JP7073136B2 - 容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に嵌合される樹脂製の容器蓋に関するものであり、より詳細には蓋本体の側壁に二重壁構造が採用されている樹脂製容器蓋(樹脂キャップとも称する)に関する。
近年では、ゴミ処理に関する各種規制や省資源・リサイクルの観点などからゴミの分別廃棄が要求されるようになってきた。例えば容器の口部に装着されている樹脂キャップについては、これを容器から取り外して容器とは別個に廃棄することが望まれている。
この点、調味料など各種の容器に使用されている樹脂キャップは、容器口部に嵌合固定される蓋本体と、蓋本体に対してヒンジ連結或いはネジ締結された上蓋とから構成されている。
かような樹脂キャップを分別廃棄する場合、一般的には栓抜きのような工具が必要であり、分別廃棄の作業に時間がかかるだけでなく極めて面倒であるという問題があった。
上記のような問題点が解決された樹脂キャップとして、蓋本体の側壁を二重壁構造としたものが知られている。
例えば特許文献1においては、液体調味料のための容器の口頚部に適した合成樹脂製容器蓋として、容器の口頚部の頂面を覆う主部と、この主部から垂下する円筒形状の側壁と、この側壁を囲繞する円筒形状の囲繞壁とを含み、側壁の内周面には周方向に延在する係止手段が形成されており、容器の口頚部に被嵌して前記係止手段を容器の口頚部の外周面に形成されている係止あご部に係合させることによって容器の口頚部に装着される合成樹脂製容器蓋が開示されている。そしてこの容器蓋においては、上方から見て反時計方向に順次に囲繞壁分離領域、移行領域及び側壁分離領域が配置されている。
この特許文献1に開示された容器蓋においては、容器の内容物を消費した後で分別廃棄するために口頚部から容器蓋を離脱させる際には、最初に囲繞壁分離領域においてその上流端から反時計方向に向けて複数個の破断可能接続片又は破断可能薄肉接続壁を破断して囲繞壁を側壁から分離する。次いで、移行領域において側壁の破断可能薄肉ラインを破断すると共に、側壁分離領域においてその上流端から反時計方向に向けて破断可能薄肉接続壁を破断して側壁を主部から分離する。これによって、工具を必要とせずに容器の口頚部から容器蓋の全体を離脱することが可能となっている。
特許第4427237号公報 特許第4762426号公報
上述のとおり分別廃棄に際して工具が不要な利便性に優れた二重壁構造の容器蓋は今後ますます需要が増してくると想定できるが、上記特許文献を含む既存の技術ではいまだ市場のニーズを満たしているとは言えず、少なくとも以下に述べる課題が未だに存在する。
すなわち、例えば特許文献1のごとき二重壁構造の容器蓋を分別廃棄する際には、作業者は、囲繞壁を側壁から離脱させるため囲繞壁の一部(「摘み部」と称する)を手で摘まむことになる。そして上記した破断可能接続片又は破断可能薄肉接続壁を破断する際には少なからず力を要することから、把持した手が滑らないように囲繞壁の摘み部には滑り止めのリブが設けられることが望ましい。なお滑り止めのリブを設けること自体は、例えば特許文献2に開示されるとおり既知の構造となっている。
しかしながら本発明者らが鋭意検討した結果、滑り止めリブと特に破断可能接続片との配置次第では生産効率の低下を招く可能性があることを突き止めた。
すなわち、上記した二重壁構造においては側壁と囲繞壁との間隙はわずかなものであり、射出成形を用いて製造する場合にその間隙内に配置される金型の先端は抜き勾配の影響もあって極薄/極細な形状となっている。そして囲繞壁に滑り止めリブが設けられる場合、この滑り止めリブが設けられる上端が一番細くなる為に、その上端に破断可能接続片を配置することで最薄箇所をなくすことも考えられる。
このように円周方向において破断可能接続片の配置と滑り止めリブの配置とを一致させた場合、射出成形時における樹脂の流動を考慮すると破断可能接続片から囲繞壁へと樹脂が流れることになり、その結果として破断可能接続片に応力が集中して成形金型に過大な負荷がかかる可能性が生じてしまうことが判明した。
従って、本発明の目的の1つは、成形金型(特に上記した間隙内に配置される金型先端)にかかる樹脂の応力集中を回避することで金型に過大な負荷がかかることを抑制しつつ、分別廃棄に際して工具が不要の新規で有用な二重壁構造の容器蓋を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一形態における容器蓋は、(1)容器の口頚部に嵌合する分別廃棄が可能な二重壁構造の容器蓋であって、前記口頚部と嵌合する円筒状の側壁と、前記側壁に対して径方向外側に空隙を介して配置されて当該側壁の少なくとも一部を周方向に沿って囲繞する囲繞壁と、前記分別廃棄の際に前記囲繞壁が前記径方向外側に向けて前記側壁に対して離間する囲繞壁分離領域において、前記周方向に間隔を隔てて配設されるとともに、軸方向の端部で前記側壁と前記囲繞壁とを接続する複数の破断可能接続片と、前記囲繞壁分離領域の前記囲繞壁の内面において前記周方向に間隔を隔てて前記軸方向に沿って延び、前記破断可能接続片に対して前記周方向における位置が一致しないように隣り合う前記破断可能接続片の間に配設される複数の滑り止めリブと、を含み、前記破断可能接続片のうち前記軸方向における前記空隙と対向する側の面は、その断面の形状が弧状となっていることを特徴とする。
なお上記(1)に記載の容器蓋においては、(2)前記破断可能接続片は、前記側壁及び前記囲繞壁の上端部で接続され、前記滑り止めリブは、前記囲繞壁の上端部から下端部まで延在することが好ましい。
また、上記(1)又は(2)のいずれかの記載の容器蓋においては、()前記滑り止めリブは、前記周方向において互いの一部が重ならないように隣り合う2つの前記破断可能接続片の間に位置付けられることが好ましい。
また、上記()に記載の容器蓋においては、()前記滑り止めリブは、前記周方向において隣り合う2つの前記破断可能接続片の中央に位置付けられることが好ましい。
また、上記(1)~()のいずれかに記載の容器蓋においては、()前記囲繞壁分離領域と、前記側壁が前記囲繞壁と一体となって前記口頚部から離間する側壁分離領域とが、前記周方向に沿って配置されてなることが好ましい。
また、上記()に記載の容器蓋においては、()前記周方向における前記囲繞壁分離領域と前記側壁分離領域との間には移行領域が配置され、該移行領域においては、少なくとも一部は前記軸方向に沿って斜めに傾斜して延びる破断可能薄肉ラインが前記側壁に形成されていることが好ましい。
また、上記(1)~()のいずれかに記載の容器蓋においては、()前記囲繞壁は前記分別廃棄の際に把持可能な摘み部を備え、前記摘み部には前記破断可能接続片及び前記滑り止めリブが形成されていないことが好ましい。
本発明によれば、成形金型にかかる樹脂の応力集中を回避することで当該金型に過大な負荷がかかることを抑制しつつ、分別廃棄に際して工具を不要としつつ容器口頚部から容易に離脱することが可能な二重壁構造の容器蓋を実現できる。
本発明の主旨に従って構成された容器蓋2を容器の口頚部106に装着した状態であって、その一部が断面となるように模式的に示した模式図である。 容器蓋2のうちの蓋本体4の正面図である。 蓋本体4を上方から俯瞰した状態を示す上面図と、下方から俯瞰した底面図である。 蓋本体4の中心を通るYZ平面で切断した場合における蓋本体4の断面図である。 蓋本体4を上方から俯瞰した状態を示す上面図であって、破断可能薄肉接続壁59の厚み差を模式的に示した上面図である。 図5の蓋本体4の上面図で示したA乃至Dにおける各々の断面を示す断面図。 図5の蓋本体4の上面図で示したE乃至Gにおける各々の断面図、並びにE-E断面におけるS位置から見た矢視図である。 図5の蓋本体4の上面図で示したH乃至Iにおける各々の断面図、並びにF-F断面におけるL位置から見た矢視図である。 分別廃棄に際して蓋本体4の囲繞壁12を側壁10から離脱させるときの状態遷移図である。 囲繞壁12に形成されるリブ60と、破断可能接続片58との位置関係を説明する模式図である。
以下、本発明を好適に実施するための実施形態について説明する。
なお本実施形態においては、説明の便宜上、容器蓋2が嵌合される容器は口頸部106を中心にして図示しているが、この容器2のうち不図示の部分における構造は公知の容器における種々の構造を適用してもよい。また、図を用いた説明において、X、Y及びZ方向を適宜設定したが、説明の便宜上であって本発明を何ら過度に限定するものではない。
<容器蓋>
図1は、本実施形態に係る容器蓋2を容器の口頚部106に装着した状態であって、その一部が断面となるように模式的に示した模式図である。
本実施形態における容器蓋2は、蓋本体4及び外蓋6から構成されており、容器の口頚部106に嵌合する分別廃棄が可能な二重壁構造(後述)を呈している。そして特に上述した課題を達成するため、この容器蓋2は、側壁10、囲繞壁12、複数の破断可能接続片58、複数の滑り止めリブ60を少なくとも含んで構成されている。
以下、図2~8を適宜参照しつつ本実施形態に係る容器蓋2の主要な構成についてさらに詳述する。
[蓋本体4]
先ず、容器蓋2を構成する蓋本体4は、ポリエチレン(例えばローデンとも称される低密度ポリエチレン)の如き比較的軟質の合成樹脂から射出成型することができる。なお蓋本体4の材質はポリエチレンに限定されず、例えばポリプロピレンなど公知の他の樹脂材料を適用してもよい。
一方で、容器蓋2を構成する外蓋6は、例えば高密度ポリエチレン又はポリプロピレンの如き比較的硬質の合成樹脂から射出成形することができる。この容器蓋2についてもこれらの樹脂に限定されず、公知の他の樹脂材料を適宜適用してもよい。
なお、本実施形態で特に詳述する以外の容器2に関する構成については、例えば本出願人の先願である特願2017-046982号を適宜参照することができる。
主に図1及び4を参照すると、本実施形態の蓋本体4は、主部8と、この主部8から垂下して口頚部106と嵌合する円筒状の側壁10と、この側壁10を囲繞する円筒形状の囲繞壁12とを含む。また、図1からも明らかなとおり、囲繞壁12は、側壁10に対して径方向外側に空隙49を介して配置されて当該側壁10の少なくとも一部を周方向θz(後述)に沿って囲繞する機能を備えている。この空隙49は、囲繞壁12と側壁10の間に形成された底を有しない環状の隙間となっている。なお、側壁10と囲繞壁12との接続形態については後に言及する。
主部8は、閉塞壁14を備えており、閉塞壁14には軸方向(図4におけるZ方向)に見て比較的上方に位置する円形中央領域14aと、軸方向に見て比較的下方に位置する円環状外周領域14bとが区画されている。
閉塞壁14の中央領域14aには円環形状の破断可能ライン16によって規定された円形排出開口形成領域18が設けられている。そして閉塞壁14の上面には、外周領域14bの半径方向咯中間位置において上方に延出する円筒壁20と、外周領域14bの半径方向内側縁部において上方に延出する円筒形状注出壁22と、中央領域14a(更に詳しくは排出開口形成領域18)の中央部において上方に延出する円筒形被係止壁24とが形成されている。
なお、円筒壁20の外周面には、後述する外蓋6の雌螺条88と螺合する雄螺条26が形成されている。また、本実施形態のように、注出壁22の上端部は、半径方向外方にカールせしめられていてもよい。また、注出壁22のZ方向上方に向けた延出高さは、円筒壁20及び被係止壁24の延出高さよりも高い。
一方、被係止壁24の外周面の軸線方向略中間部には、周方向(Zθ)に連続して延在し且つ半径方向外方に突出する第一の被係止突条30と、この第一の被係止突条30よりも幾分下方において周方向に連続して延在し且つ半径方向外方に突出する補助突条31とが配設されている。
また、被係止壁24の外周面における補助突条31の下方には、第一の周方向被係止手段32が配設されている。更に図3と共に図4を参照することによって理解されるとおり、図示の実施形態においては、第一の周方向被係止手段32は周方向に等角度間隔をおいて6個配設されている。
なお、第一の周方向被係止手段32の配置個数は6個以外の個数でもよく、その配置間隔も必ずしも等間隔でなくともよい。なお、第一の周方向被係止手段32については後に詳述する。
被係止壁24の内周面には、軸線方向に延びるリブ33が周方向に等角度間隔を置いて4個形成されている。リブ33は、蓋本体4に外蓋6を装着する際に所定の治具と協働して外蓋6に対する蓋本体4の回転を規制することを可能とする。なお、このリブ33の個数や間隔についても、上記の形態に限定されず、例えば4個以外の数を周方向に沿って配置してもよいし、必ずしも完全な等角度で間隔を置かなくともよい。
図3及び図5も適宜参照しながら図4を用いて説明を続けると、閉塞壁14の下面における外周領域14bには、その外周縁から垂下する円筒形垂下壁34と、半径方向略中間位置において下方に延出する環状シール壁36と、半径方向内側端部に位置するラチェット部38(図3(b)を参照)とが形成されている。
垂下壁34の外周面の上端部には、周方向に連続して延在し且つ半径方向外方に突出する第二の被係止突条40が配設されている。一方、垂下壁34の外周面の下端部には、第二の周方向被係止手段42が配設されている。
図3(a)に例示する如く、図示の実施形態においては、第二の周方向被係止手段42は周方向に等角度間隔をおいて2個配設されている。第二の周方向被係止手段42については後に言及する。例えば特開2008-273531号公報に開示されるようにラチェット部38はそれ自体周知の構成であり、蓋本体4に外蓋6を装着する際に所定の治具と協働して外蓋6に対する蓋本体4の回転を規制することを可能とする。
図4に示すとおり、閉塞壁14の下面の中央領域14aには、破断可能ライン16の半径方向内側において閉塞壁14の下面に接続された基端から半径方向外方に向かって下方に傾斜して延出し、延出端は半径方向において破断可能ライン16よりも外方に位置する環状シール片44も形成されている。シール片44は比較的肉薄であり弾性的に変形することが可能である。
主に図3~図5を参照して説明すると、側壁10は、その上端が主部8の垂下壁34の下端に円筒形状接続部46を介して接続されている。側壁10の下端部における周方向所定領域には矩形状の切欠き47が設けられている(図3(b)と共に、図7も参照されたい)。
また、図4などに示すとおり、側壁10の内周面には、周方向に延在する係止手段48が形成されている。図示の実施形態においては、この係止手段48は、周方向に間隔をおいて複数設けられた、周方向に延びる突条である。
なお本実施形態の係止手段48は、後述する薄肉部が形成されている部分には存在しない(図3(b)と共に図7も参照されたい)。所望ならば、係止手段48は、周方向に連続して延びる1個の突条又は周方向に間隔をおいて複数設けられたフラップ片であってもよいが、いずれの場合であっても薄肉部が形成されている部分には存在しない。
[囲繞壁分離領域、移行領域、側壁分離領域、及び非分離領域]
主として図3を参照して説明すると、本実施形態の容器蓋2においては、Z方向上方から見て反時計方向(矢印θz1で示す方向)に順次に囲繞壁分離領域50、移行領域52及び側壁分離領域54が配置されている。換言すれば、本実施形態においては、囲繞壁分離領域50と、側壁10が囲繞壁12と一体となって口頚部106から離間する側壁分離領域54とが、周方向(Z軸周り、θz方向)に沿って配置されている。
このうち、同図に示すように側壁分離領域54と囲繞壁分離領域50との間には非分離領域56が存在しているのが好ましい。
本実施形態における囲繞壁分離領域50は、例えば20~180度の角度に渡って存在することができる。また、本実施形態における移行領域52は、例えば10~45度の角度に渡って存在することができる。さらに、本実施形態における側壁分離領域54は、例えば90乃至270度の角度に渡って存在することができる。そして本実施形態における非分離領域56は、例えば45乃至180度の角度に渡って存在することができる。
なお、図示の実施形態においては、一例として、囲繞壁分離領域50は概ね90度で、移行領域52は概ね15度で、側壁分離領域54は概ね165度で、非分離領域56は概ね90度で設定した。
そして本実施形態では、囲繞壁分離領域50において、囲繞壁12の上端(Z方向の上側端)は周方向に間隔をおいて配設された複数個の破断可能接続片58(ブリッジとも称される)及び周方向に連続して延在する破断可能薄肉接続壁59を介して側壁10に接続されている(図5、更には図6(A-A断面図~C-C断面図)も参照されたい)。
換言すれば、この複数の破断可能接続片58は、分別廃棄の際に囲繞壁10が径方向外側に向けて側壁10に対して離間する囲繞壁分離領域50において、周方向に間隔を隔てて配設されるとともに、軸方向の端部で側壁10と囲繞壁12とを接続する機能を備えている。このときブリッジである破断可能接続片58は、側壁10及び囲繞壁12の上端部で接続されることが望ましい。
なお本実施形態では側壁10と囲繞壁12の互いの上端部で破断可能接続片58によって接続されているが、上端部で接続される形態に限られず例えば上端以外の下端(Z方向の下側端)や上端と下端の間などで接続される形態であってもよい。
また、図3(b)や図6におけるC-C断面図を参照することによって理解される通り、囲繞壁12の内周面には、周方向において隣り合う2つの破断可能接続片58に挟まれるように、上端から下端にかけて軸方向に連続して延びる滑り止めリブ60が複数個形成されている。
この滑り止めリブ60は、例えば分別廃棄時における滑り止めを目的として囲繞壁12の内面(側壁10と対向する側)に形成される。換言すれば、本実施形態の滑り止めリブ60は、囲繞壁分離領域50の囲繞壁12の内面において周方向に間隔を隔てて軸方向に沿って延び、破断可能接続片58に対して周方向における位置が一致しないように隣り合う破断可能接続片58の間に配設される。図示のとおり、本実施形態の滑り止めリブ60は、囲繞壁12の上端部から下端部まで垂直に延在することが望ましい。なお、この破断可能接続片58と滑り止めリブ60との位置関係については、後に図10を用いて更に詳述する。
図2と共に図3を参照して説明を続けると、囲繞壁分離領域50の反時計方向上流端においては、囲繞壁12に下端から上方に延びるスリット62が形成され、下端部は円弧形状となっている。図示の実施形態においては、囲繞壁12における非分離領域56の反時計方向下流端部は、上端部に位置する残留部63を除いて略矩形に切り欠かれており、残留部63は下方を向いた断面L字形状の薄肉にせしめられ、さらに下端部は円弧形状に形成されている(図6も適宜参照)。
そして、反時計方向においてスリット62の下流側における囲繞壁12の上流縁の上端部が、反時計方向においてスリット62の上流側における囲繞壁12の下流縁の上端部、即ち残留部63に破断可能連接片64を介して接続されている。図3(b)及び図6を参照することによって明確に理解される通り、破断可能連接片64の肉厚は、薄肉にせしめられた囲繞壁12の残留部63の肉厚よりも小さい。
さらに図2及び図3(b)を参照して説明を続けると、反時計方向においてスリット62の下流側には、囲繞壁12に下端から上方に延びる補助スリット66が形成されており、反時計方向に見てスリット62と補助スリット66との間には摘み部67が規定されている。
この摘み部67は、分別廃棄の際に把持可能な分別用摘み部であって、そして図示からも明らかなとおり、この分別用摘み部には上記した破断可能接続片58及び滑り止めリブ60が形成されていない。
所望ならば、囲繞壁12の上端は破断可能接続片58又は破断可能薄肉接続壁59のいずれかを介して側壁10に接続されていてもよい。また、反時計方向においてスリット62の下流側における囲繞壁12の上流縁の上端部は側壁10に破断可能連接片64を介して接続されていてもよい。更にまた、残留部63は軸線方向に見て囲繞壁12の上端部に位置することに替えて囲繞壁12の下端部又は中間部に形成されていてもよく、残留部63が軸線方向に見て囲繞壁12の下端部又は中間部に形成された場合には、残留部63と反時計方向においてスリット62の下流側における囲繞壁12の上流縁とを接続する破断可能連接片64も軸線方向に見て囲繞壁12の下端部又は中間部に位置することとなる。
主に図3(b)及び図8を参照して説明すると、移行領域52及び側壁分離領域54においては、側壁10の上端が周方向に連続して延在する破断可能薄肉連接壁68を介して主部8に接続されている。図示からも明らかなとおり、この破断可能薄肉連接壁68は、円筒形状接続部46の外径を局部的に減少することによって規定されている(図6及び7も比較参照)。
主に図3(b)、図7及び図8を参照して説明すると、移行領域52においては更に、少なくとも一部は下方に向かって反時計方向に傾斜して延びる破断可能薄肉ライン70が側壁10に形成されていると共に、破断可能薄肉ライン70よりも反時計方向下流側においては側壁10と囲繞壁12とが堅固に接続されている。
図示の実施形態においては、移行領域52において、側壁10の内面には下方に向かって反時計方向に傾斜して延びる薄肉部72が形成されている(図7を参照)。この薄肉部72は、破断可能薄肉ライン70内に形成された略平行四辺形状であって、反時計方向上流端の上端は側壁10の上端と整合していると共に、反時計方向下流端の下端は側壁10の下端と整合している。なお、領域74は、側壁10と囲繞壁12とが堅固に接続されている領域である。
図8を参照して上記領域74について更に詳述すると、領域74は、移行領域52において、反時計方向上流端よりも僅かに下流側の位置において側壁10の上端から薄肉部72の軸方向略中間位置まで下方に向かって鉛直に延びる第一の直線縁74aと、この第一の直線縁74aの下端に続いて下方に向かって反時計方向に傾斜して薄肉部72と平行に延びる傾斜側縁74bとを備えている。また、領域74は、側壁分離領域54の反時計方向上流端部において、傾斜側縁74bの反時計方向下流端に続いて下方に凸になるよう屈曲せしめられ且つその変曲点が側壁10の下端と整合するU字縁74cと、このU字縁74cの反時計方向下流側に位置する上端に続いて軸方向に見て係止手段48の上端位置まで上方に向かって鉛直に延びる第二の直線縁74dとを備えている。
非分離領域56においては、側壁10と囲繞壁12とは堅固に接続されており、主部8と側壁10とを接続する接続部46に破断可能薄肉接続壁59は形成されていない(図6と図8とを比較参照)。
なお、本実施形態では、分別廃棄の際における作業者の引き裂き感変化を最小限に留めるため、周方向における破断可能薄肉接続壁59の厚みを周方向に沿って変化させている。換言すれば本実施形態の破断可能薄肉接続壁59では、囲繞壁分離領域50から移行領域52に至るまでに反時計方向に向けて厚みが増加する膜厚移動範囲が設定されている。さらに本実施形態では、囲繞壁分離領域50から移行領域52に入ったとき、破断可能薄肉接続壁59の厚みが減少して増加前の厚みとなるように設定されている。移行領域52では引き裂きに必要な力が増加することから、移行領域52に至るまでは破断可能薄肉接続壁59の厚みを増加させて徐々に引き裂き力を強め、一方で移行領域52に至ったときは引き裂き力を余計に高めないよう破断可能薄肉接続壁59の厚みを減少させることとした。
かような膜厚移動範囲の一例として、図5に示すとおり、互いに厚みが異なる第1破断可能薄肉接続壁59aと第2破断可能薄肉接続壁59bが周方向で並んで形成されている。
このとき、第2破断可能薄肉接続壁59bの厚みは第1破断可能薄肉接続壁59aよりも厚く設定されている。なお本実施形態では上述のごとく、反時計方向に向けて第1破断可能薄肉接続壁59a、第2破断可能薄肉接続壁59bの順に周方向に沿って配置され、そして移行領域52に対応する破断可能薄肉連接壁68は第1破断可能薄肉接続壁59aと同じ膜厚となっている。
なお破断可能薄肉接続壁59に設定した膜厚移動範囲においては、上記のとおり領域毎に厚みを設定してもよいし、囲繞壁分離領域50から移行領域52に至るまでに反時計方向に向けてリニアに厚みが増加する形態であってもよい。
以上の破断可能薄肉接続壁59に設定された膜厚移動範囲によって、分別廃棄時に作業者が受ける引き裂き感(引き裂きに要する力)が部分的に強く変化してしまうことが抑制されている。
[外蓋6]
図1を参照して説明を続けると、外蓋6は、円形天面壁76と、この天面壁76の外周縁から下方に垂下する円筒形状スカート壁78とを備えている。天面壁76の内面には、その外周縁部において下方に垂下する円筒形状垂下壁80、及び中央領域において下方に垂下する円筒形状係止壁82が形成されている。
天面壁76の内面には、半径方向に見て円筒形状垂下壁80と円筒形状係止壁82との間において下方に垂下する筒状液留め片84、及び半径方向に見て液留め片84と円筒形状係止壁82との間において下方に垂下する筒状補助シール片86も形成されている。
また、円筒形状垂下壁80の内周面の下端部には、上記したと雄螺条26螺合する雌螺条88が配設されている。円筒形状垂下壁80の内周面の上端部には、周方向に等角度間隔をおいて複数個の突出片90が形成されている(詳細な図は省略する)。この突出片90の各々の下端には実質上水平な肩面92が形成されている。
円筒形状係止壁82の内周面の下端部には、周方向に連続して延在し且つ半径方向内方に突出する第一の係止突条94が配設されている。係止壁82の内周面における第一の係止突条94の下方には、第一の周方向被係止手段96が配設されている。
図示は省略するが、第一の周方向係止手段96は周方向に等角度間隔をおいて6個配設されており、第一の周方向係止手段96の各々は蓋本体4に配設された第一の周方向被係止手段32の各々と協働する。即ち、蓋本体4に対して外蓋6が時計方向に回転する際には、外蓋6に設けられた第一の周方向係止手段96は蓋本体4に設けられた第一の周方向被係止手段32を弾性的に乗り越えることができる。一方で、蓋本体4に対して外蓋6が反時計方向に回転する際には、外蓋6に設けられた第一の周方向係止手段96は、蓋本体4に設けられた第一の周方向被係止手段32によって規制されることとなる。
スカート壁78の外周面には、掛けられる指の滑りを防止するためのナール(凹凸形状)100が形成されている。スカート壁78下側における内周面の上端部には、周方向に連続して延在し且つ半径方向内方に突出する第二の係止突条102が配設されている。また、スカート壁78下側における内周面の下端部には、第二の周方向係止手段104が配設されている。図示は省略するが、第二の周方向係止手段104は周方向に等角度間隔をおいて多数配設されており、第二の周方向係止手段104の各々は蓋本体6に配設された第二の周方向被係止手段42の各々と協働する。
雄螺条26に雌螺条88を螺合せしめて蓋本体4と外蓋6とが組み合わされる際には更に、外蓋6の第一の係止突条94が蓋本体4の第一の係止突条30を弾性的に乗り越えて当該第一の係止突条30の下方に係止され、さらに、外蓋6のスカート壁78に配設されている第二の係止突条102が蓋本体4の垂下壁34に配設されている第二の係止突条40を弾性的に乗り越えて当該第二の係止突条40の下方に係止される。
外蓋6は、その垂下壁80に形成された肩面92が蓋本体4の円筒壁20の上面に当接するまで蓋本体4に対して回転せしめられ、かくして外蓋6は蓋本体4に装着される。外蓋6が蓋本体4に装着された状態にあっては、図1に示すとおり、外蓋6の補助シール片86の外周面が蓋本体4の注出壁22の上端部の内周面に密着する。
上記のとおりに組み合わされた容器蓋2は、図1において二点鎖線で示す容器の口頸部106に対して図1に示す状態まで強制的に下降せしめることによって容器の口頸部106に装着される。このとき、蓋本体4における側壁10の内周面に形成されている係止手段48が口頸部106の外周面に形成されている係止あご部108を弾性的に乗り越えて係止し、これによって蓋本体4が口頸部106に固定して装着される。また、これと同時に蓋本体4のシール壁36が口頸部106内に進入して密着することで容器の口頸部106が密封される。
なお、容器内の内容物を消費する際には、外蓋6のスカート壁78に指を掛けて、蓋本体4に装着されている外蓋6を上方から見て反時計方向に回転する。蓋本体4に対して外蓋6を上記方向に回転すると、外蓋6の垂下壁80に形成されている雌螺条88と蓋本体4に形成されている雄螺条26との螺合が解除されて蓋本体4に対して外蓋6が上昇する。このとき、外蓋6の第一の係止突条94が蓋本体4の第一の被係止突条30に係止して蓋本体4に対する外蓋6の上昇が規制されると共に、外蓋6の第一の周方向係止手段96が蓋本体4の第一の周方向被係止手段32に係止して蓋本体4に対する外蓋6の回転が規制される。
従って、外蓋6を更に蓋本体4に対して上記方向に回転せしめると、第一の係止突条94及び第一の被係止突条30と、第一の周方向係止手段96及び第一の周方向被係止手段32とを介して閉塞壁14に設けられた破断可能ライン16に応力が伝えられてこれに集中し、かかる力によって破断可能ライン16が破断されて排出開口が形成される。
そして破断可能ライン16が破断して蓋本体4の閉塞壁14に排出開口が形成された後、外蓋6を蓋本体4に対して上記方向に更に回転せしめると、排出開口形成領域18が閉塞壁14のその他の部分から分離されて外蓋6と共に排出開口形成領域18が蓋本体4に対して上昇する。排出開口形成領域18が閉塞壁14のその他の部分から除去される際には、シール片44は弾性的に撓んで上記その他の部分より上方に移動する。
容器の内容物を消費し尽くした後においては、分別廃棄回収のために容器の口頸部106から容器蓋2の全体を離脱する。
すなわち、まず外蓋6を廃棄するとともに、蓋本体4を容器の口頸部106から離脱させる。この際には、図9に示すとおり、囲繞壁分離領域50の反時計方向上流端部に形成された摘み部67を把持してこれを上方又は半径方向外方に引張ることで、まず破断可能連接片64を破断する。
次いで、摘み部67を半径方向外方且つ反時計方向に向けて強制的に引っ張って移動させる。この際、囲繞壁分離領域50においては、囲繞壁12と側壁10とを接続する破断可能接続片58及び破断可能薄肉接続壁59が順次破断することで、囲繞壁12は側壁10から離隔して半径方向外方に移動される。また、移行領域52においては、かかる領域において主部8と側壁10とを接続する破断可能薄肉連接壁68を破断すると共に、側壁10に形成された少なくとも一部が下方に向かって反時計方向に傾斜して延びる破断可能薄肉ライン70を破断する。
破断可能薄肉ライン70の破断について、図7のF-F断面図および図8のL矢視図を参照して更に詳述すると、移行領域52においては、最初に、薄肉部72の反時計方向上流端において半径方向外方への応力が加えられる。そうすると、薄肉部72の反時計方向上流端部に側壁10と囲繞壁12とが堅固に接続されている領域74の第一の直線縁74aが位置するため、反時計方向に見て第一の直線縁74aと薄肉部72の反時計方向上流縁との間の部分(即ち破断可能薄肉ライン70の上端部70a)に応力が集中し、かかる部分が破断する。
次いで、領域74の傾斜縁74bに沿って薄肉部72が破断する。この際には、剛性の比較的高い領域74が剛性の比較的低い薄肉部72の一部を含んでいるため、領域74と薄肉部72との間に剪断力が良好に加えられ、破断可能薄肉ライン70の破断が円滑に遂行する。このようにして側壁10は上下方向において破断せしめられる。そして、破断可能ライン70よりも反時計方向下流側においては側壁10と囲繞壁12とが堅固に接続されている故に、囲繞壁12と共に側壁10は半径方向外方に移動される。
次いで、側壁分離領域54においては、移行領域52から連続して主部8と側壁10とを接続する破断可能薄肉連接壁68を破断して、囲繞壁12と共に側壁10が半径方向外方に移動され、容器の口頸部106に形成された係止あご部108への蓋本体4に形成された係止手段48の係止が漸次解除される。なお、上記した破断可能薄肉連接壁68の破断は、非分離領域56に到達することで停止する。
破断可能薄肉連接壁68の破断が完了した後においては、係止手段48による容器の口頸部106への係止が弱められている故、非分離領域56における囲繞壁12を軸にその他の領域における囲繞壁12を上方に強制することによって、蓋本体4の全体を容器の口頸部106から容易に離脱することができる。
[破断可能接続片58と滑り止めリブ60との位置関係]
図10(a)に、本実施形態の破断可能接続片58と滑り止めリブ60との位置関係を模式的に示す。同図に示すとおり、本実施形態の滑り止めリブ60は、上記した周方向において互いの一部が重ならないように隣り合う2つの破断可能接続片58の間に位置付けられる。換言すれば、隣り合う2つの滑り止めリブ60の間に少なくとも1つの破断可能接続片58が位置付けられるとも言える。
すなわち、隣り合う2つの滑り止めリブ60の間に必ずしも1つのみ破断可能接続片58が位置付けられる必要はなく、位置によってはゼロ又は2つ以上であってもよい。
なお、上述したとおり、図10(a)においても摘み部67には上記した破断可能接続片58や滑り止めリブ60は形成されていない。
このとき、図10(a)に示すとおり、滑り止めリブ60が周方向において隣り合う2つの破断可能接続片58の間に位置付けられる場合には、当該2つの破断可能接続片58の中央に位置付けられることが好ましい。すなわち同図に示すとおり、1つの破断可能接続片58を挟む両サイドの滑り止めリブ60からの中心間距離d1およびd2は、互いにほぼ等しい値となっている。
また、本実施形態においては、破断可能接続片58の周方向における幅w1は、滑り止めリブ60の周方向における幅w2よりも大きく設定されている。しかしながら本発明はこれに限定されず、w1≦w2でもよい。
さらに本実施形態においては、破断可能接続片58の周方向(θz)における幅w1は、破断可能接続片58の軸方向(Z方向)における長さh(囲繞壁12の上端からの下側に向けた長さ)よりも大きく設定されている。しかしながら本発明はこれに限定されず、w1≦hであってもよい。
なお、図10においては破断可能接続片58の数と滑り止めリブ60の数は一致しているが、本発明はこの態様に限られず破断可能接続片58の数と滑り止めリブ60の数は必ずしも一致しておらず異なっていてもよい。
また、破断可能接続片58の底面58a(空隙49と対向する側)は、その断面の形状が弧状となっていることが好ましい。すなわち、破断可能接続片58の断面は、矩形状でなく特に下方の隅に応力集中が発生するような角状とならないように面取りされた状態であることが好ましく、少なくとも下側の底面58aがR状となっていればよい。なお、本実施形態では破断可能接続片58の上側は破断可能薄肉接続壁59が形成されるが、破断可能薄肉接続壁59が形成されない場合には破断可能接続片58の上側(上面)もR状となっていることが好ましい。これにより、射出成形時の樹脂に発生する応力集中を緩和することが可能となっている。
一方で図10(b)に示すとおり、隣り合う2つの滑り止めリブ60の間に破断可能接続片58が位置する場合には、当該2つの滑り止めリブ60の中央からいずれかの側へ偏った位置に当該破断可能接続片58が位置付けられてもよい。
このとき、1つの破断可能接続片58を挟む両サイドの滑り止めリブ60からの夫々の中心間距離d3およびd4は、互いに異なった値となっている。
このように本実施形態における破断可能接続片58と滑り止めリブ60との関係は、周方向において互いの一部が重ならないように隣り合う2つの一方(例えば破断可能接続片58)の間に他方(例えば滑り止めリブ60)が位置付けられればよく、図10(c)のごとき周方向における互いの位置が一致していなければよい。すわなち、本実施形態における「周方向における互いの位置が一致」とは、図10(c)に示す位置関係のように、破断可能接続片58と滑り止めリブ60の互いの中心が周方向で完全一致する形態を言う。
このように破断可能接続片58と滑り止めリブ60との配置が周方向で一致していないことから、分別廃棄時における囲繞壁12の過剰な変形に対する剛性を担保することもできる。
なお上記した各実施形態では特に言及はしなかったが、公知の手法を用いて、例えば上記した特願2017-046982号などに開示される如きタンパーエビデント部を形成するようにしてもよい。
また、破断可能接続片58の上部に形成した破断可能薄肉接続壁59については、必ずしも必須ではなく、適宜省略してもよい。
また、上記した実施形態においては、蓋本体4の周方向における全周に渡って側壁10と囲繞壁12とで構成された二重壁構造としたが、かような二重壁構造は必ずしも全周に渡って形成されていなくともよく、例えば非分離領域56ではこれらが一体化されていてもよい。
また、上記した実施形態では、蓋本体4と外蓋6とはネジ構造で結合されるプルキャップタイプとして説明したが、これらがヒンジを介して接続されたヒンジキャップタイプであってもよい。
分別廃棄可能な容器蓋の分野において、成形金型にかかる樹脂の応力集中を回避して容易に分別廃棄を行うことが可能な構造を提供するのに適している。
2:容器蓋
4:蓋本体
6:外蓋
8:主部
10:側壁
12:囲繞壁
50:囲繞壁分離領域
52:移行領域
54:側壁分離領域
56:非分離領域
58:破断可能接続片
58a:破断可能接続片の底面
60:滑り止めリブ
68:破断可能薄肉連接壁
70:破断可能ライン
70a:上端部
70b:傾斜主部
72:薄肉部
74:領域
106:容器の口頸部
108:係止あご部

Claims (7)

  1. 容器の口頚部に嵌合する分別廃棄が可能な二重壁構造の容器蓋であって、
    前記口頚部と嵌合する円筒状の側壁と、
    前記側壁に対して径方向外側に空隙を介して配置されて当該側壁の少なくとも一部を周方向に沿って囲繞する囲繞壁と、
    前記分別廃棄の際に前記囲繞壁が前記径方向外側に向けて前記側壁に対して離間する囲繞壁分離領域において、前記周方向に間隔を隔てて配設されるとともに、軸方向の端部で前記側壁と前記囲繞壁とを接続する複数の破断可能接続片と、
    前記囲繞壁分離領域の前記囲繞壁の内面において前記周方向に間隔を隔てて前記軸方向に沿って延び、前記破断可能接続片に対して前記周方向における位置が一致しないように隣り合う前記破断可能接続片の間に配設される複数の滑り止めリブと、を含み、
    前記破断可能接続片のうち前記軸方向における前記空隙と対向する側の面は、その断面の形状が弧状となっていることを特徴とする容器蓋。
  2. 前記破断可能接続片は、前記側壁及び前記囲繞壁の上端部で接続され、
    前記滑り止めリブは、前記囲繞壁の上端部から下端部まで延在する、請求項1に記載の容器蓋。
  3. 前記滑り止めリブは、前記周方向において互いの一部が重ならないように隣り合う2つの前記破断可能接続片の間に位置付けられる請求項1又は2に記載の容器蓋。
  4. 前記滑り止めリブは、前記周方向において隣り合う2つの前記破断可能接続片の中央に位置付けられる請求項に記載の容器蓋。
  5. 前記囲繞壁分離領域と、前記側壁が前記囲繞壁と一体となって前記口頚部から離間する側壁分離領域とが、前記周方向に沿って配置されてなる請求項1~のいずれか一項に記載の容器蓋。
  6. 前記周方向における前記囲繞壁分離領域と前記側壁分離領域との間には移行領域が配置され、
    該移行領域においては、少なくとも一部は前記軸方向に沿って斜めに傾斜して延びる破断可能薄肉ラインが前記側壁に形成されている請求項に記載の容器蓋。
  7. 前記囲繞壁は前記分別廃棄の際に把持可能な摘み部を備え、
    前記摘み部には前記破断可能接続片及び前記滑り止めリブが形成されていない、請求項1~のいずれか一項に記載の容器蓋。
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