JP6418769B2 - 膨張弁 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルに用いられる感温機構内蔵型の膨張弁に係わり、特には、簡素な構造であるにも拘らず高い耐久性・耐腐食性を発揮するパワーエレメントの固定構造に関する。
従来、自動車に搭載される空調装置等に用いる冷凍サイクルについては、設置スペースや配管作業を省略するために、冷媒の通過量を温度に応じて調整する感温機構内蔵型の温度膨張弁が使用される。特許文献1は、本出願人に係るこの種の膨張弁を示す。膨張弁の弁本体は、高圧の冷媒が導入される入口ポートと、入口ポートに連通する弁室を有する。弁室内に配設される球状の弁部材は、弁室に開口する弁孔の弁座に対向し、パワーエレメントにより駆動される弁棒により操作されて、弁座との間の絞り通路の開度を制御する。弁孔を通った冷媒は、出口ポートから蒸発器側へ送られる。蒸発器から圧縮機側へ戻る冷媒は、弁本体に設けられた戻り通路を通過する。弁本体の頂部には、パワーエレメントと称する弁部材の駆動機構が装備される。パワーエレメントは、圧力作動室を形成する上蓋部材と圧力を受けて弾性変形する薄板のダイアフラムと円盤状の受け部材で構成され、3つの部材を重ね合わせて円周部をTIG溶接手段などにより接合して形成される。上蓋部材とダイアフラムで形成される圧力作動室には作動ガスが封入される。圧力作動室に作動ガスを封入するために、上蓋部材の頂部に穴を設け、この穴から作動ガスを封入した後に鋼球等で穴を塞ぎプロジェクション溶接手段などによって圧力作動室を封止する。
上記のような感温機構内蔵型の温度膨張弁は、外形寸法を小さくすることができるという利点があるが、その周囲に多数の部品が密接状態で配置されるため、さらなる小型化が求められている。また、小型化することで製造コストを低減することができるという利点もある。このような課題を解決するために、本出願人は特許文献2に示すようなパワーエレメントの小型化を図った膨張弁を開示している。特許文献2のパワーエレメントは、上蓋部材と受け部材の間に挟まれて固定されるダイアフラムを有する。上蓋部材、ダイアフラム、受け部材の外周部はレーザー溶接により接合される。上蓋部材と受け部材で挟み込まれるダイアフラムの支点位置からパワーエレメントの外周までの距離は、レーザー溶接により形成される溶融部の長さ寸法に0.2〜1.0mmを加えた距離に設定される。組み立てられたパワーエレメントは、弁本体の頂部に設けられた円筒部内に挿入され、カシメ加工により形成されるカシメ部により固定される。
特開2008−180475号公報 特開2012−197990号公報
このように、小型に形成したパワーエレメントを弁本体頂部に設けた円筒部をかしめて固定するものが提案されているが、カシメ工程においては種々の配慮が必要である。
特許文献2において、小型パワーエレメントをかしめにより固定する際には、円筒部のカシメ部を90度近くにまでかしめることにより固定するが、カシメ支点での曲げ角度が大きくなり、肩部にクラックが生じてしまったり、円筒部が根元部から大きく曲がり、円筒部の根元部にクラックが生じてしまう虞があった。そして、このようなクラックが発生すると、円筒部の耐久性・耐腐食性を著しく低下させ、パワーエレメントが離脱するような大きな破損の原因となることもある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁本体頂部の円筒部をかしめることによりパワーエレメントを弁本体に固定する膨張弁であって、パワーエレメントと円筒部とのズレを防止すると共に、円筒部のかしめによるクラックを回避し耐久性・耐腐食性の向上を図った膨張弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の膨張弁は、高圧の冷媒が導入される入口ポートと、該入口ポートに連通する弁室と、該弁室に開口する弁孔と、該弁孔の入口に形成される弁座と、前記弁孔を通過した冷媒が送り出される出口ポートとを有する弁本体と、前記弁座に対向して配設される弁部材と、該弁部材を操作する弁棒を駆動する作動ガスを封入した圧力作動室を有するパワーエレメントとを備える膨張弁であって、前記弁本体の頂部には、前記パワーエレメントを挿入し固定するための円筒部を形成しており、前記パワーエレメントを前記円筒部内に位置決めする際の中心位置ズレを防止するために、前記円筒部の開口部内側に前記パワーエレメント外周面とのクリアランスを実質的にゼロとしたガイド面を形成し、前記円筒部の前記ガイド面の下方に前記ガイド面よりも大径部となる後退面を形成したことを特徴とする。
また、本発明の膨張弁は、前記ガイド面と前記後退面を接続する接続面を形成することを特徴とする。
更に、本発明の膨張弁は、高圧の冷媒が導入される入口ポートと、該入口ポートに連通する弁室と、該弁室に開口する弁孔と、該弁孔の入口に形成される弁座と、前記弁孔を通過した冷媒が送り出される出口ポートとを有する弁本体と、前記弁座に対向して配設される弁部材と、該弁部材を操作する弁棒を駆動する作動ガスを封入した圧力作動室を有するパワーエレメントとを備える膨張弁であって、前記弁本体の頂部には、前記パワーエレメントを挿入し固定するための円筒部を形成しており、前記パワーエレメントを前記円筒部内に位置決めする際の中心位置ズレを防止するために、前記円筒部の開口部内側に前記パワーエレメント外周面とのクリアランスを嵌合公差以内のクリアランスとして実質的にゼロとしたガイド面を形成し、前記円筒部は、カシメ角度が10度から30度の間でカシメ加工がされることにより、前記パワーエレメントが前記円筒部に固定されていることを特徴とする。
本発明の膨張弁は以上の手段を備えることにより、小径化したパワーエレメントの固定に際し、その作業性を損なうことなく正確にパワーエレメントを位置決めし、更に低コストにて十分な耐久性・耐腐食性を確保することができる。
本発明の最適な実施例の膨張弁の断面図(a)と上面図(b)と右側面図(C)。 本発明の一実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大図。 本発明の他の実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大図。 本発明の更に他の実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大図。 本発明の最適な実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大図。 本発明の好適な実施例の膨張弁頂部の円筒部の要部拡大図。 本発明の好適な実施例としての小型のパワーエレメントのカシメ工程に用いられるカシメ治具の要部拡大図。
図1は、本発明の膨張弁の断面図(a)と上面図(b)と右側面図(c)を示す。本発明の膨張弁の弁本体10は、アルミ合金を押出し成形してつくられた素材に機械加工を施して生産されるもので、高圧の冷媒が導入される入口ポート20を有する。入口ポート20の奥壁には小径穴22が設けられ、弁本体10の長手方向に中心軸を有する弁室24に連通している。弁室24は同軸状に形成される弁孔26を介して冷媒の出口ポート28に連通している。
弁室24と弁孔26との間には弁座25が形成され、弁室24内に配設される球状の弁部材40が弁座25に対向する。弁部材40は支持部材42により支持され、支持部材42は、コイルスプリング44を介して弁室24の開口部を封鎖するプラグ50で支持される。プラグ50はねじ部52により弁本体10の弁室24の開口部に螺合される。プラグ50は有底の六角穴53にレンチを差し込んで回動させることができる。よって、プラグ50のねじ込み量を調整することにより、弁部材40を支持するコイルスプリング44のばね力を調整することができる。プラグ50の外周部にはシール部材54が設けられ、これによって弁室24がシールされている。
出口ポート28から送り出された冷媒は蒸発器へ送られ、外気と熱交換して蒸発する。蒸発器から圧縮機側へ戻る冷媒は、弁本体10に設けられた戻り通路30を通過する。弁本体10の頂部にはパワーエレメント100が弁本体10の頂部に形成された円筒部12の上部をカシメ加工することにより形成されるカシメ部12aにより取り付けられる。パワーエレメント100と弁本体10の間にはOリング等のシール部材64が配設される。
パワーエレメント100は、上蓋部材110と、リング状の受け部材120と、上蓋部材110と受け部材120の間に挟み込まれるダイアフラム130とにより構成される。
上蓋部材110とダイアフラム130で構成される圧力作動室112内には作動ガスが封入され、栓114で封止されている。ダイアフラム130の下面にはストッパ部材62が配設され、ストッパ部材62の移動は弁棒60を介して弁部材40に伝達される。弁棒60の外周部にはばね部材66が配設され、弁棒60に摺動抵抗を付加することで、弁部材40の振動を防止する。弁本体10には、弁本体10を貫通する2本の貫通穴70が設けられ(図1(c))、弁本体10を他の部材に取り付けるボルトの挿入穴として利用される。また、弁本体10の中心部には1本の有底のねじ穴80も形成される(図1(c))。この有底ねじ穴80は、配管継手を固定するねじ穴として利用される。
前述のように、特許文献2でのパワーエレメント100は、円筒部12のカシメ部12aを90度近くにまでかしめて弁本体10の上面に固定している。斯様な構造によると、前述したように、カシメ加工の際に円筒部12のカシメ支点12f近傍の肩部12gや、根元部12eにクラックが生じてしまう虞がある。
そこで、本発明においては、円筒部12のカシメ部12aを90度近くにまでかしめることはせずに、必要なカシメ角度αだけかしめることとした。また、このカシメ部12aでのクラックの発生は、パワーエレメントと円筒部の間のクリアランスの大小が関係することが分かった。
ここで、小型パワーエレメントを円筒部によりカシメ固定する際のクリアランスの大小について説明する。
小型のパワーエレメントをかしめにより固定する際、パワーエレメント100を円筒部内に導入しやすくするためにクリアランスCを大きくすると、挿入したパワーエレメント100の位置ズレの要因となってしまう。更に、パワーエレメント100を円筒部12の中心部に位置させてカシメ加工すると、カシメ加工の際に円筒部12が根元部12eから大きく曲がり、円筒部12の根元部12eにクラックが生じる虞がある。
図2は、本発明の一実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大説明図である。円筒部12のカシメ部12aは所定のカシメ角度αだけかしめられる(図2(c))。カシメ角度αは、パワーエレメントの固定保持強度とカシメ部におけるクラック発生の有無の観点に基づいて決定され、10度から30度が好ましい。
図2の実施例においては、円筒部12の根元部12eでのクラック発生を防ぐために、円筒部12の内周面をガイド面12bとしてその内径をパワーエレメント100の外周部の外径と略同一寸法とし、クリアランスC0を実質的にゼロとすることで、根元部12eでの変形量を少なくし、加えて円筒部12のガイド面12bをパワーエレメント100の固定の際のガイドとして用いたものである。つまり、図2(a)のように円筒部12の内周部がガイド面12bとなり、パワーエレメント100は位置ズレすることなく円筒部12の中心位置に配置される。この状態から円筒部12を開口部の内側方向へとカシメ角度αだけかしめることで、図2(b)から図2(c)の状態へと遷移する。この場合は、カシメ支点12fを中心とした変形により肩部12gのクラックに注意する必要がある。
このように、円筒部12の内周部をガイド面12bとして、パワーエレメント100の外周部の外径とのクリアランスC0を実質的にゼロとするよう構成することで、パワーエレメント100の取り付けの際の位置ズレを防止するという課題を達成することができる。クリアランスC0を実質的にゼロにするとは、円筒部12とパワーエレメント100との嵌合公差以内のクリアランスにするということである。従来、この状態においてカシメ部12aを大きくかしめると、円筒部12内周側に比べて円筒部12外周側が伸びてしまい、これによってカシメ部12aにクラックが生じ、円筒部12は肩部12gから折れてしまう虞が生じていた。本発明においては、円筒部12の内周部をガイド面12bとパワーエレメント100の外周部の外径とのクリアランスC0を実質的にゼロとし、肩部12gでのカシメ角度を90度以内のα度とすることにより、根元部12e及び肩部12gでのクラックの発生を防ぐものである。
図3は、本発明の他の実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大説明図であり、符号は図2と同じである。円筒部12のカシメ部12aは所定のカシメ角度αだけかしめられる(図3(c))。
図3の実施例においては、円筒部12の肩部12gでのクラック発生を防ぐために、円筒部12のガイド面12bの内径とパワーエレメント100の外径とのクリアランスC1を大きくすることで、根元部12eでの変形を生じさせ、肩部12gでの変形によるクラックを防いでいる。この場合、根元部12eのクラック発生に注意する必要がある。
図4は、本発明の更に他の実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大説明図であり、符号は図2、図3と同じである。円筒部12のカシメ部12aは90度以下の所定のカシメ角度αだけかしめられる(図4(c))。
図4の実施例においては、円筒部12の根元部12e及び肩部12gでのクラック発生を防ぐために、円筒部12のガイド面12bの内径とパワーエレメント100の外径とのクリアランスC2をC0<C2<C1とすることで、根元部12e及び肩部12gでの変形を生じさせ、クラックを減少させている。この場合、カシメ角度αを90度よりも小とすることにより、肩部12gでのクラックを防ぐようにしている。
図5は、本発明の好適な実施例としての小型のパワーエレメントの取付け・固定工程を示す要部拡大図である。
ここで、本発明の好適な実施例としての円筒部12の詳細構造について図6を参照しつつ説明する。
円筒部12の上端部のカシメ部12aの内周部にはガイド面12bを形成しており、円筒部12の下端部の根元部12eの内周部にはガイド面12bよりも後退(つまり、ガイド面の内径<後退面の内径)した後退面12cを形成している。ガイド面12bと後退面12cとは傾斜した接続面12dにより連続した面として接続されている。この接続面12dは、所定の傾斜角の傾斜面または所定の曲率の湾曲面でも良い。また、ガイド面12bと後退面12cとが所定の段差を形成するようにしても良い。ガイド面12bは膨張弁の軸線方向と平行な面により形成するのが望ましい。後退面12cはカシメ動作の際のカシメ部12aの動きを許容するためのものであり、膨張弁の軸線方向と平行な面により形成しても良く、曲面で形成しても良い。
図5(a)において、円筒部12ガイド面12bの内周部とパワーエレメント100外周面とのクリアランスCを実質的にゼロとして、円筒部12上端部のカシメ部12aの内周をガイド面12bとして、パワーエレメント100を円筒部12に対して中心位置ズレを起こすことなく案内するようにガイド面12bを構成する。図5(a)の状態では、Oリング64がパワーエレメント100により潰されておらず、円筒部12ガイド面12bの内周部とパワーエレメント100外周面とのクリアランスCを実質的にゼロ(嵌合公差以内のクリアランス)であるために、パワーエレメント100は、円筒部12ガイド面12bにより案内されて、円筒部12の中心位置に導入・載置される。
図5(a)において、パワーエレメント100の載置位置の下端部側には、ガイド面12bと平行に、且つ、ガイド面12bから後退するように後退面12cが形成されている。それにより、パワーエレメント100の外周を円筒部12の内周側を凹むように後退面12cが形成される。ガイド面12bと後退面12cとは、所定の傾斜角を持った接続面12dにより接続されている。
ここで、図7(a)及び(b)により、カシメ治具について説明する。まず、図5(a)は、パワーエレメント100を円筒部12内に導入・載置した状態である。図5(a)に示すように、円筒部12の内部にパワーエレメント100を配置する。このとき、潰されていないOリング64の上にパワーエレメント100が載置され、パワーエレメント100の外周部はガイド面12bに接触した状態となり案内されている。
この状態から図7(a)に示すように、カシメ用治具200は、下端部に斜めのカシメ加工部204を形成した押し型201と、カシメ加工前のパワーエレメント100を保持する保持環202と、保持環202を押し型201に対して弾性的に固定するスプリング部材203とから成る。保持環202は、押し型201によるカシメ工程の前に、スプリング部材203の弾性力によってパワーエレメント100を所定位置に保持する。そこからカシメ用の治具200を押し下げることによって、保持環202がパワーエレメント100を押し下げる。これによってOリング64が押し潰され、パワーエレメント100が所定の位置に位置決めされる。このときパワーエレメント100は、円筒部12の内周の各面、即ちガイド面12b、後退面12c及び接続面12dの何れとも接触しない状態となるよう、後退面12cの高さが決定されている。これにより、カシメ部12aのカシメ動作による移動スペースが確保される。
パワーエレメント100の位置決めと同時に、図7(b)に示すようにカシメ治具200の下降によって円筒部12のカシメ部12aのカシメ加工が行われ、所定のカシメ角度αまでカシメ加工がなされる。
このように、円筒部12の構造を図6に示すような構成とすることで、カシメ工程が図5に示すように、円筒部12のかしめによる曲げ角度αを従来の固定構造と比較して大きく抑えることができる。即ち、このような構成によって、パワーエレメント100の固定に際し、パワーエレメント100の位置決めを円筒部12のガイド面12bによって正確に行うことができ、更に、円筒部12の根元部12eや肩部12gにクラックが生じることがなく、必要十分な耐久性・耐腐食性を奏することが可能となる。
なお、ガイド面12bは、円筒部12の内周の全周に亘って形成してもよいし、パワーエレメント100の位置ズレを防止できるよう後退面から突出する凸状部を全周において2乃至それ以上形成した構造であっても何ら問題ない。その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施例に種々の改変を施すことができる。
10 弁本体
12 円筒部
12a カシメ部
12b ガイド面
12c 後退面
12d 接続面
12e 根元部
12f カシメ支点
12g 肩部
20 入口ポート
22 小径穴
24 弁室
25 弁座
26 弁孔
28 出口ポート
30 戻り通路
40 弁部材
42 支持部材
44 コイルスプリング
50 プラグ
52 ねじ部
53 六角穴
54 シール部材
60 弁棒
62 ストッパ部材
64 シール部材
66 ばね部材
70 貫通穴
80 ねじ穴
100 パワーエレメント
110 上蓋部材
112 圧力作動室
120 受け部材
130 ダイアフラム

Claims (3)

  1. 高圧の冷媒が導入される入口ポートと、該入口ポートに連通する弁室と、該弁室に開口する弁孔と、該弁孔の入口に形成される弁座と、前記弁孔を通過した冷媒が送り出される出口ポートとを有する弁本体と、前記弁座に対向して配設される弁部材と、該弁部材を操作する弁棒を駆動する作動ガスを封入した圧力作動室を有するパワーエレメントとを備える膨張弁であって、
    前記弁本体の頂部には、前記パワーエレメントを挿入し固定するための円筒部を形成しており、前記パワーエレメントを前記円筒部内に位置決めする際の中心位置ズレを防止するために、前記円筒部の開口部内側に前記パワーエレメント外周面とのクリアランスを実質的にゼロとしたガイド面を形成し、
    前記円筒部の前記ガイド面の下方に前記ガイド面よりも大径部となる後退面を形成したことを特徴とする膨張弁。
  2. 前記ガイド面と前記後退面を接続する接続面を形成することを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  3. 高圧の冷媒が導入される入口ポートと、該入口ポートに連通する弁室と、該弁室に開口する弁孔と、該弁孔の入口に形成される弁座と、前記弁孔を通過した冷媒が送り出される出口ポートとを有する弁本体と、前記弁座に対向して配設される弁部材と、該弁部材を操作する弁棒を駆動する作動ガスを封入した圧力作動室を有するパワーエレメントとを備える膨張弁であって、
    前記弁本体の頂部には、前記パワーエレメントを挿入し固定するための円筒部を形成しており、前記パワーエレメントを前記円筒部内に位置決めする際の中心位置ズレを防止するために、前記円筒部の開口部内側に前記パワーエレメント外周面とのクリアランスを嵌合公差以内のクリアランスとして実質的にゼロとしたガイド面を形成し、
    前記円筒部は、カシメ角度が10度から30度の間でカシメ加工がされることにより、前記パワーエレメントが前記円筒部に固定されていることを特徴とする膨張弁。
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