JP6423383B2 - 接続部品用材料 - Google Patents

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Description

本発明は、接続部品用材料に関する。さらに詳しくは、本発明は、例えば、電気機器、電子機器などに使用されるコネクタ、リードフレーム、ハーネスプラグなどの電気接点部品などに好適に使用することができる接続部品用材料に関する。本発明の接続部品用材料によれば、例えば、電気的な接続端子などの接続部品を嵌合させた後、当該接続部品の微摺動が繰り返された場合であっても接触抵抗の上昇を抑制することができ、ひいては電気的接続の信頼性を高めることができる。
自動車、携帯電話などに使用される接続端子の数は、それらに使用される電子制御機器の増加に伴って増加する傾向がある。自動車の燃費の向上、省スペース化、携帯電話の持ち運びの便宜性などの観点から、接続端子の小型化および軽量化が求められている。これらの要求に応えるためには、接続端子同士を嵌合する際に加えられる力(挿入力)によって端子が変形することを防止するとともに、当該接続端子を小さくし、さらに接続端子の接続部における接触圧を保持することが必要である。したがって、接続端子には、これまで使用されている銅合金よりも高強度を有する材料を使用することが求められている。
銅合金よりも高強度を有する材料として、ステンレス鋼板を使用することが考えられる。ステンレス鋼板は、銅合金よりも機械的強度が高く、比重が小さく、安価であることから、小型化、軽量化、材料コストの低減などに適した材料である。
電気接点部品用材料として、ステンレス鋼板の表面の接触抵抗を下げるために、異種金属をめっきしたステンレス鋼板が開発されている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかし、これらのステンレス鋼板が用いられた接続端子に振動が加わり、接点部の微摺動が繰り返されたとき、めっき層が早期に摩耗し、母材のステンレス鋼が露出するため、接点部における接触抵抗が高くなることから、接点部の微摺動が繰り返された場合であっても接触抵抗の上昇を抑制することができる接続部品用材料の開発が待ち望まれている。
特開2004−300489号公報 特開2007−262458号公報 特開2015−028208号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、接続部品の素材として使用される接続部品用材料であって、接続部品の微摺動が繰り返された場合であっても接触抵抗の上昇を抑制することができる接続部品用材料を提供することを課題とする。
本発明は、
(1) 電気的接続部品の素材として使用される電気的接続部品用材料であって、ステンレス鋼板の表面上にCuめっき層が形成され、当該Cuめっき層上にSnめっき層が形成されてなり、前記Cuめっき層の付着量が1.5〜45g/m2であり、前記Snめっき層の付着量が1.5〜15g/m2であり、前記ステンレス鋼板の表面硬度が200〜400HVであることを特徴とする電気的接続部品用材料、および
(2) 電気的接続部品の素材として使用される電気的接続部品用材料を製造する方法であって、表面硬度が200〜400HVであるステンレス鋼板の表面上にCuめっき層を付着量が1.5〜45g/m2となるように形成させた後、Snめっき層を付着量が1.5〜15g/m2となるように形成させることを特徴とする電気的接続部品用材料の製造方法
に関する。
本発明によれば、接続部品の微摺動が繰り返された場合であっても接触抵抗の上昇を抑制することができる接続部品用材料が提供される。
各実施例および各比較例において、耐微摺動摩耗性を調べる際に用いられる装置の概略説明図である。 (a)は、実施例1で得られた接続部品用材料のめっき層のX線回折図、(b)は、実施例3で得られた接続部品用材料のめっき層のX線回折図である。
本発明の接続部品用材料は、前記したように、接続部品の素材として使用される接続部品用材料であり、ステンレス鋼板の表面上にCuめっき層が形成され、当該Cuめっき層上にSnめっき層が形成され、前記Cuめっき層の付着量が1.5〜45g/m2であり、前記Snめっき層の付着量が1.5〜15g/m2であり、前記ステンレス鋼板の硬度が200〜400HVであることを特徴とする。
本発明の接続部品用材料は、前記構成要件を有することから、接続部品の微摺動が繰り返された場合であっても接触抵抗の上昇を抑制する性質(以下、耐微摺動摩耗性という)に優れている。
本発明の接続部品用材料は、例えば、硬度が200〜400HVであるステンレス鋼板の表面上にCuめっき層を付着量が1.5〜45g/m2となるように形成させた後、Snめっき層を付着量が1.5〜15g/m2となるように形成させることにより、製造することができる。
ステンレス鋼板としては、例えば、JISに規定されている、SUS301、SUS304、SUS316などのオーステナイト系ステンレス鋼板;SUS430、SUS430LX、SUS444などのフェライト系ステンレス鋼板;SUS410、SUS420などのマルテンサイト系ステンレス鋼板などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
ステンレス鋼板の板厚、長さおよび幅は、いずれも特に限定されず、ステンレス鋼板の種類、接続部品用材料の用途などに応じて適宜設定することが好ましい。その一例として、50μm〜0.5mm程度の板厚を挙げることができる。
ステンレス鋼板の表面硬度は、Cuめっき層およびステンレス鋼板が摺動時のせん断力によって塑性流動し、ステンレス鋼板が表面に露出することによって酸化し、接触抵抗が上昇し、耐微摺動摩耗性が低下することを抑制する観点から、200HV以上であり、摺動時のせん断力によってステンレス鋼板が僅かに塑性変形し、摺動時にCuめっき層が塑性流動することによって摩耗を抑制し、ステンレス鋼板が表面に露出することよって耐微摺動摩耗性が低下することを抑制する観点から、400HV以下である。ステンレス鋼板の表面硬度は、例えば、焼鈍、冷間圧延などを当該ステンレス鋼板に施すことによって容易に調節することができる。
ステンレス鋼板の表面硬度は、ステンレス鋼板の表面のビッカース硬度(HV)を意味し、マイクロビッカース硬さ試験機〔(株)ミツトヨ製、品番:HM−221〕を用いて測定したときの値である。当該ステンレス鋼板の表面硬度の具体的な測定方法は、以下の実施例に記載する。
なお、ステンレス鋼板の表面上には、ステンレス鋼板とCuめっき層との密着性を向上させる観点から、本発明の目的を阻害しない範囲内でNiめっき層が形成されていてもよい。Niめっき層は、例えば、Niめっき、Niストライクめっきなどによって形成させることができる。NiめっきおよびNiストライクめっきは、いずれも電気めっき法または無電解めっき法によって行なうことができる。電気めっき法としては、例えば、ウッド浴を用いた電気めっき法、ワット浴を用いた電気めっき法、スルファミン酸浴を用いた電気めっき法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。ステンレス鋼板上にNiめっき層を形成させる場合、Niめっき層の付着量は、ステンレス鋼板とCuめっき層との密着性を向上させる観点から、好ましくは0.4g/m2以上、より好ましくは0.9g/m2以上であり、ステンレス鋼板とCuめっき層との密着性を向上させる観点から、好ましくは4g/m2以下、より好ましくは3g/m2以下である。
ステンレス鋼板上にCuめっき層を形成させる方法としては、電気めっき法および無電解めっき法があるが、本発明においては、いずれの方法によってCuめっき層を形成させてもよい。電気めっき法としては、例えば、硫酸銅および硫酸を含有し、必要により、塩素イオン、めっき抑制剤、めっき促進剤などを含有する硫酸銅めっき浴などを用いた電気めっき法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。Cuめっき層の付着量は、耐微摺動摩耗性を向上させる観点から、1.5〜45g/m2である。
ステンレス鋼板上に形成されたCuめっき層上にSnめっき層を形成させる方法としては、電気めっき法および無電解めっき法が挙げられ、本発明においては、いずれの方法によってSnめっき層が形成されてもよい。電気めっき法としては、例えば、メタンスルホン酸浴、フェロスタン浴、ハロゲン浴などのSnめっき浴を用いた電気めっき法などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。Cuめっき層上に形成されるSnめっき層の付着量は、耐微摺動摩耗性を向上させる観点から、1.5〜15g/m2である。
なお、本発明においては、Cuめっき層およびSnめっき層からなるめっき層は、ステンレス鋼板の一方表面のみに形成されていてもよく、ステンレス鋼板の両表面に形成されていてもよい。前記めっき層において、Snめっき層は、本発明の接続部品用材料に形成されているめっき層の最表面層を形成する。
Snめっき層をステンレス鋼板に形成させた後には、Snめっき層にウイスカーが生成することを抑制するために、当該ステンレス鋼板をSnの融点以上の温度に加熱することにより、当該ステンレス鋼板にリフロー処理を施すことが好ましい。
以上説明したように、本発明の接続部品用材料は、ステンレス鋼板の表面上にCuめっき層を形成させた後、Snめっき層を形成させることよって製造することができる。本発明の接続部品用材料は、耐微摺動摩耗性に優れていることから、例えば、電気機器、電子機器などに使用されるコネクタ、リードフレーム、ハーネスプラグなどの電気接点部品などに好適に使用することができる。
次に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
以下の実施例および比較例では、3種類のステンレス鋼板(板厚:0.2mm)を用いた。各ステンレス鋼板の化学成分を表1に示す。
Figure 0006423383
実施例1〜12および比較例1〜10
ステンレス鋼板A、BおよびCに種々の条件で焼鈍酸洗および冷間圧延を繰り返し行なうことにより、表2に示す硬度を有するステンレス鋼板を得た。なお、ステンレス鋼板の硬度は、接続部品用材料を製造した後に以下の方法に基づいて測定した。
各ステンレス鋼板を縦110mm、横300mmの大きさに切り出し、当該ステンレス鋼板に常法によりアルカリ脱脂および酸洗を施した。
なお、前記ステンレス鋼板にNiストライクめっき層を形成させる場合には、以下に示すNiストライクめっきの条件で、当該ステンレス鋼板をウッド浴に浸漬し、Ni層の付着量が0.9g/m2となるように通電することにより、Niストライクめっきを施した。
〔Niストライクめっきの条件〕
・Niめっき液(ウッド浴):塩化ニッケル240g/L、塩酸125mL/L(pH:1.2)
・めっき液の液温:35℃
・電流密度:8A/dm2
表2の「Niストライクめっきの有無」の欄に記載の「無」は、Niストライクめっきが施されていないことを意味し、「有」は、Niストライクめっきが施されていることを意味する。
次に、前記ステンレス鋼板を硫酸めっき浴に浸漬し、以下に示すCuめっきの条件でCuめっきを行なうことにより、表2に示す付着量のCuめっき層を形成させた後、当該ステンレス鋼板をメタンスルホン酸浴に浸漬し、以下に示すSnめっきの条件でSnめっきを行なうことにより、表2に示す付着量のSnめっき層を形成させ、接続部品用材料を作製した。
〔Cuめっきの条件〕
・Cuめっき液(硫酸銅めっき浴):硫酸銅200g/L、硫酸45g/L
・めっき液の液温:30℃
・電流密度:15A/dm2
〔Snめっきの条件〕
・Snめっき液(メタンスルホン酸浴)(Sn2+50g/L、遊離酸120mL/L)(pH:0.2)
・めっき液の液温:30℃
・電流密度:10A/dm2
次に、前記で得られた接続部品用材料をSnの融点以上の温度に加熱することにより、当該ステンレス鋼板にリフロー処理が施された接続部品用材料を作製した。図2の「リフロー処理の有無」の欄において、「有」は、リフロー処理が施されていることを意味し、「無」は、リフロー処理が施されていないことを意味する。
前記で得られた接続部品用材料を裁断することにより、接続部品用材料のめっき層の付着量を測定するための試験片、接続部品用材料に用いられているステンレス鋼板の硬度を測定するための試験片および接続部品用材料の耐微摺動摩耗性を測定するための試験片素材を作製した。
前記で得られた接続部品用材料のNiめっき層、Cuめっき層およびSnめっき層の付着量を以下のめっき層の付着量の測定方法に基づいて測定した。その結果を表2に示す。
〔めっき層の付着量の測定方法〕
前記で得られた接続部品用材料のめっき層の付着量を測定するための試験片を硫酸中に浸漬することにより、各めっき層を溶解させ、得られた溶液を用い、高周波誘導結合プラズマ(ICP)発光分析装置〔(株)島津製作所製、品番:ICPS−8100〕にて各めっき層における各元素の付着量を測定した。
また、前記で得られた接続部品用材料に用いられているステンレス鋼板の硬度を以下のステンレス鋼板の表面硬度の測定方法に基づいて測定した。その結果を表2に示す。
〔ステンレス鋼板の表面硬度の測定方法〕
前記で得られたステンレス鋼板の硬度を測定するための試験片として、縦25mm、横15mmの長方形状の試験片を用いた。当該試験片をエポキシ樹脂で包埋し、当該エポキシ樹脂を硬化させることにより、包埋体を作製した。当該包埋体を裁断し、その断面に自動研磨装置で鏡面加工を施した。
次に、マイクロビッカース硬さ試験機〔(株)ミツトヨ製、品番:HM−221〕を用い、前記鏡面加工が施された断面において、ステンレス鋼板の表面から板厚の中心方向に15μmまでの範囲の表層のビッカース硬度を荷重10gにて任意の5カ所で測定し、その平均値をステンレス鋼板の表面硬度とした。
次に、接続部品用材料の耐微摺動摩耗性を以下の耐微摺動摩耗性の測定方法に基づいて測定した。その結果を表2に示す。
〔耐微摺動摩耗性の測定方法〕
前記で得られた接続部品用材料の耐微摺動摩耗性を測定するための試験片素材を裁断することにより、縦5mm、横40mmの長方形状の基材プレートおよび縦5mm、横10mmの長方形状の試験片を作製した。
耐微摺動摩耗性の測定の際には摺動試験機として摺動試験機〔(株)山崎精機研究所製、品番:CRS−G2050〕を用い、図1に示されるように、基材プレート1および試験片2を設置することによって耐微摺動摩耗性を調べた。なお、図1は、耐微摺動摩耗性を調べる際に用いられる装置の概略説明図である。
より具体的には、試験片2を2つ折りにしたときの一方の面の中央部に半径が1.2mmであり、最大深さが0.3mmである半球状の凸部3をプレス加工によって形成させた後、曲げ角度が120°で2つ折りになるように試験片2に曲げ加工を施した。基材プレート1の表面と、試験片2の凸部3の頂点とを接触させ、試験片2をばね(図示せず)で押さえることにより、基材プレート1と凸部3との接触圧を3.0Nに調整した。接触圧を3.0Nに維持した状態で基材プレート1を矢印Pに示されるように、その長手方向に往復時の移動距離が100μmとなるように調整し、摺動時の周波数を1Hzに設定して摺動させた。このとき、摺動開始位置から1往復するまでの摺動操作を摺動1サイクルとし、当該摺動操作を1サイクル、200サイクルおよび400サイクル行なった後、基材プレート1と試験片2との間に電流10mAを通電し、基材プレート1と試験片2との間の電圧の変化を4端子法にて測定し、式:
[接触抵抗]=[測定電圧]÷[通電電流]
に基づいて接触抵抗を算出し、以下の評価基準に基づいて耐微摺動摩耗性を評価した。
(評価基準)
◎:摺動1サイクル目と摺動200サイクル目との抵抗値の差および摺動1サイクル目と摺動400サイクル目との抵抗値の差がいずれも10mΩ以下である。
〇:摺動1サイクル目と摺動200サイクル目との抵抗値の差が10mΩ以下であり、摺動1サイクル目と摺動400サイクル目との抵抗値の差が10mΩを越える。
×:摺動1サイクル目と摺動400サイクル目との抵抗値の差に関係なく、摺動1サイクル目と摺動200サイクル目との抵抗値の差が10mΩを超える。
Figure 0006423383
表2に示された結果から、各実施例で得られた接続部品用材料は、いずれも、各比較例で得られた接続部品用材料と対比して、耐微摺動摩耗性に優れていることがわかる。
参考例1
実施例1で得られた接続部品用材料および実施例3で得られた接続部品用材料の各めっき層のX線回折を(株)リガク製、型番:RINT2500型〔X線源:CuKα線、管電圧:40kV、管電流:100mA、ステップ幅:0.02°、測定速度:4°/min〕で調べた。その結果を図2に示す。図2において、(a)は、実施例1で得られた接続部品用材料のめっき層のX線回折図、(b)は、実施例3で得られた接続部品用材料のめっき層のX線回折図である。
図2に示された結果から、実施例1で得られた接続部品用材料では、リフロー処理が施されているので、CuとSnとの金属間化合物が形成されているのに対し、実施例3で得られた接続部品用材料では、リフロー処理が施されていないので、CuとSnとの金属間化合物が形成されていないことがわかる。
また、表2に示された結果から、実施例1および実施例3で得られた接続部品用材料は、いずれも耐微摺動摩耗性に優れていることから、リフロー処理による金属間化合物の生成に関係なく、優れた耐微摺動摩耗性が発現されることがわかる。
本発明の接続部品用材料は、例えば、電気機器、電子機器などに使用されるコネクタ、リードフレーム、ハーネスプラグなどの電気接点部品などに使用することが期待されるものである。
1 基材プレート
2 試験片
3 試験片の凸部

Claims (2)

  1. 電気的接続部品の素材として使用される電気的接続部品用材料であって、ステンレス鋼板の表面上にCuめっき層が形成され、当該Cuめっき層上にSnめっき層が形成されてなり、前記Cuめっき層の付着量が1.5〜45g/m2であり、前記Snめっき層の付着量が1.5〜15g/m2であり、前記ステンレス鋼板の表面硬度が200〜400HVであることを特徴とする電気的接続部品用材料。
  2. 電気的接続部品の素材として使用される電気的接続部品用材料を製造する方法であって、表面硬度が200〜400HVであるステンレス鋼板の表面上にCuめっき層を付着量が1.5〜45g/m2となるように形成させた後、Snめっき層を付着量が1.5〜15g/m2となるように形成させることを特徴とする電気的接続部品用材料の製造方法。
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