JP6423255B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、ハウジング(10)内に配置され、キーの回転操作に応じてLOCK位置、ACC位置、ON位置及びSTART位置へ回動するカム部(21)を有するカムシャフト(20)と、プランジャ(31)を突出位置と引き込み位置に駆動するソレノイド(30)と、前記プランジャ(31)の駆動により規制位置と許容位置とに切り替え移動可能であって、前記プランジャ(31)の引き込み位置となる規制位置では前記カムシャフト(20)のLOCK位置への回転を阻止し、前記プランジャ(31)の突出位置となる許容位置では前記カムシャフト(20)のLOCK位置への回転を許容する阻止部材(40,240)と、前記カム部(21)と前記阻止部材(40,240)とに連動し、前記カムシャフト(20)の回転に応じて前記阻止部材(40,240)を規制位置と許容位置とに遷移させるカム連動部材(50,250)と、前記阻止部材(40,240)が規制位置となる方向に向けて、前記カム連動部材(50,250)を付勢する第1スプリング(61,261)と、前記阻止部材(40,240)が許容位置となる方向に向けて、前記阻止部材(40,240)を付勢する第2スプリング(62,262)と、を備え、前記カム連動部材(50,250)は、前記カムシャフト(20)がLOCK位置からON位置側に回転することに応じて、前記カム部(21)との連動により前記第1スプリング(61)の付勢力によって移動し、前記阻止部材(40,240)を阻止位置に遷移させる、ステアリングロック装置(1,2)である。
図1は、本発明によるステアリングロック装置1の第1実施形態を示す斜視図である。
図2Aは、ステアリングロック装置1をキー挿入孔73側から見た図である。
図2Bは、ステアリングロック装置1をソレノイド30側から見た図である。
図2Cは、ステアリングロック装置1を図2B中の矢印A−Aの位置で切断して示した断面図である。
図3は、ステアリングロック装置1の一部を分解して示した分解斜視図である。
図4は、図3に示した状態から、リンク40及びスライダ50等を組み付けた状態を示した分解斜視図である。
なお、図1から図4を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
ケース14は、弾性変形可能な係止爪14aを備えており、第2ハウジング部10Bに設けられた係止部13bに係止爪14aが係合することにより、ハウジング10に対して取付けられる。
第3ハウジング部10C内には、カムシャフト20と、シリンダ錠70とが収められている。
図5Aは、キーがLOCK位置にあってソレノイド30への通電がOFFの状態におけるインターロック機構の要部を示す斜視図である。
図5Bは、図5Aの状態をシリンダ係合部22側から見た図である。
カムシャフト20は、カム部21と、シリンダ係合部22と、スイッチ係合部23と、ロック駆動部24とを備えている。
ソレノイド30は、その一部がリッド91を覆うようにして配置されている。ソレノイド30は、ワンウェイボルト32が孔30cを貫通して取付孔13aに締め付けられることにより、ハウジング10に対して固定されている。この構成により、ソレノイド30を取り外すことが困難になり、また、リッド91の取り外しも困難になり、不正な破壊行為等に対する安全性が高くなっている。
このような構成により、リンク40は、プランジャ31の駆動により規制位置と許容位置とに切り替え移動可能となっている。リンク40は、プランジャ31の引き込み位置となる規制位置では、阻止部43がカム部21と係合して、カムシャフト20のLOCK位置への回転を阻止する。また、リンク40は、プランジャ31の突出位置となる許容位置では、阻止部43がカム部21から退避して、カムシャフト20のLOCK位置への回転を許容する。
また、スライダ50は、中空部分50aと、スプリング受部50b,50cと、斜面50dとを有している。
イグニッションスイッチ80には、イグニッションスイッチ80の外部に突出して設けられたコネクタ81が設けられており、イグニッションスイッチ80への電気的接続を行う不図示のコネクタが接続される。
図6Aは、図5Aの状態を側面から見た図である。
図6Bは、図5Aの状態におけるインターロック機構の要部を示す断面図である。
キーがLOCK位置にあるとき、リンク40は、スライダ50がソレノイド30に近い側の位置にあることから、阻止部43がカム部21から離れる許容位置へ移動可能となっており、さらに第2スプリング62の付勢力によって許容位置側へ向かうように力を受けているので、図6Bに示す許容位置にある。
キーがLOCK位置にあるとき、プランジャ31は、リンク40が許容位置にあることから、ソレノイド30から突出した突出位置にある。
このように、キーがLOCK位置にあるときには、カムシャフト20は、回転を規制されていないので、キーが操作されると、ACC側へ回転可能である。
図7Bは、図7Aの状態をシリンダ係合部22側から見た図である。
図8Aは、図7Aの状態を側面から見た図である。
図8Bは、図7Aの状態におけるインターロック機構の要部を示す断面図である。
キーがACC位置にあるとき、リンク40は、スライダ50が上述の位置にあることから、中空部分50aのソレノイド30側(図8B中における上側)の当接部50eによりカムシャフト20側へ押されて、阻止部43がカム部21に近い位置となる方向(図8B中における時計回り方向)に回転した規制位置になる。
キーがACC位置にあるとき、プランジャ31は、リンク40が規制位置にあることから、ソレノイド30へ引き込まれた引き込み位置にある。
このように、キーがACC位置にあるときには、ソレノイド30への通電が行われていなくても、プランジャ31が引き込み位置に移動する。この状態において、ソレノイド30への通電状態がONとOFFとに切り替えられることにより、インターロック機構は、カムシャフト20のLOCK位置への回転を規制したり、規制を解除したりすることができる。
キーがACC位置からLOCK位置方向へ回転操作されると、カムシャフト20には、図9中における反時計回り方向に回転させる力が作用する。このカムシャフト20の反時計回りの回転によって、阻止係合部21cが斜面50dに当接してスライダ50をカムシャフト20から離れる向き(図9中における上向き)に移動させる。
しかし、ソレノイド30への通電がONであることから、プランジャ31は、吸引されており、引き込み位置に保持されている。よって、リンク40は、移動することができず阻止位置にある状態を維持し、阻止部43は、カムシャフト20の回転を阻止する位置に留まる。よって、カムシャフト20が反時計回りに回転させられても、阻止係合部21cが阻止部43に当接して、それ以上カムシャフト20が回転することが阻止される。
キーがACC位置からLOCK位置方向へ回転操作されると、図9の場合と同様に、カムシャフト20には、図10中における反時計回り方向に回転させる力が作用する。このカムシャフト20の反時計回りの回転によって、阻止係合部21cが斜面50dに当接してスライダ50をカムシャフト20から離れる向き(図10中における上向き)に移動させる。
そして、ソレノイド30への通電がOFFであることから、プランジャ31は、引き込み位置から突出位置へと移動可能である。よって、リンク40は、スライダ50の移動とともに第2スプリング62の付勢力によって阻止位置から許容位置に向けて移動する。これにより、阻止部43がカムシャフト20から離れる方向に移動して、カムシャフト20の回転を規制しない位置、すなわち、大径部21bの移動軌跡から外れる位置まで退避する。よって阻止係合部21cが阻止部43に当接することなく、キーは、LOCK位置まで回転可能である。
図11Aは、第2実施形態のステアリングロック装置2の一部を分解して示した分解斜視図である。
図11Bは、リンク240とスライダ250とリーフスプリング260とを組み立てた状態を示す斜視図である。
図12は、図11Aに示した状態から、リンク240とスライダ250とリーフスプリング260とを組み付けた状態を示した分解斜視図である。
図13Aは、キーがLOCK位置にあってソレノイド30への通電がOFFの状態におけるインターロック機構の要部を示す斜視図である。
図13Bは、図13Aの状態をシリンダ係合部22側から見た図である。
図14Aは、図13Aの状態を側面から見た図である。
図14Bは、図13Aの状態におけるインターロック機構の要部を示す断面図である。
図15Aは、キーがACC位置にあってソレノイド30への通電がOFFの状態におけるインターロック機構の要部を示す斜視図である。
図15Bは、図15Aの状態をシリンダ係合部22側から見た図である。
図16Aは、図15Aの状態を側面から見た図である。
図16Bは、図15Aの状態におけるインターロック機構の要部を示す断面図である。
また、リーフスプリング260は、第1脚261と、第2脚262とを備えている。
また、第2実施形態では、リンク240の回転軸244と共用して同軸にリーフスプリング260を取付けることができ、また、事前にリンク240とスライダ250とリーフスプリング260と回転軸244とを組付けて、図11Bに示したようにサブASSY化しておくことができるため、組付工数を低減することができる。
図17は、第3実施形態ステアリングロック装置3のインターロック機構を分解して示した分解斜視図である。
図18は、第3実施形態のステアリングロック装置3を第1実施形態の図2Cと同様な位置で切断して示した断面図である。
第3実施形態のステアリングロック装置3は、第1スプリング361及び第2スプリング362の保持形態が異なる他は、第1実施形態のステアリングロック装置1と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
スプリング受部350bは、第1実施形態とは異なり、中空の有底円筒形状に形成されている。スプリング受部350bには、第1スプリング361が挿入されて保持される。
この構成により、第1実施形態と比較して第2スプリング362がより組付けやすく、また第2スプリング362の一端が固定部材であるハウジング10に固定されるため、第2スプリング362が取付位置からずれたり外れたりする懸念が少なくなる。
2 ステアリングロック装置
3 ステアリングロック装置
10 ハウジング
10A 第1ハウジング部
10B 第2ハウジング部
10C 第3ハウジング部
11 取付部
12 ロックシャフト挿通孔
13 収容部
13a 取付孔
13b 係止部
13c 溝部
13e スプリング受部
14 ケース
14a 係止爪
20 カムシャフト
21 カム部
21a 小径部
21b 大径部
21c 阻止係合部
22 シリンダ係合部
23 スイッチ係合部
24 ロック駆動部
30 ソレノイド
30b ハウジング
30c 孔
31 プランジャ
31a 突起
32 ワンウェイボルト
40 リンク
42 係合部
43 阻止部
44 回転軸
50 スライダ
50a 中空部分
50b スプリング受部
50c スプリング受部
50d 斜面
50e 当接部
61 第1スプリング
62 第2スプリング
70 シリンダ錠
71 シリンダアウタ
72 シリンダインナ
73 キー挿入孔
80 イグニッションスイッチ
81 コネクタ
90 ロック駆動機構
91 リッド
92 スプリング
93 ロックスライダ
93a 開口部
94 ロックシャフト
240 リンク
241 軸孔
242 係合部
243 阻止部
244 回転軸
250 スライダ
260 リーフスプリング
260a 軸孔
261 第1脚
262 第2脚
350 スライダ
350b スプリング受部
361 第1スプリング
362 第2スプリング
Claims (5)
- ハウジング内に配置され、キーの回転操作に応じてLOCK位置、ACC位置、ON位置及びSTART位置へ回動するカム部を有するカムシャフトと、
プランジャを突出位置と引き込み位置に駆動するソレノイドと、
前記プランジャの駆動により規制位置と許容位置とに切り替え移動可能であって、前記プランジャの引き込み位置となる規制位置では前記カムシャフトのLOCK位置への回転を阻止し、前記プランジャの突出位置となる許容位置では前記カムシャフトのLOCK位置への回転を許容する阻止部材と、
前記カム部と前記阻止部材とに連動し、前記カムシャフトの回転に応じて前記阻止部材を規制位置と許容位置とに遷移させるカム連動部材と、
前記阻止部材が規制位置となる方向に向けて、前記カム連動部材を付勢する第1スプリングと、
前記阻止部材が許容位置となる方向に向けて、前記阻止部材を付勢する第2スプリングと、
を備え、
前記カム連動部材は、前記カム部に対して接離する方向に直線駆動するスライド部材であり、
前記阻止部材は、前記スライド部材に形成された中空部分を貫通し、
前記スライド部材は、前記カムシャフトがLOCK位置からON位置側に回転することに応じて、前記カム部との連動により前記第1スプリングの付勢力によって移動し、前記阻止部材を阻止位置に遷移させる、ステアリングロック装置。 - 請求項1に記載のステアリングロック装置において、
前記阻止部材は、回転軸を中心に揺動するレバー部材であり、その一端に形成された係合部が前記プランジャと係合し、他端に前記カムシャフトの前記カム部と係合可能な阻止部が形成されていること、
を特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、
前記第1スプリング及び前記第2スプリングは、いずれもコイルスプリングであり、
前記第1スプリングは、一端が前記カム連動部材に取付けられ、他端が前記ソレノイドと一体となる部位に取付けられており、
前記第2スプリングは、前記中空部分に配置され、その一端が前記カム連動部材に取付けられ、他端が前記阻止部材に取付けられること、
を特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、
前記阻止部材の回転軸と同軸に軸支され、弾性変形して付勢力を生じるように延在する第1脚及び第2脚を有するリーフスプリングが設けられており、
前記第1脚は、前記カム連動部材と当接して前記阻止部材が規制位置となる方向に向けて、前記カム連動部材を付勢する前記第1スプリングとして機能し、
前記第2脚は、前記阻止部材と当接して前記阻止部材が許容位置となる方向に向けて、前記阻止部材を付勢する前記第2スプリングとして機能すること、
を特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1又は2に記載のステアリングロック装置において、
前記第1スプリング及び前記第2スプリングは、いずれもコイルスプリングであり、
前記第1スプリングは、一端が前記カム連動部材に取付けられ、他端が前記ソレノイドと一体となる部位に取付けられており、
前記第2スプリングは、その一端がステアリングロック装置のハウジングに取付けられ、他端が前記阻止部材に取付けられること、
を特徴とするステアリングロック装置。
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