JP2016141411A - 打栓キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部10と、口部内に嵌合されるシール筒11と、口部の開口端縁上に配置される環状のフランジ部15を介して天壁部に一体に連結され、口部に外装される装着筒12と、装着筒を径方向外側から囲繞する囲繞筒13と、装着筒と囲繞筒とを連結し且つ囲繞筒を装着筒に対して上方に向けて回動自在に連結するヒンジ片22と、を備え、装着筒及びフランジ部のうちの少なくとも一方には、外部に連通する連通路30が内面側に開口して形成され、連通路はキャップ軸O方向から見た平面視において、ヒンジ片における周方向の中央部分22aとキャップ軸とを結ぶ仮想線L1に対してキャップ軸回りに90度回転した位置と、ヒンジ片における周端部22bと、の間に配置されている打栓キャップ1を提供する。
【選択図】図1
Description
このキャップによれば、環状把持部を引き上げることで、弱化部を破断させながら円盤部を介して胴部に外力を伝えることができ、該胴部をビン口内から取り外して開封を行うことができる。
(1)本発明に係る打栓キャップは、内容物が収容される容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部と、前記天壁部に一体に連結され、前記口部内に嵌合されるシール筒と、前記口部の開口端縁上に配置される環状のフランジ部を介して前記天壁部に一体に連結され、前記口部に外装される装着筒と、前記装着筒を前記装着筒の径方向外側から囲繞する囲繞筒と、前記装着筒と前記囲繞筒とを破断可能に連結する弱化部と、前記口部の周方向に延在すると共に前記装着筒と前記囲繞筒とを連結し、且つ前記囲繞筒を前記装着筒に対して上方に向けて回動自在に連結するヒンジ片と、を備え、前記装着筒及び前記フランジ部のうちの少なくとも一方には、外部に連通する連通路が内面側に開口して形成され、前記連通路は、キャップ軸方向から見た平面視において、前記ヒンジ片における周方向の中央部分と前記キャップ軸とを結ぶ仮想線に対して前記キャップ軸回りに90度回転した位置と、前記ヒンジ片における周端部と、の間に配置されていることを特徴とする。
しかも連通路は、仮想線に対してキャップ軸回りに90度回転した位置(離れた位置)と、ヒンジ片における周端部と、の間に配置されている。従って、打栓キャップが外れるときの起点側であるヒンジ片側に連通路を配置できるので、開封の初期段階で容器本体の内圧を速やかに逃がすことができる。そのため、開封時に打栓キャップが勢い良く外れてしまうことを効果的に防止し易い。しかも、ヒンジ片よりも周方向外側に位置する部分に連通路を配置できるので、開封時にヒンジ片の周辺に集中する折曲変形(例えばフランジ部や装着筒の折曲変形)の影響を受け難く、折曲変形によって連通路が例えば潰れる等して塞がってしまうことを防止できる。従って、開封時に、連通路を通じて容器本体の内圧を確実に逃がすことができる。
以下、本発明に係る打栓キャップの第1実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の打栓キャップ1は、内容物が収容される容器本体2の口部2aの上端開口を覆う有頂筒状の天壁部10と、口部2a内に嵌合されるシール筒11と、口部2aに外装される装着筒12と、装着筒12を囲繞する囲繞筒13と、を備えている。
これらシール筒11及び装着筒12は、例えば打栓によって、シール筒11と装着筒12との間に形成された環状溝16内に口部2aが入り込むことで、口部2aに対して嵌合固定されている。この際、シール筒11及び装着筒12は、口部2aを内外から挟み込んでいるので、強固な嵌合力で口部2aに装着されている。
なお、シール筒11は、容器本体2の口部2a内に例えば気密に嵌合されており、容器本体2内を確実に密封している。
なお、第1係合突起20及び第2係合突起21は、環状に形成されていても構わないし、周方向に間隔をあけて複数形成されていても構わない。
なおヒンジ片22は、周方向に延在する円弧状に形成され、装着筒12と囲繞筒13とを互いに部分的に連結している。また、ヒンジ片22の位置は特に限定されるものではないが、上述のように装着筒12の下端部と囲繞筒13の下端部とを連結する位置に形成することが好ましい。
図示の例では、第1弱化部23は、平面形状が囲繞筒13に向けて先細りとなる台形形状に形成されている。但し、この場合に限定されるものではなく適宜変更して構わない。また、第1弱化部23は、少なくとも1つだけ形成されていれば良いが、周方向に間隔をあけて複数形成されていることが好ましい。
これにより、囲繞筒13の回動操作によって第1弱化部23が破断した際、該第1弱化部23の破断痕を装着筒12側に残すことができる。従って、例えば囲繞筒13そのものに指を掛けながら囲繞筒13を回動操作した場合、第1弱化部23の破断痕による不快な刺激を使用者に与えることを抑制することができる。
具体的には、2つの第2弱化部24は、図1に示すようにキャップ軸O方向から見た平面視において、ヒンジ片22における周方向の中央部分22aとキャップ軸Oとを結ぶ第1仮想線(仮想線)L1に対して線対称となる位置に配置されている。しかも、2つの第2弱化部24は、上記第1仮想線L1に対してキャップ軸O回りに90度回転した位置に配置された第2仮想線L2と、ヒンジ片22における周端部22bとのほぼ中間に配置されている。
しかも図示の例では、第2弱化部24は、上述のように、第2仮想線L2とヒンジ片22の周端部22bとのほぼ中間に配置されることでヒンジ片22に近い位置に配置されている。従って、囲繞筒13の回動操作時に、第2弱化部24に対して外力が加わる前の段階で、囲繞筒13を上方に大きく持ち上げることができる。そのため、囲繞筒13の回動をある程度進行させた後に、第2弱化部24に外力を加えることができるので、第2弱化部24を容易に破断することができる。従って、余計な抜栓力を必要とせずに、開封を行うことが可能である。加えて、第2弱化部24は厚みが薄い(薄肉)だけでなく、径方向に幅狭であるので、この点においても第2弱化部24を破断し易く、開封を容易に行い易い。
また、第2弱化部24の破断を容易にするために、破断予定線24cを、例えばミシン目状の穿孔、或いはスリット状の切れ込み等によって形成しても良い。
この保護突起26は、使用者の指先を第1弱化部23の破断痕から保護して、使用者に不快な刺激を与えることを抑制するものであって、第1弱化部23と同程度突出するように形成されている。従って、第1弱化部23の破断痕が囲繞筒13側に残る場合には、保護突起26を囲繞筒13側に形成する必要がある。いずれにしても、保護突起26は、第1弱化部23の破断痕が残る側の部材に設ければ良い。
なお、保護突起26が第1弱化部23に隣接して形成されるとは、数ミリ程度の微小な間隔で離間して位置する場合や、第1弱化部23に一体的に連結している場合を含む。
図示の例では、連通路30は、2つ形成されていると共に周方向よりも径方向に長いスリット状に形成されている。この際、2つの連通路30は、上記第1仮想線L1に対して線対称となる位置に配置されていると共に、第2仮想線L2とヒンジ片22における周端部22bとの間に配置されている。より具体的には、2つの連通路30は、第2弱化部24の他方の周端部24bと、ヒンジ片22における周端部22bと、の間に配置されている。
また、例えば水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂が挙げられ、紫外線等に対する遮光性を発揮させる場合には、紫外線吸収剤を含有させた樹脂層や着色樹脂層等が挙げられる。
次に、上述したように構成された打栓キャップ1を使用する場合について説明する。
はじめに、打栓キャップ1の装着時、図1〜図3に示すように、シール筒11及び装着筒12が容器本体2の口部2aを内外から挟み込んだ状態で、打栓キャップ1が口部2aに嵌合固定されているので、口部2aに対する嵌合力を高めることができる。しかも、囲繞筒13が装着筒12を径方向外側から囲繞してガードしているので、外力が装着筒12に対して直接的に伝わり難い。そのため、例えば外力によって、装着筒12が径方向外側に向けて拡径変形することを抑制することができる。従って、口部2aに対する強固な嵌合力を維持することができ、容器本体2の密封性を高めることができる。
これにより、囲繞筒13の引き上げに伴って、容器本体2の口部2aから打栓キャップ1の全体をヒンジ片22側から取り外すことができ、容器本体2の開封を行える。
従って、開封時に打栓キャップ1が勢い良く外れてしまうことを防止することができ、開封操作を容易且つ安定して行うことができる。
しかも、ヒンジ片22よりも周方向外側に位置する部分に連通路30を配置できるので、開封時にヒンジ片22の周辺に集中する折曲変形(例えばフランジ部15や装着筒12の折曲変形)の影響を受け難く、折曲変形によって連通路30が例えば潰れる等して塞がってしまうことを防止できる。従って、開封時に、連通路30を通じて容器本体2の内圧を確実に逃がすことができる。
特に摘み片25は、キャップ軸Oを挟んでヒンジ片22とは径方向の反対側に位置する部分に配置されているので、囲繞筒13をヒンジ片22回りに適切に回動させ易いうえ、図5に示すように、斜め上方に引き上げた囲繞筒13を、矢印X2に示すようにヒンジ片22から摘み片25側に向けてさらに斜め上方に引き上げるように操作し易い。これにより、打栓キャップ1の全体を、より確実にヒンジ片22側から取り外すことができるので、連通路30を通じて容器本体2の内圧を安定して逃がし易い。
次に、本発明に係る打栓キャップの第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
さらに、本実施形態の連通路42は、フランジ部15に形成され、フランジ部15を上下に貫通するように形成されている。これにより、連通路42は口部2aの開口端縁上に開口している。なお、図示の例では、連通路42は平面視円形状に開口するように形成されている。
次に、本発明に係る打栓キャップの第3実施形態について説明する。なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
L1…第1仮想線(仮想線)
1、40、50…打栓キャップ
2…容器本体
2a…容器本体の口部
11…シール筒
12…装着筒
13…囲繞筒
15…フランジ部
22…ヒンジ片
22a…ヒンジ片の中央部分
22b…ヒンジ片の周端部
23…第1弱化部(弱化部)
24…第2弱化部(弱化部)
25…摘み片
30、41、51…連通路
41…天壁部
Claims (3)
- 内容物が収容される容器本体の口部の上端開口を覆う天壁部と、
前記天壁部に一体に連結され、前記口部内に嵌合されるシール筒と、
前記口部の開口端縁上に配置される環状のフランジ部を介して前記天壁部に一体に連結され、前記口部に外装される装着筒と、
前記装着筒を前記装着筒の径方向外側から囲繞する囲繞筒と、
前記装着筒と前記囲繞筒とを破断可能に連結する弱化部と、
前記口部の周方向に延在すると共に前記装着筒と前記囲繞筒とを連結し、且つ前記囲繞筒を前記装着筒に対して上方に向けて回動自在に連結するヒンジ片と、を備え、
前記装着筒及び前記フランジ部のうちの少なくとも一方には、外部に連通する連通路が内面側に開口して形成され、
前記連通路は、キャップ軸方向から見た平面視において、前記ヒンジ片における周方向の中央部分と前記キャップ軸とを結ぶ仮想線に対して前記キャップ軸回りに90度回転した位置と、前記ヒンジ片における周端部と、の間に配置されていることを特徴とする打栓キャップ。 - 請求項1に記載の打栓キャップにおいて、
前記連通路は、前記口部の開口端縁上に開口していることを特徴とする打栓キャップ。 - 請求項1又は2に記載の打栓キャップにおいて、
前記囲繞筒には、前記キャップ軸を挟んで前記ヒンジ片とは反対側に位置する部分に摘み片が形成されていることを特徴とする打栓キャップ。
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- 2015-01-30 JP JP2015017100A patent/JP6438778B2/ja active Active
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