JP6416766B2 - ターゲット供給装置 - Google Patents

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Description

本開示は、フィルタ、および、ターゲット供給装置に関する。
近年、半導体プロセスの微細化に伴って、半導体プロセスの光リソグラフィにおける転写パターンの微細化が急速に進展している。次世代においては、70nm〜45nmの微細加工、さらには32nm以下の微細加工が要求されるようになる。このため、例えば32nm以下の微細加工の要求に応えるべく、波長13nm程度の極端紫外光(以下、EUV光という場合がある。)を生成するための装置と縮小投影反射光学系とを組み合わせた露光装置の開発が期待されている。
EUV光生成装置としては、ターゲット物質にレーザ光を照射することによって生成されるプラズマを用いたLPP(Laser Produced Plasma)方式の装置と、放電によって生成されるプラズマを用いたDPP(Discharge Produced Plasma)方式の装置と、軌道放射光を用いたSR(Synchrotron Radiation)方式の装置との3種類の装置が知られている。
米国特許出願公開第2012/0292527号明細書 米国特許出願公開第2006/0192155号明細書 米国特許出願公開第2011/0139707号明細書 米国特許第5843767号明細書
概要
本開示の一態様によるフィルタは、第1面に流路が形成された第1部材と、第2面が前記流路を覆うように配置された第2部材とを備え、前記第1部材は、前記第1面と、前記第1面と反対面側の第1空間との間を、前記流路の第1領域を介して、流体を流通させるための第1流通部を備え、前記第2部材は、前記第2面と、前記第2面と反対面側の第2空間との間を、前記流路の前記第1領域とは離間した第2領域を介して、流体を流通させるための第2流通部を備えてもよい。
本開示の一態様によるターゲット供給装置は、ターゲット物質が出力されるノズル孔が形成されたノズルを有し、内部にターゲット物質を収容するターゲット生成器と、前記ターゲット生成器内に配置され、前記ターゲット物質内の異物が前記ノズル孔を閉塞することを抑制するためのフィルタとを備え、前記フィルタは、第1面に流路が形成された第1部材と、第2面が前記流路を覆うように配置された第2部材とを備え、前記第1部材は、前記第1面と、前記第1面と反対面側の第1空間との間を、前記流路の第1領域を介して、前記ターゲット物質を流通させるための第1流通部を備え、前記第2部材は、前記第2面と、前記第2面と反対面側の第2空間との間を、前記流路の前記第1領域とは離間した第2領域を介して、前記ターゲット物質を流通させるための第2流通部を備えてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、LPP方式のEUV光生成装置の構成を概略的に示す。 図2は、第1実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。 図3は、ターゲット供給装置の構成を概略的に示す。 図4は、第2フィルタを概略的に示す斜視図である。 図5Aは、第2実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図5Bは、図5AのB−B線に沿った断面図である。 図5Cは、第2フィルタの流路を+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図6は、第1部材の製造方法を概略的に示す。 図7は、第2部材の製造方法を概略的に示す。 図8Aは、第3実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図8Bは、図8AのB−B線に沿った断面図である。 図8Cは、第2フィルタの流路を+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図9Aは、第5実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図9Bは、図9AのB−B線に沿った断面図である。 図10Aは、第5実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図10Bは、図10AのB−B線に沿った断面図である。 図11Aは、第6実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図11Bは、図11AのB−B線に沿った断面図である。 図11Cは、第2フィルタの流路の変形例を概略的に示す。 図12は、第2フィルタの製造方法を概略的に示す。 図13Aは、第7実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。 図13Bは、図13AのB−B線に沿った断面図である。 図14は、第8実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。 図15Aは、第9実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。 図15Bは、図15AのB−B線に沿った断面図である。 図16は、第10実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。 図17Aは、第1変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図17Bは、図17AのB−B線に沿った断面図である。 図18Aは、第2変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図18Bは、図18AのB−B線に沿った断面図である。 図19Aは、第3変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図19Bは、図19AのB−B線に沿った断面図である。 図19Cは、図19AのC−C線に沿った断面図である。 図20Aは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図20Bは、図20AのB−B線に沿った断面図である。 図21Aは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図21Bは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図21Cは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図21Dは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図21Eは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図21Fは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図21Gは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図22Aは、第4変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図22Bは、図22AのB−B線に沿った断面図である。 図22Cは、図22AのC−C線に沿った断面図である。 図23Aは、第5変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図23Bは、図23AのB−B線に沿った断面図である。 図23Cは、図23AのC−C線に沿った断面図である。 図24Aは、第6変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。 図24Bは、図24AのB−B線に沿った断面図である。 図24Cは、図24AのC−C線に沿った断面図である。 図25は、第7変形例に係るフィルタの断面図である。 図26は、第8変形例に係るフィルタの断面図である。
実施形態
内容
1.概要
2.EUV光生成装置の全体説明
2.1 構成
2.2 動作
3.ターゲット供給装置を含むEUV光生成装置
3.1 用語の説明
3.2 第1実施形態
3.2.1 概略
3.2.2 構成
3.2.3 動作
3.2.3.1 フィルタの組み込み
3.2.3.2 ターゲット供給装置の動作
3.3 第2実施形態
3.3.1 概略
3.3.2 構成
3.3.3 動作
3.3.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
3.3.3.2 ターゲット供給装置の動作
3.4 第3実施形態
3.4.1 構成
3.4.2 動作
3.4.2.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
3.4.2.2 ターゲット供給装置の動作
3.5 第4実施形態
3.5.1 概略
3.5.2 構成
3.5.3 動作
3.5.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
3.5.3.2 ターゲット供給装置の動作
3.6 第5実施形態
3.6.1 概略
3.6.2 構成
3.6.3 動作
3.6.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
3.6.3.2 ターゲット供給装置の動作
3.7 第6実施形態
3.7.1 概略
3.7.2 構成
3.7.3 動作
3.7.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
3.7.3.2 ターゲット供給装置の動作
3.8 第7実施形態
3.8.1 概略
3.8.2 構成
3.8.3 動作
3.8.3.1 フィルタの組み込み
3.8.3.2 ターゲット供給装置の動作
3.9 第8実施形態
3.9.1 構成
3.9.2 動作
3.9.2.1 フィルタの組み込み
3.9.2.2 ターゲット供給装置の動作
3.10 第9実施形態
3.10.1 構成
3.10.2 動作
3.11 第10実施形態
3.11.1 概略
3.11.2 構成
3.11.3 動作
3.12 変形例
3.12.1 第1変形例
3.12.2 第2変形例
3.12.3 第3変形例
3.12.4 第4変形例
3.12.5 第5変形例
3.12.6 第6変形例
3.12.7 第7変形例
3.12.8 第8変形例
3.12.9 その他の変形例
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示のいくつかの例を示すものであって、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成および動作の全てが本開示の構成および動作として必須であるとは限らない。また、図1以外の図面を用いて説明する実施形態において、図1に示す構成要素のうち、本開示の説明に必須でない構成については、図示を省略する場合がある。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
1.概要
本開示の実施形態においては、フィルタは、第1面に流路が形成された第1部材と、第2面が流路を覆うように配置された第2部材とを備え、第1部材は、第1面と、第1面と反対面側の第1空間との間を、流路の第1領域を介して、流体を流通させるための第1流通部を備え、第2部材は、第2面と、第2面と反対面側の第2空間との間を、流路の第1領域とは離間した第2領域を介して、流体を流通させるための第2流通部を備えてもよい。
本開示の実施形態においては、ターゲット供給装置は、ターゲット物質が出力されるノズル孔が形成されたノズルを有し、内部にターゲット物質を収容するターゲット生成器と、ターゲット生成器内に配置され、ターゲット物質内の異物がノズル孔を閉塞することを抑制するためのフィルタとを備え、フィルタは、第1面に流路が形成された第1部材と、第2面が流路を覆うように配置された第2部材とを備え、第1部材は、第1面と、第1面と反対面側の第1空間との間を、流路の第1領域を介して、ターゲット物質を流通させるための第1流通部を備え、第2部材は、第2面と、第2面と反対面側の第2空間との間を、流路の第1領域とは離間した第2領域を介して、ターゲット物質を流通させるための第2流通部を備えてもよい。
2.EUV光生成装置の全体説明
2.1 構成
図1に、例示的なLPP方式のEUV光生成システムの構成を概略的に示す。EUV光生成装置1は、少なくとも1つのレーザ装置3と共に用いられてもよい。本願においては、EUV光生成装置1及びレーザ装置3を含むシステムを、EUV光生成システム11と称する。図1に示し、かつ、以下に詳細に説明するように、EUV光生成装置1は、チャンバ2、ターゲット供給装置7を含んでもよい。チャンバ2は、密閉可能であってもよい。ターゲット供給装置7は、例えば、チャンバ2の壁を貫通するように取り付けられてもよい。ターゲット供給装置7から供給されるターゲット物質の材料は、スズ、テルビウム、ガドリニウム、リチウム、キセノン、又は、それらの内のいずれか2つ以上の組合せを含んでもよいが、これらに限定されない。
チャンバ2の壁には、少なくとも1つの貫通孔が設けられていてもよい。その貫通孔には、ウインドウ21が設けられてもよく、ウインドウ21をレーザ装置3から出力されるパルスレーザ光32が透過してもよい。チャンバ2の内部には、例えば、回転楕円面形状の反射面を有するEUV集光ミラー23が配置されてもよい。EUV集光ミラー23は、第1及び第2の焦点を有し得る。EUV集光ミラー23の表面には、例えば、モリブデンとシリコンとが交互に積層された多層反射膜が形成されていてもよい。EUV集光ミラー23は、例えば、その第1の焦点がプラズマ生成領域25に位置し、その第2の焦点が中間集光点(IF)292に位置するように配置されるのが好ましい。EUV集光ミラー23の中央部には貫通孔24が設けられていてもよく、貫通孔24をパルスレーザ光33が通過してもよい。
EUV光生成装置1は、EUV光生成制御部5、ターゲットセンサ4等を含んでもよい。ターゲットセンサ4は、撮像機能を有してもよく、ドロップレット(ターゲット)27の存在、軌跡、位置、速度等を検出するよう構成されてもよい。
また、EUV光生成装置1は、チャンバ2の内部と露光装置6の内部とを連通させる接続部29を含んでもよい。接続部29内部には、アパーチャ293が形成された壁291が設けられてもよい。壁291は、そのアパーチャ293がEUV集光ミラー23の第2の焦点位置に位置するように配置されてもよい。
さらに、EUV光生成装置1は、レーザ光進行方向制御部34、レーザ光集光ミラー22、ドロップレット27を回収するためのターゲット回収部28等を含んでもよい。レーザ光進行方向制御部34は、レーザ光の進行方向を規定するための光学素子と、この光学素子の位置、姿勢等を調整するためのアクチュエータとを備えてもよい。
2.2 動作
図1を参照に、レーザ装置3から出力されたパルスレーザ光31は、レーザ光進行方向制御部34を経て、パルスレーザ光32としてウインドウ21を透過してチャンバ2内に入射してもよい。パルスレーザ光32は、少なくとも1つのレーザ光経路に沿ってチャンバ2内を進み、レーザ光集光ミラー22で反射されて、パルスレーザ光33として少なくとも1つのドロップレット27に照射されてもよい。
ターゲット供給装置7は、ドロップレット27をチャンバ2内部のプラズマ生成領域25に向けて出力するよう構成されてもよい。ドロップレット27には、パルスレーザ光33に含まれる少なくとも1つのパルスが照射されてもよい。パルスレーザ光が照射されたドロップレット27はプラズマ化し、そのプラズマから放射光251が放射され得る。放射光251に含まれるEUV光252は、EUV集光ミラー23によって選択的に反射されてもよい。EUV集光ミラー23によって反射されたEUV光252は、中間集光点292で集光され、露光装置6に出力されてもよい。なお、1つのドロップレット27に、パルスレーザ光33に含まれる複数のパルスが照射されてもよい。
EUV光生成制御部5は、EUV光生成システム11全体の制御を統括するよう構成されてもよい。EUV光生成制御部5は、ターゲットセンサ4によって撮像されたドロップレット27のイメージデータ等を処理するよう構成されてもよい。また、EUV光生成制御部5は、例えば、ドロップレット27が出力されるタイミング、ドロップレット27の出力方向等を制御するよう構成されてもよい。さらに、EUV光生成制御部5は、例えば、レーザ装置3の発振タイミング、パルスレーザ光32の進行方向、パルスレーザ光33の集光位置等を制御するよう構成されてもよい。上述の様々な制御は単なる例示に過ぎず、必要に応じて他の制御が追加されてもよい。
3.ターゲット供給装置を含むEUV光生成装置
3.1 用語の説明
以下、図1以外の図面を用いた説明において、各図に示したXYZ軸を基準として方向を説明する場合がある。
なお、この表現は、重力方向10Bとの関係を表すものではない。
3.2 第1実施形態
3.2.1 概略
本開示の第1実施形態のノズルにおいて、第1流通部は、第1部材を貫通する第1貫通孔により構成されてもよい。
本開示の第1実施形態のノズルにおいて、第1貫通孔は、第1部材の略中心を貫通するように形成されてもよい。
本開示の第1実施形態のノズルにおいて、第2流通部は、第2部材を貫通する第2貫通孔により構成されてもよい。
本開示の第1実施形態のノズルにおいて、流路は、第1面に形成された溝部で構成されてもよい。
3.2.2 構成
図2は、第1実施形態に係るターゲット供給装置を含むEUV光生成装置の構成を概略的に示す。図3は、ターゲット供給装置の構成を概略的に示す。図4は、第2フィルタを概略的に示す斜視図である。
EUV光生成装置1Aは、図2に示すように、チャンバ2と、ターゲット供給装置7Aとを備えてもよい。ターゲット供給装置7Aは、ターゲット生成部70Aと、ターゲット制御装置71Aとを備えてもよい。ターゲット制御装置71Aには、レーザ装置3と、EUV光生成制御部5Aとが電気的に接続されてもよい。
ターゲット生成部70Aは、図2および図3に示すように、ターゲット生成器8Aと、圧力制御部73Aと、温度制御部74Aと、第1フィルタ75Aと、第2フィルタ76Aとを備えてもよい。
ターゲット生成器8Aは、タンク81Aと、ノズル基端部82Aと、ノズル先端部83Aとを備えてもよい。タンク81Aと、ノズル基端部82Aと、ノズル先端部83Aとは、例えばモリブデンなどのターゲット物質270との反応性が低い材料で構成されてもよい。
タンク81Aは、タンク本体811Aと、蓋部812Aとを備えてもよい。
タンク本体811Aは、−Z方向側の第2面に壁面を備える略円筒状に形成されてもよい。タンク本体811Aの中空部は、収容空間810Aであってもよい。タンク本体811Aの第2面中央には、+Z方向に向かって略円形に凹む凹部813Aが設けられてもよい。凹部813Aの中央には、収容空間810Aと連通する第1貫通孔814Aが設けられてもよい。
蓋部812Aは、タンク本体811Aの+Z方向側の第1面を閉塞する略円板状に形成されてもよい。蓋部812Aは、複数のボルト815Aによってタンク本体811Aの第1面に固定されてもよい。
ノズル基端部82Aは、略円柱状に形成されてもよい。ノズル基端部82Aの+Z方向側の第1面には、タンク本体811Aの凹部813Aの形状に相似する第1凸部821Aが設けられてもよい。ノズル基端部82Aは、複数のボルト829Aによってタンク本体811Aの第2面に固定されてもよい。
ノズル基端部82Aの中央には、Z軸方向に貫通する第2貫通孔822Aが設けられてもよい。第2貫通孔822Aは、第1貫通孔814Aに連通してもよい。第2貫通孔822Aにおける+Z方向側は、収容部823Aであってもよい。収容部823Aには、第1フィルタ75Aと、シム755Aとが収容されてもよい。収容部823Aは、第1当接部824Aと、第2当接部825Aとを備えてもよい。
ノズル基端部82Aの−Z方向側の第2面には、第2凸部826Aが設けられてもよい。第2凸部826Aは、−Z方向に向けて略円板状に突出してもよい。第2凸部826Aの中央には、+Z方向に向けて略円形に凹む凹部827Aが設けられてもよい。凹部827A内には、第2貫通孔822Aの開口が存在してもよい。凹部827Aには、第2フィルタ76Aが挿入されてもよい。
ノズル先端部83Aは、略円板状に形成されてもよい。ノズル先端部83Aの第1面中央には、−Z方向に向かって略円形に凹む凹部831Aが設けられてもよい。凹部831Aには、ノズル基端部82Aの第2凸部826Aが嵌合してもよい。このとき、凹部831Aは、第2フィルタ76Aと当接してもよい。ノズル先端部83Aは、当該ノズル先端部83Aを貫通する複数のボルト839Aによって、ノズル基端部82Aの第2面に固定されてもよい。
ノズル先端部83Aの中央には、Z軸方向に貫通する第3貫通孔832Aが設けられてもよい。第3貫通孔832Aは、第2貫通孔822Aに連通してもよい。第3貫通孔832Aは、−Z方向に向かうにしたがって径寸法が小さくなる形状であってもよい。第3貫通孔832Aの−Z方向側の端部は、ノズル孔833Aであってもよい。ノズル孔833Aは円形の開口であってよく、その直径は、1μm〜3μmであってもよい。ノズル先端部83Aは、ノズル孔833Aの形成されたノズルであってよい。以降、ノズル孔の形成された部材を単にノズルと呼称することがある。
ノズル先端部83Aは、ノズル先端部83Aとターゲット物質270との接触角が90°以上の材料で構成されるのが好ましい。あるいは、ノズル先端部83Aの少なくとも表面が、当該接触角が90°以上の材料でコーティングされてもよい。例えばターゲット物質270がスズの場合、接触角が90°以上の材料は、SiC、SiO、Al、モリブデン、タングステンであってもよい。
タンク81Aと、ノズル基端部82Aと、ノズル先端部83Aとは、電気絶縁材料で構成されてもよい。これらが、電気絶縁材料ではない材料、例えばモリブデンなどの金属材料で構成される場合には、チャンバ2とターゲット生成器8Aとの間に不図示の電気絶縁材料が配置されてもよい。
チャンバ2の設置形態によっては、予め設定されるドロップレット27の出力方向は、例えばノズル孔833Aの中心軸方向であってよく、図3における−Z方向であってよい。予め設定されるドロップレット27の出力方向を、設定出力方向10Aと称する。設定出力方向10Aは、必ずしも重力方向10Bと一致するとは限らない。重力方向10Bに対して、斜め方向にドロップレット27が出力されるよう構成されてもよい。なお、第1実施形態では、設定出力方向10Aが重力方向10Bと一致するようにチャンバ2が設置されてもよい。
圧力制御部73Aは、圧力制御器732Aと、圧力センサ733Aとを備えてもよい。圧力制御器732Aは、配管734Aを介して、蓋部812Aの+Z方向側の第1端部に連結されてもよい。圧力制御器732Aには、配管735Aを介して、不活性ガスボンベ731Aが接続されてもよい。圧力制御器732Aは、ターゲット制御装置71Aに電気的に接続されてもよい。圧力制御器732Aは、ターゲット制御装置71Aから送信される信号に基づいて、不活性ガスボンベ731Aから供給される不活性ガスの圧力を制御して、ターゲット生成器8A内の圧力を調節するよう構成されてもよい。
圧力センサ733Aは、配管734Aに設けられてもよい。圧力センサ733Aは、ターゲット制御装置71Aに電気的に接続されてもよい。圧力センサ733Aは、配管734A内に存在する不活性ガスの圧力を検出して、この検出した圧力に対応する信号をターゲット制御装置71Aに送信してもよい。
温度制御部74Aは、タンク81A内のターゲット物質270の温度を制御するよう構成されてもよい。温度制御部74Aは、ヒータ741Aと、ヒータ電源742Aと、温度センサ743Aと、温度コントローラ744Aとを備えてもよい。
ヒータ741Aは、タンク81Aのタンク本体811Aの外周面に設けられてもよい。
ヒータ電源742Aは、温度コントローラ744Aからの信号に基づいて、ヒータ741Aに電力を供給してヒータ741Aを発熱させてもよい。それにより、タンク81A内のターゲット物質270が、タンク81Aを介して加熱され得る。
温度センサ743Aは、タンク81Aの外周面におけるノズル基端部82A側に設けられてもよいし、タンク81A内に設けられてもよい。温度センサ743Aは、タンク81Aにおける主に温度センサ743Aの設置位置およびその近傍の位置の温度を検出して、当該検出した温度に対応する信号を温度コントローラ744Aに送信するよう構成されてもよい。温度センサ743Aの設置位置およびその近傍の位置の温度は、タンク81A内のターゲット物質270の温度を反映した温度となり得る。
温度コントローラ744Aは、温度センサ743Aからの信号に基づいて、ターゲット物質270の温度を所定温度に制御するための信号をヒータ電源742Aに出力するよう構成されてもよい。
ターゲット物質270には、異物としてのパーティクルが含まれることがあってよい。パーティクルは、ターゲット物質270と不純物または酸素とが反応することによって生成され得る、またはターゲット物質270の原材料に含まれ得る、またはターゲット物質270とタンク81Aとの物理的な摩耗によって生成され得る。
第1フィルタ75Aは、第1多孔質フィルタ751Aと、第2多孔質フィルタ752Aと、第3多孔質フィルタ753Aとを備えてもよい。第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aは、ターゲット物質270に含まれるパーティクルを捕集するために、多孔質の材料で作られてもよい。第1多孔質フィルタ751Aには、口径が例えば20μm程度の無数の貫通細孔が設けられてもよい。第2多孔質フィルタ752Aには、口径が例えば10μm程度の無数の貫通細孔が設けられてもよい。第3多孔質フィルタ753Aには、例えば口径が6μm程度の無数の貫通細孔が設けられてもよい。このように、第1多孔質フィルタ751A、第2多孔質フィルタ752A、第3多孔質フィルタ753Aの貫通細孔のサイズは異なってよい。また、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aの貫通細孔は、様々な方向に屈曲して各多孔質フィルタを貫通してもよい。
第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aは略円板状に形成されてもよく、その直径は、第2貫通孔822Aの最大内径より大きくてもよい。第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aは、第2貫通孔822A内において、当該第2貫通孔822Aを閉じ、かつZ軸方向に重なるように収容部823Aに収容されてもよい。このとき、第1多孔質フィルタ751Aが+Z方向側に位置し、第3多孔質フィルタ753Aが−Z方向側に位置してもよい。このように、ターゲット物質270の出力方向に沿って、貫通細孔の小さな多孔質フィルタが配置されるようにしてもよい。
第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aは、ターゲット物質270との反応性が低い材料で形成されてもよい。第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aを構成する材料の線熱膨張係数とターゲット生成器8Aを構成する材料の線熱膨張係数との差は、ターゲット生成器8Aを構成する材料の線熱膨張係数の20%より小さくてもよい。
ターゲット物質270がスズの場合、ターゲット生成器8Aは、スズとの反応性が低いモリブデンにより形成されてもよい。ターゲット生成器8Aがモリブデンまたはタングステンにより形成されている場合、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aは、以下の表1で示す材料のうち、いずれかの材料で形成されてもよい。モリブデンの線熱膨張係数は、5.2×10−6である。タングステンの線熱膨張係数は、4.6×10−6である。
Figure 0006416766
第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aの材料は、例えば、SPGテクノ株式会社より提供されるシラス多孔質ガラス(SPG)であってよい。SPGは火山灰シラスを原料とする多孔質ガラスであってもよい。SPGが材料として使用された場合、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aは、略円板状に形成されてもよく、例えば、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aの厚さ寸法であるZ軸方向の寸法は、約3mmであってもよく、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aの直径は、約20mmであってもよい。
SPGの組成の比は、以下の表2で示す比であってもよい。
Figure 0006416766
SPGが材料として使用された場合、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aには、口径が6μm以上20μm以下であり、かつ、様々な方向に屈曲する無数の貫通細孔が設けられ得る。
収容部823Aの内部において、第1多孔質フィルタ751Aの+Z方向側の第1面には、シム755Aが重ねられてもよい。収容部823Aの内部には、例えば、2枚のシム755Aが重ねられてもよい。シム755Aを複数用いる場合は、それらの厚さは同じでも異なっていてもよい。
シム755Aは、ターゲット物質270との反応性が低い材料で形成されてもよい。第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aを構成する材料の線熱膨張係数とシム755Aを構成する材料の線熱膨張係数との差は、シム755Aを構成する材料の線熱膨張係数の20%より小さくてもよい。例えば、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753AがSPGによって形成されたフィルタであり、ターゲット物質270がスズの場合、シム755Aは、モリブデンによって形成されてもよい。シム755Aは、略円環板状に形成されてもよい。
第2フィルタ76Aは、本開示のフィルタであってもよい。第2フィルタ76Aは、第1フィルタ75Aより−Z方向側において、第3貫通孔832Aを閉じるように設けられてもよい。−Z方向側は、ターゲット物質270の出力方向であってよい。第2フィルタ76Aは、第3多孔質フィルタ753Aを通過したパーティクルおよび/または第3多孔質フィルタ753Aよりターゲット物質270の出力方向下流で発生したパーティクルを捕集してもよい。第2フィルタ76Aは、図4に示すように、第1部材77Aと、第2部材78Aとを備えてもよい。
第1,第2部材77A,78Aは、ターゲット物質270との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。ターゲット物質270との反応性が低い材料は、ターゲット物質270がスズの場合、モリブデンまたはタングステンであってもよいし、表1で示す材料のうち、いずれかの材料であってもよい。例えば、第1,第2部材77A,78Aの厚さ寸法は、約300μmであってもよい。
第1部材77Aの中央には、Z軸方向に貫通する略円形の第1貫通孔773Aが設けられてもよい。例えば、第1貫通孔773Aの直径は、600μmであってもよい。
第1部材77Aの+Z方向側の第1面771Aには、流路774Aが形成されてもよい。流路774Aは、複数の溝によって構成されていてもよい。流路774Aは、格子状に形成されてもよいし、放射状に形成されてもよい。図4においては、流路774Aは、第1面771Aに格子状に形成された溝部により構成されてもよい。流路774Aは、第1部材77Aの第1面771Aをエッチングすることにより形成されてもよい。流路774Aの深さ寸法である第1面771Aの直交方向の寸法は、第3多孔質フィルタ753Aを通過したパーティクルの寸法より小さくてもよい。例えば、流路774Aの深さ寸法は、3μm以下であってもよい。これにより、流路774Aは、パーティクルを捕集し得る。流路774Aは、第1貫通孔773Aまで延びてもよい。流路774Aにおける第1貫通孔773A側の端部は、第1領域775Aであってもよい。これにより、第1貫通孔773Aは、第1面771Aと、第1面771Aと反対側の第3面772A側の第1空間776Aとの間を、流路774Aの第1領域775Aを介して、流体としてのターゲット物質270を流通させるための第1流通部を構成し得る。第1実施形態では、第1貫通孔773Aは、流路774Aの第1領域775Aに流入するターゲット物質270を第1空間776Aに流出させるための第1流通部を構成し得る。
第1部材77Aの第1面771Aにおける流路774Aの外側には、平面部777Aが設けられてもよい。平面部777Aは、流路774Aを囲む円環状に設けられてもよい。平面部777Aは、第1面771Aにおけるエッチングされていない領域であってもよい。平面部777Aおよび第3面772Aは、研磨されてもよい。
第2部材78Aは、図4に二点鎖線で示すように、第1部材77Aの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Aは、第2面781Aが第1部材77Aの流路774Aの一部を覆うように配置されてもよい。
第2部材78Aには、Z軸方向に貫通する4個の略円形の第2貫通孔783Aが設けられてもよい。例えば、第2貫通孔783Aの直径は、400μmであってもよい。第2貫通孔783Aは、第2部材78Aの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。これにより、第2貫通孔783Aは、第2部材78Aの中心に対して点対称に設けられ得る。第2貫通孔783Aは、第2部材78Aが第1部材に重ねられて配置されたときに、第1貫通孔773Aの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Aの開口内に、流路774Aの一部が位置してもよい。流路774Aにおける第2貫通孔783Aの開口内に位置する領域は、第1領域とは離間した第2領域778Aであってもよい。これにより、第2貫通孔783Aは、第2面781Aと、第2面781Aと反対側の第4面782A側の第2空間784Aとの間を、流路774Aの第2領域778Aを介してターゲット物質270を流通させるための第2流通部を構成し得る。第1実施形態では、第2貫通孔783Aは、第2空間784Aに存在するターゲット物質270を流路774Aの第2領域778Aに流入させるための第2流通部を構成し得る。第2面781Aおよび第4面782Aは、研磨されてもよい。
ターゲット制御装置71Aは、温度コントローラ744Aに信号を送信して、ターゲット生成器8A内のターゲット物質270の温度を制御してもよい。ターゲット制御装置71Aは、圧力制御部73Aの圧力制御器732Aに信号を送信して、ターゲット生成器8A内の圧力を制御してもよい。
3.2.3 動作
3.2.3.1 フィルタの組み込み
以下において、第1フィルタ75Aと、第2フィルタ76Aとをターゲット生成器8Aに組み込む動作について説明する。フィルタの組み込み動作は、ターゲット生成器8Aの組み立て時や、ターゲット生成器8Aのメンテナンス時において実行されてもよい。
まず、事前に第1貫通孔773Aおよび流路774Aが形成された第1部材77Aを製造しておいてもよい。第2貫通孔783Aが形成された第2部材78Aを製造しておいてもよい。第1部材77Aおよび第2部材78Aは、後述する第2実施形態と同様の方法で製造されてもよい。第2部材78Aの第2面781Aが第1部材77Aの流路774Aを覆うように、第2部材78Aと、第1部材77Aとを配置してもよい。このとき、第1部材77Aと第2部材78Aとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が3μm以下の流路774Aを有する第2フィルタ76Aが形成され得る。なお、第1実施形態においては、第1部材と第2部材との拡散接合は必須でなくともよい。
次に、ノズル基端部82Aの凹部827Aに第2フィルタ76Aを挿入してもよい。この後、ノズル先端部83Aの凹部831Aにノズル基端部82Aの第2凸部826Aを挿入し、ボルト839Aをノズル基端部82Aに螺合してもよい。
このようにボルト839Aがノズル基端部82Aに螺合することによって、第2フィルタ76Aの第1部材77Aの第3面772Aとノズル先端部83Aとの間、第2フィルタ76Aの第2部材78Aの第4面782Aとノズル基端部82Aとの間がシールされるように、ノズル先端部83Aがノズル基端部82Aに固定され得る。第2部材78Aの4個の第2貫通孔783Aが第2貫通孔822Aの開口内に位置し、第2貫通孔822Aの内部が第2空間784Aとなり得る。第1部材77Aの第1貫通孔773Aが第3貫通孔832Aの+Z方向側の開口内に位置し、第3貫通孔832Aの内部が第1空間776Aとなり得る。
また、ノズル基端部82Aの収容部823Aに、第1フィルタ75Aと、シム755Aとを配置してもよい。次に、タンク本体811Aの凹部813Aにノズル基端部82Aの第1凸部821Aを嵌合してもよい。その後、ボルト829Aをタンク本体811Aに螺合してもよい。
以上により、第1フィルタ75Aと、第2フィルタ76Aとのターゲット生成器8Aへの組み込みが完了し得る。
3.2.3.2 ターゲット供給装置の動作
以下において、ターゲット供給装置7Aの動作について説明する。
収容空間810Aの内部に固体のターゲット物質270が収容されている状態において、ターゲット制御装置71Aは、ターゲット生成器8Aをターゲット物質270の融点以上の温度に加熱してもよい。その後、ターゲット制御装置71Aは、ターゲット生成器8A内の圧力を第1圧力に調節してもよい。
この圧力の調節によって、液体のターゲット物質270は、第1多孔質フィルタ751Aを通過し得る。ターゲット物質270が第1多孔質フィルタ751Aを通過するとき、当該第1多孔質フィルタ751Aは、その貫通細孔の口径よりも大きいパーティクルを捕集し得る。
第1多孔質フィルタ751Aを通過したターゲット物質270は、第2多孔質フィルタ752Aを通過し得る。ターゲット物質270が第2多孔質フィルタ752Aを通過するとき、当該第2多孔質フィルタ752Aは、その貫通細孔の口径よりも大きいパーティクルを捕集し得る。
第2多孔質フィルタ752Aを通過したターゲット物質270は、第3多孔質フィルタ753Aを通過し得る。ターゲット物質270が第3多孔質フィルタ753Aを通過するとき、当該第3多孔質フィルタ753Aは、その貫通細孔の口径よりも大きいパーティクルを捕集し得る。
その後、ターゲット物質270は、第2フィルタ76Aを通過し得る。
ここで、第2フィルタ76Aに到達したターゲット物質270には、パーティクルが存在し得る。当該パーティクルは、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aの形成時あるいはノズル基端部82Aへの取り付け時に、第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aに付着した、または第1,第2,第3多孔質フィルタ751A,752A,753Aで捕集できなかったものであり得る。第2フィルタ76Aは、当該パーティクルを捕集し得る。
第2フィルタ76Aに到達したターゲット物質270は、第2部材78Aの第2貫通孔783A内に−Z方向側である矢印710Aの方向から流入し得る。第2貫通孔783A内に流入したターゲット物質270は、流路774Aを通過し得る。このとき、流路774Aは、当該流路774Aの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。その後、ターゲット物質270は、第1貫通孔773Aを通過し、−Z方向側である矢印710Bの方向へと第2フィルタ76Aを通過し、第3貫通孔832A内に流入し得る。
その後、ターゲット制御装置は、ターゲット生成器8A内の圧力を第2圧力に調節して、ターゲット物質270をドロップレット27としてノズル孔833Aから出力してもよい。
第1実施形態によれば、第2面781Aが第1部材77Aの流路774Aを覆うように第2部材78Aを配置するだけで、微細なパーティクルを捕集可能な第2フィルタ76Aを容易に製造し得る。流路774Aを孔あけ加工して形成する場合と比べて、微細なパーティクルを捕集可能な流路774Aを容易に形成し得る。流路774Aを孔あけ加工して形成する場合と比べて、同じ形状の流路774Aを安定して製造し得る。
流路774Aの第1領域775Aに流入するターゲット物質270を第1空間776Aに流出させるための第1流通部を第1貫通孔773Aで構成したため、第1部材77Aを孔あけ加工するだけの簡単な方法で第1流通部を形成し得る。
第2領域778Aに存在するターゲット物質270を流路774Aの第2領域778Aに流入させるための第2流通部を第2貫通孔783Aで構成したため、第2部材78Aを孔あけ加工するだけの簡単な方法で第2流通部を形成し得る。
流路774Aを第1面771Aに形成された溝部で構成しているため、エッチングなどの簡単な方法で流路774Aを形成し得る。
3.3 第2実施形態
3.3.1 概略
本開示の第2実施形態のフィルタにおいて、第1部材は、圧延によって略板状に形成され、流路は、第1部材の圧延方向と交差する方向に延びるように形成されてもよい。
3.3.2 構成
図5Aは、第2実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図5Bは、図5AのB−B線に沿った断面図である。図5Cは、第2フィルタの流路を+Z方向側から見た構成を概略的に示す。
第2実施形態のターゲット供給装置は、第2フィルタ76B以外の構成については、第1実施形態のターゲット供給装置7Aと同様のものを適用してもよい。
第2フィルタ76Bは、本開示のフィルタであってもよい。第2フィルタ76Bは、図5Aおよび図5Bに示すように、第1部材77Bと、第2部材78Bとを備えてもよい。
第1,第2部材77B,78Bは、ターゲット物質との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。ターゲット物質との反応性が低い材料は、ターゲット物質がスズの場合、モリブデンまたはタングステンであってもよいし、表1で示す材料のうち、いずれかの材料であってもよい。例えば、第1,第2部材77B,78Bの厚さ寸法は、約300μmであってもよい。また例えば、第1,第2部材77B,78Bの直径は、約5mmであってもよい。
第1部材77Bの中央には、Z軸方向に貫通する略円形の第1貫通孔773Bが設けられてもよい。例えば、第1貫通孔773Bの直径は、900μmであってもよい。第1部材77Bの+Z方向側の第1面771Bには、円形状に窪んだ溝部770Bが形成されてもよい。例えば、溝部770Bの直径は、2.1mmであってもよい。また例えば、溝部770Bの深さ寸法は、3μm以下であってもよい。
溝部770Bの内部には、複数の第1スペーサ部7741Bと、複数の第2スペーサ部7742Bと、複数の第3スペーサ部7743Bとが設けられてもよい。溝部770Bと、第1,第2,第3スペーサ部7741B,7742B,7743Bとは、第1部材77Bの第1面771Bをエッチングすることにより形成されてもよい。
第1スペーサ部7741Bは、第1貫通孔773Bを中心とした略円環状の領域に設けられてもよい。+Z方向から見たときの第1スペーサ部7741Bの形状は、略長方形であってもよい。+Z方向から見たときの第1スペーサ部7741Bの延びる方向は、第1部材77Bの圧延方向760Bと略直交する方向であってもよい。第1スペーサ部7741Bは、圧延方向760Bに並ぶように設けられてもよい。第1スペーサ部7741Bは、第1貫通孔773Bまで延びてもよい。
第2スペーサ部7742Bは、第1スペーサ部7741Bの+X方向側および−X方向側の領域に設けられてもよい。+Z方向から見たときの第2スペーサ部7742Bの形状は、略正方形であってもよい。第2スペーサ部7742Bは、X軸方向およびY軸方向に点在してもよい。
第3スペーサ部7743Bは、第1スペーサ部7741Bの+Y方向側および−Y方向側の領域に設けられてもよい。+Z方向から見たときの第3スペーサ部7743Bの形状は、第1貫通孔773B側がX軸方向に延びる略直線状であり、第1貫通孔773Bと反対側が略円弧状であってもよい。
溝部770Bにおける互いに隣接する第1スペーサ部7741Bの間の領域は、圧延方向760Bと略直交する方向に延びる第1流路774B1を構成し得る。溝部770Bにおける互いに隣接する第3スペーサ部7743Bと第1スペーサ部7741Bとの間の領域は、第1流路774B1を構成し得る。第1流路774B1は、第1貫通孔773Bの+X方向側、−X方向側、+Y方向側および−Y方向側に位置し得る。なお、第1流路774B1は、圧延方向760Bと略直交する方向ではなく、交差する方向に延びてもよい。第1流路774B1が延びる方向と、圧延方向760Bとのなす角度は、約90°ではなく、約45°や約60°など約0°以外の角度であってもよい。
溝部770Bにおける互いに隣接する第2スペーサ部7742Bの間の領域は、格子状に形成された第2流路774B2を構成し得る。溝部770Bにおける互いに隣接する第3スペーサ部7743Bと第2スペーサ部7742Bの間の領域は、直線状に延びる第2流路774B2を構成し得る。
溝部770Bにおける第3スペーサ部7743Bおよび第2スペーサ部7742Bより外側の領域は、第3流路774B3を構成し得る。第3流路774B3は、第1貫通孔773Bと同心状の略円環状に形成され得る。
第1流路774B1と、第2流路774B2と、第3流路774B3とは、流路774Bを構成してもよい。
例えば、第1流路774B1および第2流路774B2の幅寸法は、30μmであってもよい。第1流路774B1および第2流路774B2の幅寸法は、異なっていてもよい。また例えば、第3流路774B3の幅寸法は、200μmであってもよい。
第1,第2,第3流路774B1,774B2,774B3の深さ寸法は、溝部770Bの深さ寸法と同じであってよい。第1,第2,第3流路774B1,774B2,774B3の深さ寸法は、第1面771Bに直交する方向の寸法であってよい。第1,第2,第3流路774B1,774B2,774B3の深さ寸法は、第3多孔質フィルタ753Aを通過したパーティクルの寸法より小さくなり得る。これにより、流路774Bは、パーティクルを捕集し得る。
流路774Bにおける第1流路774B1の第1貫通孔773B側の端部は、第1領域775Bであってもよい。これにより、図5Bに示すように、第1貫通孔773Bは、第1面771Bと、第1面771Bと反対側の第3面772B側の第1空間776Bとの間を、流路774Bの第1領域775Bを介して流体としてのターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第2実施形態では、第1貫通孔773Bは、流路774Bの第1領域775Bに流入するターゲット物質を第1空間776Bに流出させるための第1流通部を構成し得る。
第1部材77Bの第1面771Bにおける流路774Bの外側には、平面部777Bが設けられてもよい。平面部777Bは、流路774Bを囲む円環状に設けられてもよい。平面部777Bは、第1面771Bにおけるエッチングされていない領域であってもよい。平面部777Bおよび第3面772Bは、研磨されてもよい。
第2部材78Bは、図5Aおよび図5Bに示すように、第1部材77Bに重なるように配置されてもよい。第2部材78Bは、第2面781Bが第1部材77Bの流路774Bを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Bには、Z軸方向に貫通する8個の略円形の第2貫通孔783Bが設けられてもよい。例えば、第2貫通孔783Bの直径は、40μmであってもよい。第2貫通孔783Bは、第2部材78Bの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。これにより、第2貫通孔783Bは、第2部材78Bの中心に対して点対称に設けられ得る。第2貫通孔783Bは、第2部材78Bが第1部材77Bに重ねられて配置されたときに、第1貫通孔773Bの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Bの開口内に、流路774Bの一部が位置してもよい。第2貫通孔783Bの開口内に位置する流路774Bの一部は、第2領域778Bであってもよい。第2領域778Bは、第3流路774B3を含んでもよい。これにより、第2貫通孔783Bは、第2面781Bと、第2面781Bと反対側の第4面782B側の第2空間784Bとの間を、流路774Bの第2領域778Bを介して、ターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第2実施形態では、第2貫通孔783Bは、第2空間784Bに存在するターゲット物質を流路774Bの第2領域778Bに流入させるための第2流通部を構成し得る。第2面781Bおよび第4面782Bは、研磨されてもよい。
3.3.3 動作
次に、フィルタの製造方法、フィルタの組み込み、およびターゲット供給装置の動作について説明する。
以下において、第1実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.3.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
図6は、第1部材の製造方法を概略的に示す。図7は、第2部材の製造方法を概略的に示す。まず、第1部材77Bの製造方法について説明する。
図6に示すように、モリブデンで形成されたプレート100Bを準備してもよい。プレート100Bは、バルク状のモリブデンが圧延されることにより形成されてもよい。図6における上下方向が、プレート100Bの圧延方向760Bと略一致してもよい。例えば、プレート100Bは、100mm四方の正方形であってもよい。
プレート100Bの第1面101Bに、流路774Bを形成するためのマスキングを設けてもよい。マスキングは、複数の第1部材77Bの流路774Bを形成できるように構成されてもよい。ウェットエッチング法により、プレート100Bの第1面101Bをエッチングしてもよい。これにより、第1面101Bには、図5Cにおける第1流路774B1が形成され、複数の流路774Bが形成され得る。流路774Bの略中央には、十字状のマーカ102Bが形成され得る。
プレート100Bから複数の第1部材77Bを切り出してもよい。第1部材77Bの略中央に孔あけ加工を施すことで、第1貫通孔773Bを形成してもよい。このとき、マーカ102Bを目印にして孔あけ加工を施してもよい。
第1部材77Bの両面を研磨し、洗浄してもよい。以上により、第1部材77Bの製造が完了し得る。第1部材77Bの両面研磨は、エッチングおよび孔あけ加工に先立って行ってもよい。また、孔あけ加工はエッチングに先立って行ってもよい。
ここで、流路774Bの第1流路774B1は、圧延方向760Bと略直交する方向に延び得る。プレート100Bをウェットエッチング法でエッチングすると、プレート100Bの圧延方向760Bに依存する組織によってエッチングされた面の面荒れを起こし得る。この面荒れにより、第1流路774B1の底面部には、圧延方向760Bに沿って延びる微細な溝が形成され得る。第1流路774B1における微細な溝が形成された部分の深さ寸法は、微細な溝が形成されていない部分の深さ寸法より大きくなり得る。
第1流路774B1が延びる方向が圧延方向760Bと平行な場合、第1流路774B1が延びる方向に沿って底面部の微細な溝が連続的に形成され得る。これにより、第1流路774B1における微細な溝が形成されていない部分で捕集し得るパーティクルが、微細な溝が形成された部分を通過し、第1貫通孔773Aに流入し得る。
第1流路774B1が延びる方向が圧延方向760Bと略直交する場合、または、交差する場合、微細な溝が底面部の幅方向の一方側から他方側に延びるため、第1流路774B1が延びる方向に沿って、底面部の微細な溝が連続的に設けられることを抑制し得る。これにより、第1流路774B1における微細な溝が形成されていない部分で捕集し得るパーティクルが、第1貫通孔773Aに流入することを抑制し得る。
第2部材78Bの製造方法について説明する。
まず、図7に示すように、モリブデンで形成されたプレート110Bを準備してもよい。プレート110Bは、プレート100Bと同様の方法により形成されてもよい。例えば、プレート110Bは、100mm四方の正方形であってもよい。
プレート110Bから複数の第2部材78Bを切り出してもよい。第2部材78Bの複数箇所に、孔あけ加工を施すことで、第2貫通孔783Bを形成してもよい。
第2部材78Bの両面を研磨し、洗浄してもよい。以上により、第2部材78Bの製造が完了し得る。
第2フィルタ76Bの製造方法について説明する。
第2部材78Bの第2面781Bが第1部材77Bの流路774Bを覆うように、第2部材78Bを第1部材77B上に配置してもよい。このとき、第1部材77Bと第2部材78Bとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が3μm以下の流路774Bを有する第2フィルタ76Bが製造され得る。このとき、第2貫通孔783Bが第2部材78Bの中心を中心に点対称に設けられているため、第1部材77Bに対する第2部材78Bの配置位置が回転方向にずれても、第2貫通孔783Bの開口内に第3流路774B3が位置し、ターゲット物質が第2フィルタ76Bを流通し得る。第1,第2面771B,781Bを研磨しているため、第1面771Bと第2面781Bとの隙間が小さくなり得る。なお、第2実施形態においては、第1部材と第2部材との拡散接合は必須でなくともよい。
次に、第2フィルタ76Bのターゲット生成器8Aへの組み込みについて説明する。
ノズル基端部82Aとノズル先端部83Aとの間に第2フィルタ76Bを取り付けてもよい。
これにより、第2部材78Bの8個の第2貫通孔783Bが第2貫通孔822Aの開口内に位置し、第2貫通孔822Aの内部が第2空間784Bとなり得る。第1部材77Bの第1貫通孔773Bが第3貫通孔832Aの+Z方向側の開口内に位置し、第3貫通孔832Aの内部が第1空間776Bとなり得る。
3.3.3.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Aがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8A内の圧力が調節されると、パーティクルが第1フィルタ75Aで捕集されたターゲット物質が、第2フィルタ76Bを通過し得る。
第2フィルタ76Bに到達したターゲット物質は、第2部材78Bの第2貫通孔783B内に流入し得る。第2貫通孔783B内に流入したターゲット物質は、流路774Bを第3流路774B3、第2流路774B2、第1流路774B1の順序で通過し得る。このとき、流路774Bは、当該流路774Bの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。第1,第2,第3スペーサ部7741B,7742B,7743Bの上端が第2面781Bに当接するため、第4面782Bに圧力がかかっても、流路774Bがつぶされることが抑制され得る。その後、ターゲット物質は、第1貫通孔773Bを通過し、第3貫通孔832A内に流入し得る。
上述のように、第2実施形態によれば、第1流路774B1が延びる方向を圧延方向760Bと略直交する方向、または、交差する方向に設定しているため、圧延方向760Bと平行な方向に設定する場合と比べて、微細なパーティクルを捕集し得る。
3.4 第3実施形態
3.4.1 構成
図8Aは、第3実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図8Bは、図8AのB−B線に沿った断面図である。図8Cは、第2フィルタの流路を+Z方向側から見た構成を概略的に示す。
第3実施形態のターゲット供給装置は、第2フィルタ76C以外の構成については、第1実施形態のターゲット供給装置7Aと同様のものを適用してもよい。
第2フィルタ76Cは、本開示のフィルタであってもよい。第2フィルタ76Cは、図8Aおよび図8Bに示すように、第1部材77Cと、第2部材78Bとを備えてもよい。
第1部材77Cは、第1部材77Bと同様に、ターゲット物質との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。第1部材77Cの厚さ寸法は、例えば約300μmであってもよい。第1部材77Cの直径は、例えば約5mmであってもよい。
第1部材77Cの中央には、上下方向に貫通する略円形の第1貫通孔773Cが設けられてもよい。第1貫通孔773Cの直径は、例えば600μmであってもよい。第1部材77Cの+Z方向側の第1面771Cには、第1溝部770C1と、第2溝部770C2とが形成されてもよい。第1溝部770C1は、例えば直径が2.6mmの円形状であってもよい。第2溝部770C2は、第1溝部770C1の外縁から放射状に延びるように設けられてもよい。第2溝部770C2は、第1溝部770C1の外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。第1,第2溝部770C1,770C2の深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。
第1溝部770C1の内部には、複数の第1スペーサ部7741Cと、複数の第2スペーサ部7742Cとが設けられてもよい。第1,第2溝部770C1,770C2と、第1,第2スペーサ部7741C,7742Cとは、第1部材77Cの第1面771Cをエッチングすることにより形成されてもよい。
第1スペーサ部7741Cは、第1貫通孔773Cを中心とした略円環状の領域に設けられてもよい。第1スペーサ部7741Cは、第1貫通孔773Cから所定距離離れた位置から放射状に延びるように設けられてもよい。第1スペーサ部7741Cは、第1貫通孔773Cの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。
第2スペーサ部7742Cは、第1スペーサ部7741Cを囲む略円環状の領域に設けられてもよい。第2スペーサ部7742Cは、第1スペーサ部7741Cから所定距離離れた位置から放射状に延びるように設けられてもよい。第2スペーサ部7742Cは、第1貫通孔773Cの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。
第1溝部770C1における第1スペーサ部7741Cより第1貫通孔773C側の略円環状の領域は、第1流路774C1を構成し得る。第1溝部770C1における互いに隣接する第1スペーサ部7741Cの間の領域は、放射状の第2流路774C2を構成し得る。第1溝部770C1における互いに隣接する第1スペーサ部7741Cと第2スペーサ部7742Cとの間の領域は、略円形状の第3流路774C3を構成し得る。第1溝部770C1における互いに隣接する第2スペーサ部7742Cの間の領域は、放射状の第4流路774C4を構成し得る。第1溝部770C1における第2スペーサ部7742Cより外側の略円環状の領域は、第5流路774C5を構成し得る。
第2溝部770C2と、第1流路774C1と、第2流路774C2と、第3流路774C3と、第4流路774C4と、第5流路774C5とは、流路774Cを構成してもよい。
第2溝部770C2の幅寸法は、例えば70μm〜100μmであってもよい。第1流路774C1の幅寸法は、例えば150μmであってもよい。第2,第3流路774C2,774C3の幅寸法は、例えば10μmであってもよい。第4流路774C4の幅寸法は、例えば40μm〜60μmであってもよい。第5流路774C5の幅寸法は、例えば100μmであってもよい。
第2溝部770C2の深さ寸法と、第1〜第5流路774C1〜774C5の深さ寸法は、第1溝部770C1の深さ寸法と同じであってよい。第1〜第5流路774C1〜774C5の深さ寸法は、第3多孔質フィルタ753Aを通過したパーティクルの寸法より小さくなり得る。これにより、流路774Cは、微細なパーティクルを捕集し得る。
流路774Cにおける第1流路774C1は、第1領域775Cであってもよい。これにより、図8Cに示すように、第1貫通孔773Cは、第1面771Cと、第1面771Cと反対側の第3面772C側の第1空間776Cとの間を、流路774Cの第1領域775Cを介して流体としてのターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第3実施形態では、第1貫通孔773Cは、流路774Cの第1領域775Cに流入するターゲット物質を第1空間776Cに流出させるための第1流通部を構成し得る。
第1部材77Cの第1面771Cにおける流路774Cの外側には、図8Cに示すように、平面部777Cが設けられてもよい。平面部777Cは、円環状の部分と、当該円環状の内縁から放射状に延びる部分とで構成されてもよい。平面部777Cは、第1面771Cにおけるエッチングされていない領域であってもよい。平面部777Cおよび第3面772Cは、研磨されてもよい。
第2部材78Bの第2貫通孔783Bは、第2部材78Bが第1部材77C上に配置されたときに、第1貫通孔773Cの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Bの開口内に、流路774Cの一部が位置してもよい。第2貫通孔783Bの開口内に位置する流路774Cの一部は、第2領域778Cであってもよい。第2領域778Cは、第2溝部770C2、第4,第5流路774C4,774C5の一部を含んでもよい。これにより、第2貫通孔783Bは、第2面781Bと、第2面781Bと反対側の第4面782B側の第2空間784Bとの間を、流路774Cの第2領域778Cを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第3実施形態では、第2貫通孔783Bは、第2実施形態と同様の第2流通部を構成し得る。
3.4.2 動作
次に、フィルタの製造方法、フィルタの組み込みおよびターゲット生成器の動作について説明する。
以下において、第1実施形態および第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.4.2.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
まず、第1貫通孔773Cおよび流路774Cが形成された第1部材77Cと、第2貫通孔783Bが形成された第2部材78Bを製造してもよい。第1部材77Cは、ウェットエッチング法の代わりにドライエッチング法を用いること以外は、第1部材77Bと同様の方法で製造されてもよい。第2部材78Bの第2面781Bが第1部材77Cの流路774Cを覆うように、第2部材78Bを第1部材77Cに重ねて配置してもよい。このとき、第1部材77Cと第2部材78Bとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が3μm以下の流路774Cを有する第2フィルタ76Cが形成され得る。このとき、第2貫通孔783Bが第2部材78Bの中心を中心に点対称に設けられているため、第1部材77Cに対する第2部材78Bの配置位置が回転方向にずれても、第2貫通孔783Bの開口内に第2溝部770C2、第4,第5流路774C4,774C5の一部が位置し、ターゲット物質が第2フィルタ76Cを流通し得る。第1,第2面771C,781Bを研磨しているため、第1面771Cと第2面781Bとの隙間が小さくなり得る。なお、第3実施形態においては、第1部材と第2部材との拡散接合は必須でなくともよい。
次に、第2フィルタ76Cのターゲット生成器8Aへの組み込みについて説明する。ノズル基端部82Aとノズル先端部83Aとの間に第2フィルタ76Cを取り付けてもよい。
これにより、第2部材78Bの8個の第2貫通孔783Bが第2貫通孔822Aの開口内に位置し、第2貫通孔822Aの内部が第2空間784Bとなり得る。第1部材77Cの第1貫通孔773Cが第3貫通孔832Aの+Z方向側の開口内に位置し、第3貫通孔832Aの内部が第1空間776Cとなり得る。
3.4.2.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Aがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8A内の圧力が調節されると、パーティクルが第1フィルタ75Aで捕集されたターゲット物質が、第2フィルタ76Cを通過し得る。
第2フィルタ76Cに到達したターゲット物質は、第2部材78Bの第2貫通孔783B内に流入し得る。第2貫通孔783B内に流入したターゲット物質は、流路774Cを第2溝部770C2、第5流路774C5、第4流路774C4、第3流路774C3、第2流路774C2、第1流路774C1の順序で通過し得る。このとき、流路774Cは、当該流路774Cの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。第1,第2スペーサ部7741C,7742Cの上端が第2面781Bに当接するため、第4面782Bに圧力がかかっても、流路774Cがつぶされることが抑制され得る。その後、ターゲット物質は、第1貫通孔773Cを通過し、第3貫通孔832A内に流入し得る。
3.5 第4実施形態
3.5.1 概略
本開示の第4実施形態のフィルタにおいて、第1面には、柱状のスペーサが配置され、流路は、互いに隣接するスペーサの間の領域で構成されてもよい。
本開示の第4実施形態のフィルタにおいて、第1部材は、第1面の一部が第2面からはみ出すように配置され、流路は、第2部材の外縁に対応する位置まで形成され、第2流通部は、第2面からはみ出した第1面の一部と第2部材の外縁とに面する側方空間で構成されてもよい。
3.5.2 構成
図9Aは、第4実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図9Bは、図9AのB−B線に沿った断面図である。
第4実施形態のターゲット供給装置は、第2フィルタ76D以外の構成については、第1実施形態のターゲット供給装置7Aと同様のものを適用してもよい。
第2フィルタ76Dは、本開示のフィルタであってもよい。第2フィルタ76Dは、図9Aおよび図9Bに示すように、第1部材77Dと、第2部材78Dとを備えてもよい。
第1,第2部材77D,78Dは、ターゲット物質との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。第1,第2部材77D、78Dの厚さ寸法は、例えば約300μmであってもよい。
第1部材77Dの直径は、例えば約5mmであってもよい。第1部材77Dの中央には、上下方向に貫通する略円形の第1貫通孔773Dが設けられてもよい。第1部材77Dの+Z方向側の第1面771Dには、複数のスペーサ7741Dが配置されてもよい。スペーサ7741Dは、柱状であってもよい。スペーサ7741Dは、第1部材77Dと別体で構成されてもよいし、第1部材77Dと一体的に構成されてもよい。スペーサ7741Dは、第1貫通孔773Dを中心とした略円環状の領域に点在してもよい。
第1部材77Dの第1面771D上の互いに隣接するスペーサ7741Dの間の領域は、流路774Dを構成し得る。流路774Dの幅寸法は、例えば10μm〜150μmであってもよい。流路774Dの深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。これにより、流路774Dは、微細なパーティクルを捕集し得る。第1面771Dおよび第3面772Dは、研磨されてもよい。
第2部材78Dの直径は、第1部材77Dの直径より小さくてもよい。これにより、第1部材77Dは、第1面771Dの一部が第2面781Dからはみ出すように配置され得る。第2部材78Dは、第1部材77Dのスペーサ7741Dに重ねられて配置されたときに、複数のスペーサ7741Dが−Z方向側の第2面781Dに接触するように設けられてもよい。
流路774Dにおける第1貫通孔773D側の端部は、第1領域775Dであってもよい。これにより、図9Bに示すように、第1貫通孔773Dは、第1面771Dと、第1面771Dと反対側の第3面772D側の第1空間776Dとの間を、流路774Dの第1領域775Dを介して流体としてのターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第4実施形態では、第1貫通孔773Dは、流路774Dの第1領域775Dに流入するターゲット物質を第1空間776Dに流出させるための第1流通部を構成し得る。
流路774Dにおける第2部材78Dの外縁側の端部は、第2領域778Dであってもよい。これにより、第1面771Dにおける第2面781Dの外側にはみ出した部分と、第2部材78Dの外縁とに面する側方空間762Dは、第2面781Dと、第2面781Dと反対側の第4面782D側の第2空間784Dとの間を、流路774Dの第2領域778Dを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第4実施形態では、側方空間762Dは、第2空間784Dに存在するターゲット物質を流路774Dの第2領域778Dに流入させるための第2流通部を構成し得る。第2面781Dおよび第4面782Dは、研磨されてもよい。
3.5.3 動作
次に、フィルタの製造方法、フィルタの組み込みおよびターゲット生成器の動作について説明する。
以下において、第1実施形態および第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.5.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
まず、第1貫通孔773Dが形成された第1部材77Dを製造してもよい。第1部材77Dの第1面771Dにスペーサ7741Dを配置することで、流路774Dを形成してもよい。第2部材78Dを製造してもよい。第2部材78Dの第2面781Dが第1部材77Dの流路774Dを覆うように、第2部材78Dを第1部材77Dに重ねられて配置してもよい。このとき、第1部材77Dと第2部材78Dとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が例えば3μm以下の流路774Dを有する第2フィルタ76Dが形成され得る。
次に、第2フィルタ76Dのターゲット生成器8Aへの組み込みについて説明する。ノズル基端部82Aとノズル先端部83Aの間に第2フィルタ76Dを取り付けてもよい。
これにより、第2フィルタ76Dの側方空間762Dが第2貫通孔822Aの開口内に位置し、第2貫通孔822Aの内部が第2空間784Dとなり得る。第1部材77Dの第1貫通孔773Dが第3貫通孔832Aの+Z方向側の開口内に位置し、第3貫通孔832Aの内部が第1空間776Dとなり得る。
3.5.3.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Aがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8A内の圧力が調節されると、パーティクルが第1フィルタ75Aで捕集されたターゲット物質が、第2フィルタ76Dを通過し得る。
第2フィルタ76Dに到達したターゲット物質は、側方空間762Dを介して流路774D内に流入し得る。このとき、流路774Dは、当該流路774Dの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。スペーサ7741Dの上端が第2面781Dに当接するため、第4面782Dに圧力がかかっても、流路774Dがつぶされることが抑制され得る。その後、ターゲット物質は、第1貫通孔773Dを通過し、第3貫通孔832A内に流入し得る。
第4実施形態によれば、互いに隣接するスペーサ7741Dの間の領域で流路774Dを構成したため、第1部材77Dを孔あけ加工することなく流路774Dを容易に形成し得る。
第2流通部を、第1面771Dにおける第2面781Dの外側にはみ出した部分と、第2部材78Dの外縁とに面する側方空間762Dで構成したため、第2部材78Dを孔あけ加工することなく第2流通部を容易に形成し得る。
3.6 第5実施形態
3.6.1 概略
本開示の第5実施形態のフィルタにおいて、第2貫通孔は、第2部材の略中心を貫通するように形成されてもよい。
本開示の第5実施形態のフィルタにおいて、第2部材は、第2面の一部が第1面からはみ出すように配置され、流路は、第1部材の外縁まで形成され、第1流通部は、第1面からはみ出した第2面の一部と第1部材の外縁とに面する側方空間で構成されてもよい。
3.6.2 構成
図10Aは、第5実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図10Bは、図10AのB−B線に沿った断面図である。
第5実施形態のターゲット供給装置は、第2フィルタ76E以外の構成については、第1実施形態のターゲット供給装置7Aと同様のものを適用してもよい。
第2フィルタ76Dは、本開示のフィルタであってもよい。第2フィルタ76Eは、図10Aおよび図10Bに示すように、第1部材77Eと、第2部材78Eとを備えてもよい。第1部材77Eおよび第2部材78Eは、略円板状に形成されてもよい。
第1部材77Eの−Z方向側の第1面771Eには、複数の流路774Eが形成されてもよい。流路774Eは、第1面771Eに形成された溝部で構成されてもよい。流路774Eは、第1部材77Eの外縁と後述する貫通孔783Eとを連通するように設けられてもよい。流路774Eは、放射状に設けられてもよい。流路774Eの深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。これにより、流路774Eは、パーティクルを捕集し得る。
第2部材78Eの直径は、第1部材77Eの直径より大きくてもよい。これにより、第2部材78Eは、第2面781Eの一部が第1面771Eからはみ出すように配置され得る。第2部材78Eは、第1部材77Eの下側に重なるように配置されてもよい。第2部材78Eは、第2面781Eが流路774Eを覆うように配置されてもよい。第2部材78Eの中央には、略円形の貫通孔783Eが設けられてもよい。貫通孔783Eは、本開示の第2貫通孔であってもよい。
流路774Eにおける第2部材78Eの外縁側の端部は、第1領域775Eであってもよい。これにより、第2面781Eにおける第1面771Eの外側にはみ出した部分と、第1部材77Eの外縁とに面する側方空間761Eは、第1面771Eと、第1面771Eと反対側の第3面772E側の第1空間776Eとの間を、流路774Eの第1領域775Eを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第5実施形態では、側方空間761Eは、第1空間776Eに存在するターゲット物質を流路774Eの第1領域775Eに流入させるための第1流通部を構成し得る。
流路774Eにおける貫通孔783E側の端部は、第2領域778Eであってもよい。これにより、貫通孔783Eは、第2面781Eと、第2面781Eと反対側の第4面782E側の第2空間784Eとの間を、流路774Eの第2領域778Eを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第5実施形態では、貫通孔783Eは、流路774Eの第2領域778Eに流入するターゲット物質を第2空間784Eに流出させるための第2流通部を構成し得る。
3.6.3 動作
次に、フィルタの製造方法、フィルタの組み込み及びターゲット生成器の動作について説明する。
以下において、第1実施形態および第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.6.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
まず、流路774Eが形成された第1部材77Eを製造してもよい。貫通孔783Eが形成された第2部材78Eを製造してもよい。第2部材78Eの第2面781Eが第1部材77Eの流路774Eを覆うように、第1部材77Eを第2部材78Eに重ねられて配置してもよい。このとき、第1部材77Eと第2部材78Eとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が例えば3μm以下の流路774Eを有する第2フィルタ76Eが形成され得る。
次に、第2フィルタ76Eのターゲット生成器8Aへの組み込みについて説明する。ノズル基端部82Aとノズル先端部83Aの間に第2フィルタ76Eを取り付けてもよい。
これにより、第2フィルタ76Eの側方空間761Eが第2貫通孔822Aの開口内に位置し、第2貫通孔822Aの内部が第1空間776Eとなり得る。第2部材78Eの貫通孔783Eが第3貫通孔832Aの+Z方向側の開口内に位置し、第3貫通孔832Aの内部が第2空間784Eとなり得る。
3.6.3.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Aがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8A内の圧力が調節されると、パーティクルが第1フィルタ75Aで捕集されたターゲット物質が、第2フィルタ76Eを通過し得る。
第2フィルタ76Eに到達したターゲット物質は、側方空間761Eを介して流路774E内に流入し得る。このとき、流路774Eは、当該流路774Eの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。その後、ターゲット物質は、貫通孔783Eを通過し、第3貫通孔832A内に流入し得る。
第5実施形態によれば、第1流通部を、第2面781Eにおける第1面771Eの外側にはみ出した部分と、第1部材77Eの外縁とに面する側方空間761Eで構成したため、第1部材77Eを孔あけ加工することなく第1流通部を容易に形成し得る。
3.7 第6実施形態
3.7.1 概略
本開示の第6実施形態のフィルタにおいて、第1部材は、第1板状部材と、第1板状部材と重ねて配置された第2板状部材とから構成され、流路は、第2板状部材を貫通する第3貫通孔により構成されてもよい。
3.7.2 構成
図11Aは、第6実施形態に係る第2フィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図11Bは、図11AのB−B線に沿った断面図である。図11Cは、第2フィルタの流路の変形例を概略的に示す。
第6実施形態のターゲット供給装置は、第2フィルタ76F以外の構成については、第1実施形態のターゲット供給装置7Aと同様のものを適用してもよい。
第2フィルタ76Fは、本開示のフィルタであってもよい。第2フィルタ76Fは、図11Aおよび図11Bに示すように、第1部材77Fと、第2部材78Fとを備えてもよい。
第1,第2部材77F,78Fは、ターゲット物質との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。第1,第2部材77F,78Fの厚さ寸法は、例えば約300μmであってもよい。第1,第2部材77F,78Fの直径は、例えば約5mmであってもよい。
第1部材77Fは、第1板状部材77F1と、第2板状部材77F2とを備えてもよい。
第1板状部材77F1の厚さ寸法は、第2部材78Fの厚さ寸法より小さくてもよい。第1板状部材77F1の中央には、上下方向に貫通する第1貫通孔773Fが設けられてもよい。
第2板状部材77F2の厚さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。第2板状部材77F2には、上下方向に貫通するスリット状の例えば8個の第3貫通孔7741Fが設けられてもよい。第3貫通孔7741Fは、第2板状部材77F2の中心から所定距離離れた位置から放射状に延びるように設けられてもよい。第3貫通孔7741Fは、第2板状部材77F2の外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。これにより、第3貫通孔7741Fは、第2板状部材77F2の中心を中心に点対称に設けられ得る。
第2板状部材77F2は、第1板状部材77F1の+Z方向側の面に配置されてもよい。これにより、第3貫通孔7741Fは、例えば深さ寸法が3μm以下の流路774Fを構成し得る。流路774Fは、パーティクルを捕集し得る。
流路774Fにおける第2板状部材77F2の中央側の端部は、第1領域775Fであってもよい。これにより、第1貫通孔773Fは、第1部材77Fの第1面771Fと、第1面771Fと反対側の第3面772F側の第1空間776Fとの間を、流路774Fの第1領域775Fを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第6実施形態では、第1貫通孔773Fは、流路774Fの第1領域775Fに流入するターゲット物質を第1空間776Fに流出させるための第1流通部を構成し得る。
第1部材77Fの第1面771Fにおける流路774Fの外側には、平面部777Fが設けられてもよい。
第2部材78Fは、第1部材77Fの上側に重なるように配置されてもよい。第2部材78Fは、第2面781Fが第1部材77Fの流路774Fを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Fには、上下方向に貫通する8個の略円形の第2貫通孔783Fが設けられてもよい。第2貫通孔783Fは、第2部材78Fの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。これにより、第2貫通孔783Fは、第2部材78Fの中心を中心に点対称に設けられ得る。第2貫通孔783Fは、第2部材78Fが第1部材77F上に配置されたときに、第1貫通孔773Fの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Fの開口内に、流路774Fの一部が位置してもよい。第2貫通孔783Fの開口内に位置する流路774Fの一部は、第2領域778Fであってもよい。これにより、第2貫通孔783Fは、第2面781Fと、第2面781Fと反対側の第4面782F側の第2空間784Fとの間を、流路774Fの第2領域778Fを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第6実施形態では、第2貫通孔783Fは、第2空間784Fに存在するターゲット物質を流路774Fの第2領域778Fに流入させるための第2流通部を構成し得る。
なお、流路774Fは、図11Cに示すように、クランク状に形成されてもよい。流路774Fにおけるコーナ部774F1は、外側に略円形状に突出するように形成されてもよい。これにより、コーナ部774F1においてパーティクルが捕集され、パーティクルによる流路774Fのつまりが抑制し得る。
3.7.3 動作
次に、フィルタの製造方法、フィルタの組み込み及びターゲット生成器の動作について説明する。
以下において、第1実施形態および第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.7.3.1 フィルタの製造方法とフィルタの組み込み
図12は、第2フィルタの製造方法を概略的に示す。
図12に示すように、モリブデンで形成された第1板状部材77F1を準備してもよい。第1板状部材77F1は、第2実施形態における第1部材77Fと同様に、複数の第1板状部材77F1を得ることが可能な大きさのプレートから切り出されてもよい。なお、後述する第2板状部材77F2、第2部材78Fも同様に大きなプレートから切り出されてもよい。第1板状部材77F1の略中央に孔あけ加工を施すことで、第1貫通孔773Fを形成してもよい。
第1板状部材77F1の両面を研磨し、洗浄してもよい。以上により、第1板状部材77F1が製造され得る。
モリブデンで形成された第2板状部材77F2を準備してもよい。第2板状部材77F2の複数箇所に、孔あけ加工を施すことで、第3貫通孔7741Fを形成してもよい。
第2板状部材77F2の両面を研磨し、洗浄してもよい。以上により、第2板状部材77F2が製造され得る。
モリブデンで形成された第2部材78Fを準備してもよい。第2部材78Fの複数箇所に、孔あけ加工を施すことで、第2貫通孔783Fを形成してもよい。
第2部材78Fの両面を研磨し、洗浄してもよい。以上により、第2部材78Fが製造され得る。
第2板状部材77F2を第1板状部材77F1に重ねて配置し、第1部材77Fを形成してもよい。
第2部材78Fの第2面781Fが第1部材77Fの流路774Fを覆うように、第2部材78Fを第1部材77Fに重ねて配置してもよい。このとき、第1部材77Fと第2部材78Fとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が3μm以下の流路774Fを有する第2フィルタ76Fが製造され得る。このとき、第2貫通孔783Fが第2部材78Fの中心を中心に点対称に設けられているため、第1部材77Fに対する第2部材78Fの配置位置が回転方向に多少ずれても、第2貫通孔783Fの開口内に流路774Fが位置し、ターゲット物質が第2フィルタ76Fを流通し得る。第1,第2面771F,781Fを研磨しているため、第1面771Fと第2面781Fとの隙間が小さくなり得る。第1板状部材77F1と第2板状部材77F2との接合面を研磨しているため、第1板状部材77F1と第2板状部材77F2との隙間が小さくなり得る。なお、第6実施形態においては、第1部材と第2部材との拡散接合は必須でなくともよい。
次に、第2フィルタ76Fのターゲット生成器8Aへの組み込みについて説明する。ノズル基端部82Aとノズル先端部83Aとの間に第2フィルタ76Fを取り付けてもよい。
これにより、第2部材78Fの8個の第2貫通孔783Fが第2貫通孔822Aの開口内に位置し、第2貫通孔822Aの内部が第2空間784Fとなり得る。第1部材77Fの第1貫通孔773Fが第3貫通孔832Aの+Z方向側の開口内に位置し、第3貫通孔832Aの内部が第1空間776Fとなり得る。
3.7.3.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Aがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8A内の圧力が調節されると、パーティクルが第1フィルタ75Aで捕集されたターゲット物質が、第2フィルタ76Fを通過し得る。
第2フィルタ76Fに到達したターゲット物質は、第2部材78Fの第2貫通孔783F内に流入し得る。第2貫通孔783F内に流入したターゲット物質は、流路774Fを通過し得る。このとき、流路774Fは、当該流路774Fの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。その後、ターゲット物質は、第1貫通孔773Fを通過し、第3貫通孔832A内に流入し得る。
第6実施形態によれば、流路774Eを、第2板状部材77F2を貫通する第3貫通孔7741Fにより構成しているため、溝部を形成する場合と比べて、流路774Eを容易に形成し得る。
3.8 第7実施形態
3.8.1 概略
本開示の第7実施形態のターゲット供給装置において、第2部材は、第1部材に対しターゲット物質の出力方向側に配置され、第2流通部は、第2部材を貫通する第2貫通孔により構成され、第2貫通孔の出力方向側の開口は、ノズル孔を構成してもよい。
3.8.2 構成
図13Aは、第7実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。図13Bは、図13AのB−B線に沿った断面図である。
第7実施形態のターゲット供給装置は、ターゲット生成器8Gおよびフィルタ76G以外の構成については、第1実施形態のターゲット供給装置7Aと同様のものを適用してもよい。
ターゲット生成器8Gは、第1フィルタ75Aを備えてもよいし、備えなくてもよい。ターゲット生成器8Gは、図13Aおよび図13Bに示すように、図示しないタンクの先端に設けられたノズル基端部82Gと、ノズル先端部83Gとを備えてもよい。ノズル基端部82Gと、ノズル先端部83Gとは、ターゲット物質との反応性が低い材料で構成されてもよい。
ノズル基端部82Gの中央には、Z軸方向に貫通する第2貫通孔822Gが設けられてもよい。第2貫通孔822Gの内径は、例えば3mmであってもよい。ノズル基端部82Gの先端には、凹部827Gが設けられてもよい。
ノズル先端部83Gは、略円筒状に形成されてもよく、平面部分の外形寸法が第2貫通孔822Gの直径よりも大きく形成されてもよい。ノズル先端部83Gの上面には、凹部831Gが設けられてもよい。ノズル先端部83Gの中央には、上下方向に貫通する錐状孔834Gが設けられてもよい。錐状孔834Gは、−Z方向に向かうに従って径寸法が大きくなる円錐状に形成されてもよい。
フィルタ76Gは、ノズル基端部82Gの先端において第2貫通孔822Gを閉じるように設けられてもよい。フィルタ76Gは、第1部材77Gと、第2部材78Gとを備えてもよい。
第1,第2部材77G,78Gは、ターゲット物質との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。第1,第2部材77G,78Gの直径は、第2貫通孔822Gの直径より大きくてもよい。
第1部材77Gには、上下方向に貫通する、例えば8個の略円形の第1貫通孔773Gが設けられてもよい。第1貫通孔773Gは、第1部材77Gの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。これにより、第1貫通孔773Gは、第1部材77Gの中心に対して点対称に設けられ得る。第1部材77Gの−Z方向側の第1面771Gには、略円形状の第1流路774G1が設けられてもよい。第1流路774G1は、第1面771Gの中央に設けられてもよい。第1面771Gには、第2流路774G2が設けられてもよい。第2流路774G2は、第1流路774G1の外縁から第1貫通孔773Gに向けて、放射状に延びるように設けられてもよい。第1,第2流路774G1,774G2は、第1面771Gに形成された溝部により構成されてもよい。第2流路774G2は、第1部材77Gの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。これにより、第2流路774G2は、第1部材77Gの中心に対して点対称に設けられ得る。第1流路774G1と、第2流路774G2とは、流路774Gを構成してもよい。第2流路774G2の深さ寸法は、第1流路774G1の深さ寸法より小さくてもよい。第2流路774G2の深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。これにより、流路774Gは、パーティクルを捕集し得る。
流路774Gにおける第1貫通孔773G側の端部は、第1領域775Gであってもよい。これにより、第1貫通孔773Gは、第1部材77Gの第1面771Gと、第1面771Gと反対側の第3面772G側の第1空間776Gとの間を、流路774Gの第1領域775Gを介して流体としてのターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第7実施形態では、第1貫通孔773Gは、第1空間776Gに存在するターゲット物質を流路774Gの第1領域775Gに流入させるための第1流通部を構成し得る。第1面771Gおよび第3面772Gは、研磨されてもよい。
第2部材78Gは、第1部材77Gに重なるように配置されてもよい。第2部材78Gは、+Z方向側の第2面781Gが第1部材77Gの流路774Gを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Gの中央には、Z軸方向に貫通する第2貫通孔783Gが設けられてもよい。第2貫通孔783Gは、−Z方向に向かうに従って径寸法が大きくなる円錐状に形成されてもよい。第2貫通孔783Gの上側の開口は、ノズル孔785Gを構成してもよい。ノズル孔785Gの直径は、例えば1μm〜3μmであってもよい。第2貫通孔783Gは、第2部材78Gが第1部材77Gに重ねられて配置されたときに、第1貫通孔773Gの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Gのノズル孔785Gの開口内に、流路774Gの一部が位置してもよい。第2貫通孔783Gの開口内に位置する流路774Gの一部は、第2領域778Gであってもよい。これにより、第2貫通孔783Gは、第2面781Gと、第2面781Gと反対側の第4面782G側の第2空間784Gとの間を、流路774Gの第2領域778Gを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第7実施形態では、第2貫通孔783Gは、流路774Gの第2領域778Gに流入するターゲット物質を第2空間784Gに流出させるための第2流通部を構成し得る。第2面781Gおよび第4面782Gは、研磨されてもよい。
3.8.3 動作
次に、フィルタの組み込み、およびターゲット供給装置の動作について説明する。
以下において、第1実施形態および第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.8.3.1 フィルタの組み込み まず、第1部材77Gの流路774Gが第2部材78Gの第2面781Gで覆われるように、第1部材77Gと第2部材78Gとを拡散接合してもよい。これにより、最も浅い部分の深さ寸法が3μm以下の流路774Gを有するフィルタ76Gが形成され得る。第1,第2面771G,781Gを研磨しているため、第1面771Gと第2面781Gとの隙間が小さくなり得る。なお、第7実施形態においては、第1部材と第2部材との拡散接合は必須でなくともよい。
次に、ノズル先端部83Gの凹部831Gにフィルタ76Gを挿入し、図示しないボルトによりノズル先端部83Gをノズル基端部82Gに取り付けてもよい。このとき、第1部材77Gが凹部827Gに挿入されてもよい。第2部材78Gは、第1部材77Gに対し−Z方向側に配置されてもよい。
これにより、第1部材77Gの8個の第1貫通孔773Gが第2貫通孔822Gの開口内に位置し、第2貫通孔822Gの内部が第1空間776Gとなり得る。第2部材78Gの第2貫通孔783Gが錐状孔834Gの+Z方向側の開口内に位置し、錐状孔834Gの内部が第2空間784Gとなり得る。
3.8.3.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Gがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8G内の圧力が調節されると、ターゲット物質がフィルタ76Gを通過し得る。
フィルタ76Gに到達したターゲット物質は、第1貫通孔773Gを介して流路774Gを通過し得る。このとき、流路774Gは、当該流路774Gの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。
その後、ターゲット制御装置は、ターゲット生成器8G内の圧力を調節して、ターゲット物質をドロップレット27としてノズル孔785Gから出力してもよい。
第7実施形態によれば、第2貫通孔783Gにおけるターゲット物質の出力方向側の開口によって、ノズル孔785Gを構成しているため、フィルタ76Gがパーティクルを捕集する機能と、ノズルの機能とを有し得る。
3.9 第8実施形態
3.9.1 構成
図14は、第8実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。
第8実施形態のターゲット供給装置は、ターゲット生成器8Hを構成するフィルタ76Hの第2部材78H以外の構成については、第7実施形態のターゲット供給装置と同様のものを適用してもよい。
フィルタ76Hの第2部材78Hは、図14に示すように、ターゲット物質との反応性が低い材料で略円板状に形成されてもよい。第2部材78Hは、+Z方向側の第2面781Hが第1部材77Gの流路774Gを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Hにおける−Z方向側の第4面782Hの中央には、円錐台状の突出部786Hが設けられてもよい。突出部786Hは、電界を利用してドロップレットを生成する場合、突出部786Hに電界が集中し易いようにするために設けられてもよい。第2部材78Hの中央には、Z軸方向に貫通する第2貫通孔783Hが設けられてもよい。第2貫通孔783Hは、−Z方向に向かうに従って径寸法が小さくなる円錐状に形成されてもよい。第2貫通孔783Hの−Z方向側の開口であって突出部786Hの先端部中央の開口は、ノズル孔785Hを構成してもよい。ノズル孔785Hの直径は、例えば1μm〜3μmであってもよい。第2貫通孔783Hは、第2部材78Hが第1部材77Gに重ねられて配置されたときに、第1貫通孔773Gの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Hの開口内に、流路774Gの一部が位置してもよい。第2貫通孔783Hの開口内に位置する流路774Gの一部は、第2領域778Gであってもよい。これにより、第2貫通孔783Hは、第2面781Hと、第2面781Hと反対側の第4面782H側の第2空間784Hとの間を、流路774Gの第2領域778Gを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第8実施形態では、第2貫通孔783Hは、流路774Gの第2領域778Gに流入するターゲット物質を第2空間784Hに流出させるための第2流通部を構成し得る。第2面781Hおよび第4面782Hは、研磨されてもよい。
3.9.2 動作
次に、フィルタの組み込みおよびターゲット生成器の動作について説明する。
以下において、第1実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
3.9.2.1 フィルタの組み込み
まず、第1部材77Gの流路774Gが第2部材78Hの第2面781Hで覆われるように、第1部材77Gと第2部材78Hとを拡散接合してもよい。これにより、最も浅い部分の深さ寸法が3μm以下の流路774Gを有するフィルタ76Hが形成され得る。第1,第2面771G,781Hを研磨しているため、第1面771Gと第2面781Hとの隙間が小さくなり得る。
次に、ノズル基端部82Gとノズル先端部83Gとで挟み込むように、フィルタ76Hを取り付けてもよい。第2部材78Hは、第1部材77Gに対し−Z方向側に配置されてもよい。
これにより、第2部材78Hの第2貫通孔783Hが錐状孔834Gの内部に位置し、錐状孔834Gの内部が第2空間784Hとなり得る。
3.9.2.2 ターゲット供給装置の動作
ターゲット生成器8Hがターゲット物質の融点以上の温度に加熱されている状態で、当該ターゲット生成器8H内の圧力が調節されると、ターゲット物質がフィルタ76Hを通過し得る。
フィルタ76Hに到達したターゲット物質は、第1貫通孔773Gを介して流路774Gを通過し得る。このとき、流路774Gは、当該流路774Gの深さ寸法より大きいパーティクルを捕集し得る。
その後、ターゲット制御装置は、ターゲット生成器8H内の圧力を調節して、ターゲット物質をドロップレット27としてノズル孔785Hから出力してもよい。
3.10 第9実施形態
3.10.1 構成
図15Aは、第9実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。図15Bは、図15AのB−B線に沿った断面図である。
第9実施形態のターゲット供給装置は、ターゲット生成器8Jを構成するフィルタ76J以外の構成については、第7実施形態のターゲット供給装置と同様のものを適用してもよい。
ターゲット生成器8Jは、ノズル基端部82Gと、パイプ84Jとを備えてもよい。パイプ84Jは、ターゲット物質との反応性が低い材料で構成されてもよい。パイプ84Jの貫通孔841Jの内径は、ノズル基端部82Gの第2貫通孔822Gの内径と略等しくてもよい。パイプ84Jの+Z側の端は、ノズル基端部82Gの凹部827Gに挿入されてもよい。パイプ84Jの+Z側の端面と、ノズル基端部82Gの凹部827G表面とは、パイプ84Jが凹部827Gに挿入された際にシール可能に研磨されていてもよい。
フィルタ76Jは、パイプ84Jの先端において貫通孔841Jを閉じるように設けられてもよい。フィルタ76Jは、第1部材77Jと、第2部材78Jとを備えてもよい。
第1,第2部材77J,78Jは、ターゲット物質との反応性が低い材料で形成されてもよい。第1,第2部材77J,78Jの外形は、貫通孔841Jの直径より大きくてもよい。
第1部材77Jには、例えば8個の第1貫通孔773Gが設けられてもよい。第1部材77Jの−Z方向側の第1面771Jには、流路774Jが設けられてもよい。流路774Jは、第1面771Jに形成された溝部により構成されてもよい。流路774Jは、第1面771Jの中心から第1貫通孔773Gに向けて、放射状に延びるように設けられてもよい。流路774Jの深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。これにより、流路774Jは、パーティクルを捕集し得る。
流路774Jにおける第1貫通孔773G側の端部は、第1領域775Gであってもよい。これにより、第1貫通孔773Gは、第1部材77Jの第1面771Jと、第1面771Jと反対側の第3面772J側の第1空間776Jとの間を、流路774Jの第1領域775Jを介して流体としてのターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第9実施形態では、第1貫通孔773Gは、第1空間776Jに存在するターゲット物質を流路774Jの第1領域775Jに流入させるための第1流通部を構成し得る。第1面771Jおよび第3面772Jは、研磨されてもよい。
第2部材78Jは、板状部787Jと、筒状部788Jとを備えてもよい。板状部787Jは、略円板状に形成されてもよい。板状部787Jの外径は、第1部材77Jの外径よりも大きくてもよい。板状部787Jにおける−Z方向側の第4面782Jの中央には、突出部786Hが設けられてもよい。板状部787Jの中央には、第2貫通孔783Hが設けられてもよい。第2貫通孔783Hの下側の開口は、ノズル孔785Hを構成してもよい。
筒状部788Jは、板状部787Jの面方向外側の端部に設けられもよい。
第2部材78Jの内部には、+Z方向側の第2面781Jが第1部材77Jの流路774Jを覆うように、第1部材77Jが配置されてもよい。このとき、第1部材77Jの外周面と筒状部788Jの内周面とがシールされてもよい。第1面771Jと第2面781Jとがシールされてもよい。第2貫通孔783Hは、第1部材77Jが第2部材78J内に配置されたときに、第1貫通孔773Gの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Hの開口内に、流路774Jの一部が位置してもよい。第2貫通孔783Hの開口内に位置する流路774Jの一部は、第2領域778Jであってもよい。これにより、第2貫通孔783Hは、第2面781Jと、第2面781Jと反対側の第4面782J側の第2空間784Jとの間を、流路774Jの第2領域778Jを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第9実施形態では、第2貫通孔783Hは、流路774Jの第2領域778Jに流入するターゲット物質を第2空間784Jに流出させるための第2流通部を構成し得る。第1部材77Jの第3面772J側には、パイプ84Jが配置されてもよい。このとき、パイプ84Jの外周面と筒状部788Jの内周面とがシールされてもよい。第3面772Jと、第2面781Jとは研磨されていてもよい。パイプ84Jの−Z側の端面は研磨されていてもよい。第4面782Jの内周面は研磨されていてもよい。筒状部788Jの内周面は研磨されていてもよい。
3.10.2 動作
次に、フィルタの組み込みについて説明する。
以下において、第1実施形態および第2実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
まず、第1部材77Jの流路774Jが第2部材78Jの第2面781Jで覆われるように、第1部材77Jを第2部材78J内に配置してもよい。これにより、深さ寸法が3μm以下の流路774Jを有するフィルタ76Jが形成され得る。
次に、パイプ84Jを第2部材78J内に配置してもよい。フィルタ76Jの第2部材78Jを図示しないボルトによりノズル基端部82Gに取り付けてもよい。このとき、パイプ84Jが凹部827Gに挿入されてもよい。第2部材78Jは、第1部材77Jに対し−Z方向側に配置されてもよい。
これにより、第1部材77Jの8個の第1貫通孔773Gが貫通孔841Jの開口内に位置し、貫通孔841Jの内部が第1空間776Jとなり得る。第2部材78Jの第2貫通孔783Hが板状部787Jの−Z方向側に位置し、当該−Z方向側の位置が第2空間784Jとなり得る。
3.11. 第10実施形態
3.11.1 概略
本開示の第10実施形態のターゲット供給装置において、第1部材は、第2部材に対しターゲット物質の出力方向側に配置され、第1流通部は、第1部材を貫通する第1貫通孔により構成され、第1貫通孔の出力方向側の開口は、ノズル孔を構成してもよい。
3.11.2 構成
図16は、第10実施形態に係るターゲット供給装置の要部を概略的に示す。
第10実施形態のターゲット供給装置は、ターゲット生成器8Kを構成するフィルタ76K以外の構成については、第7実施形態のターゲット供給装置と同様のものを適用してもよい。
フィルタ76Kは、図16に示すように、第1部材77Kと、第2部材78Kとを備えてもよい。第1部材77Kおよび第2部材78Kは、略円板状に形成されてもよい。
第1部材77Kにおける−Z方向側の第3面772Kの中央には、円錐台状の突出部793Kが設けられてもよい。第1部材77Kの中央には、第1貫通孔773Kが設けられてもよい。第1貫通孔773Kの−Z方向側の開口であって突出部793Kの先端部中央は、ノズル孔794Kを構成してもよい。ノズル孔794Kの直径は、例えば1μm〜3μmであってもよい。
第1部材77Kの+Z方向側の第1面771Kには、例えば8本の流路774Kが設けられてもよい。流路774Kは、第1面771Kに形成された溝部により構成されてもよい。流路774Kは、図11Aに示した流路774Fと同様に、第1面771Kの中心から放射状に延びるように設けられてもよい。流路774Kは、第1部材77Kの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。流路774Kの深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。
流路774Kにおける第1貫通孔773Kに連通する部分は、第1領域775Kであってもよい。これにより、第1貫通孔773Kは、第1部材77Kの第1面771Kと、第1面771Kと反対側の第3面772K側の第1空間776Kとの間を、流路774Kの第1領域775Kを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。第10実施形態では、第1貫通孔773Kは、流路774Kの第1領域775Kに流入するターゲット物質を第1空間776Kに流出させるための第1流通部を構成し得る。
第2部材78Kは、第1部材77Kの上側に重なるように配置されてもよい。第2部材78Kは、第2面781Kが流路774Kを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Kには、8個の略円形の第2貫通孔783Kが設けられてもよい。第2貫通孔783Kは、第2部材78Kの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。第2貫通孔783Kは、第1貫通孔773Kの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Kの開口内に、流路774Kの端部である第2領域778Kが位置してもよい。これにより、第2貫通孔783Kは、第2面781Kと、第2面781Kと反対側の第4面782K側の第2空間784Kとの間を、流路774Kの第2領域778Kを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。第10実施形態では、第2貫通孔783Kは、第2空間784Kに存在するターゲット物質を流路774Kの第2領域778Kに流入させるための第2流通部を構成し得る。
3.11.3 動作
次に、フィルタの組み込みについて説明する。
以下において、第1実施形態と同様の動作については、説明を省略する。
まず、第1部材77Kの流路774Kが第2部材78Kの第2面781Kで覆われるように、第1部材77Kと第2部材78Kとを拡散接合してもよい。これにより、深さ寸法が3μm以下の流路774Kを有するフィルタ76Kが形成され得る。
次に、ノズル先端部83Gとノズル基端部82Gとの間にフィルタ76Kを取り付けてもよい。第1部材77Kは、第2部材78Kに対し−Z方向側に配置されてもよい。
これにより、第2部材78Kの第2貫通孔783Kが第2貫通孔822Gの開口内に位置し、第2貫通孔822Gの内部が第2空間784Kとなり得る。第1部材77Kの第1貫通孔773Kが錐状孔834Gの+Z方向側の開口内に位置し、錐状孔834Gの内部が第1空間776Kとなり得る。
第10実施形態によれば、第1貫通孔773Kにおけるターゲット物質の出力方向側の開口によって、ノズル孔794Kを構成しているため、フィルタ76Kがパーティクルを捕集する機能と、ノズルの機能とを有し得る。
3.12 変形例
なお、フィルタとしては、以下に示すような構成としてもよい。以下の変形例において、第1,第2部材は、ターゲット物質との反応性が低い材料で形成されてもよい。流路の深さ寸法は、例えば3μm以下であってもよい。−Z方向は、重力方向10Bと一致してもよい。
3.12.1 第1変形例
図17Aは、第1変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図17Bは、図17AのB−B線に沿った断面図である。
フィルタ76Lは、図17Aおよび図17Bに示すように、第1部材77Lと、第2部材78Lとを備えてもよい。第1部材77Lおよび第2部材78Lは、略円板状に形成されてもよい。
第1部材77Lには、複数の第1貫通孔773Lが設けられてもよい。第1貫通孔773Lは、千鳥状に配置されてもよい。第1部材77Lの−Z方向側の第1面771Lには、流路774Lが形成されてもよい。流路774Lは、第1貫通孔773Lと、当該第1貫通孔773Lと隣り合う後述する第2貫通孔783Lとを連通するように設けられてもよい。流路774Lにおける第1貫通孔773L側の端部は、第1領域775Lであってもよい。これにより、第1貫通孔773Lは、第1面771Lと、第1面771Lと反対側の第3面772L側の第1空間776Lとの間で、流路774Lの第1領域775Lを介して、ターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
第2部材78Lは、第1部材77Lの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Lは、第2面781Lが流路774Lを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Lには、複数の第2貫通孔783Lが設けられてもよい。第2貫通孔783Lは、互いに隣り合う第1貫通孔773Lの間に対応する位置に設けられてもよい。第2貫通孔783Lは、第1部材77Lが第2部材78L上に配置されたときに、第1貫通孔773Lの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Lの開口内に、流路774Lの第2領域778Lが位置してもよい。これにより、第2貫通孔783Lは、第2面781Lと、第2面781Lと反対側の第4面782L側の第2空間784Lとの間で、流路774Lの第2領域778Lを介して、ターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.2 第2変形例
図18Aは、第2変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図18Bは、図18AのB−B線に沿った断面図である。
フィルタ76Mは、図18Aおよび図18Bに示すように、第1部材77Mと、第2部材78Mとを備えてもよい。第1部材77Mおよび第2部材78Mは、略円板状に形成されてもよい。
第1部材77Mには、例えば8個の第1貫通孔773Mが設けられてもよい。第1貫通孔773Mは、第1部材77Mの外周方向に沿って略等しい間隔で設けられてもよい。第1部材77Mの−Z方向側の第1面771Mには、流路774Mが形成されてもよい。流路774Mは、第1貫通孔773Mと、後述する第2貫通孔783Mとを連通するように設けられてもよい。流路774Mにおける第1貫通孔773M側の端部は、第1領域775Mであってもよい。これにより、第1貫通孔773Mは、第1面771Mと、第1面771Mと反対側の第3面772M側の第1空間776Mとの間で、流路774Mの第1領域775Mを介して、ターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
第2部材78Mは、第1部材77Mの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Mは、第2面781Mが流路774Mを覆うように配置されてもよい。
第2部材78Mの中央には、第2貫通孔783Mが設けられてもよい。第2貫通孔783Mは、第1部材77Mが第2部材78M上に配置されたときに、第1貫通孔773Mの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Mの開口内に、流路774Mの第2領域778Mが位置してもよい。これにより、第2貫通孔783Mは、第2面781Mと、第2面781Mと反対側の第4面782M側の第2空間784Mとの間で、流路774Mの第2領域778Mを介して、ターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.3.第3変形例
図19Aは、第3変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図19Bは、図19AのB−B線に沿った断面図である。図19Cは、図19AのC−C線に沿った断面図である。図20Aは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図20Bは、図20AのB−B線に沿った断面図である。図21Aは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図21Bは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図21Cは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図21Dは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図21Eは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図21Fは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図21Gは、第3変形例に係る他のフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。
フィルタ76Nは、図19A、図19Bおよび図19Cに示すように、第1部材77Nと、第2部材78Nとを備えてもよい。第1部材77Nおよび第2部材78Nは、略円板状に形成されてもよい。
第1部材77Nの中央より+X方向側には、第1貫通孔773Nが設けられてもよい。第1部材77Nの−Z方向側の第1面771Nには、1本の流路774Nが形成されてもよい。流路774Nは、第1貫通孔773Nから−X方向に直線状に延びるように設けられてもよい。流路774Nにおける第1貫通孔773N側の端部は、第1領域775Nであってもよい。これにより、第1貫通孔773Nは、第1面771Nと、第1面771Nと反対側の第3面772N側の第1空間776Nとの間で、流路774Nの第1領域775Nを介して、ターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
第2部材78Nは、第1部材77Nの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Nは、第2面781Nが流路774Nを覆うように配置されてもよい。このとき、第1部材77Nと第2部材78Nとは、シール部材763Nにより挟まれてもよい。
第2部材78Nの中央より−X方向側には、第2貫通孔783Nが設けられてもよい。第2貫通孔783Nは、第1部材77Nが第2部材78N上に配置されたときに、第1貫通孔773Nの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Nの開口内に、流路774Nの第2領域778Nが位置してもよい。これにより、第2貫通孔783Nは、第2面781Nと、第2面781Nと反対側の第4面782N側の第2空間784Nとの間で、流路774Nの第2領域778Nを介して、ターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
図20Aおよび図20Bに示すように、フィルタ76Nにおいて、第1部材77Nに複数本の流路774Nを設けてもよい。流路774Nの数は、例えば5本でもよい。5本の流路774Nは、Y軸方向に並んで形成されてもよい。
図21Aに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、第1流路790N1と、第2流路790N2と、第3流路790N3とから構成されてもよい。第1流路790N1は、第2貫通孔783Nに連通してもよい。第1流路790N1の幅寸法であるY軸方向の寸法は、第2流路790N2の幅寸法より小さくてもよい。第1流路790N1の長さ寸法であるX軸方向の寸法は、第2流路790N2の長さ寸法より小さくてもよい。第2流路790N2は、第1流路790N1の+X方向側につながってもよい。第2流路790N2の幅寸法は、第3流路790N3の幅寸法より小さくてもよい。第2流路790N2の長さ寸法は、第3流路790N3の長さ寸法より小さくてもよい。第3流路790N3は、第2流路790N2の+X方向側につながり、かつ、第1貫通孔773Nに連通してもよい。このように幅寸法を設定することにより、大きいパーティクルを第3流路790N3で捕集でき、第1流路790N1でのつまりが抑制し得る。このように長さ寸法を設定することにより、圧損が低減し得る。
図21Bに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、図21Aに示す第1〜第3流路790N1〜N3と、第4流路790N4と、第5流路790N5と、第6流路790N6とから構成されてもよい。第4流路790N4は、互いに隣り合う第1流路790N1同士をつなげてもよい。第5流路790N5は、互いに隣り合う第2流路790N2同士をつなげてもよい。第6流路790N6は、互いに隣り合う第3流路790N3同士をつなげてもよい。
図21Cに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、クランク状に屈曲する第1流路791N1から構成されてもよい。第1流路791N1は、第2貫通孔783N側の幅寸法が第1貫通孔773N側の幅寸法より小さくてもよい。このように第1流路791N1の幅寸法を設定することにより、大きいパーティクルを第1流路791N1の第1貫通孔773N側で捕集でき、第2貫通孔783N側でのつまりが抑制し得る。このように第1流路791N1をクランク状に屈曲させることにより、屈曲部分でパーティクルを捕集し得る。
図21Dに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、図21Cに示す第1流路791N1と、第2流路791N2と、第3流路791N3と、第4流路791N4とから構成されてもよい。第2流路791N2は、流路774N側において互いに隣り合う第1流路791N1同士をつなげてもよい。第3流路791N3は、第2流路791N2より第1貫通孔773N側において互いに隣り合う第1流路791N1同士をつなげてもよい。第4流路791N4は、第3流路791N3より第1貫通孔773N側において互いに隣り合う第1流路791N1同士をつなげてもよい。
図21Eに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、Y軸方向に蛇行するように屈曲してもよい。流路774Nの屈曲部分は、円弧状に曲がってもよい。
図21Fに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、クランク状に屈曲してもよい。流路774Nの屈曲部分は、略直角に曲がってもよい。
図21Gに示すように、フィルタ76Nにおいて、流路774Nは、第1流路792N1と、第2流路792N2とから構成されてもよい。第1流路792N1は、屈曲してもよい。第1流路792N1は、第2貫通孔783Nに連通してもよい。第1流路792N1の幅寸法は、第2流路792N2の幅寸法より小さくてもよい。第1流路792N1の長さ寸法は、第2流路792N2の長さ寸法より小さくてもよい。第2流路792N2は、屈曲してもよい。第2流路792N2は、3本の第1流路791N1の+X方向側につながってもよい。
3.12.4 第4変形例
図22Aは、第4変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図22Bは、図22AのB−B線に沿った断面図である。図22Cは、図22AのC−C線に沿った断面図である。
フィルタ76Pは、図22A、図22Bおよび図22Cに示すように、第1部材77Pと、第2部材78Pとを備えてもよい。
第1部材77Pは、略正方形板状に形成されてもよい。第1部材77Pの−Z方向側の第1面771Pには、直線状の流路774Pが形成されてもよい。流路774Pは、第1部材77Pの外縁と後述する貫通孔783Pとを連通するように設けられてもよい。
第2部材78Pは、略円板状に形成されてもよい。第2部材78Pの外形は、第1部材77Pの外形より大きくてもよい。これにより、第2部材78Pは、第2面781Pの一部が第1面771Pからはみ出すように配置され得る。第2部材78Pにおける+Z方向側の第2面781Pの一部には、+Z方向側に突出する突出部789Pが設けられてもよい。第2部材78Pは、第1部材77Pの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Pは、突出部789Pの上面である第2面781Pが流路774Pを覆うように配置されてもよい。第2部材78Pの突出部789Pが設けられた部分には、貫通孔783Pが設けられてもよい。貫通孔783Pは、本開示の第2貫通孔であってもよい。
流路774Pにおける+X方向側の端部は、第1領域775Pであってもよい。これにより、第2面781Pにおける第1面771Pの外側にはみ出した部分と、第1部材77Pの+X方向側の外縁とに面する側方空間761Pは、第1面771Pと、第1面771Pと反対側の第3面772P側の第1空間776Pとの間を、流路774Pの第1領域775Pを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
流路774Pにおける貫通孔783P側の端部は、第2領域778Pであってもよい。これにより、貫通孔783Pは、第2面781Pと、第2面781Pと反対側の第4面782P側の第2空間784Pとの間を、流路774Pの第2領域778Pを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.6 第5変形例
図23Aは、第5変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図23Bは、図23AのB−B線に沿った断面図である。図23Cは、図23AのC−C線に沿った断面図である。
フィルタ76Qは、図23A、図23Bおよび図23Cに示すように、第1部材77Qと、第2部材78Qとを備えてもよい。
第1部材77Qは、略正方形板状に形成されてもよい。第1部材77Qの−Z方向側の第1面771Qには、直線状の流路774Qが形成されてもよい。流路774Qは、第1部材77Qの+X方向側の外縁から、−X方向側外縁にかけて設けられてもよい。
第2部材78Qは、第1部材77Qと略等しい形状に形成されてもよい。第2部材78Qは、第1部材77Qの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Qは、第1部材77Qに対して+X方向側にずれた位置に配置されてもよい。これにより、第2部材78Qは、第2面781Qの一部が第1面771Qからはみ出すように配置され得る。第1部材77Qは、第1面771Qの一部が第2面781Qからはみ出すように配置され得る。第2部材78Qは、第2面781Qが流路774Qを覆うように配置されてもよい。このとき、第1部材77Qと第2部材78Qとは、シール部材763Qにより挟まれてもよい。
流路774Qにおける+X方向側の端部は、第1領域775Qであってもよい。これにより、第2面781Qにおける第1面771Qの外側にはみ出した部分と、第1部材77Qの+X方向側の外縁とに面する第1側方空間761Qは、第1面771Qと、第1面771Qと反対側の第3面772Q側の第1空間776Qとの間を、流路774Qの第1領域775Qを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
流路774Qにおける第2部材78Qの−X方向側の外縁に対応する部分は、第2領域778Qであってもよい。これにより、第1面771Qにおける第2面781Qの外側にはみ出した部分と、第2部材78Qの−X方向側の外縁とに面する第2側方空間762Qは、第2面781Qと、第2面781Qと反対側の第4面782Q側の第2空間784Qとの間を、流路774Qの第2領域778Qを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.6 第6変形例
図24Aは、第6変形例に係るフィルタを+Z方向側から見た構成を概略的に示す。図24Bは、図24AのB−B線に沿った断面図である。図24Cは、図24AのC−C線に沿った断面図である。
フィルタ76Rは、図24A、図24Bおよび図24Cに示すように、第1部材77Rと、第2部材78Rとを備えてもよい。
第1部材77Rは、略正方形板状に形成されてもよい。第1部材77Rにおける+X方向側の第1面771Rの一部には、−Z方向側に突出する突出部779Rが設けられてもよい。突出部779Rの−Z方向側の面である第1面771Rには、直線状の流路774Rが形成されてもよい。流路774Rは、第1部材77Rの+X方向側の外縁から、−X方向側外縁にかけて設けられてもよい。
第2部材78Rは、第1部材77Rと略等しい形状に形成されてもよい。第2部材78Rにおける+Z方向側の第2面781Rの一部には、+Z方向側に突出する突出部789Rが設けられてもよい。第2部材78Rは、第1部材77Rの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Rは、第1部材77Rに対して+X方向側にずれた位置に配置されてもよい。第2部材78Rは、突出部789Rの+Z方向側の面である第2面781Rが流路774Rを覆うように配置されてもよい。このとき、第1部材77Rと第2部材78Rとは、シール部材763Rにより挟まれてもよい。
流路774Rにおける+X方向側の端部は、第1領域775Rであってもよい。これにより、第2面781Rにおける第1面771Rの外側にはみ出した部分と、第1部材77Rの+X方向側の外縁とに面する第1側方空間761Rは、第1面771Rと、第1面771Rと反対側の第3面772R側の第1空間776Rとの間を、流路774Rの第1領域775Rを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
流路774Rにおける−X方向側の端部は、第2領域778Rであってもよい。これにより、第1面771Rにおける第2面781Rの外側にはみ出した部分と、第2部材78Rの−X方向側の外縁とに面する第2側方空間762Rは、第2面781Rと、第2面781Rと反対側の第4面782R側の第2空間784Rとの間を、流路774Rの第2領域778Rを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.8 第7変形例
図25は、第7変形例に係るフィルタの断面図である。
フィルタ76Sは、図25に示すように、第1部材77Sと、第2部材78Sとを備えてもよい。
第1部材77Sは、略円板状に形成されてもよい。
第1部材77Sの中央より+X方向側および−X方向側には、それぞれ第1貫通孔773Sが設けられてもよい。第1貫通孔773Sは、略長方形状であってもよい。第1部材77Sの−Z方向側の第1面771Sには、1本の流路774Sが形成されてもよい。流路774Sは、第1貫通孔773S同士をつなぐように設けられてもよい。流路774Sにおける各第1貫通孔773S側の端部は、第1領域775Sであってもよい。これにより、第1貫通孔773Sは、第1面771Sと、第1面771Sと反対側の第3面772S側の第1空間776Sとの間を、流路774Sの第1領域775Sを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
第2部材78Sは、第1部材77Sと略等しい形状に形成されてもよい。第2部材78Sは、第1部材77Sの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Sは、第2面781Sが流路774Sを覆うように配置されてもよい。このとき、第1部材77Sと第2部材78Sとは、シール部材763Sにより挟まれてもよい。
第2部材78Sの中央には、略長方形状の第2貫通孔783Sが設けられてもよい。第2貫通孔783Sは、第1部材77Sが第2部材78Sに配置されたときに、第1貫通孔773Sの開口内に位置しないように設けられてもよい。このとき、第2貫通孔783Sの開口内に、流路774Sの第2領域778Sが位置してもよい。これにより、第2貫通孔783Sは、第2面781Sと、第2面781Sと反対側の第4面782S側の第2空間784Sとの間を、流路774Sの第2領域778Sを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.8 第8変形例
図26は、第8変形例に係るフィルタの断面図である。
フィルタ76Tは、図26に示すように、第1部材77Tと、第2部材78Sとを備えてもよい。
第1部材77Tは、長方形板状に形成されてもよい。第1部材77Tの外形は、第2部材78Sの第2貫通孔783Sの外形より大きくてもよい。
第1部材77Tの−Z方向側の第1面771Tには、1本の流路774Tが形成されてもよい。流路774Tは、第1部材77Tの+X方向側の外縁から、−X方向側外縁にかけて設けられてもよい。
第2部材78Sは、第1部材77Tの−Z方向側から重なるように配置されてもよい。第2部材78Sは、第2面781Sが流路774Tを覆うように配置されてもよい。このとき、第1部材77Tと第2部材78Sとは、シール部材763Tにより挟まれてもよい。
流路774Tにおける+X方向側の端部および−X方向側の端部は、第1領域775Tであってもよい。これにより、第2面781Sにおける第1面771Tの外側にはみ出した部分と、第1部材77Tの外縁とに面する側方空間761Tは、第1面771Tと、第1面771Tと反対側の第3面772T側の第1空間776Tとの間を、流路774Tの第1領域775Tを介してターゲット物質を流通させるための第1流通部を構成し得る。
第2貫通孔783Sの開口内に、流路774Tの第2領域778Tが位置してもよい。これにより、第2貫通孔783Sは、第2面781Sと、第2面781Sと反対側の第4面782S側の第2空間784Sとの間を、流路774Tの第2領域778Tを介してターゲット物質を流通させるための第2流通部を構成し得る。
3.12.9 その他の変形例
第1〜第6実施形態および各変形例において、各フィルタ76A,76B,76C,76D,76E,76F,76L,76M,76N,76P,76Q,76R,76S,76Tを使用する際に、上下を入れ替えて配置してもよい。ターゲット供給装置に、各フィルタ76A,76B,76C,76D,76E,76F,76L,76M,76N,76P,76Q,76R,76S,76Tを重ねて配置してもよい。
各実施形態および各変形例において、第1部材と第2部材との両方に流路を設けてもよい。
各実施形態および各変形例の第1部材と第2部材との組み合わせを変更してもよい。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書および添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」または「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書および添付の特許請求の範囲に記載される修飾句「1つの」は、「少なくとも1つ」または「1またはそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
7…ターゲット供給装置、8G,8H,8J,8K…ターゲット生成器、76A,76B,76C,76D,76E,76F,76G,76H,76J,76K,76L,76M,76N,76P,76Q,76R,76S,76T…フィルタ、77A,77B,77C,77D,77E,77F,77G,77J,77K,77L,77M,77N,77P,77Q,77R,77S,77T…第1部材、77F1…第1板状部材、77F2…第2板状部材、78A,78B,78D,78E,78F,78G,78H,78J,78K,78L,78M,78N,78P,78Q,78R,78S…第2部材、760B…圧延方向、761E,761P,761Q,761R,761T,762D,762Q,762R…側方空間、770B…溝部、770C1…第1溝部、770C2…第2溝部、771A,771B,771C,771D,771E,771F,771G,771J,771K,771L,771M,771N,771P,771Q,771R,771S,771T…第1面、772A,772B,772C,772D,772E,772F,772G,772J,772K,772L,772M,772N,772P,772Q,772R,772S,772T…第3面、773A,773B,773C,773D,773F,773G,773K,773L,773M,773N,773S,773T…第1貫通孔、774A,774B,774C,774D,774E,774F,774G,774J,774K,774L,774M,774N,774P,774Q,774R,774S,774T…流路、7741F…第3貫通孔、775A,775B,775C,775D,775E,775F,775G,775J,775K,775L,775M,775N,775P,775Q,775R,775S,775T…第1領域、776A,776B,776C,776D,776E,776F,776G,776J,776K,776L,776M,776N,776P,776Q,776R,776S,776T…第1空間、778A,778B,778C,778D,778E,778F,778G,778J,778K,778L,778M,778N,778P,778Q,778R,778S,778T…第2領域、781A,781B,781D,781E,781F,781G,781H,781J,781K,781L,781M,781N,781P,781Q,781R,781S…第2面、782A,782B,782D,782E,782F,782G,782H,782J,782K,782L,782M,782N,782P,782Q,782R,782S…第4面、783A,783B,783E,783F,783G,783H,783K,783L,783M,783N,783P,783S…第2貫通孔、784A,784B,784D,784E,784F,784G,784H,784J,784K,784L,784M,784N,784P,784Q,784R,784S…第2空間、785G,785H,794K…ノズル孔。

Claims (13)

  1. ターゲット物質が出力されるノズル孔が形成されたノズルを有し、内部にターゲット物質を収容するターゲット生成器と、
    前記ターゲット生成器内に配置され、前記ターゲット物質内の異物が前記ノズル孔を閉塞することを抑制するためのフィルタとを備え、
    前記フィルタは、第1面に流路が形成された第1部材と、
    第2面が前記流路を覆うように配置された第2部材とを備え、
    前記第1部材は、前記第1面と、前記第1面と反対面側の第1空間との間を、前記流路の第1領域を介して、前記ターゲット物質を流通させるための第1流通部を備え、
    前記第2部材は、前記第2面と、前記第2面と反対面側の第2空間との間を、前記流路の前記第1領域とは離間した第2領域を介して、前記ターゲット物質を流通させるための第2流通部を備えるターゲット供給装置。
  2. 請求項に記載のターゲット供給装置において、
    前記第2部材は、前記第1部材に対し前記ターゲット物質の出力方向側に配置され、
    前記第2流通部は、前記第2部材を貫通する第2貫通孔により構成され、
    前記第2貫通孔の前記出力方向側の開口は、前記ノズル孔を構成するターゲット供給装置。
  3. 請求項に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1部材は、前記第2部材に対し前記ターゲット物質の出力方向側に配置され、
    前記第1流通部は、前記第1部材を貫通する第1貫通孔により構成され、
    前記第1貫通孔の前記出力方向側の開口は、前記ノズル孔を構成するターゲット供給装置。
  4. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1流通部は、前記第1部材を貫通する第1貫通孔により構成されたターゲット供給装置。
  5. 請求項4に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1貫通孔は、前記第1部材の略中心を貫通するように形成されたターゲット供給装置。
  6. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第2流通部は、前記第2部材を貫通する第2貫通孔により構成されたターゲット供給装置。
  7. 請求項6に記載のターゲット供給装置において、
    前記第2貫通孔は、前記第2部材の略中心を貫通するように形成されたターゲット供給装置。
  8. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記流路は、前記第1面に形成された溝部で構成されたターゲット供給装置。
  9. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1面には、スペーサが配置され、
    前記流路は、互いに隣接する前記スペーサの間の領域で構成されたターゲット供給装置。
  10. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1部材は、圧延によって略板状に形成され、
    前記流路は、前記第1部材の圧延方向と交差する方向に延びるように形成されたターゲット供給装置。
  11. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1部材は、第1板状部材と、前記第1板状部材と重ねて配置された第2板状部材とから構成され、
    前記流路は、前記第2板状部材を貫通する第3貫通孔により構成されたターゲット供給装置。
  12. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第2部材は、前記第2面の一部が前記第1面からはみ出すように配置され、
    前記流路は、前記第1部材の外縁まで形成され、
    前記第1流通部は、前記第1面からはみ出した前記第2面の前記一部と前記第1部材の前記外縁とに面する側方空間で構成されたターゲット供給装置。
  13. 請求項1に記載のターゲット供給装置において、
    前記第1部材は、前記第1面の一部が前記第2面からはみ出すように配置され、
    前記流路は、前記第2部材の外縁に対応する位置まで形成され、
    前記第2流通部は、前記第2面からはみ出した前記第1面の前記一部と前記第2部材の前記外縁とに面する側方空間で構成されたターゲット供給装置。
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