JP6435727B2 - ベンゾニトリルの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)SiO2、TiO2、CeO2、ZrO2、Al2O3、Cのいずれか1種又は2種以上から成る担体を、水分を除去するために焼成した後の担体上に、モリブデン、タングステン、レニウム、チタン、ニオブのいずれか1種又は2種以上の金属種の金属酸化物が担持された触媒の存在下、且つ、有機溶媒の存在下で、ベンズアミドを加熱して脱水反応させることにより、ベンゾニトリルを製造することを特徴とするベンゾニトリルの製造方法である。また、
(2)前記SiO 2 、TiO 2 、CeO 2 、ZrO 2 、Al 2 O 3 、Cのいずれか1種又は2種以上から成る担体を、0.15mm以下に整粒した後、水分を除去するために焼成することを特徴とする(1)に記載のベンゾニトリルの製造方法である。また、
(6)SiO 2 、TiO 2 、CeO 2 、ZrO 2 、Al 2 O 3 、Cのいずれか1種又は2種以上から成る担体上に、チタン、ニオブのいずれか1種又は2種の金属種の金属酸化物が担持された触媒の存在下、且つ、有機溶媒の存在下で、ベンズアミドを加熱して脱水反応させることにより、ベンゾニトリルを製造することを特徴とするベンゾニトリルの製造方法である。また、
本発明のベンズアミドの脱水反応によるベンゾニトリルの製造方法は、塩基性金属酸化物を担持した触媒と有機溶媒の存在下で、ベンズアミドを脱水反応させて、ベンゾニトリルを生成するものである。
担体となるSiO2(富士シリシア製、CARiACT、G−6、表面積:535m2/g)を100mesh以下に整粒し、700℃で約1時間、予備焼成した。その後、金属としてMoを担持するために、最終的にMo担持量が0.5mmol/gとなるように(NH4)6Mo7O24(関東化学製、特級)を用いて水溶液を調製し、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、MoO3/SiO2触媒を得た。
実施例1と同様であるが、触媒調製において、最終的にW担持量が0.5mmol/gとなるように(NH4)6W12O41(関東化学製、鹿一級)を用いて水溶液を調製し、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、WO3/SiO2触媒を得た。WO3/SiO2触媒を用いること以外は実施例1と同様にしてBAからBNを製造した。その結果、表1に示すように、BNは3mmol生成した。副生物は水しかなく、収率は15%、選択率は100%となった。
実施例1と同様であるが、触媒調製において、最終的にRe担持量が0.5mmol/gとなるようにNH4ReO4(三津和化学薬品製)を用いて水溶液を調整し、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、Rb2O/SiO2触媒を得た。Re2O7/SiO2触媒を用いること以外は実施例1と同様にしてベンズアミド(BA)からベンゾニトリル(BN)を製造した。その結果、表1に示すように、BNは1mmol生成した。副生物は水しかなく、収率は5%、選択率は100%となった。
実施例1と同様であるが、触媒調製において、最終的にTi担持量が0.5mmol/gとなるようにTiCl3(関東化学製、鹿一級)を用いて水溶液を調整し、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、TiO2/SiO2触媒を得た。TiO2/SiO2触媒を用いること以外は実施例1と同様にしてBAからBNを製造した。その結果、表1に示すように、BNは1mmol生成した。副生物は水しかなく、収率は5%、選択率は100%となった。
実施例1と同様であるが、触媒調製において、最終的にNb担持量が0.5mmol/gとなるように(NH4)3(NbO(C2O4)3)(シグマ−アルドリッチ製、4N)を用いて水溶液を調整し、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、Nb2O5/SiO2触媒を得た。Nb2O5/SiO2触媒を用いること以外は実施例1と同様にしてBAからBNを製造した。その結果、表1に示すように、BNは1mmol生成した。副生物は水しかなく、収率は5%、選択率は100%となった。
担体となるSiO2(富士シリシア製、CARiACT、G−3、表面積:700m2/g)を100mesh以下に整粒し、700℃で約1時間、予備焼成した。その後、触媒調製において、最終的にMo担持量を表2となるように(NH4)6Mo7O24(関東化学製、特級)を用いて、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、MoO3/SiO2触媒を得た。MoO3/SiO2触媒の担持量を変えること以外は実施例1と同様にしてBAからBNを製造した。その結果、表2に示すように、いずれのモル比でも、BNは生成し、副生物は水しかなく、Mo担持量が多くに従い生成量は多くなるが、一定以上では飽和する傾向が見られた。
担体をTiO2(日本アエロジル製、P25、表面積:50m2/g)、ZrO2(第一稀元素製、表面積:88m2/g)、CeO2(第一稀元素製、表面積:74m2/g)、Al2O3(住友化学製、KHO、表面積:10m2/g)、カーボンブラック(キャボット製、Vulcan、XC−72、表面積:254m2/g)を用い、Mo担持量が0.19mmol/gとなるように(NH4)6Mo7O24(関東化学製、特級)を用いて、各担体に含浸した。このようにして調製した触媒を用い、実施例1と同様にしてBAからBNを製造した。その結果、表3に示すように、いずれの担体でも、BNは一定量生成した。
溶媒をo−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、クロロベンゼンを用いる以外は、すべて実施例1と同じ条件で反応を行い、BAからBNを製造した。その結果、表4に示すように、いずれの担体でも、BNは一定量生成した。
脱水剤を用いない以外は、実施例1と全く同様にして評価した。その結果、24時間反応後では、収率は10%、選択率はほぼ100%となった。
触媒として、Mn、Ce、ZrをMn(NO3)2、Ce(NH4)2(NO3)6、ZrO(NO3)2の各水溶液を用いて0.5mmol担持すること以外は、実施例1と同様にした。その結果、いずれの場合もBNは検出されず、活性を示さなかった。
触媒として、VをNH4VO3(Sigma-Aldrich製)を用いて水溶液を調整し、SiO2に含浸した。その後、110℃で約6時間乾燥、500℃で約3時間焼成して、V2O5/SiO2触媒を得た。V2O5/SiO2触媒を用いること以外は実施例1と同様にした。その結果、BNは0.01mmolしか生成せず、非常に活性が低かった。本結果から、非特許文献5に記載のあるようなV系の触媒であっても、本反応条件のような温和な条件下では、ベンズアミドの脱水反応がほとんど進行しないことがわかった。
触媒として、100mesh以下に整粒し、700℃で約1時間、予備焼成したMgO(宇部興産製、500A、表面積:28m2/g)のみを用いること以外は、実施例7と同様にした。その結果、BNは全く生成しなかった。
Claims (8)
- SiO2、TiO2、CeO2、ZrO2、Al2O3、Cのいずれか1種又は2種以上から成る担体を、水分を除去するために焼成した後の担体上に、モリブデン、タングステン、レニウム、チタン、ニオブのいずれか1種又は2種以上の金属種の金属酸化物が担持された触媒の存在下、且つ、有機溶媒の存在下で、ベンズアミドを加熱して脱水反応させることにより、ベンゾニトリルを製造することを特徴とするベンゾニトリルの製造方法。
- 前記SiO 2 、TiO 2 、CeO 2 、ZrO 2 、Al 2 O 3 、Cのいずれか1種又は2種以上から成る担体を、0.15mm以下に整粒した後、水分を除去するために焼成することを特徴とする請求項1に記載のベンゾニトリルの製造方法。
- 前記担体が、SiO2であることを特徴とする請求項1又は2に記載のベンゾニトリルの製造方法。
- 前記ベンズアミドを加熱して、液相状態で脱水反応させることにより、ベンゾニトリルを製造することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のベンゾニトリルの製造方法。
- 前記触媒が、SiO2の担体上にモリブデンを担持したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のベンゾニトリルの製造方法。
- SiO 2 、TiO 2 、CeO 2 、ZrO 2 、Al 2 O 3 、Cのいずれか1種又は2種以上から成る担体上に、チタン、ニオブのいずれか1種又は2種の金属種の金属酸化物が担持された触媒の存在下、且つ、有機溶媒の存在下で、ベンズアミドを加熱して脱水反応させることにより、ベンゾニトリルを製造することを特徴とするベンゾニトリルの製造方法。
- 前記有機溶媒がクロロベンゼン、キシレン、メシチレンのいずれか1種又は2種以上からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のベンゾニトリルの製造方法。
- 前記脱水反応の際に、脱水剤を使用することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のベンゾニトリルの製造方法。
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