるように操作し易い。これにより、打栓キャップ1の全体を、より確実にヒンジ片22側から取り外すことができるので、連通路30を通じて容器本体2の内圧を安定して逃がし易い。
また、開封時、第1弱化部23及び第2弱化部24が破断するので、これら第1弱化部23及び第2弱化部24の破断の有無を確認することで、使用前において不正な開封が行われたか否かを容易且つ確実に把握することができる。この際、第2弱化部24は上方に位置しているので、第1弱化部23に比べて容易に視認し易く、破断の有無を一目で把握することができる。そのため、不正な開封が行われたか否かをさらに容易に把握し易い。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る打栓キャップの第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態の打栓キャップ40は、平坦な円板状に形成された天壁部41を備えている。この場合、天壁部41の外周端がフランジ部15に一体に連結され、シール筒11が天壁部41から下方に向けて延びるように一体に形成されている。
さらに、本実施形態の連通路42は、フランジ部15に形成され、フランジ部15を上下に貫通するように形成されている。これにより、連通路42は口部2aの開口端縁上に開口している。なお、図示の例では、連通路42は平面視円形状に開口するように形成されている。
このように構成された打栓キャップ40であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。それに加え、フランジ部15を貫通させるだけで連通路42を形成できるので、所望する位置に容易且つ高精度に連通路42を形成することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る打栓キャップの第3実施形態について説明する。なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本実施形態の打栓キャップ50は、連通路51がフランジ部15の内周面及び装着筒12の内周面に亘って形成されている。これにより、連通路51はフランジ部15及び装着筒12の内周面側に開口している。また、連通路51は、装着筒12の上端部から下端部に亘って、装着筒12の内周面に縦長のスリット状に形成されていると共に下方に向けて開口している。これによって、連通路51は外部に連通している。
このように構成された打栓キャップ50であっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏功することができる。それに加え、連通路51をフランジ部15の内周面及び装着筒12の内周面に形成しているので、連通路51内に例えば塵埃等を入り込み難くすることができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、連通路を2つ形成した場合を例に挙げて説明したが、2つに限定されるものではなく、1つでも構わないし、3つ以上形成しても構わない。また、連通路の形状や位置についても、例えば内容物の種類や容器本体2の内容量等に応じて適宜変更して構わない。少なくとも連通路は、第1仮想線L1に対してキャップ軸O回りに90度回転した位置に配置された第2仮想線L2とヒンジ片22における周端部22bとの間に配置されていれば良い。
また、上記各実施形態において保護突起26は必須な構成ではなく、具備しなくても構わない。但し、指先を第1弱化部23の破断痕から保護することができるので具備することが好ましい。また、上記各実施形態では、第1弱化部23及び第2弱化部24の両方を具備したが、いずれか一方だけを具備するだけも良い。但し、使用前に、囲繞筒13の姿勢を安定化させることができるので、第1弱化部23及び第2弱化部24の両方を具備することが好ましい。
さらに、上記各実施形態ではガスバリア層31を具備したが、必須な構成ではなく、具備しなくても構わない。但し、ガスバリア層31を具備することで、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)、湿気等の水分、紫外線等の光、内容物の匂い成分等が天壁部を透過することを抑えることができ、内容物の品質維持に繋げることができる。従って、ガスバリア層31を具備することがより好ましい。
O…キャップ軸
L1…第1仮想線(仮想線)
1、40、50…打栓キャップ
2…容器本体
2a…容器本体の口部
11…シール筒
12…装着筒
13…囲繞筒
15…フランジ部
22…ヒンジ片
22a…ヒンジ片の中央部分
22b…ヒンジ片の周端部
23…第1弱化部(弱化部)
24…第2弱化部(弱化部)
25…摘み片
30、41、51…連通路
41…天壁部

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部と、
    前記天壁部に一体に連結され、前記口部内に嵌合されるシール筒と、
    前記口部の開口端縁上に配置される環状のフランジ部を介して前記天壁部に一体に連結され、前記口部に外装される装着筒と、
    前記装着筒を前記装着筒の径方向外側から囲繞する囲繞筒と、
    前記装着筒と前記囲繞筒とを破断可能に連結する弱化部と、
    前記口部の周方向に延在すると共に前記装着筒と前記囲繞筒とを連結し、且つ前記囲繞筒を前記装着筒に対して上方に向けて回動自在に連結するヒンジ片と、を備え、
    前記装着筒及び前記フランジ部のうちの少なくとも一方には、外部に連通する連通路が内面側に開口して形成され、
    前記連通路は、開封時、前記装着筒及び前記フランジ部が前記容器本体の前記口部から離れたときに、該連通路を通じて前記容器本体の内部を外部に連通させ、
    前記連通路は、キャップ軸方向から見た平面視において、前記ヒンジ片における周方向の中央部分と前記キャップ軸とを結ぶ仮想線に対して前記キャップ軸回りに90度回転した位置と、前記ヒンジ片における周端部と、の間に配置されていることを特徴とする打栓キャップ。
  2. 請求項1に記載の打栓キャップにおいて、
    前記連通路は、前記口部の開口端縁上に開口していることを特徴とする打栓キャップ。
  3. 請求項1又は2に記載の打栓キャップにおいて、
    前記囲繞筒には、前記キャップ軸を挟んで前記ヒンジ片とは反対側に位置する部分に摘み片が形成されていることを特徴とする打栓キャップ。
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