JP6436143B2 - 締結具 - Google Patents

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Description

本発明は、締結具に関する。
下記特許文献1には、リベットによる接合構造が開示されている。この接合構造では、2つの被接合部材に打ち込まれたリベットの先端部が、リベットの軸方向視で略楕円形状に広げられることでかしめられている。これにより、一方の被接合部材に他方の被接合部材に対して面方向に回転させる入力があったときの抵抗力を高められる。
特開2001−304214号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、被接合部材におけるリベットを打ち込む部位が狭い場合、この部位に合せて小さい径のリベットを使用する必要があるが、小さい径のリベットではかしめの面積が小さくなることから、接合強度が低下する可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、被接合部材の狭い部位で接合強度を低下させることなく被接合部材同士を接合することができる締結具を得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る締結具は、軸方向視において楕円状の略円柱状に形成されている頭部と、軸方向の一端部が前記頭部の裏面に接続されかつ軸方向視で前記頭部と短軸方向が同一の楕円筒状に形成されていると共に、前記頭部から締結荷重が入力されると軸方向の他端部が複数の被接合部材の内部において径方向外側へ変形され前記被接合部材同士をかしめる脚部と、前記脚部における長軸と交差した部位である一対の長軸脚部に設けられると共に、前記締結荷重が入力された際に当該長軸脚部を前記脚部における前記長軸脚部以外の他の部位と同等に径方向外側へ変形可能としている易変形部と、を有している。
請求項1記載の発明によれば、締結具の頭部と脚部とは、それぞれが軸方向視で短軸方向が同一の楕円状に形成されている。したがって、一例として被接合部材における締結具を打ち込む部位の幅が狭い場合でも、頭部及び脚部の短軸を被接合部材の幅方向に沿うように配置させることで、締結具を被接合部材に挿入させて接合することが可能となる。また、本発明における脚部は、被接合部材の幅に収まる寸法の円形の締結具よりも脚部の周長が長くなることから、被接合部材に対するかしめ範囲が大きくなって接合強度の低下を抑制することができる。
さらに、本発明では、脚部における長軸と交差した部位である長軸脚部に易変形部が設けられている。一般的に、長軸脚部は、脚部の周方向での曲率が大きい部位となることから、曲げ剛性が高くなるため、締結荷重が入力される際に外側へ変形し難くなる。しかし、本発明では、長軸脚部は易変形部によって脚部における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となるため、脚部全体を略均等に外側へ開かせることができる。
請求項2記載の発明に係る締結具は、請求項1記載の発明において、前記易変形部は、前記前記長軸脚部の板厚を前記長軸脚部以外の板厚より薄くすることで構成されている。
請求項2記載の発明によれば、易変形部は、長軸脚部の板厚を長軸脚部以外の脚部の板厚より薄くすることで構成されていることから、易変形部は長軸脚部の曲げ剛性を低減する。したがって、易変形部が設けられた長軸脚部は、脚部における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となる。
請求項3記載の発明に係る締結具は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記脚部の他端部における内周面には、前記他端部の先端側へ向かうに連れて径方向外側へ傾けられた傾斜面が設けられており、前記易変形部は、前記長軸脚部における傾斜面の軸方向に対する傾斜角度を前記長軸脚部以外の脚部における前記傾斜面の軸方向に対する傾斜角度よりも小さくすることで構成されている。
請求項3記載の発明によれば、脚部の他端部における内周面には、傾斜面が設けられている。傾斜面は、他端部の先端側へ向かうに連れて径方向外側へ傾けられている。ここで、易変形部は、長軸脚部における傾斜面の軸方向に対する傾斜角度を長軸脚部以外の脚部における傾斜面の軸方向に対する傾斜角度よりも小さくすることで構成されている。換言すると、長軸脚部の他端部は、長軸脚部以外の脚部の他端部と比べて鋭い形状とされている。これにより、易変形部は長軸脚部の曲げ剛性を低減することから、易変形部が設けられた長軸脚部は、脚部における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となる。
請求項4記載の発明に係る締結具は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記易変形部は、前記長軸脚部を、前記他端部側に向かうに連れて前記長軸脚部以外の前記脚部よりも径方向外側へ傾けさせることで構成されている。
請求項4記載の発明によれば、易変形部は、長軸脚部を、他端部側に向かうに連れて長軸脚部以外の脚部よりも径方向外側へ傾けさせることで構成されていることから、締結荷重が軸方向に沿って脚部へ入力されると、長軸脚部は径方向外側へ変形し易くなる。したがって、易変形部が設けられた長軸脚部は、脚部における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となる。
請求項1記載の本発明に係る締結具は、被接合部材の狭い部位で接合強度を低下させることなく被接合部材同士を接合することができるという優れた効果を有する。
請求項2〜4記載の本発明に係る締結具は、より確実に被接合部材の狭い部位で接合強度を低下させることなく被接合部材同士を接合することができるという優れた効果を有する。
(A)は第1実施形態に係る締結具を軸方向視で見た状態を示す拡大平面図であり、(B)は(A)のA−A線に沿って切断した状態を示す縦断面図であり、(C)は(B)のB−B線に沿って切断した状態を示す横断面図である。 第1実施形態に係る締結具を被接合部材に設けた状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る締結具を被接合部材に複数設けた状態を示す平面図である。 (A)〜(D)は図1に示される締結具の締結方法を順次説明する工程断面図である。 (A)は第2実施形態に係る締結具の脚部における長軸脚部の部分を側面から見た状態を示す図1(B)に対応する縦断面図であり、(B)は(A)に対して短軸脚部を示す縦断面図である。 (A)は第3実施形態に係る締結具の脚部における短軸脚部の部分を側面から見た状態を示す図1(B)に対応する縦断面図であり、(B)は(A)に対して長軸脚部を示す縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る締結具の第1実施形態について説明する。
図1(B)に示すように、本実施形態に係る締結具としての自己穿孔型リベット(SPRともいう。以下、単に「リベット」という)10には、頭部12と、脚部14とが設けられている。
図1(A)に示されるように、頭部12は、軸C方向視で楕円状の略円柱状に形成されている。具体的には、頭部12は、軸C方向視で長軸CLと短軸CSとの長さの比率が5〜5.5:3〜4となる楕円状に設定されている。なお、頭部12の外周面18は、脚部14側へ向かうに連れて軸Cに近づくように傾けられている(図1(B)参照)。
脚部14は、軸C方向視で頭部12と短軸方向が同一で且つ頭部12よりも小さい楕円状の略円筒状に形成されている。換言すると、頭部12と脚部14とは、それぞれの長軸CL及び短軸CSが軸C方向視で重なるように配置されている。脚部14の軸方向の一端部20は、頭部12の裏面12Bに一体に接続されている。また、脚部14の軸方向の他端部22は、軸C方向に重ね合わされた複数の被接合部材へ最初に挿入される部位とされている。脚部14の内部24は、上側が頭部12により塞がれて、下側が開放された空洞とされている。
図1(C)に示されるように、脚部14における長軸CLと交差した部位である長軸脚部14A(一例として図中破線で囲まれた部位)には、一対の易変形部16が設けられている。それぞれの易変形部16は、長軸脚部14Aの一端部20から他端部22までの範囲を構成しており(図1(B)参照)、易変形部16が設けられた長軸脚部14Aの板厚tEは、脚部14における易変形部16以外の部位よりも薄くされている。一例として、長軸脚部14Aの板厚tEは、0.6mm〜0.9mm程度の範囲に設定されると共に、脚部14における短軸CSと交差した部位である短軸脚部14Bの板厚tFは、0.75mm〜1.5mm程度の範囲内かつ板厚tEより大きく設定されている。
(締結具の締結方法)
上記リベット10を用いた複数部材の締結方法(かしめ方法)は以下の通りである。まず、図4(A)に示されるように、被接合部材としてのアルミニウム合金で構成された板状の金属板26が同じく被接合部材としてのアルミニウム合金で構成された板状の金属板28に重ね合わされ、金属板28の表面上に本実施形態に係るリベット10がセットされる。一方の金属板26は、他方の金属板28のリベット10がセットされる側とは反対の裏面に、金属板26の表面を対向させて重ね合わされる。金属板26は板状であるが、それ以外にブロック状の部材であってもよい。リベット10は、脚部14の他端部22を下方向へ向け、頭部12の表面12Aを上方向へ向けてセットされる。
図4(B)に示されるように、リベット10の頭部12の表面12Aに外部から下方向に作用する締結圧力(締結荷重)Fが与えられる。締結圧力Fは図示省略のパンチによって与えられる。締結圧力Fを受けると、脚部14の挿入が金属板28の表面から厚さ方向に向かって開始される。
引き続き、締結圧力Fを受けると、図4(C)に示されるように、リベット10の脚部14が金属板28の内部へ挿入され、かつ、脚部14が金属板28の裏面側まで挿入される。このとき、リベット10の挿入により、金属板28の裏面が若干下方向へ突出し(盛り上がり)、金属板26の裏面が下方向へ凹む。脚部14は、金属板28に挿入されると、脚部14の径方向外側へ拡がりながら変形を開始する。なお、リベット10の挿入により、金属板26の裏面は、金属板28の裏面と同様に、下方向へ突出する。
さらに、締結圧力Fを受けると、図4(D)に示されるように、頭部12の表面12Aが金属板28の表面と略同一面上に位置するまで、リベット10の脚部14が金属板28及び金属板26に挿入される。このとき、脚部14は、金属板28の突出した部分を介して金属板26の表面部分に食い込み、かつ、脚部14の径方向外側へ四方に広がりを持って変形してかしめられる。なお、脚部14は、金属板28を貫通して直接金属板26に食い込んでもよい。そして、かしめが完了すると、金属板28はリベット10を用いて金属板26に締結され、リベット10を用いて金属板28が金属板26に締結された締結構造が完成する。
(第1実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1(A)に示されるように、リベット10の頭部12と脚部14とは、それぞれが軸C方向視で短軸方向が同一の楕円状に形成されている。したがって、図3に示されるように、被接合部材におけるリベット10を打ち込む部位の幅Wが狭い場合でも、頭部12及び脚部14の短軸CSを被接合部材の幅W方向に沿うように配置させることで、リベット10を被接合部材に挿入させて接合することが可能となる。また、本実施形態における脚部14は、被接合部材の幅Wに収まる寸法の円形のリベット(不図示)よりも脚部14の周長が長くなることから、被接合部材に対するかしめ範囲を大きくなって接合強度の低下を抑制することができる。
さらに、脚部14が軸C方向視で楕円状に形成されていることから、図2に示されるように、被接合部材に面方向に回転する方向(矢印A方向)の力が入力された場合でも、被接合部材の回転を抑制することができる。
さらにまた、図1(C)に示されるように、脚部14における長軸CLと交差した部位である長軸脚部14Aの一部に易変形部16が設けられている。一般的に、長軸脚部14Aは、脚部14の周方向での曲率が大きい部位となることから、曲げ剛性が高くなるため、締結荷重が入力される際に外側へ変形し難くなる。しかし、本実施形態では、長軸脚部14Aは易変形部16によって脚部14における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となるため、脚部14全体を略均等に外側へ開かせることができる。具体的には、易変形部16の板厚tEは、易変形部16以外の脚部14の板厚より薄くすることで構成されていることから、易変形部16は長軸脚部14Aの曲げ剛性を低減する。したがって、易変形部16が設けられた長軸脚部14Aは、脚部14における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となる。これにより、リベット10は、被接合部材の狭い部位で接合強度を低下させることなく被接合部材同士を接合することができる。
また、易変形部16が設けられた長軸脚部14Aの板厚tEは、他の部位よりも薄く設定されていることから、脚部14全体の体積が易変形部16を設けない場合と比べて少なくなる。したがって、本実施形態の構成では、脚部14に易変形部16を設けない場合と比べて低い締結荷重でかしめ時の脚部14の変形が行われる。つまり、かしめ時の締結圧力Fを低減することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図5を用いて、本発明の第2実施形態に係る締結具について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態に係る締結具としてのリベット30は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、長軸脚部38Aにおける傾斜面34の軸Cに対する傾斜角度が長軸脚部38A以外における傾斜面35の軸Cに対する傾斜角度よりも小さくされている点に特徴がある。
すなわち、図5(A)に示されるように、リベット30は、頭部12と、脚部38とを有しており、脚部38は、軸C方向視で頭部12と相似形で且つ頭部12よりも小さい楕円状の略円筒状に形成されている。換言すると、頭部12と脚部38とは、それぞれの長軸CL及び短軸CS(いずれも不図示)が軸C方向視で重なるように配置されている。脚部38の軸方向の一端部40は、頭部12の裏面12Bに一体に接続されている。また、脚部38の軸方向の他端部42は、軸C方向に重ね合わされた複数の被接合部材に最初に挿入される部位とされている。脚部38の内部44は、上側が頭部12により塞がれて、下側が開放された空洞とされている。なお、脚部38の他端部42における内周面には、他端部42の先端42A側へ向かうに連れて径方向外側へ傾けられた傾斜面34が全周に亘って設けられている。
頭部12(脚部38)における長軸CL(図1(A)参照)と交差した部位である一対の長軸脚部38Aには、それぞれ易変形部32が設けられている。それぞれの易変形部32は、長軸脚部38Aにおける傾斜面34の軸Cに対する傾斜角度を、図5(B)に示される長軸脚部38A以外の脚部38における傾斜面35の軸Cに対する傾斜角度よりも小さくさせている。一例として、図5(A)に示されるように、一方の長軸脚部38Aにおける傾斜面34とこれと対向する他方の長軸脚部38Aにおける傾斜面34とで成す角度θAは、48°〜72°程度の範囲内に設定されている。また、頭部12(脚部38)における短軸CS(図1(B)参照)と交差した部位である図5(B)に示される一対の短軸脚部14Bにおける一方の傾斜面35と他方の傾斜面35とで成す角度θBは、80°〜90°の範囲内に設定されている。
(第2実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図5(A)、(B)に示されるように、易変形部32は、長軸脚部38Aにおける傾斜面34の軸C方向に対する傾斜角度を長軸脚部38A以外の脚部38における傾斜面35の軸C方向に対する傾斜角度よりも小さく構成することで構成されている。換言すると、長軸脚部38Aの他端部42は、長軸脚部38A以外の脚部38の他端部42と比べて鋭い形状とされている。したがって、易変形部32は長軸脚部38Aの曲げ剛性を低減することから、易変形部32が設けられた長軸脚部38Aは、脚部38における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となる。これにより、リベット30は、被接合部材の狭い部位で接合強度を低下させることなく被接合部材同士を接合することができる。
また、易変形部32が設けられた長軸脚部38Aは、他端部42が鋭い形状とされていることから、かしめ時に被接合部材への挿入が容易となるため、長軸脚部38A延いては脚部38が座屈するのを抑制することができる。したがって、一方がアルミニウム合金製により構成された複数の板材同士の接合のみならず、アルミニウム合金製により構成された板材と他方が高強度の鉄材により構成された板材とを接合することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、図6を用いて、本発明の第3実施形態に係る締結具について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態に係る締結具としてのリベット50は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、易変形部52が長軸脚部54Aを他端部58側に向かうに連れて径方向外側へ傾けている点に特徴がある。
すなわち、図6(B)に示されるように、リベット50は、頭部12と、脚部54とを有しており、脚部54は、軸C方向視で頭部12と相似形で且つ頭部12よりも小さい楕円状の略円筒状に形成されている。換言すると、頭部12と脚部54とは、それぞれの長軸CL及び短軸CS(いずれも不図示)が軸C方向視で重なるように配置されている。脚部54の軸C方向の一端部56は、頭部12の裏面12Bに一体に接続されている。また、脚部54の軸方向の他端部58は、軸C方向に重ね合わされた複数の被接合部材へ最初に挿入される部位とされている。脚部54の内部60は、上側が頭部12により塞がれて、下側が開放された空洞とされている。なお、脚部54の他端部58における内周面には、他端部58の先端58A側へ向かうに連れて径方向外側へ傾けられた傾斜面62が全周に亘って設けられている。
頭部12(脚部54)における長軸CL(図1(A)参照)と交差した部位である長軸脚部54Aは、一対の易変形部52を有している(図では一方のみ図示)。この易変形部52は、長軸脚部54Aを、他端部58側へ向かうに連れて長軸脚部54A以外の脚部54より径方向外側へ根元部64から傾けさせている。一例として、長軸脚部54Aの軸C方向に対する傾斜角度θCは、径方向外側へ1.25°〜1.67°程度の範囲に設定されていると共に、図6(A)に示される頭部12(脚部54)における短軸CS(図1(B)参照)と交差した部位である短軸脚部54Bの軸C方向に対する傾斜角度θDは0°に設定されている。なお、本実施形態では、傾斜角度θDは0°に設定されているが、これに限らず、0°以外に設定されていてもよい。この場合、傾斜角度θCは、常に傾斜角度θD以上の角度に設定される。
(第3実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図6(A)、(B)に示されるように、易変形部52は、長軸脚部54Aを、他端部58側に向かうに連れて長軸脚部54A以外の脚部54によりも径方向外側へ傾けさせることで構成されていることから、締結荷重が脚部54の軸C方向に沿って入力されると、長軸脚部54Aは径方向外側へ変形し易くなる。したがって、易変形部52が設けられた長軸脚部54Aは、脚部54における他の部位と同等に径方向外側へ変形可能となる。これにより、リベット50は、被接合部材の狭い部位で接合強度を低下させることなく被接合部材同士を接合することができる。
さらに、易変形部52は、長軸脚部54Aを根元部64から径方向外側へ傾斜させることで構成されていることから、一例としてアルミニウム合金における3000系合金や8000系合金等の機械的強度が低い部材をかしめる場合にも強固に接合することができる。すなわち、機械的強度が低い2以上の被接合部材をかしめる場合にも、長軸脚部54Aを径方向に開かせることができるので、インターロック(脚部54の他端部58が径方向に開いて下側被締結部材へ食い込む)させて被接合部材を強固に接合することができる。
なお、本実施形態では、脚部54における易変形部52は、根元部64から傾斜されているが、これに限らず、根元部64以外の部位から傾斜されていてもよい。
また、上述した第1〜第3実施形態では、脚部に易変形部16、32、52がそれぞれ別に適用された構成とされているが、これに限らず、それぞれの易変形部16、32、52を組み合わせて同一の脚部に適用してもよい。一例として、アルミニウム合金の3000系合金により構成された板材と高強度の鉄材により構成された板材とを接合する場合は、易変形部32と易変形部52とを組み合わせて脚部に適用することにより、脚部の座屈を防止しながらインターロックさせることができるので、それぞれの板材を強固に接合することができる。すなわち、被接合部材の材質や構成等に合せて易変形部16、32、52を組み合わせて脚部に適用することで、適切な接合結果を得ることができる。
さらに、易変形部は、上述した易変形部16、32、52の構成に限らず、脚部に変形起点部として切欠等を設けて、締結荷重が入力された際にこの変形起点部から長軸脚部14Aの変形が行われる構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
12 頭部
12B 裏面
14 脚部
14A 長軸脚部
16 易変形部
20 一端部
22 他端部
26 金属板(被接合部材)
28 金属板(被接合部材)
32 易変形部
34 傾斜面
38 脚部
38A 長軸脚部
42 他端部
52 易変形部
54 脚部
54A 長軸脚部
58 他端部
CL 長軸

Claims (4)

  1. 軸方向視において楕円状の略円柱状に形成されている頭部と、
    軸方向の一端部が前記頭部の裏面に接続されかつ軸方向視で前記頭部と短軸方向が同一の楕円筒状に形成されていると共に、前記頭部から締結荷重が入力されると軸方向の他端部が複数の被接合部材の内部において径方向外側へ変形され前記被接合部材同士をかしめる脚部と、
    前記脚部における長軸と交差した部位である一対の長軸脚部に設けられると共に、前記締結荷重が入力された際に当該長軸脚部を前記脚部における前記長軸脚部以外の他の部位と同等に径方向外側へ変形可能としている易変形部と、
    を有している締結具。
  2. 前記易変形部は、前記長軸脚部の板厚を前記長軸脚部以外の板厚より薄くすることで構成されている、
    請求項1記載の締結具。
  3. 前記脚部の他端部における内周面には、前記他端部の先端側へ向かうに連れて径方向外側へ傾けられた傾斜面が設けられており、
    前記易変形部は、前記長軸脚部における傾斜面の軸方向に対する傾斜角度を前記長軸脚部以外の脚部における前記傾斜面の軸方向に対する傾斜角度よりも小さくすることで構成されている、
    請求項1又は請求項2記載の締結具。
  4. 前記易変形部は、前記長軸脚部を、前記他端部側に向かうに連れて前記長軸脚部以外の前記脚部よりも径方向外側へ傾けさせることで構成されている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の締結具。
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