JP2017194126A - リベット締結具、及びリベット締結方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リベット1とカラーとを備え、複数の板状部材の貫通孔に挿通して板状部材を締結するリベット締結具であって、リベット1は、頭部3と前記板状部材の貫通孔に挿通する軸部4を有し、前記軸部4は首21側に形成したストレート部5と、該ストレート部5よりも先端部24側に設けられ、周方向の溝7,7,…が軸方向に複数形成された凹凸部8と、該ストレート部5と凹凸部8の間、又は凹凸部8の首21側の山部8aに設けられ、先端部24側に向かうにつれて径が小さくなるテーパー部6を有し、前記凹凸部8の周方向の溝7,7,…に交差するように軸方向に沿って設けた縦溝9,9を有し、前記カラー2は、前記リベット1の凹凸部8の周囲に取付けられるものであって、前記カラー2の内径を前記テーパー部6に嵌めることでカラー2をリベット1に仮止めできる。
【選択図】図1
Description
特許文献1記載のものは、変形用溝16が周方向の溝であるため、ピン11とカラー12とが中心軸回りに相対回転し、緩みが生ずることがあった。また、カラー12をピン11に挿入した後、カラー12をピン11にかしめる前に、カラー12又はピン11が自重で落下することがあり、作業性が悪かった。
リベット1は、鉄やステンレス等の高強度の金属で形成してあり、カラー2はそれよりも軟らかい金属、例えばアルミニウムで形成してある。
まず、リベット1の軸部4を重ねた板状部材12a,12bの貫通孔18に挿通し、頭部3を板状部材12aの座ぐり穴19に収容する。このとき、図2に示すように、リベット1の軸部4のテーパー部6の先端部24側が、二枚目の板状部材12bの貫通孔18より突出している。
次に、貫通孔18から突き出たリベット1の軸部4にカラー2を嵌める。このとき、カラー2の内径dがリベット1のテーパー部6の最大径Dよりも小さく且つテーパー部6の最小径よりも大きいために、カラー2をリベット1の首21側に向けて押し込むと、カラー2の内周がテーパー部6に係止して、カラー2を仮止めすることができる。これにより手を離してもカラー2又はリベット1が抜け落ちない。この仮止めした状態では、カラー2と部材12bとの間に僅かな隙間22が形成されている。
その後、先に説明したようにかしめ工具13のカラー噛み込み部15内にカラー2を挿入し、油圧シリンダー17によりスリーブ16をカラー噛み込み部15に向けて摺動させることで、カラー2を板状部材12bに押し付けながら外周からかしめる。
すると、図3に示すように、カラー2の内周部が塑性変形し、リベット1の軸部4の凹凸部8の周方向の複数の溝7,7,…にカラー2の内周部が入り込み、尚且つ図4に示すように、凹凸部8の周囲に軸方向に沿って設けた縦溝9,9にカラー2の内周部が塑性変形により入り込み、リベット1の軸部4とカラー2とが一体化する。また、カラー2と板状部材12bとの間の隙間22が無くなってカラー2が板状部材12bに圧着し、さらに、カラー2の上端部がリベット1の軸部4と板状部材12bの貫通孔18との隙間に入り込む(図3中の符号23を付した部分)。また、リベット1の頭部3は部材12aの座ぐり穴19に嵌合し、移動不能に保持される。これにより板状部材12a,12bがリベット1及びカラー2と結合し、強固に締結される。
また、カラー2の内径dがリベット1のテーパー部6の最大径Dよりも小さく且つテーパー部6の最小径よりも大きいことで、カラー2をリベット1の軸部4に嵌めたときに、カラー2の内周をテーパー部6に係止させてカラー2を仮止めできるので、締結作業の作業性を向上できる。板状部材12a,12bに対して締結箇所は複数あるのが通常であり、締結作業の手順としては、まず全ての締結箇所にリベット1を挿入し、次に各リベット1に順次カラー2を嵌め、最後に各カラー2を順次かしめる。カラー2をかしめようとしたときに、カラー2又はリベット1が抜け落ちていると、作業を中断せざるを得ず、効率が悪いが、本締結具は上述のようにカラー2をリベット1に仮止めできるので、作業を連続して効率よく行える。
リベット1の頭部3が皿型に形成してあり、締結される板状部材12a,12bから頭部3が飛び出さないため、締結箇所が目立たず、外観が良い。
図10は、カラー2をかしめた後の状態を示している。リベット1の凹凸部8の周方向の溝7の形状が、首21側に向かうにつれて径が小さくなるテーパー面10を有する鋸刃状であることで、カラー2をかしめたときに、図中に矢印20で示すように、カラー2が内側に塑性変形しリベット1の首21側に向かって押し付ける力が作用するため、板状部材12a,12bの締結力がより一層向上する。
カラー2をかしめると、図11に示すように、リベット1の凹凸部8が板状部材12bの貫通孔18内まで侵入していることで、カラー2のリベット1の軸部4と板状部材12bの貫通孔18との隙間に入り込む部分23を多くできるので、締結力が向上する。
2 カラー
3 頭部
4 軸部
5 ストレート部
6 テーパー部
7 周方向の溝
8 凹凸部
9 縦溝
10 テーパー面
11 テーパー部
12a,12b 板状部材
13 かしめ工具
15 カラー噛み込み部
16 スリーブ
特許文献1記載のものは、変形用溝16が周方向の溝であるため、ピン11とカラー12とが中心軸回りに相対回転し、緩みが生ずることがあった。また、カラー12をピン11に挿入した後、カラー12をピン11にかしめる前に、カラー12又はピン11が自重で落下することがあり、作業性が悪かった。
リベット1は、鉄やステンレス等の高強度の金属で形成してあり、カラー2はそれよりも軟らかい金属、例えばアルミニウムで形成してある。
まず、リベット1の軸部4を重ねた板状部材12a,12bの貫通孔18に挿通し、頭部3を板状部材12aの座ぐり穴19に収容する。このとき、図2に示すように、リベット1の軸部4のテーパー部6の先端部24側が、二枚目の板状部材12bの貫通孔18より突出している。
次に、貫通孔18から突き出たリベット1の軸部4にカラー2を嵌める。このとき、カラー2の内径dがリベット1のテーパー部6の最大径Dよりも小さく且つテーパー部6の最小径よりも大きいために、カラー2をリベット1の首21側に向けて押し込むと、カラー2の内周がテーパー部6に係止して、カラー2を仮止めすることができる。これにより手を離してもカラー2又はリベット1が抜け落ちない。この仮止めした状態では、カラー2と部材12bとの間に僅かな隙間22が形成されている。
その後、先に説明したようにかしめ工具13のカラー噛み込み部15内にカラー2を挿入し、油圧シリンダー17によりスリーブ16をカラー噛み込み部15に向けて摺動させることで、カラー2を板状部材12bに押し付けながら外周からかしめる。
すると、図3に示すように、カラー2の内周部が塑性変形し、リベット1の軸部4の凹凸部8の周方向の複数の溝7,7,…にカラー2の内周部が入り込み、尚且つ図4に示すように、凹凸部8の周囲に軸方向に沿って設けた縦溝9,9にカラー2の内周部が塑性変形により入り込み、リベット1の軸部4とカラー2とが一体化する。また、カラー2と板状部材12bとの間の隙間22が無くなってカラー2が板状部材12bに圧着し、さらに、カラー2の上端部がリベット1の軸部4と板状部材12bの貫通孔18との隙間に入り込む(図3中の符号23を付した部分)。また、リベット1の頭部3は部材12aの座ぐり穴19に嵌合し、移動不能に保持される。これにより板状部材12a,12bがリベット1及びカラー2と結合し、強固に締結される。
また、カラー2の内径dがリベット1のテーパー部6の最大径Dよりも小さく且つテーパー部6の最小径よりも大きいことで、カラー2をリベット1の軸部4に嵌めたときに、カラー2の内周をテーパー部6に係止させてカラー2を仮止めできるので、締結作業の作業性を向上できる。板状部材12a,12bに対して締結箇所は複数あるのが通常であり、締結作業の手順としては、まず全ての締結箇所にリベット1を挿入し、次に各リベット1に順次カラー2を嵌め、最後に各カラー2を順次かしめる。カラー2をかしめようとしたときに、カラー2又はリベット1が抜け落ちていると、作業を中断せざるを得ず、効率が悪いが、本締結具は上述のようにカラー2をリベット1に仮止めできるので、作業を連続して効率よく行える。
リベット1の頭部3が皿型に形成してあり、締結される板状部材12a,12bから頭部3が飛び出さないため、締結箇所が目立たず、外観が良い。
図10は、カラー2をかしめた後の状態を示している。リベット1の凹凸部8の周方向の溝7の形状が、首21側に向かうにつれて径が小さくなるテーパー面10を有する鋸刃状であることで、カラー2をかしめたときに、図中に矢印20で示すように、カラー2が内側に塑性変形しリベット1の首21側に向かって押し付ける力が作用するため、板状部材12a,12bの締結力がより一層向上する。
カラー2をかしめると、図11に示すように、リベット1の凹凸部8が板状部材12bの貫通孔18内まで侵入していることで、カラー2のリベット1の軸部4と板状部材12bの貫通孔18との隙間に入り込む部分23を多くできるので、締結力が向上する。
2 カラー
3 頭部
4 軸部
5 ストレート部
6 テーパー部
7 周方向の溝
8 凹凸部
9 縦溝
10 テーパー面
11 テーパー部
12a,12b 板状部材
13 かしめ工具
15 カラー噛み込み部
16 スリーブ
Claims (6)
- リベットとカラーとを備え、複数の板状部材の貫通孔に挿通して板状部材を締結するリベット締結具であって、リベットは、頭部と前記板状部材の貫通孔に挿通する軸部を有し、前記軸部は首側に形成したストレート部と、該ストレート部よりも先端部側に設けられ、周方向の溝が軸方向に複数形成された凹凸部と、該ストレート部と凹凸部の間、又は凹凸部の首側の山部に設けられ、先端部側に向かうにつれて径が小さくなるテーパー部を有し、前記凹凸部の周方向の溝に交差するように軸方向に沿って設けた縦溝を有し、前記カラーは、前記リベットの凹凸部の周囲に取付けられるものであって、内径が前記リベットのテーパー部の最大径よりも小さく且つテーパー部の最小径よりも大きいことにより、前記カラーの内径を前記テーパー部に嵌めることでカラーをリベットに仮止めできることを特徴とするリベット締結具。
- 前記リベットの凹凸部の溝形状が、首側に向かうにつれて径が小さくなるテーパー面を有する鋸刃状であることを特徴とする請求項1記載のリベット締結具。
- 前記リベットのテーパー部は、前記ストレート部と凹凸部の間と、凹凸部の首側の山部の両方に形成してあることを特徴とする請求項1又は2記載のリベット締結具。
- 前記リベットの頭部が皿型に形成してあることを特徴とする請求項1,2又は3記載のリベット締結具。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のリベット締結具の前記カラーをかしめる際に用いられるかしめ工具であって、先端部に周方向に複数のスリットを形成して拡開したカラー噛み込み部と、カラー噛み込み部を保持する円筒状のスリーブとを備え、スリーブをカラー噛み込み部に向けて摺動させることでカラー噛み込み部が収縮して前記カラーをかしめることを特徴とするかしめ工具。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のリベット締結具を用いて前記複数の板状部材を締結する方法において、前記リベットの軸部を前記複数の板状部材の貫通孔に挿通する工程と、突出した前記軸部に前記カラーを先端部側から挿入してカラーの内径を前記テーパー部に嵌めてリベットに仮止めする工程と、前記カラーをリベットの軸部の凹凸部に沿い、且つリベットの軸部と締結しようとする前記複数の板状部材の貫通孔との隙間に入り込むように塑性変形させる工程を有することを特徴とするリベット締結方法。
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JP2016085328A JP6131363B1 (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | リベット締結具、及びリベット締結方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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US3560124A (en) * | 1966-11-01 | 1971-02-02 | Emric Bergere | Rivet fastener |
JPH0819925B2 (ja) * | 1985-04-29 | 1996-03-04 | ハック、インターナショナル、インコーポレーテッド | 可変締め付け応力ファスナー |
JPH09144726A (ja) * | 1995-11-24 | 1997-06-03 | Pop Rivet Fastener Kk | 固着具及び固着具を用いた部材取付方法 |
JP4201217B2 (ja) * | 1998-03-23 | 2008-12-24 | 株式会社ニフコ | クリップ |
US6662612B1 (en) * | 2002-06-03 | 2003-12-16 | Huck International, Inc. | Method and apparatus for fillet formation under the head of a headed pin type fastener |
JP4963409B2 (ja) * | 2006-12-20 | 2012-06-27 | 株式会社青山製作所 | 軸力締結方法及び軸力締結工具 |
-
2016
- 2016-04-21 JP JP2016085328A patent/JP6131363B1/ja active Active
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