JP6422136B2 - インクジェットプリンター専用の綿布用紙 - Google Patents
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Description
図1は、本発明に係るインクジェットプリンター専用の綿布用紙の一実施形態の断面図である。
図1に示すように、本発明に係るインクジェットプリンター専用の綿布用紙10は、フィルム(ホットラミネートフィルム)20と、フィルム20のシート面22に積層された、開口部32を有する紙30と、紙30に積層された、周囲42を縫製加工した綿布40とを、加熱し、圧着して、一体構造に接合したものである。詳しく説明すると、紙30には開口部32が形成されているので、フィルム20に紙30を重ねた際にフィルム20の一部が開口部32から露出する。綿布40を紙30に重ねると、綿布40の一部は、開口部32から露出したフィルム20のシート面22に接触する。そのような状態で、加熱、圧着をして、一体構造に接合することにより、綿布40は、フィルム20に一体的に積層される。後述するように、綿布40に対する複数の開口部32の位置により、綿布40を適切に固定することができる。例えば、綿布40の周囲42の位置に複数の開口部32が形成されていれば、綿布40の周囲を適切に固定することができる。
フィルム(ホットラミネートフィルム)20の厚さは、100マイクロメートル以下であることが好ましい。
紙30は、略0.05ミリメートルの厚さのコピー用紙であることが好ましい。
綿布40における、白無地で縫製加工された部分の厚みが、圧縮時0.3mm以下であり、綿布40は、100%の綿製品であることが好ましい。
図2に示すように、本発明に係る別のインクジェットプリンター専用の綿布用紙11は、紙又はフィルム(プラスチックフィルム)20と、紙又はフィルム20のシート面に貼られた両面テープ50と、周囲を縫製加工した無地綿布40とを備え、無地綿布40をシート面に貼り付けて、一体化したものである。
図3に示すように、本発明に係る更に別のインクジェットプリンター専用の綿布用紙12は、紙30と紙30に貼られたフィルム20とを1枚ずつ貼り合わせた用紙25と、用紙25に貼られた両面テープ50と、周囲を縫製加工した無地綿布40とを備え、無地綿布40を両面テープ50に貼り付けて、一体化したものである。
紙30は、略0.05ミリメートルの厚さのコピー用紙であることが好ましい。
したがって、フィルム(ホットラミネートフィルム及びプラスチックフィルム)20の大きさは、ISO 216:2007で規定されるA4、A3又はA2であることが好ましい。フィルム20として、ホットラミネートフィルムを用いた場合、フィルム20は、一般的に、印刷した紙を保護し、丈夫にするために加工したものである。フィルム20としてホットラミネートフィルムを用いることにより、紙30をプラスチックのような仕上がりにすることができる。フィルム20としてホットラミネートフィルムを用いた場合のシート面は、ペット素材、内面はポリエチレン系糊でできているフィルムを裏表同時に100℃以上の熱をかけ、専用のラミネーターで加工することが一般的である。
これにより、綿布40の長手方向の両端近傍を固定することができる。換言すると、綿布40の短手の側辺近傍を固定することができる。
これにより、綿布40の長手の側辺を確実に固定するとともに、他方の短手の側辺の近傍も固定することができる。
これにより、綿布40の周囲と中央とを固定することができる。
これにより、綿布40の周囲と中央とを固定することができる。
これにより、綿布40の周囲を固定することができる。
これにより、綿布40の周囲を強く固定するとともに、綿布40の中央を広く弱く固定することができる。
これにより、綿布40の周囲を強く固定するとともに、綿布40の中央を広く弱く固定することができる。
さらに、綿布用紙13は、綿布40の片方の面43(紙30の側の面)には、予め、絵が印刷されているが、反対側の面44(印刷面)には、印刷されていない(無地)。絵としては、例えば、風景や名所の写真を挙げることができる。紙30に形成された複数の開口部32から片方の面43の一部が露出しているので絵の一部が露出している。しかし、絵の全体の殆どは紙30によって覆われているので、絵の内容を容易に把握することは難しい。そこで、フィルム20と紙30との間に、その絵を縮小した印刷物60(例えば、スナップ写真、サムネイル絵)を配置することにより、容易に、綿布40の片方の面に印刷されている絵を把握することができる。
図17に示す綿布用紙13は、予め、綿布40の片方の面43に絵が印刷されているので、利用者はその絵にあった図柄を綿布40の反対側の面44に印刷することができる。
まず、綿布用紙14をインクジェットプリンターにセットし、綿布40の紙30とは反対側の面44に印刷をする。
次に、剥がされたフィルム20が再度利用できるよう、印刷された綿布40をフィルム20から丁寧に剥がす。ドライヤー等を用いて、印刷された綿布40を乾かし、しわがなくなるように、アイロンがけをすることが好ましい。
次に、両面テープをマーカ70に沿って紙30のフィルム20とは反対側の面に貼り付け、両面テープの保護テープを剥がす。
次に、印刷されていない面43が表になるように(印刷されていない面がフィルム20とは反対側になるように)綿布40を両面テープに貼る。
そして、印刷されていない面43が表になった綿布用紙14を再びインクジェットプリンターにセットし、綿布40の面43に印刷をする。
上述したように、綿布に印刷する技術は、多岐に亘っており、これに伴い、インクジェットプリンターのインクの種類も増え、綿100%の織物に対する耐洗濯性が向上したインクが開発されたので、インクジェットプリンターを使用して綿布に印刷することができるようになった。このため、印刷された結果は、インクの性能に依拠する。
また、両面テープで固定された綿布が印刷時に剥がれないようにする必要がある。
また、インクジェットプリンター専用の綿布用紙が、インクジェットプリンター内をスムースに通過し、印刷した綿布が綺麗な仕上がりとなることが必要である。
市販のホットラミネートフィルム(厚さ100ミクロン)を2枚、用意し、2枚のホットラミネートフィルムの周囲が互いに接触した合わせ部分をカッターナイフで5mm切断し、2枚に分け、その1枚を使用した(216mm×298mm、A4サイズのインクジェットプリンター専用の綿布用紙)。
両面テープを貼った綿布は、200mm幅サイズの最初に印刷される縫い目を両面テープに強く指で圧着することで、厚さ対策と剥がれ防止対策とを図ることができ、良好な印刷面を有するインクジェットプリンター専用の綿布用紙を得ることができた。
綿布は、周囲を縫製加工しているので、インクジェットプリンター専用の綿布用紙を手渡しする際にも、型崩れは殆ど生じないので、すぐに、印刷を依頼した人にインクジェットプリンター専用の綿布用紙を手渡しすることができる。このため、各地の観光地、各種のイベント会場で写真を撮り、直ぐに、インクジェットプリンターで、インクジェットプリンター専用の綿布用紙に印刷することができ、写真撮影から印刷が完了するまで、3分から10分で行うことができる。綿布にインクジェットプリンターで印刷して商品化することを希望する業者が現れることを期待することができる。
20 フィルム(プラスチックフィルム、ホットラミネートフィルム)
22 フィルムのシート面
25 用紙
30 紙
32 開口部
40 綿布(無地綿布)
42 綿布の周囲(縫製加工された部分)
50 両面テープ
60 印刷物
Claims (4)
- ホットラミネートフィルムと、
前記ホットラミネートフィルムに積層された、開口部を有する紙と、
前記紙に積層された、周囲を縫製加工した綿布とを、加熱し、圧着して、一体構造に接合した、インクジェットプリンター専用の綿布用紙。 - 前記ホットラミネートフィルムの厚さは、100マイクロメートル以下であり、
前記紙は、略0.05ミリメートルの厚さのコピー用紙であり、
前記綿布は、100%の綿製品である、請求項1に記載のインクジェットプリンター専用の綿布用紙。 - 前記綿布は、2つの綿布シートを接着剤で貼り合わせ、縫製したものである、請求項1又は2に記載のインクジェットプリンター専用の綿布用紙。
- インクジェットプリンター専用の綿布用紙のサイズは、ISO 216:2007で規定されるA4、A3又はA2である、請求項1から3までのいずれか1項に記載のインクジェットプリンター専用の綿布用紙。
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