JP6259315B2 - 容器用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器とキャップとを容易に分離させて、分別破棄等に簡易に対応できる、いわゆる簡易分別キャップとして用いることができる容器用キャップに関するものであり、とくには、容器の注出開口を閉塞する天板を、下向きに開放された環状溝を形成する内外二重の筒体に一体連結して、その環状溝を打栓によって容器の口頸部先端に嵌合させて固定保持するベースと、このベースを、複数の弱化ブリッジを介して取り囲んで、筒体の口頸部先端に対する嵌合力を増強する環状帯とを具えるものである。
この種の容器用キャップは、飲みきりタイプの飲料ボトルや、詰め替え容器等に多く用いられており、たとえば、特許文献1に開示されたものが知られている。
これは、ビン口内壁に嵌合する胴部を円盤部で被冠するとともに、その円盤部と、それの外側に同心円状に位置する環状把手部とを一部破断可能に、一部一体的に連結し、環状把手部を引き上げることによって、胴部をビン口から抜き出して開栓するものである。
特許第4152717号公報
しかるにこの従来の容器用キャップでは、環状把手部を引き上げる結果として、破断可能連結部の、先端が尖った破断痕が外部に露出することになるため、胴部をビン口から抜き出す際に、その破断痕が需要者の手指に触れることがないとはいえず、破断痕が手指に不快な刺激を与えることが懸念される。
本発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものである。すなわち、本発明の目的とするところは、容器用キャップのベースを、破断可能な連結部となる弱化ブリッジを介して取り囲む環状帯を引き起こして破断させた場合に形成される、先端が尖った破断痕が、容器の開栓時に需要者の手指に触れる程度を有効に低減させ得る容器用キャップを提供するところにある。
本発明の容器用キャップは、容器の注出開口を閉塞する天板を、下向きに開放された環状溝を形成する内外二重の筒体を一体連結して、該環状溝を打栓によって容器の口頸部先端に嵌合させて固定保持するベースと、このベースを取り囲んで該筒体の該口頸部先端に対する嵌合力を増強する環状帯とを具えるものであって、前記ベースの外周壁と、前記環状帯の内周壁との相互間に、該ベースの周りに沿って、周方向に間隔をおいて配列されて、該ベースと環状帯とを分離可能に連結する複数の弱化ブリッジを設け、前記ベースの外周壁および前記環状帯の内周壁の少なくとも一方に、該弱化ブリッジに隣接する保護突起を形成してなり、
該保護突起は、該ベースの周方向へリブ状に延び、かつ、径方向へ突出するものである、ことを特徴とするものである。
ここで、「弱化ブリッジに隣接する」とは、文字通り隣接する場合の他、弱化ブリッジから、数ミリ程度の間で離隔して位置する場合、あるいは弱化ブリッジの縁部に一体的に連結している場合をも含むものとする。
また、「保護突起」は、突起状のもの、あるいはリブ状のものを適用することができ、弱化ブリッジの破断痕が残る部分(ベース、環状帯のいずれか一方)に隣接する場合のみならず、その上方および下方の少なくとも一方に設けることもできる。
上記の構成からなる容器用キャップにおいては、前記保護突起を、前記弱化ブリッジの相互間に位置して弱化ブリッジを両側から挟み込む交互配列にすること、また、弱化ブリッジが、環状帯との連結部位に、弱化ブリッジと環状帯とを切り離す、薄肉部、ミシン目状の穿孔あるいはスリット状の切れ込み等の分断予定端を有すること、また、保護突起が、ベースを構成する外側の筒体の外周壁に設けられたものであることが好ましい。
また、本発明の容器キャップは、前記ベースと前記環状帯との相互間に、該ベースおよび該環状帯を分離不能に連結する連結片を設け、該ベースを構成する内外二重の筒体のうちの外筒に、上下に沿って伸延し、前記環状帯の引き起こしに伴って該外筒を周方向に分断する第一の弱化部と、この第一の弱化部につながり、該外筒をその一部を除いて前記内筒から切り離す第二の弱化部を形成することができる。この際、前記第一の弱化部および第二の弱化部は、薄肉部にて形成されたものを適用するのが好ましい。
さらに、本発明の容器用キャップは、前記ベースと前記環状帯との相互間に、該ベースおよび該環状帯を分離不能に連結するとともに該環状帯の引き起こしにより該ベースを前記容器の口頚部先端より離脱させる連結片を設けるのが好ましい。
本発明の容器用キャップでは、とくに、ベースの外周壁と、環状帯の内周壁との相互間に、ベースの周りに沿って、周方向に間隔をおいて配列されて、ベースと環状帯とを分離可能に連結する複数の弱化ブリッジを設けるとともに、ベースの外周壁および環状帯の内周壁の少なくとも一方に、弱化ブリッジに隣接する保護突起を設けて、環状帯の、ベースからの引き起こしによって弱化ブリッジが所定の位置で破断されて、その破断箇所に、先端が尖った、内向きまたは外向きの破断痕が発生しても、それらの破断痕は、近接されて設けられた保護突起の作用下で、開栓作業を行う需要者の手指への接触の程度を小さくすることが可能となり、破断痕による不快な刺激は回避される。
また、本発明の容器用キャップによれば、容器の注出開口を閉塞する天板と一体連結したベースの二重の筒体の間の下向きに開放された環状溝を打栓によって容器の口頚部先端に嵌合させて固定保持し、しかもベースに一体連結するとともにこのベースの周りを取り囲んで容器の口頚部に対する嵌合力を補強する環状帯を設けているので、容器への固定保持力を十分に高くすることができ、容器の密封力を十分高めることができる。
しかも本発明の容器用キャップによれば、環状帯を引き起こさなければ実質上容器の口頚部先端とベースとの嵌合を解除して容器を開封することはできず、それゆえ、環状帯の引き起こしの有無により容器の正規の開封前に不正な開封が行われた否かを目視で確実に判断することができる。
なお、本発明の容器用キャップにおいて、天板が前記ベースの前記内側の筒体の上端部に一体連結する外縁部を有している場合は、内側の筒体の下端部が変形容易な自由端部になることから、開封時に内側の筒体を容器の口頚部内から容易に抜き出すことができる。
この一方で、天板が、前記ベースの前記内側の筒体の下端部に一体連結する外縁部を有している場合は、内側の筒体の下端部が天板で内側から支持されていることから、容器の内容物が高温充填の場合の熱履歴による内側の筒体の内倒れを防止して、液漏れに対する耐性を高めることができる。
保護突起を、弱化ブリッジの相互間に位置して、弱化ブリッジを両側から挟み込む交互配列とした場合は、弱化ブリッジの、先端が尖った破断痕から、需要者の手指をより効果的に保護して、需要者の手指の破断痕への接触の程度を一層有利に低減することができる。
また、弱化ブリッジの、環状帯との連結部位に、弱化ブリッジと環状帯とを切り離す分離予定端を設けたときは、所要に応じた、内向きまたは外向きの破断痕を環状帯あるいはベースに形成することができる。
ここで、保護突起を、ベースを構成する外側の筒体の外周壁に設けた場合は、合成樹脂性の容器用キャップの既存の成形型に対する大きな変更なしに、所要の保護突起を容易に形成することができる。
また、本発明の容器用キャップによれば、ベースと環状帯との相互間に、該ベースおよび該環状帯を分離不能に連結する連結片を設け、該ベースを構成する内外二重の筒体のうちの外筒に、上下に沿って伸延し、前記環状帯の引き起こしに伴って該外筒を周方向に分断する第一の弱化部と、この第一の弱化部につながり、該外筒をその一部を除いて内筒から切り離す第二の弱化部を形成するようにしたため、抜栓時に環状帯とベースは帯状に引きちぎられる。このとき、第一の弱化部および第二の弱化部は、薄肉部にて形成することができ、外筒の、内筒からの切り離しが確実になるとともに抜栓力が小さくてすむ。
さらに、本発明の容器用キャップによれば、ベースと環状帯との相互間に、該ベースおよび該環状帯を分離不能に連結するとともに該環状帯の引き起こしにより該ベースを前記容器の口頚部先端より離脱させる連結片を設けるようにしたため、抜栓の前後における外筒はそのままの形状に保持されることとなり、リキャップが可能となる(キャップの再利用)。
(a)、(b)は、本発明の容器用キャップの第1実施例を容器の上部とともに示す断面図および平面図である。 図1に示す容器用キャップの外観斜視図である。 図1に示す容器用キャップの要部拡大図である。 図1に示す容器用キャップの抜栓工程を示す外観斜視図である。 図1に示す容器用キャップの抜栓工程を示す外観斜視図である。 (a)、(b)は、本発明の容器用キャップの第2実施例を容器の上部とともに示す断面図および平面図である。 図6に示す容器用キャップの環状帯を引き起こした状態を、容器の上部とともに示す断面図である。 (a)、(b)は、本発明の容器用キャップの第3実施例を容器の上部とともに示す断面図および平面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)(b)は、本発明に従う容器用キャップの第1実施例を模式的に示した図であり、図2は図1に示した容器用キャップの外観斜視図である。
図1、2において、符号1は、容器用キャップである。この容器用キャップ1は、容器の口頚部先端2の注出開口2aを閉塞する天板1aと、上端同士を一体転結して下向きに開放された環状溝1bを形成するとともにその内側下端を連結部1hに連結した内外の筒体1c、1d(以下、内側の筒体を内筒1cで表示し、外側の筒体を外筒1dで表示する)とによって構成されたベース1eを具えている。このベース1eは、内筒1c、外筒1d間の環状溝1bを打栓によって容器の口頚部先端2に嵌合させて固定保持されるものであって、このベース1eの外側には、該ベース1eを取り囲んで内筒1c、外筒1dの口頚部先端2に対する嵌合力を増強する環状帯3を設けられている。
なお、図1(a)(b)に示すところでは、外筒1dの一条の内周突状1fと口頚部先端2の一条の外周突状2bとのアンダーカット嵌合によって、口頚部先端2を内筒1cと外筒1dとの間で挟持する嵌合固定状態を実現している。
また、この容器用キャップ1には、ベース1eの外周壁、すなわち外筒1dの外周壁と、環状帯3の内周壁との相互間に、ベース1eの周りに沿って、周方向に間隔をおいて配列され、ベース1eと環状帯3とを下端側で分離可能に連結する複数、図では六個の弱化ブリッジ4が設けられている。また、この外筒1dの外周壁および環状帯3の内周壁の少なくとも一方、図1(a)(b)に示すところでは、外筒1dの外周壁に、弱化ブリッジ4に隣接して位置し、図では弱化ブリッジ4を挟む総計7個の保護突起5、たとえば周方向へ延びるリブ状の保護突起5が弱化ブリッジ4と交互に設けられている。
保護突起5は、容器の口頚部先端2から容器用キャップ1を取り外す際に需要者の手指を、弱化ブリッジ4の先端が尖った破断痕から保護する機能を有しており、これにより、破断痕による手指への不快な刺激を回避する。
なお、この第1実施例では、容器の注出開口2aを閉塞する天板1aは、内筒1c、外筒1dと同心の環状周壁1gおよび連結部1hを介して外周縁を内筒1cの下端部に一体連結したものを例として示したが、天板1aは外周縁を内筒1cの上端部に一体連結することもでき、また、天板1aの上面を、内筒1cの下端部もしくはそれより低い位置に設けることも可能であり、この点については、図示のものに限定されることはない。
また、第1実施例では、弱化ブリッジ4を、周方向に離隔した六個所に設けることとし、各個の弱化ブリッジ4の平面形状を環状帯3に向けて先細りとなる台形形状としたものを例示したが、弱化ブリッジ4の配設個所、平面形状等は、所要に応じて適宜変更することができる。
さらに、第1実施例では、弱化ブリッジ4を挟む位置に、周方向へリブ状に延びる総計7個の保護突起5を設けることとしているも、保護突起5の数はそれが弱化ブリッジ4に隣接して存在する限りにおいて種々に変更することができる。また、保護突起5の形態は、凸状とすることもでき、しかも、該保護突起5は、弱化ブリッジ4の上方および下方の少なくとも一方に設けることを可としている。
弱化ブリッジ4の平面形状を図1(b)に示す如く、環状帯3に向けて先細りとなる台形形状とし、かつ、その断面形状を図3に示すように、環状帯3に向けて漸次に薄肉化したものを適用する場合には、該弱化ブリッジ4の分断予定端4aは、環状帯3との連結部位(環状帯3と弱化ブリッジ4の境界)に位置し、抜栓時に弱化ブリッジ4の破断痕は、外筒1d側に残ることから、保護突起5は、ベース1eの外周壁、すなわち、外筒1dに設ける。
なお、弱化ブリッジ4の分断予定端4aは、外筒1dとの連結部位としてもよく、その場合には、先端が尖った弱化ブリッジ4の破断痕は環状帯3の内周壁に残るため、保護突起5は環状帯3の内周壁に設けられる。分断予定端4aは、弱化ブリッジ4の幅寸法や厚さを適宜変更してその平面形状を変化させることによって容易に形成することができる他(幅寸法の変更等)、薄肉部を設けたり、ミシン目状の穿孔、あるいはスリット状の切れ込みを設けることによって形成してもよく、この点については限定されない。
また、図1、2における符号6は、環状帯3と、外筒1dとを、周方向の一か所で破断不能、すなわち分離不能に連結する連結片である。環状帯3は、この連結片6および弱化ブリッジ4を介してベース1eの外筒1dを外側から支持して外筒1dの拡径を規制するとともに、容器の口頚部先端2に対する外筒1dの嵌合力を強化する。
上記の環状帯3には、その中心軸線に対し連結片6の形成位置とは、直径方向に対向する外周面に、半径方向外方へ突出する、たとえばリップ状の平面形状の指掛け部3aを設けられる。
図1、2に示す第1実施例は、抜栓された後においては外筒1dの形状が帯状に変化して環状帯3を元に戻すことを不可能として抜栓されたか否かを外部目視で容易に判定することができる構成のものであり、そのため、ここでは、外筒1dに、上下方向に延在して、環状帯3の引き起こしに伴って外筒1dを周方向に分断する第一の弱化部7と、この第一の弱化部7につながり、外筒1dをその一部を除いて内筒1cから切り離す第二の弱化部8が形成されている。
かかる構成からなる容器用キャップにおいては、図4、5、に抜栓状況を示すように、外筒1dは、第一の弱化部7を境にして図4に示すように周方向に分断され、続いて図5に示すように、第二の弱化部8を境にして内筒1cから切り離される。これにより、外筒1dは、その大部分が容器の口頚部先端2から離隔することになり、環状帯3は、元の形状に戻すことができないので、容器が開封されたか否かを容易に判別することができる。
なお、第一の弱化部7、第二の弱化部8は、薄肉部によって形成することができるが、スリット状の切れ込み、ミシン目状の穿孔等によって形成することも可能であり、この点については任意に選択することができる。
このような容器用キャップにおいては、環状帯3の引き起こしと、これに伴う外筒1dの第一の弱化部7による周方向の分断とをスムーズに行わせるため、第一の弱化部7は、連結片6の隣接部位に設けるのがよい(外筒1dと連結片6はつながったままの状態に維持する)。また、外筒1dと、内筒1cとは第二の弱化部8により完全に切り離されてもよいが、この場合は、抜栓時に内筒1cとそれにつながる天板1aが容器の口頚部先端2に残存することになり、内容物を注出するに当たっては該内筒1cを天板1aとともに取り外す別の作業が必要となる。このため、第二の弱化部8の切り離し末端部には、外筒1dと内筒1cを局部的につなげておく図1、3、4に示す如きブリッジ9を設けておくのがよい。すなわち、第二の弱化部8の終端は、その始端にまでは届かない切残し代を設けておく。このブリッジ9が存在することにより、内筒1cは、外筒1d、連結片6を介して環状帯3につながった状態に維持され、該環状帯3を引き上げるだけで内筒1cを天板1aとともに容器の口頚部先端2から容器に取り外すことができることになる。
図6(a)、(b)は、本発明の容器用キャップ(合成樹脂等で形成される)の第2実施例を容器の上部とともに模式的に示す断面図および平面図であり、図7は、図6(a)(b)に示した容器用キャップにおいて環状帯3を引き起こした状態(抜栓状態)で示す断面図である。
なお図中、先の実施例と同一の部分はそれと同一の符号で示す。この第2実施例の容器用キャップ1は、第一の弱化部7および第二の弱化部8を設けない点、並びに天板1aの外周縁部を、内筒1cの上端に一体連結している点で、先の第1実施例と相違するものである。
この第2実施例においても、弱化ブリッジ4と保護突起5は、図6(b)に示すように、第1実施例のものと同様に形成する。ここで、弱化ブリッジ4および保護突起5の形成態様等は、先にも述べたように所要に応じて適宜に変更し得ることはもちろんである。また、弱化ブリッジ4の分断予定端4aも第1実施例と同様に幅寸法や厚さを適宜変更することで特定することができる他、スリット状の切れ込みを入れること、あるいはミシン目状の穿孔を施すこと等によっても特定することができる。
第2実施例によれば、容器用キャップ1は、容器の注出開口2aを閉塞する天板1aと一体連結したベース1eの二重の筒体の内筒1c、外筒1dの間の下向きに開放された環状溝1bを打栓によって容器の口頚部先端2に嵌合させて固定保持されており、しかもベース1eの周りには、それを取り囲んで容器の口頚部先端2に対する嵌合力を補強する(容器の口頚部先端2にベース1eを打栓した際、外筒1dが拡径するのを抑える)環状帯3が設けられているので、容器への固定保持力を十分に高くすることができ、このため容器の密封力を十分高めることができる。
また、この第2実施例の容器用キャップ1によれば、図7中に矢印で示すように、環状帯3の複数の弱化ブリッジ4を破断させて環状帯3を引き起こし、その環状帯3を引っ張ることで、連結片6を介してベース1eの一端部(図では右端部)が引き上げられ、この引き上げにより、容器の口頚部先端2とベース1eとのアンダーカット嵌合が上記一端部側から解除されて容器の開封が可能となる。その際、ベース1eと環状帯3とをつなぐ複数の弱化ブリッジ4がすでに破断して容器の口頚部先端2に対する外筒1dの嵌合力が低下しているので、容器の口頚部先端2とベース1eとの嵌合を容易に解除して容器を抜栓することができる。
しかもこの第2実施例の容器用キャップ1によれば、抜栓前は、環状帯3が容器の口頸部先端2に対する嵌合力を補強するようにしているので、弱化ブリッジ4を破断させて環状帯3を引き起こさない限り容器を開栓することはできず、それゆえ、環状帯3の引き起こしの有無により容器の正規の開封前に不正な開封が行われた否かを目視で確実に判断することができる。また、指掛け部3aの対応箇所に弱化ブリッジ4を設けなければ開栓時にベース1eを持ち上げやすくなり、操作性を向上させることができる。
さらにこの第2実施例の容器用キャップ1によれば、天板1aは、ベース1eの内筒1cの上端部に一体連結する外縁部を有しているので、内筒1cの下端部が変形容易な自由端部になることから、抜栓時に内筒1cを容器の口頚部内から容易に抜き出すことができる。とくにこの第2実施例は、容器用キャップ1の抜栓に際して、ベース1は初期形状をそのまま維持できることから容器用キャップ1を再利用できる利点がある。
図8(a)、(b)は、本発明の容器用キャップの第3実施例を容器の上部とともに示す断面図および平面図であり、図中、先の実施例と同様の部分はそれの同一の符号にて示す。
この第3実施例は、天板1aがベース1eの内筒1cの下端部に一体連結する外縁部を有している点のみ、先の第2実施例と相違しており、他の点では先の第2実施例と同一の構成を具えている。
かかる第3実施例の容器用キャップ1によれば、内筒1cの下端部が変形容易な自由端部にならないこと以外は、先の第2実施例と同様の作用効果を奏することができ、それに加えて、内筒1cの下端部が天板1aで内側から支持されることから、例えば、温度が65℃以上となる液体を容器に充填するいわゆる高温充填を行う場合でも熱履歴による内筒1cの内倒れを防止して、液漏れに対する耐性を高めることができる。
なお、図8(a)(b)に示す第3実施例の容器用キャップ1もまた弱化ブリッジ4および弱化ブリッジ4に隣接する、リブ状の保護突起5を備えることから、キャップ1を容器の口頚部先端2から取り外すにあたって、需要者の手指に弱化ブリッジ4の尖った先端を有する破断痕が触れる程度を小さくすることが可能であり、不快な刺激を、保護突起5をもって効果的に回避することができる。
上述したところでは、ベース1eと環状帯3との相互間に、ベース1eと環状帯3とを分離不能に連結して、環状帯3の連結片6を設けることとしているも、別途の抜栓道具等を用いる場合は、その連結片6は不要となる。
また、かかる構成の容器用キャップ1においても、保護突起5を、弱化ブリッジ4の相互間に設けて弱化ブリッジ4を両側から挟み込む交互配列とすることにより、既存の樹脂成形型等に対する少ない加工の下で、容器用キャップ1を簡易に製造することができる利点がある。
さらに、保護突起5を、ベース1eを構成する外側の筒体すなわち、外筒1dの外周壁に設けられたものとするときは、これも既存の成形型等に対する少ない加工で容器用キャップ1を簡易に、かつ安価に製造することができる。
本発明によれば、弱化ブリッジの破断痕が手指に触れる程度を有効に低減し得る容器用キャップが提供できる。
1 容器用キャップ
1a 天板
1b 環状溝
1c 内筒
1d 外筒
1e ベース
1f 内筒突条
1g 環状周壁
1h 連結部
2 口頚部先端
2a 注出開口
2b 外周突条
3 環状帯
3a 指掛け部
4 弱化ブリッジ
4a 分断予定端
5 保護突起
6 連結片
7 第一の弱化部
8 第二の弱化部
9 ブリッジ

Claims (7)

  1. 容器の注出開口を閉塞する天板を、下向きに開放された環状溝を形成する内外二重の筒体に一体連結して、該環状溝を打栓によって容器の口頚部先端に嵌合させて固定保持するベースと、このベースを取り囲んで該筒体の該口頚部先端に対する嵌合力を増強する環状帯とを備えた容器用キャップであって、
    前記ベースの外周壁と、前記環状帯の内周壁との相互間に、該ベースキャップの周りに沿い間隔を隔てて配列され、該ベースと環状帯とを分離可能に連結する複数の弱化ブリッジを設け、
    前記ベースの外周壁および前記環状帯の内周壁の少なくとも一方に、該弱化ブリッジに隣接する保護突起を形成してなり、
    該保護突起は、該ベースの周方向へリブ状に延び、かつ、径方向へ突出するものである、ことを特徴とする容器用キャップ。
  2. 前記保護突起は、前記弱化ブリッジの相互間に位置して該弱化ブリッジを両側に挟み込む交互配列になることを特徴とする請求項1に記載した容器用キャップ。
  3. 前記弱化ブリッジは、前記環状帯との連結部位に、該弱化ブリッジと該環状帯とを切り離す分断予定端を有する請求項1または2に記載した容器用キャップ。
  4. 前記保護突起は、前記ベースを構成する外側の筒体の外周壁に設けられたものである請求項1〜3のいずれか1に記載した容器用キャップ。
  5. 前記ベースと前記環状帯との相互間に、該ベースおよび該環状帯を分離不能に連結する連結片を設け、該ベースを構成する内外二重の筒体のうちの外筒に、上下に沿って伸延し、前記環状帯の引き起こしに伴って該外筒を周方向に分断する第一の弱化部と、この第一の弱化部につながり、該外筒をその一部を除いて前記内筒から切り離す第二の弱化部を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載した容器用キャップ。
  6. 前記第一の弱化部および第二の弱化部は、薄肉部にて形成されたものである、請求項5に記載した容器用キャップ。
    密閉栓。
  7. 前記ベースと前記環状帯との相互間に、該ベースおよび該環状帯を分離不能に連結するとともに該環状帯の引き起こしにより該ベースを前記容器の口頚部先端より離脱させる連結片を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載した容器用キャップ。
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