JP6433400B2 - HMG−CoAレダクターゼ阻害薬を含有する医薬製剤 - Google Patents

HMG−CoAレダクターゼ阻害薬を含有する医薬製剤 Download PDF

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本発明は医薬に関するもので、長期にわたる安定性が改善された、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬を含む医薬製剤に関する。
HMG−CoAレダクターゼ阻害薬は、高コレステロール血症の治療に用いられている薬剤である。現在、プラバスタチンナトリウム、フルバスタチンナトリウム、アトルバスタチンカルシウム水和物、ピタバスタチンカルシウム、ロスバスタチンカルシウム等のHMG−CoAレダクターゼ阻害薬が開発・上市されている。
前記HMG−CoAレダクターゼ阻害薬が共通して有するジヒドロキシカルボン酸(3,5−ジヒドロキシヘプタン酸又は3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸)骨格は、分子内で環化しラクトン体を生成することが知られている。また、2つの炭素間に隣接するヒドロキシ基を有するHMG−CoAレダクターゼ阻害薬は、該ヒドロキシ基が酸化されケトン官能基となる酸化体の生成が知られている。
上記ラクトン体の生成は、低pH条件下におけるジヒドロキシカルボン酸骨格の不安定化が主要メカニズムであることが知られている。これまで、塩基性添加物を安定化剤として配合し、pHを高めることによる安定化の手法が試みられている。
例えば、特許第3267960号には、ロスバスタチンまたはその塩に対して、カチオンが多価である第三リン酸塩、具体的には第三リン酸カルシウムを配合する安定化法が開示されている。本先行技術に付随し、特許第4800467号には、無機塩として、ヒドロタルサイトまたは合成ヒドロタルサイトではなく、かつ無機塩のアニオンがリン酸塩ではない多価のカチオンである無機塩を配合する手法が開示されている。
また、特表2010−503723では、ロスバスタチンカルシウムに対して水酸化マグネシウム、酢酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウムのいずれか1個以上を安定化剤として添加する手法が開示されている。さらに、特開2012−144564号には、塩化カルシウム又は塩化マグネシウムを同有効成分に対する安定化剤として使用する手法が開示されている。
以上述べてきた、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬の安定化に関する先行技術は、いずれもpHを高めるための安定化剤を加える手法である。このようにアルカリ化剤を安定化のために添加する手法以外には、特開2010−533210号が、アルカリ化剤を含まずに、又は医薬組成物を水に溶解したときのpHが7以下として、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬を安定化させる手法を開示している。本先行技術文献は、カプセル剤に限定されたものであるが、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、およびクロスポビドンを特定の割合で含む医薬組成物とすること、また、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、ラクトース、シリカ、およびステアリン酸マグネシウムを特定の割合で含む医薬組成物とすることが記載されている。
前記HMG−CoAレダクターゼ阻害薬はまた、光に対して不安定であることが知られている。これに対して、特許第4800988号では、酸化第二鉄を含むコーティングで被覆することにより、ロスバスタチンカルシウムの光分解生成物の形成速度を低下させるのに有利であることが開示されている。しかしながら、当該方法では、コーティング層に含まれる添加物により、前記ラクトン体等の類縁物質が増加することは容易に類推できる。
特許第3267960号明細書 特許第4800467号明細書 特表2010−503723号明細書 特表2012−144564号明細書 特表2010−533210号明細書 特許第4800988号明細書
本発明は長期にわたり安定なHMG−CoAレダクターゼ阻害薬を含む医薬製剤を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、先行技術文献に見られるアルカリ化剤に分類される安定化剤を含まなくても、HMG−CoAレダクターゼの類縁物質生成を抑制し、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬が長期にわたり安定な医薬製剤とすることに成功し、本発明に至った。すなわち、本発明は以下のようである。
(1)(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、(B)糖アルコール、及び(C)セルロース誘導体(結晶セルロースを除く)を含み、実質的に結晶セルロースを含まないことを特徴とする、医薬製剤。
(2)前記(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬を医薬製剤全体に対して0.5〜30質量%含むことを特徴とする、(1)に記載の医薬製剤。
(3)前記(B)糖アルコールを医薬製剤全体に対して30〜95質量%含むことを特徴とする、(1)又は(2)に記載の医薬製剤。
(4)前記(C)セルロース誘導体を医薬製剤全体に対して1〜50質量%含むことを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の医薬製剤。
(5)前記(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬がロスバスタチン又はその塩である、(1)〜(4)のいずれかに記載の医薬製剤。
(6)前記(B)糖アルコールが、イソマルト、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、及びマンニトールからなる群から選択される1種以上である、(1)〜(5)のいずれかに記載の医薬製剤。
(7)前記(C)セルロース誘導体が、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される1種以上である、(1)〜(6)のいずれかに記載の医薬製剤。
(8)前記(C)セルロース誘導体として、水溶性セルロース誘導体及び水不溶性セルロース誘導体をそれぞれ1種以上含む、(1)〜(7)のいずれかに記載の医薬製剤。
(9)前記水溶性セルロース誘導体を医薬製剤全体に対して0.5〜30質量%含み、かつ前記水不溶性セルロース誘導体を医薬製剤全体に対して1〜50質量%含むことを特徴とする、(8)に記載の医薬製剤。
(10)前記(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬がロスバスタチン又はその塩、前記(B)糖アルコールがマンニトール、前記(C)セルロース誘導体がヒドロキシプロピルセルロース及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースである、(1)〜(9)のいずれかに記載の医薬製剤。
(11)含有成分の一部又は全部が湿式造粒法により造粒されている、(1)〜(10)のいずれかに記載の医薬製剤。
(12)前記(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬及び前記(B)糖アルコールが湿式造粒法により造粒されている、(11)に記載の医薬製剤。
(13)実質的にアルカリ化剤を含まないことを特徴とする、(1)〜(12)のいずれかに記載の医薬製剤。
(14)圧縮成形された錠剤の形態である、(1)〜(13)のいずれかに記載の医薬製剤。
(15)更に、水溶性セルロース誘導体及び着色剤を含むコーティング層で被覆されてなる、(14)に記載の医薬製剤。
(16)前記記載の水溶性セルロース誘導体がヒプロメロース及びヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される1以上の成分であり、前記着色剤が、黄色三二酸化鉄、褐色三二酸化鉄、三二酸化鉄、酸化チタン、食用黄色4号、及び食用黄色5号からなる群から選択される1以上の成分である、(15)記載の医薬製剤。
本発明の医薬製剤は、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬の安定性が長期にわたり良好な医薬品として有用である。
本発明は、(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬、(B)糖アルコール、(C)セルロース誘導体(結晶セルロースを除く)を含み、先行技術に見られるアルカリ化剤を実質的に含まなくても、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬の安定性が維持されることを特徴とする新規な医薬製剤に関する。ここで、医薬製剤とは、各種成分を混合した医薬組成物、その一部又は全部が造粒されたもの、更に錠剤化されたものも含む。好ましくは、錠剤の形態である。
本発明においては、前記医薬製剤を遮光条件下で、40℃75%相対湿度下に1箇月保存した後の最大の類縁物質生成率は1%以下であり、好ましくは0.5%以下である。また、同温開放下においても、1箇月保存した後の最大の類縁物質生成率は1%以下であることが好ましく、更に好ましくは0.5%以下である。
本発明においては、錠剤の形態の医薬製剤を更にフィルムコート錠とすることにより、光に対する安定性を付与することができる。光に対する安定性は、120万luxの光照射後の最大の類縁物質生成率が1%以下であることが好ましく、さらに好ましくは0.5%以下である。
本発明において、前記(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬としては、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチン、ロスバスタチン、及びそれらの医薬的に許容される塩が挙げられる。これらの中でも、ロスバスタチン又はその塩が特に好ましい。(A)HMG−CoAレダクターゼ阻害薬は、医薬製剤全体に対して0.5〜30質量%の範囲で含まれるが、好ましくは、1〜20質量%の範囲で含まれる。
本発明において、前記(B)糖アルコールとしては、イソマルト、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、及びマンニトールが挙げられる。中でも、好ましくはマンニトールである。
前記(B)糖アルコールは、医薬製剤全体に対して30〜95質量%の範囲で含まれる。好ましくは45〜93質量%の範囲で、さらに好ましくは60〜90質量%の範囲で含まれ、とりわけ65〜85質量%の範囲が最も好ましい。
本発明において、前記(C)セルロース誘導体(結晶セルロースを除く)は、水溶性セルロース誘導体と水不溶性セルロース誘導体とに分けることができる。水溶性セルロース誘導体としては、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒプロメロースが挙げられ、水不溶性セルロース誘導体としては、エチルセルロース及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。水溶性セルロース誘導体としてはヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、水不溶性セルロース誘導体としては低置換度ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。本発明においては、造粒時に使用する結合剤として、水溶性セルロース誘導体が好適に用いられること、崩壊剤として、水不溶性セルロース誘導体が好適に用いられることから、特に錠剤の形態とする場合においては、水溶性セルロース誘導体及び水不溶性セルロース誘導体をそれぞれ1種以上含むことが好ましい。
前記(C)セルロース誘導体は、医薬製剤全体に対して1〜50質量%の範囲で含まれる。好ましくは、5〜30質量%の範囲で含まれる。水溶性セルロース誘導体と水不溶性セルロース誘導体に分けて述べると、水溶性セルロース誘導体が0.5〜30質量%の範囲で含まれ、かつ水不溶性セルロース誘導体が1〜50質量%の範囲で含まれるのが好ましく、より好ましくは、水溶性セルロース誘導体が1〜25質量%の範囲で含まれ、かつ水不溶性セルロース誘導体が3〜40質量%の範囲で含まれる。さらに好ましくは、水溶性セルロース誘導体が1.5〜15質量%の範囲で含まれ、かつ水不溶性セルロース誘導体が5〜30質量%の範囲で含まれる。
本発明の医薬製剤は、実質的にアルカリ化剤を含まなくても、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬の安定性を維持することができるため、アルカリ化剤を含む必要はなく、アルカリ化剤を含まないことで、本願発明の特徴をより際立たせることができるが、アルカリ化剤を含むことを除外するわけではない。アルカリ化剤としては、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、水酸化アンモニウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸マグネシウム、リン酸塩(二塩基性のリン酸ナトリウム、リン酸カリウムまたはリン酸カルシウム、三塩基性のリン酸カルシウム、リン酸三ナトリウム等)などの無機アルカリ化剤や、1−アダマンチルアミン、tris(ヒドロキシメチル)エチレンジアミン、トリエタノールアミン、メグルミン、L−アルギニンなどの有機アミンを例示することができる。アルカリ化剤を実質的に含まないとは、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬の安定化作用を示す量を含まないことを意味する。例えば、医薬製剤全体に対して、1質量%未満であれば、HMG−CoAレダクターゼ阻害薬の安定化作用を示す量ではないと言える。
本発明において、医薬製剤は、医薬組成物を圧縮成形した錠剤の形態とすることが好ましい。更に、医薬組成物の一部又は全部の成分を湿式造粒法により造粒した後に錠剤化することが好ましい。湿式造粒法としては、流動層湿式造粒法が好ましい。尚、錠剤においては、典型的には滑沢剤を含む。
本発明において、錠剤の形態の医薬製剤においては、前記(C)セルロース誘導体のうちの水溶性セルロース誘導体及び着色剤を含むフィルム層で被覆されることが好ましい。前記水溶性セルロース誘導体としてはヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。尚、フィルムコート錠においては、典型的には、可塑剤、光沢化剤、及び着色剤を含む。
前記可塑剤としては、例えば、クエン酸トリエチル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、トリアセチン、ヒマシ油、プロピレングリコールや、マクロゴール400、マクロゴール600、マクロゴール1500、マクロゴール1540、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール20000、マクロゴール35000等のマクロゴール類が挙げられる。前記光沢化剤としては、例えば、カルナウバロウ等が挙げられる。また、前記着色剤としては、黄色三二酸化鉄、褐色三二酸化鉄、三二酸化鉄、酸化チタン、食用黄色4号、食用黄色5号等が挙げられ、中でも酸化チタンが好ましい。
以下に実施例等を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら限定されるものではない。
試験例1<添加剤との配合性検討1>
ロスバスタチンカルシウムと乳糖水和物、D−マンニトールあるいはトウモロコシデンプンとの配合時におけるロスバスタチンカルシウムの化学的安定性について検討した。下記に示す被験サンプル1〜6を製造し、それぞれ1000mgを遮光ガラス瓶に入れたものを2本ずつ準備し、1本を40℃75%相対湿度条件下にて密栓して1箇月保存、もう1本を同条件下にて開放して1箇月保存した。開始時及び1箇月保存後のロスバスタチンカルシウムの類縁物質生成率を、HPLCを用いて測定した。類縁物質生成率は、ロスバスタチン及びその類縁物質由来の総ピーク面積に対する面積百分率(%)として算出した。算出した各類縁物質生成率のうち最も高いものを最大の類縁物質生成率(%)として評価した。
[被験サンプル1]
ロスバスタチンカルシウム156mgとD−マンニトール8844mgを混合して得られた混合物。
[被験サンプル2]
ロスバスタチンカルシウム156mgとD−マンニトール8844mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥して得た乾燥顆粒。
[被験サンプル3]
被験サンプル1のD−マンニトールの代わりに乳糖水和物を用いて、被験サンプル1と同様の方法にて得た混合物。
[被験サンプル4]
被験サンプル2のD−マンニトールの代わりに乳糖水和物を用いて、被験サンプル2と同様の方法にて得た乾燥顆粒。
[被験サンプル5]
被験サンプル1のD−マンニトールの代わりにトウモロコシデンプンを用いて被験サンプル1と同様の方法にて得た混合物。
[被験サンプル6]
被験サンプル2のD−マンニトールの代わりにトウモロコシデンプンを用いて被験サンプル2と同様の方法にて得た乾燥顆粒。
表1に示すように、被験サンプル1及び2は、開始時と比較して密栓条件及び開放条件ともに最大の類縁物質生成率が増加しているものの、0.5%を下回る結果であった。一方、被験サンプル3及び4は、密栓条件では最大の類縁物質生成率は0.5%を下回るものの、開放条件では0.5%を上回る結果であった。被験サンプル5及び6は、開始時に対して密栓及び開放条件において最大の類縁物質生成率が0.5%を上回った。以上より、糖アルコール、特にD−マンニトールは、ロスバスタチンカルシウムの安定性を良好に維持することが判明した。
試験例2<添加剤との配合性検討2>
ロスバスタチンカルシウム又はロスバスタチンカルシウムとD−マンニトールとの混合物に、各種セルロース誘導体を配合した時のロスバスタチンカルシウムの化学的安定性について検討した。下記に示す実施例1〜4、比較例1〜3、及び参考例1〜4を製造し、それぞれ1000mgを遮光ガラス瓶に入れたものを2本ずつ準備し、1本を40℃75%相対湿度条件下にて密栓して1箇月保存、もう1本を同条件下にて開放して1箇月保存した。開始時及び1箇月保存後のロスバスタチンカルシウムの類縁物質生成率を、HPLCを用いて測定した。類縁物質生成率は、ロスバスタチン及びその類縁物質由来の総ピーク面積に対する面積百分率(%)として算出した。算出した各類縁物質生成率のうち最も高いものを最大の類縁物質生成率(%)として評価した。
[実施例1]
ロスバスタチンカルシウム51.9mg、D−マンニトール2240.5mg、及びエチルセルロース207.6mgを混合し、医薬組成物とした。
[実施例2]
実施例1のエチルセルロースの代わりにヒドロキシエチルセルロースを用いて、実施例1と同様に混合し、医薬組成物とした。
[実施例3]
実施例1のエチルセルロースの代わりにヒドロキシプロピルセルロースを用いて、実施例1と同様に混合し、医薬組成物とした。
[実施例4]
実施例1のエチルセルロースの代わりに低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを用いて、実施例1と同様に混合し、医薬組成物とした。
[比較例1]
実施例1のエチルセルロースの代わりにクロスカルメロースナトリウムを用いて、実施例1と同様に混合し、医薬組成物とした。
[比較例2]
ロスバスタチンカルシウム156mgと結晶セルロース8844mgとを混合し、医薬組成物とした。
[比較例3]
ロスバスタチンカルシウム156mgと結晶セルロース8844mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、乾燥顆粒からなる医薬組成物とした。
[参考例1]
ロスバスタチンカルシウム156mg、結晶セルロース7944mg、及び第三リン酸カルシウム900mgを混合し、医薬組成物とした。
[参考例2]
ロスバスタチンカルシウム156mg、結晶セルロース7944mg、及び第三リン酸カルシウム900mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、乾燥顆粒からなる医薬組成物とした。
[参考例3]
参考例1の第三リン酸カルシウムの代わりにメグルミンを用いて、参考例1と同様に混合し、医薬組成物とした。
[参考例4]
参考例2の第三リン酸カルシウムの代わりにメグルミンを用いて、参考例2と同様の方法により、乾燥顆粒からなる医薬組成物とした。
表2に示すように、実施例1〜4は、密栓条件及び開放条件ともに最大の類縁物質生成率が0.5%を下回り、良好な安定性を示す結果となった。比較例1〜3は開放条件で最大の類縁物質生成率が0.5%を上回り、安定性に問題のある結果となった。尚、比較例3では、開放条件のみならず密栓条件においても、最大の類縁物質生成率が0.5%を上回る結果となった。一方、アルカリ化剤を添加した参考例1〜4については、開放条件での最大の類縁物質生成率は、比較例1〜3と比較して低かったが、実施例1〜4よりも高かった。以上より、結晶セルロースを除くセルロース誘導体は、ロスバスタチンカルシウムの安定性を良好に維持することが判明した。
試験例3<錠剤の安定性検討>
以下に示す実施例5及び6のサンプルを製造(1錠あたりの各成分含有量を表3に示す)し、それぞれ30錠を遮光ガラス瓶に入れたものを2本ずつ準備し、1本を40℃75%相対湿度条件下にて密栓して1箇月保存、もう1本を同条件下にて開放して1箇月保存した。開始時及び1箇月保存後のロスバスタチンカルシウムの類縁物質生成率を、HPLCを用いて測定した。類縁物質生成率は、ロスバスタチン及びその類縁物質由来の総ピーク面積に対する面積百分率(%)として算出した。算出した各類縁物質生成率のうち最も高いものを最大の類縁物質生成率(%)として評価した。
[実施例5]
ロスバスタチンカルシウム78mg、D−マンニトール3492mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース900mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム30mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ8mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例6]
ロスバスタチンカルシウム65g、D−マンニトール222.5gを混合した。流動層造粒機(MP−01,株式会社パウレック製)により、ヒドロキシプロピルセルロース9gを含む水溶液を噴霧し湿式造粒を実施した。得られた造粒物を70℃で流動層乾燥し、得られた乾燥顆粒192.7gと低置換度ヒドロキシプロピルセルロース48.58gとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム1.62gとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をロータリー打錠機(菊水製作所製)により1錠あたり120mg,φ7.5mmの錠剤に圧縮成型した。
表4に示すように、実施例5及び6は密栓条件及び開放条件ともに最大の類縁物質生成率は0.5%を下回り、特に開放条件下では、前記試験例2の参考例1〜4の最大の類縁物質生成率よりも低い数値であった。このように、本発明の医薬製剤は、錠剤に圧縮成型した場合においても、良好なロスバスタチンカルシウムの安定性を示した。また、湿式造粒法により顆粒化した後に錠剤に圧縮成型した場合においても、ロスバスタチンカルシウムは同様の安定性を示すことが判明した。
試験例4<フィルムコート錠の安定性検討>
以下に示す実施例7〜9を製造(1錠あたりの各成分含有量を表5に示す)し、前述の実施例6と共に、それぞれ30錠を遮光ガラス瓶に入れ40℃75%相対湿度条件下にて開放して1箇月保存した。別に、前記実施例それぞれ30錠を25℃2000lux/時間条件下にて密栓して25日間保存し、累計120万luxの光を照射した。開始時、40℃75%相対湿度1箇月保存後、及び25℃2000lux/時間25日保存後のロスバスタチンカルシウムの類縁物質生成率を、HPLCを用いて測定した。類縁物質生成率は、ロスバスタチン及びその類縁物質由来の総ピーク面積に対する面積百分率(%)として算出した。算出した各類縁物質生成率のうち最も高いものを最大の類縁物質生成率(%)として評価した。
[実施例7]
ヒプロメロース52.50g、マクロゴール6000 9.75g、酸化チタン12.75g、黄色三二酸化鉄0.75g、及び三二酸化鉄0.1875gを含むコーティング液を調製した。前述の実施例6の錠剤を、当該コーティング液を用いてコーティング機(アクアコータ―,フロイント産業製)によりフィルムコート錠に製した。
[実施例8]
実施例7のコーティング液で、マクロゴール6000の代わりにトリアセチンを用いて、実施例7と同様の方法にてフィルムコート錠を得た。
[実施例9]
実施例7のコーティング液で、黄色三二酸化鉄及び三二酸化鉄を除き、実施例7と同様の方法にてフィルムコート錠を得た。
表6に示すように、実施例7〜9は遮光開放条件及び密栓曝光条件ともに最大の類縁物質生成率は0.5%を下回る結果となった。一方、実施例6は遮光開放条件では最大の類縁物質生成率は0.5%を下回る結果となったが、密栓曝光条件では最大の類縁物質生成率は0.5%を上回る結果となった。以上より、水溶性セルロース誘導体及び酸化チタン等の着色剤を含むフィルム層により被覆することにより、光に対しても、良好なロスバスタチンカルシウムの安定性を示すことが判明した。
試験例5<錠剤の安定性検討2>
以下に示す実施例10〜13のサンプルを製造(1錠あたりの各成分含有量を表7に示す)し、試験例3と同様に、安定性試験を実施した。
[実施例10]
ロスバスタチンカルシウム750mg、イソマルト9900mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mg、タルク450mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3000mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.5mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例11]
ロスバスタチンカルシウム2250mg、エリスリトール6900mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mg、ケイ酸マグネシウム1200mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3750mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.5mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例12]
ロスバスタチンカルシウム750mg、D−マンニトール9900mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mg、タルク450mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3000mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.5mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例13]
ロスバスタチンカルシウム2250mg、D−マンニトール6900mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mg、ケイ酸マグネシウム1200mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3750mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.5mmの錠剤に圧縮成型した。
表8に示すように、実施例10〜13は密栓条件及び開放条件ともに最大の類縁物質生成率は0.5%を下回り、ロスバスタチンカルシウムの安定性が良好であることが確認された。本試験から、本発明の医薬製剤においては、糖アルコールとしてD−マンニトール以外の糖アルコールを使用することができること、及び、更に他の添加剤やアルカリ化剤を追加することもできることが判明した。
試験例6<錠剤の安定性検討3>
以下に示す実施例14〜17のサンプルを製造(1錠あたりの各成分含有量を表9に示す)し、試験例3と同様に、安定性試験を実施した。
[実施例14]
ロスバスタチンカルシウム750mg、イソマルト10350mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3000mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.0mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例15]
ロスバスタチンカルシウム2250mg、エリスリトール8100mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3750mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.0mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例16]
ロスバスタチンカルシウム750mg、D−マンニトール12600mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒とクロスポビドン750mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.0mmの錠剤に圧縮成型した。
[実施例17]
ロスバスタチンカルシウム2250mg、D−マンニトール7350mg、ヒドロキシプロピルセルロース750mgを混合し、精製水により湿式造粒を実施した。得られた造粒物を60℃の棚式乾燥機にて3時間乾燥し、得られた乾燥顆粒と低置換度ヒドロキシプロピルセルロース3750mg、アミノアクリルメタクリレートコポリマーE750mgとを混合した。前記混合物とステアリン酸マグネシウム150mgとを混合し打錠用顆粒とした。前記打錠用顆粒をオートグラフ(株式会社島津製作所製)により1錠あたり150mg,φ7.0mmの錠剤に圧縮成型した。
表10に示すように、実施例14〜17は密栓条件及び開放条件ともに最大の類縁物質生成率は0.5%を下回り、ロスバスタチンカルシウムの安定性が良好であることが確認された。本試験からも、本発明の医薬製剤においては、糖アルコールとしてD−マンニトール以外の糖アルコールを使用することができること、及び、更に他の添加剤を追加することもできることが判明した。

Claims (17)

  1. (A)ロスバスタチン又はその塩、(B)イソマルト、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、及びマンニトールからなる群から選択される1種以上の糖アルコール、及び(C)メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される1種以上のセルロース誘導体を混合された状態で含み、実質的に結晶セルロースを含まないことを特徴とし、水溶性セルロース誘導体及び着色剤を含むコーティング層を有する、圧縮成形された錠剤の形態である医薬製剤(デンプン類、クロスカルメロースナトリウム、微粉末シリカ、又はL-アルギニンを含む医薬製剤を除く)。
  2. (A)ロスバスタチン又はその塩、(B)イソマルト、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、及びマンニトールからなる群から選択される1種以上の糖アルコール、及び(C)メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される1種以上のセルロース誘導体を混合された状態で含み、実質的に結晶セルロースを含まないことを特徴とし、含有成分の一部又は全部が湿式造粒法により造粒されている、医薬製剤(デンプン類、クロスカルメロースナトリウム、微粉末シリカ、又はL-アルギニンを含む医薬製剤を除く)。
  3. 遮光条件下、40℃75%相対湿度下で、密栓条件及び開放条件のいずれにおいても、1箇月保存した後の最大の類縁物質生成率が1%以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の医薬製剤。
  4. 遮光条件下、40℃75%相対湿度下で、密栓条件及び開放条件のいずれにおいても、1箇月保存した後の最大の類縁物質生成率が0.5%以下であることを特徴とする、請求項3に記載の医薬製剤。
  5. 前記(A)ロスバスタチン又はその塩を医薬製剤全体に対して0.5〜30質量%含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の医薬製剤。
  6. 前記(B)糖アルコールを医薬製剤全体に対して30〜95質量%含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の医薬製剤。
  7. 前記(C)のセルロース誘導体を医薬製剤全体に対して1〜50質量%含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の医薬製剤。
  8. 前記(B)糖アルコールが、イソマルト、エリスリトール、及びマンニトールからなる群から選択される1種以上である、請求項1〜7のいずれかに記載の医薬製剤。
  9. 前記(C)のセルロース誘導体として、水溶性セルロース誘導体及び水不溶性セルロース誘導体をそれぞれ1種以上含む、請求項1〜8のいずれかに記載の医薬製剤。
  10. 前記水溶性セルロース誘導体を医薬製剤全体に対して0.5〜30質量%含み、かつ前記水不溶性セルロース誘導体を医薬製剤全体に対して1〜50質量%含むことを特徴とする、請求項9に記載の医薬製剤。
  11. 前記(B)糖アルコールがマンニトール、前記(C)のセルロース誘導体がヒドロキシプロピルセルロース及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースである、請求項1〜10のいずれかに記載の医薬製剤。
  12. 含有成分の一部又は全部が湿式造粒法により造粒されている、請求項1又は3〜11のいずれかに記載の医薬製剤。
  13. 前記(A)ロスバスタチン又はその塩及び前記(B)糖アルコールが湿式造粒法により造粒されている、請求項2又は12に記載の医薬製剤。
  14. 実質的にアルカリ化剤を含まないことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の医薬製剤。
  15. 圧縮成形された錠剤の形態である、請求項2〜14のいずれかに記載の医薬製剤。
  16. 更に、水溶性セルロース誘導体及び着色剤を含むコーティング層を有する、請求項15に記載の医薬製剤。
  17. 前記水溶性セルロース誘導体がヒプロメロース及びヒドロキシプロピルセルロースからなる群から選択される1以上の成分であり、前記着色剤が、黄色三二酸化鉄、褐色三二酸化鉄、三二酸化鉄、酸化チタン、食用黄色4号、及び食用黄色5号からなる群から選択される1以上の成分である、請求項1又は16に記載の医薬製剤。
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