JP6416843B2 - ドアシール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体とドアとの間をシールするドアシール構造に関する。
従来から、ドアと車体との間の隙間から浸入する雨水や車外の騒音を遮断するために、シール材を設置することが行われている。
たとえば、特許文献1では、ホイールアーチ部に面したドア内面の端部に、ホイールアーチ部と対向するようにアーチモールをドア内面に配置しつつ、ホイールアーチ部にシール部材を設置している。そして、ドアを閉めた際に、シール部材がアーチモールに弾接することで、シール性を発揮している。
特開2014−180921号公報
ところで、特許文献1のシール構造では、シール部材は中空形状を備えており、アーチモールを超えて飛び込んでくる雨水や砂塵等の異物は、シール部材とアーチモールの隙間に集中する。
このような構成の場合、異物を受け止める面と、アーチモールに弾接する面とが、同一面となるため、飛散する量や速度によっては、異物が、シール構造をくぐり抜けて、車内に侵入するおそれがある。
また、異物を受け止める面が表出しているため、乗員が乗降する際に、シール部材に触れた場合には、シール部材に付着している異物によって、乗員の衣服や荷物などを汚損してしまうおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、雨水や砂塵の車内への侵入に対するシール性を高めつつ、乗降時の防汚性を高めることができるドアシール構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車体の開口部を開閉するドアのドア内面側周縁部と、該開口部を閉じた状態の該ドアにおける該ドア内面側周縁部と対向する車体側の部位と、の間に狭持されるシール部材を備えたドアシール構造において、前記シール部材は、前記車体側に配置されるベース部と、可撓性を有し、該ドア内面側周縁部に向かいつつ、前記ドアの板面の中央部側から該ドア内面側周縁部側に向かって、該ベース部から立設する片持ち梁形状を有し、且つ該ドアを閉じた状態で、該ドア内面側周縁部に弾接するリップ部と、該ドアを閉じた状態で、該リップ部が弾接する部位にモールと、を備え、該モールは、該リップ部に面した部位に、平滑面からなる平滑部と、該モールの後縁に配置され、該ドアの端縁を覆うモール密接部と、を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、ドアを閉じた状態において、ドアと車体との隙間に飛び込んでくる雨水や砂塵等の異物を受け止める部位と、他方の部材に接する部位とを、リップ部の裏表に分けて設定することができる。
これによって、ドアと車体との隙間に飛び込んでくる異物を受け止める際に、リップ部に掛かる力を、他方の部材に対して、より強く当接する方向に掛けることができる。
つまり、異物の飛散速度が早くなればなるほど、異物の車内への侵入が、より困難になり、異物の飛散速度を問わず、高いシール性を発揮することができる。
さらに、このような構成とすることで、ドアと車体の間の隙間の入口部分にラビリンス構造を形成して、異物の侵入を妨げる必要もなくなるため、より単純な構造でシール性を向上することができる。
また、このような構成とすることで、他方の部材に接する面と、異物を受け止める面とが、リップ部の裏表に分かれるとともに、他方の部材に接する面が表出するため、乗員が乗降する際に、シール部材に触れた衣服や荷物を汚す可能性が低減される。
加えて、このような構成とすることで、片持ち梁形状のリップ部が撓むだけで十分なシール性を発揮するため、ドアを閉める際のシール部材による撓み反力が低下する。
これによって、ドアを閉める際に必要な力が低減されて、丁寧な扱いが可能になり、商品性を高めることができる。
本発明によれば、雨水や砂塵の車内への侵入に対するシール性を高めつつ、乗降時の防汚性を高めることができるドアシール構造を提供することができる。
本実施形態に係るシール部材が設置される車体を示す側面図である。 後席ドアを閉めた状態を示す図1のII-II線に沿った断面図である。 後席ドアの車内側を示す要部拡大図である。 図3のIV-IV線に沿った断面図である。 図3のV-V線に沿った断面図である。 後席ドアを開けた状態の車体開口部を示す要部拡大図である。 本実施形態に係るシール部材を示す背面図である。 図7のIX-IX線に沿った断面斜視図である。 図7のX-X線に沿った断面斜視図である。 後席ドアを開けた状態を示す図1のII-II線に沿った断面図である。 別態様における後席ドアを開けた状態を示す図1のII-II線に沿った断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、本実施形態のドアシール構造1が設置される車両100について説明する。
図1に示すように、車両100には、その車体101の側面後方に、乗員が車両100に乗降するための後席開口部101a(開口部)が開口している(図6参照)。そして、後席開口部101aには、後席開口部101aを開閉可能に、後席ドア102(ドア)が設置されている。
後席ドア102は、図1に示すように、ドアの前縁部がヒンジ103を介して、車体101に取付けられ、ドアの後縁側が揺動することで、後席開口部101aを開閉する。なお、本実施形態のドアシール構造1が設置される後席ドア102は、その外形形状(輪郭)が、後輪104のホイールハウス105の縁(輪郭)と車体101の下縁に重なるように設定されている。つまり、後席ドア102を閉じた状態において、後席ドア102の一部(円弧湾曲部106)が、ホイールハウス105の外観上の円弧形状を構成する。
また、後席ドア102が開いた状態における後席開口部101a周辺の外観形状は、アウタパネル107(アウタ部材)によって構成される。つまり、後席開口部101aは、アウタパネル107に開口している。
アウタパネル107(アウタ部材)は、図2に示すように、板状部材をプレス加工で成形した部材によって構成されている。また、アウタパネル107には、インナパネル108(インナ部材)が接合部109を介して、接合されている。
インナパネル108(インナ部材)は、車体101内部の骨格構造を構成する強度部材で、アウタパネル107を車内側から補強している。
接合部109は、アウタパネル107の縁部に設定されたアウタ接合しろ107aと、インナパネル108の縁部に設定されたインナ接合しろ108aとを接合することで構成されている。
アウタ接合しろ107aとインナ接合しろ108aとは、それぞれが、ホイールハウス105の円弧形状に倣って、車内外方向に沿って車内側に折曲げられている。
そして、アウタ接合しろ107aとインナ接合しろ108aとが一致するように重ねられるとともに、重ねられた部位が、スポット溶接等の接合手段によって接合され、接合部109を構成する。
また、接合部109には、接合カバー110が被せられている。
接合カバー110は、接合部109の周囲を覆い、雨水等による腐食から接合部109を保護している。接合カバー110は、断面略U字形状を有する長尺体で構成されている。そして、接合カバー110は、U溝内に接合部109が位置しつつ、ホイールハウス105の円弧形状に倣って、湾曲するように、車内外方向(車幅方向)の車内側から車外側に向けて、接合部109に組付けられている。
なお、車内外方向とは、車両100の車内側から車外側へ向かう方向に沿った方向である。たとえば、本実施形態の後席ドア102では、車内外方向は車幅方向と一致し、車両後部を開閉するテールゲート(図示せず)では、車内外方向は車両前後方向と一致し、天井部を開閉するサンルーフ(図示せず)では、車内外方向は車両上下方向と一致する。
また、接合カバー110の車体内側(車両前方)の内周面には、弾接条110aが立設されている。
弾接条110aは、U溝110bの前側内面に、接合カバー110の長尺方向に沿って平行に立設される2本の突条で構成されている。
弾接条110aは、接合部109に弾接し、弾接条110aの撓み反力によって、接合カバー110を円弧の径方向の内側から外側に付勢しつつ、接合部109に保持する。
なお、円弧の径方向とは、車輪111の車軸111aを中心とするホイールアーチ部112の円弧の半径方向と一致する方向である。たとえば、ホイールアーチ部112の下方では、径方向は車両前後方向と一致し、ホイールアーチ部112の上部では、径方向は車両上下方向と一致する。
次に、本実施形態に係るドアシール構造1について説明する。
ドアシール構造1は、図2に示すように、後席ドア102を閉じた状態で、後席開口部101aと後席ドア102との間を密閉するもので、ドアモール10(モール)とシール部材20とを備えている。そして、ドアシール構造1は、弾性材からなるシール部材20が、後席ドア102を閉めた状態で、後席ドア102と車体101との間に狭持されることで、後席ドア102と車体101との間を密閉する。
ドアモール10(モール)は、図3〜図5に示すように、後席ドア102の円弧湾曲部106と同様の円弧形状に形成された板状部材で構成され、円弧湾曲部106の円弧形状に一致した状態で、後席ドア102のドア内面側周縁部102aに設置されている。
また、ドアモール10は、モール本体11と、モール密接部12と、モール取付手段13とを備えており、モール取付手段13を介して、ドア内面側周縁部102aに固定されている。
いる。
モール本体11は、硬質な樹脂材からなり、平滑部11aと湾曲部11bとで、断面略L字形状を備えている。
平滑部11aは、車内側に面した内面に、平らで、滑らかな平滑面11cを備えるとともに、板面に沿って円弧状に湾曲している。そして、平滑部11aの平滑面11cに、後述するリップ部22cが弾接する。
湾曲部11bは、平滑部11aの後縁から、後席ドア102の円弧湾曲部106の円弧形状に倣って湾曲しつつ、円弧湾曲部106に向かって立設している。
モール密接部12は、モール本体11よりも軟質な樹脂材からなり、モール本体11の後縁(湾曲部11bの端縁)に配置される。そして、モール密接部12は、円弧湾曲部106の端縁に弾接し、モール本体11と円弧湾曲部106との間の隙間を埋める。
モール取付手段13(モール取付部)は、モール本体11の所定の位置に配置される1箇所のネジ固定手段14と3箇所のクリップ固定手段15とで構成されている。また、モール取付手段13は、後席ドア102を閉じた状態で、車両の車内側から車外側へ向かう方向に沿った車内外方向において、シール部材20の一部と重なりつつ、リップ部22cの先端(シール部材20)が当接しないモール本体11の部位に設けられている。つまり、モール取付手段13は、平滑部11aの幅方向中央部よりも僅かに前方(円弧の径方向外側)に配置されている。
ネジ固定手段14は、図4に示すように、モール取付手段13の中で、モール本体11の最も車両上方に位置している。また、ネジ固定手段14は、モール本体11の板面に開口するモール側ネジ孔部14aと、後席ドア102のドア内側パネル102bに開口する貫通孔からなるパネル側ネジ孔部14bと、モールネジ14cとで構成される。
モール側ネジ孔部14aは、モール本体11の板面を貫通するモール固定孔14aaと、モール本体11の車内側に面する内面における、モール固定孔14aaの周囲に円環状に突出する環状突部14abとで構成されている。
モール固定孔14aaには、モールネジ14cのネジ軸部14caが挿通する。
環状突部14abは、図4に示すように、モールネジ14cのネジ頭部14cbの周囲を囲みつつ、ネジ頭部14cbよりも高くなるように、形状、及び寸法が設定されている。
モールネジ14cは、タッピングネジで構成されている。
そして、モールネジ14cが、モール側ネジ孔部14aを貫通しつつ、パネル側ネジ孔部14bに螺着することで、ネジ頭部14cbがモール本体11に係合し、モール本体11がドア内面側周縁部102aに配置される。
また、環状突部14abを設けることで、モールネジ14cのネジ頭部14cbがシール部材20に接触する可能性がさらに低くなるため、シール部材20や周囲と、モールネジ14cとの干渉を防止するとともに、外観性を向上している。
クリップ固定手段15(モール取付部)は、図2、図3、図5に示すように、モール本体11の裏面側(後席ドア102に面する側)、且つネジ固定手段14の下方に、所定の間隔を空けつつ、連続して配置されている。また、クリップ固定手段15は、モール本体11の車外側に面する外面に形成されるクリップ台座15aと、ドア内側パネル102bに開口する貫通孔からなるパネル側クリップ孔15bと、モールクリップ15cとで構成される。
そして、モールクリップ15cは、その基部がクリップ台座15aに挿嵌され、その先端側がパネル側クリップ孔15bに係脱可能に保持される。
シール部材20は、図6、図7に示すように、車体101の側面に開口する後席開口部101a(開口部)におけるホイールハウス105を構成するホイールアーチ部112の周縁部分と、後席開口部101aにおける地面Gに沿った下縁部分とに配置される。
また、シール部材20は、ゴム等の可撓性を有する弾性材からなり、下縁シール部20aと、連結角部20bと、アーチシール部20cとを備えている。
下縁シール部20aは、図8に示すように、後席開口部101aにおける地面Gに沿った下縁部分113に配置される。また、下縁シール部20aは、押出成形によって、上面(車内側)が平面に設定されつつ、車幅方向の内側から外側に向かって突出する断面略D字形状を有する中空の筒状部材で構成されている。
連結角部20bは、型成形され、アーチシール部20cの下端と下縁シール部20aとを略L字状に連結する。そして、連結角部20bは、下縁シール部20aと、嵌合によって一体に組立てられる。また、連結角部20bは、アーチシール部20cと、加硫時に接合する等によって一体に形成される。
アーチシール部20cは、図6に示すように、後席開口部101aにおけるホイールアーチ部112の周縁に配置される。また、アーチシール部20cは、金型による型成形によって形成される島当接部21と、押出成形によって形成されるアーチ押出部22とを備えている。
島当接部21は、アーチシール部20cの上端部に配置される。押出成形されるアーチシール部20cは、切り出したそのままの形態では、切り口が露出し、見栄えが悪い。そこで、島当接部21をアーチシール部20cの上端に設けて、形状を整え、見栄えを良くしている。また、島当接部21は、ホイールアーチ部112と、加硫時に接合する等によって一体に形成される。
アーチ押出部22は、図2、図9、図10に示すように、ベース部22aと、カバー部22bと、リップ部22cとを備えている。
ベース部22aは、後席ドア102を閉めた状態における、対向するドア内面側周縁部102aに沿って延びる帯形状を有している。また、ベース部22aは、ベース固定手段23を介して、後席開口部101aの周縁に固定される。
ベース固定手段23は、ベース固定部23aと、パネル側ベース固定孔23bと、シールクリップ23cとで、構成される。
ベース固定部23aは、ベース固定孔23aaとクリップ凹部23abとで構成される。
ベース固定孔23aaは、ベース部22aの帯形状の幅方向中央部に配置され、
ベース部22aを板厚方向(車内外方向)に貫通する貫通孔で構成される。
クリップ凹部23abは、ベース部22aにおける、他よりも薄肉な部位からなり、ベース固定孔23aaの周囲を円形に囲むように設定されている。
シールクリップ23cは、円盤状のクリップ頭部23caがクリップ凹部23ab内に収まりつつ、クリップ軸部23cbがベース固定孔23aaを貫通し、パネル側ベース固定孔23bに対して係脱可能に係合する。
クリップ頭部23caは、クリップ凹部23abが他の部位よりも薄肉に設定されていることで、ベース部22aの表面から突出せずにベース部22aを固定することができる。
カバー部22bは、ベース部22aにおける後席ドア102の板面の周縁側端縁(タイヤ径方向内側の端縁)から、車内外方向(車幅方向)内側に向かって、略直角に立設する片持ち梁形状を有している。カバー部22bは、ベース部22aとともに、断面略L字形状を形成し、接合カバー110を介して、接合部109のタイヤ側外面(後方面、タイヤ径方向内側に面する面)を覆いつつ、当接する。
リップ部22cは、ベース部22aにおける後席ドア102の板面の中央部側端縁(タイヤ径方向外側端)から、対向するドア内面側周縁部102aに向かいつつ、後席ドア102の板面の中央部側からドア内面側周縁部102a(タイヤ径方向内側端)側に向かって、鋭角に立設する片持ち梁形状を有している。つまり、リップ部22cは、ベース部22a、およびベース固定部23aに覆い被さるように立設し、ベース部22aとともに、断面略V字形状を形成する。そして、リップ部22cは、ベース固定部23aに被さることで、車内外方向外側から見て、ベース固定部23aを覆い隠している。
また、リップ部22cは、可撓性を有し、後席ドア102を閉じた状態で、ドア内面側周縁部102aに配置されたドアモール10に弾接する。
なお、リップ部22cの基部には、くびれ部22dが設けられている。
くびれ部22dは、図2、図10に示すように、リップ部22cの他の部位よりも薄肉に設定され、くびれ部22dで撓み易いように設定されている。
リップ部22cは、その先端部22eがネジ固定手段14の後縁側(湾曲部11b側)の部位に弾接する。
以上説明したように、本実施形態におけるドアシール構造Sは、後席ドア102を閉じた状態において、後席ドア102と車体101との間の隙間に飛び込んでくる雨水や砂塵等の異物を受け止める面と、ドア内面側周縁部102a(他方の部材)に接する面とを、リップ部22cの裏表に分けて設定することができる。
これによって、ドアと車体101との隙間に飛び込んでくる異物を受け止める際に、リップ部22cに掛かる力を、ドア内面側周縁部102aに対して、より強く当接する方向に掛けることができる。
つまり、異物の飛散速度が早くなればなるほど、異物の車内への侵入が、より困難になり、異物の飛散速度を問わず、高いシール性を発揮することができる。
さらに、このような構成とすることで、後席ドア102と車体101の間の隙間の入口部分にラビリンス構造を形成して、異物の侵入を妨げる必要もなくなるため、より単純な構造でシール性を向上することができる。
これに対して、従来のシール構造では、異物がシール構造をくぐり抜け難くするために、ドアと車体の間の隙間の入口部分にラビリンス構造を形成するアーチモールをドアに設けて、隙間に異物が入りにくくする等の対策が必要になる。
また、本実施形態の構造では、ドア内面側周縁部102aに接する面と、異物を受け止める面とが、リップ部22cの裏表に分かれるとともに、ドア内面側周縁部102aに接する面が表出していることで、乗員が乗降する際に、シール部材20に触れた衣服や荷物を汚す可能性が低減される。
さらに、本実施形態の構造では、片持ち梁形状のリップ部22cが撓むだけで十分なシール性を発揮するため、後席ドア102を閉める際のシール部材20による撓み反力が低下する。
これによって、後席ドア102を閉める際に必要な力が低減され、丁寧な扱いが可能になり、商品性を高めることができる。
これに対して、従来のシール構造では、シール性を高めるためには、シール部材の弾性力を高めなければならない。ところが、シール材の弾性力を高めると、ドアを閉める際に大きな力が必要になるため、勢いをつけてドアを閉める等、雑な扱いの要因となって、商品性が低下してしまう。
ベース部22aとリップ部22cとで断面略V字形状を備えることで、ベース固定部23aをリップ部22cで覆い隠すことができる。
これによって、凹凸の少ない滑らかな外観を構成することができるため、後席ドア102を開いた状態における外観性(見栄え)を向上することができる。
ドア内面側周縁部102aにドアモール10を設置することで、ドア内面側周縁部102aに対向するホイールアーチ部112の周縁部と、ドア内面側周縁部102aとの間の隙間の間隔を自在に設定することができる。
これによって、リップ部22cの撓み量を適切な寸法に設定できるため、必要以上に撓ませることがなくなり、後席ドア102を閉める際に要する力を低減することができる。
また、設置されたドアモール10によって、リップ部22cが弾接する部位の表面の凹凸が覆われるため、弾接する部位の表面とリップ部22cとの密接度が増し、シール性をさらに向上することができる。
クリップ固定手段15(モール取付部)が、車内外方向において、リップ部22cと重なる部位に配置されることで、後席ドア102を閉める際に、リップ部22cからドアモール10に掛かる力を、クリップ固定手段15で受けることができる。
これによって、後席ドア102を閉める際に掛かる力によるドアモール10の変形を抑制するとともに、ドアモール10の取付けが不安定になることを抑制することができる。
ドアモール10のモール密接部12が、後席ドア102の端縁を覆う、囲むように、ドア内面側周縁部102aに、ドアモール10が後席ドア102に配置されることで、後席ドア102の端縁を保護することができる。
車体101の外形寸法が決められている場合、車内外方向に対して直交するように接合部109が設定されると、後席開口部101aの開口面積を接合部109の寸法分、小さくしなければならない。
開口部101aの開口面積が小さくなることで、乗員が乗降しづらくなる。また、乗員が車両100に乗降する際に、シール部材20に触れ易くなり、シール部材20に付着している異物が、乗員の衣服や荷物などを汚損する可能性が高まる。
これに対して、接合部109が車内外方向に沿って設定されることで、接合部109を設けることにより、開口部101aが狭くなる割合を小さくすることができる。
これによって、乗員が車両100に乗降する際に、乗員の衣服や荷物を汚損する可能性をさらに低下させることができる。
シール部材20がカバー部22bを備えることで、別部品を追加することなく、接合部109を覆うことができる。これによって、外観の意匠性に関連の低い接合部109を目立たなくすることができ、車両100の外観性(見栄え)を向上させることができる。
なお、前述の実施形態の別態様として、図11に示すような態様を採用することが可能であり、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。そして、図11に示す別態様は、前述の実施形態と比較して、リップ部22cの形態と、カバー部22bcの形態が異なる。
前述の実施形態のリップ部22cは、その先端部22eが、図2、図10に示すように、真っ直ぐな形状であることから、リップ部22cが捲れにくいという特徴を備えている。
また、別態様のリップ部22cは、その先端部22eaが、図11に示すように、車内側に折れ曲がった鉤爪形状であることから、リップ部22cとベース部22aとで形成されるV溝内に、ゴミが入りづらいという特徴を備えている。
さらに、前述の実施形態のカバー部22bと比較して、図11に示す別態様のカバー部22baは、カバー部22bよりも薄肉に設定され、接合カバー110との間に隙間が形成されている。
そして、カバー部22bを厚肉に設定することで、変形に強く、頑丈であるという特徴を備え、カバー部22baを薄肉に設定することで、使用する材料が削減され、製造コストの低減と、重量の軽減を図ることができるという特徴を備える。
また、前述の実施形態では、モール(ドアモール10)をドア側、シール部材20を車体側に配置する構成となっているが、このような形態に限定されるものではない。モールを車体側、シール部材をドア側に配置する構成とすることも可能であり、前述の実施形態と同様の作用効果が得られる。
加えて、シール部材20を配置する位置で比較すると、シール部材20を車体側に配置した場合には、車体とシール部材20の隙間から車内への異物侵入をより強く抑制することができるという特徴を備えている。
さらに、前述の実施形態では、前述の実施形態では、モール(ドアモール10)とシール部材20とを、一緒に用いる構成となっているが、このような形態に限定されるものではない。シールに影響する凹凸が無い場合や、ドアと車体との間が適当な間隔である場合には、モールを設置せずに、シール部材のみでシールする構成とすることも可能である。
前述の実施形態におけるシール部材20では、断面略V字形状を形成するように、リップ部22cがベース部22aから鋭角に立設しているが、このような形態に限定されるものではない。断面略く字形状を形成するように、リップ部22cがベース部22aから鈍角に立設する構成とすることも可能であり、前述の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 ドアシール構造
10 ドアモール(モール)
11c 平滑面
11a 平滑部
13 モール取付手段
20 シール部材
22a ベース部
22b カバー部
22c リップ部
23a ベース固定部
101 車体
101a 開口部
102 後席ドア(ドア)
102a ドア内面側周縁部
107 アウタパネル(アウタ部材)
108 インナパネル(インナ部材)
109 接合部

Claims (5)

  1. 車体の開口部を開閉するドアのドア内面側周縁部と、該開口部を閉じた状態の該ドアにおける該ドア内面側周縁部と対向する車体側の部位と、の間に狭持されるシール部材を備えたドアシール構造において、
    前記シール部材は、
    前記車体側に配置されるベース部と、
    可撓性を有し、該ドア内面側周縁部に向かいつつ、前記ドアの板面の中央部側から該ドア内面側周縁部側に向かって、該ベース部から立設する片持ち梁形状を有し、且つ該ドアを閉じた状態で、該ドア内面側周縁部に弾接するリップ部と
    該ドアを閉じた状態で、該リップ部が弾接する部位にモールと、
    を備え、
    該モールは、
    該リップ部に面した部位に、平滑面からなる平滑部と、
    該モールの後縁に配置され、該ドアの端縁を覆うモール密接部と、
    を備えた
    ことを特徴とするドアシール構造。
  2. 前記ベース部は、
    帯形状を有しつつ、帯形状の幅方向中央部に、車体側に固定される固定部を具備し、
    前記リップ部は、
    該ベース部のドア中心側端縁から立設され、
    前記シール部材は、
    該ベース部と該リップ部とで断面略V字形状を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアシール構造。
  3. 前記モールは、
    前記ドアを閉じた状態で、車両の車内側から車外側へ向かう方向に沿った車内外方向において、前記シール部材と重なる部位に、モール取付部を備え、
    該モール取付部を介して、前記ドア内面側周縁部に設置される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドアシール構造。
  4. 前記車体側の部位は、
    前記車体の外形形状を構成するアウタ部材と、
    該アウタ部材の車内側に位置し、接合部を介して、該アウタ部材に接合されるインナ部材と、
    で構成され、
    該接合部は、
    車両の内側から外側へ向かう方向に沿った車内外方向に沿って設定され
    前記シール部材は、
    前記ベース部から延設され、前記接合部の外周面を覆うカバー部を備えた
    ことを特徴とするに請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のドアシール構造。
  5. 前記モール密接部は、
    前記平滑部より軟質な樹脂材からなる
    ことを特徴とするに請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のドアシール構造。
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