JP6435184B2 - 整髪料 - Google Patents
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Description
本実施形態に係る整髪料は、少なくとも、(A)固形ワックスと、(B)香料を含む多孔質粒子と、(C)炭化水素鎖の炭素数が10以上である脂肪酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも一種と、を配合してなる整髪料であって、(A)成分の含有量が、整髪料の全質量基準で、1〜30質量%であり、(B)成分の含有量が、整髪料の全質量基準で、0.01〜5質量%であり、(C)成分の含有量が、整髪料の全質量基準で、0.5〜10質量%である。なお、「固形ワックス」とは、常温(20℃)にて固体又は半固体の油分を意味する。
(A)成分としては、一般的に化粧料に用いられるものを用いることができる。具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、ルナセラ、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、綿ロウ、ベイベリーロウ、モンタンロウ、ラノリン、モクロウ、オゾケライト、酢酸ラノリン、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、還元ラノリン、硬質ラノリン、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸グリセリド、硬化ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、ワセリン、シェラックロウ、ビースワックス等が挙げられる。これらの中でも、塗布時ののびが良好になる点及び整髪力を向上できる点で、マイクロクリスタリンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウが好ましく、塗布時ののびが良好にできる点、整髪力及びセット保持力を向上できる点で、マイクロクリスタリンワックス及びキャンデリラロウがより好ましい。(A)成分として、上記のうちの1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(B)成分は、多孔質粒子に香料を含有させたものを用いることができる。例えば、香料を多孔質粒子に担持させたものであってよく、香料を多孔質粒子に含浸吸着させたものであってよい。(B)成分において、香料は多孔質粒子の表面に存在していてもよく、多孔質無機粒子の細孔内に存在していてもよい。
(C)成分としては、一般的に化粧料に用いられるものを用いることができる。べたつき感を低減できる点及び長期保存安定性を向上できる点で、(C)成分における脂肪酸の炭化水素鎖の炭素数は12〜22であることが好ましく、14〜18であることがより好ましい。なお、脂肪酸の炭化水素鎖は、置換基を有していてもよい。置換基としては、ヒドロキシル基が挙げられる。
(D)成分としては、一般的に化粧料に用いられるものを用いることができる。具体的には、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、天然植物油等が挙げられる。
本実施形態に係る整髪料の製造方法は、少なくとも、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、を配合する工程を備える。配合方法は、公知の方法を用いることができる。
[(A)成分]
(A)成分として、下記の化合物を用意した。
A1:マイクロクリスタリンワックス
A2:キャンデリラロウ
A3:ミツロウ
(B)成分として、下記B1〜B10で示される、香料を担持させた多孔質粒子をそれぞれ用意した。なお、香料としては、液体香料を用いた。また、多孔質粒子の粒径は、コールカウンター法により測定した。また、M1は(B)成分における多孔質粒子の質量、M2は(B)成分における香料の質量を意味する。
B1:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径:12μm、M1:M2=6:4)
B2:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径:20μm、M1:M2=6:4)
B3:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径:5μm、M1:M2=6:4)
B4:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径:3μm、M1:M2=6:4)
B5:香料を担持させたケイ酸カルシウム(ケイ酸カルシウムの粒径:10μm、M1:M2=6:4)
B6:香料を担持させたカオリン(カオリンの粒径:10μm、M1:M2=6:4)
B7:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径が3μm、M1:M2=9:1)
B8:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径が3μm、M1:M2=7:3)
B9:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径が3μm、M1:M2=2:8)
B10:香料を担持させたシリカ(シリカ粒子の粒径が3μm、M1:M2=1:9)
(C)成分として、下記の化合物を用意した。
C1:ステアリン酸
C2:ヒドロキシステアリン酸
(D)成分として、下記の化合物を用いた。
D1:シクロペンタシロキサン
D2:メチルポリシロキサン
D3:スクワラン
D4:軽質イソパラフィン
その他の成分として、下記の化合物を用意した。
固形油分:セタノール
ノニオン界面活性剤:ポリオキシエチレンセチルエーテル
保湿剤:1,3−ブチレングリコール
防腐剤:パラオキシ安息香酸エステル
水溶性高分子:カルボキシビニルポリマー
シリカ:粒径が12μmのシリカ粒子
香料:液体香料
(実施例1)
表1に示される各成分を以下の手順で配合した。
マイクロクリスタリンワックス(A1)5質量部と、キャンデリラロウ(A2)5質量部と、ステアリン酸(C1)4質量部と、シクロペンタシロキサン(D1)10質量部と、セタノール(固形油分)1質量部と、ポリオキシエチレンセチルエーテル(ノニオン界面活性剤)3.5質量部とを混合し、80〜85℃で攪拌溶解して油相部を得た。次に、水と、1,3−ブチレングリコール3質量部(保湿剤)と、パラオキシ安息香酸エステル(防腐剤)0.2質量部と、カルボキシビニルポリマー(水溶性高分子)0.3質量部とを混合し、80〜85℃で攪拌溶解して水相部を得た。得られた水相部に上記で得られた油相部を加えて乳化させた後、水酸化ナトリウムを0.2質量部加えて中和した。中和後、40℃まで冷却した後、液体香料を担持させたシリカ粒子(B1)を0.4質量部加えて攪拌して淡黄色クリーム状の実施例1の整髪料を得た。整髪料の粘度は25000mPa・sであった。なお、水の配合量は、上記の全ての成分の配合量の合計が100質量部となるように調整した。
実施例1で配合した各成分((A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分)を、表1〜6に示す成分及びその配合量に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜32及び比較例1〜4の整髪料を得た。なお、水の配合量は、配合した全ての成分の配合量の合計が100質量部となるように調整した。
B1にかえて、粒径が12μmのシリカ粒子及び香料を、表6に示す量で、シリカ粒子、香料の順で配合したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例5の整髪料を得た。なお、水の配合量は、配合した全ての成分の配合量の合計が100質量部となるように配合した。
B1にかえて、粒径が12μmのシリカ粒子及び香料を、表6に示す量で、シリカ粒子、香料の順で配合したこと、(C)成分を配合しなかったこと及び水酸化ナトリウムの配合量を0.1質量部としたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例6の整髪料を得た。なお、水の配合量は、配合した全ての成分の配合量の合計が100質量部となるように配合した。
実施例1〜32、及び比較例1〜6の整髪料について、整髪料の塗布時ののび、整髪後のべたつき感、整髪力、セット保持力、再整髪性の評価を行った。評価は、10名の専門パネルによる官能評価により行った。具体的には、以下に示す評価点基準に従い各専門パネルが採点し、以下の総合評価基準に従い、得られた評価点の合計値から各性能を評価した。
[評価点基準]
5点:非常によい、4点:よい、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い。
[総合評価基準]
評価4:点数の合計が40点以上
評価3:点数の合計が30点以上40点未満
評価2:点数の合計が20点以上30点未満
評価1:点数の合計が20点未満
実施例1〜32、比較例1〜6で得られた整髪料2gをウィッグ(トリプル・カット:レジーナ社製)に塗布し、毛髪に塗布する際の整髪料ののびを評価した。評価結果を表1〜6に示す。
実施例1〜32、比較例1〜6で得られた整髪料2gをウィッグ(トリプル・カット:レジーナ社製)に塗布し、毛髪にすり合わせるようにして整髪を施した後のべたつき感及び整髪力を評価した。さらに、評価したサンプルを2時間放置した後、セット保持力、再整髪性を評価した。評価結果を表1〜6に示す。
実施例1〜32、比較例1〜6の整髪料について、長期保存安定性及び固形ワックス特有の不快臭の抑制効果の評価を行った。以下、各評価の評価基準及び評価方法について説明する。
実施例1〜32、比較例1〜6の整髪料をそれぞれ50mlのスクリュー管瓶に充填し、45℃のインキュベーター(冷凍機付インキュベーターMIR−554:Panasonic社製)内に3ヶ月保管した後、下記の判断基準に従い、目視により整髪剤としての安定性を評価した。評価結果を表1〜6に示す。
[判断基準]
評価3:分離はなく、粘度低下などの剤の変性もなし
評価2:分離はないが、粘度低下などの剤の変性あり
評価1:分離あり
実施例1〜32、比較例1〜6の整髪料をそれぞれ200mlのマヨネーズ瓶に充填し、45℃のインキュベーター(冷凍機付インキュベーターMIR−554:Panasonic社製)内に3ヶ月保管した後、10名の専門パネルにより、各整髪料における不快臭の抑制効果を評価した。評価は官能評価により行った。具体的には、以下に示す評価点基準に従い各専門パネルが採点し、以下の総合評価基準に従い、得られた評価点の合計値から不快臭の抑制効果を評価した。
[評価点基準]
5点:非常に弱い、4点:弱い、3点:普通、2点:強い、1点:非常に強い。
[総合評価基準]
評価5:点数の合計が40点以上
評価4:点数の合計が30点以上40点未満
評価3:点数の合計が25点以上30点未満
評価2:点数の合計が20点以上25点未満
評価1:点数の合計が20点未満
Claims (4)
- 少なくとも、(A)固形ワックスと、(B)香料を含む多孔質粒子と、(C)炭化水素鎖の炭素数が10以上である脂肪酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも一種と、を配合してなる整髪料であって、
前記(A)成分の含有量が、前記整髪料の全質量基準で、1〜30質量%であり、
前記(B)成分の含有量が、前記整髪料の全質量基準で、0.01〜5質量%であり、
前記(C)成分の含有量が、前記整髪料の全質量基準で、0.5〜10質量%である、整髪料。 - (D)20℃において液状である油分を更に含有し、
前記(D)成分の含有量が、前記整髪料の全質量基準で、1〜30質量%である、請求項1に記載の整髪料。 - 前記多孔質粒子の粒径が1〜10μmである、請求項1又は2に記載の整髪料。
- 前記(B)成分における前記多孔質粒子の質量をM 1 とし、前記(B)成分における前記香料の質量をM 2 としたときの前記多孔質粒子と前記香料の質量比率(M 1 :M 2 )は、9:1〜1:9である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の整髪料。
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