JP2005308286A - 空気調和機の冷媒量調節器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空気調和機の冷媒量調節器において、冷媒を導入、導出する配管を固定するために部品の溶接作業が行われており、冷媒量調節器の生産性が低下するという問題があった。本発明の課題は、空気調和機の冷媒量調節器の冷媒導入管、導出管を、溶接作業なしに簡単に固定し、導入管、導出管の振動による騒音および折損を防止した上で冷媒量調節器の生産性を向上させることにある。
【解決手段】 上記課題を解決するために、冷媒を導入、導出する配管を固定する部品を、周辺部品への挟み込みにより固定し、また部品を変形させることによって配管を固定して、溶接作業を不用とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 上記課題を解決するために、冷媒を導入、導出する配管を固定する部品を、周辺部品への挟み込みにより固定し、また部品を変形させることによって配管を固定して、溶接作業を不用とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、空気調和機の冷媒量調節器に関する。
空気調和機では、冷凍サイクル内の余剰冷媒を貯留するために冷媒量調節器を配置することがある。冷媒は液体の状態で貯留されるが、空気調和機の運転条件(冷房、暖房)および運転状態により余剰となる冷媒の量が変動するため、余剰となる冷媒量を予測して冷媒量調節器の容積を決定する必要がある。
一方空気調和機は、その設置場所の制約から設置面積を小さくするために、製品寸法の小型化が図られる傾向にある。製品寸法の小型化に伴い空気調和機を構成する部品も小型化する必要があるが、冷媒量調節器には必要容積を確保してかつ製品寸法の小型化に対応するため、直径を細く、長さを長くする手法が取られることがある。
冷媒量調節器に冷媒を導入する導入管および冷媒を導出する導出管は、一端を冷媒量調節器のキャップ部分に溶接等で固定される。導入管および導出管の冷媒量調節器内の管端は、特に拘束されずに自由端となることが多い。例えば特開平10−111047号公報にて示される冷媒量調節器(受液器)では、冷媒の導入管および導出管の冷媒量調節器内にある当該導入管,導出管の管端側は、拘束されずに自由端となっている。
導入管および導出管の冷媒量調節器内の管端が拘束されずに自由端となっている場合、冷媒の流入、流出時の流体力により管が振動することがある。
この振動は導入管、導出管の長さが長いほど顕著となり、また導入管、導出管の径が細いほど顕著となる。この振動が騒音の発生および導入管、導出管の折損につながるため、導入管および導出管の冷媒量調節器内の管端を何らかの方法で固定する必要がある。
図1は従来の冷媒量調節器の断面図であり、導入管、導出管の固定方法の一例を示すものである。
ボディ1と蓋面キャップ2、底面キャップ3で容器を構成し、蓋面キャップ2にあけた穴に冷媒の導入管4、導出管5を挿入して冷媒の導入、導出を実現する。
導入管4、導出管5は、一方を蓋面キャップ2に溶接して固定する。他方には固定板6を溶接し、さらに底面キャップ3に溶接した液面変動防止板7と固定板6とを溶接して固定する。このように導入管,導出管を固定することにより、導入管、導出管の振動による騒音の発生および折損を防止している。
上述した従来の冷媒量調節器では、導入管4、導出管5と固定板6の溶接、固定板6と液面変動防止板7との溶接、および液面変動防止板7と底面キャップ3との溶接と、溶接作業が多くなり、冷媒量調節器の生産性が低下することが問題となっていた。
本発明が解決しようとする課題は、上述の図1のような従来の空気調和機の冷媒量調節器において、冷媒の導入管、導出管を固定するために多くの溶接作業が発生することにより、冷媒量調節器の生産性を低下させてしまうことである。
上記課題を解決するための手段として本発明では、冷媒量調節器の冷媒導入管、導出管を固定する固定板に、導入管、導出管を挿入するための穴を設ける。
さらに冷媒量調節器内の液冷媒面の波打ちを防止する液面変動防止板と一体化し、冷媒量調節器のボディと底面キャップの嵌めこみ部分に固定板の一部を挟みこみ、固定板を固定する構造とする。その際、底面キャップの深さ寸法と、それに対応する液面変動防止板との寸法関係を、液面変動防止板の方が長くなるように設定する。
本発明によれば、空気調和機の冷媒量調節器の冷媒導入管、導出管を、溶接作業なしに簡単に固定することができ、導入管、導出管の振動による騒音および折損を防止した上で冷媒量調節器の生産性を向上させることができる。
本発明の実施の形態を以下に示す。
図2は、本発明に記載の構造を有する冷媒調節器の導入管、導出管の固定板兼液面変動防止板を示したものである。
固定板兼液面変動防止板8には、穴8aおよび8bを設ける。冷媒量調節器の組み立ての際には、この穴8a,8bに導入管4、導出管5を挿入する。
穴8a,8bは、バーリング穴でも良い。
また、固定板兼液面変動防止板8の寸法aは、ボディ1の外径と同一とする。
また、固定板兼液面変動防止板8の寸法bは、底面キャップ3の深さ寸法cよりも長く設定する。
図3は、本発明に記載の構造を有する空気調和機の冷媒量調節器の底面キャップ部を示したものである。
冷媒量調節器のボディ1と底面キャップ3は、ボディ1に底面キャップ3を嵌め込んだ後溶接されるが、その際固定板兼液面変動防止板8の寸法a部を挟むようにして嵌め込む。これにより、固定板兼液面変動防止板8が溶接することなしに所定の位置に取り付けられる。
またその際、固定板兼液面変動防止板8の寸法bが底面キャップ3の寸法cよりも長いことから、固定板兼液面変動防止板8は底面キャップ3に押され、固定板兼液面変動防止板8に設けた穴8a,8bが冷媒量調節器の軸方向の中心を向くように変形する。この変形により、穴8a,8bの軸方向と穴8a,8bに挿入された導入管4、導出管5の軸方向がずれ、穴8a,8bが導入管4、導出管5を押さえる形となる。溶接なしに導入管4、導出管5を固定することができる。この時の導入管4および導出管5の中心軸と、穴8aおよび穴8bの中心軸とでそれぞれ形成される角度θaおよびθbを5°から10°の範囲とすることが、導入管4、導出管5の固定に有効となる。
また、固定板兼液面変動防止板8を変形させた状態で取り付けていることにより、反発力が働いて固定板兼液面変動防止板8が底面キャップ3に押し付けられる状態となる。そのため、固定板兼液面変動防止板8が底面キャップ3に溶接なしで固定される状態となる。
1…ボディ、2…蓋面キャップ、3…底面キャップ、4…導入管、5…導出管、6…固定板、7…液面変動防止板、8…固定板兼液面変更防止板、8a…導入管固定用穴、8b…導出管固定用穴、θa…導入管4の中心軸と導入管固定用穴8aの中心軸とが形成する角度、θb…導出管5の中心軸と導出管固定用穴8bの中心軸とが形成する角度。
Claims (3)
- 圧縮機・熱交換器・膨脹弁・送風機・冷媒量調節器より構成される空気調和機の冷凍サイクルにおいて、冷媒量調節器の冷媒を導入する導入管および冷媒量調節器から冷媒を導出させる導出管の冷媒量調節器内にある当該導入管,導出管の管端側を、冷媒量調節器の底板および胴体部分と管先端固定用のプレートとの嵌めあいにより、前記の導入管,導出管およびプレートを溶接することなく固定することを特徴とした、空気調和機の冷媒量調節器。
- 請求項1に記載の空気調和機の冷媒量調節器において、冷媒の導入管および導出管の冷媒量調節器内にある当該導入管,導出管の管端側を固定するプレートと、冷媒量調節器内の液冷媒の波打ちによる液冷媒の導出不良を防止するために設けた波打ち防止プレートとを一体化したことを特徴とした、空気調和機の冷媒量調節器。
- 請求項1および請求項2に記載の空気調和機の冷媒量調節器において、冷媒の導入管および導出管の中心軸と、冷媒の導入管および導出管の冷媒量調節器内にある当該導入管,導出管の管端側を固定するプレートに設けた、導入管および導出管を固定するための穴の中心軸とで形成する角度が5°から10°の範囲であることを特徴とした、空気調和機の冷媒量調節器。
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JP2004124925A JP2005308286A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 空気調和機の冷媒量調節器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019078418A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 株式会社不二工機 | アキュームレータ |
-
2004
- 2004-04-21 JP JP2004124925A patent/JP2005308286A/ja active Pending
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