JP6437860B2 - プリンタ、プリントサーバ及びプリントシステム - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、プリントサーバ及びプリントシステムに関する。
FAX装置は、通信端末からネットワークを介してFAX情報を受信し、受信したFAX情報としての画像や文字、図面等を印刷するプリンタを備えている(例えば特許文献1)。
特開2010−258617号公報
しかしながら、上記のプリンタは、基本的にFAX情報を受信すると、受信に即応してFAX情報を印刷するように構成されていることから、例えば深夜に多量のFAX情報が受信された場合、その時点で必要ではないにもかかわらず印刷を実行し、プリンタの深夜の予期しない印刷動作が騒音等となることがあるという課題がある。
従って、所望する時間帯に確実に印刷を行うことができるプリンタ、プリントサーバ及びプリントシステムが提供されることが望まれる。
本発明の一態様に係るプリンタは、FAX情報を受信する受信部と、前記FAX情報に基づいて印刷を実行する印刷実行部と、前記受信部により前記FAX情報が受信された時刻を取得する受信時刻取得部と、前記印刷実行部が印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部と、前記受信時刻取得部により取得された時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合には、前記受信部により受信された前記FAX情報に基づいて印刷を実行するように前記印刷実行部に対して指示し、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記受信部により受信された前記FAX情報を保持部へ記録する印刷処理部と、を備える。
好適には、現在時刻を取得する現在時刻取得部をさらに備え、前記判定部は、前記現在時刻取得部により取得された現在時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かをさらに判定し、前記印刷処理部は、前記判定部により前記現在時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合に、前記保持部に記録された前記FAX情報を読み出し、読み出した前記FAX情報に基づいて印刷を実行するように前記印刷実行部に対して指示する。
好適には、報知部をさらに備え、前記印刷処理部は、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記時刻が前記時間帯に含まれていないことを前記報知部により報知させる。
好適には、前記印刷処理部は、報知部に報知させた状態で、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、ユーザからの指示を受けると、前記印刷実行部に印刷を実行させる。
好適には、前記判定部は、前記受信部により受信された前記FAX情報が特定の通信端末によるFAX情報であるか否かを判定し、前記印刷処理部は、前記判定部により受信された前記FAX情報が特定の通信端末によるFAX情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、前記印刷実行部に印刷を実行させる。
好適には、前記記録部及び前記保持部の少なくとも一方が不揮発性記憶装置を含む。
好適には、前記記録部に記録された前記時間帯情報を更新する更新部をさらに備える。
本発明の一態様に係るプリントサーバは、通信端末及びプリンタとネットワークを介して通信可能なプリントサーバであって、前記通信端末から前記ネットワークを介して送信された第1印刷情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記第1印刷情報に基づいて前記プリンタにおいて使用可能な形式の第2印刷情報を生成する印刷情報生成部と、前記受信部が前記第1印刷情報を受信した時刻を取得する受信時刻取得部と、前記プリンタが印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部と、前記受信時刻取得部により取得された時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合には、前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報を前記ネットワークを介して前記プリンタへ送信し、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記受信部により受信された前記第1印刷情報または前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報を保持部へ記録する印刷処理部と、を備える。
好適には、現在時刻を取得する現在時刻取得部をさらに備え、前記判定部は、前記現在時刻取得部により取得された現在時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かをさらに判定し、前記印刷処理部は、前記判定部により前記現在時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合に、前記保持部に記録された前記第1印刷情報を読み出し、読み出した前記第1印刷情報に基づいて前記印刷情報生成部により前記第2印刷情報を生成させ、生成された前記第2印刷情報を前記ネットワークを介して前記プリンタへ送信する、あるいは、前記保持部に記録された前記第2印刷情報を読み出し、読み出した前記第2印刷情報を前記ネットワークを介して前記プリンタへ送信する。
好適には、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記時刻が前記時間帯に含まれていないことを示す状況情報を前記ネットワークを介して前記通信端末へ通知する通知部をさらに備える。
好適には、前記印刷処理部は、通信端末にさらに強制的に印刷を実行するか否かを問い合わせ、通信端末が強制的に印刷を実行することを選択した場合、前記プリンタに強制的に印刷を実行させる。
好適には、現在時刻が印刷可能時間帯に含まれることとなった場合に、印刷を開始したこと、または、印刷を終了したことを通信端末へ通知する通知部をさらに備える。
好適には、前記判定部は、前記受信部により受信された前記第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であるか否かを判定し、前記印刷処理部は、前記判定部により受信された前記第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、前記プリンタに印刷を実行させる。
好適には、前記記録部に記録された時間帯情報は更新可能である。
本発明の一態様に係るプリントシステムは、通信端末と、プリンタと、前記通信端末及び前記プリンタとネットワークを介して通信可能な上記のプリントサーバと、を備えている。
本発明の一態様に係るプリンタは、通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、印刷を実行する印刷実行部と、前記通信端末から前記ネットワークを介して第1印刷情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された前記第1印刷情報に基づいて前記印刷実行部において使用可能な形式の第2印刷情報を生成する印刷情報生成部と、前記受信部が前記第1印刷情報を受信した時刻を取得する受信時刻算出部と、前記印刷実行部が印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部と、前記受信時刻取得部により取得された時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合には、前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報に基づいて印刷を実行するように前記印刷実行部に対して指示し、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記受信部により受信された前記第1印刷情報または前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報を保持部へ記録する印刷処理部と、を備える。
上記の構成によれば、所望する時間帯に確実に印刷を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るFAX情報のプリントシステムの基本的な構成を示す図である。 本第1の実施形態に係るプリンタの要部の構成例を示すブロック図である。 本第1の実施形態に係るFAX機能を備えるプリンタの動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るプリントシステムの要部の構成を模式的に示す図である。 メールプリントシステムの基本概念を説明するための図である。 本第2の実施形態に係るプリントシステムおける通信端末、プリントサーバ、及びプリンタの具体的な構成例を示す図である。 登録情報用データベース及び印刷情報用データベースの内容を示す模式図である。 本第2の実施形態に係るプリントシステムの動作の一例を説明するための図である。 本第3の実施形態に係るプリントシステムおける通信端末及びプリンタの具体的な構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るFAX情報のプリントシステムの基本的な構成を示す図である。
図1のFAX情報プリントシステム1は、ネットワーク3、ネットワーク3にFAX情報を送信する機能を有する通信端末(送信側装置)5、ネットワーク3で中継されたFAX情報を受信するFAX機能を備えた受信装置としてのプリンタ9を含んで構成されている。
ネットワーク3としては、本第1の実施形態では特に限定されず、公衆交換電話網や、IP電話、LAN、インターネットなどの電話交換機を介さないIP通信網であっても良い。
また、ネットワーク3には、送信されたFAX情報を一旦蓄積して後で宛先のFAX機能を備えた受信装置(プリンタ9)に送信する蓄積交換装置や、例えばインターネット接続に対応したサーバ等の管理装置7が接続される。
なお、本第1の実施形態においては、プリンタ9により受信されるFAX情報は、プリンタ9が使用可能な形式の印刷情報としてネットワーク3を通して送られてくる。
通常のFAX情報の送受信を行う場合、送信側装置である通信端末5側で送信すべき情報(原稿等)を読み取り、データ圧縮や変調等の信号処理を施し、入力して特定した宛先(電話番号等)にネットワーク3で中継し、受信側のプリンタ9で信号を復調し原稿を復元して印刷する。
また、通信端末(送信側装置)5は、例えば、インターネットを通してFAX情報を送信(例えばFAX情報を電子メールに添付して送信)するインターネットFAX端末としての機能を有するように構成可能である。
また、通信端末(送信側装置)5は、FAX情報の送信機能だけでなく受信機能を持つ通信端末として構成可能であり、また、プリンタ9はFAX情報の受信機能だけでなく送信機能を持つように構成可能である。
本第1の実施形態における特徴的な構成は、FAX情報の受信機能を有するプリンタ9における印刷時間に関連した制御にある。
すなわち、FAX機能を備えたプリンタ9において、プリンタ9が印刷可能な時間帯TZNを設定(例えば、印刷可能時間帯TZN:6時〜20時)しておく。そして、印刷可能時間帯TZNにFAX情報を受け付けると、FAX情報に基づいて印刷を実行する。
一方、印刷可能時間帯以外の時間帯にFAX情報を受け付けると、一旦、プリンタ9内のメモリ(保持部)にFAX情報を記録する。そして、印刷可能時間帯TZNになったら、メモリに記録されていたFAX情報を読み出し、FAX情報に基づいて印刷を実行する。
このように、印刷可能時間帯TZNを設定することで、例えば、プリンタ9の深夜の予期しない印刷動作による騒音等を抑制できる。特に、深夜に多量のFAX送信された場合に効果的である。
以下、本第1の実施形態に係るプリンタ9の具体的な構成および印刷時間に関連した制御処理について説明する。
図2は、本第1の実施形態に係るプリンタ9の要部の構成例を示すブロック図である。
図2のプリンタ9は、受信部901、印刷実行部902、受信時刻取得部903、現在時刻取得部904、記録部905、判定部906、印刷処理部907、保持部908、更新部909、計時部910、報知部911、および操作部912を含んで構成されている。
受信部901は、ネットワーク3を中継されたFAX情報を受信する。受信部901は、FAX情報を受信したことを例えば受信時刻取得部903、判定部906、印刷処理部907、印刷実行部902に通知する。
また、受信部901は、通信端末5側でデータ圧縮や変調等の信号処理を受けたFAX情報に対してデータ伸長や復調等の信号処理を施して送信情報を復元する。受信部901は、復調したFAX情報を例えば印刷処理部907、印刷実行部902等に供給する。
なお、本実施形態では、受信したFAX情報の復調機能等を受信部901が持つ構成としたが、他の機能ブロック、例えば印刷処理部907や印刷実行部902に持たせることも可能である。
印刷実行部902は、印刷処理部907の指示に応答して復元されたFAX情報に基づいて印刷を実行する。
印刷実行部902は、例えば、一般的なプリンタにおいて構築されているものと同様でよい。印刷実行部902は、例えば、印刷情報(印刷データ)に基づいて、プリントヘッドのアクチュエータ及び紙送り機構のアクチュエータに対して適宜なタイミング及び適宜な大きさで電圧を印加する。
受信時刻取得部903は、受信部901からのFAX情報を受信した旨の通知及び計時部910が計時している時刻情報に基づいて、受信部901によりFAX情報が受信された時刻t1を取得する。受信時刻取得部903は、取得した時刻t1情報を判定部906に供給する。
受信時刻取得部903が取得する時刻t1は、例えば「2015年3月3日10時30分25秒」、「2015年3月3日22時30分05秒」等の形式で、年月日をあわせて取得する。
なお、受信部901がFAX情報を受信した時刻t1としては、受信部901がFAX情報の受信を開始したタイミングに相応する時刻、受信部901がFAX情報の受信を開始してから所定時間経過したタイミングに相応する時刻、受信部901がFAX情報の受信を完了したタイミングに相応する時刻等、適宜選定可能である。
現在時刻取得部904は、計時部910が計時している時刻情報に基づいて現在時刻ct1を取得する。現在時刻取得部904は、取得した現在時刻ct1情報を判定部906に供給する。
現在時刻取得部904が取得する現在時刻ct1は、時刻t1と同様に、例えば「2015年3月3日11時30分00秒」、「2015年3月3日23時30分00秒」等の形式で、年月日をあわせて取得する。
記録部905は、あらかじめ設定された印刷実行部902が印刷可能な時間帯TZNを示す時間帯情報が記録されている。このように、記録部905は、プリンタ9が印刷可能な時間帯TZN(例えば、印刷可能時間帯TZN:6時〜20時)が記録されている。
また、記録部905は、特定の通信端末の情報(電話番号やメールアドレス等)TRMが記録されている。この情報TRMは、印刷可能時間帯にかかわらず、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、常に印刷を許可(実行)させるための情報として判定部906により使用される。
記録部905は、例えば電源を切っても情報が保持されるように、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置により構成される。
なお、記録部905の記録情報は、例えばキー入力部やタッチパネル等により構成される操作部912の操作指示に従って、更新部909により適宜更新可能である。
判定部906は、受信時刻取得部903により取得された時刻t1が、記録部905に記録された時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定し、この判定結果を印刷処理部907に供給する。
判定部906は、現在時刻取得部904により取得された現在時刻ct1が、記録部905に記録された時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かをさらに判定し、この判定結果を印刷処理部907に供給する。
判定部906は、記録部905に記録されている特定端末の情報(電話番号等)TRMに基づいて受信部901により受信されたFAX情報が特定の通信端末によるFAX情報であるか否かを判定し、この判定結果を印刷処理部907に供給する。
印刷処理部907は、判定部906により受信時刻取得部903により取得された時刻t1が印刷可能時間帯TZNに含まれていると判定された場合には、受信部901により受信されたFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する。
印刷処理部907は、判定部906により時刻t1が印刷可能時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、受信部901により受信されたFAX情報を保持部908へ記録する。
保持部908は、電源を切ってもFAX情報の記録が保持されるように、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置により構成される。
印刷処理部907は、判定部906により現在時刻取得部904により取得された現在時刻ct1が印刷可能時間帯TZNに含まれていると判定された場合に、保持部908に記録されたFAX情報を読み出し、読み出したFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する。
また、印刷処理部907は、判定部906により時刻t1が時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、時刻t1が時間帯TZNに含まれていないことを報知部911により報知させる。
報知部911は、特に限定されないが、例えば、メッセージ等を表示して報知する液晶表示装置、有機EL表示装置等の表示装置、点滅等させて報知するLED等の表示器、ブザー等の音声出力部等のいずれか、あるいはこれらを組み合わせて構成可能である。
印刷処理部907は、報知部911に報知させた状態で、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、ユーザからの指示を受けると、印刷実行部902に印刷を実行させる(印刷を実行するように指示する)。
印刷処理部907は、判定部906により受信されたFAX情報が特定の通信端末によるFAX情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、印刷実行部902に印刷を実行させる。
操作部912は、例えば、複数の物理的なキーを有するものであってもよいし、タッチパネルのように表示部のGUI(Graphical User Interface)と組み合わされたものであってもよい
次に、図2の構成を有するプリンタ9の動作の一例を説明する。
図3は、本第1の実施形態に係るFAX機能を備えるプリンタ9の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、プリンタ9は、ネットワーク3で中継されたFAX情報を、受信部901により受信する(ステップST1)。
受信部901は、FAX情報を受信したことを受信時刻取得部903、判定部906、印刷処理部907等に通知する。また、受信部901は、受信したFAX情報に対してデータ伸長や復調等の信号処理を施して送信情報を復元し、復調したFAX情報を例えば印刷処理部907、印刷実行部902等に供給する。
プリンタ9は、FAX情報を受信すると、受信時刻取得部903がFAX情報を受信した時刻t1を取得する(ステップST2)。
そして、判定部906が、取得した時刻t1がプリンタ9の印刷実行部902が印刷可能な時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定する(ステップST3)。
判定部906は、判定結果を印刷処理部907に供給する。
印刷処理部907は、判定部906が、ステップST3において、取得した時刻t1が時間帯TZNに含まれていると判定すると、受信部901により受信されたFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する(ステップST4)。そして、印刷実行部902が、受信したFAX情報に基づいて印刷を行う(ステップST5)。
印刷処理部907は、判定部906が、ステップST3において、取得した時刻t1が印刷可能な時間帯TZNに含まれていないと判定すると、取得した時刻t1が印刷可能な時間帯TZNに含まれていないことを報知部911により報知させる(ステップST6)。
また、判定部906が、FAX情報を送信した通信端末5が予めプリンタ9に登録された特定の通信端末(特定端末)であるか否かを判定する(ステップST7)。
印刷処理部907は、判定部906が、ステップST7において、特定の通信端末であると判定すると、印刷可能時間帯TZNにかかわらず常に印刷を許可するために、受信部901により受信されたFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する(ステップST4)。そして、印刷実行部902が、受信したFAX情報に基づいて印刷を行う(ステップST5)。
印刷処理部907は、判定部906が、ステップST7において、特定の通信端末でないと判定すると、受信したFAX情報を保持部908に記録する(ステップST8)。
ここで、プリンタ9は、現在時刻取得部904が現在時刻ct1を取得する(ステップST9)。
そして、判定部906が、取得した現在時刻ct1が、印刷実行部902が印刷可能な時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定する(ステップST10)。
判定部906は、判定結果を印刷処理部907に供給する。
印刷処理部907は、判定部906が、ステップST10において、算出した現在時刻ct1が時間帯TZNに含まれていると判定すると、保持部908から読み出したFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する(ステップST4)。そして、印刷実行部902が、受信したFAX情報に基づいて印刷を行う(ステップST5)。
印刷処理部907は、判定部906が、ステップST10において、取得した現在時刻ct1が時間帯TZNに含まれていないと判定すると、現在時刻ct1が印刷可能な時間帯TZNに含まれていないことを報知部911により報知させる(ステップST6)。
また、印刷処理部907は、ステップST6において、報知部911に報知させた状態で、例えば操作部912の操作によりユーザからの指示があったか否かの判定を行う(ステップST11)。
印刷処理部907は、ステップST11において、ユーザの指示があったと判定すると、印刷可能時間帯TZN以外の時間帯であっても、受信したFAX情報あるいは保持部908から読み出したFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する(ステップST4)。そして、印刷実行部902が、受信したFAX情報に基づいて印刷を行う(ステップST5)。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、プリンタ9は、FAX情報を受信する受信部901と、FAX情報に基づいて印刷を実行する印刷実行部902と、受信部901によりFAX情報が受信された時刻t1を取得する受信時刻取得部903と、印刷実行部902が印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部905と、受信時刻取得部903により取得された時刻t1が、記録部905に記録された時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定する判定部906と、FAX情報を保持するための保持部908と、判定部906により時刻t1が時間帯TZNに含まれていると判定された場合には、受信部により受信されたFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示し、判定部906により時刻t1が時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、受信部901により受信されたFAX情報を保持部908へ記録する印刷処理部907と、を備えている。
すなわち、本第1の実施形態によれば、FAX機能を備えたプリンタ9において、プリンタ9が印刷可能な時間帯TZNを設定しておき、印刷可能時間帯TZNにFAX情報を受け付けると、FAX情報に基づいて印刷を実行する。
一方、印刷可能時間帯以外の時間帯にFAX情報を受け付けると、一旦、プリンタ9内のメモリ等の保持部908にFAX情報を記録する。そして、印刷可能時間帯TZNになったら、保持部908に記録されていたFAX情報を読み出し、FAX情報に基づいて印刷を実行する。
従って、本第1の実施形態によれば、印刷可能時間帯TZNを設定することで、例えば、プリンタ9の深夜の予期しない印刷動作による騒音等を抑制でき、特に、深夜に多量のFAX送信された場合に効果的である。
このように、本第1の実施形態によれば、所望する時間帯に確実に印刷を行うことができる。
また、本第1の実施形態によれば、印刷処理部907は、判定部906により現在時刻ct1が時間帯TZNに含まれていると判定された場合に、保持部908に記録されたFAX情報を読み出し、読み出したFAX情報に基づいて印刷を実行するように印刷実行部902に対して指示する。
これにより、印刷可能時間帯外に受信した印刷情報を、印刷可能時間帯に確実に印刷することができる。
また、本第1の実施形態によれば、印刷処理部907は、判定部906により時刻t1が時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、時刻が時間帯に含まれていないことを報知部911により報知させる。
これにより、現在の状況を確実に把握することができ、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
また、本第1の実施形態によれば、印刷処理部907は、報知部911に報知させた状態で、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、ユーザからの指示を受けると、印刷実行部902に印刷を実行させる。
これにより、実用に即した運用を実現でき、ユーザの利便性をさらに高めることが可能となる。
また、本第1の実施形態によれば、印刷処理部907は、判定部906により受信されたFAX情報が特定の通信端末によるFAX情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、印刷実行部に902印刷を実行させる。
これにより、実用に即した運用を実現でき、特定のユーザの利便性をさらに高めることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した、本第1の実施形態における特徴的な構成、すなわち、印刷可能時間帯TZNを予め設定しておき、受信時刻等が印刷可能時間帯TZN内にあるか否かで印刷を制御する構成(印刷可能時間帯に関連付けたプリンタに対する印刷制御)は、メールプリントシステムやインターネットFAX、すなわち、サーバを介してプリンタへ印刷指示されるシステムに適用可能である。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るプリントシステム10の要部の構成を模式的に示す図である。
第2の実施形態のプリントシステム10は、プリンタ90が印刷可能な時間帯TZNをプリントサーバ70に設定(例えば、印刷可能時間帯TZN:6時〜20時)しておく。そして、印刷可能時間帯TZNにプリントサーバ70が通信端末50から印刷指示を受け付けると、プリンタ90へ印刷するように指示する。
一方、印刷可能時間帯TZN以外の時間帯にプリントサーバ70が通信端末50から印刷指示を受け付けると、一旦、プリントサーバ70内のメモリ(保持部)に印刷情報を記録する。そして、基本的に、プリントサーバ70は、印刷可能時間帯TZNになったら、メモリに記録されていた印刷情報を読み出し、プリンタ90へ印刷するように指示する。
このように、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、印刷可能時間帯を設定することで、例えば、プリンタ90の深夜の予期しない印刷動作による騒音等を抑制できる。特に、深夜に多量のFAX送信された場合に効果的である。
ここではまず、本第2の実施形態に係るプリントシステム10の要部の構成について図4に関連付けて説明する。
プリントシステム10は、例えば、それぞれネットワーク30に接続された、通信端末50、プリントサーバ70及びプリンタ90を有している。
プリントシステム10は、複数の通信端末50及び複数のプリンタ90を有することが可能である。図4では、それぞれ一つのみ例示している。なお、プリントサーバ70も複数設けられ、分業がなされてもよい。
ネットワーク30は、例えば、複数のコンピュータネットワークを相互に接続するインターネット11と、複数の電話機を相互に接続するとともにインターネット11と不図示のゲートウェイを介して接続された電話網13とを含んでいる。なお、ネットワーク3の一部又は全部は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
通信端末50は、例えば、プリントシステム10によって実現されるサービスを受けるユーザが所有する。通信端末50は、基本的に、ネットワーク30を介して電子メールを送信可能なものであれば、どのような機器であってもよい。なお、通常、電子メールを送信可能な機器は、電子メールを受信可能である。通信端末50は、例えば、スマートフォン等の携帯電話機、又は、デスクトップ型、ノートブック型等のパーソナルコンピュータである。通信端末50が携帯電話機である場合(図示の例)、通信端末50は、例えば、電話網13及び不図示のゲートウェイを介してインターネット11に接続されている。また、通信端末50がパーソナルコンピュータである場合、特に図示しないが、通信端末50は、モデム等の適宜なインターフェースを介してインターネット11に接続されている。
本実施形態の通信端末50は、印刷したいファイルを電子メールに添付してプリンタに対応したメールアドレスに送信して印刷させるメールプリント端末としての機能を有し、例えばインターネット11を通してFAX情報を送信(例えばFAX情報を電子メールに添付して送信)するインターネットFAX端末としての機能を有するように構成される。
インターネットFAX技術は、基本的に、FAX画像を電子メールに添付して送受信するもので、実際には、FAX装置しか持っていないユーザにパーソナルコンピュータやスマートフォン等の通信端末からメールをFAXとして送信したり、FAX装置からメールを送ったりするインターネットFAXサービスの形で利用されることが多い。
FAX装置から送られてきたFAX情報は、例えばPDFファイル等に変換されるのでパーソナルコンピュータやスマートフォン等でメールとして受信して内容を閲覧することができる。逆に、パーソナルコンピュータやスマートフォン等からデータ(FAX情報)を送信してFAX情報の受信機能を有するプリンタに出力することもできる。
プリントサーバ70は、例えば、プリントシステム10によって実現されるサービスを提供する事業者(サービス提供者)が所有する。プリントサーバ70は、例えば、コンピュータにより構成されており、インターネット11に接続されている。
プリントサーバ70を構成するコンピュータは、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続された複数のハードウェアからなるものであってもよい。プリントサーバ70を構成するコンピュータは、例えば、一般的なコンピュータと同様に、CPU70a、ROM70b、RAM70c及び外部記憶装置70d等を有している。
プリンタ90は、例えば、通信端末50の所有者(ユーザ)、プリントサーバ70の所有者(サービス提供者)、又は、これらの者とは異なるユーザ若しくは事業者によって所有されている。プリンタ90は、ネットワーク30を介した通信が可能であれば、その形式は問わない。例えば、プリンタ90は、カラー印刷が可能なものであってもよいし、不可能なものであってもよい。また、プリンタ90は、インクジェットプリンタであってもよいし、レーザープリンタであってもよいし、サーマルプリンタであってもよい。また、プリンタ90は、狭義のプリンタだけでなく、いわゆる複合機であってもよい。
本実施形態のプリンタ90は、例えば、インターネットFAXに対応した機能を備えている。
プリンタ90は、例えば、適宜なインターフェース15を介してインターネット11に接続されている。インターフェース15は、例えば、電話回線とプリンタ90とを接続するモデム、又は、光回線とプリンタ90とを接続する光回線終端装置である。インターフェース15とプリンタ90との間に更に不図示のルータ等が介在してもよいし、そのルータからプリンタ90側に構築されたLAN内にプリンタ90が組み込まれていてもよい。
以上説明した本実施形態のプリントシステム10は、前述したように、メールプリントシステムやインターネットFAX、すなわち、サーバを介してプリンタへ印刷指示されるシステムに適用可能である。
図5は、メールプリントシステムの基本概念を説明するための図である。
メールプリントシステムにおいては、携帯電話等の通信端末50が印刷したいファイル(第1印刷情報等)を電子メールに添付してプリンタ90に対応したメールアドレスに送信する(ステップST501)。
プリントサーバ70においては、予めプリンタ90からの通信を受けて、プリンタ90に対応したメールアドレスを準備する(ステップST701)。
そして、プリントサーバ70は、電子メールを受信すると、添付ファイルの第1印刷情報を印刷可能なデータ(第2印刷情報)に変換し、その電子メールの宛先のメールアドレスに対応したプリンタ90に送信する(ステップST702)。
プリンタ90において、そのユーザがあらかじめプリントサーバ70と通信して、プリンタ90に対応したメールアドレスを取得しておく(ステップST901)。
そして、プリンタ90は、プリントサーバ70から第2印刷情報を受け取り印刷する(ステップST902)。
本第2の実施形態のプリントシステム10は、上述したように、プリンタ90が印刷可能な時間帯TZNをプリントサーバ70に設定(例えば、印刷可能時間帯TZN:6時〜20時)しておく。そして、印刷可能時間帯TZNにプリントサーバ70が通信端末50から印刷指示を受け付けると、プリンタ90へ印刷するように指示する。
一方、印刷可能時間帯TZN以外の時間帯にプリントサーバ70が通信端末50から印刷指示を受け付けると、一旦、プリントサーバ70内のメモリ(保持部)に印刷情報を記録する。そして、基本的に、プリントサーバ70は、印刷可能時間帯TZNになったら、メモリに記録されていた印刷情報を読み出し、プリンタ90へ印刷するように指示する。
第2の実施形態において、この動作(印刷可能時間帯に関連付けたプリンタに対する印刷制御)は、例えばプリントシステム10においてメールプリント機能がONに設定されているときに行われるように構成可能である。
また例えば、プリントシステム10が、メールプリント機能ではなく、インターネットFAX機能がONに設定されているときは、プリントサーバ70による上記した印刷可能時間帯に関連付けたプリンタ90に対する印刷制御は行われないように構成可能である。
なお、この機能設定による印刷制御は一例であって、メールプリント機能とインターネットFAX機能のON,OFFの組み合わせで、他の態様も可能である。
このように、本第2の実施形態においても、印刷可能時間帯を設定することで、例えば、プリンタ90の深夜の予期しない印刷動作による騒音等を抑制できる。特に、深夜に多量のFAX送信された場合に効果的である。
(プリントシステム10の各部の構成例)
次に、本第2の実施形態に係るプリントシステム10おける通信端末50、プリントサーバ70、及びプリンタ90の具体的な構成例について図6に関連付けて説明する。
本第2の実施形態において、システムの前提として、ユーザ及びプリンタの所有者(通信端末50及びプリンタ90)は、サービス提供者(プリントサーバ70)に対する所定の登録手続きを行う。これにより、通信端末50、プリンタ90及びプリントサーバ70には、互いのメールアドレス等や印刷可能時間帯TZN等の必要な情報が記憶される。登録手続きは、例えば、通信端末50及びプリンタ90にインストールされた専用のアプリケーションが仲介してもよいし、通信端末50のウェブブラウザが仲介してもよい。
図6は、本第2の実施形態に係るプリントシステム10おける通信端末50、プリントサーバ70、及びプリンタ90の具体的な構成例を示す図である。
図4においてプリンタ90について例示したように、通信端末50、プリントサーバ70及びプリンタ90それぞれは、例えば、CPU、ROM、RAM及び外部記憶装置等を有しており、CPUがROM及び/又は外部記憶装置に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、図6にブロック(矩形)で示された各部が構成されている。
(通信端末50の構成及び機能)
通信端末50は、例えば、電子メールを送受信するためのメールクライアント部51と、ウェブページを閲覧するためのウェブクライアント部52と、表示部53と、操作部54とを有している。
メールクライアント部51及びウェブクライアント部52は、携帯電話機等の通信端末において一般的なもの(一般的なメールクライアントソフトウェア及びウェブクライアントソフトウェアの実行によって構築されるもの)と同様のものでよい。
メールクライアント部51は、例えば、電子メールの作成、送信、受信、閲覧及び管理を行う。
ウェブクライアント部52は、例えば、ネットワーク30を介して不図示のウェブサーバにアクセスし、ウェブブラウザによりウェブページを表示する。
表示部53は、例えば、液晶表示装置または有機EL表示装置である。操作部54は、例えば、複数の物理的なキーを有するものであってもよいし、タッチパネルのように表示部53のGUI(graphical user interface)と組み合わされたものであってもよい。
本実施形態の通信端末50は、印刷したいファイルを電子メールに添付してプリンタに対応したメールアドレスに送信して印刷させるメールプリント端末としての機能を有し、例えばインターネット11を通してFAX情報を送信(例えばFAX情報を電子メールに添付して送信)するインターネットFAX端末としての機能を有するように構成される。
なお、このように、通信端末50は、通常の携帯電話機等の構成と同様でよい。すなわち、プリントサーバ70によって提供されるサービスを受けるための専用のアプリケーションは不要である。ただし、そのような専用のアプリケーションが利用されてもよい。
(プリントサーバ70の構成及び機能)
プリントサーバ70は、例えば、電子メールを受信するための受信部としてのメール受信部71と、ウェブページの情報を取得するためのウェブクライアント部72と、受信した電子メールに基づく印刷を行う主たる印刷制御処理を行うためのメイン処理部73と、通信端末50及びプリンタ90のアドレス、プリンタ90の印刷可能時間帯TZN情報等の登録情報を保持する記録部としての機能を含む登録情報用データベース74と、印刷情報(印刷データ)を保存するための保持部としての機能を含む印刷情報用データベース75と、を有している。
メール受信部71は、例えば、一般的なメールサーバと同様に、他のメールサーバのMTA(Mail Transfer Agent)から送信され、宛先メールアドレスのドメイン名が自己のIPアドレス(Internet Protocol address)と対応した電子メールを受信する。
すなわち、メール受信部71は、所定(一定)のドメイン名と、種々のローカルパートとからなる種々の宛先メールアドレスの電子メールを受信する。例えば、ドメイン名が「@f**.ne.jp」である、「eee@f**.ne.jp」、「ggg@f**.ne.jp」等を宛先メールアドレスとする電子メールを受信する。ただし、メール受信部71においては、メールサーバとは異なり、受信したメールを転送する機能(MTA)及び受信したメールをメールクライアントに配送する機能(MDA:Mail Delivery Agent)は不要である。
メール受信部71は、通信端末50からネットワーク30を介して送信された第1印刷情報PRT1を受信する。メール受信部71は、第1印刷情報PRT1を受信したことをメイン処理部73に通知する。
なお、メール受信部71は、メールクライアントのメール受信部と同様に構成され、所定のドメイン名を宛先メールアドレスに含む種々の電子メールをメールサーバのMDAから受信してもよい。すなわち、擬似的にメールサーバのように動作してもよい。ただし、この場合、通信端末50から電子メールが送信されたときに直ちにメール受信部71にて受信できるように、メールサーバからメール受信部71への電子メールの配送はプッシュ型であることが好ましい。
ウェブクライアント部72は、例えば、一般的なウェブクライアント部と同様に、URLによって特定されるウェブページの情報をウェブサーバから取得する。ただし、ウェブクライアント部72は、その情報を表示部に表示するためのブラウザは有していなくてもよい。
メイン処理部73は、登録管理部731、印刷情報生成部732、受信時刻取得部733、現在時刻取得部734、判定部735、印刷処理部736、通知部737、機能設定部738、及び計時部739を含んで構成されている。
登録管理部731は、例えば、登録情報用データベース74に記録される情報を管理する。登録情報用データベース74に記録される情報には、プリンタ90の印刷可能時間帯TZN(例えば、印刷可能時間帯TZN:6時〜20時)情報を含む。
また、登録情報用データベース74には、特定の通信端末の情報(電話番号やメールアドレス等)TRMが記録されている。この情報TRMは、印刷可能時間帯にかかわらず、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、常に印刷を許可(実行)させるための情報として判定部735により使用される。
登録管理部731は、登録情報(登録データ)を更新する機能を有する。登録管理部731は、例えば、登録情報用データベース74に記録されたプリンタ90の印刷可能時間帯TZN情報を更新可能である。印刷可能時間帯TZN情報は、例えば通信端末50からネットワーク30を介して更新してもよいし、プリンタ90からネットワーク30を介して更新してもよい。
印刷情報生成部732は、メール受信部71により受信された第1印刷情報PRT1に基づいてプリンタ90において使用可能な形式の第2印刷情報PRT2を生成する。
受信時刻取得部733は、メール受信部71からの第1印刷情報PRT1を受信した旨の通知及び計時部739が計時している時刻情報に基づいて、メール受信部71により第1印刷情報PRT1が受信された時刻t2を取得する。受信時刻取得部733は、取得した時刻t2情報を判定部735に供給する。
受信時刻取得部733が取得する時刻t2は、例えば「2015年3月3日10時30分25秒」、「2015年3月3日22時30分05秒」等の形式で、年月日をあわせて取得する。
なお、メール受信部71が第1印刷情報PRT1を受信した時刻t2としては、メール受信部71が第1印刷情報PRT1の受信を開始したタイミングに相応する時刻、メール受信部71が第1印刷情報PRT1の受信を開始してから所定時間経過したタイミングに相応する時刻、メール受信部71が第1印刷情報PRT1の受信を完了したタイミングに相応する時刻等、適宜選定可能である。
現在時刻取得部734は、計時部739が計時している時刻情報に基づいて現在時刻ct2を取得する。現在時刻取得部734は、取得した現在時刻ct2を判定部735に供給する。
現在時刻取得部734が取得する現在時刻ct2は、時刻t2と同様に、例えば「2015年3月3日11時30分00秒」、「2015年3月3日23時30分00秒」等の形式で、年月日をあわせて取得する。
判定部735は、受信時刻取得部733により取得された時刻t2が、記録部としてのデータベース74に記録された時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定し、この判定結果を印刷処理部736に供給する。
判定部735は、現在時刻取得部734により取得された現在時刻ct2が、記録部としてのデータベース74に記録された時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かをさらに判定し、この判定結果を印刷処理部736に供給する。
判定部735は、記録部としてのデータベース74に記録されている特定端末の情報TRMに基づいてメール受信部71により受信された第1印刷情報PRT1が特定の通信端末による第1印刷情報PRT1であるか否かを判定し、この判定結果を印刷処理部736に供給する。
印刷処理部736は、判定部735により時刻t2が時間帯TZNに含まれていると判定された場合には、印刷情報生成部732により生成された第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90へ送信する。
印刷処理部736は、判定部735により時刻t2が時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、メール受信部71により受信された第1印刷情報PRT1または印刷情報生成部732により生成された第2印刷情報PRT2を保持部としての印刷情報用データベース75へ記録する。
印刷処理部736は、判定部735により現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれていると判定された場合に、保持部としてのデータベース75に記録された第1印刷情報PRT1を読み出し、読み出した第1印刷情報PRT1に基づいて印刷情報生成部732により第2印刷情報PRT2を生成させ、生成された第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90へ送信する。
あるいは、印刷処理部736は、判定部により現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれていると判定された場合に、保持部としてのデータベース75に記録された第2印刷情報PRT2を読み出し、読み出した第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90へ送信する、
この機能はいずれかが選定される。
印刷処理部736は、判定部735により受信された第1印刷情報PRT1が特定の通信端末による第1印刷情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、プリンタ90に印刷を実行させる(許可する)。
印刷処理部736は、通信端末50にさらに強制的に印刷を実行するか否かを問い合わせ、通信端末50が強制的に印刷を実行することを選択した場合、プリンタ90に強制的に印刷を実行させる。
通知部737は、判定部735により時刻t2が時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、時刻t2が時間帯TZNに含まれていないことを示す状況情報STSをネットワーク30を介して通信端末50へ通知する。
通知部737は、現在時刻ct2が印刷可能時間帯TZNに含まれることとなった場合に、印刷を開始したこと、または、印刷を終了したことを通信端末50へ通知する。
機能設定部738は、プリントシステム10によって提供される機能(サービス)を取捨選択するため情報が設定される。
本第2の実施形態においては、例えば、機能設定部738は、メールプリント機能とインターネットFAX機能の設定をON、OFF可能に構成されている。この設定は、たとえば送信側装置である通信端末50等からの設定情報等に基づいて設定される。
プリントサーバ70は、例えばメールプリント機能が「ON」でインターネットFAX機能が「OFF」に設定されている場合、本実施形態の特徴的な「印刷可能時間帯に関連付けたプリンタに対する印刷制御」を行う。
一方、メールプリント機能が「OFF」でインターネットFAX機能が「ON」に設定されている場合、本実施形態の特徴的な「印刷可能時間帯に関連付けたプリンタに対する印刷制御」を行わない。
なお、この機能設定による印刷制御は一例であって、メールプリント機能とインターネットFAX機能のON,OFFの組み合わせで、他の態様も可能である。
登録情報用データベース74及び印刷情報用データベース75は、例えば、所定の方式に従って外部記憶装置70dに情報が記憶されることによって構築されている。各データベースは、一つのハードウェアから構成されていてもよいし、LAN等のネットワークを介して接続された複数のハードウェアから構成されていてもよい。また、各データベースは、内蔵の不揮発性メモリ等により構成することも可能である。
図7(a)は、登録情報用データベース74の内容の一例を示す模式図である。
登録情報用データベース74は、例えば、各々の登録情報(データテーブルの各行、データD1)を識別するためのデータ番号(No.)、通信端末50のメールアドレス、印刷用メールアドレス、プリンタ90に係る情報、及び、プリントシステム1の機能の設定に係る情報を互いに対応付けて保持している。
そして、登録情報用データベース74は、時間帯に関連付けたプリンタ90に対する印刷制御を行う場合に判定部735等で参照される印刷可能時間帯TZNが記録されている。
また、登録情報用データベース74には、特定の通信端末の情報(メールアドレス等)TRMが記録されており、特定の通信端末であることは例えばプリントサーバ70のCPU70aにより管理されており、特定の通信端末としては印刷処理部736にデータ番号等で通知される。図7(a)の例では、データ番号No.2の通信端末のメールアドレスが特定の通信端末の情報(メールアドレス等)TRMとして設定されている。
この登録情報用データベース74の更新(管理)は、例えば、登録管理部731によって行われる。
登録情報用データベース74において、このような対応付けがなされた情報が保持されていることから、例えば、プリントサーバ70は、電子メールを受信したときに、その送信元及び/又は送信先のメールアドレスに基づいて、その電子メールを印刷すべきプリンタ90を特定することができる。印刷可能時間帯TZN及び特定端末情報TRM以外の各情報は、具体的には、例えば、以下のとおりである。
データ番号は、例えば、所定の登録手続きによって登録情報用データベース74に新たなデータD1が追加されたときに、プリントサーバ70がその新たなデータD1に対して割り当てる。
通信端末50のメールアドレスは、例えば、プリントシステム10によって実現されるサービスの提供前に、電子メール又はウェブブラウザを利用した所定の登録手続きによって、通信端末50からプリントサーバ70に入力され、登録情報用データベース74に保持される。
印刷用メールアドレスは、通信端末50のユーザが、印刷を希望する電子メールをプリントサーバ70に送信するときに、その宛先とすべきメールアドレスである。この印刷用メールアドレスのドメイン名は、例えば、既に述べたように、プリントサーバ70のIPアドレスに対応している。印刷用メールアドレスのローカルパートは、例えば、プリントシステム10のサービス提供前における所定の登録手続きにおいて、プリントサーバ70が通信端末50等からの信号等に基づいて適宜に設定する。
本実施形態では、例えば、電子メールの宛先メールアドレスに基づいて印刷先のプリンタ等を決定する。従って、例えば、複数の通信端末50のメールアドレスと、一の印刷用メールアドレスとが対応付けられていたり(複数のユーザが同一のプリンタ90から印刷したり)、逆に一の通信端末50のメールアドレスと、複数の印刷用メールアドレスとが対応付けられたり(一のユーザが印刷先のプリンタ90を複数のプリンタ90から選択したり)することが可能となっている。ただし、同一の、通信端末50のメールアドレスと印刷用メールアドレスとの組み合わせは存在しないように(重複して同じ組み合わせが登録されないように)、登録手続きが行われる。
プリンタに係る情報は、例えば、プリンタ90のアドレス(例えばMACアドレス及びIPアドレス)、及び、プリンタ90で使用可能な印刷データのデータ形式を示す情報である。なお、この例は、例えば、プリンタ90にグローバルIPアドレスが割り当てられている態様のものである。
プリンタ90のMACアドレスは、所定の登録手続きにおいて、通信端末50からプリントサーバ70に入力され、登録情報用データベース74に保持されてもよいし、上述したように、通信端末50からプリントサーバ70へのIPアドレスの通知とともに、取得・更新されてもよい。なお、前者であれば、例えば、プリンタ90からプリントサーバ70への通信においてMACアドレスを認証に利用可能である。後者であれば、例えば、ハードウェア(プリンタ90)が変更された場合にも、プリントサーバ70はMACアドレスを取得してプリンタ90に信号を送信できる。
プリンタ90のIPアドレスは、例えばプリンタ90のアドレス通知部921からの通知等に基づいて適宜に更新される。
なお、プリンタ90にローカルIPアドレスが割り当てられる態様においては、例えば、プリンタ90のアドレスとして、ルータ(DHCPサーバ)のIPアドレス、プロトコル及びポート番号が記憶される。これらの情報が所定の登録手続きによって又はアドレス通知部921からの通知等に基づいて登録乃至は更新されてよいことは、上記と同様である。また、例えば、プリンタ90が携帯電話機を介してネットワーク30に接続される態様(アドレス通知部921が設けられない態様)においては、登録情報用データベース74にゲートウェイのIPアドレスは不要であり、プリンタ90から接続があったときにゲートウェイのIPアドレスがRAM等に適宜に記憶され、接続が確立されればよい。登録情報用データベース74は、上記のいずれの態様にも対応可能に構成されてもよい。
プリンタ90のデータ形式を示す情報は、例えば、所定の登録手続きにおいて、プリンタ90からの情報送信により、又は、プリンタ90の所有者等が有する通信端末からの情報送信により、登録情報用データベース74に記録される。なお、プリントサーバ70は、プリンタ90又は通信端末50から、プリンタ90の機種の情報を取得し、その情報から自己の適宜なデータベースを参照してデータ形式を特定し、登録情報用データベース74に記録してもよい。
プリントシステム10の機能の選択の設定に係る情報は、例えば、印刷データを保存する予定の時間(期間)である制限時間の長さを示す情報である。プリントサーバ70は、印刷情報(印刷データ)を保存している時間がこの制限時間を超えると、印刷情報用データベース75から印刷情報(印刷データ)を削除する。これにより、例えば、印刷情報(印刷データ)に含まれる個人情報が必要以上に長期に亘ってプリントサーバ70に記録されるおそれが低減される。
制限時間の長さは、例えば、通信端末50のユーザが任意に設定可能である。具体的には、制限時間の長さは、所定の登録手続きにおいて、又は、任意の時期において、ユーザが通信端末50等からウェブブラウザを利用してウェブサーバとしてのプリントサーバ70へ情報を送信することによって設定(更新)される。なお、制限時間の長さは、プリントサーバ70において全てのユーザに対して一律に設定されてもよく、この場合は、登録情報用データベースに制限時間の長さの情報は不要である。また、制限時間の長さの単位は、秒、分、時又は日等の適宜な単位で設定可能であってよく、これらのいずれかの単位を選択可能であってもよい。
なお、図7(a)に示すデータベースは、あくまで概念図であり、登録情報用データベース74においては、種々の適宜なデータテーブルが構成されてよい。例えば、図7(a)に示すデータテーブルにおいて、データ形式を示す情報に代えてプリンタ90の機種を示す情報が登録され、これとは別に、プリンタ90の機種を示す情報とデータ形式を示す情報とを対応付けたデータテーブルが用意されてもよい。これでも、実質的に、印刷用メールアドレス等と、データ形式を示す情報とが対応付けられているといえる。
図7(b)は、印刷情報用データベース75の内容を示す模式図である。
印刷情報用データベース75は、複数の印刷情報(印刷データ)を保持している。
印刷情報用データベース75に記録(保持)される印刷情報は、例えばメール受信部71により受信した第1印刷情報PRT1または印刷情報生成部732で第1印刷情報PRT1から生成された第2印刷情報PRT2である。
また、印刷情報用データベース75は、各印刷データが記録されている記憶領域のアドレスを示す保存先アドレスと、各印刷データに対応する登録情報(データD1)を識別するためのデータ番号と、各印刷情報(印刷データ)を印刷情報用データベース75に記録した時刻である保存時刻とを対応付けたデータテーブルDT(各行についてはデータD2ということがある。)を保持している。
従って、例えば、プリントサーバ70は、データD2の保存先アドレスを参照することによって、保存した印刷情報を抽出可能である。また、プリントサーバ70は、データD2のデータ番号をキーとして、登録情報用データベース74を検索することによって、抽出した印刷情報を送信すべきプリンタ90、及び、印刷情報を保存する制限時間等を特定することができる。また、プリントサーバ70は、データD2の保存時刻と自己が計時している現在の時刻とを比較することによって、印刷情報(印刷データ)を保存している保存時間を特定することができ、その保存時間と登録情報用データベース74の検索により特定された制限時間とを比較することによって、印刷情報を削除すべき時期が到来したか否かを判定できる。
すなわち、プリントサーバ70は、実質的に、登録情報用データベース74及び印刷情報用データベース75全体によって、保存された印刷情報(印刷データ)と、その印刷情報(印刷データ)の印刷先を示す情報と、その印刷情報(印刷データ)を削除すべき時期とを対応付けて保持している。
各印刷情報が記録される記憶領域は、例えば、その印刷情報の保存の必要性が生じたときに、プリントサーバ70によって適宜に確保される(印刷情報の保存用に割り当てられる。)。印刷情報(印刷データ)は、例えば、ラスター形式のものである。印刷情報(印刷データ)は、印刷情報用データベース75に記録される際に、適宜な圧縮処理が施されてもよい。
各データD2は、例えば、対応する印刷情報(印刷データ)が保存される際にデータテーブルDTに追加される。データD2の保存先アドレスは、上記のように印刷情報を保存するための記憶領域が確保されたときに取得される。データ番号は、受信した電子メールの送信元アドレス及び宛先アドレスに基づいて登録情報用データベース74から取得される。各印刷情報の保存時刻は、その印刷情報を保存するとき(厳密に同時でなくてよい)にプリントサーバ70が計時している計時部739から取得される。
なお、保存時刻に代えて、削除すべき時刻(保存時刻+制限時間)が記録されてもよい。削除時刻が記録される場合、削除時刻が記録された後、ユーザが登録情報用データベース74の制限時間の長さを変更したとき、削除時刻が修正されるようにしてもよいし、修正されないようにしてもよい。
保存時間が制限時間を超えたときに行われる印刷データの削除は、例えば、データテーブルDTにおけるデータD2の削除(例えば上書き処理)を意味する。すなわち、保存先アドレスの情報を失うことによって印刷情報の抽出が不可能になることを意味し、印刷データ自体は、その記憶領域が他のデータの保存等に割り当てられない限り、残存する。ただし、印刷情報自体の削除が行われてもよい。
なお、図7(b)に示すデータベースは、図7(a)と同様に、あくまで概念図であり、印刷情報用データベース75においては、種々の適宜なデータテーブルが構成されてよい。また、登録情報用データベース74と印刷情報用データベース75とは適宜に統合されてもよい。例えば、データD1に、データD2の印刷情報の保存先アドレス及び保存時刻を含ませるようにしてもよい。
図7(c)は、状態情報を含む状態データの一例を示す模式図である。すなわち、プリンタ90からプリントサーバ70へ送信されるデータの一例を示す模式図である。
この状態データは、例えば、一のパケットのデータ部に含まれるものであり、インク残量を示す情報と、用紙残量を示す情報とを含んでいる。なお、パケットは、この状態データに、宛先アドレス及び送信元アドレス等を付与して構成されている。
(プリンタ90の構成及び機能)
プリンタ90は、例えば、受信した第2印刷情報PRT2を印刷するための制御を行う印刷実行部91と、プリントシステム10によるサービスを受けるための処理を実行するネットワーク用処理部92と、表示部93と、操作部94とを有している。
印刷実行部91は、例えば、一般的なプリンタにおいて構築されているものと同様でよい。印刷実行部91は、例えば、印刷情報(印刷データ)に基づいて、プリントヘッドのアクチュエータ及び紙送り機構のアクチュエータに対して適宜なタイミング及び適宜な大きさで電圧を印加する。
印刷実行部91は、プリントサーバ70の印刷処理部736による指示に応答して第2印刷情報PRT2の印刷を実行する。
ネットワーク用処理部92は、例えば、プリントシステム10にインストールされた専用のアプリケーションが実行されることによって構築される。このアプリケーションは、例えば、プリントサーバ70の提供者と同一又は提携しているプリンタ90の製造者によってプリンタ90の出荷前にインストールされてもよいし、プリンタ90の所有者によってインストールされてもよい。
ネットワーク用処理部92は、例えば、プリンタ90のIPアドレスをプリントサーバ70に通知するためのアドレス通知部921と、プリンタ90の状態をプリントサーバ70に通知するための状態通知部922とを有している。
アドレス通知部921は、例えば、プリンタ90のIPアドレスが動的に割り当てられるものである場合に、プリントサーバ70にプリンタ90のIPアドレスを通知するためのものである。例えば、個人ユーザのネットワーク接続機器(プリンタ90)のIPアドレスは、ネットワーク接続機器がネットワーク30に接続されたときに、プロバイダーのDHCPサーバ(Dynamic Host Configuration Protocol server、不図示)によって動的に割り当てられるものであることが多い。すなわち、プリンタ90のIPアドレスは変化する。そこで、アドレス通知部921が適宜な時期にプリントサーバ70にプリンタ90のIPアドレス等を通知することにより、プリントサーバ70からネットワーク30を介してプリンタ90へ信号を送信することができる。なお、プリントサーバ70のIPアドレスは、例えば、静的に割り当てられている(固定IPアドレスである)。
具体的には、例えば、プリンタ90にグローバルIPアドレスが割り当てられる態様においては、アドレス通知部921は、適宜な情報(例えばプリントシステム10のサービスを受けるためのアカウント情報)をデータ部に含むIPパケットをプリントサーバ70へ送信すればよい。IPパケットには、送信元IPアドレスが含まれていることから、これにより、プリントサーバ70は、プリンタ90のIPアドレスを把握できる。なお、IPパケットが含まれるイーサネット(富士ゼロックス株式会社の登録商標)フレームには、送信元のMACアドレス(Media Access Control address)が含まれていることから、プリントサーバ70は、アドレス通知部921からの通知によってプリンタ90のMACアドレスも取得できる。


また、例えば、プリンタ90にローカルIPアドレス(プライベートIPアドレス)が割り当てられる態様においては、アドレス通知部921は、ローカルIPアドレスをプリンタ90に割り当てたDHCPサーバ(例えばLANのルータ。プロバイダーのサーバであることもある)のグローバルIPアドレスと、プロトコルと、ポート番号とを含むIPパケットをプリントサーバ70へ送信すればよい(これらの一部又は全部の情報の付与はDHCPサーバが行ってもよい。)。すなわち、プリンタ90は、いわゆるポート開放を行えばよい。これにより、プリントサーバ70は、静的IPマスカレードを利用してプリンタ90へ信号を送信することができる。なお、本実施形態の説明では、グローバルIPアドレス、プロトコル及びポート番号の組み合わせについても、アドレス乃至はIPアドレスということがある。
アドレス通知部921がアドレスを通知する時期は、例えば、プリンタ90がインターネット11に接続するなどしてプリンタ90にIPアドレスが割り当てられたときである。プリンタ90にグローバルIPアドレスが割り当てられている場合においては、その後、プリンタ90の接続が切れて割り当てられたグローバルIPアドレスが回収されるまでは、プリントサーバ70はプリンタ90に対して信号を送信できる。また、例えば、LANのルータによってプライベートIPアドレスがプリンタ90に割り当てられている場合、ルータの電源が落とされてルータに割り当てられたグローバルIPアドレスが回収されるまでは、プリントサーバ70はプリンタ90に対して信号を送信できる。なお、通常、ルータは、電源を入れたままとされるから、長期に亘ってプリントサーバ70はプリンタ90に信号を送信可能である。その他、例えば、アドレス通知部921の起動よりもIPアドレスの割り当てが早いことが確実であれば、アドレスを通知する時期は、アドレス通知部921の起動時とされてもよい。
なお、プリンタ90のIPアドレスが静的に割り当てられている場合においては、アドレス通知部921は省略されてもよい。この場合、例えば、プリントシステム10によるサービスを受けるための当初の登録手続きにおいて、プリンタ90等からプリントサーバ70にMACアドレス及びIPアドレス等のアドレスが通知されればよい。
プリンタ90に携帯電話機を接続し、電話網13を介してプリンタ90をインターネット11に接続することも可能である。この場合、各通信キャリアにおいては独自のプロトコルに従って携帯電話機を識別しており、プリントサーバ70からは、電話網13とインターネット11とを仲介する不図示のゲートウェイのIPアドレスまでしか把握できず、さらに、仲介を行うゲートウェイ(IPアドレス)は変化する。従って、このような場合においては、例えば、ネットワーク用処理部92は、起動と同時にプリントサーバ70へ接続し、できるだけ少ないデータ量で接続を維持すればよい。なお、理論的には、プリンタ90が電話網13を介さずにインターネット11に接続されている場合と同様に、プリンタ90等のアドレスをプリントサーバ70が記憶して、プリントサーバ70からプリンタ90へ信号を送信することも可能である。
状態通知部922は、例えば、プリントサーバ70からの問い合わせに応じて、及び/又は、自発的に、プリンタ90の状態を示す状態情報をプリントサーバ70に送信する。プリンタ90は、一般に、用紙の有無及びインクの有無等を検出する状態検出部を有している。従って、状態通知部922は、例えば、その既存の状態検出部とプリントサーバ70との仲介をするだけでよい。
表示部93及び操作部94は、通信端末50の表示部53及び操作部54と同様である。
次に、図6のプリントシステム10の動作を図8に関連付けて説明する
図8は、本第2の実施形態に係るプリントシステム10の動作の一例を説明するための図である。
ここでは、プリントシステム10の動作の一例を印刷可能時間帯に関連付けたプリントサーバ70による印刷情報の印刷制御を中心に詳細に説明する。
まず、通信端末50は、印刷したい第1印刷情報PRT1を含む電子メールを所定の印刷用メールアドレス宛に送信する(ステップST21)。
プリントサーバ70は、メール受信部71によりこの電子メールを受信すると、印刷情報生成部732が、受信した第1印刷情報PRT1に基づいて、プリンタ90において使用可能な形式の第2印刷情報PRT2を生成する(ステップST22)。
ここで、プリントサーバ70は、メイン処理部73が、機能設定部738によりメールプリント機能がONに設定されているか否かを判定する(ステップST23)。
プリントサーバ70は、ステップST23において、メールプリント機能がONに設定されている判定すると、受信時刻取得部733により第1印刷情報PRT1を受信した時刻t2を取得する(ステップST24)。
そして、プリントサーバ70は、判定部735が、取得した時刻t2がプリンタ90が印刷可能な時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定する(ステップST25)。
判定部735は、判定結果を印刷処理部736に供給する。
プリントサーバ70の印刷処理部736は、判定部735が、ステップST25において、取得した時刻t2が時間帯TZNに含まれていると判定すると、印刷情報生成部732が生成した第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90に送信する(ステップST26)。そして、プリンタ90は、印刷実行部91が受信した第2印刷情報(印刷データ)PRT2に基づいて印刷を行う(ステップST27)。
プリントサーバ70は、判定部735が、ステップST25において、取得した時刻t2が印刷可能な時間帯TZNに含まれていないと判定すると、第1印刷情報PRT1を送信した通信端末50が予めプリントサーバ70に登録された特定の通信端末(特定端末)であるか否かを判定する(ステップST28)。
プリントサーバ70の印刷処理部736は、判定部735が、ステップST28において、特定の通信端末であると判定すると、印刷可能時間帯TZNにかかわらず常に印刷を許可するために、第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90に送信する(ステップST29)。そして、プリンタ90は、印刷実行部91が受信した第2印刷情報(印刷データ)PRT2に基づいて印刷を行う(ステップST27)。
プリントサーバ70の印刷処理部736は、判定部735が、ステップST28において、特定の通信端末でないと判定すると、受信した第1印刷情報PRT1または第1印刷情報PRT1に基づいて生成した第2印刷情報PRT2を保持部としての印刷情報用データベース75に記録する(ステップST30)。
ここで、プリントサーバ70は、現在時刻取得部734が現在時刻ct2を取得する(ステップST31)。
そして、プリントサーバ70は、判定部735が、取得した現在時刻ct2が、プリンタ90が印刷可能な時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定する(ステップST32)。
プリントサーバ70の印刷処理部736は、判定部735が、ステップST32において、取得した現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれていると判定すると、保持部としてのデータベース75から読み出した第1印刷情報PRT1から印刷情報生成部732により生成した第2印刷情報PRT2または読み出した第2印刷情報PRT2をネットワーク3を介してプリンタ90に送信する(ステップST33)。
そして、プリンタ90は、印刷実行部91が受信した第2印刷情報(印刷データ)PRT2に基づいて印刷を行う(ステップST7)。
また、プリントサーバ70は、判定部735が、ステップST32において、取得した現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれることになったと判定すると、通知部737が、印刷を開始したこと、または、印刷を終了したことを通信端末50へ通知する(ステップST34)。
また、プリントサーバ70は、判定部735が、ステップST32において、取得した現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれていない判定すると、通知部737が、現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれていないことを示す状況情報STSをネットワーク30を介して通信端末50へ通知する(ステップST35)。
一方、プリントサーバ70のメイン処理部73は、ステップST23において、メールプリント機能がONではなくOFFに設定されていると判定した場合には、インターネットFAX機能がONに設定されているか否かを判定する(ステップST36)。
プリントサーバ70は、ステップST36において、インターネットFAX機能がONに設定されていると判定すると、受信したFAX情報である第1印刷情報PRT1から生成した第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90に送信する(ステップST37)。
プリンタ90は、第2印刷情報PRT2を受信すると、印刷実行部91が受信した第2印刷情報PRT2に基づいて印刷を行う(ステップST27)。
以上説明したように、本第2の実施形態のプリントシステム10は、プリントサーバ70は、通信端末50からネットワーク30を介して送信された第1印刷情報PRT1を受信するメール受信部71と、メール受信部71により受信された第1印刷情報PRT1に基づいてプリンタ90において使用可能な形式の第2印刷情報PRT2を生成する印刷情報生成部732と、メール受信部71が第1印刷情報PRT1を受信した時刻t2を取得する受信時刻取得部733と、プリンタが印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部としてのデータベース(記録部)74と、受信時刻取得部733により取得された時刻t2が、データベース74に記録された時間帯情報が示す時間帯TZNに含まれているか否かを判定する判定部735と、判定部735により時刻t2が時間帯TZNに含まれていると判定された場合には、印刷情報生成部732により生成された第2印刷情報PRT2をネットワークを介してプリンタ90へ送信し、判定部735により時刻t2が時間帯TZNに含まれていないと判定された場合には、メール受信部71により受信された第1印刷情報PRT1または印刷情報生成部732により生成された第2印刷情報PRT2を保持部としてのデータベース75へ記録する印刷処理部736と、を備えている。
すなわち、プリントサーバ70は、プリンタ90が印刷可能な時間帯TZNを設定(例えば、印刷可能時間帯TZN:6時〜20時)しておく。そして、印刷可能時間帯TZNにプリントサーバ70が通信端末50から印刷指示を受け付けると、プリンタ90へ印刷するように指示する。
一方、印刷可能時間帯TZN以外の時間帯にプリントサーバ70が通信端末50から印刷指示を受け付けると、一旦、プリントサーバ70内のデータベース(保持部)75に印刷情報を記録する。そして、基本的に、プリントサーバ70は、印刷可能時間帯TZNになったら、データベース(保持部)75に記録されていた印刷情報を読み出し、プリンタ90へ印刷するように指示する。
従って、第2の実施形態によれば、印刷可能時間帯TZNを設定することで、例えば、プリンタ90の深夜の予期しない印刷動作による騒音等を抑制できる。特に、深夜に多量のFAX送信された場合に効果的である。
このように、本第2の実施形態によれば、所望する時間帯に確実に印刷を行うことができる。
また、本第2の実施形態によれば、印刷処理部736は、判定部735により現在時刻ct2が時間帯TZNに含まれていると判定された場合に、データベース(保持部)75に記録された第1印刷情報を読み出し、読み出した第1印刷情報PRT1に基づいて印刷情報生成部732により第2印刷情報PRT2を生成させ、生成された第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90へ送信する、あるいは、データベース(保持部)75に記録された第2印刷情報PRT2を読み出し、読み出した第2印刷情報PRT2をネットワーク30を介してプリンタ90へ送信する。
これにより、印刷可能時間帯外に受信した印刷情報を、印刷可能時間帯に確実に印刷することができる。
また、本第2の実施形態によれば、通知部737が、判定部735により受信した時刻が時間帯に含まれていないと判定された場合には、時刻が時間帯に含まれていないことを示す状況情報をネットワーク30を介して通信端末50へ通知する。
これにより、通信端末50のユーザは、現在の状況を確実に把握することができ、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
また、本第2の実施形態によれば、印刷処理部736は、通信端末50にさらに強制的に印刷を実行するか否かを問い合わせ、通信端末50が強制的に印刷を実行することを選択した場合、プリンタ90に強制的に印刷を実行させる。
これにより、実用に即した運用を実現でき、通信端末50のユーザの利便性を高めることが可能となる。
また、本第2の実施形態によれば、通知部737が、現在時刻が印刷可能時間帯に含まれることとなった場合に、印刷を開始したこと、または、印刷を終了したことを通信端末50へ通知する。
これにより、通信端末50のユーザは、現在の状況を確実に把握することができ、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
また、本第2の実施形態によれば、印刷処理部736は、判定部735により受信された第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、プリンタ90に印刷を実行させる。
これにより、実用に即した運用を実現でき、特定の通信端末50のユーザの利便性をさらに高めることが可能となる。
また、プリントシステム10の具体的な動作例に説明したが、本第2の実施形態において、印刷情報(印刷データ)の内容は、例えば、電子メールの本文、電子メールに添付されたファイルの内容、及び、電子メールの本文に記入されたURL(Uniform Resource Locator)により特定されるウェブページの内容の少なくともいずれか一つを示す画像を印刷するためのものである。いずれが印刷対象とされるかは、例えば、予めプリントサーバ70において決定されていてもよいし、いずれを対象とするかを特定する情報を電子メールのタイトルに含ませることなどにより、通信端末50において指定可能であってもよい。
なお、本実施形態においては、印刷情報(印刷データ)には、インターネットFAX情報も含まれる。
また、印刷情報(印刷データ)の形式は、プリンタ90により使用可能な形式のものである。例えば、印刷データの形式は、パーソナルコンピュータからプリンタへ印刷を指示するときにパーソナルコンピュータ(ドライバ)からプリンタへ送信される印刷データの形式と同一であり、一般にラスター形式のものである。
このようにして印刷がなされることから、通信端末50のユーザは、電子メールを送信するだけで、その電子メールに係る情報の印刷を行うことができる。すなわち、プリンタ90側にプリンタ90のドライバがインストールされたパーソナルコンピュータを用意し、通信端末50から、そのパーソナルコンピュータに電子メールを送信し、パーソナルコンピュータからプリンタ90へその電子メールに係る情報の印刷を指示するというような面倒な手順は不要である。
通信端末50のユーザがプリンタ90の近くにいる場合においては、当該ユーザは、プリンタ90をドライバが不要な通常のプリンタとして利用することができる。また、通信端末50のユーザがプリンタ90から離れている場合においては、当該ユーザは、プリンタ90をFAXのように利用することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は、本第3の実施形態に係るプリントシステムおける通信端末及びプリンタの具体的な構成例を示す図である。
本第3の実施形態に係るプリントシステム10Aが第2の実施形態に係るプリントシステム10と異なる点は以下の通りである。
本第3の実施形態に係るプリントシステム10Aは、プリンタ90Aが図6のプリントサーバ70の機能を併せ持つように構成されている。
すなわち、プリンタ90Aが印刷実行機能に加えてプリントサーバの機能を有し、通信端末50とネットワーク0を介して通信可能なプリンタとして構成されている。
プリンタ90Aは、プリントサーバとプリンタが合体した構成を有することから、図6のネットワーク用処理部92はあえて設ける必要はない。
従って、図9のプリンタ90Aは、印刷実行部91、表示部93、及び操作部94を有している。
さらに、プリンタ90Aは、プリントサーバの機能を実現するために、図6のプリントサーバ70と同様に、例えば、電子メールを受信するための受信部としてのメール受信部95と、ウェブページの情報を取得するためのウェブクライアント部96と、受信した電子メールに基づく印刷を行う主たる印刷制御処理を行うためのメイン処理部97と、通信端末50及びプリンタ90Aのアドレス、プリンタ90Aの印刷可能時間帯TZN情報等の登録情報を保持する登録情報用記録部98と、印刷情報(印刷データ)を保存するための印刷情報用保持部99と、を有している。
登録情報用記録部98及び印刷情報用保持部99は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリにより構成されており、電源が切れても記録及び保持データを維持できるように構成されている。記録される情報は図7と同様である。
プリンタ90Aが、電源が切れた状態から通電している状態に変わった際には、判定部975は、印刷データ用保持部99に保持データが保存されているか調べる。保持データが保存されていた場合には、現在時刻が印刷可能時間帯であれば、保持データに基づいて印刷を行い、印刷可能時間帯でなければ、報知部により報知をする。
プリンタ90Aの通電状態への変化が、ユーザが電源スイッチを入れるなど、ユーザの直接的な操作による場合は、印刷可能時間帯でない場合であっても、印刷を行うようにしてもよい。
そして、メイン処理部97は、登録管理部971、印刷情報生成部972、受信時刻取得部973、現在時刻取得部974、判定部975、印刷処理部976、通知部977、機能設定部978、及び計時部979を含んで構成されている。
プリンタ90Aにおいて、メール受信部95、ウェブクライアント部96、メイン処理部97、登録情報用記録部98、及び印刷情報用保持部99の構成及び機能は、基本的に、第2の実施形態のプリントサーバ70同様であることから、それらの詳細な説明は省略する。

ただし、メイン処理部97の印刷処理部976は、第2印刷情報PRT2をネットワークを介して送信するのではなく、第2印刷情報PRT2に基づいて印刷を実行するように印刷実行部91に対して指示する。
本第3の実施形態によれば、前述した第2の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
例えば、実施形態では、印刷用メールアドレスに種々のローカルパートが設定され、ローカルパート毎にプリンタを特定する情報が対応付けられた。しかし、印刷用メールアドレスのローカルパートは一定としてもよい。この場合であっても、例えば、電子メールの送信元アドレス(通信端末50のメールアドレス)毎に印刷先のプリンタを設定し、サービスを提供することができる。
1・・・FAX情報プリントシステム、3・・・ネットワーク、5・・・通信端末(送信側装置)、7・・・管理装置、9・・・プリンタ、901・・・受信部、902・・・印刷実行部、903・・・受信時刻取得部、904・・・現在時刻取得部、905・・・記録部、906・・・判定部、907・・・印刷処理部、908・・・保持部、909・・・更新部、910・・・計時部、911・・・報知部、912・・・操作部、10,10A・・・プリントシステム、30・・・ネットワーク、50・・・通信端末、70・・・プリントサーバ、71・・・メール受信部、72・・・ウェブクライアント部、73・・・メイン処理部、731・・・登録管理部、732・・・印刷情報生成部、733・・・受信時刻取得部、734・・・現在時刻取得部、735・・・判定部、736・・・印刷処理部、737・・・通知部、738・・・機能設定部、739・・・計時部、74・・・登録情報用データベース(記録部)、75・・・印刷情報用データベース(保持部)、90,90A・・・プリンタ、91・・・印刷実行部、92・・・ネットワーク用処理部、93・・・表示部、94・・・操作部、95・・・メール受信部、96・・・ウェブクライアント部、97・・・メイン処理部、971・・・登録管理部、972・・・印刷情報生成部、973・・・受信時刻取得部、974・・・現在時刻取得部、975・・・判定部、976・・・印刷処理部、977・・・通知部、978・・・機能設定部、979・・・計時部、98・・・登録情報用記録部、99・・・印刷情報用保持部。

Claims (12)

  1. 通信端末及びプリンタとネットワークを介して通信可能なプリントサーバであって、
    前記通信端末から前記ネットワークを介して送信された第1印刷情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記第1印刷情報に基づいて前記プリンタにおいて使用可能な形式の第2印刷情報を生成する印刷情報生成部と、
    前記受信部が前記第1印刷情報を受信した時刻を取得する受信時刻取得部と、
    前記プリンタが印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部と、
    前記受信時刻取得部により取得された時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合には、前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報を前記ネットワークを介して前記プリンタへ送信し、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記受信部により受信された前記第1印刷情報または前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報を保持部へ記録する印刷処理部と、
    を備え、
    前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記時刻が前記時間帯に含まれていないことを示す状況情報を前記ネットワークを介して前記通信端末へ通知する通知部をさらに備え、
    前記印刷処理部は、
    前記通信端末にさらに強制的に印刷を実行するか否かを問い合わせ、前記通信端末が強制的に印刷を実行することを選択した場合、前記プリンタに強制的に印刷を実行させる、
    プリントサーバ。
  2. 現在時刻を取得する現在時刻取得部をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記現在時刻取得部により取得された現在時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かをさらに判定し、
    前記印刷処理部は、
    前記判定部により前記現在時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合に、前記保持部に記録された前記第1印刷情報を読み出し、読み出した前記第1印刷情報に基づいて前記印刷情報生成部により前記第2印刷情報を生成させ、生成された前記第2印刷情報を前記ネットワークを介して前記プリンタへ送信する、あるいは、前記保持部に記録された前記第2印刷情報を読み出し、読み出した前記第2印刷情報を前記ネットワークを介して前記プリンタへ送信する、
    請求項1に記載のプリントサーバ。
  3. 現在時刻が印刷可能時間帯に含まれることとなった場合に、印刷を開始したこと、または、印刷を終了したことを通信端末へ通知する通知部をさらに備える、
    請求項1または2に記載のプリントサーバ。
  4. 前記判定部は、
    前記受信部により受信された前記第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であるか否かを判定し、
    前記印刷処理部は、
    前記判定部により受信された前記第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、前記プリンタに印刷を実行させる、
    請求項1からのいずれか1項に記載のプリントサーバ。
  5. 前記記録部に記録された時間帯情報は更新可能である、
    請求項1からのいずれか1項に記載のプリントサーバ。
  6. 通信端末と、
    プリンタと、
    前記通信端末及び前記プリンタとネットワークを介して通信可能な請求項1からのいずれか1項に記載のプリントサーバと、
    を備えたプリントシステム。
  7. 通信端末とネットワークを介して通信可能なプリンタであって、
    印刷を実行する印刷実行部と、
    前記通信端末から前記ネットワークを介して第1印刷情報を受信する受信部と、
    前記受信部により受信された前記第1印刷情報に基づいて前記印刷実行部において使用可能な形式の第2印刷情報を生成する印刷情報生成部と、
    前記受信部が前記第1印刷情報を受信した時刻を取得する受信時刻取得部と、
    前記印刷実行部が印刷可能な時間帯を示す時間帯情報が記録された記録部と、
    前記受信時刻取得部により取得された時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合には、前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報に基づいて印刷を実行するように前記印刷実行部に対して指示し、前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記受信部により受信された前記第1印刷情報または前記印刷情報生成部により生成された前記第2印刷情報を保持部へ記録する印刷処理部と、
    を備え、
    前記判定部により前記時刻が前記時間帯に含まれていないと判定された場合には、前記時刻が前記時間帯に含まれていないことを示す状況情報を前記ネットワークを介して前記通信端末へ通知する通知部をさらに備え、
    前記印刷処理部は、
    前記通信端末にさらに強制的に印刷を実行するか否かを問い合わせ、前記通信端末が強制的に印刷を実行することを選択した場合、前記印刷実行部に強制的に印刷を実行させる、
    プリンタ。
  8. 現在時刻を取得する現在時刻取得部をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記現在時刻取得部により取得された現在時刻が、前記記録部に記録された前記時間帯情報が示す時間帯に含まれているか否かをさらに判定し、
    前記印刷処理部は、
    前記判定部により前記現在時刻が前記時間帯に含まれていると判定された場合に、前記保持部に記録された前記第1印刷情報を読み出し、読み出した前記第1印刷情報に基づいて前記印刷情報生成部により前記第2印刷情報を生成させ、生成された前記第2印刷情報に基づいて印刷を実行するように前記印刷実行部に対して指示し、あるいは、前記保持部に記録された前記第2印刷情報を読み出し、読み出した前記第2印刷情報に基づいて印刷を実行するように前記印刷実行部に対して指示する、
    請求項に記載のプリンタ。
  9. 現在時刻が印刷可能時間帯に含まれることとなった場合に、印刷を開始したこと、または、印刷を終了したことを通信端末へ通知する通知部をさらに備える、
    請求項7または8に記載のプリンタ。
  10. 前記判定部は、
    前記受信部により受信された前記第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であるか否かを判定し、
    前記印刷処理部は、
    前記判定部により受信された前記第1印刷情報が特定の通信端末による第1印刷情報であると判定された場合、印刷可能時間帯以外の時間帯であっても、前記印刷実行部に印刷を実行させる、
    請求項からのいずれか1項に記載のプリンタ。
  11. 前記記録部に記録された時間帯情報は更新可能である、
    請求項から10のいずれか1項に記載のプリンタ。
  12. 通信端末と
    記通信端末とネットワークを介して通信可能な請求項から11のいずれか1項に記載のプリンタと、
    を備えたプリントシステム。
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