JP6434461B2 - H形鋼の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば矩形断面であるスラブ等を素材としてH形鋼を製造する製造方法に関する。
H形鋼を製造する場合には、加熱炉から抽出されたスラブやブルーム等の素材を粗圧延機(BD)によって粗形材(所謂ドッグボーン形状の被圧延材)に造形し、中間ユニバーサル圧延機によって上記粗形材のウェブやフランジの厚さを圧下し、併せて前記中間ユニバーサル圧延機に近接したエッジャー圧延機によって被圧延材のフランジに対し幅圧下や端面の鍛錬と整形が施される。そして、仕上ユニバーサル圧延機によってH形鋼製品が造形される。
このようなH形鋼の製造方法において、矩形断面であるスラブ素材から所謂ドッグボーン形状の粗形材を造形する際には、粗圧延工程の第1の孔型においてスラブ端面に割り込みを入れた後、第2以降の孔型において当該割り込みを割広げる、又は、割り込み深さを深くさせ、それ以降の孔型にてスラブ端面の割り込みを消去する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、H形鋼の製造においては、スラブ等の素材の端面(スラブ端面)をエッジングするいわゆるエッジング圧延の後に、被圧延材を90°又は270°回転させ、ウェブ相当部の圧下を行う平造形圧延を行うことが知られている。この平造形圧延では、ウェブ相当部の圧下と共にフランジ相当部の圧下及び整形が行われるが、近年、大型のH形鋼製品が求められていることに鑑み、大型の素材を被圧延材とした場合に、一般的な平造形圧延では、ウェブ高さ方向の伸びやフランジ相当部の変形等、種々の問題が生じることがあり、形状の修正が求められる場合があった。具体的には、ウェブ相当部の圧下に伴い、ウェブ相当部が長手方向に延伸し、当該延伸に引っ張られてフランジ相当部も長手方向に延伸し、フランジ相当部の厚みが薄くなってしまうといった現象が懸念されていた。
このような平造形圧延に関し、例えば特許文献2には、ウェブ相当部への圧下を選択的に行う技術が開示されており、ウェブ相当部の中央に未圧下部を設け、その後形成された凸部(本発明の隆起部に相当)を消去し、ウェブ相当部の拡幅を行うことで、大型のH形鋼の製造を効率的に行うこととしている。また、例えば特許文献3には、ウェブ相当部の未圧下部(非圧下部分)の範囲を好適に規定する技術が開示され、被圧延材の全断面積に対する非圧下部分の断面積が0.6以上とする旨が記載されている。
特開平7−88501号公報 特開昭57−146405号公報 特開昭57−171501号公報
上述したように、近年、構造物等の大型化に伴い大型のH形鋼製品の製造が望まれている。特にH形鋼の強度・剛性に大きく寄与するフランジを従来に比べて広幅化した製品が望まれている。フランジが広幅化されたH形鋼製品を製造するためには、粗圧延工程における造形から従来に比べフランジ幅の大きな被圧延材を造形する必要がある。
しかしながら、例えば上記特許文献1に開示されている技術では、スラブ等の素材の端面(スラブ端面)に割り込みを入れ、当該端面をエッジングし、その幅拡がりを利用して粗圧延を行う方法において、フランジの広幅化に限界がある。即ち、従来の粗圧延方法においてフランジの広幅化を図るためにはウェッジ設計(割り込み角度の設計)、圧下調整、潤滑調整といった技術により幅拡がりの向上が図られるが、いずれの方法もフランジ幅に大幅に寄与するものではないため、エッジング量に対するフランジ幅の拡がり量の比率を示す幅拡がり率は、エッジングの初期段階の効率が最も高い条件でも0.8程度であり、同一孔型でエッジングを繰り返す条件では、フランジ幅の拡がり量が大きくなるにつれて低下し、最終的には0.5程度になることが知られている。また、スラブ等の素材自体を大型化し、エッジング量を大きくすることも考えられるが、粗圧延機の設備規模や圧下量等には装置限界があるため十分な製品フランジの広幅化が実現されないといった事情がある。
また、大型のH形鋼製品を製造する際に、粗圧延工程において大型の粗形材を圧延造形する場合がある。大型の粗形材を従来とは異なる方法で圧延造形し、粗形材の形状をよりH形鋼に近い形状に造形した場合には、上記特許文献2、3に記載された技術によって平造形圧延を行うと、ウェブ高さ方向の伸びやフランジ相当部の変形等の問題が生じることが分かってきている。
例えば、特許文献3では、ウェブ相当部に未圧下部(非圧下部分)を設けた際の孔型圧延そのものでの圧延効果にのみ着眼しており、当該孔型での変形において、フランジ減肉が生じない条件を開示している。しかしながら、実際の操業では、選択的に圧下した部分以外の未圧下部については、後段のプロセスにて消去(圧下)を行う必要があり、フランジ減肉は、その後段のプロセスを経た後の最終的な断面形状にて評価する必要があると考えられる。
本発明者らは、このような点に鑑み、後段のプロセスでの未圧下部の消去を含む総合的なプロセス全体において評価を行っている。具体的には、後述する本発明の実施の形態で説明するように、例えば300厚スラブを素材とした場合に被圧延材のウェブ部内法の30%以上50%以下の幅に未圧下部の幅を設定することでフランジの生成効率を高めることを見出し、本発明に至っている。
上記事情に鑑み、本発明の目的は、H形鋼を製造する際の孔型を用いた粗圧延工程において、スラブ等の矩形断面素材の端面に鋭角の先端形状をした突起部で深く割り込みを入れ、それによって形成されたフランジ部を順次折り曲げることによって、被圧延材における形状不良の発生を抑制させ、従来に比べフランジ幅の大きなH形鋼製品を効率的且つ安定的に製造することが可能なH形鋼の製造技術を提供することにある。
更に、エッジング圧延後に実施される平造形圧延において、従来とは異なる形状の粗形材を圧延造形する場合に、ウェブ高さ方向の伸びやフランジ相当部の変形といった問題を生じることなく大型の粗形材の平造形圧延を行い、従来に比べフランジ幅の大きなH形鋼製品を効率的且つ安定的に製造する技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明によれば、粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を備えたH形鋼の製造方法であって、前記粗圧延工程は、被圧延材を所定の略ドッグボーン形状に圧延造形するエッジング圧延工程と、エッジング圧延工程完了後の被圧延材を90°あるいは270°回転させてウェブ部の圧延を行う平圧延工程を有し、前記平圧延工程を行う孔型のうち、少なくとも1孔型の上下孔型ロールには、被圧延材のウェブ部中央に隆起部を形成させる窪み部が当該上下孔型ロールのロール胴長中央部に設けられ、圧延方向から見て、圧延ピッチラインに対して垂直な方向と、傾斜した形状の前記隆起部の側面とのなす角度である側面傾斜角度αは30°以上に設定され、前記平圧延工程において形成される隆起部の幅は被圧延材のウェブ部内法の30%以上50%以下に設定され、前記平圧延工程を行う孔型には、前記隆起部が形成された被圧延材に対し、当該隆起部を圧下し、ウェブ部を略平坦に圧延造形する隆起部消去孔型が更に含まれ、前記隆起部消去孔型での圧延造形は、前記隆起部を形成させる窪み部を有する孔型において当該隆起部が形成された被圧延材に対して行われることを特徴とする、H形鋼の製造方法が提供される。
前記平圧延工程を行う孔型には、前記隆起部が形成された被圧延材に対し、当該隆起部を圧下し、ウェブ部を略平坦に圧延造形する隆起部消去孔型が更に含まれても良い。
前記平圧延工程を行う孔型には、ウェブ部が略平坦に圧延造形されるのと同時、又は、ウェブ部が略平坦に圧延造形された後に、当該ウェブ部の拡幅圧延を行う1又は複数の拡幅用孔型が更に含まれても良い。
前記粗圧延工程を行う圧延機には、被圧延材を圧延造形する6以上の複数の孔型が刻設され、当該複数の孔型では被圧延材の1又は複数パス造形が行われ、前記複数の孔型のうち、第1孔型及び第2孔型には、被圧延材の幅方向に対し鉛直に割り込みを入れて被圧延材端部に分割部位を形成させる突起部が形成され、前記複数の孔型のうち、後段に位置する前記平圧延工程を行う孔型を除く第3孔型以降の孔型には、前記割り込みに当接し、形成された分割部位を順次折り曲げる突起部が形成されても良い。
厚み290mm以上310mm以下の矩形断面スラブを素材として用いても良い。
前記矩形断面スラブの幅は2000mmであっても良い。
本発明によれば、H形鋼を製造する際の孔型を用いた粗圧延工程において、スラブ等の矩形断面素材の端面に鋭角の先端形状をした突起部で深く割り込みを入れ、それによって形成されたフランジ部を順次折り曲げることによって、被圧延材における形状不良の発生を抑制させ、従来に比べフランジ幅の大きなH形鋼製品を効率的且つ安定的に製造することが可能となる。また、平造形圧延において、従来とは異なる形状の粗形材を圧延造形する場合に、ウェブ高さ方向の伸びやフランジ相当部の変形といった問題を生じることなく大型の粗形材の平造形圧延を行うことができる。
H形鋼の製造ラインについての概略説明図である。 第1孔型の概略説明図である。 第2孔型の概略説明図である。 第3孔型の概略説明図である。 第4孔型の概略説明図である。 第5孔型の概略説明図である。 第6孔型の概略説明図である。 従来の製造方法におけるエッジング圧延後のフランジ部の形状と、本実施の形態に係る第1孔型〜第4孔型によって造形されたフランジ部の形状とを比較する説明図である。 第5孔型において形成された隆起部の側面傾斜角度αに関する概略説明図である。 隆起部の側面傾斜角度αが、隆起部の圧下と共に変化する様子を示すグラフである。 第5孔型、第6孔型、及び、後段の3つの拡幅孔型を用いた計18パスでの圧延造形によってH形粗形材を造形した場合のフランジ幅の推移を示すグラフである。 図11のデータに基づき、逃がし率とH形粗形材造形後のフランジ幅増減との関係を示すグラフである。 ウェブ部分圧延孔型における被圧延材の圧延造形の様子を概略的に示したシミュレーション解析図である。 隆起部消去孔型における被圧延材の圧延造形の様子を概略的に示したシミュレーション解析図である。 2000mm幅スラブを素材とした際の平造形圧延以降のフランジ幅の推移を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施の形態にかかる圧延設備1を含むH形鋼の製造ラインTについての説明図である。図1に示すように、製造ラインTには上流側から順に、加熱炉2、サイジングミル3、粗圧延機4、中間ユニバーサル圧延機5、仕上ユニバーサル圧延機8が配置されている。また、中間ユニバーサル圧延機5に近接してエッジャー圧延機9が設けられている。なお、以下では、説明のために製造ラインTにおける鋼材を、総称して「被圧延材A」と記載し、各図において適宜その形状を破線・斜線等を用いて図示する場合がある。
図1に示すように、製造ラインTでは、加熱炉2から抽出された例えばスラブ11である矩形断面素材(後の被圧延材A)がサイジングミル3ならびに粗圧延機4において粗圧延される。次いで、中間ユニバーサル圧延機5において中間圧延される。この中間圧延時には、必要に応じてエッジャー圧延機9によって被圧延材のフランジ先端部(フランジ対応部12)に対して圧下が施される。通常の場合、サイジングミル3及び粗圧延機4のロールには、エッジング孔型及びウェブ部分を減厚し、フランジ部分の形状を成形するいわゆる平造形孔型が刻設されており、これらを経由して複数パスのリバース圧延でH形粗形材13が造形され、該H形粗形材13を前記中間ユニバーサル圧延機5−エッジャー圧延機9の2つの圧延機からなる圧延機列を用いて、複数パスの圧下が加えられ、中間材14が造形される。そして中間材14は、仕上ユニバーサル圧延機8において製品形状に仕上圧延され、H形鋼製品16が製造される。
ここで、加熱炉2から抽出されるスラブ11のスラブ厚Tは、例えば、290mm以上310mm以下の範囲内である。これは、大型のH形鋼製品を製造する際に用いられるいわゆる300厚スラブと呼ばれるスラブ素材の寸法である。
次に、以下では図1に示したサイジングミル3及び粗圧延機4に刻設される孔型構成や孔型形状について図面を参照して説明する。図2〜図7は粗圧延工程を行うサイジングミル3及び粗圧延機4に刻設される孔型についての概略説明図である。ここで、説明する第1孔型〜第6孔型は、例えばサイジングミル3に全て刻設されても良く、サイジングミル3及び粗圧延機4に第1孔型〜第6孔型の6つの孔型が分けて刻設されても良い。即ち、第1孔型〜第6孔型はサイジングミル3及び粗圧延機4の両方に亘って刻設されても良く、どちらか一方の圧延機に刻設されても良い。通常のH形鋼の製造における粗圧延工程では、これら各孔型において1又は複数パスでの造形が行われる。
また、本実施の形態では刻設される孔型が6つの場合を例示して説明するが、その孔型数についても、必ずしも6孔型である必要はなく、6以上の複数の孔型数であっても良い。例えば、後述する第6孔型K6の後段に一般的な拡幅圧延孔型を設けるような構成としても良い。即ち、H形粗形材13を造形するために好適な孔型構成であれば良い。なお、図2〜図7では、各孔型における造形時の被圧延材Aの概略最終パス形状を破線にて図示している。
図2は第1孔型K1の概略説明図である。第1孔型K1は、一対の水平ロールである上孔型ロール20と下孔型ロール21に刻設され、これら上孔型ロール20と下孔型ロール21のロール隙において被圧延材Aが圧下・造形される。また、上孔型ロール20の周面(即ち、第1孔型K1の上面)には、孔型内部に向かって突出する突起部25が形成されている。更に、下孔型ロール21の周面(即ち、第1孔型K1の底面)には、孔型内部に向かって突出する突起部26が形成されている。これら突起部25、26はテーパー形状を有しており、その突出長さ等の寸法は、突起部25と突起部26とでそれぞれ等しく構成されている。突起部25、26の高さ(突出長さ)をh1とし、先端部角度をθ1aとする。
この第1孔型K1においては、突起部25、26が被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に押し当てられ、割り込み28、29が形成される。ここで、突起部25、26の先端部角度(ウェッジ角度とも呼称される)θ1aは例えば25°以上40°以下であることが望ましい。
ここで、第1孔型K1の孔型幅は、被圧延材Aの厚み(即ち、スラブ厚)とほぼ等しいことが好ましい。具体的には、第1孔型K1に形成された突起部25、26の先端部における孔型の幅と、スラブ厚を同一にすることで、被圧延材Aの左右センタリング性が好適に確保される。また、このような孔型寸法の構成とすることで、図2に示すように、第1孔型K1での造形時において、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)においては、上記突起部25、26及び孔型側面(側壁)の一部が被圧延材Aと接していて、割り込み28、29により4つの要素(部位)に分割されたスラブ上下端部に対して、第1孔型K1の上面及び底面にて積極的な圧下が行われない方が好ましい。孔型の上面及び底面による圧下は、被圧延材Aの長手方向への伸びを生じさせてしまい、フランジ(後述するフランジ部80)の生成効率を低下させてしまうからである。即ち、第1孔型K1においては、突起部25、26が被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に押し当てられ、割り込み28、29が形成される際の突起部25、26における圧下量(ウェッジ先端圧下量)は、スラブ上下端部における圧下量(スラブ端面圧下量)よりも十分に大きなものとされ、これにより割り込み28、29が形成される。
図3は第2孔型K2の概略説明図である。第2孔型K2は、一対の水平ロールである上孔型ロール30と下孔型ロール31に刻設される。上孔型ロール30の周面(即ち、第2孔型K2の上面)には、孔型内部に向かって突出する突起部35が形成されている。更に、下孔型ロール31の周面(即ち、第2孔型K2の底面)には、孔型内部に向かって突出する突起部36が形成されている。これら突起部35、36はテーパー形状を有しており、その突出長さ等の寸法は、突起部35と突起部36とでそれぞれ等しく構成されている。これら突起部35、36の先端部角度は25°以上40°以下のウェッジ角度θ1bであることが望ましい。
なお、上記第1孔型K1のウェッジ角度θ1aは、フランジ相当部の先端部厚みを確保し、誘導性を高め、圧延の安定性を担保するために、後段の第2孔型K2のウェッジ角度θ1bと同じ角度であることが好ましい。
突起部35、36の高さ(突出長さ)h2は、上記第1孔型K1の突起部25、26の高さh1より高く構成されており、h2>h1となっている。また、突起部35、36の先端部角度は上記第1孔型K1の突起部25、26の先端部角度と同じであることが圧延寸法精度上、好ましい。これら上孔型ロール30と下孔型ロール31のロール隙において、上記第1孔型K1通材後の被圧延材Aが更に造形される。
ここで、第1孔型K1に形成される突起部25、26の高さh1より、第2孔型K2に形成される突起部35、36の高さh2の方が高く、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)への侵入長さも同様に第2孔型K2の方が長くなる。第2孔型K2での突起部35、36の被圧延材Aへの侵入深さは、突起部35、36の高さh2と同じである。即ち、第1孔型K1での突起部25、26の被圧延材Aへの侵入深さh1’と、第2孔型K2での突起部35、36の被圧延材Aへの侵入深さh2はh1’<h2との関係になっている。
また、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に対向する孔型上面30a、30b及び孔型底面31a、31bと、突起部35、36の傾斜面とのなす角度θfは、図3に示す4箇所ともに約90°(略直角)に構成されている。
図3に示すように、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)へ押し当てられた時の突起部の侵入長さが長いことから、第2孔型K2においては、第1孔型K1において形成された割り込み28、29が更に深くなるように造形が行われ、割り込み38、39が形成される。なお、ここで形成される割り込み38、39の寸法に基づき粗圧延工程でのフランジ造形工程終了時のフランジ片幅が決定される。
また、図3に示す第2孔型K2での造形は多パスにより行われるが、この多パス造形では、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)において被圧延材Aの積極的な圧下は行われない。これは、圧下により被圧延材Aの長手方向への伸びを生じさせ、フランジ相当部(後述するフランジ部80に相当)の生成効率を低下させてしまうからである。
図4は第3孔型K3の概略説明図である。第3孔型K3は、一対の水平ロールである上孔型ロール40と下孔型ロール41に刻設される。上孔型ロール40の周面(即ち、第3孔型K3の上面)には、孔型内部に向かって突出する突起部45が形成されている。更に、下孔型ロール41の周面(即ち、第3孔型K3の底面)には、孔型内部に向かって突出する突起部46が形成されている。これら突起部45、46はテーパー形状を有しており、その突出長さ等の寸法は、突起部45と突起部46とでそれぞれ等しく構成されている。
上記突起部45、46の先端部角度θ2は、上記角度θ1bに比べ広角に構成され、突起部45、46の被圧延材Aへの侵入深さh3は、上記突起部35、36の侵入深さh2よりも短くなっている(即ち、h3<h2)。この角度θ2は例えば70°以上110°以下が好ましい。
また、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に対向する孔型上面40a、40b及び孔型底面41a、41bと、突起部45、46の傾斜面とのなす角度θfは、図4に示す4箇所ともに約90°(略直角)に構成されている。
図4に示すように、第3孔型K3では、第2孔型K2通材後の被圧延材Aに対し、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)において第2孔型K2において形成された割り込み38、39が、突起部45、46が押し当てられることにより、割り込み48、49となる。即ち、第3孔型K3での造形における最終パスでは、割り込み48、49の最深部角度(以下、割り込み角度とも呼称する)がθ2となる。換言すると、第2孔型K2において割り込み38、39の形成と共に造形された分割部位(後述するフランジ部80に対応する部位)が外側に折り曲げられるような造形が行われる。
また、図4に示す第3孔型K3での造形は少なくとも1パス以上によって行われ、当該パス造形では、これらのパスにおいて被圧延材Aの積極的な圧下は行われない。これは、圧下により被圧延材Aの長手方向への伸びを生じさせ、フランジ相当部(後述するフランジ部80に相当)の生成効率を低下させてしまうからである。
図5は第4孔型K4の概略説明図である。第4孔型K4は、一対の水平ロールである上孔型ロール50と下孔型ロール51に刻設される。上孔型ロール50の周面(即ち、第4孔型K4の上面)には、孔型内部に向かって突出する突起部55が形成されている。更に、下孔型ロール51の周面(即ち、第4孔型K4の底面)には、孔型内部に向かって突出する突起部56が形成されている。これら突起部55、56はテーパー形状を有しており、その突出長さ等の寸法は、突起部55と突起部56とでそれぞれ等しく構成されている。
上記突起部55、56の先端部角度θ3は、上記角度θ2に比べ広角に構成され、突起部55、56の被圧延材Aへの侵入深さh4は、上記突起部45、46の侵入深さh3よりも短くなっている(即ち、h4<h3)。この角度θ3は例えば130°以上170°以下が好ましい。
また、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に対向する孔型上面50a、50b及び孔型底面51a、51bと、突起部55、56の傾斜面とのなす角度θfは、上記第3孔型K3と同様に、図5に示す4箇所ともに約90°(略直角)に構成されている。
第4孔型K4では、第3孔型K3通材後の被圧延材Aに対し、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)において第3孔型K3において形成された割り込み48、49が、突起部55、56が押し当てられることにより押し広げられ、割り込み58、59となる。即ち、第4孔型K4での造形における最終パスでは、割り込み58、59の最深部角度(以下、割り込み角度とも呼称する)がθ3となる。換言すると、第3孔型K3において割り込み48、49の形成と共に造形された分割部位(後述するフランジ部80に対応する部位)が更に外側に折り曲げられるような造形が行われる。このようにして造形された被圧延材Aの上下端部の部位は、後のH形鋼製品のフランジに相当する部位であり、ここではフランジ部80と呼称する。
また、図5に示す第4孔型K4での造形は少なくとも1パス以上によって行われ、これらのパスにおいて被圧延材Aの積極的な圧下は行われない。これは、圧下により被圧延材Aの長手方向への伸びを生じさせ、フランジ部80の生成効率を低下させてしまうからである。
以上の第1孔型K1〜第4孔型K4を用いた圧延造形は、被圧延材Aを所定の略ドッグボーン形状となるように造形するエッジング圧延工程とも呼称され、矩形断面の素材スラブを立てた状態で実施される。
図6は第5孔型K5の概略説明図である。第5孔型K5は、一対の水平ロールである上孔型ロール85と下孔型ロール86から構成される。図6に示すように、第5孔型K5では、第4孔型K4までに造形された被圧延材Aが90°あるいは270°回転させられ、第4孔型K4までは被圧延材Aの上下端に位置していたフランジ部80が、圧延ピッチライン上に来るような配置となる。そして、第5孔型K5では、2か所のフランジ部80を繋ぐ接続部であるウェブ部82の圧下が行われる。
ここで、第5孔型K5の上下孔型ロール85、86は、そのロール胴長中央部において所定長さL1の窪み部85a、86aが形成された形状となっている。このような図6に示す孔型構成により、ウェブ部82の圧下は部分的に行われることになり、圧下後のウェブ部82には、ウェブ高さ方向両端の圧下部分82aと、その中央部に未圧下部分としての隆起部82bが形成されることになる。このようにして、いわゆるドッグボーン形状の被圧延材においてウェブ部82に隆起部82bを形成する圧延造形が行われる。
なお、この第5孔型K5では、ウェブ部82を部分的に圧下し、隆起部82bを形成されるような圧延造形が実施されることから、当該孔型を「ウェブ部分圧延孔型」とも呼称する。また、形成後の隆起部82bの幅長さと同じ長さは上記窪み部85a、86aの幅長さL1と同じ長さ(後述する逃がし量L1)となる。ここで、図6の拡大図に示すように、本明細書における窪み部85a、86aの幅長さL1は、当該窪み部85a、86aの深さhmの1/2の深さでの幅長さとして規定し、後述する逃がし量L1も同様の規定によるものとする。
図7は第6孔型K6の概略説明図である。第6孔型K6は、一対の水平ロールである上孔型ロール95と下孔型ロール96から構成される。第6孔型K6では、第5孔型K5において圧延造形された被圧延材Aに対し、ウェブ部82に形成された隆起部82bを消去し、且つ、ウェブ部82の内法を拡幅するような圧延造形が行われる。
この第6孔型K6においては、ウェブ部82に形成された隆起部82bに上下孔型ロール95、96を当接させて当該隆起部82bを圧下(消去)する圧延が行われる。
第6孔型K6による圧延造形により、隆起部82bの圧下に伴うウェブ高さ方向への拡がり及びフランジ部80へのメタルフローを促進させ、フランジ減面をなるべく生じさせずに圧延造形を実施することが可能となる。
この第6孔型K6は、ウェブ部82に形成された隆起部82bを消去することから、「隆起部消去孔型」とも呼称する。
なお、第5孔型K5及び第6孔型K6における圧延造形に関し、その詳細な条件等(孔型の寸法形状等)については、本発明者らが得られた知見等に基づき、本実施の形態での説明においてより詳しく後述する。
また、上述してきた第1孔型K1〜第6孔型K6を経た被圧延材Aに対しては、必要に応じて更なるウェブ部82の拡幅圧延を行っても良い。この場合には、第6孔型K6での圧延造形の後段において、1又は複数の拡幅用孔型を用いた拡幅圧延を行えば良い。なお、その場合の拡幅圧延用の孔型は、従来より既知の孔型であるため、本明細書での拡幅圧延用の孔型の説明は省略する。
以上の第5孔型K5、第6孔型K6(及び必要に応じた拡幅用孔型)を用いた圧延造形は、エッジング圧延工程で造形された被圧延材Aを90°あるいは270°回転させた略H形姿勢で実施されることから、平圧延工程とも呼称される。
上述してきた第1孔型K1〜第6孔型K6や必要に応じた拡幅圧延用孔型を用いて、図1に示すH形粗形材13が造形される。このように造形されたH形粗形材13に対し、既知の圧延機である中間ユニバーサル圧延機5−エッジャー圧延機9の2つの圧延機からなる圧延機列を用いて、複数パスのリバース圧延が加えられ、中間材14が造形される。そして中間材14は、仕上ユニバーサル圧延機8において製品形状に仕上圧延され、H形鋼製品16が製造される(図1参照)。
上述したように、本実施の形態にかかるH形鋼の製造方法では、第1孔型K1〜第4孔型K4を用いて被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に割り込みを入れ、それら割り込みによって左右に分かれた各部分を左右に折り曲げる加工を行い、フランジ部80を形成するといった造形をすることで、被圧延材A(スラブ)の上下端面をほぼ上下方向に圧下することなくH形粗形材13の造形を行うことができる。即ち、従来行われていたスラブ端面を常に圧下する粗圧延方法に比べ、フランジ幅を広幅化させてH形粗形材13を造形することが可能となり、その結果、フランジ幅の大きな最終製品(H形鋼)を製造することができる。
ここで、本実施の形態に係るH形鋼の製造方法においては、上述した第1孔型K1〜第4孔型K4によって造形された被圧延材Aのフランジ部80の形状が、従来の製造方法におけるフランジ部の形状に比べ、製品フランジの形状に近い形状である。これは、素材として用いる矩形断面の素材(スラブ)の端部形状を変えることなく、割り込みを入れて造形した分割部位(フランジ部80)を折り曲げる加工を行うといった造形技術を採用していることに起因する。なお、図8は従来の製造方法におけるエッジング圧延後のフランジ部の形状と、上述した第1孔型K1〜第4孔型K4によって造形されたフランジ部80の形状とを比較する説明図である。図8からも、本実施の形態に係るH形鋼の製造方法によって造形されたフランジ部の形状が、製品フランジの形状に近い形状であることが分かる。
このような造形されるフランジ部80の形状が従来に比べ製品フランジの形状に近い形状であることに鑑み、本発明者らは、本実施の形態における第5孔型K5における圧延造形の好適な条件、及び、第6孔型K6における圧延造形の好適な条件について更なる検討を行い、以下に説明するような知見を得た。以下、本知見について図面やグラフ等を参照して説明する。
(隆起部の側面傾斜角度)
本実施の形態に係る第5孔型K5(図6参照)においては、上述したように被圧延材Aのウェブ部82の中央に隆起部82bが形成される。そして、形成された隆起部82bは、後段の第6孔型K6において消去されるが、隆起部82bの形状によっては、隆起部のオーバーハング等により、隆起部消去後のウェブ部82に疵が発生してしまう恐れがある。本発明者らは、発生する疵の原因が、第5孔型K5での圧延造形によって形成される隆起部82bの側面傾斜角度にあると考え、当該側面傾斜角度を変化させた時の隆起部82b消去時の隆起部圧下量との関係について検証した。
図9は、第5孔型K5において形成された隆起部82bの側面傾斜角度αに関する概略説明図である。なお、図9には、説明の簡略化のために被圧延材Aの一部断面(1/4断面)のみを図示している。
図9に示すように、隆起部82bの側面傾斜角度αとは、圧延方向から見て、圧延ピッチラインに対して垂直な方向(鉛直方向)と、傾斜した形状の隆起部82bの側面とのなす角度である。
また、図10は第5孔型K5での圧延造形によって形成された隆起部82bの側面傾斜角度αが、隆起部82bの圧下と共に変化する様子を示すグラフであり、側面傾斜角度αが隆起部圧下量の増加(即ち、隆起部消去を行う圧下の進行)と共に変化する様子をグラフ化したものである。なお、図10のグラフにおいて、隆起部82bの圧下が進行し隆起部82bを消去し終わる段階で、側面傾斜角度αが正の値を維持できない場合には、隆起部消去後に折れ込み疵が発生してしまうことを意味している。
図10に示すように、形成された隆起部82bの側面傾斜角度αが6°の場合、隆起部圧下量が50mmとなった段階で側面傾斜角度αが0°となっており、これ以上の圧下を取ると、隆起部82bと圧下部分82aとの境界部において折れ込み疵が生じる。
また、図10からは、側面傾斜角度αが15°、20°、25°の場合も同様に、隆起部圧下量が200mmに至るまでに折れ込み疵が生じることが分かる。
一方、側面傾斜角度αが30°の場合、隆起部圧下量が200mmとなった段階でも側面傾斜角度αは正の値を維持しており、折れ込み疵が発生しないことが分かる。
従来に比べフランジ幅の大きな大型H形鋼製品を製造する場合には、素材スラブとしていわゆる「300厚スラブ」と呼ばれる厚み290mm〜310mmのスラブ素材が用いられることから、第5孔型K5での圧延造形において圧下部分82aの厚みを100mmに設定した場合、隆起部82bの高さは片側で最大100mm(上下両方の隆起部合計で最大200mm)となる。このような事情に鑑み、例えば隆起部82bの消去での隆起部圧下量は上下隆起部の合計で最大で200mm程度となることが考えられ、その条件下では、図10の結果から隆起部82bの側面傾斜角度αは30°以上に設定することが好ましいこととなる。
また、この側面傾斜角度αの上限値は任意に設定可能であるが、側面傾斜角度αが大きくなると隆起部82bの高さに影響を及ぼし、必要な隆起部高さを得ることができない恐れがある。そこで、この側面傾斜角度αの設定に関しては、以下に説明する隆起部形成幅の設計範囲において、必要な隆起部高さが得られる程度に設計し、ロール形状を決定することが望ましい。
(ウェブ内法における逃がし量(隆起部形成幅)の比率)
また、上述した通り、本実施の形態に係る第5孔型K5(図6参照)では、被圧延材Aのウェブ部82の中央に隆起部82bが形成され、形成された隆起部82bは、後段の第6孔型K6において消去される。そして、隆起部消去後に必要に応じてウェブ内法の拡幅圧延が行われ、H形粗形材が造形されるが、従来に比べフランジ幅の大きな大型H形鋼製品を製造するためには、H形粗形材のフランジ幅もできるだけ大きくすることが望まれる。
本発明者らは、第5孔型K5において形成する隆起部82bの幅長さL1(即ち、第5孔型K5での圧延造形におけるウェブ内法の逃がし量)を変えることで、最終的に得られるH形粗形材のフランジ幅に違いが出ることを見出した。これは、隆起部82bの幅長さを大きくする程フランジ肉量が確保しやすい反面、後の隆起部消去時において被圧延材Aの長手方向延伸作用によってフランジ幅が減少することに起因する。
そこで、本発明者らは、第5孔型K5での圧延造形におけるウェブ内法の逃がし量(以下、単に「逃がし量L1」とも記載)と、最終的に得られるH形粗形材のフランジ幅との関係について検証した。
図11は、本実施の形態に係る第5孔型K5、第6孔型K6、及び、更に後段の3つの拡幅孔型を用いた計18パスでの圧延造形によってH形粗形材を造形した場合のフランジ幅の推移を示すグラフである。なお、図11は約2000mm幅の素材スラブを用いたデータである。
また、図11のグラフにおける横軸を1〜18パスとしているが、そのうち1〜13パスが第5孔型K5に対応し、14、15パスが第6孔型K6に対応し、16〜18パスが後段において必要に応じて行われる拡幅圧延の孔型に対応している。
また、図11には、上記逃がし量L1を変えた場合のそれぞれのデータを記載しており、逃がし率として以下の式(1)に示す値を定義し、当該逃がし率が12%、17%、23%、28%、33%、39%、44%、49%の場合を記載し、逃がし率が0%の場合を従来法として記載している。
逃がし率[%]=(逃がし量L1/ウェブ内法L2)×100 ・・・(1)
逃がし率を大きくすることで第5孔型K5におけるフランジ部80での肉引け量が削減されるために、図11に示すように、最終的に得られるH形粗形材のフランジ幅は逃がし率の上昇と共に大きくなる傾向にある。但し、その後の第6孔型K6での隆起部消去や拡幅圧延を経た後のフランジ幅を見ると、逃がし率をある所定値以上に大きくしてもフランジ幅は必ずしも大きくなっていないことが分かる。これは、逃がし部を大きくした場合には、第6孔型K6での隆起部消去時にフランジ肉引け量が拡大していることに起因するものと推定される。
即ち、大型H形鋼の製造プロセスとして、本実施の形態で説明している隆起部82bを形成させるような方法を採用した場合において、逃がし率には好適な数値範囲が存在しているものと考えられる。そこで本発明者らは、逃がし率とH形粗形材造形後のフランジ幅の増減との関係に着目し、逃がし率の好適な数値範囲を導き出した。
図12は、図11のデータに基づき、逃がし率とH形粗形材造形後のフランジ幅増減率との関係を示すグラフである。なお、図12におけるフランジ幅増減率とは、逃がし率が0%である場合のフランジ幅を基準(1.000)として、逃がし率が各値(12%〜55%)である場合のフランジ幅を示した値である。
図12に示すように、逃がし率が大きくなるとH形粗形材のフランジ幅を増大する傾向にあるが、逃がし率が約30%以上となった領域ではフランジ幅増減はほぼ一定値(グラフ中の破線部参照)となっている。
図12に示す結果から、従来に比べフランジ幅の大きな大型H形鋼製品を製造する場合には、H形粗形材のフランジ幅も大きくなるような圧延造形が所望されることに鑑み、逃がし率の数値範囲は30%〜50%とすることが望ましいことが分かる。また、圧延造形プロセスにおいて、圧延荷重の増大化を防いだり、生産効率を高めるといった観点から、逃がし率はできるだけ低い値とすることが好ましいことから、逃がし率は約30%に設定することが望ましい。
以上説明した、本実施の形態に係るH形鋼の製造方法によれば、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に割り込みを入れ、それら割り込みによって左右に分かれた各部分を左右に折り曲げる加工を行い、フランジ部80を形成するといった造形をすることで、被圧延材A(スラブ)の上下端面を上下方向にほぼ圧下することなくH形粗形材13の造形を行うことができる。即ち、従来行われていたスラブ端面を常に圧下する粗圧延方法に比べ、フランジ幅を広幅化させてH形粗形材13を造形することが可能となり、その結果、フランジ幅の大きな最終製品(H形鋼)を製造することができる。
更に、本実施の形態ではエッジング圧延後に実施される平造形圧延を、隆起部82bを形成させる第5孔型K5と、隆起部82bを消去し、且つ、ウェブ部82の内法を拡幅する第6孔型K6と、を備えた孔型構成で実施することとしている。これにより、従来に比べフランジ幅の大きなH形粗形材13を圧延造形することが可能となり、結果として従来に比べフランジ幅の大きなH形鋼製品を製造する事が可能となる。
特に、ウェブ高さ1000mm以上、又は、フランジ幅400mm以上の大型のH形鋼製品を製造するに際し、いわゆる300厚スラブと呼ばれる厚み約300mm、幅約2000mmの素材をもとに本実施の形態に係るH形粗形材の圧延造形を行う場合、上述したように、第5孔型K5において形成された隆起部82bの側面傾斜角度αを30°以上に設定し、隆起部82bの形成において逃がし率を30%〜50%の範囲内(より好ましくは約30%)に設定することで、圧延造形されるH形粗形材のフランジ幅を最大化させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は図示の形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施の形態において、第1孔型K1〜第4孔型K4の4つの孔型を用いて被圧延材Aの造形を行い、その後、第5孔型K5、第6孔型K6(及び必要に応じた拡幅圧延孔型)を用いてH形粗形材の圧延造形を行う技術を説明したが、粗圧延工程を実施する孔型数はこれに限られるものではなく、第1孔型K1〜第4孔型K4に示す圧延造形工程を更に多くの孔型を用いて実施しても良い。即ち、上記実施の形態に示した孔型構成は一例であり、サイジングミル3や粗圧延機4に刻設される孔型の数は任意に変更可能であり、好適に粗圧延工程を実施することができる程度に適宜変更される。
また、上記実施の形態では、第1孔型K1〜第4孔型K4において、被圧延材Aの上下端部(スラブ端面)に割り込みを入れ、それら割り込みによって左右に分かれた各部分を左右に折り曲げる加工を行い、フランジ部80を形成するといった造形方法を説明している。しかしながら、本発明に係る第5孔型K5及び第6孔型K6を用いた圧延造形技術は、このような技術によって造形された被圧延材Aに対してのみ適用されるものではなく、例えば特許文献1に代表されるような従来のH形粗形材(いわゆるドッグボーン材)に対しても適用することが可能である。
本発明の実施例として、本発明に係る圧延造形技術によって造形された被圧延材の形状と、従来より一般的に知られている平造形圧延孔型によって造形された被圧延材の形状と、をシミュレーション解析によって比較し、それぞれの被圧延材のフランジ部の形状を比較した。なお、本実施例ではいわゆる300厚スラブを素材とし、上記実施の形態で説明した条件(側面傾斜角度αを30°以上、逃がし率を30%〜50%)を満たす設定にて圧延造形を行うものとした。
図13は、実施例1として、ウェブ部分圧延孔型(上記実施の形態における第5孔型K5相当)における被圧延材の圧延造形の様子を概略的に示したシミュレーション解析図である。図13には、比較例1として、従来の平造形圧延後の被圧延材形状も併せて記載している。
また、図14は、実施例2として、隆起部消去孔型(上記実施の形態における第6孔型K6相当)における被圧延材の圧延造形の様子を概略的に示したシミュレーション解析図である。図14には、比較例2として、従来の平造形圧延を経た後にウェブ部の圧下を同じ孔型において実施した場合の形状も併せて記載している。
なお、図13、14では、簡略化のため、被圧延材の1/4断面を拡大したものを図示している。
図13に示すように、実施例1と比較例1を比べると、フランジ部の肉量に大きな差異が見受けられ、当然、フランジ幅は実施例1の方が大きく造形されていることが分かる。また、図14の実施例2に示すように、ウェブに形成された隆起部を消去する圧延においても、フランジ部の肉量はそれほど大きく減じられておらず、隆起部消去時においても、フランジ幅は保たれていることが分かる。
また、図15は、2000mm幅スラブを素材とした際の平造形圧延以降のフランジ幅の推移を示すグラフである。図15には、従来の平造形圧延を行った場合の平造形圧延以降のフランジ幅の推移(グラフ中■)と、本発明に係る圧延造形技術によって造形を行った場合の平造形圧延以降のフランジ幅の推移(グラフ中▲)をそれぞれ記載している。なお、図15は平造形圧延後に拡幅圧延を3パス行った場合である。
図15に示すように、同一の2000mm幅スラブを素材とした場合であっても、粗圧延後に最終的に得られる被圧延材のフランジ幅は、従来に比べ本発明技術が約60mm程度大きな値となっている。即ち、上記実施の形態で説明した条件(側面傾斜角度αを30°以上、逃がし率を30%〜50%)を満たす設定にて圧延造形を行うことで、粗圧延後に得られる被圧延材のフランジ幅を従来に比べ大きく造形することが可能であることが分かる。
以上説明したように、本発明に係るH形鋼の製造方法においては、H形粗形材の圧延造形において従来に比べフランジ幅の大きなH形粗形材が造形されることが分かる。その結果、従来に比べフランジ幅の大きなH形鋼製品が効率的且つ安定的に製造される。
本発明は、例えば矩形断面であるスラブ等を素材としてH形鋼を製造する製造方法に適用できる。
1…圧延設備
2…加熱炉
3…サイジングミル
4…粗圧延機
5…中間ユニバーサル圧延機
8…仕上ユニバーサル圧延機
9…エッジャー圧延機
11…スラブ
13…H形粗形材
14…中間材
16…H形鋼製品
20…上孔型ロール(第1孔型)
21…下孔型ロール(第1孔型)
25、26…突起部(第1孔型)
28、29…割り込み(第1孔型)
30…上孔型ロール(第2孔型)
31…下孔型ロール(第2孔型)
35、36…突起部(第2孔型)
38、39…割り込み(第2孔型)
40…上孔型ロール(第3孔型)
41…下孔型ロール(第3孔型)
45、46…突起部(第3孔型)
48、49…割り込み(第3孔型)
50…上孔型ロール(第4孔型)
51…下孔型ロール(第4孔型)
55、56…突起部(第4孔型)
58、59…割り込み(第4孔型)
80…フランジ部
82…ウェブ部
82a…圧下部分
82b…隆起部(未圧下部分)
85…上孔型ロール(第5孔型)
85a…窪み部
86…下孔型ロール(第5孔型)
86a…窪み部
95…上孔型ロール(第6孔型)
96…下孔型ロール(第6孔型)
K1…第1孔型
K2…第2孔型
K3…第3孔型
K4…第4孔型
K5…第5孔型(ウェブ部分圧延孔型)
K6…第6孔型(隆起部消去孔型)
T…製造ライン
A…被圧延材

Claims (5)

  1. 粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を備えたH形鋼の製造方法であって、
    前記粗圧延工程は、被圧延材を所定の略ドッグボーン形状に圧延造形するエッジング圧延工程と、エッジング圧延工程完了後の被圧延材を90°あるいは270°回転させてウェブ部の圧延を行う平圧延工程を有し、
    前記平圧延工程を行う孔型のうち、少なくとも1孔型の上下孔型ロールには、被圧延材のウェブ部中央に隆起部を形成させる窪み部が当該上下孔型ロールのロール胴長中央部に設けられ、
    圧延方向から見て、圧延ピッチラインに対して垂直な方向と、傾斜した形状の前記隆起部の側面とのなす角度である側面傾斜角度αは30°以上に設定され、
    前記平圧延工程において形成される隆起部の幅は被圧延材のウェブ部内法の30%以上50%以下に設定され、
    前記平圧延工程を行う孔型には、前記隆起部が形成された被圧延材に対し、当該隆起部を圧下し、ウェブ部を略平坦に圧延造形する隆起部消去孔型が更に含まれ、
    前記隆起部消去孔型での圧延造形は、前記隆起部を形成させる窪み部を有する孔型において当該隆起部が形成された被圧延材に対して行われることを特徴とする、H形鋼の製造方法。
  2. 前記平圧延工程を行う孔型には、ウェブ部が略平坦に圧延造形されるのと同時、又は、ウェブ部が略平坦に圧延造形された後に、当該ウェブ部の拡幅圧延を行う1又は複数の拡幅用孔型が更に含まれることを特徴とする、請求項1に記載のH形鋼の製造方法。
  3. 前記粗圧延工程を行う圧延機には、被圧延材を圧延造形する6以上の複数の孔型が刻設され、
    当該複数の孔型では被圧延材の1又は複数パス造形が行われ、
    前記複数の孔型のうち、第1孔型及び第2孔型には、被圧延材の幅方向に対し鉛直に割り込みを入れて被圧延材端部に分割部位を形成させる突起部が形成され、
    前記複数の孔型のうち、後段に位置する前記平圧延工程を行う孔型を除く第3孔型以降の孔型には、前記割り込みに当接し、形成された分割部位を順次折り曲げる突起部が形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のH形鋼の製造方法。
  4. 厚み290mm以上310mm以下の矩形断面スラブを素材として用いることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のH形鋼の製造方法。
  5. 前記矩形断面スラブの幅は2000mmであることを特徴とする、請求項4に記載のH形鋼の製造方法。
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