JP6432742B2 - エピタキシャル成長装置及びエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

エピタキシャル成長装置及びエピタキシャルウェーハの製造方法 Download PDF

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本発明は、エピタキシャル成長装置及びエピタキシャルウェーハの製造方法に関する。
例えば、半導体デバイスの製造工程においては、外気を遮断した反応炉内に配置した基板上に反応ガスを供給して基板にエピタキシャル層(薄膜)をエピタキシャル成長させる工程がある。この工程に使用される一般的な枚葉式の気相成長装置は円盤状のサセプタを有し、サセプタの表面には、基板の直径より数ミリ大きい内径を有する凹状のポケット部が形成され、ポケット部に基板が載置される。また、サセプタの裏面には、サセプタを支持するアームが接続し、アームには、例えば、鉛直方向の下方に沿って延びるサポートシャフトと称する軸部が接続する。軸部は軸部の軸線回りに回転可能であり、軸部が軸線回りに回転することで、サセプタとともにサセプタのポケット部に載置された基板が回転する。
ポケット部に載置される基板は、サセプタに対して昇降動作するリフトピンと称される複数本のピンによりポケット部に搬送される。具体的には、ポケット部にはサセプタの表裏を貫通する複数の貫通孔が形成される。各貫通孔にはサセプタに対して昇降可能に動作するリフトピンが挿入される。例えば、サセプタの上方に搬送された基板をポケット部に載置する場合は、各貫通孔から上方にリフトピンを突出させ、突出した複数のリフトピンの先端面で基板の裏面を支持するように基板を受け取る。そして、各リフトピンで基板を支持したまま各リフトピンを同時に下降させ、ポケット部に基板を降ろすことでポケット部に基板が載置される。基板を載置した後、リフトピンは、引き続き下降し、例えば、リフトピンの上端部が貫通孔に引っ掛かった状態で止まる。その後、軸部を軸線回りに回転させることで、サセプタとともにポケット部に載置された基板を回転させ、基板上に反応ガスを導入してエピタキシャル成長が施される。
ポケット部に載置される基板は、基板とポケット部との間の隙間が基板の周方向に沿って均一となるように基板の中心がポケット部の中心に一致するように載置されることが望ましい。しかし、ポケット部と基板の中心がずれることで、ポケット部と基板との間の隙間が基板の周方向で不均一になる場合がある。このように載置された基板に対してエピタキシャル成長を施すと、不均一となった隙間によりエピタキシャル成長時に供給される反応ガスの流れが変化する。その結果、基板の外周部に成長するエピタキシャル層の膜厚分布が不均一となり、製造されるエピタキシャルウェーハの平坦度が悪化してしまう。
平坦度を悪化させる基板の載置位置のずれの原因としては、反応炉内に位置するサセプタが熱変形して反応炉内におけるサセプタの位置がずれ、ポケット部に載置される基板の中心がポケット部の中心からずれることが考えられる。そこで、特許文献1では、先にサセプタに載置された基板の位置を測定し、測定した位置に基づき基板を搬送する搬送ロボットが次にサセプタの上方で停止する位置を調節し、ポケット部に載置される基板の載置位置のずれを抑制している。
しかし、特許文献1では、基板がリフトピンに渡される前、即ち、搬送ロボットに支持された基板の位置を搬送ロボットで調節するものであり、基板がリフトピンに渡された後においては、基板の位置を調節できない。搬送ロボットに支持された基板がリフトピンに渡される際は、基板の裏面がリフトピンの先端面で突き上げられ、搬送ロボットで調節された基板の位置が水平方向にずれてリフトピンに基板が受け渡される。この位置ずれが毎回同じ位置にずれる場合は、特許文献1の方法により基板の載置位置のずれを抑制することもできる。しかし、搬送ロボットからリフトピンに基板を受け渡す際に生じる基板の位置ずれは基板毎に変化する。それ故、搬送ロボット上で基板の位置を調節してもポケット部に載置される基板の載置位置のばらつきを十分に抑制することができない。
そこで、特許文献2及び3には、リフトピンに載置された基板を観察し、その観察結果を利用して基板にエピタキシャル成長を施すエピタキシャルウェーハの製造方法が開示されている。
特開2014−127595号公報 特開平10−294287号公報 特開2014−229861号公報
しかし、特許文献2及び3では、リフトピンにおける基板の反りを観察するものであり、リフトピン上における基板の位置のずれを調節するものではない。
本発明の課題は、リフトピンに支持された基板とサセプタとの位置関係を調節可能なエピタキシャル成長装置及びエピタキシャルウェーハの製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明のエピタキシャル成長装置は、
基板が載置されるサセプタと、
サセプタの表裏を貫通する貫通孔と、
貫通孔に挿入されてサセプタとの間で基板の受け渡しするために基板を支持して搬送するリフトピンと、
リフトピンに支持された基板の水平方向の位置情報を取得する取得部と、
サセプタとリフトピンとの水平方向の相対的な位置関係を変更することが可能な駆動部と、
位置情報に基づき駆動部を制御して水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節する制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明のエピタキシャル成長装置では、リフトピンに支持された基板の水平方向の位置情報に基づきサセプタとリフトピンとの水平方向の相対的な位置関係を変更する。よって、リフトピンに支持された基板とサセプタとの水平方向の位置関係を調節することが可能となる。
本発明の実施態様では、制御部は、駆動部を制御して水平方向にサセプタを移動させて位置関係を調節する。これによれば、基板を支持するリフトピンの代わりにサセプタを移動させることで、リフトピンに載置された基板の位置がずれることなく、水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節できる。
また、本発明の別の実施態様では、制御部は、駆動部を制御して水平方向にリフトピンを移動させて位置関係を調節する。これによれば、リフトピンを移動させる場合でも水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節できる。
本発明の実施態様では、駆動部は、サセプタに対してリフトピンを相対的に上下方向に移動させることが可能であり、制御部は、駆動部を制御してサセプタに対してリフトピンを相対的に下降させてサセプタに基板を載置する。これによれば、水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節した基板をサセプタに載置できる。
本発明の実施態様では、取得部は、リフトピンに支持された基板の上方から基板の撮像画像を撮像して撮像画像を位置情報として取得する撮像部を有する。これによれば、基板の撮像画像により基板の位置情報を容易に取得できる。
本発明の実施態様では、水平方向において互いに直交する2つの軸を第1軸と第2軸とし、撮像部は、第1軸の一端側に位置する基板の端部を含む領域を撮像する第1カメラと、第2軸の一端側に位置する基板の端部を含む領域を撮像する第2カメラとを有し、第1及び第2カメラが撮像する撮像画像を位置情報とする。これによれば、基板の中心回りに90度ずれた基板の端のペアを撮像することで、撮像画像から、例えば、基板の中心位置などの基板の位置情報を精度よく取得することが可能となる。
本発明の実施態様では、駆動部は、上下方向に延びる軸線回りにサセプタとリフトピンを同期して回転させることが可能である。これによれば、気相成長時などにリフトピンに阻害されずにサセプタを回転させることが可能となる。
本発明の実施態様では、サセプタを支持して駆動部に接続するサセプタ支持部と、リフトピンを支持して駆動部に接続するリフトピン支持部と、を備え、駆動部は、サセプタ支持部を通じてサセプタを間接的に作動させ、かつ、リフトピン支持部を通じてリフトピンを間接的に作動させる。これによれば、駆動部により間接的にサセプタ及びリフトピンを移動、回転させることができる。
本発明の実施態様では、リフトピンの下端は、リフトピン支持部に固定されている。これによれば、リフトピンが移動する際にリフトピンがぐらつくのを抑制できる。よって、リフトピンで基板を移動させる際にリフトピン上で基板の位置がずれるのを抑制することができる。
また、本発明のエピタキシャルウェーハの製造方法は、
サセプタに向けて基板を搬送するためのリフトピンに支持された基板の水平方向の位置を計測する計測工程と、
計測工程で計測した位置に基づき水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節する調節工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明は、エピタキシャルウェーハの製造方法として構成したものである(前述の発明はエピタキシャル成長装置として構成したものである)。前述の発明と同様にリフトピンに支持された基板とサセプタとの水平方向の位置関係を調節することが可能となる。
本発明の実施態様では、調節工程は、リフトピン又はサセプタの少なくとも一方を水平方向に移動させて位置関係を調節する。これによれば、水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節できる。
本発明の実施態様では、調節工程後にサセプタに対してリフトピンを相対的に下降させ、サセプタに基板を載置する載置工程を備える。これによれば、水平方向におけるサセプタと基板との位置関係を調節した基板をサセプタに載置できる。
本発明の実施態様では、載置工程は、リフトピンの姿勢を維持した状態でサセプタに対してリフトピンを相対的に下降させる。これによれば、リフトピンが移動する際にリフトピンがぐらつくのを抑制できる。そのため、リフトピンで基板を搬送する際にリフトピン上で基板の位置がずれるのを抑制することができる。
本発明の実施態様では、載置工程後に基板にエピタキシャル層を成長させる成長工程を備える。これによれば、基板に成長させるエピタキシャル層の外周部において、膜厚分布の均一性の良いエピタキシャルウェーハを製造することができる。
本発明の実施態様では、計測工程は、リフトピンに支持された基板の上方から基板の撮像画像を撮像し、撮像画像に基づき基板の水平方向の位置を計測する。これによれば、基板の撮像画像により基板の位置情報を容易に取得できる。具体的には、水平方向において互いに直交する2つの軸を第1軸と第2軸とし、計測工程は、第1軸の一端側に位置する基板の端部を含む領域と、第2軸の一端側に位置する基板の端部を含む領域を撮像画像として撮像する。これによれば、基板の中心回りに90度ずれた基板の端のペアを撮像することで、撮像画像から、例えば、基板の中心位置などの基板の位置情報を精度よく取得することが可能となる。
本発明の一例の枚葉式の気相成長装置を示す模式断面図。 図1のサセプタに基板を載置した一例を示す模式平面図。 図1の基板が載置されていないサセプタ、リフトピン、サセプタ支持部及びリフトピン支持部等を示す模式図。 図3の状態からサセプタに対して相対的にリフトピンを上昇させた状態を示す模式図。 サセプタに対して相対的に上昇したリフトピンに支持された基板と、サセプタとの位置関係を示す模式平面図。 図5の状態からサセプタに対して相対的にリフトピンを水平方向に移動させ、基板の中心とポケット部の中心を一致させた状態を示す模式平面図。 図3の気相成長装置の制御部の一例を示すブロック図。 比較例で使用した枚葉式の気相成長装置を示す模式断面図。 図8の気相成長装置におけるリフトピンを上昇させ、リフトピンの先端面で基板を支持した状態を示す模式拡大図。 図9の状態からリフトピンを下降させてサセプタに基板を載置した状態を示す模式拡大図。
図1は本発明のエピタキシャル成長装置の一例の枚葉式の気相成長装置1を示す。気相成長装置1により半導体基板(以下、「基板W」とする)にエピタキシャル層が気相成長され、エピタキシャルウェーハが製造される。気相成長装置1により、例えば、シリコン単結晶基板にシリコンエピタキシャル層を成長してシリコンエピタキシャルウェーハが製造される。
気相成長装置1は、透明石英製の天板2aを有する反応炉2を備える。反応炉2の内部には、サセプタ3と、サセプタ3との間で基板Wの受け渡しをするリフトピン4と、サセプタ3を支持する石英製のサセプタ支持部5と、リフトピン4を支持する石英製のリフトピン支持部6を備える。
サセプタ3は、基板Wを水平又は略水平に支持するように円盤状に形成される。図2に示すようにサセプタ3は、サセプタ3の表面が円盤状に窪むポケット部3aと、ポケット部3aの表面からサセプタ3の裏面に向けて貫通する複数の貫通孔3bを備える。ポケット部3aは、基板Wの直径より数ミリ大きく、基板Wの厚みと同程度の深さにサセプタ3の上面が円盤状にくり貫かれた凹状に形成される。ポケット部3aの内側には基板Wが載置される。貫通孔3bは、例えば、円筒状の孔として形成され、貫通孔3bは、図2に示す平面視におけるポケット部3aの中心C1回りに等角度間隔に複数(3つ)形成される。図1では2つの貫通孔3bが図示され、サセプタ3は、ポケット部3aに基板Wが載置された状態で鉛直方向に延びる軸線O回りに回転可能なように反応炉2内に配置される。
サセプタ3の貫通孔3bには、サセプタ3との間で基板Wの受け渡しをするリフトピン4が挿入される。リフトピン4は、例えば、貫通孔3bの内径より小さい直径を有する円柱状に形成される。円柱状のリフトピン4の上端部(先端面)は、サセプタ3との間で基板Wを受け渡す際に基板Wを支持する支持面となり、リフトピン4の下端部は、後述するリフトピン支持部6に固定される。リフトピン4が貫通孔3bに挿入された状態で、リフトピン4は貫通孔3b内を一定の距離、水平方向に移動可能なように貫通孔3bの内径とリフトピン4の直径の寸法が設定される(図2参照)。
図1に示すようにサセプタ3は、サセプタ支持部5で支持される。サセプタ支持部5は、サセプタ3の裏面側からサセプタ3を水平又は略水平に支持するように位置する。サセプタ支持部5は、軸線Oを軸心とするように鉛直方向に円筒状に延びる筒状部5aと、筒状部5aの上端部から放射状に延びてサセプタ3の裏面に接続するアーム5bを備える。
リフトピン4は、図1に示すリフトピン支持部6で支持される。リフトピン支持部6は、上端部が筒状部5aから突出するように筒状部5aに挿入される円柱状の支柱部6aと、支柱部6aの上端部から放射状に延びてリフトピン4の下端部に接続するアーム6bを備える。アーム6bにはリフトピン4の下端が固定され、アーム6bからリフトピン4が軸線Oに沿って突出するようにリフトピン4の姿勢が維持される。筒状部5aに支柱部6aが挿入された状態で支柱部6aは筒状部5a内を一定の距離、水平方向に移動可能なように筒状部5aの内径と支柱部6aの外径の寸法が設定される。
筒状部5aと支柱部6aの下端部にはそれぞれ駆動部7が接続される。駆動部7は、筒状部5aと支柱部6aを独立して作動させる駆動手段(例えば、モーター)として構成される。駆動部7は、筒状部5aを軸線O回りに回転可能であり、軸線Oに沿うように筒状部5aを上下方向と水平方向(軸線Oに直交する平面の面内方向)に筒状部5aを移動可能である。また、駆動部7は、支柱部6aを軸線O回りに回転可能であり、軸線Oに沿う上下方向に移動可能である。
図3及び図4は、駆動部7によりリフトピン4を上下に作動させた様子を示す。図中のX軸、Y軸、Z軸は互いに直交する軸であり、Z軸が軸線Oに対応する上下方向に延びる軸であり、X軸とY軸が水平方向において互いに直交して延びる軸である。図3に示す位置から駆動部7が筒状部5aだけを下降又は支柱部6aだけを上昇させると、筒状部5aが支柱部6aに対して相対的に下降することでリフトピン4が貫通孔3bから突出する(図3→図4)。逆に貫通孔3bから突出したリフトピン4を下降させる場合には、駆動部7が筒状部5a又は支柱部6aを逆に作動させることで、リフトピン4が貫通孔3bの内部に収まる(図4→図3)。
図5及び図6は、駆動部7によりリフトピン4をサセプタ3に対して相対的に水平方向に移動させた様子を示す。図中のX軸とY軸は、図3及び図4のX軸とY軸に対応する軸である。図5及び図6は、貫通孔3bから突出したリフトピン4上に基板Wが支持された状態を示しており、図4のリフトピン4上に基板Wが載置された状態に相当する。図5に示す位置から駆動部7が筒状部5aを水平方向(X軸・Y軸方向)に移動させると、筒状部5aが水平方向に移動し、リフトピン4がサセプタ3に対して相対的に水平方向に移動する。駆動部7が筒状部5aを作動させると、例えば、ポケット部3aの中心C1からずれた基板Wの中心C2を中心C1に一致させることができ(図5→図6)、リフトピン4とサセプタ3の水平方向の位置関係が調節される。
図1に戻って、反応炉2の外側には反応炉2の左右にガス供給管8及びガス排出管9が配置される。また、反応炉2の上下に複数のランプ10が配置されるとともに、反応炉2内のサセプタ3に載置された基板Wの上方に複数のカメラ11が配置される。
ガス供給管8は、反応炉2の水平方向の一端側(図1左側)に位置し、反応炉2内に各種のガスを略水平に供給する。ガス供給管8は、例えば、気相成長時には反応炉2内に気相成長ガスGを供給する。気相成長ガスGは、シリコン単結晶膜の原料となる原料ガスと、原料ガスを希釈するキャリアガスと、単結晶膜に導電型を付与するドーパントガスを有する。
ガス排出管9は、反応炉2の水平方向の他端側(図示右側)に位置し、反応炉2内のガスを反応炉2外に排出する。ガス排出管9からは、基板Wを通過した気相成長ガスG等が排出される。
ランプ10は、反応炉2の上下に複数配置され、気相成長時に反応炉2内を加熱して反応炉2内に位置する基板W等の温度を調節する熱源となる。
カメラ11は、反応炉2の透明石英製の天板2aの上方に位置し、天板2aを通して反応炉2内を撮影する。カメラ11は、第1カメラ11aと第2カメラ11bを有して、第1及び第2カメラ11a、11bにより、リフトピン4に支持された基板Wを撮影する。具体的には、第1及び第2カメラ11a、11bにより図2に示す撮像領域R1、R2を撮像する。図2では、図2に示すポケット部3aの中心C1が原点となるように水平方向で互いに直交するX軸とY軸が図示される。撮像領域R1は、X軸の一端側に位置する(X軸の値が最大値となる)基板Wの端p1を含む領域である。撮像領域R2は、Y軸の一端側に位置する(Y軸の値が最大値となる)基板Wの端p2を含む領域である。第1、第2カメラ11a、11bによりXY平面上(水平方向)における基板Wの位置を計測することが可能な撮像画像(動画等)が撮像される。カメラ11が本発明の「取得部」及び「撮像部」に相当する。
図3及び図4に示すように第1及び第2カメラ11a、11b並びに駆動部7は、それらを各々制御する制御部12に電気的に接続される。制御部12は、図7に示すように上記の各部を制御する制御用のコンピュータとして構成される。具体的には、コンピュータは、CPU12a、RAM12b及びROM12cを備え、それらがバス13でI/Oポート14(入出力インターフェース)に接続される。そして、I/Oポート14には、第1及び第2カメラ11a、11b並びに駆動部7が接続される。
CPU12aは、第1及び第2カメラ11a、11b並びに駆動部7とのデータ通信及びデータ通信で取得したデータ等の情報処理の全般を司る。CPU12aには、例えば、カメラ11a、11bで撮像された撮像画像がカメラ11a、11bから送信される。RAM12bはCPU12aの作業領域として機能する揮発性の記憶部である。ROM12cは、カメラ11a、11bと駆動部7とのデータ通信、及びそれらとのデータ通信で受信したデータを処理するために必要なデータとソフトウェア(プログラム)を記憶する不揮発性の記憶部である。
ROM12cには、カメラ11a、11bに関するプログラムとして、カメラ11aから入力される撮像画像から基板Wの位置を計測する計測プログラムP1が格納される。また、ROM12cには、駆動部7に関するプログラムとして、駆動部7の駆動を制御する制御プログラムP2が格納される。
計測プログラムP1は、撮像領域R1を撮像した第一カメラ11a及び撮像領域R2を撮像した第二カメラ11bの撮像画像から図2に示すXY平面上(水平方向)の基板Wの位置を計測する。図2におけるX軸とY軸の原点はポケット部3aの中心C1上に設定され、計測プログラムP1は、例えば、ポケット部3aの中心C1と基板Wの中心C2とのXY平面上の位置ずれを基板Wの位置情報として計測する。具体的には、撮像領域R1からX軸の値が最大値となる基板Wの端p1の座標を算出し、撮像領域R2からY軸の値が最大値となる基板Wの端p2の座標を算出する。両座標は基板Wの中心C2回りに90度ずれた基板Wの端の座標となるため、両座標から基板Wの中心C2座標を算出し、ポケット部3aの中心C1と基板Wの中心C2のXY平面上の位置ずれを計測できる。なお、第1及び第2カメラ11a、11bから取得した2つの座標から基板Wの中心C2を計測することで、基板Wの中心C2の位置を精度よく計測できる。
図7に戻って、制御プログラムP2は、サセプタ3の上方に搬送された基板Wをサセプタ3のポケット部3aに搬送するために駆動部7を制御する。具体的には、制御プログラムP2は、サセプタ3の上方に搬送された基板Wの裏面を各リフトピン4の先端面で支持して基板Wをサセプタ3に搬送するように駆動部7を制御する。リフトピン4で基板Wをサセプタ3に搬送する際に、リフトピン4に支持された基板Wの中心C2が、例えば、図2に示すXY平面上でポケット部3aの中心C1とずれる場合がある。このような場合、制御プログラムP2は、計測プログラムP1で計測した位置ずれに基づき中心C1、C2のずれがなくなるように駆動部7を制御してサセプタ3を水平方向に移動させる。また、ポケット部3aに基板Wが載置された後は、制御プログラムP2は、サセプタ3及びリフトピン4を同期させて軸線O回りに回転させるように駆動部7を制御する。
以上、気相成長装置1の主要な各部を説明した。次に、図示しない搬送ロボットにより反応炉2内に搬送された基板Wにエピタキシャル層を成長させる一連の工程を説明する。基板Wは、図示しない搬送ロボットによりサセプタ3の上方に搬送され、サセプタ3の上方に搬送された基板Wは、例えば、次のようにしてサセプタ3上に載置される。搬送ロボットによりサセプタ3の上方に基板Wが搬送されると、CPU12aはROM12cの制御プログラムP1等を読み出し、駆動部7を以下のように制御する。
CPU12aは、駆動部7により支柱部6aを上昇させてリフトピン4を持ち上げ、貫通孔3bからリフトピン4が突出させる(図3→図4)。リフトピン4は、自身の先端面が基板Wの裏面に到達するまで上昇し、リフトピン4の先端面で基板Wの裏面を支持して基板Wを受け取る。リフトピン4が基板Wを受け取ると、CPU12aは、第1及び第2カメラ11a、11bに対して図2に示す撮像領域R1、R2の撮像画像を撮像させる。CPU12aには、第1及び第2カメラ11a、11bから撮像画像(画像データ)が送信され、CPU12aは送信された画像データをRAM12bに格納する。すると、CPU12aは格納した画像データと計測プログラムP1を読み出し、リフトピン4に支持された基板Wの中心C2がポケット部3aの中心C1から水平方向にずれた距離と方向(位置情報)を計測する。そして、CPU12aは計測した位置データをRAM12bに格納する(計測工程)。
CPU12aは、位置データを計測すると、図2に示すXY平面上での基板Wの中心C2とポケット部3aの中心C1とのずれがなくなるように駆動部7を制御する。駆動部7により水平方向に筒状部5aを移動させることでサセプタ3を移動させ(図5→図6)、ポケット部3aの中心C1と基板Wの中心C2のずれをなくし、サセプタ3と基板Wとの位置関係を調節する(調節工程)。
調節工程が終了すると、CPU12aは駆動部7を制御して支柱部6aを下降させて各リフトピン4を同時に下降させる(図4→図3参照)。すると、リフトピン4が降下してリフトピン4に支持された基板Wがポケット部3aに載置される。その後、リフトピン4は更に降下し、図1に示すようにリフトピン4は、リフトピン4の先端面が基板Wの裏面から離れた位置で停止する(載置工程)。
以上のようにして基板Wがサセプタ3のポケット部3aに搬送される。載置工程の終了後、CPU12aは、駆動部7を制御して筒状部5a及び支柱部6aを軸線O回りに同期させて回転させる。これにより、サセプタ3及びサセプタ3に載置された基板Wを軸線O回りに回転させるとともに、反応炉2内に気相成長ガスGを導入して基板Wにエピタキシャル成長し、エピタキシャルウェーハを製造する(成長工程)。
以上の各工程を経てエピタキシャルウェーハが製造される。製造されるエピタキシャルウェーハにおいては、ポケット部3aに載置された基板Wの位置に応じて基板Wに供給される気相成長ガスGの流れが変化し、エピタキシャルウェーハ中のエピタキシャル層の膜厚に影響が生じる。図2に示すようにポケット部3aに載置された基板Wの中心C2がポケット部3aの中心C1から水平方向にずれていると、基板Wの周方向でポケット部3aとの間に不均一な隙間が生じる。この状態で基板Wにエピタキシャル層を成長すると、成長するエピタキシャル層の膜厚が不均一となり、製造されるエピタキシャルウェーハの平坦度が悪化する。
そこで、従来では、このようなウェーハの平坦度を悪化させる基板Wの載置位置のずれを抑制するために、サセプタ3の上方に基板Wを搬送する搬送ロボットがサセプタ3の上方に停止する位置を調節していた。しかし、搬送ロボットからリフトピン4に基板Wを受け渡す際に、基板Wの裏面がリフトピン4の先端面で突き上げられ、搬送ロボットで調節された基板Wの位置が水平方向にずれて基板Wがリフトピン4上に受け渡される。更に、搬送ロボットからリフトピン4に基板Wを受け渡す際の基板Wの位置ずれは基板W毎に変化するため、搬送ロボット上で基板Wの位置を調節してもポケット部3aに載置される基板Wの位置のばらつきを抑制できない。
そこで、本実施態様では、図2に示すようにリフトピン4に支持された基板WのXY平面上(水平方向)の基板Wの中心C2とポケット部3aの中心C1のずれを計測し、このずれを無くすようにサセプタ3と基板Wの位置関係を調節する。具体的には、駆動部7によりサセプタ3を図2のXY平面上を移動させ、基板Wの中心C2を目標位置(ポケット部3aの中心C1の直上)に調節する。これにより、リフトピン4に支持された基板Wとポケット部3aとの位置関係を調節できる。そして、その後、駆動部7によりリフトピン4を降下させて基板Wをポケット部3aに載置すれば、基板Wとポケット部3aの水平方向の位置関係を維持した状態で基板Wをポケット部3aに載置することが可能となる。また、基板Wをポケット部3aに搬送するリフトピン4の下端は、リフトピン支持部6に固定されるため、リフトピン4が基板Wを搬送する際(リフトピン4が降下する際)のリフトピン4のぐらつきが抑制される。よって、リフトピン4上で水平方向におけるサセプタ3との位置関係を調節した基板Wをポケット部3aに載置する場合に、ポケット部3aに載置される基板Wの位置がずれるのを抑制できる。
本発明の効果を確認するために以下の実験を行った。以下においては、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。
(実施例)
直径300mm、主表面の面方位が(100)及び導電型がP型であるシリコン単結晶基板(基板W)と気相成長装置1を用意した。次に、気相成長装置1の反応炉2内に用意した基板Wを搬入し、搬入した基板W上に導電型がP型、抵抗率が1Ω・cmのエピタキシャル層を3μm成長してエピタキシャルウェーハを製造した。エピタキシャルウェーハを製造するにあたり、リフトピン4で基板Wをサセプタ3に搬送する際には、上記と同様にして水平方向における基板Wとサセプタ3との位置関係を調節した。具体的には、リフトピン4上に支持された基板Wの中心C2とポケット部3aの中心C1との水平方向の位置ずれがなくなるように、サセプタ3の位置を調節した後、基板Wをポケット部3aに載置した。
そして、上記の条件で製造したエピタキシャルウェーハの平坦度を評価した。平坦度の評価に際しては、エピタキシャルウェーハの外周部に形成した扇状の領域内のESFQR(Edge Site Front Least Squares Range)を測定し、ESFQRを測定した全領域の中の最大値をESFQRmaxとして取得して平坦度を評価した。なお、測定に際して、測定除外領域(Edge Exclusion)を2mmとし、エピタキシャルウェーハの全周を5度間隔で72分割して径方向の一辺の長さが30mmとなる扇状の領域をESFQRの測定領域とした。
以上のようにして25枚のエピタキシャルウェーハを製造し、製造した各エピタキシャルウェーハからESFQRmaxを取得し、25枚のエピタキシャルウェーハのESFQRmaxの平均(平均ESFQRmax)を算出した。また、各エピタキシャルウェーハを製造する際にポケット部3aに載置された基板Wの中心C2とポケット部3aの中心C1との載置位置のずれ(中心C1とC2との距離)を基板W毎に測定して載置位置のずれの平均値を算出した。
(比較例)
比較例では、次に示す構成以外は気相成長装置1と同様の従来からある気相成長装置101(図8)を用いてシリコンエピタキシャルウェーハを製造した。以下、気相成長装置101の説明をするが、気相成長装置1と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略し、特有の構成について説明する。気相成長装置101は、サセプタ3の代わりにサセプタ103、リフトピン4の代わりにリフトピン104、サセプタ支持部5の代わりにサセプタ支持部105、リフトピン支持部6の代わりにリフトピン支持部106、駆動部7の代わりに駆動部107を備える。
サセプタ103はフランジ状の貫通孔103bを有する。リフトピン104は貫通孔103bに対応したフランジ状の頭部を有し、リフトピン104は図8に示すように貫通孔103bにぶら下がることが可能である。サセプタ支持部105は、軸線Oに沿って位置する支柱部105aと、支柱部105aの上端部から延びてサセプタ103に接続するアーム105bを有する。アーム105bにはリフトピン104をガイドする貫通孔Hが形成される。リフトピン支持部106は、支柱部105aを囲む筒状部106aと、筒状部106aの上端部からリフトピン104の下方に延びるアーム106bを有する。アーム106bは、リフトピン104の下端を支持可能な台座を有する。支柱部105a及び筒状部106aの下端は、駆動部107に接続する。駆動部107は、支柱部105aと筒状部106aを独立して作動させる。駆動部107は、支柱部105a及び筒状部106aを軸線O回りに回転可能であり、軸線Oに沿うように支柱部105a及び筒状部106aを上下方向に移動可能である。
図9及び図10は、サセプタ103の上方に搬送された基板Wがリフトピン104によりサセプタ103に搬送される様子を示す。気相成長装置101では、駆動部107が支柱部105aと筒状部106aを水平方向に作動できず、リフトピン104上で基板Wとサセプタ103の水平方向の位置関係を調節できない。このような気相成長装置101を用いる以外は、実施例と同じ条件にして合計25枚のエピタキシャルウェーハを製造し、平均ESFQRmaxと基板Wの載置位置のずれの平均値を算出した。
実施例及び比較例で得られた測定結果は次のようになった。実施例では、載置位置のずれの平均値が84μm、平均ESFQRmaxが17nmに対して、比較例では、載置位置のずれの平均値が243μm、平均ESFQRmaxが32nmとなった。よって、実施例では、ポケット部3aに載置される基板Wの載置位置のばらつきが低減するとともに、製造されたエピタキシャルウェーハの外周部における平坦度が良好になった。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその具体的な記載に限定されることなく、例示した構成等を技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせて実施することも可能であるし、またある要素、処理を周知の形態に置き換えて実施することもできる。
上記の説明では、駆動部7は支柱部6aを軸線O回りに回転させること、かつ、軸線Oに沿う上下方向に移動させることが可能である例を説明した。しかし、駆動部7が、水平方向にも支柱部6aを移動させることができるようにしてもよい。こうすることで、駆動部7が支柱部6aを水平方向(例えば、図2のXY平面)に移動させると、リフトピン4上に基板Wを支持した状態でリフトピン4を移動させ、基板Wとサセプタ3との水平方向の位置関係を調節することが可能となる(図5→図6参照)。
上記の説明では、サセプタ3に対してリフトピン4を降下させて基板Wをポケット部3aに載置する例を説明した。しかし、サセプタ3をリフトピン4に対して上昇させて基板Wをポケット部3aに載置してもよい。
1 気相成長装置(エピタキシャル成長装置)
2 反応炉 2a 天板
3 サセプタ 3a ポケット部
3b 貫通孔 4 リフトピン
5 サセプタ支持部 6 リフトピン支持部
7 駆動部 11 カメラ(取得部、撮像部)
12 制御部 W 基板

Claims (16)

  1. 基板が載置されるサセプタと、
    前記サセプタの表裏を貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔に挿入されて前記サセプタとの間で前記基板の受け渡しするために前記基板を支持して搬送するリフトピンと、
    前記リフトピンに支持された前記基板の水平方向の位置情報を取得する取得部と、
    前記サセプタと前記リフトピンとの水平方向の相対的な位置関係を変更することが可能な駆動部と、
    前記サセプタを支持して前記駆動部に接続するサセプタ支持部と、
    前記リフトピンを支持して前記駆動部に接続するリフトピン支持部と、
    前記位置情報に基づき前記駆動部を制御して水平方向における前記サセプタと前記基板との位置関係を調節する制御部と、
    を備え
    前記サセプタ支持部は、鉛直方向に円筒状に延びる筒状部と、前記筒状部の上端部から放射状に延びて前記サセプタの裏面に接続するサセプタ支持アームとを備え、
    前記リフトピン支持部は、上端部が前記筒状部から突出するように前記筒状部に挿入される円柱状の支柱部と、前記支柱部の上端部から放射状に延びて前記リフトピンの下端部に固定されるリフトピン支持アームとを備え、
    前記駆動部は、前記筒状部を通じて前記サセプタを間接的に作動させ、又は、前記支柱部を通じて前記リフトピンを間接的に作動させることで前記相対的な位置関係を変更することを特徴とするエピタキシャル成長装置。
  2. 前記制御部は、前記駆動部を制御して水平方向に前記サセプタを移動させて前記位置関係を調節する請求項1に記載のエピタキシャル成長装置。
  3. 前記制御部は、前記駆動部を制御して水平方向に前記リフトピンを移動させて前記位置関係を調節する請求項1に記載のエピタキシャル成長装置。
  4. 前記駆動部は、前記サセプタに対して前記リフトピンを相対的に上下方向に移動させることが可能であり、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して前記サセプタに対して前記リフトピンを相対的に下降させて前記サセプタに前記基板を載置する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエピタキシャル成長装置。
  5. 前記取得部は、前記リフトピンに支持された前記基板の上方から前記基板の撮像画像を撮像して前記撮像画像を前記位置情報として取得する撮像部を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエピタキシャル成長装置。
  6. 水平方向において互いに直交する2つの軸を第1軸と第2軸とし、
    前記撮像部は、前記第1軸の一端側に位置する前記基板の端部を含む領域を撮像する第1カメラと、前記第2軸の一端側に位置する前記基板の端部を含む領域を撮像する第2カメラとを有し、前記第1及び第2カメラが撮像する前記撮像画像を前記位置情報とする請求項5に記載のエピタキシャル成長装置。
  7. 前記取得部は、前記第1カメラが撮像した撮像画像から前記第1軸の値が最大値となる前記基板の端の座標である第1座標を算出し、前記第2カメラが撮像した撮像画像から前記第2軸の値が最大値となる前記基板の端の座標である第2座標を算出し、前記第1座標及び前記第2座標に基づいて前記基板の中心座標を前記位置情報として算出する請求項6に記載のエピタキシャル成長装置。
  8. 前記駆動部は、前記筒状部を通じて前記サセプタを間接的に作動させ、かつ、前記支柱部を通じて前記リフトピンを間接的に作動させることで、上下方向に延びる軸線回りに前記サセプタと前記リフトピンを同期して回転させることが可能である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のエピタキシャル成長装置。
  9. サセプタに向けて基板を搬送するためのリフトピンに支持された前記基板の水平方向の位置を計測する計測工程と、
    前記計測工程で計測した前記位置に基づき水平方向における前記サセプタと前記基板との位置関係を調節する調節工程と、
    を備え
    前記サセプタは、鉛直方向に円筒状に延びる筒状部と、前記筒状部の上端部から放射状に延びて前記サセプタの裏面に接続するサセプタ支持アームとを備えたサセプタ支持部により支持されており、
    前記リフトピンは、上端部が前記筒状部から突出するように前記筒状部に挿入される円柱状の支柱部と、前記支柱部の上端部から放射状に延びて前記リフトピンの下端部に固定されるリフトピン支持アームとを備えたリフトピン支持部により支持されており、
    前記調節工程では、前記筒状部を通じて前記サセプタを間接的に作動させ、又は、前記支柱部を通じて前記リフトピンを間接的に作動させることで前記サセプタと前記基板との位置関係を調節することを特徴とするエピタキシャルウェーハの製造方法。
  10. 前記調節工程は、前記リフトピン又は前記サセプタの少なくとも一方を水平方向に移動させて前記位置関係を調節する請求項9に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  11. 前記調節工程後に前記サセプタに対して前記リフトピンを相対的に下降させ、前記サセプタに前記基板を載置する載置工程を備える請求項10に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  12. 前記載置工程は、前記リフトピンの姿勢を維持した状態で前記サセプタに対して前記リフトピンを相対的に下降させる請求項11に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  13. 前記載置工程後に前記基板にエピタキシャル層を成長させる成長工程を備える請求項11又は12に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  14. 前記計測工程は、前記リフトピンに支持された前記基板の上方から前記基板の撮像画像を撮像し、前記撮像画像に基づき前記位置を計測する請求項9ないし13のいずれか1項に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  15. 水平方向において互いに直交する2つの軸を第1軸と第2軸とし、
    前記計測工程は、前記第1軸の一端側に位置する前記基板の端部を含む領域と、前記第2軸の一端側に位置する前記基板の端部を含む領域を前記撮像画像として撮像する請求項14に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
  16. 前記計測工程では、前記第1軸の一端側に位置する前記基板の端部を含む領域の撮像画像から前記第1軸の値が最大値となる前記基板の端の座標である第1座標を算出し、前記第2軸の一端側に位置する前記基板の端部を含む領域の撮像画像から前記第2軸の値が最大値となる前記基板の端の座標である第2座標を算出し、前記第1座標及び前記第2座標に基づいて前記基板の中心座標を前記位置として算出する請求項15に記載のエピタキシャルウェーハの製造方法。
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