JP6906847B2 - リベット - Google Patents
リベット Download PDFInfo
- Publication number
- JP6906847B2 JP6906847B2 JP2017130243A JP2017130243A JP6906847B2 JP 6906847 B2 JP6906847 B2 JP 6906847B2 JP 2017130243 A JP2017130243 A JP 2017130243A JP 2017130243 A JP2017130243 A JP 2017130243A JP 6906847 B2 JP6906847 B2 JP 6906847B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft portion
- hole
- rivet
- plate
- shaped steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 118
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 74
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 74
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 9
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 6
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 4
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 4
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 206010000060 Abdominal distension Diseases 0.000 description 1
- 208000024330 bloating Diseases 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B19/00—Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
- F16B19/04—Rivets; Spigots or the like fastened by riveting
- F16B19/06—Solid rivets made in one piece
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Description
このリベットを用いる2枚の板の接合は、以下の手順にて行われる。
(a)貫通孔を有する2枚の板を、貫通孔の位置を合わせて重ねる。
(b)リベットの軸部を貫通孔に挿入して、リベットの頭部を一方の板に当接させる。
(c)一方の板の表面から突出するリベットの頭部と、他方の板の表面から突出するリベットの軸部とを、一対の成型スナップで把持する。
(d)一対の成型スナップを、リベッタを用いて互いに接近する方向に加圧して、軸部の他端側をかしめる。
これにより、2枚の板が、塑性変形した軸部の素材と、頭部との間で互いに接合される。
この際に、リベットは、頭部のある一端側よりも他端側のほうが大きく塑性変形するので、リベットの軸部と貫通孔の内周との隙間は、軸部の他端側から埋まる傾向がある。
しかし、加圧力が大きくなると、板における貫通孔周りに作用する加圧力もまた大きくなる。その結果、板における貫通孔周りの領域に割れなどが生じる可能性がある。
連結対象物の貫通孔に挿入される軸部と、
前記貫通孔の内径よりも大きい外径で形成されていると共に、軸方向における一方側と他方側に前記軸部が設けられた大径部と、を有し、
前記軸部における前記貫通孔から突出した領域がかしめられて、前記軸方向の厚みの異なる2つの前記連結対象物の連結に用いられるリベットであって、
前記一方側の軸部と前記他方側の軸部のうち、前記厚みが厚いほうの連結対象物の貫通穴に挿入される軸部は、前記軸方向で前記大径部に向かうにつれて外径が大きくなる形状で形成されており、
前記厚みが薄いほうの連結対象物の貫通穴に挿入される軸部は、前記軸方向の全長に亘って同じ外径となる形状で形成されている、リベットである。
そのため、肥大化の程度が小さい初期の段階で、貫通孔における大径部に近い領域の内周に、肥大化した軸部を圧接させて、軸部の外周と貫通孔の内周との隙間を埋めることができる。
これにより、軸部における貫通孔内に位置する領域を、貫通孔から突出した領域に近い側のみから、貫通孔の内周に圧接させる場合よりも、軸部の外周と貫通孔の内周との隙間を埋めるのに必要が加圧力の低減が可能となり、作用させる加圧力を抑えつつ、リベットの軸部と貫通孔の内周との隙間を埋めることができる。
図1は、実施形態にかかるリベット1を説明する図である。図1の(a)は、リベット1を中心軸Xに沿って切断した断面図であり、図1の(b)は、リベット1の軸部11、12を、板状鋼材8、9の貫通孔81、91に挿入した状態を示す断面図である。
図2は、リベット1の要部拡大図である。図2の(a)は、リベット1の軸部12側を拡大した図であり、図2の(b)は、リベット1の軸部12と大径部13との境界P周りを拡大した図である。なお、図2では、板状鋼材9の一部を仮想線で示している。
軸部11と、大径部13と、軸部12とは、リベット1の中心軸X上で直列に並んでおり、中心軸X方向における大径部13の両側に、軸部11と軸部12が位置している。
これら軸部11、12と大径部13は、同一の素材から一体に形成されている。
大径部13は、板状鋼材8、9の貫通孔81、91の内径よりも大きい外径D1に設定されている。
そのため、リベット1の軸部11と軸部12が、板状鋼材8、9の貫通孔81、91に挿入されると、大径部13の一端13aと他端13bが、板状鋼材8、9の貫通孔81、91を囲む周縁に、中心軸X方向からそれぞれ当接するようになっている。
軸部11の中心軸方向の長さL1は、板状鋼材8の厚みW1に相当する長さよりも長くなっている。
そのため、リベット1の軸部11が、板状鋼材8の貫通孔81に挿入されると、軸部11は、板状鋼材8の貫通孔81を貫通して、先端11aを、板状鋼材8から離れた位置に配置させるようになっている。
この軸部11における板状鋼材8から突出した領域が、リベット1をかしめる際に、大きく塑性変形させる領域(かしめ領域)となっている。
本実施形態では、互いに連結する板状鋼材8、9の厚みが異なっており、軸部12が挿入される貫通孔91を有する板状鋼材9のほうが、前記した板状鋼材8よりも厚みが厚くなっている。
そのため、リベット1では、一方の軸部12の長さL2の方が、他方の軸部11の長さL1よりも長くなっている。
そのため、リベット1の軸部12が、板状鋼材9の貫通孔91に挿入されると、軸部12は、板状鋼材9の貫通孔91を貫通して、先端12aを板状鋼材9から離れた位置に配置させるようになっている。
この軸部12における板状鋼材9から突出した領域が、リベット1をかしめる際に、大きく塑性変形させる領域(かしめ領域)となっている。
図2の(a)に示すように、本実施形態では、軸部12は、先端12aから貫通孔91の近傍までの範囲R1が、同一の外径D2で形成された同径部121となっている。
そして、貫通孔91の近傍から大径部13までの範囲R2が、大径部13に近づくにつれて外径が大きくなる拡径部122となっている。
図2の(b)に示すように、断面視における拡径部122の外周122aは、仮想線Lnに沿う直線状に形成されている。この仮想線Lnは、同径部121の外周121aに沿う仮想線Lmに対して所定角度θ傾斜している。なお、仮想線Lmは、リベット1の中心軸Xに対して平行である。
この凹部131は、仮想線Ln上の拡径部122との境界Pから、仮想円Imに沿って弧状に形成されている。本実施形態では、この仮想円Imの接線が、拡径部122の外周122aに沿う仮想線Lnとなっており、仮想線Lnと仮想円Imとの交点が、拡径部122と大径部13との境界P上に位置している。
平坦部132は、中心軸X(仮想線Lm)の径方向に所定幅Wxで形成されており、この平坦部132の外径側には、外径側に向かうにつれて大径部13の径方向の幅が広がる形状でR加工が施されている。
図3は、リベット1を用いて一対の板状鋼材8、9を連結する過程を説明する図である。
図3の(a)は、リベット1の軸部11、12を塑性変形させる前(かしめる前)の状態を示した図である。図3(b)、(c)は、リベット1の軸部11、12を塑性変形させている途中の状態を示した図である。図3の(d)は、リベット1の軸部11、12の塑性変形を終了して、板状鋼材8、9のリベット1による連結を完了した状態を示した図である。
図4は、板状鋼材8、9の貫通孔81、91の内周と軸部11、12外周との隙間Sの状態を説明する図である。
図4の(a)、(b)は、軸部11、12を塑性変形させる前(かしめる前)の状態を示した図である。
図4の(c)、(d)、(e)、(f)は、軸部11、12を塑性変形させている途中の状態を示した図である。
図4の(g)、(h)は、軸部11、12の塑性変形を終了して、板状鋼材8、9のリベット1による連結を完了した時点の状態を示した図である。
なお、図4では、軸部11、12の塑性変形により、貫通孔81、91の内周と軸部11、12外周との隙間が、塑性変形した軸部11、12の素材M(Ma、Mb)で埋まった領域を、交差させたハッチングを付して示している。
図5の(a)は、軸部12が、中心軸X方向の全長に亘って同じ外径D2で形成されているリベット1Aで、板状鋼材8、9を連結した場合を説明する図である。
図5の(b)は、図5の(a)における領域Aの拡大図である、図5の(c)は、図5の(a)における領域Bの拡大図である。
なお、図5の(b)、(c)では、軸部11、12を塑性変形させた後の板状鋼材8、9の貫通孔81、91の内周と軸部11、12の外周との隙間Sの状態を説明するために、隙間S周りを誇張して模式的に示している。
図6の(a)は、拡径部122と大径部13との境界Pに凹部が設けられていないリベット1Bで、板状鋼材8、9を連結した場合を説明する図である。
図6の(b)は、図6の(a)における領域Aの拡大図である。図6の(c)は、図6の(a)における領域Bの拡大図である。
なお、図6の(b)、(c)では、軸部11、12を塑性変形させた後の板状鋼材8、9の貫通孔81の内周と、軸部12の外周との隙間Sの状態を説明するために、隙間S周りを誇張して模式的に示している。
なお、リベット1Bの軸部12は、前記したリベット1と同様に、同径部121と拡径部122とから構成されている。
(I)板状鋼材8、9を、リベット1の貫通孔81、91の位置を合わせて互いに平行に配置したのち、リベット1の軸部11、12を貫通孔81、91にそれぞれ挿入して、リベット1の大径部13を、板状鋼材8、9の間で把持させる(図3の(a)参照)。
この状態において板状鋼材8、9は、リベット1の中心軸X方向に、大径部13の長さh1分だけ離れて配置される。
(III)一対の成型スナップ3、4を、リベッタ(図示せず)を用いて互いに接近する方向に加圧して、軸部11、12の先端11a、12a側(かしめ領域)を塑性変形させる(図3の(b)、(c)参照)。
(IV)軸部11、12の塑性変形で形成されたかしめ部11A、12Aと、大径部13との間に、板状鋼材8、9を把持して、一対の板状鋼材8、9をリベット1により互いに連結する(図3(d)参照)。
そうすると、軸部11、12における貫通孔81、91から突出した領域(かしめ領域)が、中心軸X方向に圧縮されつつ、中心軸Xの径方向に大きく塑性変形して、貫通孔81、91の内径よりも大きい外径まで肥大化する(図3の(b)、(c)参照)。
そして、軸部11の塑性変形の進行に伴って、軸部11の外周と貫通孔81の内周との隙間Sに、塑性変形した軸部11の素材Mが充填されて(図4の(e)参照)、最終的に、軸部11の外周と貫通孔81の内周との隙間Sが、塑性変形した軸部11の素材Mで塞がれることになる(図4の(g)参照)。
さらに、肥大化した軸部11の素材で形成されたかしめ部11Aが、板状鋼材8における貫通孔81の周縁に、中心軸X方向から圧接して、かしめ部11Aと板状鋼材8の表面との隙間も、塑性変形した軸部11の素材Mcで塞がれることになる(図4の(g)参照)。
そのため、軸部12の外径D2が中心軸X方向の全長に亘って、軸部11の外径D2と同じであるリベット1A(図5参照)の場合、中心軸X方向における軸部11と軸部12の塑性変形量(圧縮量)を同じにすると、以下のような問題がある。
軸部11の外周と貫通孔81の内周との隙間Sが、塑性変形した軸部11の素材で塞がれた時点では、軸部12の外周と貫通孔91の内周との隙間Sは、軸部12の先端12a側(中心軸X方向における下側)のみ、塑性変形した軸部12の素材Maで塞がれた状態になる(図5の(b)、(c)参照)。
すなわち、軸部12の外周と貫通孔91の内周との隙間Sを、中心軸X方向の全長に亘って、塑性変形した軸部12の素材で塞ぐことができない。
すなわち、拡径部122の全体で塑性変形が生じることになる。
なお、この際の拡径部122を構成する素材の移動量は、同径部121を構成する素材の移動量よりも小さいものとなる。
すなわち、断面視における拡径部122の外周122aと、同径部121の外周121aとの交差角である角度θ(図2の(b)参照)が、拡径部122が、当該拡径部122における素材Mbの部分から貫通孔91の内周に圧接する角度に設定されている。
また、軸部11における同径部121の外径D2と、拡径部122と大径部13との境界Pの外径D3と、同径部121と拡径部122の位置とが、塑性変形した同径部121の素材Maが隙間Sに先端12a側から侵入した時点で、拡径部122の素材Mbもまた、貫通孔91の内周に圧接するように設定されている。
となっている。
そのため、最終的に、軸部12の外周と貫通孔91の内周との隙間Sが、塑性変形した素材M(Ma、Mb)で、中心軸X方向の略全長に亘って塞がれることになる(図4の(h)参照)。
これにより、軸部12の塑性変形によるかしめ部12Aの形成が完了した時点で、平坦部132が広範囲に亘って、板状鋼材9に圧接する。
さらに、この過程で、凹部131内の空気は、塑性変形する金属製の素材Mcと板状鋼材9との間に存在する無数の微小な隙間から主として排出される。
そのため、大径部13の平坦部132と板状鋼材9とが圧接する領域の、中心軸Xの径方向への拡大が、凹部131内の空気により阻害されないようになっている。
これにより、軸部12の塑性変形によるかしめ部12Aの形成が完了した時点で、大径部13の外径側に、素材により埋められていない隙間Sが残ってしまう。
よって、軸部12の塑性変形によるかしめ部12Aの形成が完了した時点で、大径部13の外径側に、素材により埋められていない隙間Sが広い範囲で残らないようになっている(図4の(h)参照)。
(1)連結対象物である板状鋼材8、9の貫通孔81、91に挿入される軸部11、12と、
貫通孔81、91の内径よりも大きい外径D1で形成されていると共に、貫通孔81、91に軸部11、12を挿入した際に、貫通孔81、91の周縁に当接する大径部13と、を有し、
軸部11、12が、当該軸部11、12の中心軸X方向(軸方向)に圧縮されて、軸部11、12における貫通孔81、91から突出した領域(かしめ領域)が、かしめられるリベット1であって、
軸部12は、少なくとも貫通孔91内に位置する領域が、中心軸X方向で大径部13に向かうにつれて外径が大きくなる形状を有している構成とした。
この軸部11、12がかしめられる際に、軸部11、12における貫通孔81、91内に位置する領域も、径方向に肥大化して外径が大きくなるが、貫通孔81、91内に位置する領域の肥大化は、貫通孔81、91から突出した領域(かしめ領域)に近いほうから進行する。そして、肥大化の程度も、貫通孔81、91から突出した領域に近づくほど大きくなる。
上記のように構成すると、軸部12における貫通孔91から突出した領域(かしめ領域)から離れるにつれて、貫通孔91の内周との隙間Sが狭くなる。そのため、肥大化の程度が小さい初期の段階で、貫通孔91における大径部13に近い領域の内周に、肥大化した軸部12(拡径部122)を圧接させて、軸部12の外周と貫通孔91の内周との隙間Sを埋めることができる。
(2)大径部13では、軸部12(拡径部122)との境界Pに、中心軸X方向に窪んだ凹部131が設けられている。
中心軸X方向から見て凹部131の外径側に、貫通孔91の周縁に当接する平坦部132が設けられている。
そして、軸部12の塑性変形の進行に伴って、大径部13の平坦部132と板状鋼材9とが圧接する領域が、中心軸Xの径方向で内径側と外径側とに広がることになる。
これにより、軸部12の塑性変形によるかしめ部12Aの形成が完了した時点で、平坦部132が広範囲に亘って、板状鋼材9に圧接する。
これにより、中心軸Xの径方向における大径部13と板状鋼材9との圧接しろを確保することができるので、かしめた後のリベット1が、中心軸Xの径方向にガタ付くことを好適に防止できる。
(3)軸部12、11は、中心軸X方向における大径部13の一方側と他方側に設けられている。
一方側に設けられた軸部12が、中心軸X方向で大径部13に向かうにつれて外径が大きくなる形状で形成されている。
他方側に設けられた軸部11が、中心軸X方向の全長に亘って略同じ外径D2となる形状で形成されている。
板状鋼材8が、軸部11が挿入される貫通孔81を有している。
板状鋼材9が、軸部12が挿入される貫通孔91を有している。
板状鋼材9の中心軸X方向の厚みW2は、板状鋼材8の中心軸X方向の厚みW1よりも厚い(W2>W1)。
リベット1の軸部11、12の外周と、貫通孔81、91の内周との隙間Sを、中心軸X方向の略全長に亘って埋めるために、厚みの厚い方の板状鋼材9を基準として、軸部11、12をかしめる際の加圧力(荷重)を設定する。
そのため、厚みの薄い方の板状鋼材8では、貫通孔81周りに、隙間Sを埋めるのに必要な加圧力(荷重)よりも大きい加圧力が作用するので、貫通孔81周りに亀裂などが生じる可能性がある。
そのため、軸部12における貫通孔91の外部に位置する領域(かしめ領域)の素材が貫通孔91の隙間Sに侵入した時点で、軸部12における貫通孔91内に位置する領域(拡径部122)の素材もまた、貫通孔91の内周に圧接する(図4の(d)参照)。
そのため、隙間Sにおける軸部12の先端12a側と大径部13側とで、隙間Sへの素材の充填が並行して行われるように、軸部12における貫通孔91内に位置する領域の形状を設定することで、軸部12側の隙間Sと、軸部11側の隙間Sの充填に要する時間を略同じにすることができる。
これにより、厚みの薄い方の板状鋼材8を基準として、リベット1の軸部11、12と貫通孔81、91の内周との隙間Sを埋めるための加圧力(荷重)を設定しても、中心軸X方向の厚みが異なる板状鋼材8、9を1つのリベット1で連結できるようになっている。
本発明は、この態様にのみ限定されるものではなく、例えば、軸部12の全体が、先端12aから大径部13に向かうにつれて外径が大きくなる形状で形成されていても良い。
本発明は、この態様にのみ限定される物ではなく、軸部12に作用する加圧力(荷重)で、最終的に隙間Sが埋められるのであれば、拡径部122が、貫通孔91のどの位置に最初に圧接するようにしても良い。
よって、貫通孔91における大径部13寄りの位置の内周に、最初に圧接するようにしても良い。
11、12 軸部
11A、12A かしめ部
11a、12a 先端
121 同径部
122 拡径部
13 大径部
13a 一端
13b 他端
131 凹部
132 平坦部
3、4 成型スナップ
8 板状鋼材
81 貫通孔
9 板状鋼材
91 貫通孔
Im 仮想円
Ln 仮想線
Lm 仮想線
M(Ma、Mb、Mc) 素材
P 境界
S 隙間
X 中心軸
Claims (2)
- 連結対象物の貫通孔に挿入される軸部と、
前記貫通孔の内径よりも大きい外径で形成されていると共に、軸方向における一方側と他方側に前記軸部が設けられた大径部と、を有し、
前記軸部における前記貫通孔から突出した領域がかしめられて、前記軸方向の厚みの異なる2つの前記連結対象物の連結に用いられるリベットであって、
前記一方側の軸部と前記他方側の軸部のうち、前記厚みが厚いほうの連結対象物の貫通穴に挿入される軸部は、前記軸方向で前記大径部に向かうにつれて外径が大きくなる形状で形成されており、
前記厚みが薄いほうの連結対象物の貫通穴に挿入される軸部は、前記軸方向の全長に亘って同じ外径となる形状で形成されている、リベット。 - 前記大径部では、前記厚みが厚いほうの連結対象物の貫通穴に挿入される軸部との境界に、前記軸方向に窪んだ凹部が設けられており、
前記軸方向から見て前記凹部の外径側に、前記貫通孔の周縁に当接する平坦部が設けられている、請求項1に記載のリベット。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017130243A JP6906847B2 (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | リベット |
CN201810714584.7A CN109210056A (zh) | 2017-07-03 | 2018-07-03 | 铆钉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017130243A JP6906847B2 (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | リベット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019011856A JP2019011856A (ja) | 2019-01-24 |
JP6906847B2 true JP6906847B2 (ja) | 2021-07-21 |
Family
ID=64989953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017130243A Active JP6906847B2 (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | リベット |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6906847B2 (ja) |
CN (1) | CN109210056A (ja) |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS48104971U (ja) * | 1972-03-15 | 1973-12-06 | ||
JPS51147861U (ja) * | 1975-05-21 | 1976-11-27 | ||
US5729882A (en) * | 1996-03-12 | 1998-03-24 | Sandvik Ab | Methods of assembling a chain and a rivet for use in such assembly |
CN2432376Y (zh) * | 2000-06-16 | 2001-05-30 | 邓鑑荣 | 铆钉 |
JP2003254309A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-10 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | リベット締結構造 |
CN102182738B (zh) * | 2011-04-18 | 2012-10-10 | 无锡安士达五金有限公司 | 台阶抽芯铆钉 |
CN103256287A (zh) * | 2012-02-21 | 2013-08-21 | 富泰华工业(深圳)有限公司 | 铆合结构及其铆合工艺 |
JP2013252648A (ja) * | 2012-06-06 | 2013-12-19 | Fukui Byora Co Ltd | 締結方法 |
CN102756067B (zh) * | 2012-06-26 | 2015-11-25 | 上海飞机制造有限公司 | 基于超声辅助的干涉铆接方法及其装置 |
JP5722479B2 (ja) * | 2013-07-22 | 2015-05-20 | 株式会社神戸製鋼所 | 異材接合用リベット、異材接合用部材、異材接合体の製造方法及び異材接合体 |
CN203516364U (zh) * | 2013-09-23 | 2014-04-02 | 浙江吉利控股集团有限公司 | 板材连接铆钉 |
CN204878198U (zh) * | 2015-07-28 | 2015-12-16 | 宁波市镇海金力高强度紧固件有限公司 | 一种双头铆钉 |
-
2017
- 2017-07-03 JP JP2017130243A patent/JP6906847B2/ja active Active
-
2018
- 2018-07-03 CN CN201810714584.7A patent/CN109210056A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019011856A (ja) | 2019-01-24 |
CN109210056A (zh) | 2019-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5286433B2 (ja) | リベット | |
JP6003232B2 (ja) | 板状部材の締結体及び板状部材の締結方法並びに画像形成装置 | |
JP2018136022A5 (ja) | ||
US20070059120A1 (en) | Blind rivet and method | |
JP2011511224A (ja) | 可変グリップ式ブラインドリベット | |
JP2005279650A (ja) | 板材のかしめ接合方法、および板材のかしめ接合装置 | |
US10730096B2 (en) | Joint component manufacturing method | |
JPWO2007058191A1 (ja) | 結合構造及びリベット | |
US9366283B2 (en) | Blind rivet nut | |
US20090068399A1 (en) | Composite metal sheet, method for joining metal sheets, and device for joining metal sheets | |
CN101932985A (zh) | 车辆用操作踏板装置 | |
KR20140061427A (ko) | 블라인드 리벳 및 공작물 배열 | |
JP6906847B2 (ja) | リベット | |
JP2011067834A (ja) | 金属接合体、及び、金属接合装置 | |
US4505608A (en) | Lightened yoke for a universal joint | |
US20190139675A1 (en) | Exterior member-equipped wire | |
JP4054682B2 (ja) | ワーク | |
JP6436143B2 (ja) | 締結具 | |
JP2824408B2 (ja) | 金属部品の接合方法 | |
JP2001321857A (ja) | 板材のかしめ構造 | |
JP6180111B2 (ja) | リングモールド型ブーツ | |
JP5664561B2 (ja) | トンネル用セグメントのシール構造 | |
JP4719019B2 (ja) | 管継手 | |
KR20170001010U (ko) | 선박의 배관용 연결 구조체 | |
JP5879644B2 (ja) | ドラムブレーキのリムの成形方法およびドラムブレーキのリム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210413 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210605 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210607 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210629 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6906847 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |