JP6416302B2 - エレベータシステム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、エレベータ保守員の安全な保守作業を支援するエレベータシステムに関する。
エレベータ保守員(以下、保守員と称す)は、エレベータのピット内、乗りかごの上など、危険を伴う場所で保守作業を行う。保守員の安全を確保し、保守作業を支援するため、エレベータの運転モードには通常の運転モードとは異なる点検モードが設けられる。保守員は、例えば乗りかごの上、ピット内、又はホールに設けられた点検スイッチを押下することにより、エレベータを点検モードで動作させ、保守作業を開始する。
特許第5916000号公報
しかしながら、一般的な点検モードにおいては、保守作業中の保守員とエレベータとの関係を確認する機能がないため、保守作業中の自身の安全確保は、保守員に一任されている。したがって、保守員は常に周辺の状況を目視により確認しながら作業する必要があり、また保守員には危険を予測する為の知識が求められるため、保守員の安全確保のための負担が大きかった。
本発明が解決しようとする課題は、保守作業中の保守員の位置とエレベータの運転状態を判断し、リアルタイムに保守員の安全を支援するエレベータシステムを提供することである。また、保守員が作業中のエレベータだけでなく、隣接するエレベータの運転状態を確認し忘れることによる接触事故にも対応するため、保守員を中心とした周辺のエレベータの運転状態を判断し、より広い範囲で保守員の安全を確保する。
一実施形態に係るエレベータシステムは、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置と、保守員が携帯可能な端末装置であり、前記エレベータ制御装置から少なくともかご位置情報及びスイッチ情報取得する前記エレベータ制御装置は、前記エレベータが通常運転する際の運転モードである第1の運転モードと、前記保守員が前記エレベータの保守点検を行う際の運転モードである第2の運転モードとを切り替える運転切り替え手段を備える。前記端末装置は、前記かご位置情報に基づいて前記エレベータの運転状態を判断する運転状態判断手段と、前記スイッチ情報に基づいて前記保守員の位置を推定する位置推定手段と、前記スイッチ情報が前記エレベータのかご上又は前記エレベータの昇降路のピット内を示し、かつ前記運転モードが前記第1の運転モードである場合に、前記保守員が危険な状態であると判断する危険判断手段と、前記危険判断手段により前記保守員が危険な状態であると判断された場合に警告を発する警告手段と、を備える。
図1は第1の実施形態に係るエレベータシステムの構成を例示するブロック図である。 図2は第1の実施形態に係るエレベータシステムの処理を例示するフローチャートである。 図3は第1の実施形態に係る危険判断テーブルを例示するデータ構造図である。 図4は第2の実施形態に係るエレベータシステムの構成を例示するブロック図である。 図5は第2の実施形態に係るエレベータシステムの処理を例示するフローチャートである。 図6は第2の実施形態に係る危険判断テーブルを例示するデータ構造図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態に係るエレベータシステムAの構成を示す図である。
エレベータシステムAは、エレベータ制御装置1、携帯端末3を備える。エレベータ制御装置1は、通信部11、第1記憶部12、エレベータ制御部13を備える。
通信部11は、携帯端末3との間の通信処理を行う。より具体的には、通信部11は、携帯端末3との間でコマンド、データ、情報、要求、信号などの送受信を制御する。エレベータ制御装置1と携帯端末3との通信は、例えばBluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信であることが望ましいが、これらに限定されるものではなく、他の通信形態により実現されてもよい。
第1記憶部12は、エレベータ動作情報D11、かご位置情報D12、スイッチ情報D13を含む。また、これらの情報の総称をエレベータ情報D10とする。
エレベータ動作情報D11は、乗りかご(以下、かごと称す)が現在どのような運転状態にあるかを示す情報である。例えば、エレベータ動作情報D11は、「走行状態」、「戸開状態」、「戸閉状態」、「呼び応答状態」などである。また、エレベータ動作情報D11には、現在の動作状態に加え、将来の動作状態に関する情報が含まれていてもよい。より具体的には、例えば、エレベータ動作情報D11には、現在は「走行状態」であり、10秒後に着床し、「戸開状態」に切り替わる旨の情報が含まれていてもよい。
かご位置情報D12は、現在のかごの位置を示す情報である。かご位置情報D12は、例えば、図示しないエレベータの巻き上げ機などに取り付けられたパルス発生装置により、かご位置が一定距離動くたびに発生するパルスをカウントした値でもよく、又は、このパルスカウント値及びかごの動作状態を用いて算出された実際のかご位置であってもよい。かご位置情報D12は、かごとつり合いをとるための重りであるカウンターウェイトの位置を含んでいてもよい。カウンターウェイトの位置は、かご位置情報D12より算出可能である。また、かご位置よりかごの速度が算出可能であり、カウンターウェイトの位置よりカウンターウェイトの速度が算出可能である。
スイッチ情報D13は、保守作業開始時に保守員が操作する点検スイッチの状態を示す情報である。より具体的には、スイッチ情報D13は、点検スイッチがオン状態であるか又はオフ状態であるかを示す情報に加え、点検スイッチの位置(例えば、ピット内の点検スイッチであるか、かご上の点検スイッチであるか、など)を示す情報を含む。なお、スイッチ情報D13は、例えば非常停止スイッチなど、点検スイッチ以外のスイッチ情報を含んでいてもよい。
第1記憶部12は、例えばメモリコントローラと不揮発性メモリである。メモリコントローラは、不揮発性メモリを制御する。また、第1記憶部12は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、又は、SSD(Solid State Disk)などでもよい。
エレベータ制御部13は、エレベータ制御装置1全体の制御を行う。このため、エレベータ制御部13は、内部バスなどにより、通信部11、第1記憶部12とそれぞれ相互に接続される。エレベータ制御部13は、例えば、CPUなどのプロセッサである。
なお、エレベータ制御部13は、運転切り替え部131を含んでいてもよい。運転切り替え部131は、携帯端末3が保守員位置を検出した場合、又は、携帯端末3が保守員の危険を判断した場合に、保守員の安全が確保されるようかごの現在の運転状態を変更する。運転切り替え部131の詳細については、後述する。
携帯端末3は、保守員がエレベータの保守作業を行う際に用いる、携帯可能な端末装置である。携帯端末3は、エレベータ制御装置1よりエレベータ情報D10を取得し、このエレベータ情報D10に基づいて保守員の危険を判断する機能を備える。携帯端末3は、例えばスマートフォンなどの汎用端末でもよく、エレベータの保守作業に用いる専用端末であってもよい。
携帯端末3は、通信部31、端末記憶部32、端末制御部33、スピーカ34、表示部35を含む。
通信部31は、通信部11と同様、エレベータ制御装置1との間でコマンド、データ、情報、要求、信号などの送受信を制御する。
端末記憶部32は、携帯端末3より受信したデータを格納する。また、端末記憶部32は、携帯端末3のソフトウェアを格納してもよい。この場合、端末制御部33が端末記憶部32に格納されたソフトウェアを実行することにより、後述する携帯端末3の各機能が実行される。端末記憶部32は、第1記憶部12と同様、例えばメモリコントローラと不揮発性メモリである。
端末制御部33は、携帯端末3全体の制御を行う。このため、端末制御部33は、内部バスなどにより、通信部31、端末記憶部32、スピーカ34、表示部35とそれぞれ相互に接続される。エレベータ制御部13は、例えば、CPUなどのプロセッサである。
端末制御部33は、運転状態判断部331、位置推定部332、危険判断部333、警告部334を含む。
運転状態判断部331は、エレベータ制御装置1より取得したエレベータ動作情報D11、かご位置情報D12のうち少なくとも1つの情報に基づき、かごの運転状態を判断する。
位置推定部332は、エレベータ制御装置1より取得したスイッチ情報D13などに基づき、保守員の位置を推定する。
危険判断部333は、運転状態判断部331より得られたかごの運転状態と、位置推定部332より得られた保守員の位置とに基づき、保守員が危険な状態に置かれているか否かを判断する。
警告部334は、危険判断部333により保守員が危険な状態に置かれていると判断した場合に、保守員に対して警告を発する。警告の方法は、例えば、スピーカ34を通じて警告音又は危険が迫っている旨の音声アナウンスを発してもよく、表示部35を通じて警告を表示してもよく、携帯端末3を振動させてもよく、又は、これらの組み合わせにより行われてもよい。なお、警告は上述のものに限られず、これら以外の方法により行われてもよい。
スピーカ34は、図示しないDA変換器を介してデータを音声データに変換して外部に出力する。
表示部35は、例えばディスプレイである。保守員は、ディスプレイの表示を視覚により認識可能である。表示部35は、具体的には、例えば液晶ディスプレイなどの種々のディスプレイを用いてもよい。表示部35は、端末制御部33から受けたデータをディスプレイに表示する。
なお、携帯端末3は、位置情報検出部36を含んでいてもよい。位置情報検出部36は、例えばGPS(Global Positioning System)などの、高精度に携帯端末3の位置を特定できる機能を有する。位置情報検出部36は、取得した携帯端末3の位置情報を、端末制御部33に送信する。この場合、端末制御部33の位置推定部332は、当該位置情報に基づいて、保守員の位置を推定してもよい。
端末制御部33の実行する詳細な処理内容については、図2で後述する。
図2は、第1の実施形態に係るエレベータシステムAの処理を例示するフローチャートである。図2では、エレベータの運転モードは、ステップS101の前に通常運転モードから点検モードに切り替えられているとする。点検モードでは、保守員がエレベータ昇降路内にいることが推測されるため、かごは通常速度よりも遅い速度で運転する。
ステップS101において、携帯端末3の端末制御部33は、通信部31を経由して、エレベータ制御装置1へ、エレベータ情報D10の取得要求を送信する。
ステップS102において、エレベータ制御装置1のエレベータ制御部13は、通信部11を経由してエレベータ情報D10の取得要求を受信し、第1記憶部12よりエレベータ情報D10を読み出す。エレベータ情報D10は、エレベータ制御部13により、リアルタイムで更新されていることが望ましい。エレベータ制御部13は、通信部11を経由して、携帯端末3へ当該エレベータ情報D10を送信する。
なお、エレベータ制御部13は、携帯端末3より当該エレベータ情報D10の取得要求がない場合でも、携帯端末3が通信可能な領域に存在すると判断した場合に、自動的に携帯端末3に当該エレベータ情報D10を送信するとしてもよい。
また、一旦ステップS102においてエレベータ制御装置1から携帯端末3へ当該エレベータ情報D10が送信された後は、エレベータ制御部13は、携帯端末3との通信が切断されるまで、例えばあらかじめ定められた一定の期間ごとに最新のエレベータ情報D10を送信するのが望ましい。
ステップS103において、携帯端末3の端末制御部33は、当該エレベータ情報D10を通信部31を経由して受信し、端末記憶部32に格納する。さらに、運転状態判断部331は、端末記憶部32よりエレベータ動作情報D11及びかご位置情報D12を読み出し、かごの運転状態を判断する。例えば、運転状態判断部331は、エレベータ動作情報D11が「走行制御」を示し、かつかご位置情報D12が上昇を示している場合は、かごは上昇運転中であると判断する。また、例えば、運転状態判断部331は、エレベータ動作情報D11が「戸開制御」を示し、かつかご位置情報D12が静止を示している場合は、かごは停止可能ないずれかの階に着床して停止していると判断する。また、運転状態判断部331は、エレベータ動作情報D11及びかご位置情報D12より、異常な運転状態を検出してもよい。異常な運転状態は、例えば、エレベータ動作情報D11が「戸開制御」を示し、かご位置情報D12が上昇を示している場合などである。
ステップS104において、位置推定部332は、端末記憶部32よりスイッチ情報D13を読み出し、保守員の位置を推定する。例えば、位置推定部332は、スイッチ情報D13にピット内の点検スイッチがオン状態であることを示す情報が含まれる場合は、保守員はピット内で作業中であると判断する。また、例えば、位置推定部332は、スイッチ情報D13にかご上の点検スイッチがオン状態であることを示す情報が含まれる場合は、保守員はかご上で作業中であると判断する。また、例えば、位置推定部332は、スイッチ情報D13にピット内の点検スイッチ及びかご内の点検スイッチの双方がオン状態であることを示す情報が含まれている場合は、2人の保守員がピット内とかご上でそれぞれ作業中であると判断する。
なお、携帯端末3が上述の位置情報検出部36を含む場合は、位置推定部332は、位置情報検出部36により得られた携帯端末3の位置に基づいて、保守員が作業中であるか否か、及び保守員の位置を推定してもよい。
ステップS105において、危険判断部333は、ステップS103で得られたかごの運転状態及びステップS104で得られた保守員の位置に基づき、作業中の保守員が危険な状態であるか否かを判断する。より具体的には、危険判断部333は、あらかじめ決められた危険判断の論理を端末記憶部32に格納し、この危険判断の論理に基づいて、保守員の危険を判断してもよい。本実施形態では、危険判断の論理は、危険判断テーブルにより表されるものとする。
ここで、図3を参照し、危険判断テーブルT1の詳細について説明する。危険判断テーブルT1は、危険判断部333が危険判断を行う際に用いる条件を、判断項目ごとに関連付ける。
危険判断テーブルT1が関連付ける判断項目は、例えば、エレベータ運転状態E1と、保守員位置E2と、他の条件E3である。また、これらの項目により表される条件を満たした場合に発する警告内容E4を関連付けてもよい。また、各判断項目は、例えば複数のパラメータにより表現される。
エレベータ運転状態E1は、例えばエレベータの運転モード(例えば、通常運転モード、点検モード)、かごの進行方向(例えば、上昇、下降、停止)などのパラメータにより表される。保守員位置E2は、例えばピット内、かご上などのパラメータにより表される。他の条件E3は、例えばかご又はカウンターウェイトの速度の大小、エレベータ昇降路内におけるかご又はカウンターウェイトの位置、保守員とかご又はカウンターウェイトとの距離などのパラメータにより表される。警告内容E4は、例えば音による警告、表示による警告の有無などのパラメータにより表されてもよく、又は直接その警告内容を表していてもよい。なお、上述の判断項目及びパラメータの種類はあくまで一例である。すなわち、危険判断テーブルT1は、他の判断項目を含んでいてもよく、パラメータは、より具体的な数値により表現されてもよい。
以下、具体的な危険判断の条件について説明する。図3の条件No.1では、エレベータ運転状態E1が上昇又は下降を示し、保守員位置E2がかご上であり、他の条件E3としてかごの速度が一定のしきい値以上である場合、又は、カウンターウェイトの位置が保守員に接近している場合、危険判断部333は、保守員が危険であると判断し、警告音の発生及び警告の表示を行う。なお、警告内容E4は、各判断項目のパラメータの変化に伴って変化してもよい。例えば、かごの速度が大きくなるにつれ、警告音が段階的に大きくなるとしてもよい。また、かごの速度が小さくなるにつれ、警告音が段階的に小さくなるとしてもよい。
条件No.2は、保守員位置E2がエレベータ昇降路内の最下部のピット内である場合を示す。エレベータ運転状態E1が下降を示し、他の条件E3としてかご位置がピットに接近している場合、危険判断部333は、保守員が危険であると判断し、警告音の発生及び警告の表示を行う。また、エレベータ運転状態E1が上昇を示し、他の条件E3としてカウンターウェイトがピットに接近している場合も同様である。なお、危険判断部333は、保守員とかごの位置の変化に基づいて保守員の危険度を判断し、この危険度に伴って警告内容E4を変化させてもよい。例えば、危険判断部333は、かご又はカウンターウェイトの位置がピットに近づくにつれ、危険度が大きくなると判断してもよい。この場合、警告音が段階的に大きくなるとしてもよい。また、危険判断部333は、かご又はカウンターウェイトの位置がピットから離れるにつれ、危険度が小さくなると判断してもよい。この場合、警告音が段階的に小さくなるとしてもよい。
条件No.3では、保守員位置E2がピット内及びかご上の双方を示す場合、危険判断部333は、2人以上の保守員が同時に作業を行う危険作業であると判断し、警告音の発生及び警告の表示を行う。なお、この場合、ピット内の保守員の携帯端末3とかご上の保守員の携帯端末3の警告内容E4は、それぞれ異なっていてもよい。例えば、かご上の保守員の携帯端末3は、危険作業である旨を表示するのみでもよい。一方、ピット内は、例えばかごが最下階に接近する場合など、かご上に比べ危険度が高い。このため、ピット内の保守員の携帯端末3は、例えば警告音を発生し、さらに作業中止及び一時退避を促す旨を表示してもよい。
条件No.4及び条件No.5では、エレベータ運転状態E1が通常運転を示し、保守員位置E2がピット内又はかご上である場合、危険判断部333は、保守員が危険であると判断し、警告音の発生及び警告の表示を行う。またこの場合、後述する図2のステップS108以降において、エレベータの通常運転が禁止されてもよい。
なお、この図3では、テーブルにより危険判断の論理を記述しているが、例えばリスト構造など他のデータ構造により危険判断の論理を記述してもよい。後述の図7においても同様である。
また、危険判断テーブルT1は、端末記憶部32に格納される携帯端末3のソフトウェアにあらかじめ組み込まれていてもよい。
図2のステップS106において、警告部334は、保守員の位置が安全でないと判断した場合、警告を発する(ステップS107b)。警告の方法は、上述の通りである。また、警告部334は、保守員の位置が安全であると判断した場合、警告発生中であれば警告を停止する(ステップS107a)。
エレベータ制御部13が運転切り替え部131を含む場合は、ステップS108以降の処理が実行されてもよい。すなわち、危険判断部333は、保守員がピット作業中であるか否かを判断する(ステップS108)。保守員がピット又はかご上作業中である場合、危険判断部333は、通信部31を経由して、エレベータ制御装置1に通常運転禁止信号を送信する(ステップS109a)。エレベータ制御装置1の運転切り替え部131は、通常運転禁止信号を受信すると、エレベータの通常運転を禁止する(ステップS110a)。すなわち、保守員がピット又はかご上作業中である場合、点検モードから通常運転モードへの切り替えは禁止される。一方、保守員がピット又はかご上作業中でない場合は、運転切り替え部131は、エレベータ制御装置1に通常運転許可信号を送信する(ステップS109b)。運転切り替え部131は、通常運転許可信号を受信すると、エレベータの通常運転を許可する(ステップS110b)。すなわち、保守員がピット又はかご上作業中でない場合、点検モードから通常運転モードへの切り替えは許可される。
なお、ステップS108〜S109において、危険判断部333は、ステップS106により保守員の位置が安全でないと判断された場合に、エレベータ制御装置1に通常運転禁止信号を送信するとしてもよい。
以上述べた本実施形態によれば、保守員の携帯端末3は、エレベータ制御装置1よりエレベータ動作情報D11、かご位置情報D12、スイッチ情報D13を取得し、これらよりかごの運転状態、保守員位置を判断する。さらに、危険判断部333は、これらの情報に基づき、あらかじめ定められた条件により保守員の危険を判断し、判断の結果に応じて警告を発することにより、保守員に危険を通知する。これにより、エレベータ昇降路内で作業中の保守員の安全を確保し、かつ危険を回避することができる。
本実施形態において、危険判断部333は、複数の保守員位置を推定し、保守員の携帯端末3ごとに警告を発する。これにより、2人以上で保守作業を行う際の意思疎通不足により、例えば保守員がピット作業中に他の作業員が誤ってエレベータを動かすことで発生する事故を回避することができる。
本実施形態において、携帯端末3は、位置情報検出部36を含んでいてもよい。位置情報検出部36は、携帯端末3の正確な位置を検出し、端末制御部33に送信する。これにより、位置推定部332は、スイッチ情報D13に基づいて保守員の位置を推定する場合に比べ、より正確に保守員の位置を推定することができる。また、携帯端末3がエレベータ制御装置1よりスイッチ情報D13を受信できない場合でも、位置推定部332は、位置情報検出部36からの位置情報により、保守員の位置を推定することができる。
本実施形態において、エレベータ制御装置1の運転切り替え部131は、保守員がピットで作業中であると判断した場合に、点検モードから通常運転モードへの切り替えを禁止する。これにより、保守員の安全を確保することができる。
本実施形態において、運転状態判断部331、位置推定部332、危険判断部333は、携帯端末3の端末制御部33に含まれるとして説明したが、これらはエレベータ制御装置1のエレベータ制御部13に含まれてもよい。この場合、エレベータ制御部13は、通信部11を経由して、例えば危険判断部333の判断結果に応じた警告指令を携帯端末3へ送信する。携帯端末3の端末制御部33は、通信部31を経由して警告指令を受信する。そして、警告部334によりこの警告指令に対応した警告が発せられる。
(第2の実施形態)
本実施形態においては、第1の実施形態に係るエレベータシステムAの変形例について説明する。第1の実施形態では、エレベータが1機である場合について説明したが、本実施形態においては、隣接する複数のエレベータが存在する場合における携帯端末3の危険判断について説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成についての説明は省略する。
本実施形態においては、エレベータ制御装置1により制御されるエレベータを主エレベータと称し、主エレベータに隣接するエレベータを隣接エレベータと称する。以下では、隣接エレベータが1機である場合について説明するが、隣接エレベータは複数存在してもよい。
図4は本実施形態に係るエレベータシステムBの構成を例示するブロック図である。
エレベータシステムBは、第1の実施形態に係るエレベータシステムAに加え、隣接エレベータ制御装置2、遠隔監視センタ4を含む。
隣接エレベータ制御装置2は、隣接エレベータを制御する。隣接エレベータ制御装置2の構成は、エレベータ制御装置1の構成と同様である。なお、隣接エレベータ制御装置2は、隣接エレベータの数に対応し複数存在する。
隣接エレベータ制御装置2は、エレベータ制御装置1と同等の機能を有する通信部21、第2記憶部22を含む。
通信部21は、エレベータ制御装置1の通信部11との間で、近距離無線通信を行う。また、通信部11、通信部21は、後述するネットワークNを経由して遠隔監視センタ4との間でも無線通信可能であってもよい。
第2記憶部22は、例えば、隣接エレベータ動作情報D21、隣接かご位置情報D22を含む。また、これらの情報の総称を隣接エレベータ情報D20とする。隣接エレベータ制御装置2における隣接エレベータ動作情報D21、隣接かご位置情報D22は、それぞれエレベータ制御装置1におけるエレベータ動作情報D11、かご位置情報D12と同様の情報を示す。エレベータ制御装置1のエレベータ制御部13は、通信部11を経由してこの隣接エレベータ動作情報D21、隣接かご位置情報D22を受信し、第1記憶部12に格納する。
遠隔監視センタ4は、エレベータの運転状態を遠隔監視する情報処理装置である。遠隔監視センタは、通信部41、遠隔記憶部42、遠隔監視制御部43を備える。
通信部41は、エレベータ制御装置1、隣接エレベータ制御装置2、携帯端末3との間の通信処理を行う。遠隔監視センタ4は、通常、エレベータの存在する場所とは離れた場所にあるため、遠隔監視センタ4とエレベータ制御装置1、隣接エレベータ制御装置2、携帯端末3との通信は、ネットワークNを経由しての広域(又は長距離)通信であることが望ましい。ネットワークNは、例えば携帯電話回線網、無線LANなどの無線通信であるが、これに限定されるものではなく、他の通信形態でもよい。
遠隔記憶部42は、遠隔監視制御部43が通信部41を経由して複数のエレベータ制御装置より取得したエレベータ動作情報、かご位置情報、スイッチ情報などを、広域エレベータ情報D40として格納する。広域エレベータ情報D40は、エレベータ制御装置1のエレベータ動作情報D11、かご位置情報D12、隣接エレベータ制御装置2の隣接エレベータ動作情報D21、隣接かご位置情報D22のうち少なくとも1つを含む。広域エレベータ情報D40は、遠隔監視センタ4が管理する各物件のエレベータ制御装置と通信可能でもよく、又は、あらかじめ決められた一定の地域もしくは範囲のエレベータ制御装置と通信可能でもよい。
遠隔監視制御部43は、遠隔監視センタ4全体の制御を行う。このため、遠隔監視制御部43は、内部バスなどにより、通信部41、遠隔記憶部42とそれぞれ相互に接続される。遠隔監視制御部43は、例えば、CPUなどのプロセッサである。
本実施形態において、携帯端末3の端末制御部33は、通信部31を経由して、エレベータ制御装置1の第1記憶部12に格納されているエレベータ情報D10に加え、隣接エレベータ制御装置2の第2記憶部22に格納されている隣接エレベータ情報D20を受信する。端末制御部33の運転状態判断部331は、主エレベータのかごの運転状態に加えて、隣接エレベータのかごの運転状態を判断する。また、端末制御部33の危険判断部333は、保守員が作業中の主エレベータだけでなく、隣接エレベータのかごの運転状態も加味して保守員の危険を判断する。
なお、携帯端末3は、エレベータ制御装置1又は隣接エレベータ制御装置2との近距離無線通信により、遠隔監視センタ4を経由せずにエレベータ情報D10及び隣接エレベータ情報D20を取得可能である。この場合、遠隔監視センタ4は、エレベータシステムBに含まれなくてもよい。
図5は、本実施形態に係るエレベータシステムBの処理を例示するフローチャートである。より具体的には、図5は、エレベータシステムAのステップS101〜S105(図2参照)の処理を、本実施形態に係るエレベータシステムBに対応させたものである。
ステップS201は、ステップS101(図2参照)と同様である。すなわち、携帯端末3の端末制御部33は、エレベータ制御装置1に対しエレベータ情報D10の取得要求を送信する。
ステップS202において、エレベータ制御装置1は、さらに隣接エレベータ制御装置2に隣接エレベータ情報D20の取得要求を送信する。
ステップS203aにおいて、隣接エレベータ制御装置2は、通信部21を経由してエレベータ情報の取得要求を受信し、第2記憶部22より隣接エレベータ情報D20を読み出し、通信部21を経由してエレベータ制御装置1へ当該隣接エレベータ情報D20を送信する。
また、ステップS203bにおいて、エレベータ制御装置1のエレベータ制御部13は、ステップS102(図2参照)と同様に、エレベータ情報D10を読み出す。
そして、ステップS204において、エレベータ制御装置1のエレベータ制御部13は、通信部11を経由して、ステップS203a及びステップS203bの処理により得られたエレベータ情報D10及び隣接エレベータ情報D20を携帯端末3へ送信する。
ステップS205において、携帯端末3の端末制御部33は、受信したエレベータ情報D10及び隣接エレベータ情報D20を、通信部31を経由して受信し、端末記憶部32に格納する。さらに、運転状態判断部331は、ステップS103の処理(主エレベータのかごの運転状態を判断する処理、図2参照)に加え、端末記憶部32より隣接エレベータ動作情報D21、隣接かご位置情報D22を読み出し、隣接エレベータのかごの運転状態を判断する。
ステップS206の処理は、ステップS104(図2参照)の処理と同様である。
ステップS207において、危険判断部333は、ステップS205で得られた主エレベータ及び隣接エレベータのかごの運転状態と、ステップS206で得られた保守員の位置とに基づき、作業中の保守員が危険な状態であるか否かを判断する。なお、本実施形態では、主エレベータのかごの運転状態に加え、隣接エレベータのかごの運転状態を含めた危険判断の論理を用いる。危険判断部333の処理の詳細は、図6で後述する。
ステップS207以降は、ステップS106以降の処理(図2参照)に続く。
なお、携帯端末3とエレベータ制御装置1との通信、及び、エレベータ制御装置1と隣接エレベータ制御装置2との通信は、ネットワークNを経由した通信であってもよい。
また、ステップS203〜S205において、携帯端末3は、エレベータ制御装置1を経由する代わりにネットワークNを経由して、隣接エレベータ制御装置2より直接、隣接エレベータ情報D20を受信してもよい。
また、隣接エレベータ情報D20及びエレベータ情報D10に含まれる1つ以上の情報は、所定のタイミングで遠隔監視センタ4に送信され、遠隔記憶部42に広域エレベータ情報D40として記憶されてもよい。この場合、携帯端末3は、エレベータ制御装置1との通信に代えて、遠隔監視センタ4との通信により、隣接エレベータ情報D20及びエレベータ情報D10に含まれる情報のうち必要な情報を受信してもよい。
図6は、本実施形態に係る危険判断テーブルT2を例示するデータ構造図である。
危険判断テーブルT2は、危険判断テーブルT1に加え、隣接エレベータ運転状態E5を関連付ける。隣接エレベータ運転状態E5は、エレベータ運転状態E1と同様のパラメータにより表現されることが望ましい。なお、本実施形態では、エレベータ運転状態E1は主エレベータのかごの運転状態を示す。
図6の条件No.1〜No.5は、図3の条件No.1〜No.5と同じである。条件No.6〜No.8は、隣接エレベータ運転状態E5を含めた危険判断の条件である。以下、条件No.6〜No.8の具体的な危険判断の条件について説明する。
条件No.6では、隣接エレベータ運転状態E5が上昇又は下降を示し、保守員位置E2がかご上であり、他の条件E3として隣接エレベータのかごの速度が一定のしきい値以上である場合、危険判断部333は、保守員が危険であると判断し、警告音の発生及び警告の表示を行う。この場合、保守員と隣接エレベータのかご又はカウンターウェイトとの接触の危険が予想される。なお、条件No.6においては、条件No.1と同様、警告内容E4は、各判断項目のパラメータに応じて変化してもよい。
条件No.7は、条件No.2のエレベータ運転状態E1の条件を隣接エレベータ運転状態E5に代えた条件であり、条件No.2と同様である。この場合、ピット内の保守員に対する危険度は、主エレベータが下降する場合よりも隣接エレベータが下降する場合の方が低い。したがって、例えば、条件No.7の警告内容E4に示す警告音は、条件No.2の警告内容E4に示す警告音より小さくてもよい。
条件No.8は、エレベータ運転状態E1が通常運転を示し、隣接エレベータ運転状態E5が点検運転を示す場合に、危険判断部333は、隣接エレベータで保守作業中であると判断し、携帯端末3に対して警告の表示などを行う。この場合、携帯端末3を持つ主エレベータの保守員に対し、隣接エレベータで他の保守員が作業中である旨の注意喚起を行うことで、隣接エレベータで作業中の保守員の安全を確保可能である。
なお、危険判断テーブルT2において、条件を2つ以上満たす場合は、危険判断部は、危険度が大きいと判断し、警告内容E4に示す警告とは異なった警告を行ってもよい。例えば、保守員位置E2がかご上であり、エレベータ運転状態E1及び隣接エレベータ運転状態E5がいずれも上昇又は下降を示す場合は、条件No.1及び条件No.6の双方を満たす。この場合、保守員と隣接エレベータのかご又はカウンターウェイトとの相対速度が速くなり、条件No.1及び条件No.6の状況よりも危険度が大きいと判断される。したがって、危険判断部333は、条件No.1及び条件No.6の警告内容E4よりもさらに大きな音量又は緊急度の高い表示で警告を発してもよい。
以上述べた本実施形態においては、携帯端末3は、エレベータ情報D10に加え、隣接エレベータ情報D20を取得する。危険判断部333は、エレベータ情報D10に基づいて得られたエレベータ運転状態E1と、隣接エレベータ情報D20に基づいて得られた隣接エレベータ運転状態E5を含む、あらかじめ定められた条件により保守員の危険を判断する。これにより、エレベータ昇降路内で作業中の保守員の安全をより高めることができる。
本実施形態において、危険判断部333が判断する条件には、隣接エレベータで保守作業中であると推定する場合が含まれていてもよい。この場合、主エレベータの保守員の保持する携帯端末3に注意喚起を行うことにより、隣接エレベータの保守員の安全を確保することができる。
本実施形態において、危険判断部333は、あらかじめ定められた条件のうち複数の条件を満たすと判断した場合に、警告内容を変化させる。これにより、保守員がより危険を察知しやすくなり、保守員の安全を高めることができる。
本実施形態において、エレベータ制御装置1は、携帯端末3よりエレベータ情報D10の取得要求を受信した際に、隣接エレベータの有無を確認する。そして隣接エレベータが存在する場合、エレベータ制御装置1は、隣接エレベータ制御装置2より隣接エレベータ情報D20を取得し、取得した隣接エレベータ情報D20を第1記憶部12に格納する。これにより、携帯端末3は、隣接エレベータの存在を意識することなく、エレベータ制御装置1よりエレベータ情報D10及び隣接エレベータ情報D20を取得可能である。
本実施形態においては、エレベータシステムBに遠隔監視センタ4を含むことにより、エレベータ制御装置1が隣接エレベータ制御装置2と通信不可である場合、又は、隣接エレベータ制御装置2より十分な情報が得られない場合でも、携帯端末3は、遠隔監視センタ4を経由して隣接エレベータ情報D20を取得可能である。また、エレベータ制御装置1と携帯端末3との間においても同様であり、携帯端末3は遠隔監視センタ4を経由してエレベータ情報D10を取得可能である。これにより、エレベータシステムB内の通信の安定性が増す。
本発明の各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ制御装置、3…携帯端末、11…通信部、12…第1記憶部、13…エレベータ制御部、31…通信部、32…端末記憶部、33…端末制御部、34…スピーカ、35…表示部、36…位置情報検出部、131…運転切り替え部、331…運転状態判断部、332…位置推定部、333…危険判断部、334…警告部、A…エレベータシステム、D10…エレベータ情報、D11…エレベータ動作情報、D12…かご位置情報、D13…スイッチ情報。

Claims (7)

  1. エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置と、
    保守員が携帯可能であり、前記エレベータ制御装置から少なくともかご位置情報及びスイッチ情報を取得する端末装置と、
    を備えるエレベータシステムであって、
    前記エレベータ制御装置は、前記エレベータが通常運転する際の運転モードである第1の運転モードと、前記保守員が前記エレベータの保守点検を行う際の運転モードである第2の運転モードとを切り替える運転切り替え手段を備え、
    前記端末装置は、
    前記かご位置情報に基づいて前記エレベータの運転状態を判断する運転状態判断手段と、
    前記スイッチ情報に基づいて前記保守員の位置を推定する位置推定手段と、
    前記スイッチ情報が前記エレベータのかご上又は前記エレベータの昇降路のピット内を示し、かつ前記運転モードが前記第1の運転モードである場合に、前記保守員が危険な状態であると判断する危険判断手段と、
    前記危険判断手段により前記保守員が危険な状態であると判断された場合に警告を発する警告手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  2. 第1のエレベータの運転を制御する第1のエレベータ制御装置と、
    前記第1のエレベータに隣接する第2のエレベータの運転を制御する第2のエレベータ制御装置と、
    保守員が携帯可能であり、前記第1のエレベータ制御装置から少なくとも第1のかご位置情報及びスイッチ情報を含む第1のエレベータ情報を取得し、前記第2のエレベータ制御装置から少なくとも第2のかご位置情報を含む第2のエレベータ情報を取得する端末装置と、
    を備えるエレベータシステムであって、
    前記端末装置は、
    前記第1のかご位置情報に基づいて前記第1のエレベータの運転状態を判断し、前記第2のかご位置情報より前記第2のエレベータの運転状態を判断する運転状態判断手段と、
    前記スイッチ情報に基づいて前記保守員の位置を推定する位置推定手段と、
    前記スイッチ情報が前記第1のエレベータのかご上を示し、かつ前記運転状態判断手段により前記第2のエレベータのかごの速度が所定のしきい値以上であると判断された場合に、前記保守員が危険な状態であると判断する危険判断手段と、
    前記危険判断手段により前記保守員が危険な状態であると判断された場合に警告を発する警告手段と、
    を備えることを特徴とするエレベータシステム。
  3. 前記危険判断手段は、前記スイッチ情報が前記第1のエレベータの昇降路のピット内を示し、かつ前記運転状態判断手段により前記第2のエレベータが下降するとともに前記第2のエレベータのかご位置が前記ピットに接近している場合に、前記保守員が危険な状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項に記載のエレベータシステム。
  4. 前記危険判断手段は、前記エレベータの運転状態の変化に伴い、前記警告の内容を変化させる
    ことを特徴とする請求項に記載のエレベータシステム。
  5. 前記危険判断手段は、前記位置推定手段により複数の保守員の位置が検出される場合に、前記複数の保守員の位置に応じて警告の内容を変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステム。
  6. 前記運転切り替え手段は、前記危険判断手段により前記保守員が安全でないと判断された場合に、前記第1の運転モードによる前記エレベータの運転を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータシステム。
  7. 前記第1のエレベータと前記第2のエレベータの運転状態をネットワークを介して監視する遠隔監視装置をさらに備え、
    前記端末装置は、前記第1のエレベータ情報と前記第2のエレベータ情報のうち少なくとも一方を前記遠隔監視装置より取得する
    ことを特徴とする請求項に記載のエレベータシステム。
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