JP6428993B2 - 水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水供給源から供給される洗浄水により便器本体を洗浄して汚物を排出する洗い落とし式等の水洗大便器に関する。
従来から、便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器として、特許文献1に記載されているように、清掃性を高めるために、水洗大便器のボウル部の上縁に形成されたリム部の内周をオーバーハング形状又は略鉛直形状に形成し、貯水タンクに貯められた洗浄水をリム吐水口から水平方向に吐水して旋回流を形成するものが知られている。
一方、便器上に直接設置される貯水タンクではなく、便器とは離れた位置の壁に設置されるタイプの貯水タンクが知られている。このタイプの貯水タンクは、貯水タンクが配置される高さ位置に応じてLOWタイプ(ロウタイプ)、MIDDLEタイプ(ミドルタイプ)、HIGHタイプ(ハイタイプ)の3種類があり、施工現場に応じて選択して便器に取り付けられていた。この3種類のタイプの貯水タンクは、設置される高さ位置が異なるために、便器本体までの落差が異なり、便器に供給する給水流量もそれぞれ異なっていた。
特開2013−44178号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されているような水洗大便器においては、このような給水流量が異なる3種類の貯水タンクを適用すると、リム部の内周がオーバーハング形状又は略鉛直形状に形成されているために、給水流量が比較的大きいHIGHタイプの貯水タンクを適用した場合、リム部を旋回する洗浄水がリム部を越えて便器本体外に溢れ出すといった問題が生じる。特にリム部のうち曲率半径が小さい前方および後方側領域、及び前方側から側方側に移行する領域においてはリム部を旋回する洗浄水が溢れ出し易いという問題が生じている。
これに対し、HIGHタイプの貯水タンクを適用した場合に、洗浄水が便器本体外に溢れないように、便器本体の導水路を設計変更し圧力損失を増大させ、給水流量を低減させると、HIGHタイプの貯水タンクを適用した場合のリム部からの洗浄水の溢れを防止することができるが、この便器に給水流量が小さいLOWタイプの貯水タンクを適用すると、リム部を旋回する洗浄水の給水流量が減少し、便器のボウル部を十分に洗浄することができなくなるといった問題が生じている。
この問題を解決するために、3種類のタイプの貯水タンクに対応した導水路の設計の異なる3種類の便器を用意することが考えられるが、3種類の便器を別々に用意することは、製品の品番が増えコスト高になり、近年のニーズには合致しないものとなる。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが便器本体に取付けられた場合であっても便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる水洗大便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、洗浄水を貯水する貯水タンクと、ボウル形状の汚物受け面と、上縁部に形成されその内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、貯水タンクに貯水された洗浄水をリム吐水口へ導く導水路と、を備えた便器本体と、を有し、上記導水路への給水流量が所定値よりも大きい場合には、便器本体のリム吐水口に通じる導水路に、貯水タンクから便器本体の導水路に供給される給水流量が大きいほど、リム吐水口に通じる導水路の通水断面積小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられ、この絞り部材は、便器本体とは別部材で形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、導水路への給水流量が所定値よりも大きい場合に、貯水タンクから便器本体の導水路に供給される給水流量が大きいほど、リム吐水口に通じる導水路の通水断面積小さくなるように調節可能な絞り部材が、便器本体のリム吐水口に通じる導水路に設けられることにより、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが便器本体に取付けられた場合でも便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。よって、ボウル部のリム部の内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されている便器において、リム吐水口から吐水される洗浄水の給水流量が増大されることにより、リム部を旋回する洗浄水がリム部を越えて便器外に溢れ出すことを防止することができる。また、リム吐水口から吐水される洗浄水の給水流量が減少されることにより、リム部を旋回する洗浄水の勢いが弱くなり、ボウル部内を十分に洗浄できなくなることを防止することができる。
本発明において、好ましくは、便器本体は、ボウル部の汚物受け面の側方部分に開口するゼット吐水口を備え、導水路は、便器本体のゼット吐水まで延びるように分岐され、導水路の上流側には、ゼット吐水口の断面積とリム吐水の断面積との合計よりも小さい通水断面積を有する縮径部が形成され、絞り部材は、脱着可能に縮径部に取付けられ、この絞り部材を取り替えることにより、縮径部の通水断面積を変更できる。
このように構成された本発明においては、導水路の上流側において、縮径部がゼット吐水の断面積と上記リム吐水の断面積との合計よりも小さい通水断面積を有するように形成されている。これにより、絞り部材を取り替えることにより、縮径部の通水断面積を変更でき、導水路内を通過する洗浄水が受ける最大の圧力損失を絞り部材で調節することができる。従って、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが取付けられた場合でも便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。
本発明において、好ましくは、導水路の上流側には、リム吐水の断面積よりも小さい通水断面積を有する縮径部が形成され、絞り部材は、脱着可能に縮径部に取付けられ、この絞り部材を取り替えることにより、縮径部の通水断面積を変更できる。
このように構成された本発明においては、導水路の上流側において、縮径部がリム吐水の断面積よりも小さい通水断面積を有するように形成されている。これにより、絞り部材を取り替えることにより、縮径部の通水断面積を変更でき、導水路内を通過する洗浄水が受ける最大の圧力損失を絞り部材で調節することができる。従って、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが取付けられた場合でも便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。
本発明において、好ましくは、絞り部材は、洗浄水の流れ方向に所定距離の長さにわたって延びる流路を形成し、通水断面積が上流端から下流端に向かって徐々に減少するように縮径されている。
このように構成された本発明においては、絞り部材が、通水断面積が上流端から下流端に向かって徐々に減少するように縮径され、絞り部材を通過する洗浄水に乱流が発生することが抑制できるため、絞り部材により洗浄水が受ける最大の圧力損失を調節し易くなる。また、絞り部材が下流端において最小通水断面積を有しているので、下流端を通過する洗浄水が受ける最大の圧力損失を絞り部材で調節することができる。従って、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが便器本体に取付けられた場合でも、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。
本発明において、好ましくは、絞り部材の上流端の通水断面積は、絞り部材の上流側に接続される給水接続管の通水断面積とほぼ同一であり、且つ絞り部材の上流端における流路断面形状と給水接続管における流路断面形状とがほぼ同一断面形状に形成され、絞り部材の中心軸線と給水接続管の接続部分の中心軸線とはほぼ同軸上に配置されている。
このように構成された本発明においては、給水接続管から絞り部材に流れ込む洗浄水の圧力損失を抑制することができ、絞り部材によって、圧力損失を調節し易くすることができ、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが便器本体に取付けられた場合でも、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。
本発明は、好ましくは、更に、絞り部材が便器本体の縮径部に取付けられた状態において、絞り部材の外側向き外周面と便器本体の縮径部の内側向き内周面との間には所定間隔の隙間が形成されている。
このように構成された本発明においては、便器本体に製造誤差が生じた場合にも、絞り部材を便器本体の縮径部に容易に取り付けることができる。
本発明において、好ましくは、絞り部材は、外周面において、その円周上に所定間隔で設けられた複数の突起を備え、この突起の頂部には、内側から外側に向けて下り傾斜するテーパー面が形成され、このテーパー面が便器本体の縮径部と当接するようになっている。
このように構成された本発明においては、絞り部材の外周面にはテーパー面が形成され、このテーパー面が便器本体の縮径部と当接するので、絞り部材が水圧により縮径部に押し付けられるときに、絞り部材の中心軸線を縮径部の中心軸線に位置合わせさせることができ、絞り部材の中心の位置合わせを確実に行うことができる。
本発明は、好ましくは、更に、絞り部材は、縮径部の下流側に掛かる爪部を備えている。
このように構成された本発明においては、絞り部材が縮径部の下流側に掛かる爪部を備えているので、便器に絞り部材を設置した状態で便器を移動させる場合、絞り部材が離脱することを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、洗浄水を貯水する貯水タンクと、ボウル形状の汚物受け面と、上縁部に形成されその内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、貯水タンクに貯水された洗浄水を上記リム吐水口へ導く導水路と、を備えた便器本体と、を有し、導水路への給水流量が所定値よりも大きい場合には、便器本体のリム吐水口に通じる導水路に、貯水タンクから便器本体の導水路に供給される給水流量が大きいほど、リム吐水口に通じる導水路の通水断面積小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられ、この絞り部材は、便器本体とは別部材で形成され且つ便器本体に着脱可能であり、絞り部材は、導水路への給水流量が所定値よりも小さい場合には、取り外すことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、導水路への給水流量が所定値よりも大きい場合には、便器本体のリム吐水口に通じる導水路に、貯水タンクから便器本体の導水路に供給される給水流量が大きいほど、リム吐水口に通じる導水路の通水断面積小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられている場合に、絞り部材は、導水路への給水流量が所定値よりも小さい場合には、取り外すことができることにより、比較的小さい給水流量を生じさせる貯水タンクが取付けられた場合でも便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。よって、ボウル部のリム部の内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されている便器において、リム吐水口から吐水される洗浄水の給水流量が減少されることにより、リム部を旋回する洗浄水の勢いが弱くなり、ボウル部内を十分に洗浄できなくなることを防止することができる。
本発明の水洗大便器によれば、異なる給水流量を生じさせる貯水タンクが便器本体に取付けられた場合であっても便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部へ供給することができる。
本発明の第1実施形態による水洗大便器がHIGHタイプの貯水タンクを有している場合に、水洗大便器が壁面に設置されている状態を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器を示す平面図である。 図2のIII−III線に沿って見た水洗大便器の部分側面断面図である。 図1に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器において、導水路の一部分を示すB部分を拡大した部分拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の絞り部材を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の絞り部材の平面図である。 図6のVII−VII線に沿って見た絞り部材の側面断面図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器に取付けられるMIDDLEタイプの貯水タンクが壁面の裏側に設置されている状態を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器において、導水路の一部分を示すB部分を拡大した部分拡大断面図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器の絞り部材を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態による水洗大便器の絞り部材の平面図である。 図11のXII−XII線に沿って見た絞り部材の側面断面図である。 本発明の第3実施形態による水洗大便器に取付けられるLOWタイプの貯水タンクが壁面の裏側に設置されている状態を示す概略図である。
次に、添付図面により、本発明の実施形態による水洗大便器を説明する。先ず、図1により、本実施形態による水洗大便器の設置状態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による水洗大便器がHIGHタイプの貯水タンクを有している場合に、水洗大便器が壁面に設置されている状態を示す概略図である。図1に示すように、符号1は、本実施形態による水洗大便器1を示し、この水洗大便器1は、後述する排水トラップ管路内の水位上昇による落差を利用して汚物を排出する洗い落とし式水洗大便器(ウオッシュダウン式便器)である。なお、本実施形態においては、水洗大便器は他のタイプの便器(例えば、サイホン式便器)であってもよい。
水洗大便器1は、陶器製の便器本体2を備え、この便器本体2は、壁4に取り付けられている。壁4の裏側には、比較的高い位置(例えば、床から全高約1120mmの高さ位置)に洗浄水を貯水する貯水タンク(いわゆるHIGHタイプの貯水タンク)6が取り付けられ、貯水タンク6は、水道等の洗浄水供給源(図示せず)に接続されている。また、壁4の表面には、操作スイッチ8が取り付けられている。この操作スイッチ8をON操作すると、貯水タンク6内の洗浄水が便器本体2に供給され、便器本体2が洗浄されるようになっている。
また、壁4の裏側には、汚物を排出するための排水管10が設けられ、この排水管10により、便器本体2からの汚物を外部へ排出するようになっている。
本発明の第1実施形態による水洗大便器1の貯水タンク6は、壁4の裏側に配置される隠蔽タイプの貯水タンクであるが、貯水タンクが、壁の表側に配置されていてもよい。
本発明の第1実施形態による水洗大便器1においては、いわゆるHIGHタイプの貯水タンクを貯水タンク6として使用しているが、貯水タンクは、貯水タンクが配置される高さ位置に応じて、例えば、貯水タンクが床からの全体の高さが約1120mmの高さになるような比較的高い高さ位置に配置されるHIGHタイプ、貯水タンクが床からの全体の高さが約820mmの高さになるような比較的低い高さ位置に配置されるLOWタイプ、貯水タンクが床からの全体の高さが約980mmの高さになるような比較的高い高さ位置と比較的低い高さ位置との中間に配置されるMIDDLEタイプ、の3種類の異なる貯水タンクを使用することができる。これらの貯水タンクは、便器本体と共に新規に施工される場合の他、便器本体とは別に既に設置されている貯水タンクを利用することもでき、施工後に貯水タンクを取り替えて新規な貯水タンクを使用してもよい。
次に、図2及び図3により、本実施形態による水洗大便器1を詳細に説明する。図2は本発明の第1実施形態による水洗大便器を示す平面図であり、図3は、図2のIII−III線に沿って見た水洗大便器の部分側面断面図である。
図2及び図3に示すように、本発明の実施形態による水洗大便器1の便器本体2は、ボウル部12と、このボウル部12の底部から連通して延びる排水トラップ管路14を有する。ボウル部12は、汚物受け面16と、この汚物受け面16の上縁に形成されたリム部18を備えている。このリム部18は、その内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されている。このリム部18は、オーバーハング又は略鉛直形状のリム部であり、汚物受け面16の上縁から上方に滑らかに立ち上がるように形成されている。さらに、ボウル部12の汚物受け面16は、ボウル形状の上方汚物受け面20と、この上方汚物受け面20と排水トラップ管路14との間に形成された凹部22を備えている。
排水トラップ管路14は、ボウル部12の底部に開口した入口14aから斜め上方に延び、最高点14bを通った後、斜め下方に延びて、出口14cに達し、上述した排水管10(図1参照)に接続されている。水洗大便器1の溜水水位Lは、排水トラップ管路14の最高点14bの高さと等しくなる。
また、貯水タンク6の出口6aから便器本体2内の入口部24aまで延びる給水接続管25と接続し、便器本体2内に延びる導水路23が形成されている。導水路23は、便器本体2内の後部に延びる便器本体導水路24を備えている。給水接続管25は、貯水タンク6の出口6aから鉛直方向に下方へと延びる上流側給水接続管25bと、上流側給水接続管25bの出口25cから便器本体2内の入口部24aまで延びる下流側給水接続管25dとを備えている。
便器本体導水路24は、貯水タンク6から延びる給水接続管25の出口部25aに接続される入口部24aからボウル部12の背面側近傍まで延びる共通導水路24bと、ボウル部12の背面側近傍において共通導水路24bから分岐されるゼット導水路24cと、リム導水路24dとを備えている。共通導水路24bには、上述した貯水タンク6から洗浄水が供給されるようになっている。
便器本体2を前方から見て、リム部18の左側の前方領域の内周側には、リム吐水口26が形成され、上述したリム導水路24dがリム吐水口26まで延び、洗浄水がリム吐水口26まで供給されるようになっている。このリム吐水口26から前方に向けて洗浄水が吐水され、ボウル部12内において旋回流を形成するようになっている。
さらに、図2及び図3に示すように、ボウル部12の汚物受け面16の前方から見て左側(側面)のほぼ中央に位置する部分には、ゼット吐水口28が形成されている。このゼット吐水口28は、溜水面W0の位置よりも上方に形成されている。このゼット吐水口28は、便器本体導水路24の共通導水路24bから分岐したゼット導水路24cに接続されており、ゼット吐水口28から吐水された洗浄水の主流が凹部22内の溜水(溜水面W0)に向けて流れ込み、旋回するようになっている。
便器本体導水路24の入口部24aにおいては、流水経路の径が縮小された縮径部24eが形成されている。縮径部24eは円形の開口部を形成し、自身の内側に円筒状の絞り部材30を組み合わせられるようになっている。縮径部24eの通水断面積(流路断面積)C1は、給水接続管25の通水断面積よりも大きくなるように形成されているが、便器本体の導水路23の通水断面積の中で最も小さくなるように形成されている。絞り部材30を取り付けた場合は、給水接続管25と導水路23の通水断面積の中で最も小さくなるように形成されている。また、縮径部24eの通水断面積C1は、ゼット吐水口28の通水断面積C2と、リム吐水口26の通水断面積C3との合計よりも小さくされている。従って、縮径部24eの通水断面積C1又は縮径部24e内に絞り部材30が挿入されている状態においては絞り部材30の下流端30dの通水断面積C5により、便器本体導水路24内を流れる洗浄水の給水流量が決定されるようになっている。なお、縮径部24eは、絞り部材30が取付けられていない状態において便器本体導水路24の入口部24aにおける流水経路を形成するようになっている。
また、ゼット吐水口及びゼット導水路を備えずに、リム吐水口及びリム導水路のみを備える便器の場合は、縮径部の通水断面積は、リム吐水口の通水断面積の合計よりも小さくされる。例えば、1つのリム吐水口及びリム導水路のみを備える便器の場合は、縮径部の通水断面積は、リム吐水口の通水断面積よりも小さくされ、2つのリム吐水口及びリム導水路を備える便器の場合は、縮径部の通水断面積は、2つのリム吐水口の通水断面積の合計よりも小さくされる。
次に、図4乃至図7により、HIGHタイプの貯水タンク6が便器本体2に取付けられる場合において、導水路23に取付けられる絞り部材30について詳細に説明する。
図4は、図1に示す本発明の第1実施形態による水洗大便器において、便器本体導水路の入口のBで示す部分を拡大した部分拡大断面図であり、図5は本発明の第1実施形態による水洗大便器の絞り部材を斜め上方から見た斜視図であり、図6は本発明の第1実施形態による水洗大便器の絞り部材の平面図であり、図7は図6のVII−VII線に沿って見た絞り部材の側面断面図である。
絞り部材30は、自身を通過する洗浄水に関して、貯水タンク6の設置環境により異なる給水流量を、便器洗浄に適したほぼ一定の給水流量に調節することができる部材である。
絞り部材30は、便器本体2とは別部材であるポリプロピレン等の樹脂材料によって形成され、上述したように給水流量の異なる貯水タンク6の種類に応じて、貯水タンク6の給水流量が大きいほど導水路23の通水断面積が小さくなるように調節することができる部材である。この絞り部材30は、脱着可能に縮径部24eに取付けられ、この絞り部材30を形状の異なる他の絞り部材に取り替える或いは絞り部材30を取り外すことにより、縮径部24e近傍の通水断面積を容易に変更できる。水洗大便器1は、出荷時には、絞り部材30が縮径部24eに挿入された状態となっており、絞り部材30を後述する本発明の第2実施形態の水洗大便器101に使用する絞り部材130と取り替えることができ、また、絞り部材30を縮径部24eから取り外して本発明の第3実施形態の水洗大便器201を構成することができる。
絞り部材30は、縮径部24eに取付けられた状態で、縮径部24eよりも径の減少された円筒状の流路を形成する。この絞り部材30は、自身の上流側において環状に形成されている基部リング部30aと、基部リング部30aから下流側に延びる圧損リング部30bとを備えている。
基部リング部30aは、数ミリ程度の厚みを有し、縮径部24eの内径D1よりも大きな外径D2に形成されている。基部リング部30aは、後述する爪部30gが便器本体の縮径部24eに係合できることにより、便器本体2の縮径部24e近傍に配置された状態で維持されている。ひだ状のパッキン32が出口部25aと便器本体導水路24の入口部24aとの接続部分をシールするようになっている。基部リング部30aは、接着剤等により出口部25a及びパッキン32と固定されておらず、出口部25aと縮径部24eの間に配置されている。
圧損リング部30bは、円筒形状の流路を形成し、自身の内径が便器前方に向かって徐々に減少されるように絞られている。従って、圧損リング部30bは、自身の内部を通過する流体が内径の減少により圧力損失を生じるように形成されている。圧損リング部30bの長さL2は、後述する爪部30gの長さL2とほぼ同じ長さに形成されている。例えば長さL2は約20.5mmに形成される。圧損リング部30bにおける下流端30dにおいては、流路の内径が最も小さく形成された内径D5となり、比較的小径に形成されている。例えば内径D5は直径約31mmに形成される。
なお、圧損リング部30bは、自身の長さをより長く形成することにより圧力損失を増大させることができ、また、自身の内径をより小さく形成することにより圧力損失を増大させることができる。逆に、圧損リング部30bは、自身の長さをより短く形成することにより圧力損失を減少させることができ、また、自身の内径をより大きく形成することにより圧力損失を減少させることができる。このようにして貯水タンク6の給水流量が大きくなるにつれて、圧損リング部30bの形状を導水路23の通水断面積が小さくなるように形成させることができ、また、貯水タンク6の給水流量が小さくなるにつれて、圧損リング部30bの形状を導水路23の通水断面積が大きくなるように形成させることができる。
基部リング部30a及び圧損リング部30bは、その内側に、洗浄水の流れ方向に所定距離の長さL1にわたって延びる縮径流路31を形成し、基部リング部30aがこの縮径流路31の上流端30cを形成し、圧損リング部30bがこの縮径流路の下流端30dを形成している。従って、絞り部材30の縮径流路31は、通水断面積が上流端30cから下流端30dに向かって徐々に減少するように形成されている。図4において、基部リング部30aの上流端30cの通水断面積C4は、圧損リング部30bの下流端30dの通水断面積C5よりも大きくなっていることが示される。
この基部リング部30aの上流端30cの通水断面積C4は、絞り部材30の上流側に接続される給水接続管25の出口部25aの通水断面積C6とほぼ同一であり、且つ基部リング部30aの上流端30cにおける流路断面形状と給水接続管25の出口部25aにおける流路断面形状とがほぼ同一断面の略円形状に形成され、絞り部材30の中心軸線A1と給水接続管25の中心軸線A2とはほぼ同一軸線上に配置されている。
また、縮径部24eの内径D1は、絞り部材30の圧損リング部の外径D3よりも大きく形成されているので、絞り部材30が便器本体2の縮径部24eに取付けられた状態において、圧損リング部30bの外側向き外周面30iと便器本体2の縮径部24eの内側向き内周面24hとの間には所定間隔の隙間Gが形成されている。隙間Gにより、絞り部材30を組み付ける際に便器本体2の縮径部24eの寸法誤差を吸収することができる。
基部リング部30aの下流向き外周面30eには、その円周上に所定間隔で設けられた複数の突起30fが設けられている。この複数の突起30fは、本実施形態においては、上面視で、外周面30eにおいて、後述する2つの爪部30gの両側の位置及び2つの爪部30gを結ぶ線と直交する線上の位置に、複数の突起30fが円中心に対して対称な位置となるように配置されているが、外周面30eにおいて他の所定間隔等、例えば均等な所定間隔で配置されていてもよい。
この突起30fの頂部には、絞り部材30が取付けられた状態で、外側から内側に向けて下流方向に下り傾斜する(言い換えると、内側から外側に下り傾斜する)テーパー面30hが形成され、このテーパー面30hが便器本体2の縮径部24eの上流側縁部24fと当接するようになっている。テーパー面30hは、上流側縁部24fと当接する際に、内側向きの荷重を受けるように形成されている。
よって、絞り部材30が水圧を受けて縮径部24eに押し付けられるとき、複数の突起30fのテーパー面30hが、縮径部24eの上流側縁部24fに押し付けられ、絞り部材30は、複数のテーパー面30hから絞り部材30の中心軸線A1に向かう力を受ける。従って、絞り部材30は、その中心軸線A1と給水接続管25の中心軸線A2と、縮径部24eの中心軸線A3とが一致するような位置に確実に位置合わせ及び位置修正を行うことができる。
圧損リング部30bは、外周の対向する2箇所の位置において、縮径部24eの内径D1よりも外側方向に突出するフック形状の爪部30gを備えている。この爪部30gは、絞り部材30が取付けられた状態で、縮径部24eの下流側縁部24gに掛かることができる。
この爪部30gは、図4に示すように、絞り部材30が水圧を受けて縮径部24eに押し付けられるとき、縮径部24eの下流側縁部24gから離間された状態となる。この爪部30gは、絞り部材30が縮径部24eに取付けられた状態で便器本体2を移動する場合に、絞り部材30が縮径部24eから外れて離脱又は脱落することを防ぐことができる。例えば、水洗大便器1の製造出荷時、輸送時、設置時等において、絞り部材30を縮径部24eに仮に又は正式に取付けた状態で、便器本体2を容易に移動することができる。また、便器本体2を移動しない場合でも、意図せずに絞り部材30が縮径部24eから外れて脱落することを防ぐことができる。
次に、主に図1乃至図4を参照して、上述した本発明の実施形態による水洗大便器の動作を説明する。
使用者が操作スイッチ8をON操作すると、貯水タンク6内の洗浄水が、貯水タンク6の出口6aから給水接続管25の出口部25aを通って便器本体2に向かって給水される。比較的高い位置に貯水タンク6が配置されているので、貯水タンク6から便器本体2までの落差(高低差)が比較的大きく、出口部25aから給水される洗浄水は、単位時間あたりの給水流量が比較的大きくなっている。この出口部25aから給水される洗浄水は、絞り部材30に流入し、圧力損失を受けて、給水流量が減少される。
より詳細には、基部リング部30aの上流端30cにおける流路断面形状と給水接続管25の出口部25aにおける流路断面形状とがほぼ同一断面形状であるので、洗浄水は、縮径流路31の上流端30cに流入するときには、圧力損失を受けにくくなっている。洗浄水が縮径流路31に流入した後、通水断面積が上流端30cから下流端30dに向かって徐々に減少するので、洗浄水が徐々に大きな圧力損失を受けて給水流量が低減される。また、絞り部材30の縮径流路31は、通水断面積が上流端30cから下流端30dに向かって徐々に減少するように形成されているので、洗浄水は、乱流の発生を抑制し、整流された状態を維持しながら給水流量を減少させることができる。このため、絞り部材により最大の圧力損失を調節し易くなっている。
このように、絞り部材30から共通導水路24bに流入する洗浄水は、意図した所定の給水流量の範囲に調節される。従って、この洗浄水が共通導水路24bからリム導水路24dに流れ、リム吐水口26から吐水される場合に、リム吐水口26から吐水された洗浄水がオーバーハング又は略鉛直形状のリム部18を越えて溢れ出ることを抑制することができる。
便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水がリム吐水口26からボウル部12へ吐水される場合には、ボウル部12内の旋回流が、リム部18を越えて溢れ出ることなく汚物受け面16を良好に洗浄することができる。
リム吐水口26から吐水された洗浄水は、ボウル部12内で旋回流を形成し、ボウル部12の汚物受け面16が洗浄される。また、同時に、洗浄水が共通導水路24bからゼット導水路24cに流入し、ゼット吐水口28からボウル部12の凹部22に向けて洗浄水が下方に向けて噴出される。このゼット吐水口28から噴出された洗浄水は、縦方向の旋回流を形成し、これにより、排水トラップ管路14から、効果的に汚物を排出する。
以下、本発明の第1実施形態による水洗大便器1による作用を具体的に説明する。先ず、本実施形態による水洗大便器1においては、貯水タンク6の給水流量が大きいほど導水路23の通水断面積が小さくなるように調節可能な絞り部材30が導水路23に設けられることにより、異なる給水流量を生じさせる貯水タンク6が便器本体2に取付けられた場合でも便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部12へ供給することができる。よって、ボウル部12のリム部18の内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されている便器において、リム吐水口28から吐水される洗浄水の給水流量が増大されることにより、リム部18を旋回する洗浄水がリム部18を越えて便器外に溢れ出すことを防止することができる。また、リム吐水口28から吐水される洗浄水の給水流量が減少されることにより、リム部18を旋回する洗浄水の勢いが弱くなり、ボウル部12内を十分に洗浄できなくなることを防止することができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1において、導水路23の上流側において、縮径部24eがゼット吐水口28の通水断面積C2とリム吐水口26の通水断面積C3との合計よりも小さい通水断面積C1を有するように形成されている。これにより、絞り部材30を取り替えることにより、縮径部24eの通水断面積C1を変更でき、導水路23内を通過する洗浄水が受ける最大の圧力損失を絞り部材30で調節することができ、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部12へ供給することができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1において、絞り部材30が、通水断面積が上流端から下流端に向かって徐々に減少するように縮径され、絞り部材30を通過する洗浄水に乱流が発生することが抑制できるため、絞り部材30により洗浄水が受ける最大の圧力損失を調節し易くなる。また、絞り部材30が、下流端30dにおいて最小通水断面積を有しているので、下流端30dを通過する洗浄水が受ける最大の圧力損失を絞り部材30で調節することができ、異なる給水流量を生じる貯水タンク6が便器本体に取付けられた場合にも、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部12へ供給することができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1において、貯水タンク6から延びる給水接続管25から絞り部材30に流れ込む洗浄水の圧力損失を抑制することができ、絞り部材30によって、圧力損失を調節し易くすることができ、異なる給水流量を生じる貯水タンク6が便器本体2に取付けられた場合にも、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部12へ供給することができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1において、便器本体2に製造誤差が生じた場合にも、絞り部材30を便器本体2の縮径部24eに容易に取り付けることができる。
次に、本実施形態による水洗大便器1において、絞り部材30の外周面30eにはテーパー面30hが形成され、このテーパー面30hが便器本体2の縮径部24eの上流側縁部24fと当接するので、絞り部材30が水圧により縮径部24eに押し付けられるときに、絞り部材30の中心軸線A1を縮径部24eの中心軸線A3に位置合わせさせることができ、絞り部材30の中心の位置合わせが確実にできる。
次に、本実施形態による水洗大便器1において、絞り部材30が縮径部24eの下流側に掛かる爪部30gを備えているので、便器に絞り部材30を設置した状態で便器を移動させる場合、絞り部材30が離脱することを防ぐことができる。
次に、図8乃至図12を参照して、本発明の第2実施形態による水洗大便器101について説明する。本実施形態の水洗大便器101は、貯水タンク及び絞り部材が上述した第1実施形態とは異なる。ここでは、本発明の第2実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。上述した第1実施形態においては、いわゆるHIGHタイプの貯水タンク6が便器本体2に取付けられ、絞り部材30が導水路23に取付けられていた。本実施形態においては、いわゆるMIDDLEタイプの貯水タンク106が便器本体102に取付けられ、絞り部材130が導水路123に取付けられている。
図8は、本発明の第2実施形態による水洗大便器に取付けられるMIDDLEタイプの貯水タンクが壁面の裏側に設置されている状態を示す概略図であり、図9は、本発明の第2実施形態による水洗大便器において、導水路の一部分を示すB部分を拡大した部分拡大断面図であり、図10は本発明の第2実施形態による水洗大便器の絞り部材を斜め上方から見た斜視図であり、図11は本発明の第2実施形態による水洗大便器の絞り部材の平面図であり、図12は図11のXII−XII線に沿って見た絞り部材の側面断面図である。
図8及び図9に示すように、水洗大便器101は、便器本体102を備え、この便器本体102は、壁4に取り付けられている。壁4の裏側には、いわゆるHIGHタイプの貯水タンクの設置位置よりも低く且ついわゆるLOWタイプの貯水タンクの設置位置よりも高い位置(例えば床からの貯水タンクの頂部までの高さが約980mmの高さになるような位置)に洗浄水を貯水する貯水タンク(いわゆるMIDDLEタイプの貯水タンク)106が取り付けられている。
このようないわゆるMIDDLEタイプの貯水タンク106を便器本体102に取り付ける場合、MIDDLEタイプの貯水タンク106と便器本体102との落差(高低差)は、HIGHタイプの貯水タンクの落差より小さく且つLOWタイプの貯水タンクの落差より大きい中程度であるために、便器本体102に給水される単位時間辺りの給水流量が、HIGHタイプの貯水タンクからの給水流量より小さく且つLOWタイプの貯水タンクからの給水流量より大きくなっている。
また、貯水タンク106の出口106aから便器本体102内の入口部24aまで延びる給水接続管125と接続し、便器本体2内に延びる導水路123が形成されている。導水路123は、便器本体102内の後部に延びる便器本体導水路24を備えている。給水接続管125は、貯水タンク106の出口106aから鉛直方向に下方へと延びる上流側給水接続管125bと、上流側給水接続管125bの出口125cから便器本体102内の入口部24aまで延びる下流側給水接続管125dとを備えている。第2実施形態による水洗大便器101の上流側給水接続管125bの長さは、第1実施形態による水洗大便器1の上流側給水接続管25bの長さよりも短く形成されている。従って、貯水タンク106から便器本体102までの水流の落差は、第1実施形態における貯水タンク6から便器本体2までの水流の落差よりも低く設定されている。
次に、図9乃至図12により、本発明の第2実施形態による水洗大便器101において、MIDDLEタイプの貯水タンク106が便器本体102に取付けられる場合において、導水路123に取付けられる絞り部材130について、第1実施形態における絞り部材とは異なる点のみ説明する。
絞り部材130は、貯水タンク106の設置環境により異なる給水流量を便器洗浄に適したほぼ一定の給水流量に調節することができる部材である。この絞り部材130は、自身の上流側において環状に形成されている基部リング部30aと、基部リング部30aから下流側に延びる圧損リング部130bとを備えている。
圧損リング部130bは、円筒形状の流路を形成し、自身の内径が便器前方に向かって徐々に減少されるように絞られている。従って、圧損リング部130bは、自身の内部を通過する流体が圧力損失を生じるように形成されている。圧損リング部130bは、爪部30gの長さL2より短い圧損リング部130bの長さL3に形成されている。例えば長さL3は約10mmに形成される。本発明の第2実施形態における圧損リング部130bにおける下流端130dは、本発明の第1実施形態における下流端30dの流路の内径D5よりも大きな流路の内径D6を有し、比較的中径に形成されている。例えば内径D6は直径約34mmに形成される。
基部リング部30a及び圧損リング部130bは、その内側に、洗浄水の流れ方向に所定距離の長さL4にわたって延びる縮径流路131を形成し、基部リング部30aがこの縮径流路131の上流端30cを形成し、圧損リング部130bがこの縮径流路131の下流端130dを形成している。従って、本発明の第2実施形態における絞り部材130の縮径流路131は、本発明の第1実施形態における絞り部材30の縮径流路31よりも短く形成されている。
さらに、図9及び図12において、基部リング部30aの上流端30cの通水断面積C4は、圧損リング部130bの下流端130dの通水断面積C7よりも大きく形成され、本発明の第1実施形態における絞り部材30の圧損リング部30bの下流端30dの通水断面積C5よりも大きく形成されている。
従って、本発明の第2実施形態における絞り部材130において圧損リング部130bの内部を通過する流体が受ける圧力損失は、本発明の第1実施形態における絞り部材30の圧損リング部30bの内部を通過する流体が受ける圧力損失よりも小さくなっている。
次に、本発明の第2実施形態による水洗大便器101の作用を第1実施形態とは異なる点のみ説明する。
使用者が操作スイッチ8をON操作すると、貯水タンク106内の洗浄水が、貯水タンク106の出口106aから給水接続管125の出口部125aを通って便器本体102に向かって給水される。いわゆるHIGHタイプの貯水タンク6の位置より低い位置に貯水タンク106が配置されているので、貯水タンク106から便器本体102までの落差(高低差)がHIGHタイプのものより小さく、出口部125aから給水される洗浄水の単位時間あたりの給水流量も、HIGHタイプのものより小さくなっている。この出口部125aから給水される洗浄水は、絞り部材130に流入し、圧力損失を受けて、給水流量が減少される。
洗浄水が縮径流路131に流入した後、通水断面積が上流端から下流端に向かって徐々に減少するので、洗浄水が徐々に大きな圧力損失を受けて給水流量が低減される。本発明の第2実施形態における絞り部材130は、本発明の第1実施形態における絞り部材30の縮径流路31よりも短い縮径流路131に形成され、且つ本発明の第1実施形態における絞り部材30の圧損リング部30bの下流端30dの通水断面積C5よりも大きい圧損リング部130bの下流端130dの通水断面積C7を有している。従って、絞り部材130から共通導水路24bに流入する洗浄水は、MIDDLEタイプの貯水タンク106に応じた比較的小さい給水流量から、本発明の第1実施形態における水洗大便器1の便器洗浄に適した給水流量と同じ便器洗浄に適した所定の給水流量に調節される。
従って、この洗浄水が共通導水路24bからリム導水路24dに流れ、リム吐水口26から吐水される場合に、リム吐水口26から吐水された洗浄水がオーバーハング又は略鉛直形状のリム部18を越えて溢れ出ることを抑制することができる。
また、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水がリム吐水口28からボウル部12へ吐水される場合には、ボウル部12内の旋回流が、リム部18を越えて溢れ出ることなく且つ汚物受け面16を良好に洗浄することができる。
このように構成された本発明の第2実施形態による水洗大便器101においては、貯水タンク106の給水流量が大きいほど導水路123の通水断面積が小さくなるように調節可能な絞り部材130が導水路123に設けられることにより、HIGHタイプの貯水タンク6の給水流量よりも少ない給水流量を生じさせるMIDDLEタイプの貯水タンク106が便器本体102に取付けられた場合でも、MIDDLEタイプの貯水タンク106に応じて導水路123内の通水断面積を小さくできる絞り部材130を有することにより、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部12へ供給することができる。よって、ボウル部12のリム部18の内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されている便器において、リム吐水口26から吐水される洗浄水の給水流量が増大されることにより、リム部18を旋回する洗浄水がリム部18を越えて便器外に溢れ出すことを防止することができる。また、リム吐水口26から吐水される洗浄水の給水流量が減少されることにより、リム部18を旋回する洗浄水の勢いが弱くなり、ボウル部12内を十分に洗浄できなくなることを防止することができる。
次に、図13を参照して、本発明の第3実施形態による水洗大便器201について説明する。本実施形態の水洗大便器201は、貯水タンク及び絞り部材が上述した第1実施形態とは異なる。ここでは、本発明の第3実施形態の第1実施形態とは異なる点のみを説明し、同様な部分については図面に同じ参照符号を付して説明を省略する。上述した第1実施形態においては、いわゆるHIGHタイプの貯水タンク6が便器本体2に取付けられ、絞り部材30が導水路23に取付けられていた。本実施形態においては、いわゆるLOWタイプの貯水タンク206が便器本体202に取付けられ、絞り部材30が便器本体202の導水路223から取り外されて省略されている。
図13は、本発明の第3実施形態による水洗大便器に取付けられるLOWタイプの貯水タンクが壁面の裏側に設置されている状態を示す概略図である。
図13に示すように、水洗大便器201は、便器本体202を備え、この便器本体202は、壁4に取り付けられている。壁4の裏側には、比較的低い高さ位置(例えば床からの貯水タンクの頂部までの高さが約820mmの高さになるような位置)に配置される貯水タンク(いわゆるLOWタイプの貯水タンク)206が取り付けられている。
このようないわゆるLOWタイプの貯水タンク206を便器本体202に取り付ける場合、LOWタイプの貯水タンク206と便器本体202との落差(高低差)は、MIDDLEタイプの貯水タンクと便器本体との落差よりも小さくなり、比較的小さい落差とされるために、便器本体202に給水される単位時間辺りの給水流量は、HIGHタイプの貯水タンク及びMIDDLEタイプの貯水タンクからの給水流量よりさらに小さくなっている。
例えば、LOWタイプの貯水タンク206を便器本体202に取り付ける場合、貯水タンク206からの給水流量が比較的小さくなるので、仮に絞り部材30を取付けたままとすると、絞り部材30を通過した後の給水流量が便器洗浄に必要な洗浄水量からさらに不足してしまう。このようにLOWタイプの貯水タンク206は、仮に絞り部材30を取付けたままとすると便器洗浄を十分に行うことができる所定量の給水流量よりも小さな給水流量を生じさせる高さに配置されている。
また、貯水タンク206の出口206aから便器本体202内の入口部24aまで延びる給水接続管225と接続し、便器本体202内に延びる導水路223が形成されている。導水路223は、便器本体202内の後部に延びる便器本体導水路24を備えている。給水接続管225は、貯水タンク206の出口206aから鉛直方向に下方へと延びる上流側給水接続管225bと、上流側給水接続管225bの出口225cから便器本体102内の入口部24aまで延びる下流側給水接続管225dとを備えている。第3実施形態による水洗大便器201の上流側給水接続管225bの長さは、第2実施形態による水洗大便器101の上流側給水接続管125bの長さよりもさらに短く形成されている。従って、貯水タンク206から便器本体202までの水流の落差は、第2実施形態における貯水タンク106から便器本体102までの水流の落差よりも低く設定されている。
次に、図13により、本発明の第3実施形態による水洗大便器201において、LOWタイプの貯水タンク206が便器本体202に取付けられる場合において、絞り部材30が導水路223から取り外されて省略されている点で、第1実施形態とは異なる点を説明する。
図13に示すように、本発明の第3実施形態による水洗大便器201において、絞り部材30は、導水路223から取り外されて、省略されており、便器本体202の入口部の24aが給水接続管25の出口部25aと接続されている。このように絞り部材30が取付けられていない状態においては、縮径部24eが、便器本体導水路24の入口部24aにおける流水経路231を形成するようになっている。
縮径部24eの内径D1(φ45±2)は、給水接続管225の出口部225aの内径D4(φ41)とほぼ同じ大きさに形成されている。従って、洗浄水が、給水接続管225の出口部225aから縮径部24e内に流入するときに圧力損失を受けない。
従って、本発明の第3実施形態による水洗大便器201において縮径部24eの内部を通過する流体が受ける圧力損失は、本発明の第2実施形態における絞り部材130の圧損リング部130bの内部を通過する流体が受ける圧力損失よりも小さくなっている。
次に、本発明の第3実施形態による水洗大便器201の作用を第1実施形態とは異なる点のみ説明する。
使用者が操作スイッチ8をON操作すると、貯水タンク206内の洗浄水が、貯水タンク206の出口206aから給水接続管225の出口部225aを通って便器本体202に向かって給水される。比較的低い位置に貯水タンク206が配置されているので、貯水タンク206から便器本体202までの落差(高低差)が比較的小さく、出口部225aから給水される洗浄水の単位時間あたりの給水流量も、MIDDLEタイプのものよりさらに小さくなっている。この出口部225aから給水される洗浄水は、縮径部24eに直接流入する。従って、縮径部24eから共通導水路24bに流入する洗浄水は、比較的小さい給水流量から、本発明の第1実施形態における水洗大便器1の便器洗浄に適した給水流量と同じ便器洗浄に適した所定の給水流量に調節される。このように、絞り部材30を取り外すことにより、導水路223において圧力損失を抑制させることができる。
従って、この洗浄水が共通導水路24bからリム導水路24dに流れ、リム吐水口26から吐水される場合に、リム吐水口26から吐水された洗浄水が、給水流量が不足して、汚物受け面16を良好に洗浄できなくなることを抑制することができる。
また、便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水がリム吐水口28からボウル部12へ吐水されるので、ボウル部12内の旋回流が、リム部18を越えて溢れ出ることなく且つ汚物受け面16を良好に洗浄することができる。
このように構成された本発明の第3実施形態による水洗大便器201においては、導水路223に、貯水タンク206の給水流量が大きいほど導水路223の通水断面積が小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられている場合に、この絞り部材は、貯水タンク206の給水流量が所定値よりも小さい場合には、取り外すことができることにより、比較的小さい給水流量を生じさせるLOWタイプの貯水タンク206が取付けられた場合でも便器洗浄のための適切な給水流量の洗浄水をボウル部12へ供給することができる。よって、ボウル部12のリム部18の内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されている便器において、リム吐水口26から吐水される洗浄水の給水流量が減少されることにより、リム部18を旋回する洗浄水の勢いが弱くなり、ボウル部12内を十分に洗浄できなくなることを防止することができる。
1、101、201 水洗大便器
2、102、202 便器本体
6、106、206 貯水タンク
6b 出口部
12 ボウル部
14 排水トラップ管路
16 汚物受け面
18 リム部
23 導水路
24 便器本体導水路
24a 入口部
24b 共通導水路
24c ゼット導水路
24d リム導水路
24e 縮径部
25、125、225 給水接続管
26 リム吐水口
28 ゼット吐水口
30、130 絞り部材
30a 基部リング部
30b、130b 圧損リング部
30c 上流端
30d 下流端
30e 外周面
30f 突起
30g 爪部
30h テーパー面
30i 外側向き外周面
G 隙間
L 溜水水位
W0 溜水面

Claims (9)

  1. 便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
    洗浄水を貯水する貯水タンクと、
    ボウル形状の汚物受け面と、上縁部に形成されその内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、上記リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、上記貯水タンクに貯水された洗浄水を上記リム吐水口へ導く導水路と、を備えた便器本体と、を有し、
    上記導水路への給水流量が所定値よりも大きい場合には、上記便器本体の上記リム吐水口に通じる上記導水路に、上記貯水タンクから上記便器本体の上記導水路に供給される給水流量が大きいほど、上記リム吐水口に通じる上記導水路の通水断面積小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられ、この絞り部材は、上記便器本体とは別部材で形成されていることを特徴とする水洗大便器。
  2. 上記便器本体は、上記ボウル部の汚物受け面の側方部分に開口するゼット吐水口を備え、上記導水路は、上記便器本体の上記ゼット吐水口まで延びるように分岐され、
    上記導水路の上流側には、ゼット吐水口の断面積と上記リム吐水口の断面積との合計よりも小さい通水断面積を有する縮径部が形成され、
    上記絞り部材は、脱着可能に上記縮径部に取付けられ、この絞り部材を取り替えることにより、上記縮径部の通水断面積を変更できる請求項1に記載の水洗大便器。
  3. 上記導水路の上流側には、上記リム吐水口の断面積よりも小さい通水断面積を有する縮径部が形成され、
    上記絞り部材は、脱着可能に上記縮径部に取付けられ、この絞り部材を取り替えることにより、上記縮径部の通水断面積を変更できる請求項1に記載の水洗大便器。
  4. 上記絞り部材は、洗浄水の流れ方向に所定距離の長さにわたって延びる流路を形成し、通水断面積が上流端から下流端に向かって徐々に減少するように縮径されている請求項2又は3に記載の水洗大便器。
  5. 上記絞り部材の上流端の通水断面積は、上記絞り部材の上流側に接続される給水接続管の通水断面積とほぼ同一であり、且つ上記絞り部材の上流端における流路断面形状と上記給水接続管における流路断面形状とがほぼ同一断面形状に形成され、上記絞り部材の中心軸線と上記給水接続管の接続部分の中心軸線とはほぼ同軸上に配置されている請求項2乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
  6. 上記絞り部材が上記便器本体の上記縮径部に取付けられた状態において、上記絞り部材の外側向き外周面と上記便器本体の上記縮径部の内側向き内周面との間には所定間隔の隙間が形成されている請求項2乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
  7. 上記絞り部材は、外周面において、その円周上に所定間隔で設けられた複数の突起を備え、この突起の頂部には、内側から外側に向けて下り傾斜するテーパー面が形成され、このテーパー面が上記便器本体の上記縮径部と当接するようになっている請求項6に記載の水洗大便器。
  8. 上記絞り部材は、上記縮径部の下流側に掛かる爪部を備えている請求項2乃至7の何れか1項に記載の水洗大便器。
  9. 便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
    洗浄水を貯水する貯水タンクと、
    ボウル形状の汚物受け面と、上縁部に形成されその内周面がオーバーハング形状又は略鉛直方向に立ち上がるように形成されたリム部と、を備えたボウル部と、このボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水路と、上記リム部の内周面に洗浄水を吐水して旋回流を形成するリム吐水口と、上記貯水タンクに貯水された洗浄水を上記リム吐水口へ導く導水路と、を備えた便器本体と、
    上記導水路への給水流量が所定値よりも大きい場合には、上記便器本体の上記リム吐水口に通じる上記導水路に、上記貯水タンクから上記便器本体の上記導水路に供給される給水流量が大きいほど、上記リム吐水口に通じる上記導水路の通水断面積小さくなるように調節可能な絞り部材が設けられ、この絞り部材は、上記便器本体とは別部材で形成され且つ上記便器本体に着脱可能であり、
    上記絞り部材は、上記導水路への給水流量が所定値よりも小さい場合には、取り外すことを特徴とする水洗大便器。
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