JP6422396B2 - エレベータ用非常止め装置 - Google Patents

エレベータ用非常止め装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6422396B2
JP6422396B2 JP2015103499A JP2015103499A JP6422396B2 JP 6422396 B2 JP6422396 B2 JP 6422396B2 JP 2015103499 A JP2015103499 A JP 2015103499A JP 2015103499 A JP2015103499 A JP 2015103499A JP 6422396 B2 JP6422396 B2 JP 6422396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braking
rail
main body
brake
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015103499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016216201A (ja
Inventor
慎一郎 井戸
慎一郎 井戸
中川 博之
博之 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015103499A priority Critical patent/JP6422396B2/ja
Priority to CN201610007143.4A priority patent/CN106167210B/zh
Publication of JP2016216201A publication Critical patent/JP2016216201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6422396B2 publication Critical patent/JP6422396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/16Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well
    • B66B5/18Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces
    • B66B5/22Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces by means of linearly-movable wedges

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

この発明は、ガイドレールに案内される昇降体に設けられガイドレールに制動体を接触させることにより昇降体を制動するエレベータ用非常止め装置に関するものである。
従来、乗りかごを非常停止させるために、制動体をガイドレールに押し付けて制動体とガイドレールとの間に摩擦力を発生させることにより乗りかごを制動するエレベータ用非常止め装置が知られている。乗りかごが移動しているときに制動体がガイドレールに押し付けられると、制動体とガイドレールとの間に摩擦熱が発生する。これにより、制動体及びガイドレールの少なくともいずれかの溶融が引き起こされ、制動体とガイドレールとの間の摩擦力が不安定になってしまうおそれがある。
従来、制動体とガイドレールとの間の摩擦力の不安定化を抑制するために、制動体よりも熱伝導率の高いピンを制動体に打ち込み、ガイドレールに対する制動体の接触面で発生する摩擦熱を、ピンを通して制動体内部に伝えるようにしたエレベータ用非常止め装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−115847号公報
しかし、特許文献1に示されている従来のエレベータ用非常止め装置では、乗りかごを制動する摩擦力の発生に必要な押し付け力で制動体をガイドレールに押し付けると、ピンも、制動体と同じ押し付け力でガイドレールに押し付けられながらガイドレールを摺動することになる。これにより、ピンとガイドレールとの間に発生する摩擦熱が増大してしまい、ガイドレールに対する制動体の接触面の摩擦熱を制動体内部へピンを介して効率良く伝えることができなくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ガイドレールと制動体との間で発生する摩擦力の不安定化をより確実に抑制することができるエレベータ用非常止め装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータ用非常止め装置は、ガイドレールに案内される昇降体に設けられているエレベータ用非常止め装置であって、ガイドレールのレール制動面に接触することにより昇降体を制動する摩擦力を発生する制動体を備え、制動体は、制動体本体と、制動体本体に設けられ制動体本体からレール制動面に向けて突出している摩擦材と、制動体本体に設けられ制動体本体からレール制動面に向けて突出し摩擦材よりも熱伝導率の高い熱伝導材と、熱伝導材と制動体本体との間に配置されている弾性体とを有し、摩擦材及び熱伝導材は、昇降体の移動方向へ並んでおり、熱伝導材は、制動体本体からの熱伝導材の突出量が変化する方向へ制動体本体に対して変位可能になっており、弾性体は、制動体本体に対する熱伝導材の変位によって伸縮し、制動体は、摩擦材及び熱伝導材をレール制動面に接触させる制動位置と、レール制動面から離れる非制動位置との間で変位可能になっている。
この発明によるエレベータ用非常止め装置によれば、熱伝導材と制動体本体との間に弾性体が配置されているので、レール制動面に対する摩擦材の押圧力よりも、レール制動面に対する熱伝導材の押圧力を小さくすることができる。これにより、熱伝導材とレール制動面との間での摩擦熱の発生を抑制することができ、レール制動面の溶融を抑制することができる。従って、ガイドレールと制動体との間で発生する摩擦力の不安定化をより確実に抑制することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。 図1の非常止め装置を示す正面図である。 図2の制動体を示す縦断面図である。 図3のかごガイドレール側から見たときの制動体を示す正面図である。 図3の制動体を示す上面図である。 かごの移動方向について起伏が生じているレール制動面に接触しているときの図3の制動体を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ用非常止め装置の制動体を示す縦断面図である。 図7の熱伝導材がレール制動面に接触しながら移動するときの摩擦力によって生じる引き上げ力Fと、傾斜基準面に対する熱伝導材の変位方向の傾斜角度θとの関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3によるエレベータ用非常止め装置の制動体を示す正面図である。 図9の制動体を示す上面図である。 かごの移動方向に沿って見たときに起伏が生じているレール制動面に接触しているときの図10の制動体を示す上面図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ用非常止め装置の制動体を示す側面図である。 図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。 図12の制動体を示す上面図である。 この発明の摩擦材の他の例を示す正面図である。 図15の摩擦材を示す側面図である。 この発明の摩擦材の他の例を示す正面図である。 図17の摩擦材を示す側面図である。 この発明の制動体の他の例を示す正面図である。 この発明の制動体の他の例を示す正面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1内には、かご2及び釣合おもり3が設けられている。かご2及び釣合おもり3は、昇降路1内を上下方向へ移動可能な昇降体である。また、昇降路1の上部には、機械室4が設けられている。機械室4には、駆動装置である巻上機5と、そらせ車6とが設けられている。
巻上機5は、かご2及び釣合おもり3を昇降路1内で移動させる駆動力を発生するモータを含む巻上機本体7と、巻上機本体7に設けられている駆動シーブ8とを有している。駆動シーブ8は、巻上機本体7の駆動力により回転する。そらせ車6は、駆動シーブ8から水平方向について離して配置されている。
駆動シーブ8及びそらせ車6には、かご2及び釣合おもり3を吊り下げる複数本の索状体9が巻き掛けられている。索状体9としては、例えばロープ又はベルト等が用いられている。この例では、索状体9の一端部がかご2に接続され、索状体9の他端部が釣合おもり3に接続されている。即ち、この例では、かご2及び釣合おもり3が1:1ローピング方式で昇降路1内に吊り下げられている。
かご2は、昇降路1内に設置されている一対のかごガイドレール10間に配置されている。釣合おもり3は、昇降路1内に設置されている一対の釣合おもりガイドレール11間に配置されている。巻上機5の駆動力により駆動シーブ8が回転すると、かご2が一対のかごガイドレール10に案内されながら上下方向へ移動し、釣合おもり3が一対の釣合おもりガイドレール11に案内されながら上下方向へ移動する。
かご2の下部には、かご2に制動力を与えてかご2の落下を阻止する一対の非常止め装置12が設けられている。一対の非常止め装置12は、一対のかごガイドレール10に個別に対向してかご2に設けられている。また、一対の非常止め装置12は、連動機構部を介して互いに連動する。一対の非常止め装置12のいずれか一方には、引上装置13が接続されている。各非常止め装置12は、引上装置13が操作されることにより、一対のかごガイドレール10を個別に把持する。かご2には、非常止め装置12がかごガイドレール10を把持することにより制動力が与えられる。
機械室4には、調速機14が設けられている。調速機14は、調速機シーブ15を有している。昇降路1内の下部には、張り車16が設けられている。調速機シーブ15及び張り車16間には、調速機ロープ17がループ状に巻き掛けられている。引上装置13は、調速機ロープ17に接続されている。これにより、かご2が上下方向へ移動すると、調速機ロープ17がかご2とともに移動し、調速機シーブ15及び張り車16がかご2の移動に応じて回転する。
調速機14には、図示しない過大速度スイッチが設けられている。過大速度スイッチは、調速機シーブ15の回転速度が過大になって第1過大速度になると検出信号を出力する。過大速度スイッチからの検出信号は、エレベータの運転を制御する図示しない制御装置へ送られる。制御装置は、過大速度スイッチからの検出信号を受けると、巻上機5への給電を停止する。巻上機5への給電が停止されると、巻上機5のブレーキ装置が作動され、駆動シーブ8に制動力が与えられる。
調速機14は、調速機シーブ15の回転速度が第1過大速度よりも大きな第2過大速度になると、調速機ロープ17を把持する。かご2が下方へ移動しているときに調速機ロープ17が調速機14で把持されると、調速機ロープ17の移動が停止して引上装置13がかご2に対して引き上げられる。これにより、非常止め装置12がかごガイドレール10を把持する動作を行い、かご2に制動力が与えられる。
図2は、図1の非常止め装置12を示す正面図である。非常止め装置12は、かご2の下部に固定されている非常止め枠21に支持されている。また、非常止め装置12は、非常止め枠21に対して変位可能な一対の制動体22と、非常止め枠21に設けられ一対の制動体22を個別に案内する一対のガイド部材23と、一対のガイド部材23のそれぞれと非常止め枠21との間に配置されている複数の押圧ばね24とを有している。
かごガイドレール10には、一対のレール制動面10aがかご2の移動方向に沿って形成されている。一対のレール制動面10aは、かごガイドレール10の幅方向について互いに対向している。かごガイドレール10は、かごガイドレール10の幅方向を水平方向と一致させて昇降路1内に設置されている。
一対のガイド部材23は、かごガイドレール10の幅方向両側に配置されている。一対のガイド部材23には、かごガイドレール10のレール制動面10aに対して傾斜する傾斜部23aが設けられている。かごガイドレール10のレール制動面10aと傾斜部23aとの間の距離は、ガイド部材23の下部から上部に向かって連続的に狭くなっている。また、一対のガイド部材23は、非常止め枠21に対して水平方向へ変位可能になっている。傾斜部23aとレール制動面10aとの間の距離は、ガイド部材23の水平方向への変位により変化する。
制動体22は、ガイド部材23の傾斜部23aとかごガイドレール10のレール制動面10aとの間に配置されている。また、制動体22は、ガイド部材23の傾斜部23aに案内されながら非常止め枠21に対して変位可能になっている。これにより、制動体22が非常止め枠21に対して上方へ変位されると制動体22がレール制動面10aに接触し、制動体22が非常止め枠21に対して下方へ変位されると制動体22がレール制動面10aから離れる。即ち、制動体22は、傾斜部23aに案内されることにより、レール制動面10aに接触する制動位置と、制動位置よりも下方でレール制動面10aから離れる非制動位置との間で変位可能になっている。
制動体22は、非制動位置から傾斜部23aに案内されながら非常止め枠21に対して上方へ変位されることによりレール制動面10aに接触し、さらに上方へ変位されることにより、レール制動面10aと傾斜部23aとの間の空間を押し広げて制動位置に達する。押圧ばね24は、かごガイドレール10とガイド部材23との間の空間が制動体22によって押し広げられることにより弾性変形して弾性復元力を発生する。一対の制動体22は、押圧ばね24の弾性復元力でかごガイドレール10に両側から押し付けられることにより、かごガイドレール10を把持する。かごガイドレール10が一対の制動体22により把持されると、一対の制動体22のそれぞれとかごガイドレール10のレール制動面10aとの間に摩擦力が発生し、かご2に制動力が与えられる。
図3は、図2の制動体22を示す縦断面図である。また、図4は、図3のかごガイドレール10側から見たときの制動体22を示す正面図である。さらに、図5は、図3の制動体22を示す上面図である。なお、図3〜図5では、制動体22がかごガイドレール10のレール制動面10aから離れている状態を示している。一対の制動体22は、制動体本体31と、制動体本体31に設けられている複数(この例では、3つ)の摩擦材32と、各摩擦材32を避けて制動体本体31に設けられている複数(この例では、2つ)の熱伝導材33と、各熱伝導材33のそれぞれと制動体本体31との間に個別に配置されている複数(この例では、2つ)の弾性体34とを有している。
制動体本体31には、レール制動面10aに対向する対向面31aが形成されている。この例では、制動体本体31が対向面31aをレール制動面10aと平行にして配置されている。複数の摩擦材32及び複数の熱伝導材33は、制動体本体31の対向面31aに設けられている。各摩擦材32及び各熱伝導材33は、かご2の移動方向へ交互に並んでいる。この例では、3つの摩擦材32がかご2の移動方向へ互いに間隔をあけて配置され、熱伝導材33が各摩擦材32間のスペースに1つずつ配置されている。また、この例では、制動体22をレール制動面10a側から見たとき、図4に示すように、熱伝導材33の形状及び大きさが摩擦材32の形状及び大きさと同じになっており、摩擦材32及び熱伝導材33のそれぞれの形状が矩形状になっている。
制動体本体31の対向面31aには、摩擦材32が配置されている複数(この例では、3つ)の第1の凹部311と、熱伝導材33が配置されている複数(この例では、2つ)の第2の凹部312とが形成されている。この例では、各第1の凹部311の深さが各第2の凹部312の深さよりも浅くなっている。また、この例では、制動体22をレール制動面10a側から見たとき、図4に示すように、第1の凹部311の形状が摩擦材32を囲む矩形状になっており、第2の凹部312の形状が熱伝導材33を囲む矩形状になっている。
各摩擦材32は、第1の凹部311の底面に固定されている。また、各摩擦材32は、制動体本体31の対向面31aからかごガイドレール10のレール制動面10aに向けて突出している。これにより、制動体22が制動位置にあるときには、各摩擦材32がかごガイドレール10のレール制動面10aに接触した状態で、押圧ばね24の弾性復元力により各摩擦材32がレール制動面10aに押圧される。この例では、レール制動面10aに対する各摩擦材32の接触面が平面になっている。各摩擦材32は、各熱伝導材33よりも耐熱性に優れた材料により構成されている。摩擦材32を構成する材料としては、例えばアルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素又は窒化ケイ素等、セラミックス系の材料が用いられている。
各熱伝導材33も、各摩擦材32と同様に、制動体本体31の対向面31aからかごガイドレール10のレール制動面10aに向けて突出している。また、各熱伝導材33は、第2の凹部312内に配置されている。さらに、各熱伝導材33は、制動体本体31からの熱伝導材33の突出量が変化する方向へ制動体本体31に対して変位可能になっている。この例では、各熱伝導材33が、制動体本体31の対向面31aに直交する方向へ制動体本体31に対して変位可能になっている。各熱伝導材33は、かごガイドレール10及び摩擦材32のそれぞれよりも熱伝導率の高い材料により構成されている。熱伝導材33を構成する材料としては、例えば銅を主成分とする材料等が用いられている。この例では、熱伝導材33とレール制動面10aとの間の摩擦係数の値が、摩擦材32とレール制動面10aとの間の摩擦係数の値よりも小さくなっている。
弾性体34は、第2の凹部312の底面と熱伝導材33との間に配置されている。また、熱伝導材33は、弾性体34を介して制動体本体31に接続されている。これにより、弾性体34は、制動体本体31に対する熱伝導材33の変位によって弾性変形しながら伸縮する。制動体22がレール制動面10aから離れているとき、即ち制動体22が非制動位置にあるときには、図3及び図5に示すように、各熱伝導材33の対向面31aからの突出量が、各摩擦材32の対向面31aからの突出量よりも大きくなっている。これにより、制動体22が制動位置に変位されると、レール制動面10aに接触している各熱伝導材33が押圧ばね24の弾性復元力により第2の凹部312の底面に向けて押し込まれ、弾性体34が第2の凹部312の底面と熱伝導材33との間で縮まって弾性復元力を発生する。従って、制動体22が制動位置にあるときには、弾性体34の弾性復元力により各熱伝導材33がレール制動面10aに押圧される。この例では、レール制動面10aに対する各熱伝導材33の接触面が平面になっている。
弾性体34のばね定数は、押圧ばね24の弾性復元力よりも小さい力で弾性体34が熱伝導材33をレール制動面10aに押圧するように調整されている。弾性体34としては、例えば、コイルばね、皿ばね、板ばね又はゴム等が用いられている。
このように、制動体22が制動位置に変位されると、各摩擦材32が押圧ばね24の弾性復元力によりレール制動面10aに接触するとともに、各熱伝導材33が弾性体34の弾性復元力によりレール制動面10aに接触し、各摩擦材32のそれぞれとレール制動面10aとの間に発生する摩擦力によってかご2が制動される。
次に、動作について説明する。かご2が移動すると、調速機ロープ17がかご2とともに移動し、調速機シーブ15がかご2の移動に応じて回転する。通常時には、調速機シーブ15の回動速度が第1過大速度に達することはなく、調速機14の過大速度スイッチが作動することはない。
何らかの原因でかご2の下降速度が異常に上昇して調速機シーブ15の回転速度が第1過大速度に達すると、過大速度スイッチが作動して検出信号を出力する。制御装置が過大速度スイッチからの検出信号を受けると、巻上機5への給電が制御装置の制御により停止され、巻上機5のブレーキ装置が作動する。
巻上機5への給電が停止された後も、かご2の下降速度がさらに上昇して第2過大速度に達すると、調速機ロープ17が調速機14により把持される。これにより、調速機ロープ17が停止され、かご2の下降により引上装置13が操作される。
引上装置13が操作されると、非常止め装置12の制動体22が、ガイド部材23の傾斜部23aに案内されながら非常止め枠21に対して非制動位置から上方へ変位される。これにより、各摩擦材32及び各熱伝導材33がレール制動面10aに接触する。このとき、各熱伝導材33が各摩擦材32よりも先にレール制動面10aに接触し、各熱伝導材33が弾性体34の弾性復元力に逆らって第2の凹部312内に押し込まれた後、各摩擦材32がレール制動面10aに接触する。各摩擦材32がレール制動面10aに接触しているとき、各熱伝導材33は弾性体34の弾性復元力でレール制動面10aに押し付けられる。
各摩擦材32及び各熱伝導材33がレール制動面10aに接触すると、各摩擦材32及び各熱伝導材33がレール制動面10aを下方へ摺動しながら非常止め枠21が制動体22に対して下方へ変位される。これにより、制動体22がレール制動面10aとガイド部材23との間の空間を押し広げ、制動体22が制動位置に達する。このとき、押圧ばね24は、ガイド部材23と非常止め枠21との間で縮まって弾性復元力を発生する。これにより、各摩擦材32が押圧ばね24の弾性復元力でレール制動面10aに押し付けられ、各摩擦材32のそれぞれとレール制動面10aとの間に、かご2を制動する摩擦力が発生する。
このとき、各摩擦材32のそれぞれとレール制動面10aとの間の摩擦により摩擦熱が発生して各摩擦材32の温度が上昇するが、摩擦材32の温度上昇に耐えられる材料が各摩擦材32に用いられているので、摩擦材32の溶融が抑制される。また、このとき、レール制動面10aの温度も摩擦熱により上昇するが、レール制動面10aから各熱伝導材33へ熱が速やかに伝わるので、レール制動面10aの溶融が抑制される。さらに、このとき、押圧ばね24の弾性復元力よりも小さい弾性体34の弾性復元力で各熱伝導材33がレール制動面10aに押し付けられるので、各熱伝導材33のそれぞれとレール制動面10aとの間での摩擦熱の発生量が抑制される。
このようなエレベータ用非常止め装置12では、熱伝導材33と制動体本体31との間に弾性体34が配置されているので、かご2の制動に必要な大きな力で摩擦材32をレール制動面10aに押し付けている状態でも、レール制動面10aに対する熱伝導材33の押圧力を弾性体34の弾性変形により緩和することができ、レール制動面10aに対する摩擦材32の押圧力よりも、レール制動面10aに対する熱伝導材33の押圧力を小さくすることができる。これにより、熱伝導材33とレール制動面10aとの間での摩擦熱の発生を抑制することができ、レール制動面10aから熱伝導材33へ熱を効率良く伝えることができる。従って、レール制動面10aの溶融を抑制することができ、かごガイドレール10と制動体22との間で発生する摩擦力の不安定化をより確実に抑制することができる。
また、制動体22がレール制動面10aから離れているときには、制動体本体31の対向面31aからの熱伝導材33の突出量が、制動体本体31の対向面31aからの摩擦材32の突出量よりも大きくなっているので、レール制動面10aに熱伝導材33をより確実に接触させることができるとともに、弾性体34を弾性変形させながら制動体本体31に対して熱伝導材33を変位させることにより、レール制動面10aに摩擦材32をより確実に接触させることができる。さらに、かごガイドレール10のレール制動面10aが理想的な平面でない場合、例えば、図6に示すように、かごガイドレール10のレール制動面10aに例えばうねり又は反り等の起伏がかご2の移動方向へ生じている場合であっても、弾性体34の弾性変形によってレール制動面10aに熱伝導材33をより確実に接触させることができ、レール制動面10aの溶融をさらに確実に抑制することができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2によるエレベータ用非常止め装置の制動体を示す縦断面図である。制動体22の各熱伝導材33は、レール制動面10a側の端部の位置が弾性体34側の端部の位置よりも高い位置になるように、かご2の移動方向に直交する平面である傾斜基準面に対して傾斜して配置されている。また、制動体本体31に対する各熱伝導材33の変位方向は、傾斜基準面に対して、熱伝導材33の配置の傾斜方向と同じ方向へ傾斜している。これにより、各熱伝導材33は、レール制動面10aに近づく方向へ制動体本体31に対して変位されるとき、制動体本体31に対して上方へ変位される。この例では、熱伝導材33が制動体本体31からレール制動面10aに向けて変位する方向と、傾斜基準面とがなす傾斜角度をθとすると、θ=30°になっている。熱伝導材33が配置されている第2の凹部312の深さ方向は、制動体本体31に対する熱伝導材33の変位方向と同じ方向へ傾斜基準面に対して傾斜している。
レール制動面10aに対する熱伝導材33の接触面は、レール制動面10aと平行になっており、制動体本体31に対する熱伝導材33の変位方向に対して傾斜している。これにより、レール制動面10aに対する熱伝導材33の接触面の大きさは、レール制動面10aに対する摩擦材32の接触面の大きさよりも大きくなっている。
熱伝導材33の変位方向が傾斜基準面に対して傾斜していることから、各摩擦材32及び各熱伝導材33がレール制動面10aに接触しながら制動体22が下方へ移動するとき、レール制動面10aと熱伝導材33との間に発生する摩擦力によって、レール制動面10aに向かって引き上げられる方向の力Fが熱伝導材33に働く。これにより、レール制動面10aに対する熱伝導材33の接触状態が保たれやすくなる。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ用非常止め装置12では、制動体本体31に対する熱伝導材33の変位方向が、かご2の移動方向に直交する傾斜基準面に対して傾斜しているので、制動体22がレール制動面10aを下方へ摺動するときに、レール制動面10aと熱伝導材33との間に発生する摩擦力によって、レール制動面10aに向かう引き上げ力Fを熱伝導材33に作用させることができ、レール制動面10aに対する熱伝導材33の接触状態を保ちやすくすることができる。これにより、レール制動面10aから熱伝導材33への熱の移動をさらに効率良くすることができ、かごガイドレール10の溶融をさらに確実に抑制することができる。
なお、上記の例では、傾斜角度θが30°になっているが、これに限定されず、傾斜角度θの値が0°<θ<90°の範囲内であれば、レール制動面10aに対する熱伝導材33の接触状態を保ちやすくすることができる。
ここで、図8は、図7の熱伝導材33がレール制動面10aに接触しながら移動するときの摩擦力によって生じる引き上げ力Fと、傾斜基準面に対する熱伝導材33の変位方向の傾斜角度θとの関係を示すグラフである。図8に示すように、引き上げ力Fは、傾斜角度θが45°であるときに最大となる。従って、特に、傾斜角度θは45°にするのが好ましい。
実施の形態3.
図9は、この発明の実施の形態3によるエレベータ用非常止め装置の制動体22を示す正面図である。また、図10は、図9の制動体22を示す上面図である。なお、図9では、かごガイドレール10のレール制動面10a側から見たときの制動体22を示している。本実施の形態では、かご2の移動方向に直交する方向で、かつレール制動面10aに沿った方向を、制動体22の幅方向とすると、複数の熱伝導材33が共通の第2の凹部312に制動体22の幅方向へ並んで配置されている。これにより、共通の第2の凹部312に配置されている複数の熱伝導材33は、かご2の移動方向に沿って制動体22を見たとき、レール制動面10aに沿った方向へ並んでいる。この例では、2つの熱伝導材33が共通の第2の凹部312に配置されている。また、この例では、制動体22の幅方向についての各熱伝導材33の寸法が、制動体22の幅方向についての各摩擦材32の寸法よりも小さくなっている。
複数の熱伝導材33のそれぞれと制動体本体31との間には、弾性体34が個別に配置されている。これにより、共通の第2の凹部312には、熱伝導材33の数と同じ数の弾性体34が配置されている。また、各熱伝導材33は、制動体本体31に各弾性体34を介して個別に接続されている。各弾性体34は、各熱伝導材33の変位に応じて個別に弾性変形しながら伸縮する。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ用非常止め装置12では、かご2の移動方向に沿って制動体22を見たとき、レール制動面10aに沿った方向へ並んでいる複数の熱伝導材33が制動体本体31に設けられているので、かごガイドレール10のレール制動面10aが理想的な平面でない場合、例えば、図11に示すように、かご2の移動方向に沿って見たときのかごガイドレール10のレール制動面10aに例えばうねり又は反り等の起伏が生じている場合であっても、各弾性体34の弾性変形によってレール制動面10aに各熱伝導材33をより確実に接触させることができ、レール制動面10aの溶融をより確実に抑制することができる。
なお、上記の例では、かご2の移動方向に沿って制動体22を見たとき、2つの熱伝導材33がレール制動面10aに沿った方向へ並んでいるが、かご2の移動方向に沿って制動体22を見たときにレール制動面10aの沿った方向へ並んでいる熱伝導材33の数を3つ以上としてもよい。即ち、制動体22の幅方向について並ぶ3つ以上の熱伝導材33を共通の第2の凹部312に配置してもよい。
また、上記の例では、制動体22の幅方向へ複数の熱伝導材33を並べた構成が実施の形態1での制動体22に適用されているが、制動体22の幅方向へ複数の熱伝導材33を並べた構成を実施の形態2での制動体22に適用してもよい。
実施の形態4.
図12は、この発明の実施の形態4によるエレベータ用非常止め装置の制動体22を示す側面図である。また、図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。さらに、図14は、図12の制動体22を示す上面図である。各熱伝導材33には、一対のフィン形成領域と、一対のフィン形成領域間に位置する平坦領域とが存在している。熱伝導材33の各フィン形成領域には、複数の放熱用フィン331がそれぞれ設けられている。複数の放熱用フィン331は、熱伝導材33のフィン形成領域から第2の凹部312の底面に向けて突出している。また、複数の放熱用フィン331は、かご2の移動方向に沿って互いに平行に配置されている。熱伝導材33の平坦領域と第2の凹部312の底面との間には、弾性体34が配置されている。熱伝導材33は、弾性体34を介して第2の凹部312の底面に接続されている。
制動体本体31には、制動体本体31を貫通する複数の通風孔313が設けられている。この例では、断面矩形状の2本の通風孔313が制動体本体31に設けられている。各通風孔313は、かご2の移動方向に沿って制動体本体31及び各第2の凹部312内を貫通している。図14に示すように、熱伝導材33の一対のフィン形成領域のうち、一方のフィン形成領域に設けられている複数の放熱用フィン331の少なくとも一部は一方の通風孔313内に挿入され、他方のフィン形成領域に設けられている複数の放熱用フィン331の少なくとも一部は他方の通風孔313内に挿入されている。他の構成は実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ用非常止め装置では、複数の放熱用フィン331が熱伝導材33に設けられているので、熱伝導材33で吸収した熱を放熱用フィン331から外気へ効率良く放出することができる。これにより、熱伝導材33の冷却効率の向上を図ることができ、ガイドレール10と制動体22との間で発生する摩擦力の安定化をさらに確実に図ることができる。
また、制動体本体31には、制動体本体31を貫通する通風孔313が設けられ、放熱用フィン331の少なくとも一部が通風孔313内に挿入されているので、放熱用フィン331に通風孔313を通して外気をより確実に流すことができる。これにより、熱伝導材33の冷却効率をさらに向上させることができ、ガイドレール10と制動体22との間で発生する摩擦力の安定化をさらに確実に図ることができる。
また、通風孔313は、かご2の移動方向に沿って制動体本体31を貫通しているので、かご2及び制動体22の移動によって通風孔313内に外気を強制的に流すことかできる。これにより、熱伝導材33の冷却効率をさらに向上させることができ、ガイドレール10と制動体22との間で発生する摩擦力の安定化をさらに確実に図ることができる。
なお、複数の放熱用フィン331が熱伝導材33に設けられている構成を、実施の形態2又は3での制動体22に適用してもよい。また、制動体本体31に設けられている通風孔313内に放熱用フィン331の少なくとも一部が挿入されている構成を、実施の形態2又は3での制動体22に適用してもよい。
また、上記の例では、複数の放熱用フィン331が設けられているフィン形成領域が熱伝導材33の2箇所に存在しているが、複数の放熱用フィン331が設けられているフィン形成領域の数を、熱伝導材33の1箇所にしてもよいし、3箇所以上にしてもよい。
また、上記の例では、通風孔313の断面形状が矩形状になっているが、これに限定されない。例えば、通風孔313の断面形状を円形等にしてもよい。
また、上記の例では、通風孔313がかご2の移動方向に沿って制動体本体31を貫通しているが、制動体本体31に対する通風孔313の貫通方向は、これに限定されない。制動体本体31に対する通風孔313の貫通方向がかご2の移動方向と異なっていても、通風孔313内に外気を流すことができ、放熱用フィン331から外気への放熱を促進することができる。
また、上記の例では、通風孔313が制動体本体31に設けられているが、通風孔313はなくてもよい。通風孔313が制動体本体31に設けられていなくても、放熱用フィン331が外気に触れていれば、放熱用フィン331から外気への放熱を行うことができ、レール制動面10aの溶融を抑制することができる。
また、実施の形態1,2及び4では、複数の摩擦材32及び複数の熱伝導材33が制動体本体31に設けられているが、1つの摩擦材32及び1つの熱伝導材33を制動体本体31に設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、レール制動面10aに対する摩擦材32の接触面が平面になっているが、これに限定されない。例えば、図15及び図16に示すように、レール制動面10aに対する摩擦材32の接触面に複数の溝321を設けてもよいし、図17及び図18に示すように、レール制動面10aに対する摩擦材32の接触面に複数の突起322を設けてもよい。この場合、摩擦材32の接触面における複数の溝321の形状及び配置は図15及び図16に示す構成に限定されないし、摩擦材32の接触面における複数の突起322の形状及び配置も図17及び図18に示す構成に限定されない。摩擦材32の接触面に複数の溝321を設けた構成によれば、例えばかごガイドレール10の表面に油等が付着している場合、溝321によってレール制動面10aと摩擦材32との間から油等を排出しやすくすることができ、レール制動面10aと摩擦材32との間に発生する摩擦力の低下を抑制することができる。また、摩擦材32の接触面に複数の突起322を設けた構成によれば、摩擦材32の接触面をレール制動面10aに対して滑りにくくすることができ、かご2に対する制動力の向上を図ることができる。
また、各上記実施の形態では、各摩擦材32がかご2の移動方向へ互いに間隔をあけて配置されているが、図19に示すように、複数(例えば、6つ)の摩擦材32が集合した摩擦材集合体をかご2の移動方向へ互いに間隔をあけて配置してもよい。この場合、各摩擦材32が個別に配置される複数の第1の凹部311が摩擦材32の形状に合わせて制動体本体31の対向面31aに設けられる。また、この場合、図19に示すように、レール制動面10aに対する各摩擦材32の接触面の形状を円形としてもよい。
また、各上記実施の形態では、レール制動面10aに対する摩擦材32の接触面の面積と、レール制動面10aに対する熱伝導材33の接触面の面積との面積比は特に限定されず、例えば、かごガイドレール10のレール制動面10aでの温度上昇の抑制効果を向上させるために、図20に示すように、レール制動面10aに対する各熱伝導材33の接触面のそれぞれの面積を、レール制動面10aに対する各摩擦材32の接触面のそれぞれの面積よりも大きくしてもよい。
また、各上記実施の形態では、レール制動面10aに対する摩擦材32及び熱伝導材33のそれぞれの接触面の形状が矩形状になっているが、これに限定されない。例えば、レール制動面10aに対する摩擦材32及び熱伝導材33のそれぞれの接触面の形状を円形等としてもよい。
また、各上記実施の形態では、非常止め装置12が昇降体としてのかご2に設けられているが、昇降体としての釣合おもり3に非常止め装置12を設けてもよい。この場合、非常止め装置12の制動体22が釣合おもりガイドレール11のレール制動面に接触することにより、かご2が制動される。
2 かご(昇降体)、10 かごガイドレール、10a レール制動面、22 制動体、31 制動体本体、32 摩擦材、33 熱伝導材、34 弾性体、313 通風孔、331 放熱用フィン。

Claims (6)

  1. ガイドレールに案内される昇降体に設けられているエレベータ用非常止め装置であって、
    前記ガイドレールのレール制動面に接触することにより前記昇降体を制動する摩擦力を発生する制動体
    を備え、
    前記制動体は、
    制動体本体と、
    前記制動体本体に設けられ前記制動体本体から前記レール制動面に向けて突出している摩擦材と、
    前記制動体本体に設けられ前記制動体本体から前記レール制動面に向けて突出し前記摩擦材よりも熱伝導率の高い熱伝導材と、
    前記熱伝導材と前記制動体本体との間に配置されている弾性体と
    を有し、
    前記摩擦材及び前記熱伝導材は、前記昇降体の移動方向へ並んでおり、
    前記熱伝導材は、前記制動体本体からの前記熱伝導材の突出量が変化する方向へ前記制動体本体に対して変位可能になっており、
    前記弾性体は、前記制動体本体に対する前記熱伝導材の変位によって伸縮し、
    前記制動体は、前記摩擦材及び前記熱伝導材を前記レール制動面に接触させる制動位置と、前記レール制動面から離れる非制動位置との間で変位可能になっているエレベータ用非常止め装置。
  2. 前記制動体本体に対する前記熱伝導材の変位方向は、前記昇降体の移動方向に直交する平面に対して傾斜しており、
    前記熱伝導材は、前記レール制動面に近づく方向へ前記制動体本体に対して変位されるとき、前記制動体本体に対して上方へ変位される請求項1に記載のエレベータ用非常止め装置。
  3. 前記制動体本体には、前記昇降体の移動方向に沿って前記制動体を見たとき、前記レール制動面に沿った方向へ並んでいる複数の前記熱伝導材が設けられ、
    複数の前記熱伝導材のそれぞれと前記制動体本体との間には、前記弾性体が個別に配置されている請求項1又は請求項2に記載のエレベータ用非常止め装置。
  4. 前記熱伝導材には、放熱用フィンが設けられている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のエレベータ用非常止め装置。
  5. 前記制動体本体には、前記制動体本体を貫通する通風孔が設けられており、
    前記通風孔内には、前記放熱用フィンの少なくとも一部が挿入されている請求項4に記載のエレベータ用非常止め装置。
  6. 前記通風孔は、前記昇降体の移動方向に沿って前記制動体本体を貫通している請求項5に記載のエレベータ用非常止め装置。
JP2015103499A 2015-05-21 2015-05-21 エレベータ用非常止め装置 Active JP6422396B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015103499A JP6422396B2 (ja) 2015-05-21 2015-05-21 エレベータ用非常止め装置
CN201610007143.4A CN106167210B (zh) 2015-05-21 2016-01-06 电梯用紧急停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015103499A JP6422396B2 (ja) 2015-05-21 2015-05-21 エレベータ用非常止め装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016216201A JP2016216201A (ja) 2016-12-22
JP6422396B2 true JP6422396B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=57359030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015103499A Active JP6422396B2 (ja) 2015-05-21 2015-05-21 エレベータ用非常止め装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6422396B2 (ja)
CN (1) CN106167210B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107032207A (zh) * 2017-04-26 2017-08-11 陈爱 一种防坠落的提升设备
CN110626905B (zh) * 2018-06-22 2021-01-15 株式会社日立制作所 电梯及其限速器

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5935819B2 (ja) * 1976-02-16 1984-08-30 三菱電機株式会社 エレベ−タ非常停止装置
JPH06115847A (ja) * 1992-10-12 1994-04-26 Hitachi Ltd エレベータ用非常止め装置
JP3114045B2 (ja) * 1994-03-16 2000-12-04 株式会社日立製作所 エレベータ用非常止め装置及びエレベータ
JP2907044B2 (ja) * 1994-10-28 1999-06-21 フジテック株式会社 エレベータの非常止め装置
JP4779629B2 (ja) * 2005-12-15 2011-09-28 株式会社日立製作所 エレベーターおよびそれに用いる非常止め装置
JP4561778B2 (ja) * 2007-06-04 2010-10-13 株式会社日立製作所 エレベーター用非常止め装置
JP5297873B2 (ja) * 2009-04-28 2013-09-25 株式会社日立製作所 エレベーターの非常止め装置
JP5361696B2 (ja) * 2009-12-18 2013-12-04 三菱電機株式会社 エレベータの非常止め装置
JP5374541B2 (ja) * 2011-04-28 2013-12-25 株式会社日立製作所 エレベーター用非常停止装置の制動子、エレベーター用非常停止装置及びエレベーター
JP6129662B2 (ja) * 2013-07-03 2017-05-17 株式会社日立製作所 非常止め装置及びエレベーター
JP6129703B2 (ja) * 2013-09-27 2017-05-17 株式会社日立製作所 エレベータの非常止め装置
JP2015091728A (ja) * 2013-11-08 2015-05-14 三菱電機株式会社 エレベータの非常止め装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN106167210B (zh) 2018-10-02
JP2016216201A (ja) 2016-12-22
CN106167210A (zh) 2016-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5366044A (en) Bidirectional eddy current overspeed protection for elevators
JP2015168486A (ja) エレベーターの非常止め装置
JP5361696B2 (ja) エレベータの非常止め装置
JP6829246B2 (ja) エレベータ安全ブレーキを作動させるための装置および方法
US20050126862A1 (en) Emergency brake apparatus of elevator
US11230457B2 (en) Elevator apparatus
TWI382954B (zh) 電梯及電梯煞車裝置
JP6422396B2 (ja) エレベータ用非常止め装置
JP5409109B2 (ja) エレベータ用非常停止装置
JPWO2007080626A1 (ja) エレベータ装置
JP5374541B2 (ja) エレベーター用非常停止装置の制動子、エレベーター用非常停止装置及びエレベーター
JP2014065591A (ja) 非常止め装置を備えたエレベーター
JP6345812B2 (ja) エレベータの電磁ブレーキ装置
JP2015009981A (ja) エレベーター
US20180044136A1 (en) Elevator safety device and elevator system
JP2017030940A (ja) ブレーキ装置、巻上機及びエレベーター装置
JP2011105461A (ja) エレベーターの制動装置
JP2016064893A (ja) エレベーターの非常止め装置
JP6129662B2 (ja) 非常止め装置及びエレベーター
JP6578826B2 (ja) エレベータ用非常止め装置
JP6289784B1 (ja) 非常止め装置及びエレベータ非常止め方法
CN109476452B (zh) 电梯的紧急停止装置
JP2005001800A (ja) エレベータ装置
JP7061056B2 (ja) 非常止め装置
KR20210059380A (ko) 엘리베이터 보조결속장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6422396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250