JP2003220760A - インクジェット用両面転写紙セット - Google Patents

インクジェット用両面転写紙セット

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JP2003220760A
JP2003220760A JP2002059515A JP2002059515A JP2003220760A JP 2003220760 A JP2003220760 A JP 2003220760A JP 2002059515 A JP2002059515 A JP 2002059515A JP 2002059515 A JP2002059515 A JP 2002059515A JP 2003220760 A JP2003220760 A JP 2003220760A
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Ichiro Suematsu
一郎 末松
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PIKUA KK
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PIKUA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 離型シートにホットメルト接着性合成樹脂層
を積層している第1転写紙と第2転写紙の両者をセット
することによって、左右逆像機能のないプリンタにも画
像が逆転して転写できるインクジェット用両面転写紙セ
ットに関するものである。 【構成】 離型シートの表面に透明または白色のホット
メルト接着性合成樹脂層と吸水性合成樹脂層とを順次積
層した第1転写紙と、第2転写紙とを順次積層した両者
より構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タで出力した画像を、透明あるいは不透明な各種の被転
写素材に転写することができるインクジェット用両面転
写紙セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、出願人が先に出願した(特願
2001−114627号)の特許の構成要件を更に進
歩せしめた発明であって、その先願の内容は、インクジ
ェット用転写紙として、水転写紙に接着剤を塗布したシ
ート上に合成樹脂層と吸水性のインク受像層を設けた第
1転写紙にインクジェットプリンタで画像を左右逆像で
出力した後、離型紙に熱可塑性樹脂層を設けた第2転写
紙を第1転写紙の画像面に熱圧着して裏打ちした後、第
1転写紙の裏面に水を浸透させて紙を剥がし、然る後、
被転写素材に押圧して転写するものであった。
【0003】しかしながら、先の発明には、数個の欠点
を有していた。第1に、インクジェットプリンタで出力
するインクは水溶性であるため、転写時に水を用いるこ
とは、一旦定着した画像を再度溶融して画像に滲みが生
じる可能性があるため、出来ることならば水を用いない
転写方式が望まれていた。次に第2には、制作プロセス
上に水を用いることは、作業が煩雑になることと、作業
スペースに制約を生じ、水を嫌う現場では敬遠される原
因となっていた。第3には、先発明は被転写素材への接
着面は、第1転写紙側のみであり、左右逆像で出力でき
ないプリンタの場合は、画像が逆転して転写されるとい
う問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の先発
明で有していた欠点を解決するために提案されるもので
ある。すなわち一般のインクジェットプリンタまたはイ
ンクジェット方式の複写機で出力した画像を、左右逆像
の機能の有無にかかわらず、水を使用することなく被転
写素材に容易正確に転写プリントできる方法を提供しよ
うとするものである。
【0005】更に、通常のインクジェットプリンタの画
像は透明色であるため、そのままでは転写した下地が透
けて見え、画像の色が正確に発現できないため、白色の
裏打ちも転写と同時に行える利点を提供するものであ
る。また、インクジェットプリントの大きな問題点であ
る、出力後の画像の滲みについても解決できるものを提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のインクジェット用両面転写紙セットにおい
て、紙または合成樹脂フィルム等よりなるシート基材の
表面に離型層を設けた離型シートの表面に加熱すること
でタック性(粘着性)を生じるホットメルト接着性合成
樹脂層を塗布積層し、更に、その表面にインクジェット
プリンタの水性インクを吸収する吸水性合成樹脂層を積
層したインクジェット出力用の第1転写紙を構成する。
次に、該第1転写紙と同様の離型シートとホットメルト
接着性合成樹脂層を塗布積層した画像被覆用の第2転写
紙を用意する。また該第2転写紙のホットメルト接着性
合成樹脂層の表面には、好ましくは第1転写紙と同様の
吸水性合成樹脂層を更に積層することが望ましいが、な
くても本発明の主要機能は発揮できるものである。そし
て、第2転写紙の吸水性合成樹脂層を積層する目的は、
インクジェットプリンタで出力されたインクの量が過大
である場合、単層の吸水性合成樹脂層だけでは収容しき
れず、転写後に画像に滲みとして現れる可能性がある
が、その場合、あふれたインクを第2転写紙の吸水性合
成樹脂層で受容し、滲みが生じるのを防止できるもので
ある。
【0007】
【作用】次に、本発明のインクジェット用両面転写紙セ
ットを用い作業方法を説明すると、まず第1転写紙
(1)にインクジェットプリンタを用いて、画像を出力
する。次に、該画像面に第2転写紙(2)の塗工面を当
て、熱ローラー方式のラミネーターに通過させる。次に
第1転写紙(1)の離型シート(5)を剥離し、現出し
たホットメルト接着性合成樹脂層面(6)を、被転写素
材面に当て、再びラミネーターに通過させた後、第2転
写紙(2)の離型シート(10)を剥離すれば、画像は
被転写素材に転写される。
【0008】また、別の方法として、上記同様に第1転
写紙(1)に画像を出力し、第2転写紙(2)を当てて
ラミネーターに通過させた後、上記とは逆に第2転写紙
(2)の離型シート(10)を剥離し、被転写素材面に
当て、再びラミネーターに通過させた後、第1転写紙
(1)の離型シート(5)を剥離することでも、画像は
被転写素材に転写される。
【0009】次に、該被転写素材の材質は、透明または
不透明のいずれかである。PETフィルム等の透明素材
の場合、裏面に作画した画像を素材を透過して鑑賞する
ことが一般的であるため、第1転写紙(1)への出力は
左右逆像で行う。透明素材は、光が透過するため、画像
の彩度は低下する。この場合、画像の裏面に白色の裏打
ちを施す事により、より鮮明な画像が得られる。また、
紙等の不透明素材の場合は、素材が白色の場合は不要で
あるが、濃色であったり模様柄である場合は、画像に白
色の裏打ちを施す必要性がある。
【0010】このこととは別に、インクジェットプリン
タは、機種によって画像を左右逆像で出力する機能の有
るものと無いものがある。これ等の用件を全て踏まえ
て、目的に合った適正な転写画像を得るためには、第1
転写紙(1)と、第2転写紙(2)を、透明と白色で組
合されることで容易に達成できるものである。
【0011】次に、第1転写紙(1)と第2転写紙
(2)との使用例の組合せを説明する。第1の組合わせ
例。第1転写紙(1)を透明とし、第2転写紙(2)も
透明とし、これの透明素材の場合は、OHPフィルム等
の透過性原稿を要求する時に用いる。また、不透明素材
の場合は、下地が白色または、素材が透けて見える転写
効果を要求する時に用いる。この場合はプリンタの左右
逆像機能は不要である。第2の組合わせ例。第1転写紙
(1)を透明とし、第2転写紙(2)を白色とし、これ
は、透明素材の場合に、白い裏打ちのある鮮明な画像を
要求する時に用いる。プリンタには、左右逆像機能が必
要である。第3の組合わせ例。第1転写紙(1)を白色
とし、第2転写紙(2)を透明とし、これは、左右逆像
機能のないインクジェットプリンタを用いて透明素材に
転写をしたい場合に用いる。
【0012】上記の中で、第2の組合せは、不要のよう
に思えるが、透明素材への転写の場合、出力紙が直接素
材に接する場合と、裏打ち紙を介して接する場合とで
は、前者が画質的に優れており、左右逆像機能のある場
合は、前記第2の組合せを用いることが第3の組合せよ
り有利となる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1(イ)図に示すものは、第1転写紙(1)を
示し、該第1転写紙(1)における離型シート(5)
は、シート基材(8)に離型剤(9)を塗付してある。
該離型剤(9)には、表面に透明または白色のホットメ
ルト接着性合成樹脂層(6)と、吸水性合成樹脂層
(7)とを順次積層してある。次に、図1(ロ)図に示
す第2転写紙(2)における離型シート(10)は、シ
ート基材(13)に離型剤(14)を塗布してある。該
離型剤(14)の表面には、透明または白色のホットメ
ルト接着性合成樹脂層(11)を塗付し、そのホットメ
ルト接着性合成樹脂層(11)の表面には、好ましくは
吸水性合成樹脂層(12)を積層する場合とよりなって
いる。
【0015】
【実験例】第1転写紙(1)は、80g/mのコート
紙にシリコン系離型剤を塗布した離型紙を用い、その上
にホットメルト接着性合成樹脂として、アクリル系樹脂
をスクリーン印刷機により塗布積層した。更に、その上
に吸水性合成樹脂としてポリビニルアルコールをスクリ
ーン印刷機により塗布積層した。また、第2転写紙
(2)は、第1転写紙(1)と同じ材を用いて作成し
た。但し、第1転写紙(1)のインク受容層であるポリ
ビニルアルコールは、インクの受容力を高めるため、ス
クリーン印刷の2度刷りを行い、第2転写紙(2)に比
べて2倍の厚さにした。使用したポリビニルアルコール
は透明であり、アクリル系樹脂の色を透明と白色を用い
る事により、転写紙の透明と白色を作成した。
【0016】また、同じ材料を用いているため、第1転
写紙(1)と第2転写紙(2)を熱圧着した後、所望の
離型シートを剥離するには工夫が必要であるが、剥離し
たい方の離型シートの裏面に炭化水素系有機溶剤(ノル
マルヘキサン等)を剥がし始めの部分に塗布することに
より、シリコン離型剤の剥離性が増大して確実に剥がす
ことができた。更に、第1転写紙(1)と第2転写紙
(2)の熱接着性については、第2転写紙(2)にポリ
ビニルアルコールを積層した場合、または、しない場合
でも良好な密着強度が得られた。インクジェットプリン
タは、エプソン社製PM780を使用して、カラー写真
を出力した。ラミネーターは、フジプラ社製LP320
0を用い、ローラー温度170℃、速度0.5m/分で
転写した。転写素材は、透明素材として厚さ100ミク
ロンのPETフィルムを、不透明素材として、厚さ20
0g/mのボール紙を使用したものである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット用両面転写紙セットによれば、第1転写紙と第2
転写紙の両者の組合せによって、インクジェットの画像
を極めて容易に各種の転写素材に転写できる効果があ
る。また、従来のように、水を使用しないために、画像
面の滲みや周囲の物品への水漏れの心配性もなく、且つ
水を乾かす必要もないため、作業時間が非常に短縮さ
れ、大量の制作が極めて容易にできる優れた効果があ
る。更に、水による紙の伸縮を防止できるため、大面積
の画像を容易に転写できると云う効果がある。また、第
1転写紙と第2転写紙との両者で構成され、表裏の両面
に接着性があるために、左右逆像機能のないプリンター
に対しても、その目的の制作内容に応じた正確な転写が
容易にできる優れた効果がある。更に、画像の裏面に白
色の裏打ちが簡単迅速にでき、安価で非常に美しい仕上
がりの転写が得られると云う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(イ)図に示すものは、セットの一部
である第1転写紙の縦断側面図で、(ロ)図に示すもの
は、第2転写紙の縦断側面図である。
【図2】同じく本発明の第2転写紙における吸水性合成
樹脂を削除した状態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 第1転写紙 2 第2転写紙 3 第3転写紙 5,10,15 離型シート 6,11,16 ホットメルト接着性合成樹脂 7,12 吸水性合成樹脂層 8,13,17 シート基材 9,14,18 離型剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA05 FC06 FD13 HA45 2H086 BA05 BA12 BA15 BA26 3B005 EB01 EB05 EC30 FB01 FB33 FC02Z FC08Y FC10X FF06 FG08Z GA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基材(8)に離型剤(9)を塗布
    した離型シート(5)の表面に透明または白色のホット
    メルト接着性合成樹脂層(6)と吸水性合成樹脂層
    (7)とを順次積層した第1転写紙(1)と、シート基
    材(13)に離型剤(14)を塗布した離型シート(1
    0)の表面に透明または白色のホットメルト接着性合成
    樹脂層(11)と好ましくは吸水性合成樹脂層(12)
    とを順次積層した第2転写紙(2)との両者で構成した
    ことを特徴とするインクジェット用両面転写紙セット。
  2. 【請求項2】 請求項1の第1転写紙(1)の該ホット
    メルト接着性合成樹脂層(6)及び第2転写紙(2)の
    該ホットメルト接着性合成樹脂層(11)を透明または
    白色とすると共に、第1転写紙(1)の該吸水性合成樹
    脂層(7)及び第2転写紙(2)の該吸水性合成樹脂層
    (12)とを透明層としたことを特徴とする請求項1の
    インクジェット用両面転写紙セット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015053425A1 (ko) * 2013-10-11 2015-04-16 김대현 인쇄 및 디지털 실사출력용 열전사지
CN115976879A (zh) * 2022-12-09 2023-04-18 广州山木新材料科技有限公司 一种数码烫画转印纸及制备方法

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