JP6326278B2 - キャップ - Google Patents
キャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6326278B2 JP6326278B2 JP2014094001A JP2014094001A JP6326278B2 JP 6326278 B2 JP6326278 B2 JP 6326278B2 JP 2014094001 A JP2014094001 A JP 2014094001A JP 2014094001 A JP2014094001 A JP 2014094001A JP 6326278 B2 JP6326278 B2 JP 6326278B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- mounting cylinder
- cap
- mouth
- surrounding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
このキャップによれば、環状把持部を引き上げることで、弱化部を破断させながら円盤部を介して胴部に外力を伝えることができ、該胴部をビン口内から取り外して開封を行うことができる。
(1)本発明に係るキャップは、内容物が収容される容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部と、前記天壁部に一体に連結され、前記口部内に嵌合されるシール筒と、前記天壁部に一体に連結され、前記口部に外装される装着筒と、前記装着筒を前記装着筒の径方向外側から囲繞する囲繞筒と、前記装着筒と前記囲繞筒とを破断可能に連結する弱化部と、を備え、前記天壁部には、前記天壁部における厚さ方向の中間部に前記天壁部の全域に亘って一体にガスバリア層が形成され、前記装着筒の内周面には、外部に連通する連通路が開口し、前記ガスバリア層の外周端は、前記シール筒よりも径方向外側に達していると共に、前記連通路よりも径方向内側に位置していることを特徴とする。
また、容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部にガスバリア層が形成されているので、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)、湿気等の水分、紫外線等の光、内容物の匂い成分等が天壁部を透過することを抑えることができる。従って、内容物の品質維持に繋げることができる。特に、ガスバリア層の外周端がシール筒よりも径方向外側に達しているので、より確実なバリア性を確保することができる。
さらに、装着筒の内周面に連通路が開口しているので、この連通路を利用して洗浄に用いる液体(例えば洗浄液や冷却水等)を外部と口部の外周面との間で流動させることができ、洗浄作業に適切に対応することが可能となる。従って、利便性に優れたキャップとすることができる。
以下、本発明に係るキャップの第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態のキャップ1は、内容物が収容される容器本体2の口部2aの上端開口を覆う有頂筒状の天壁部10と、口部2a内に嵌合されるシール筒11と、口部2aに外装される装着筒12と、装着筒12を囲繞する囲繞筒13と、装着筒12と囲繞筒13とを破断可能に連結する第1弱化部14及び第2弱化部15の2つの弱化部と、を備えている。
これらシール筒11及び装着筒12は、例えば打栓によって、シール筒11と装着筒12との間に形成された環状溝20内に口部2aが入り込むことで、口部2aに対して嵌合固定されている。この際、シール筒11及び装着筒12は、口部2aを内外から挟み込んでいるので、強固な嵌合力で口部2aに装着されている。
なお、第1係合突起21及び第2係合突起22は、環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
これにより、囲繞筒13は、ヒンジ片23回りに上方に向けて回動することで、装着筒12を囲繞した状態から、装着筒12に対して上方に離間するように移動可能とされている(図4参照)。
図示の例では、第1弱化部14は、平面形状が囲繞筒13に向けて先細りとなる台形形状に形成されている。但し、この場合に限定されるものではなく適宜変更して構わない。また、第1弱化部14は、少なくとも1つだけ形成されていれば良いが、周方向に間隔をあけて複数形成されていることが好ましい。
図示の例では、第2弱化部15は、天板部10aと同じ平面内において周方向に沿って円弧状に延びた薄肉の板状に形成されており、容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように2つ形成されている。この際、2つの第2弱化部15は、容器軸O方向から見て、ヒンジ片23と指掛け片24とを結んだ仮想線に対して直交した位置に配置されている。従って、囲繞筒13を回動操作した際、第2弱化部15は、指掛け片24側に位置する一方の周端15a側から破断が始まり、破断予定線15cにそってヒンジ片23側に位置する他方の周端15bまで破断が進行する。
破断予定線15cを装着筒12の外周面に一致させた場合には、第2弱化部15の破断痕は囲繞筒13側に残ることになる。これに対して、破断予定線15cを囲繞筒13の内周面に一致させた場合には、第2弱化部15の破断痕は装着筒12側に残ることになる。
また、第2弱化部15の破断を容易にするために、破断予定線15cを、例えばミシン目状の穿孔、或いはスリット状の切れ込み等によって形成しても良い。
この保護突起29は、使用者の指先を第1弱化部14の破断痕から保護して、使用者に不快な刺激を与えることを抑制するものであって、第1弱化部14と同程度突出するように形成されている。従って、第1弱化部14の破断痕が囲繞筒13側に残る場合には、保護突起29を囲繞筒13側に形成する必要がある。いずれにしても、保護突起29は、第1弱化部14の破断痕が残る側の部材に設ければ良い。
なお、保護突起29が第1弱化部14に隣接して形成されるとは、数ミリ程度の微小な間隔で離間して位置する場合や、第1弱化部14に一体的に連結している場合を含む。
図示の例では、凹部31は容器軸O方向から見た平面視で四角形状に開口するように形成されていると共に、周方向に間隔をあけて複数形成されている。連通路30は、図3に示すように、装着筒12の内周面に開口する開口部30aが、凹部31を画成する内面のうち、上方を向く面31aと径方向外側を向く面31bとの接続部分に一体に形成されている。そして、連通路30は、装着筒12の内周面において第2係合突起22よりも上方に位置する部分に開口している。
また、例えば水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂が挙げられ、紫外線等に対する遮光性を発揮させる場合には、紫外線吸収剤を含有させた樹脂層や着色樹脂層等が挙げられる。
次に、上述したように構成されたキャップ1を使用する場合について説明する。
はじめに、キャップ1の装着時、図1及び図2に示すように、シール筒11及び装着筒12が容器本体2の口部2aを内外から挟み込んだ状態で、キャップ1が口部2aに嵌合固定されているので、口部2aに対する嵌合力を高めることができる。しかも、囲繞筒13が装着筒12を径方向外側から囲繞してガードしているので、外力が装着筒12に対して直接的に伝わりにくい。そのため、例えば外力によって、装着筒12が径方向外側に向けて拡径変形することを抑制することができる。従って、口部2aに対する強固な嵌合力を維持することができ、容器本体2の密封性を高めることができる。
或いは、例えば内容物を熱充填した場合には、口部2aにキャップ1を装着した後、冷却水をかけることで容器本体2の全体を冷却する場合がある。この場合においても、連通路30を通して冷却水をキャップ1の外部から口部2aの外周面に向けて供給することができるので、冷却中に冷却水を利用して口部2aの洗浄も同時に行うことが可能となる。
なお、上述した冷却を必要としない場合、内容物の充填後、口部2aの外周面を洗浄する前に口部2aにキャップ1を装着したときであって、連通路30を通して洗浄液をキャップ1の外部から口部2aの外周面に向けて供給することができるので、やはり洗浄を適切に行うことができる。
このように、冷却水又は洗浄液のいずれかを使用した場合や、キャップ1の装着タイミングが洗浄の前又は後の場合であったとしても、洗浄作業に適切に対応することができ、利便性に優れたキャップ1とすることができる。
さらに、連通路30は、装着筒12の内周面において第2係合突起22よりも上方に位置する部分に開口しているので、第2係合突起22に影響されることなく上記液体の排出や口部2aの外周面への上記液体の供給を行うことができ、上述した洗浄作業に伴う作用効果をより確実に奏功することができる。
特に、第2弱化部15は、上方に位置しているので、第1弱化部14に比べて容易に視認し易く、破断の有無を一目で把握することができる。そのため、不正な開封が行われたか否かをさらに容易に把握し易い。
次に、本発明に係るキャップの第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
なお、連通路51は、装着筒12のうち囲繞筒13の上方に突出している部分に形成されているので、例えばキャップ50を成型した後に、連通路51だけを後加工により容易に形成することが可能である。
なお、図示の例では、ガスバリア層35が装着筒12の上端部付近まで延びているが、ガスバリア層35を装着筒12の厚さ方向の中間部に全域に亘って一体に形成し、装着筒12の下端部まで延ばしても良い。
次に、本発明に係るキャップの第3実施形態について説明する。なお、この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
本実施形態の連通路61は、周方向に沿って延びるスリット状とされ、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この際、各連通路61の開口部61aは、第1実施形態と同様に、凹部31を画成する内面のうち、上方を向く面31aと径方向外側を向く面31bとの接続部分に一体に形成されている。但し、各連通路61の開口部61aは、径方向外側を向く面31bに周方向に切れ込みを入れるように形成されている。
すなわち、キャップ60を取り外すにあたって、ヒンジ片23回りに囲繞筒13を回動させた後、例えば囲繞筒13を捩じりながら斜め上方に引っ張ることで、薄肉部62を破断させることができ、さらに複数の連通路61の開口部61aを利用しながら凹部31に沿って装着筒12をフランジ部17から切り離すことができる。従って、装着筒12を帯状に延ばすことができ、容器本体2の口部2aの外周面から装着筒12を離脱させることができる。また、帯状に延びた装着筒12を介して囲繞筒13の引っ張り力をフランジ部17、シール筒11及び天壁部10に伝えることができる。
このように、連通路61を洗浄時における洗浄口として利用するだけでなく、キャップ60の取り外し時における装着筒12の切り離しのアシスト部として利用することができ、多機能性を持たせることができる。
また、保護突起29についても必須な構成ではなく、具備しなくても構わない。但し、指先を第1弱化部14の破断痕から保護することができるので具備することが好ましい。
2…容器本体
2a…容器本体の口部
10、41…天壁部
11…シール筒
12…装着筒
13…囲繞筒
14…第1弱化部(弱化部)
15…第2弱化部(弱化部)
16…環状連結部
21…第1係合突起(係合部)
22…第2係合突起(被係合部)
23…ヒンジ片
30、51、61…連通路
31…凹部
31a…凹部の上方を向く面
31b…凹部の径方向外側を向く面
35…ガスバリア層
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部と、
前記天壁部に一体に連結され、前記口部内に嵌合されるシール筒と、
前記天壁部に一体に連結され、前記口部に外装される装着筒と、
前記装着筒を前記装着筒の径方向外側から囲繞する囲繞筒と、
前記装着筒と前記囲繞筒とを破断可能に連結する弱化部と、を備え、
前記天壁部には、前記天壁部における厚さ方向の中間部に前記天壁部の全域に亘って一体にガスバリア層が形成され、
前記装着筒の内周面には、外部に連通する連通路が開口し、
前記ガスバリア層の外周端は、前記シール筒よりも径方向外側に達していると共に、前記連通路よりも径方向内側に位置していることを特徴とするキャップ。 - 請求項1に記載のキャップにおいて、
前記天壁部は、有頂筒状に形成されると共に、前記シール筒の内側に配置され、且つ前記シール筒に環状連結部を介して連結され、
前記ガスバリア層は、前記天壁部、前記環状連結部及び前記シール筒のそれぞれの厚さ方向の中間部に全域に亘って一体に形成されていることを特徴とするキャップ。 - 請求項1又は2に記載のキャップにおいて、
前記装着筒の内周面には、前記口部に形成された係合部に係合する被係合部が形成され、
前記連通路は、前記装着筒の内周面において、前記被係合部よりも上方に位置する部分に開口していることを特徴とするキャップ。 - 請求項3に記載のキャップにおいて、
前記装着筒には、上方及び径方向外側の双方向に一体に開口する凹部が形成され、
前記連通路の開口部は、前記凹部を画成する内面のうち、上方を向く面と径方向外側を向く面との接続部分に一体に形成されていることを特徴とするキャップ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のキャップにおいて、
前記装着筒と前記囲繞筒とを連結すると共に、前記囲繞筒を前記装着筒に対して上方に向けて回動自在に連結するヒンジ片を備えていることを特徴とするキャップ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014094001A JP6326278B2 (ja) | 2014-04-30 | 2014-04-30 | キャップ |
PCT/JP2015/063007 WO2015166994A1 (ja) | 2014-04-30 | 2015-04-30 | キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014094001A JP6326278B2 (ja) | 2014-04-30 | 2014-04-30 | キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015209258A JP2015209258A (ja) | 2015-11-24 |
JP6326278B2 true JP6326278B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=54611776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014094001A Active JP6326278B2 (ja) | 2014-04-30 | 2014-04-30 | キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6326278B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR1539832A (fr) * | 1967-07-28 | 1968-09-20 | Nouvelle capsule monobloc sertissable en matière plastique | |
JP3762470B2 (ja) * | 1996-02-19 | 2006-04-05 | 日本クラウンコルク株式会社 | 樹脂製キャップ |
JP6016300B2 (ja) * | 2012-04-26 | 2016-10-26 | 株式会社吉野工業所 | 密閉栓 |
GB2519278B (en) * | 2012-08-24 | 2018-12-19 | Obrist Closures Switzerland | A closure |
-
2014
- 2014-04-30 JP JP2014094001A patent/JP6326278B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015209258A (ja) | 2015-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5086465B2 (ja) | 容器用キャップ | |
JP2008546609A (ja) | 一体形注ぎ口装置および内部ストローを有するフレキシブル自立パウチ | |
JP2013043691A (ja) | キャップ | |
JP3130480U (ja) | ボトルキャップ | |
JP6247861B2 (ja) | 容器用キャップ | |
JP2005289389A (ja) | プルリング無しヒンジキャップ | |
JP2013241219A (ja) | 密閉栓 | |
JP2013075684A (ja) | 合成樹脂製蓋部材 | |
JP5991838B2 (ja) | 複合容器蓋 | |
JP5897412B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5250612B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5470069B2 (ja) | 吐出容器 | |
JP6326278B2 (ja) | キャップ | |
JP6326277B2 (ja) | キャップ | |
JP2006232359A (ja) | キャップ | |
JP4947775B2 (ja) | 紙パック用キャップ | |
WO2015166994A1 (ja) | キャップ | |
JP6438778B2 (ja) | 打栓キャップ | |
ITMI20092181A1 (it) | Tappo migliorato per contenitori | |
RU163872U1 (ru) | Укупорочное устройство | |
JP6601787B2 (ja) | 分別廃棄性が向上したヒンジキャップ | |
JP2018016381A (ja) | 不正開封防止機構付きヒンジキャップ | |
JP2017013821A (ja) | フィルムを備える注出キャップ | |
EA020133B1 (ru) | Крышка для бутылки с защитой | |
JP6259315B2 (ja) | 容器用キャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161102 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171024 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180416 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6326278 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |