JP6420846B2 - 光学式ロータリーエンコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸を中心とする回転体の回転変位量に対応する信号を出力する光学式ロータリーエンコーダに関する。
従来、回転体の回転角度(回転量)や回転方向を検出するため、ロータリーエンコーダが広く利用されている。ロータリーエンコーダには機械式、磁気式、光学式等、種々のタイプがあり、用途や使用環境に応じて使い分けられる。特に、光学式ロータリーエンコーダは機械式や磁気式のものに比べて高精度であり、かつ磁気式のもののように周辺磁界による影響を受けないため、広く利用されている。
一般的に、光学式ロータリーエンコーダは、発光する発光素子と、受光する受光素子と、回転体とともに回転する円盤状の回転板と、を有する。そして、光学式ロータリーエンコーダは、発光素子と受光素子との位置関係によりさらに透過型と反射型とに分類される。
透過型の光学式ロータリーエンコーダは、向かい合うように配置された発光素子と受光素子との間に複数のスリットを有する回転板を配設したものである。透過型のロータリーエンコーダでは、発光素子が発する光は、スリットの部分を通過して受光素子に入射するか、あるいは、スリットのない回転板の部分により遮られる。
一方、反射型の光学式ロータリーエンコーダは、回転板の一方の面側に反射領域、および、非反射領域を交互に形成し、その一方の面側に発光素子と受光素子とを配置したものである。発光素子が発した光は、反射領域において反射されるか、あるいは、非反射領域において吸収あるいは透過され、反射領域において反射された光が受光素子に入射する。
光学式ロータリーエンコーダは、受光素子が検出した光の光量変化に応じて2相のパルス信号を出力する。この信号に基づいて、回転体の回転角度や回転方向等を検出することができる。
反射型の光学式ロータリーエンコーダの一例が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の光学式ロータリーエンコーダは、回転する軸(回転体)、回路基板上に固定された投光部(発光素子)、受光部(受光素子)、および、反射面とレンズ面とが形成された透明樹脂性の回転部(回転板)を有する。
この光学式ロータリーエンコーダでは、投光部から投光された光は、回転部内部を通過して回転部に形成された反射面において反射され、その後受光部により検出される。そして、軸の回転に伴い回転部が回転すると、回転部内部を通過する光は、回転部に形成されたレンズ面により強弱のあるパルス光となり、受光部により検出される。このパルス光から軸の回転量と回転方向とが得られるようになっている。
特開2000−299034号公報
ここで、反射型の光学式ロータリーエンコーダを用いて回転体の回転角等を正確に検出できるようにするためには、回転体が回転した場合でも反射面における光の反射方向が変動しないようにする必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、可動する回転部に反射面が形成されているため、反射面における光の反射方向が変動する可能性がある。その結果、軸の回転角等を正確に検出できないといった事態が生じうる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、複雑な構成を採用することなく回転体の回転角等をより正確に検出することができる光学式ロータリーエンコーダを提供することを目的とする。
本発明の光学式ロータリーエンコーダは、光を出射する発光素子と、前記光を通過させるスリットが周辺部に形成された回転板と、前記回転板と離れて固定された2つのプリズム、2つの反射膜または2つの反射板により構成され、前記回転板の回転時に前記スリットを通過した光を反射する反射部と、前記回転板の回転時に、前記反射部により反射された後、前記スリットを再度通過した光を検出する2つの受光素子と、を備え、前記2つのプリズム、2つの反射膜または2つの反射板のそれぞれは、前記発光素子から出射された光を、前記2つの受光素子のそれぞれに入射するように反射させ、前記2つの受光素子の配置位置と前記発光素子の配置位置とが前記回転板の回転軸に垂直な投影面上に投影された場合に、前記2つの受光素子は、前記2つの受光素子の配置位置と前記発光素子の配置位置とを通る直線が前記回転軸と前記発光素子の配置位置とを通る直線に対して所定の角度だけ斜めとなるように配置される。
本発明によれば、複雑な構成を採用することなく回転体の回転角等をより正確に検出することができる。
本発明の実施形態に係る光学式ロータリーエンコーダの断面図 本発明の実施形態に係る光学式ロータリーエンコーダの分解斜視図 プリズムについて説明するための図 発光素子と受光素子との間の位置関係を説明するための図 直角プリズムと発光素子および受光素子との間の位置関係を説明するための図 底面側から入射した光のプリズム内における光の進路を説明するための図 底面側から入射した光のプリズム内における光の進路を説明するための図 回転板の回転に応じたスリットの移動について説明するための図 回転板の回転に応じたスリットの移動について説明するための図 回転板の回転に応じたスリットの移動について説明するための図 回転板の回転に応じたスリットの移動について説明するための図 回転板の回転に応じたスリットの移動について説明するための図 スリットの移動に伴い受光素子が出力するパルス信号の一例を示す図 本発明の変形例におけるスリットの形状を説明する図 プリズムの代わりに反射膜を配設した変形例を示す図
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[光学式ロータリーエンコーダの構成]
図1および2を用いて、本発明の実施形態に係る光学式ロータリーエンコーダの構成の一例について説明する。図1は本発明の実施形態に係る光学式ロータリーエンコーダの断面図であり、図2はその分解斜視図である。
図1および図2に示すように、本発明の光学式ロータリーエンコーダは、シャフト1、ケース2、プリズム3、回転板4、実装基板5、発光素子6、受光素子7A、7Bを有する。
図1に示すように、シャフト1はその一端がケース2外に露出するようにケース2により支持される。ケース2外に露出したシャフト1の一端は、任意の回転体、例えばモーター等に回転軸が一致するように連結され、当該回転体の回転に伴ってシャフト1が回転する。
シャフト1の他方の端部は、ケース2内部に収容され、回転板4に固定される。したがって、回転板4は、シャフト1を通じて回転体の回転と同調し、回転体およびシャフト1と同じ回転角度、かつ、同じ回転方向で回転する。
また、図1に示すように、回転板4と平行に実装基板5が配置される。実装基板5はケース2の開放端に固定されている。
実装基板5の回転板4に対向する面(実装面と称する)には、発光素子6および2つの受光素子7A、7Bが設けられる。図1に示すように、発光素子6および受光素子7A、7Bは、シャフト1の回転軸から偏心した実装面上の位置に配置される。
発光素子6は、例えばLED(Light Emitting Diode)であり、図示しないレンズを有する。LEDの発する光は、レンズにより所定の光束径を有する平行光に変換されて出射される。発光素子6は、この平行光を回転板4の方向に出射する。
受光素子7A、7Bは、例えばフォトダイオードやフォトトランジスタ等の光センサであり、受光光量に応じた信号を生成する。さらに受光素子7A、7Bは、増幅回路や波形整形回路等を含む信号処理回路を有し、この信号処理回路は、受光光量に応じたパルス信号を生成して出力する。
実装基板5の発光素子6および受光素子7A、7Bが実装された面と反対側の面には、例えば発光素子6への電力供給、発光素子6への入力信号の伝達、受光素子7A、7Bが出力するパルス信号等の光学式ロータリーエンコーダ外への伝達等を行うためのコネクタ8が配設される。
また、回転板4には、光を通過可能な複数のスリット41が形成されている。スリット41は、例えば扇形、台形あるいは扇台形の形状を有し、回転板4に放射状かつ等間隔に配列される。スリット41の幅は、少なくとも発光素子6から出射される光の光束径より広くなるように形成される。スリット41の個数は、光学式ロータリーエンコーダに必要とされる分解能に応じて適宜決定される。
回転板4は、スリット41以外の部位では、発光素子6から出射された光を遮断する。また、回転板4は、できるだけ光を散乱しない素材で形成されることが好ましい。これにより、発光素子6から出射された光が、回転板4のスリット41以外の部位により散乱されて受光素子7A、7Bにより検出されることを防止することができる。
回転板4は、回転可能にシャフト1の端部に固定されている。また、図1に示すように、回転板4のシャフト1側の面に対向するケース2の内壁面には、発光素子6から発光された光を反射させるためのプリズム3が固定されている。ケース2には、プリズム3の形状に合わせて切り欠き部が設けられ、プリズム3は当該切り欠き部に嵌合される。
図3は、プリズム3について説明するための斜視図である。
図3に示すように、プリズム3は、例えば、2つの直角プリズム31および32の側面部を底面(直角稜に対向する面)に平行な方向に所定の距離だけずらして貼り合わせた構造を有する。
直角プリズム31、32の直角稜を挟む2つの斜面は、その底面から入射した光を反射し、その光の方向を入射方向と反対方向に変換する。
なお、2つの直角プリズム31、32を貼り合わせるときにずらす距離は、発光素子6から出射された光がプリズム3により反射された場合に、受光素子7A、7Bに正確に入射するような距離に調整される。
なお、2つの直角プリズム31、32の代わりに、直角稜を挟む2つの斜面に金属膜等が蒸着された直角プリズムミラーを用いることとしてもよい。
プリズム3は、発光素子6および受光素子7A、7Bの直上部に固定される。
なお、本実施形態では、光学式ロータリーエンコーダの上下方向を、図1の上下方向により定義する。ただし、この上下方向は説明のために仮に定めたものであり、光学式ロータリーエンコーダの上下方向がこれに限定されるものではない。
図4Aは、発光素子6と受光素子7A、7Bとの間の位置関係を説明するための図である。図4Bは、直角プリズム31、32と発光素子6および受光素子7A、7Bとの間の位置関係を説明するための図である。図4A、図4Bでは、発光素子6等の各部が、回転板4の回転軸に垂直な投影面上に投影されている。
図4Aは、発光素子6と2つの受光素子7A、7Bの水平方向の位置関係を示している。図4Aに示すように、発光素子6と受光素子7A、7Bとは、実装基板5の実装面において、例えば、一方の受光素子7A、発光素子6、他方の受光素子7Bの順に直線l−l’上に並ぶように配置される。
ここで、図4A、図4Bに示される直線L−L’は、上記投影面上において、発光素子6の配置位置と、回転板4の回転軸とを通る直線を示している。本実施形態では、直線l−l’は、直線L−L’と平行ではなく、所定の角度αだけ斜めに傾いている。
詳細は後述するが、発光素子6および2つの受光素子7A、7Bをこのように配置することにより、2つの受光素子7A、7Bが光を検出するタイミングにずれが生じ、それぞれの受光素子7A、7Bが出力するパルス信号に位相差を生じさせることができる。
図4Bは、直角プリズム31、32と発光素子6および受光素子7A、7Bとの位置関係を示している。
図4Bに示すように、発光素子6は、上記投影面上において、2つの直角プリズム31、32の接合面に重なる位置に配置される。このことは、発光素子6から出射された所定の光束径を有する光の一部が、2つの直角プリズム31、32にそれぞれ入射することを意味する。
なお、図4Bにおいて、直角プリズム31、32の底面形状を台形で示しているが、これは一例であり、例えば平行四辺形等、他の形状をしていてもよい。
図5A、図5Bは、発光素子6が出射した光が、2つの直角プリズム31、32に底面側から入射したときの直角プリズム31、32内における光の進路を説明するための図である。
直角プリズム31、32の底面側から入射する光が所定の光束径を有することは、上述した通りである。図5Aに示すように、2つの直角プリズム31、32の接合面に所定の光束径を有する光101が入射することは、2つの直角プリズム31、32のそれぞれに光101の半分ずつの光量を有する光が入射することを意味する。
そして、それぞれの直角プリズム31、32に入射した光は、図5Bに示すように直角プリズム31、32内を直進し、それぞれの反射面へと到達する。その後、反射面によって光は反射され、直角プリズム31内を光102が、直角プリズム32内を光103がそれぞれ進む。そして、直角プリズム31、32内を進む光102、103は、もう一方の反射面に到達し、さらに向きを変えられて入射した平行光101と反対方向に進む光104、105となる。
本実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、光104、105が2つの受光素子7A、7Bのそれぞれに入射するよう直角プリズム31、32の各反射面における反射方向が調整されている。
次に、光学式ロータリーエンコーダの動作例について詳細に説明する。
モーター等の回転体が回転すると、回転体に連結されたシャフト1、および、シャフト1の端部に固定された回転板4が、回転体の回転軸を中心にして回転体と同様に回転する。
ここで、上記回転軸から偏心した実装基板5上の位置に配置された発光素子6は、所定の光束径を有する光を出射する。そして、スリット41を有する回転板4が回転すると、発光素子6により出射された光は、スリット41を通過するか、または、回転板4により遮光される。
そして、スリット41を通過した光は、ケース2の内壁面に固定された直角プリズム31、32へ入射する。その後、光は、直角プリズム31、32の反射面により反射され、再度スリット41を通過して受光素子7A、7Bへと入射する。
回転板4の回転に応じて、受光素子7A、7Bは、受光光量に対応するパルス信号を出力する。このパルス信号を解析することにより、回転体の回転角度および回転方向を検出することができる。
図6A〜図6Eは、回転板4の回転に伴うスリット41の移動について説明するための図である。図6A〜図6Eは、図4A、図4B、および、図5Aと同様に、光学式ロータリーエンコーダを上方から見たときの各部の位置関係を示している。
また、図7は、図6A〜図6Eに示したスリット41の移動に伴い受光素子7A、7Bが出力する出力信号の一例を示す図である。出力信号Aは、一方の受光素子7Aの出力信号を示し、出力信号Bは、他方の受光素子7Bの出力信号を示している。
図6A〜図6Eにおいては、発光素子6から紙面の手前垂直方向に向かって光が出射されている。そして、回転板4の回転に伴い、スリット41が回転方向Rに沿って移動する。発光素子6および2つの受光素子7A、7Bは、前述の直線L−L’に対して角度αだけ傾いた直線l−l’上に配列されているため、受光素子7Aが、発光素子6および受光素子7Bよりも先にスリット41の枠内に入ることになる。
図6Aは、受光素子7Aがスリット41の枠内に入る直前の時刻T1における各部の位置関係を示している。この時点で、発光素子6はスリット41の枠内には入っていないため、発光素子6が出射した光は回転板4により遮断され、プリズム3へと到達することはない。したがって、図7の時刻T1に示すように、この時点では2つの受光素子7Aおよび7Bのいずれの出力信号A、Bもローレベルのままである。
図6Bは、図6Aから時間が経過し、発光素子6がスリット41の枠内に入り始める時刻T2での各部の位置関係を示している。この時点で、発光素子6の出射した光はスリット41を通過し始める。スリット41を通過した光は、上述したようにプリズム3により反射され、再度スリット41を通過して受光素子7Aへと入射する。したがって、図7に示すように、時刻T2において受光素子7Aの出力信号Aがハイレベルになる。
なお、この時点では、受光素子7Bはスリット41の枠内に入っていないため、図7に示すように、時刻T2では、受光素子7Bの出力信号Bはローレベルのままである。
図6Cは、さらに時間が経過して受光素子7Bがスリット41の枠内に入り始める時刻T3における各部の位置関係を示している。この時点で、スリット41の枠内に発光素子6および2つの受光素子7A、7Bのすべてが入るため、プリズム3からの反射光が受光素子7A、7Bの両方に入射し始め、図7に示すように、時刻T3では、受光素子7Aおよび7Bの両方の出力信号A、Bがハイレベルとなる。
図6Dは、さらに時間が経過して受光素子7Aがスリット41の枠外に出始める時刻T4における各部の位置関係を示している。この時点で、受光素子7Aへと向かう反射光は回転板4により遮られ始める。一方、発光素子6および受光素子7Bは未だスリット41の枠内にあるため、発光素子6から出射された光および受光素子7Bへと向かう反射光は回転板4に遮られず、受光素子7Bへと入射する。したがって、図7に示すように、時刻T4では、受光素子7Bの出力信号Bはハイレベルのままであるが、受光素子7Aの出力信号Aがローレベルとなる。
図6Eは、さらに時間が経過し、発光素子6がスリット41の枠外に出始める時刻T5における各部の位置関係を示している。この時点で、発光素子6から出射される光は回転板4により遮られ始めるため、図7に示すように、時刻T5では、受光素子7Aおよび7Bのいずれの出力信号A、Bもローレベルとなる。
時刻T5の後、回転板4の回転に伴い、発光素子6が次のスリットの枠内に入るまでは、受光素子7Aと7Bのいずれの出力信号もローレベルのままである。さらにその後は、上述した図6A〜図6Eおよび図7と同様の現象が繰り返される。
なお、発光素子6および受光素子7A、7Bが配列される方向は適宜設定される。この方向は、直線l−l’と直線L−L’とのなす角αにより定義される。図6A〜図6Eを参照すればわかるように、角αが大きくなると、スリット41の幅を大きくする必要がある。スリット41の幅は、回転板4の大きさやスリットの数等によっても制限されるので、角αの大きさもこれらのパラメータ等に応じて適宜設定すればよい。
以上説明したように、本実施形態の光学式ロータリーエンコーダは、光を出射する発光素子6と、光を通過させるスリット41が周辺部に形成された回転板4と、回転板4と離れて固定され、回転板4の回転時にスリット41を通過した光を反射するプリズム3と、回転板4の回転時に、プリズム3により反射された後、スリット41を再度通過した光を検出する受光素子7A、7Bと、を備える。
このように、可動する回転板4と離れてプリズム3が固定されることにより、反射面における光の反射方向が変動する可能性を排除することができ、複雑な構成を採用することなく回転体の回転角等をより正確に検出することができるようになる。
また、本実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、2つの直角プリズム31、32が、発光素子6から出射された光を、2つの受光素子7A、7Bのそれぞれに入射するように反射させる。
これにより、光学式ロータリーエンコーダの部品点数を削減することができ、光学式ロータリーエンコーダを容易に作成することが可能となる。その結果、光学式ロータリーエンコーダの製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、受光素子7A、7Bの配置位置が、回転板4の回転軸に垂直で、発光素子6の配置位置を投影した投影面上に投影された場合に、受光素子7A、7Bの配置位置と発光素子6の配置位置とを通る直線l−l’が、回転軸と発光素子6の配置位置とを通る直線L−L’に対して所定の角度だけ斜めとなるよう受光素子7A、7Bが配置される。
これにより、2相のパルス信号を容易に得ることができ、そのパルス信号に基づいて、回転体の回転角度や回転方向等を容易に検出することができる。また、後に詳しく説明するが、発光素子6および受光素子7A、7Bを半径方向に配列する場合と比べて、スリット幅を小さくすることができる。このため、パルス数をさらに増やし、回転角度の検出精度を上げることも可能となる。
また、この場合、発光素子6と受光素子7A、7Bとの間の距離を長くすることができるようになるため、発光素子6から発せられた光が、スリット41を通過することなく受光素子7A、7Bにより直接検出されるクロストークの影響を抑制することができる。そのため、回転板4を小さくすることもでき、光学式ロータリーエンコーダの小型化が可能となる。
また、本実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、発光素子6、回転板4、プリズム3、受光素子7A、7Bを収容するケース2をさらに備え、ケース2は、内壁面に切り欠き部を有し、プリズム3は当該切り欠き部に配設される。
これにより、プリズム3はケース2の内壁面に半ば埋め込まれることとなり、プリズム3の設置スペースを容易に確保することができる。また、光学式ロータリーエンコーダの小型化や薄型化を図ることもできる。
なお、以上説明した光学式ロータリーエンコーダは、本発明の実施形態の1つに過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。以下に、本発明の実施形態の変形例について詳しく説明する。
[変形例1]
上述した実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、直線L−L’に対し直線l−l’が所定の角度αだけ斜めに傾くように、発光素子6と2つの受光素子7Aおよび7Bとを配置していた。しかしながら、本発明では、発光素子6と2つの受光素子7A、7Bを、直線L−L’上に配列してもよい。
本変形例1では、2相のパルス信号を得るために、回転板4のスリット41の形状を上記実施形態とは異なる形状に変更することにより、2つの受光素子7Aおよび7Bに対する光の入射タイミングがずれるようにする。図8は、本発明の変形例1におけるスリットの形状を説明する図である。
図8に示すように、本変形例1では、スリット41’が回転板4に形成される。スリット41’は、スリット41’Aとスリット41’Bとが一部重なった形状を有する。スリット41’Aは、発光素子6および受光素子7Aを枠内に収めることが可能なスリットであり、スリット41’Bは、発光素子6および受光素子7Bを枠内に収めることが可能なスリットである。
回転板4が回転すると、まず発光素子6および受光素子7Aがスリット41’Aの枠内に入る。この場合、発光素子6から出射された光は、スリット41’Aを通過してプリズム3により反射され、受光素子7Aへと入射する。この時点では、受光素子7Bは、スリット41’の枠内に入っていないため、受光素子7Bには光が入射しない。
さらに回転板4が回転すると、受光素子7Bがスリット41’Bの枠内に入り、受光素子7Aおよび7Bの両方で光を検出できるようになる。
さらに回転板4が回転すると、受光素子7Aがスリット41’Aの枠内から外れるが、発光素子6および受光素子7Bはスリット41’Bの枠内に入ったままの状態であるため、受光素子7Bのみが光を検出する。
このようなスリット41’の形状により、2つの受光素子7Aおよび7Bへ入射する光の入射タイミングがずれ、2相のパルス信号が得られるようになる。
このような変形例1の光学式ロータリーエンコーダでも、上述した実施形態と同様に、可動する回転板4と離れてプリズム3が固定されることにより、反射面における光の反射方向が変動する可能性を排除することができ、複雑な構成を採用することなく回転体の回転角等をより正確に検出することができるようになる。
[変形例2]
上述した実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、発光素子6から出射された光をプリズム3により反射していた。しかしながら、本発明では、プリズム3の代わりに、例えば、反射膜を用いて光の反射を行うようにしてもよい。
図9は、プリズム3の代わりに、反射膜9を配設した変形例を示す図である。図9に示すように、発光素子6および受光素子7A、7Bに対向するケース2の内壁面には、入射光を反射する反射膜9が設けられる。反射膜9は、金属膜等を蒸着させることにより内壁面に形成される。なお、反射膜9の代わりに反射板を内壁面に設けることとしてもよい。
この反射膜9または反射板は、例えば、上記実施形態で説明した直角プリズム31、32の直角稜を挟む2つの斜面と同様の形状となるように設けられる。これにより、上記実施形態と同様に、反射膜9または反射板は、発光素子6からの光が受光素子7A、7Bに入射するよう反射させることができる。
このような本発明の変形例2の光学式ロータリーエンコーダでも、上述した実施形態と同様に、可動する回転板4と離れて反射膜9または反射板が固定されることにより、反射膜9または反射板における光の反射方向が変動する可能性を排除することができ、複雑な構成を採用することなく回転体の回転角等をより正確に検出することができるようになる。
[変形例3]
上述した実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、シャフト1がケース2に回転可能に支持される構成としていた。しかしながら、本発明では、シャフト1の代わりに中空軸を設け、当該中空軸と回転体とを連結してもよい。これにより、光学式ロータリーエンコーダをより小型化することができる。
また、上述した実施形態の光学式ロータリーエンコーダでは、実装基板5において、発光素子6および受光素子7A、7Bが実装された面とは反対側の面にコネクタ8を配設し、当該コネクタ8を介して電力供給や外部との信号入出力等を行っていた。しかしながら、本発明では、コネクタ8の代わりに、スルーホール実装用のピン端子や面実装用の板状端子、あるいはリード線等を配設して電力供給や外部との信号の入出力等を行うようにしてもよい。
1 シャフト
2 ケース
3 プリズム
31,32 直角プリズム
4 回転板
41,41’,41’A,41’B スリット
5 実装基板
6 発光素子
7A,7B 受光素子
8 コネクタ
9 反射膜
101,102,103,104,105 光

Claims (2)

  1. 光を出射する発光素子と、
    前記光を通過させるスリットが周辺部に形成された回転板と、
    前記回転板と離れて固定された2つのプリズム、2つの反射膜または2つの反射板により構成され、前記回転板の回転時に前記スリットを通過した光を反射する反射部と、
    前記回転板の回転時に、前記反射部により反射された後、前記スリットを再度通過した光を検出する2つの受光素子と、
    を備え、
    前記2つのプリズム、2つの反射膜または2つの反射板のそれぞれは、前記発光素子から出射された光を、前記2つの受光素子のそれぞれに入射するように反射させ、
    前記2つの受光素子の配置位置と前記発光素子の配置位置とが前記回転板の回転軸に垂直な投影面上に投影された場合に、前記2つの受光素子は、前記2つの受光素子の配置位置と前記発光素子の配置位置とを通る直線が前記回転軸と前記発光素子の配置位置とを通る直線に対して所定の角度だけ斜めとなるように配置される、
    光学式ロータリーエンコーダ。
  2. 前記発光素子、前記回転板、前記反射部、前記受光素子を収容するケースをさらに備え、
    前記ケースは、内壁面に切り欠き部を有し、前記反射部は当該切り欠き部に配設される
    請求項1に記載の光学式ロータリーエンコーダ。
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