JP6418353B2 - 複合基板、複合基板の製造方法、および、可撓性基板の製造方法 - Google Patents

複合基板、複合基板の製造方法、および、可撓性基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、実装基板と可撓性基板とを組み合わせた複合基板、当該複合基板の製造方法および、可撓性基板の製造方法に関する。
特許文献1には、プリント配線板にケーブル(可撓性基板)を固定する機構が記載されている。ケーブルには、穴が設けられている。穴の壁面には導体が形成されている。穴の壁面の導体は、ケーブル内に配線された導体パターンに接続されている。これにより、穴の壁面の導体は、ケーブルの外部接続端子として機能している。
プリント配線板には、固定部が実装されている。固定部には、突起状導体が形成されている。突起状導体は、固定部の導体パターンを介して、プリント配線板の導体パターンに接続されている。この突起状導体がケーブルの穴に挿嵌されことにより、ケーブルの導体パターンとプリント配線板の導体パターンとは、導通する。
国際公開第2014/002592号パンフレット
特許文献1に記載の構成では、固定部の突起状導体とケーブルの導体パターンとが近接しており、これらが短絡する可能性がある。これにより、ケーブルの電気特性に悪影響を及ぼす可能性がある。また、固定部の突起状導体とケーブルの導体パターンとの接合状態によっては、ケーブルとプリント配線板との接合信頼性に悪影響を及ぼす可能性がある。
したがって、本発明の目的は、所望の電気特性をより確実に実現でき、ケーブル(可撓性基板)とプリント配線板(実装基板)との接合の信頼性が高い複合基板、および、この複合基板の製造方法を提供することにある。
この発明は、可撓性絶縁基材を含む可撓性基板と、該可撓性基板が接合される実装基板と、を備えた複合基板に関するものであり、次の特徴を有する。可撓性基板は、第1接合部、第2接合部、回路部、第1位置決め部材、および、第2位置決め部材を備える。第1接合部は、可撓性基板の長さ方向における第1端部付近に配置されている。第2接合部は、長さ方向における第2端部付近に配置されている。回路部は、長さ方向における第1接合部と第2接合部との間に配置されている。第1位置決め部材は、長さ方向における第1端部と第1接合部との間に配置されている。第2位置決め部材は、長さ方向における第2端部と第2接合部との間に配置されている。実装基板は、第1実装基板側接合部、第2実装基板側接合部、第1実装基板側位置決め部材、および、第2実装基板側位置決め部材を備える。第1実装基板側接合部は、第1接合部が面実装によって接合されている。第2実装基板側接合部は、第2接合部が面実装によって接合されている。第1実装基板側位置決め部材は、第1位置決め部材に固定されている。第2実装基板側位置決め部材は、第2位置決め部材に固定されている。
この構成では、可撓性基板の第1、第2位置決め部材と、実装基板の第1、第2実装基板側位置決め部材とによって、可撓性基板が実装基板の所望位置に位置決めされる。そして、この位置決めされた状態にて、可撓性基板と実装基板は、第1、第2接合部と第1、第2実装基板側接合部によって接合される。
また、この発明の複合基板では、第1位置決め部材は、可撓性基板に設けられた位置決め用孔であり、第1実装基板側位置決め部材は、実装基板に設けられた凸部であることが好ましい。
この構成では、実装基板に対する可撓性基板の位置決めの構造が容易に実現される。
また、この発明の複合基板では、第2位置決め部材は、可撓性基板に設けられた位置決め用孔であり、第2実装基板側位置決め部材は、実装基板に設けられた凸部であることが好ましい。
この構成では、実装基板に対する可撓性基板の位置決めがより正確になる。
また、この発明の複合基板では、可撓性基板は、位置決め用孔に近接し、平面視で位置決め用孔を囲む補助導体を備える。位置決め用孔は、可撓性基板における実装基板へ実装される側の面から可撓性基板の厚み方向の中央位置に向かって平面断面積が徐々に小さくなる形状である。
この構成では、実装基板の凸部は、位置決め用孔内に容易且つ確実に導かれ、位置決め用孔内に固定される。
また、この発明の複合基板では、第1位置決め部材は、可撓性基板に設けられた凸部であり、第1実装基板側位置決め部材は、実装基板に設けられた位置決め用孔であってもよい。
この構成では、実装基板に対する可撓性基板の位置決めの構造が容易に実現される。
また、この発明の複合基板では、第2位置決め部材は、可撓性基板に設けられた凸部であり、第2実装基板側位置決め部材は、実装基板に設けられた位置決め用孔であってもよい。
この構成では、実装基板に対する可撓性基板の位置決めがより正確になる。
また、この発明の複合基板では、可撓性絶縁基材は、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
この構成では、可撓性樹脂基材が複数の基材層の積層体である場合に、可撓性樹脂基材は、加熱圧着によって容易に形成される。また、熱可塑性樹脂で可撓性樹脂基材が構成されている場合、加熱プロセスにより可撓性基板と実装基板とを接合する際において通常変形、位置ずれしやすいが、第1位置決め部材および第2位置決め部材を用いることでこのような変形、位置ずれを抑制できる。
また、この発明の複合基板では、可撓性基板は、長さ方向の途中位置に曲線部またはコーナー部を有していてもよい。
このような構成では、可撓性基板に熱が加わる際の形状の変化が複雑になるが、このような構成であっても、可撓性基板は実装基板に確実に位置決めされ、これらは接合される。
また、この発明の複合基板では、回路部は、導体パターンを用いた受動素子を備えていることが好ましい。
この構成では、可撓性基板が、単なる伝送線路でなく、所定の特性を有する回路として利用される。また、受動素子が実装基板に対して所望の位置で配置される。これにより、受動素子と実装基板の回路とが相互に悪影響を与えることが抑制される。
また、この発明の複合基板では、受動素子はコイルであるとよい。
この構成では、コイルが実装基板の所望の位置に正確に配置される。これにより、実装基板の回路とコイルとの不所望な結合が抑制される。
また、この発明は、可撓性絶縁基材を含む可撓性基板が実装基板に実装された複合基板の製造方法に関するものであり、次の特徴を有する。可撓性基板は、第1接合部、第2接合部、回路部、第1位置決め部材、および、第2位置決め部材を備える。第1接合部は、可撓性基板の長さ方向における第1端部付近に配置されている。第2接合部は、長さ方向における第2端部付近に配置されている。回路部は、長さ方向における第1接合部と第2接合部との間に配置されている。第1位置決め部材は、長さ方向における第1端部と第1接合部との間に配置されている。第2位置決め部材は、長さ方向における第2端部と第2接合部との間に配置されている。この製造方法は、第1位置決め部材および第2位置決め部材を、実装基板の実装基板側位置決め部材に固定する工程を有する。この製造方法は、第1接合部と第2接合部を実装基板の実装基板側接合部に面状で接合する工程を有する。
この製造方法では、可撓性基板とプリント配線板(実装基板)との接続、接合の信頼性の高い複合基板が容易に製造される。
また、この発明は、可撓性基板の製造方法に関するものであり、次の特徴を有する。可撓性基板は、可撓性絶縁基材の長さ方向における端部の付近に配置された接合部と、長さ方向における端部と接合部との間に配置された孔状の位置決め部材と、を備える。この可撓性基板の製造方法は、可撓性絶縁基材を構成する特定の基材層に、開口を有する補助導体を形成する工程と、特定の基材層、および、可撓性絶縁基材を構成する他の基材層にそれぞれ貫通孔を形成する工程とを有する。可撓性基板の製造方法は、補助導体を挟んで、特定の基材層と他の基材層とを積層して積層体を形成する工程と、積層体における他の基材層側の表面に剛体を当接させる工程と、積層体に剛体を当接させた状態で、等方圧プレスを行って成形する工程を有する。
この製造方法では、複数の基材層の流動による変形は、補助導体と剛体によって規制される。これにより、次の形状の位置決め用孔は、通常の可撓性基板の製造方法で実現される。位置決め用孔の平面断面積は、可撓性基板における実装基板へ実装される側の面から可撓性基板の厚み方向の中央位置に向かって徐々に小さくなる。位置決め用孔は、当該中央位置と、実装される側の面に対して反対側の面との間で、一定の平面断面積を有する。
また、この発明の可撓性基板の製造方法は、次の特徴を有する。可撓性基板は、可撓性絶縁基材の長さ方向における端部の付近に配置された接合部と、長さ方向における端部と接合部との間に配置された孔状の位置決め部材と、を備える。この可撓性基板の製造方法は、可撓性絶縁基材を構成する特定の基材層に、開口を有する補助導体を形成する工程と、補助導体を挟んで特定の基材層と可撓性絶縁基材を構成する他の基材層とを積層して積層体を形成する工程と、積層体における他の基材層側の表面に剛体を当接させる工程を有する。可撓性基板の製造方法は、積層体に剛体を当接させた状態で、等方圧プレスを行って、凹みを有する可撓性基板を成形する工程と、可撓性基板に対して、凹みに連通する貫通孔を形成する工程を有する。
この製造方法でも、複数の基材層の流動による変形は、補助導体と剛体によって規制される。これにより、次の形状の位置決め用孔は、通常の可撓性基板の製造方法で実現される。位置決め用孔の平面断面積は、可撓性基板における実装基板へ実装される側の面から可撓性基板の厚み方向の中央位置に向かって徐々に小さくなる。位置決め用孔は、当該中央位置と、実装される側の面に対して反対側の面との間で、一定の平面断面積を有する。
この発明によれば、所望の電気特性をより確実に実現でき、且つ、可撓性基板と実装基板との接続、接合の信頼性を高く確保できる。
本発明の第1の実施形態に係る複合基板の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る可撓性基板の一例であるフラットケーブルの外観斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブルの分解斜視図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブルの平面図であり、(B)は本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブルの側面断面図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係る複合基板の接合部分を拡大した側面断面図であり、接合前の状態を示している。(B)は本発明の第1の実施形態に係る複合基板の接合部分を拡大した側面断面図であり、接合状態を示している。 本発明の第1の実施形態に係る複合基板の製造方法のフローチャートである。 (A)は、本発明の第2の実施形態に係る複合基板の分解斜視図であり、(B)は、本発明の第2の実施形態に係る複合基板の第2端部付近を拡大した図である。 本発明の第3の実施形態に係る複合基板におけるフラットケーブルと実装基板の接合部付近を拡大した側面断面図である。 (A)は本発明の第4の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルの外観斜視図であり、(B)は本発明の第4の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルの平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルの分解平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る複合基板の分解斜視図である。 (A)、(B)、(C)は本発明の第7の実施形態に係る複合基板の位置決め構造の各種態様を示す部分断面図である。 (A)は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第2端部付近の部分を表面側から視た平面図であり、(B)は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第1端部付近の部分の側面断面図であり、(C)は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルを裏面側から視た平面図である。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルを実装基板に固定した状態を示す側面断面図である。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第1の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの製造方法における等方圧プレス時の状態を示した側面断面図である。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第2の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第3の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第3の製造方法における複数の工程での側面断面図であり、(A)は積層前の状態を示し、(B)は等方圧プレス時を示し、(C)は完成状態を示す。 本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第4の製造方法における複数の工程での側面断面図であり、(A)は積層前の状態を示し、(B)は等方圧プレス時を示し、(C)は完成状態を示す。 本発明の第9の実施形態に係るフラットケーブルの第1端部付近の部分の側面断面図である。 (A)は、本発明の第10の実施形態に係るフラットケーブルの第1端部付近の部分の側面断面図であり、(B)は、本発明の第10の実施形態に係るフラットケーブルの等方圧プレスを行う時点での第1端部付近の部分の分解側面図である。
本発明の第1の実施形態に係る複合基板および複合基板の製造方法について、図を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合基板の分解斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る可撓性基板の一例であるフラットケーブルの外観斜視図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブルの分解斜視図である。図4(A)は、本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブルの平面図であり、図4(B)は、本発明の第1の実施形態に係るフラットケーブルの側面断面図である。図4(B)は、図4(A)における幅方向の中央位置でフラットケーブルを切った断面を示している。図5(A)は、本発明の第1の実施形態に係る複合基板の接合部分を拡大した側面断面図であり、接合前の状態を示している。図5(B)は、本発明の第1の実施形態に係る複合基板の接合部分を拡大した側面断面図であり、接合状態を示している。
図1に示すように、複合基板10は、可撓性基板の一例であるフラットケーブル20と実装基板40を備える。フラットケーブル20は、本発明の「可撓性基板」に対応する。図1、図2、図3、図4(A)、図4(B)に示すように、フラットケーブル20は、可撓性絶縁基材21、絶縁性を有する保護フィルム201、202を備える。可撓性絶縁基材21は、平板であり、長さ方向と幅方向とを有する。長さ方向の寸法は、幅方向の寸法よりも長い。保護フィルム201は、可撓性絶縁基材21の表面に装着されている。保護フィルム202は、可撓性絶縁基材21の裏面に装着されている。
図3に示すように、可撓性絶縁基材21は、複数の基材層211、212、213を備える。複数の基材層211、212、213は、熱可塑性樹脂からなる。基材層211、212、213は、この順で積層されている。基材層211、212、213が加熱圧着されることによって、可撓性絶縁基材21が形成される。可撓性絶縁基材21が熱可塑性樹脂で構成されている場合、加熱プロセスによりフラットケーブル20と実装基板40とを接合する際において、通常、フラットケーブル20の変形、フラットケーブル20と実装基板40との間の位置ずれが生じ易い。しかしながら、後述の位置決めの構造を用いることによって、このような変形、位置ずれを抑制できる。
基材層211の表面は基材層212の裏面に当接している。基材層211の裏面には、導体パターン23、外部接続導体241、242が形成されている。導体パターン23は、基材層211(可撓性絶縁基材21)の長さ方向の第1端部および第2端部の付近を除いて、形成されている。言い換えれば、導体パターン23の第1端部側の端部は、可撓性絶縁基材21の第1端部から離間しており、導体パターン23の第2端部側の端部は、可撓性絶縁基材21の第2端部から離間している。
外部接続導体241は、基材層211の長さ方向の第1端部から離間した位置に形成されている。外部接続導体241は、導体パターン23に囲まれており、導体非形成部231によって、導体パターン23から離間している。外部接続導体242は、基材層211の長さ方向の第2端部から離間した位置に形成されている。外部接続導体242は、導体パターン23に囲まれており、導体非形成部232によって、導体パターン23から離間している。
基材層212の表面には、導体パターン22、および、複数の補助導体270が形成されている。導体パターン22は、長さ方向に沿って延びる線状導体である。導体パターン22の第1端部側の端部は、平面視で外部接続導体241に重なっている。導体パターン22の第2端部側の端部は、平面視で外部接続導体242に重なっている。複数の補助導体270は、導体パターン22の第1端部側の端部および第2端部側の端部の周囲に形成されている。複数の補助導体270は、平面視で導体パターン23に重なっている。
基材層213の表面には、導体パターン25が形成されている。導体パターン25は、基材層213(可撓性絶縁基材21)の長さ方向の第1端部および第2端部の付近を除いて、形成されている。導体パターン25は、平面視で導体パターン23および外部接続導体241、242に重なっている。
基材層211、212、213には、複数の層間接続導体260が形成されている。複数の層間接続導体260は、導体パターン25、複数の補助導体270、導体パターン23を接続している。基材層211、212には、層間接続導体261、262が形成されている。層間接続導体261は、導体パターン22と外部接続導体241とを接続している。層間接続導体262は、導体パターン22と外部接続導体242とを接続している。
外部接続導体241、242、および、導体パターン23の一部は、保護フィルム202に形成された貫通孔330によって、フラットケーブル20の裏面側に露出している。
図1に示すように、実装基板40は、基板本体400、実装用ランド導体411、412、420、凸部431、432を備える。なお、図示していないが、実装基板40には、他の回路素子が形成または実装されている。実装用ランド導体411、412、420および凸部431、432は、基板本体400の表面に形成されている。
図1、図5(B)に示すように、外部接続導体241は、実装用ランド導体411に接合材500によって面状に接合されている。外部接続導体242は、実装用ランド導体412に接合材500によって面状に接合されている。導体パターン23の一部は、複数の実装用ランド導体420に接合材500によって、それぞれ面状に接合されている。このように、フラットケーブル20の第1端部側では、外部接続導体241および導体パターン23の一部が実装基板40の実装用ランド導体411、420に面状で且つ接合材500のみを介して接合されることによって、接合の信頼性を高く確保することができる。なお、図示していないが、フラットケーブル20の第2端部側でも、同様に、外部接続導体および導体パターンの一部が実装基板の実装用ランド導体に面状で且つ接合材のみを介して接合されることによって、接合の信頼性を高く確保することができる。言い換えれば、フラットケーブル20が実装基板40に面実装されることによって、フラットケーブル20と実装基板40との接合信頼性(複合基板10の接合信頼性)を高く確保することができる。また、複合基板10を低背にすることができる。
このような構成とすることによって、図4(A)、図4(B)に示すように、フラットケーブル20は、長さ方向の第1端部付近に、第1接合部RE21を備える。フラットケーブル20は、長さ方向の第2端部付近に、第2接合部RE22を備える。フラットケーブル20は、長さ方向における第1接合部RE21と第2接合部RE22との間に、回路部RE1を備える。ここでは、回路部RE1は、ストリップラインの伝送線路である。また、実装基板40は、実装用ランド導体411、および、実装用ランド導体411の周囲の複数の実装用ランド導体420による第1実装基板側接合部を備える。実装基板40は、実装用ランド導体412、および、実装用ランド導体412の周囲の複数の実装用ランド導体420による第2実装基板側接合部を備える。
さらに、図1、図2、図3、図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)に示すように、フラットケーブル20は、位置決め用孔31、32を備える。位置決め用孔31、32は、フラットケーブル20の裏面から表面まで達している。すなわち、位置決め用孔31、32は、フラットケーブル20を厚み方向に貫通する孔(貫通孔)である。
位置決め用孔31は、フラットケーブル20の第1端部と外部接続導体241との間に配置されている。言い換えれば、位置決め用孔31は、フラットケーブル20の長さ方向における第1端部と第1接合部RE21との間に配置されている。この位置決め用孔31が、本発明の第1位置決め部材に対応する。
位置決め用孔32は、フラットケーブル20の第2端部と外部接続導体242との間に配置されている。言い換えれば、位置決め用孔32は、フラットケーブル20の長さ方向における第2端部と第2接合部RE22との間に配置されている。この位置決め用孔32が、本発明の第2位置決め部材に対応する。
位置決め用孔31、32は、各基材層211、212、213に形成されたのちに積層してもよいが、基材層211、212、213を積層後に形成してもよい。例えば、最表層の位置決め孔を形成する部分に導体パターンがないようにパターンニングしておき、レーザ照射により位置決め孔を形成することができる。
図1、図5(A)、図5(B)に示すように、実装基板40は、凸部431、432を備える。凸部431、432の径は、位置決め用孔31、32の径と略同じである。なお、凸部431、432の径は、位置決め用孔31、32の径よりも小さい方が好ましい。凸部431は、本発明の第1実装基板側位置決め部材に対応する。凸部432は、本発明の第2実装基板側位置決め部材に対応する。凸部431、432は、導体であっても絶縁体であってもよい。ただし、凸部431、432は、絶縁体であることがより好ましい。これにより、凸部431、432が位置決め用孔31、32に挿通された状態に、フラットケーブル20内の導体パターンと不所望に結合することを抑制できる。したがって、複合基板10の状態において、フラットケーブル20を所望の電気特性に維持することができる。
凸部431は、フラットケーブル20の位置決め用孔31に挿嵌されることによって、位置決め用孔31内に固定される。また、図5(B)には図示していないが、凸部432は、フラットケーブル20の位置決め用孔32に挿嵌されることによって、位置決め用孔32内に固定される。この構造により、フラットケーブル20は、実装基板40における所望の位置(接合されるべき位置)に位置決めされる。このように、フラットケーブル20が実装基板40に位置決めされることによって、上述のように、フラットケーブル20と実装基板40とを確実に接合することができる。
さらに、本実施形態の構成では、位置決め用孔31の位置は、導体パターン22、23、25、外部接続導体241よりも第1端部側にあり、位置決め用孔32の位置は、導体パターン22、23、25、外部接続導体242よりも第2端部側にある。これにより、導体パターン22、23、25、外部接続導体241、242の形状が位置決め用孔31、32の影響を受けず、フラットケーブル20として所望の電気特性を容易に実現することができる。また、位置決め用孔31、32に導電性の凸部431、432が挿嵌されても、導体パターン22、23、25、外部接続導体241、242から離間しているので、凸部431、432が挿嵌されたことによるフラットケーブル20の電気特性の変化を抑制することができる。すなわち、フラットケーブル20と実装基板40が接合されても、フラットケーブル20は所望の電気特性を実現できる。
なお、凸部431、432の高さHは、位置決め用孔31、32の深さD以下であることが好ましい。これにより、凸部431、432が位置決め用孔31、32に挿通された場合にも、凸部431、432は、フラットケーブル20の表面側から突出しない。これにより、複合基板10を低背にすることができる。
さらに、凸部431、432の高さHは、位置決め用孔31、32の深さDの1/2以上であることが好ましい。これにより、凸部431、432が位置決め用孔31、32から外れ難く、位置決め状態を確実に維持することができる。
このような構成からなる複合基板は、次に示す製造方法によって製造することができる。図6は、本発明の第1の実施形態に係る複合基板の製造方法のフローチャートである。
まず、位置決め用の位置決め用孔31、32を有するフラットケーブル20を形成する(S101)。次に、位置決め用の凸部431、432を有する実装基板40を形成する(S102)。なお、ステップS101、S102は逆の順に行われてもよく、同時並行に行われてもよい。
位置決め用孔31に凸部431を挿嵌し、位置決め用孔32に凸部432を挿嵌することで、フラットケーブル20を実装基板40に対して位置決めする(S103)。この工程が、フラットケーブル20を実装基板40に位置決めする工程に対応する。なお、この位置決め時において、フラットケーブル20と実装基板40とを絶縁性接着材等の接着材で仮固定してもよい。この場合、この後のフラットケーブル20が実装基板40と面状に接合する際における接合安定性がより高くなる。
フラットケーブル20が実装基板40に位置決めされた状態において、リフロー処理等によって外部接続導体241、242を実装用ランド導体411、412に面状に接合する(S104)。この際、導体パターン23の一部も実装用ランド導体420に面状に接合する。この工程が、フラットケーブル20を実装基板40に接合する工程に対応する。
このような製造方法を用いることによって、接合時において、外部接続導体241、242が実装用ランド導体411、412に対して確実に対向する。これにより、フラットケーブル20が実装基板40への接合位置からズレることを抑制でき、フラットケーブル20と実装基板40との接合信頼性を向上することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る複合基板について図を参照して説明する。図7(A)は、本発明の第2の実施形態に係る複合基板の分解斜視図であり、図7(B)は、本発明の第2の実施形態に係る複合基板の第2端部付近を拡大した図である。
本実施形態に係る複合基板10Aは、第1の実施形態に係る複合基板10に対して、フラットケーブル20Aの構造において異なる。他の構成は、第1の実施形態に係る複合基板10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
フラットケーブル20Aは、フラットケーブル20に対して、位置決め用孔31A、32Aの形状および可撓性絶縁基材21Aにおける位置決め用孔31A、32Aの配置位置において異なる。位置決め用孔31Aは、可撓性絶縁基材21Aの第1端部から外部に部分的に開口している。同様に、位置決め用孔32Aは、可撓性絶縁基材21Aの第2端部から外部に部分的に開口している。
このような構成であっても、第1の実施形態と同様に、フラットケーブル20Aが所望の電気特性を有しながら、フラットケーブル20Aと実装基板40との接合信頼性が高い複合基板10Aを実現することができる。
なお、フラットケーブル20Aを平面視で、位置決め用孔31Aの中心は第1端部に係っていないことが好ましい。すなわち、位置決め用孔31Aの中心は、第1接合部RE21(図4(A)、図4(B)参照)と第1端部との間にあることが好ましい。同様に、フラットケーブル20Aを平面視で、位置決め用孔32Aの中心は第2端部に係っていないことが好ましい。すなわち、位置決め用孔32Aの中心は、第2接合部RE22(図4(A)、図4(B)参照)と第2端部との間にあることが好ましい。これにより、位置決め用孔31A、32Aの開口幅は、位置決め孔31A、32Aの直径よりも小さくなり、凸部431が位置決め用孔31Aから外れ難く、凸部432が位置決め用孔32Aから外れ難い。
次に、本発明の第3の実施形態に係る複合基板について図を参照して説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係る複合基板におけるフラットケーブルと実装基板の接合部付近を拡大した側面断面図である。
図8に示すように、本実施形態に係る複合基板10Bは、フラットケーブル20Bに凸部310が形成され、実装基板40Bに位置決め用孔440が形成されている。この点を除いて、複合基板10Bの基本的な構成は、第1の実施形態に係る複合基板10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
フラットケーブル20Bは、凸部310を備える。凸部310は、フラットケーブル20Bの第1端部と第1接合部RE21との間に配置されている。凸部310は、フラットケーブル20Bの裏面から突出している。この凸部310が、本発明の第1位置決め部材に対応する。なお、図示していないが、凸部310と同じ形状からなり、フラットケーブル20Bの第2端部に形成された凸部が、本発明の第2位置決め部材に対応する。
実装基板40Bは、位置決め用孔440を備える。位置決め用孔440は、基板本体400の表面から凹む形状である。この位置決め用孔440が、本発明の第1実装基板側位置決め部材に対応する。なお、図示していないが、実装基板40Bの第2端部に形成されたこの位置決め用孔440と別の位置決め用孔が、本発明の第2実装基板側位置決め部材に対応する。
凸部310は、位置決め用孔440に挿嵌される。これにより、フラットケーブル20Bは実装基板40Bに対して位置決めされる。この際、凸部310の高さH’は、位置決め用孔440の深さの1/2以上1以下であることが好ましい。同様に、実装基板40Bの第2端部に形成された位置決め用孔も、位置決め用孔440と同じ寸法であることが好ましい。
このような構成であっても、第1の実施形態と同様に、フラットケーブル20Bが所望の電気特性を有しながら、フラットケーブル20Bと実装基板40Bとの接合信頼性が高い複合基板10Bを実現することができる。
次に、第4の実施形態に係る複合基板について、図を参照して説明する。図9(A)は、本発明の第4の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルの外観斜視図である。図9(B)は、本発明の第4の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルの平面図である。
図9(A)、図9(B)に示すように、本実施形態に係るフラットケーブル20Cは、第1の実施形態に係るフラットケーブル20に対して、長さ方向の途中で曲がっている点において異なる。他の基本的な構成は、第1の実施形態に係るフラットケーブル20と同じである。
フラットケーブル20Cは、第1端部から第2端部に向かう長さ方向に沿って、第1接合部RE21C、回路部RE1C、および第2接合部RE22Cをこの順で備える。第1接合部RE21C、第2接合部RE22Cは、図示しない実装基板に接合される部分である。回路部RE1Cは、可撓性絶縁基材21Cに形成された導体パターン(図示せず)によって、受動素子(例えば、コンデンサ、コイル等)が形成されている。回路部RE1Cは、長さ方向の向きが変化するコーナー部を長さ方向の途中に有する。
位置決め用孔31Cは、フラットケーブル20Cの長さ方向において、フラットケーブル20Cの第1端部と第1接合部RE21Cとの間に配置されている。位置決め用孔32Cは、フラットケーブル20Cの長さ方向において、フラットケーブル20Cの第2端部と第2接合部RE22Cとの間に配置されている。
このように長さ方向の途中にコーナー部を有する構成である場合、コーナー部を起点として変形し易い。しかしながら、位置決め用孔と凸部からなる位置決め機構を設けることによって、回路部において所望の電気特性を有しながら、フラットケーブル20Cと実装基板との接合信頼性が高い複合基板を実現することができる。なお、本実施形態ではフラットケーブル20Cの長さ方向の途中にコーナー部を設けたが、長さ方向の向きが変化する曲線部を設けてもよいし、これらを組み合わせてもよい。この場合でも本実施形態と同様の効果を奏する。
次に、本発明の第5の実施形態に係る複合基板について、図を参照して説明する。図10は、本発明の第5の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルの分解平面図である。
図10に示すように、本実施形態に係る複合基板のフラットケーブル20Dは、第4の実施形態に係るフラットケーブル20Cと同様に、長さ方向の途中で曲がっている。本実施形態に係る複合基板のフラットケーブル20Dの外観形状は、第4の実施形態に係るフラットケーブル20Cと同様であり、長さ方向の途中位置に、長さ方向および厚み方向に直交する方向に突出する補助用突起部を有する。
可撓性絶縁基材21Dは、基材層211D、212Dの積層体である。基材層211D、212Dは、熱可塑性樹脂である。基材層211D、212Dは長さ方向の途中で曲がっている。すなわち、可撓性絶縁基材21Dは、長さ方向の途中で曲がっている。
フラットケーブル20Dは、第1端部から第2端部に向かう長さ方向に沿って、第1接合部RE21D、回路部RE1D、および第2接合部RE22Dをこの順で備える。第1接合部RE21Dは、外部接続導体241Dを備え、図示しない実装基板に接合される。第2接合部RE22Dは、外部接続導体242Dを備え、図示しない実装基板に接合される。
基材層211Dにおける第1接合部RE21Dには、補助導体280Dが形成されている。補助導体280Dは、層間接続導体226Dを介して、基材層212Dの外部接続導体241Dに接続されている。
基材層211Dにおける回路部RE1Dには、導体パターン221Dおよび層間接続用のパッド導体222Dが形成されている。導体パターン221Dの一方端は、補助導体280Dに接続されており、導体パターン221Dの他方端は、パッド導体222Dに接続されている。
基材層212Dにおける第1接合部RE21Dには、外部接続導体241Dが形成されている。基材層212Dにおける第2接合部RE22Dには、外部接続導体242Dが形成されている。基材層212Dにおける回路部RE1Dには、コイル用導体パターン223Dおよび層間接続用のパッド導体224Dが形成されている。コイル用導体パターン223Dの一方端は、外部接続導体242Dに接続されており、コイル用導体パターン223Dの他方端は、パッド導体224Dに接続されている。パッド導体224Dとパッド導体222Dは、層間接続導体225Dを介して接続されている。この構成により、回路部RE1Dには、コイルが形成される。
位置決め用孔31Dは、フラットケーブル20Dの長さ方向において、フラットケーブル20Dの第1端部と第1接合部RE21Dとの間に配置されている。位置決め用孔32Dは、フラットケーブル20Dの長さ方向において、フラットケーブル20Dの第2端部と第2接合部RE22Dとの間に配置されている。
このような構成であっても、回路部において所望の電気特性と有しながら、フラットケーブル20Dと実装基板との接合信頼性が高い複合基板を実現することができる。
さらに、フラットケーブル20Dは、回路部RE1Dの長さ方向の途中位置に、補助用突起部を有する。補助用突起部には、補助用の位置決め用孔33Dが配置されている。この補助用の位置決め用孔33Dは、実装基板の凸部(図示せず)に挿嵌されている。
このような構成を用いることによって、フラットケーブル20Dを実装基板に対してより確実に位置決めすることができる。また、この位置決め状態をより安定して維持することができる。
特に、コイルは、磁界を発生するため他の回路導体(実装基板に形成された回路導体等)と結合し易い。しかしながら、この構成を用いることによって、コイルを実装基板の所望の位置に配置できる。したがって、実装基板に実装されたことによるコイルの特性変化をより確実に抑制できる。
次に、本発明の第6の実施形態に係る複合基板について、図を参照して説明する。図11は、本発明の第6の実施形態に係る複合基板の分解斜視図である。
図11に示すように、本実施形態に係る複合基板10Eは、第1の実施形態に係る複合基板10に対して、位置決め用孔および凸部の個数において異なる。
フラットケーブル20Eは、第1の実施形態に係るフラットケーブル20に対して、複数の位置決め用孔31、32を備える点で異なる。実装基板40Eは、第1の実施形態に係る実装基板40に対して、複数の凸部431、432を備える点で異なる。他の構成は、第1の実施形態に係る複合基板およびフラットケーブルと同じであり、同じ箇所の説明は省略する。
フラットケーブル20Eは、複数の位置決め用孔31、複数の位置決め用孔32を備える。複数の位置決め用孔31は、フラットケーブル20Eの長さ方向における第1端部と第1接合部RE21(図4(A)、図4(B)参照)との間に配置されている。複数の位置決め用孔32は、フラットケーブル20Eの長さ方向における第2端部と第2接合部RE22(図4(A)、図4(B)参照)との間に配置されている。
実装基板40Eには、複数の凸部431、432が形成されている。複数の凸部431は、複数の位置決め用孔31にそれぞれ挿嵌されている。複数の凸部432は、複数の位置決め用孔32にそれぞれ挿嵌されている。
このような構成とすることによって、フラットケーブル20Eを実装基板40Eに位置決めした状態をより確実に保持することができる。
次に、本発明の第7の実施形態に係る複合基板について、図を参照して説明する。図12(A)、図12(B)、図12(C)は、本発明の第7の実施形態に係る複合基板の位置決め構造の各種態様を示す部分断面図である。
本実施形態に係る複合基板10F、10G、10Hは、第1の実施形態に係る複合基板10に対して、位置決め構造において異なる。他の基本的な構成は、第1の実施形態に係る複合基板10と同じであり、同じ箇所の説明は省略する。また、図12(A)、図12(B)、図12(C)は、第1端部側のみを図示しているが、第2端部側も同様の構造である。
図12(A)に示すように、複合基板10Fのフラットケーブル20Fは、位置決め用孔31Fを備える。位置決め用孔31Fでは、実装基板40側の開口面積は、実装基板40と反対側の開口面積よりも大きい。位置決め用孔31Fにおける実装基板40側の開口の径は、凸部431の径よりも大きい。位置決め用孔31Fにおける実装基板40と反対側の開口の径は、凸部431の径よりも小さい。このような構成とすることによって、凸部431の先端は、位置決め用孔31Fの深さ方向の途中において、位置決め用孔31Fの壁面に接触し、固定される。したがって、凸部431が位置決め用孔31Fに挿嵌される高さを調整できる。
これにより、例えば、フラットケーブル20Fと実装基板40とを略面一で配置することが容易になり、低背な複合基板10Fを容易に実現することができる。また、このような構成とすることによって、凸部431を位置決め用孔31Fに挿入し易く、且つ、セルフアライメント効果により、凸部431が位置決め用孔31Fの所望の位置に固定される。これにより、容易に且つ正確に位置決めを行うことができる。
図12(B)に示すように、複合基板10Gのフラットケーブル20Gは、位置決め用孔31Gを備える。位置決め用孔31Gは、フラットケーブル20Gの実装基板40側のみに開口している。このような構成とすることによって、凸部431が位置決め用孔31Gに挿嵌される量を制限できる。
図12(C)に示すように、複合基板10Hのフラットケーブル20Hは、位置決め用孔31Hを備える。位置決め用孔31Hは、内径の異なる複数の部分を有する。可撓性絶縁基材21における厚み方向の途中の部分の幅は広く、この幅広部の両側の幅は狭い。
図12(C)に示すように、実装基板40Hは、凸部431Hを備える。凸部431Hは、径の異なる複数の部分を有する。凸部431Hにおける基板本体400に接続する部分の幅は狭く、基板本体400から離間する部分の幅は広い。
このような構成において、凸部431Hが位置決め用孔31Hに挿嵌されると、凸部431Hの幅広部は、位置決め用孔31Hの幅広部内に配置される。これにより、凸部431Hの幅広部は、位置決め用孔31Hの開口側の幅狭部に係り、凸部431Hは位置決め用孔31Hから外れ難くなる。
これにより、フラットケーブル20Hが実装基板40Hに位置決めされた状態を、より確実に保持することができる。
次に、本発明の第8の実施形態に係る複合基板のフラットケーブルについて、図を参照して説明する。図13(A)は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第2端部付近の部分を表面側から視た平面図であり、図13(B)は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第1端部付近の部分の側面断面図であり、図13(C)は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルを裏面側から視た平面図である。図14は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルを実装基板に固定した状態を示す側面断面図である。
図14に示すように、本実施形態に係る複合基板10Jは、フラットケーブル20Jと実装基板40とを備える。実装基板40は、第1の実施形態に係る実装基板40と同じである。フラットケーブル20Jは、第1の実施形態に係るフラットケーブル20に対して、位置決め用孔31Jの形状、位置決め用孔用の補助導体50を追加した点で異なる。フラットケーブル20Jの他の構成は、フラットケーブル20と同じであり、同じ箇所の説明は省略する。なお、本実施形態の図および説明では、フラットケーブル20Jを形成する可撓性絶縁基材21Jは、二層の基材層で記載している。しかしながら、これは、本実施形態の特徴的な構成を分かり易く記載するためである。したがって、可撓性絶縁基材21Jの基材層の数が可撓性絶縁基材21の基材層の数と異なっていても、本実施形態の特徴的な構成は、可撓性絶縁基材21に適用できる。さらには、本実施形態の特徴的な構成は、他の実施形態の可撓性絶縁基材にも適用できる。
また、本実施形態では、フラットケーブル20Jの第1端部のみを示しているが、第2端部も同じ構造である。
フラットケーブル20Jは、可撓性絶縁基材21Jを備える。可撓性絶縁基材21Jは、第1端部付近に、位置決め用孔31J、および、補助導体50Jを備える。
補助導体50Jは、可撓性絶縁基材21Jにおける第1端部付近に形成されている。より具体的には、補助導体50Jは、可撓性絶縁基材21Jにおける第1端部と第1接合部(図示せず:図4(A)、図4(B)の第1接合部RE21参照)との間の領域に形成されている。補助導体50Jは、平面視で、この領域の略全面に形成されている。補助導体50Jは、可撓性絶縁基材21Jの他の導体とは、接続されていない。さらには、補助導体50Jは、信号導体(例えば、図3に示す導体パターン22)に近接していないことが好ましい。ここで、信号導体に近接する位置とは、当該信号導体に対して電磁界結合し難い位置を意味する。
補助導体50Jは、開口510Jが形成されている。開口510Jは、平面視で円形であり、補助導体50Jを厚み方向に貫通する孔である。
位置決め用孔31Jは、可撓性絶縁基材21Jにおける第1端部付近に形成されている。より具体的には、位置決め用孔31Jは、可撓性絶縁基材21Jにおける第1端部と第1接合部(図示せず:図4(A)、図4(B)の第1接合部RE21参照)との間に形成されている。位置決め用孔31Jは、平面視で、補助導体50Jの開口510J内の位置に形成されている。言い換えれば、補助導体50Jは、平面視で、位置決め用孔31Jを囲む形状である。位置決め用孔31Jは、可撓性絶縁基材21Jを、厚み方向に貫通する孔である。
位置決め用孔31Jは、第1部分311Jと第2部分312Jとを備える。第1部分311Jと第2部分312Jとは連通している。第1部分311Jは、可撓性絶縁基材21Jの裏面側に開口している。第2部分312Jは、可撓性絶縁基材21Jの表面側に開口している。
第1部分311Jは、可撓性絶縁基材21Jの厚み方向に沿って、裏面から可撓性絶縁基材21Jの厚み方向の中央位置に向かって平面断面積が徐々に小さくなる円柱形状である。すなわち、図13(B)に示すように、第1部分311Jの側断面は台形である。第2部分312Jは、可撓性絶縁基材21Jの厚み方向におけるどの位置においても内径が同じ円柱形状である。すなわち、図13(B)に示すように、第2部分312Jの側断面は矩形である。平面視で、第1部分311Jの中心と、第2部分312Jの中心は略一致している。
なお、位置決め用孔31Jの平面断面形状(位置決め用孔31Jを可撓性絶縁基材21Jの厚み方向に直交する面で切った形状)は、円形で無くてもよい。例えば、位置決め用孔31Jの平面断面形状は、楕円形、多角形であってもよい。
このような構成により、図14に示すように、実装基板40の凸部431は、位置決め用孔31Jに確実に挿嵌され、位置決め用孔31J内に固定される。また、位置決め用孔31Jの内径は、凸部431が挿入される可撓性絶縁基材21Jの裏面から厚み方向の中央に向かって、徐々に小さくなる。したがって、凸部431を位置決め用孔31Jに挿入することが容易である。さらに、セルフアライメント効果によって、凸部431は、平面視した位置決め用孔31Jの中心に導かれる。これにより、フラットケーブル20Jを実装基板40に対して容易に且つ正確に位置決めできる。
さらに、フラットケーブル20Jに可撓性絶縁基材21Jを用い、凸部431の径を位置決め用孔31Jの第2部分312Jの径よりも大きくすることによって、図14のGPに示すように、凸部431は、位置決め用孔31Jの壁面にくい込んで、固定される。これにより、位置決め用孔31Jと凸部431とによるフラットケーブル20Jと実装基板40との固定強度が向上する。したがって、この後の第1接合部および第2接合部を用いた接合時に、フラットケーブル20Jは、実装基板40から外れ難くなる。
このような構成のフラットケーブル20Jは、次に示す製造方法で製造される。図15は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第1の製造方法を示すフローチャートである。図16は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの製造方法における等方圧プレス時の状態を示した側面断面図である。なお、図16における貫通孔311JJ、312JJは、積層体が加熱と等方圧プレスされる前の状態での第1部分311Jの中心と、第2部分312Jにそれぞれ相当するものである。
まず、開口510Jを有する補助導体50Jを、特定の基材層(図16に示す基材層211J)に形成する(S201)。開口510Jを有する補助導体50Jは、特定の基材層に貼り付けられた導体をパターンエッチングすることによって、形成される。
次に、補助導体50Jの開口510Jに合わせて、各基材層(図16に示す基材層211J、212J)にそれぞれ貫通孔を形成する(S202)。具体的に、特定の基材層(図16に示す基材層211J)の場合、開口510Jに重なる位置(開口510Jの略中央)に貫通孔(図16に示す貫通孔311JJ)を形成する。また、他の基材層の場合、特定の基材層と積層された際に、開口510Jに重なる位置(開口510Jの略中央)に貫通孔(図16に示す貫通孔312J)を形成する。この際、各貫通孔(図16の貫通孔311JJ、312JJ)の径は、一定であり、可撓性絶縁基材21Jに成形された時点における第2部分312Jの径と略同じである。
次に、複数の基材層(図16に示す基材層211J、212J)を積層する(S203)。この際、複数の基材層は、平面視でそれぞれの貫通孔の位置が一致するように、積層される。
次に、積層体の表面(図16に示す基材層212J側の面)に剛体90を当接させる(S204)。剛体90は、積層体の表面の全面に当接している。そして、積層体の表面に剛体90を当接させた状態で、図16に示すように、加熱と等方圧プレスを行う(S205)。
このような製造方法を用いると、加熱、等方圧プレス時に、補助導体50Jが備えられていることによって、剛体90が当接していない基材層211Jは、剛体90が当接している基材層212Jよりも変形し易い。これにより、基材層211Jに形成された貫通孔が変形し、位置決め用孔31Jの第1部分311Jが形成される。一方、基材層212Jに形成された貫通孔の変形量は小さく、位置決め用孔31Jの第2部分312Jが形成される。
このように、本実施形態の製造方法を用いることによって、厚み方向の途中位置で形状変化する位置決め用孔31Jを容易に製造できる。
位置決め用孔31Jは、次に示す製造方法で製造することも可能である。図17は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第2の製造方法を示すフローチャートである。
図17に示す第2の製造方法は、図15に示した第1の製造方法に対して、それぞれの基材層の時に貫通孔を特定の基材層のみに形成する点で異なる。位置決め用孔31Jの最終形状としては、第1の製造方法も第2の製造方法も略同じである。
まず、開口510Jを有する補助導体50Jを、特定の基材層(図16に示す基材層211J)に形成する(S201)。
次に、補助導体50Jの開口510Jに合わせて、特定の基材層(図16に示す基材層211J)の開口510Jに重なる位置(開口510Jの略中央)に貫通孔を形成する(S212)。
次に、複数の基材層を積層する(S213)。次に、積層体の表面に剛体90を当接させる(S214)。剛体90は、積層体の表面の全面に当接している。そして、積層体の表面に剛体90を当接させた状態で、図16に示すように、加熱と等方圧プレスを行う(S215)。この加熱と等方圧プレスによって、位置決め用孔31Jの第1部分311Jが形成される。
次に、加熱と等方圧プレスが行われた積層体、すなわち、可撓性絶縁基材における、第1部分311Jに重なる位置に、レーザ等によって、貫通孔を形成する(S216)。この貫通孔によって、位置決め用孔31Jの第2部分312Jは、が形成される。
このような製造方法であっても、位置決め用孔31Jを容易に形成できる。
また、位置決め用孔は、次に示す製造方法で製造することも可能である。図18は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第3の製造方法を示すフローチャートである。図19は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第3の製造方法における複数の工程での側面断面図である。図19(A)は、積層前の状態を示し、図19(B)は等方圧プレス時を示し、図19(C)は完成状態を示す。
まず、開口510Jを有する補助導体50Jを、基材層211Jに形成する(S301)。
次に、図19(A)に示すように、基材層211Jと基材層212Jとを積層し、可撓性基材の元となる積層体を形成する(S302)。この積層体の基材層212J側の表面に、平板状の剛体90を配置する(S303)。
次に、図19(B)に示すように、この積層体に対して等方圧プレスを行い、加熱と等方圧プレスが行われた積層体、すなわち、可撓性絶縁基材の基材層211J側の面から凹む第1部分311JAを形成する(S304)。
次に、図19(C)に示すように、可撓性絶縁基材の凹み(第1部分311JA)に合わせて、貫通孔からなる第2部分312JAを形成する。これにより、第1部分311JAと第2部分312JAとからなる位置決め用孔31JAが形成される。
この製造方法では、第1部分311JAの形成後に、当該第1部分311JAに合わせて、第2部分312JAを形成するので、第1部分311JAと第2部分312JAとの位置ズレが生じることを抑制できる。
また、位置決め用孔は、次に示す製造方法で製造することも可能である。図20は、本発明の第8の実施形態に係るフラットケーブルの第4の製造方法における複数の工程での側面断面図である。図20(A)は、積層前の状態を示し、図20(B)は等方圧プレス時を示し、図20(C)は完成状態を示す。
図20に示す製造方法は、図18、図19に示した製造方法に対して、図16に示した、基材層211Jに貫通孔311JJを形成する方法を組み合わせたものである。
まず、開口510Jを有する補助導体50Jを、基材層211Jに形成する。また、補助導体50Jの開口510Jに合わせて、基材層211Jに貫通孔311JJを形成する。
次に、図20(A)に示すように、基材層211Jと基材層212Jとを積層し、可撓性基材の元となる積層体を形成する。この積層体の基材層212J側の表面に、平板状の剛体90を配置する。
次に、図20(B)に示すように、この積層体に対して等方圧プレスを行い、加熱と等方圧プレスが行われた積層体、すなわち、可撓性絶縁基材の基材層211J側の面から凹む第1部分311JBを形成する(S304)。第1部分311JBは、貫通孔311JJと、等方圧プレスによる基材層211Jの変形による凹みとの重ね合わせによって形成されている。
次に、図20(C)に示すように、可撓性絶縁基材の第1部分311JBに合わせて、貫通孔からなる第2部分312JBを形成する。これにより、第1部分311JBと第2部分312JBとからなる位置決め用孔31JBが形成される。
次に、第9の実施形態に係るフラットケーブルについて、図を参照して説明する。図21は、本発明の第9の実施形態に係るフラットケーブルの第1端部付近の部分の側面断面図である。
本実施形態に係るフラットケーブル20Kは、第8の実施形態に係るフラットケーブル20Jに対して、位置決め用孔31Kの形状において異なる。フラットケーブル20Kの他の構成(例えば、補助導体50K、開口510K等)は、フラットケーブル20Jと同じであり、同じ箇所の説明は省略する。
位置決め用孔31Kは、可撓性樹脂基材21Kの裏面側から凹む位置決め用孔であり、可撓性絶縁基材21Kを貫通していない。すなわち、位置決め用孔31Kは、第8の実施形態に係る位置決め用孔31Jにおける第1部分311Jのみの構造と同じである。
このような構成の位置決め用孔31Kは、図17に示した、第2の製造方法におけるステップS201からステップS215までを実行することによって製造可能である。
次に、第10の実施形態に係るフラットケーブルについて、図を参照して説明する。図22(A)は、本発明の第10の実施形態に係るフラットケーブルの第1端部付近の部分の側面断面図である。図22(B)は、本発明の第10の実施形態に係るフラットケーブルの等方圧プレスを行う時点での第1端部付近の部分の分解側面図である。
図22(A)に示すように、本実施形態に係るフラットケーブル20Mは、第9の実施形態に係るフラットケーブル20Kに対して、補助導体50Mの形状において異なる。
補助導体50Mは、開口510Mを備える。開口510Mは、略テーパ形状の壁面を有しており、開口510Mにおける基材層211M側の径は、開口510Mにおける基材層212M側の径よりも大きい。
このような構成とすることによって、基材層211Mは、開口510Mの形状(補助導体50Mの開口510M側の端部の形状)に沿って変形し、可撓性絶縁基材21Mの裏面の開口の径が底面の径よりも大きい、略テーパ形状の壁面を有する位置決め用孔31Mを容易に形成できる。
このような形状は、例えば、図22(B)に示すように、位置決め用孔31Mとなる貫通孔31MM(加熱、等方圧プレスで変形して位置決め用孔31Mとなる貫通孔)が形成された基材層211Mに隣接する基材層212Mに、補助導体50Mを形成することで容易に実現できる。すなわち、基材層212Mにおける基材層211M側の面に、開口を有さない補助導体50Mを形成し、例えばフォトレジスト膜の膜厚を大きくしてパターンエッチングすることによって、開口510Mを有する補助導体50Mの形状を容易に実現できる。
なお、上述の各実施形態では、可撓性基板の一例であるフラットケーブルの長さ方向の両端部に位置決め用孔を配置し、実装基板に凸部を配置する態様、フラットケーブル20の長さ方向の両端部に凸部を配置して、実装基板に位置決め用孔を配置する態様を示した。しかしながら、フラットケーブルの長さ方向の第1端部に位置決め用孔を配置し、第2端部に凸部を配置し、これらに挿嵌するように、実装基板に凸部および位置決め用孔を配置してもよい。また、第1端部の凸部の形状と第2端部の凸部の形状、または、第1端部の位置決め用孔の形状と第2端部の位置決め用孔の形状を異ならせてもよい。これにより、フラットケーブルを実装基板に対して逆向きで配置することを防止できる。
また、上述の凸部の先端の径は、他の部分の径よりも小さくてもよい。これにより、凸部を位置決め用孔に挿入し易くなる。
また、フラットケーブルと実装基板の接合は、はんだに限るものではなく、異方性導電膜、粘着テープ等、フラットケーブルと実装基板が面状に接合、接着、粘着されるものであってもよい。
また、上述の各実施形態の構成は、適宜組み合わせることが可能であり、この組み合わせた構成においても、上述の各実施形態の構成による作用効果を実現することができる。
また、上述の各実施形態の構成では、平面視して、位置決め用孔を囲む導体は、全周に亘って連続する形状であるが、部分的に切断されていてもよい。
10、10A、10B、10E、10F、10G、10H、10J:複合基板
20、20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20H、20J、20K、20M:フラットケーブル
21、21A、21C、21D、21J、21K、21M:可撓性絶縁基材
22:導体パターン
22、23、25:導体パターン
31、31A、31C、31D、31F、31G、31H、31J、31JA、31JB、31K、32、32A、32C、32D:位置決め用孔
33D:補助用の位置決め用孔
40、40B、40E、40H:実装基板
50、50K、50M:補助導体
201、202:保護フィルム
211、211D、211J、211M、212、212D、212J、212M、213:基材層
221D:導体パターン
222D、224D:層間接続用のパッド導体
223D:コイル用導体パターン
225D、226D、261、262:層間接続導体
231、232:導体非形成部
241、241D、242、242D:外部接続導体
270、280D:補助導体
310:凸部
311J、311JA、311JB:第1部分
312J、312JA、312JB:第2部分
311JJ、312JJ、31MM:貫通孔
400:基板本体
411、412、420:実装用ランド導体
431、431H、432:凸部
440:位置決め用孔
500:接合材
510、510J、510K、510M:開口
RE1、RE1C、RE1D:回路部
RE21、RE21C、RE21D:第1接合部
RE22、RE22C、RE22D:第2接合部

Claims (13)

  1. 可撓性絶縁基材を含む可撓性基板と、該可撓性基板が接合される実装基板と、を備えた複合基板であって、
    前記可撓性基板は、
    前記可撓性基板の長さ方向における第1端部の付近に配置された第1接合部と、
    前記長さ方向における第2端部の付近に配置された第2接合部と、
    前記長さ方向における前記第1接合部と前記第2接合部との間に配置された回路部と、
    前記長さ方向における前記第1端部と前記第1接合部との間に少なくとも一部が配置された第1位置決め部材と、
    前記長さ方向における前記第2端部と前記第2接合部との間に少なくとも一部が配置された第2位置決め部材と、
    を備え、
    前記実装基板は、
    前記第1接合部が面実装によって接合される第1実装基板側接合部と、
    前記第2接合部が面実装によって接合される第2実装基板側接合部と、
    前記第1位置決め部材に固定される第1実装基板側位置決め部材と、
    前記第2位置決め部材に固定される第2実装基板側位置決め部材と、
    を備える、
    複合基板。
  2. 前記第1位置決め部材は、前記可撓性基板に設けられた位置決め用孔であり、
    前記第1実装基板側位置決め部材は、前記実装基板に設けられた凸部である、
    請求項1に記載の複合基板。
  3. 前記第2位置決め部材は、前記可撓性基板に設けられた位置決め用孔であり、
    前記第2実装基板側位置決め部材は、前記実装基板に設けられた凸部である、
    請求項2に記載の複合基板。
  4. 前記可撓性基板は、前記位置決め用孔に近接し、平面視で前記位置決め用孔を囲む補助導体を備え、
    前記位置決め用孔は、前記可撓性基板における前記実装基板へ実装される側の面から前記可撓性基板の厚み方向の中央位置に向かって平面断面積が徐々に小さくなる形状である、
    請求項2または請求項3に記載の複合基板。
  5. 前記第1位置決め部材は、前記可撓性基板に設けられた凸部であり、
    前記第1実装基板側位置決め部材は、前記実装基板に設けられた位置決め用孔である、
    請求項1に記載の複合基板。
  6. 前記第2位置決め部材は、前記可撓性基板に設けられた凸部であり、
    前記第2実装基板側位置決め部材は、前記実装基板に設けられた位置決め用孔である、
    請求項5に記載の複合基板。
  7. 前記可撓性絶縁基材は、熱可塑性樹脂である、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の複合基板。
  8. 前記可撓性基板は、前記長さ方向の途中位置に曲線部またはコーナー部を有する、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の複合基板。
  9. 前記回路部は、導体パターンを用いた受動素子を備える、
    請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の複合基板。
  10. 前記受動素子はコイルである、
    請求項9に記載の複合基板。
  11. 可撓性絶縁基材の長さ方向における第1端部の付近に配置された第1接合部と、
    前記長さ方向における第2端部の付近に配置された第2接合部と、
    前記長さ方向における前記第1接合部と前記第2接合部との間に配置された回路部と
    有する可撓性基板を備えており、
    当該可撓性基板を実装基板に実装する複合基板の製造方法であって、
    前記長さ方向における前記第1端部と前記第1接合部との間に配置された第1位置決め部材と、前記長さ方向における前記第2端部と前記第2接合部との間に配置された第2位置決め部材を、前記実装基板の実装基板側位置決め部材に固定する工程と、
    前記第1接合部と前記第2接合部を前記実装基板の実装基板側接合部に面状で接合する工程と、
    を有する、
    複合基板の製造方法。
  12. 可撓性絶縁基材の長さ方向における端部の付近に配置された接合部と、
    前記長さ方向における前記端部と前記接合部との間に配置された孔状の位置決め部材と、を備える可撓性基板の製造方法であって、
    前記可撓性絶縁基材を構成する特定の基材層に、開口を有する補助導体を形成する工程と、
    前記特定の基材層、および、前記可撓性絶縁基材を構成する他の基材層にそれぞれ貫通孔を形成する工程と、
    前記補助導体を挟んで、前記特定の基材層と前記他の基材層とを積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体における前記他の基材層側の表面に剛体を当接させる工程と、
    前記積層体に前記剛体を当接させた状態で、等方圧プレスを行って、前記可撓性基板を成形する工程と、
    を有する、可撓性基板の製造方法。
  13. 可撓性絶縁基材の長さ方向における端部の付近に配置された接合部と、
    前記長さ方向における前記端部と前記接合部との間に配置された孔状の位置決め部材と、を備える可撓性基板の製造方法であって、
    前記可撓性絶縁基材を構成する特定の基材層に、開口を有する補助導体を形成する工程と、
    前記補助導体を挟んで、前記特定の基材層と前記可撓性絶縁基材を構成する他の基材層とを積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体における前記他の基材層側の表面に剛体を当接させる工程と、
    前記積層体に前記剛体を当接させた状態で、等方圧プレスを行って、凹みを有する前記可撓性基板を成形する工程と、
    前記可撓性基板に対して、前記凹みに連通する貫通孔を形成する工程と、
    を有する、可撓性基板の製造方法。
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