JP6081559B1 - エレベータのピット点検運転用安全装置 - Google Patents

エレベータのピット点検運転用安全装置 Download PDF

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Abstract

【課題】点検者が乗りかごからピットに降りて、ピットの点検作業を実施する間、乗りかごが不意に下降しても当該作業者の安全を確保する。【解決手段】本発明の実施形態によるピット点検運転用安全装置は、乗りかご15の下部が点検作業員と接触ない高さの下降制限位置に、乗りかご15の下方への移動を規制する下降制限手段22、27と、乗りかご15がピット12内に降下し、ピット12に点検作業員が出入り可能な高さで停止した後に、乗りかご15がピット12内で一度上昇してから、再度下降した場合に、下降制限手段を作動させる下降制限制御手段と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータのピット点検運転用安全装置に関する。
エレベータ昇降路の最下部はピットと呼ばれ、このピットには、緩衝器をはじめとして各種の機器が設置されている。ピットでの点検・保守作業を行う場合には、点検作業員は最下階の乗場から梯子を利用してピットに降りて、ピットに設置されている各種機器の点検・保守作業を行っている。点検作業員は、ピットでの点検作業が終わると、梯子を登って、乗場に戻ることになる。
最下階からピットの床までは、数メートルの高さがあり、梯子を使った昇り降りには、危険を伴う。一般には、安全帯フックがないことが多いため、点検作業員は、安全帯を着用せずに乗場から梯子に乗り移っているのが現状である。
ところで、エレベータには、低昇降行程エレベータといわれるエレベータがある。このエレベータは、例えば、最下階の乗場と、その上階の乗場の間の昇降行程が通常よりも短くなっているようなエレベータである。
従来、低昇降行程エレベータのピットでの点検作業を実施する場合、乗りかごを最下階の上階に移動させてから、点検作業員は、最下階から梯子を使ってピットに降りることになる。
乗りかごには、かご出入口の床部から下方に延びるようにエプロンと呼ばれるプレートが取り付けられている。停電や何らかの異常が発生した場合、乗りかごの停止位置が正規の位置よりも大きく上方にずれてしまうことがある。この場合、乗りかごの床部と乗場床部との間には、大きな隙間が開いてしまい、エレベータ利用者がこの隙間から昇降路に転落する虞がある。エプロンは、かかる転落事故を未然に防止するために、乗りかごの床部と乗場床部との間にできる隙間を塞ぐためのプレートである(特許文献1参照)。
ところが、低昇降行程エレベータでのピット点検の場合、乗りかごが上の階に移動しても、行程が短いため、最下階の乗場出入口までエプロンが延在して、出入口を塞いでしまうことがある。従来は、ピットに出入りできるように、点検作業に先立って、乗りかごからエプロンを取り外さなければならない場合があった。
そこで、最近では、乗りかごを最下階の乗場よりもさらに下降できる限界まで下げられるようにして、点検作業員が乗りかごの中からピットに直接降りられるようにすることが検討されている。
特開2005−145610号公報
エレベータでは、乗りかごの着床位置が通常の昇降範囲から外れると、安全装置が作動して、乗りかごは緊急停止するようになっている。このため、ピット点検運転の時には、安全装置を無効にして、乗りかごがピット内を下降できる限界まで下げられるようにすることが考えられる。
点検者がピットの床に降り立った後には、点検作業のスペースを確保するために、乗りかごを一度上昇させることになる。点検作業が終了すると、今度は、点検者が乗りかごに乗り込めるように、乗りかごを再度下降させる必要がある。
ところが、安全装置は切り離された状態になっているので、万一、不意に乗りかごが下降すると、点検者は乗りかごに衝突したり挟まれる危険性がある。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、点検者が乗りかごの中からピットに降りて、ピットの点検作業を実施する間、乗りかごが不意に下降した場合でも当該作業者の安全を確保できるようにしたエレベータのピット点検運転用安全装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の実施形態は、乗りかごからエレベータ昇降路のピットに直接出入りした場合に、前記ピットにいる点検作業員の安全を確保するための安全装置であって、前記乗りかごの下部が点検作業員と接触ない高さの下降制限位置に、当該乗りかごの下方への移動を規制する下降制限手段と、前記乗りかごがピット内に降下し、当該ピットに点検作業員が出入り可能な高さで停止した後に、乗りかごが前記ピット内で一度上昇してから、再度下降した場合に、前記下降制限手段を作動させる下降制限制御手段と、を備えることを特徴とするものである。
本発明の第1実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置が適用される昇降路の断面図である。 第1実施形態において、乗りかごが下降限界位置まで下がった状態を示す昇降路の断面図である。 第1実施形態において、ピット点検運転用安全装置が作動して乗りかごが即時停止した状態を示す昇降路の断面図である。 本発明の第1実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置が適用される昇降路の断面図である。 本発明の第2実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置が適用される昇降路の断面図である。 第3実施形態において、人感センサの配置を示すエプロンの正面図である。 本発明の第3実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態乃至第4実施形態が適用される低昇降行程エレベータの昇降路を示す断面図である。
以下、本発明によるエレベータのピット点検運転用安全装置の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるピット点検運転用安全装置が適用されるエレベータの昇降路下部のピットを示す図である。図1において、参照番号10は、昇降路を示す。この昇降路10では、上階乗場13の下の階が最下階乗場14になっている。最下階乗場14から下がピット12になっている。参照番号15は、乗りかごを示している。乗りかご15には、かごドア16、17が設けられている。最下階乗場14の出入口には、ホールドア18が設置され、上階乗場13にはホールドア19が設置されている。乗りかご15のかご床部には、下方に延びるようにエプロン8a、8bが取り付けられている。
エレベータの通常運転では、最下階乗場14から下には、乗りかご15は下降しない。これを保証するために、エプロン8bの所定位置には、通常運転用の第1リミットスイッチ20が配置されている。
この実施形態では、点検作業のために点検作業員がピット12に出入りする場合に、従来のように梯子を使わずに、乗りかご15を利用する。したがって、ピット12内の点検作業時には、乗りかご15を最下階乗場14での着床位置よりさらに下に下降させる必要がある。
他方、乗りかご15が下降したときに、ピット12にいる点検作業員の安全を確保する必要もあるために、点検運転用の第2のリミットスイッチ22がリミットスイッチ20の下方に配置されている。この第2リミットスイッチ22は、ドグ27とともに、ドグ27の位置によって規定された下降制限位置から乗りかご15が下降しないように制限する下降制限手段を構成している。この実施形態では、下降制限位置は、ピット12内にいる点検作業者とエプロン8a、8bの下端との接触が回避できる高さである。
乗りかご15の上には、エレベータの運転を通常運転と点検運転の間で切り換える点検スイッチ24が配置されている。点検運転モードに切り換わると、乗りかご15の上に乗った点検作業員の手動操作により、乗りかご15をゆっくりとした低速度で昇降させ、停止させることができるようになっている。
通常運転用の第1リミットスイッチ20と、ピット点検運転用の第2リミットスイッチ22および点検スイッチ24は、テールコード25を介して、制御盤26が備える制御装置28に接続されている。制御装置28は、エレベータの通常運転制御を管理するほか、ピット点検運転時には、図4に示すフローチャートで示される安全システムを動作させるようになっている。
次に、本実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置の作用および効果について、図1乃至図4を参照して説明する。
ピット点検は、最低でも2人の点検作業員によって実施される。一人は、乗りかご15の上に乗り、乗りかご15の運転を操作し、もう一人は、ピット12に降りるために、最下階乗場14から乗りかご15の中に乗り込むことになる。
かご上にある点検スイッチ24が操作されると、以下のようにピット点検運転が開始される(ステップS10)。図1において、ピット点検運転では、乗りかご15は、最下階の乗場14での着床位置からさらにピット12内に下降していくので、制御装置28は、通常運転用の第1リミットスイッチ20および第2リミットスイッチ22が効かないように無効化しておく(ステップS11)。
次に、図2に示されるように、乗りかご15は、下降できる限界まで下降する(ステップS12)。この下降限界とは、例えば、乗りかご14がバッファ30に衝突する直前の高さ位置であって、かつエプロン8a、8bの下端がピット12の床に届かない高さ位置である。この高さであれば、点検作業員は、かごドア16またはかごドア17を開けてピット12の床に安全に降り立つことができる(ステップS13)。
ピット12内に設置された各種機器、設備、配線等を点検する場合、乗りかご15がそのまま下降限界位置に停止していると、乗りかご15が邪魔になって、点検作業用のスペースを確保することができない。そこで、そこで、乗りかご15を、所定の高さ、例えば最下階乗場14よりも上の位置まで上昇させる(ステップS14)。これによって、点検作業員がエプロン8a、8bに頭をぶつけることなく、安全に点検作業を行えるスペースを確保することができる。以後、ピット12内の点検作業員は、規定の点検作業を実施する。
ピット12内の点検作業が行われる間、乗りかご15の下降の動きは、制御装置28によって監視される。従って、ピット点検運転用の第2リミットスイッチ22は有効にしておく(ステップS15)。
点検作業の間に発生する可能性のある危険な状況としては、例えば、ピット12内で点検作業が行われている間、かご上の点検作業員の誤操作などの原因によって、不意に乗りかご15が下降する可能性が考えられる。
また、点検作業が終わって、ピット内の作業員が乗りかご15に乗り込む場面で、ピット12内の点検作業員とかご上の点検作業員との連係が悪く、乗りかご15が不意に下降するような事態が生じる可能性が考えられる。
そこで、ピット12内に点検作業員がいるにも関わらず、乗りかご15が不意に下降を始めると(ステップS16のyes)、第2リミットスイッチ22をドグがオンにする位置まで下がった時点で(ステップS17のyes)、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS18)。この時、図3に示されるように、乗りかご15は、エプロン19の下端が点検作業員の頭より高い位置に停止するので、エプロン8a、8bとの接触を防止し、点検作業員の安全を確保することができる。
この場合、点検作業が途中であれば(ステップS19のNo)、ステップS14に戻り、 再度、作業スペースを確保するために乗りかご15を所定高さまで上昇させてから、点検作業を続けることになる。
これに対して、点検作業が終了している場合には、作業員が、ピット12内の安全な場所に退避してから、乗りかご15を下降限界位置まで下げる(ステップS20)。点検作業員は、かごドア16、17を開けて、かご室内に乗り込むことができる。その後、乗りかご12は上昇して(ステップS22)、最下階乗場14に着床する(ステップS23)。点検作業員は、かごドア17を開けて最下階乗場11に戻ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置について、図5、図6を参照して説明する。
この第2実施形態は、乗りかご15の下部に、乗りかご15が下降していることをピット12内にいる点検作業員に警告する警報装置として、ブザー40および警告灯42を配置した実施の形態である。
以下、図6のフローチャートを参照しながら、第2実施形態によるピット点検運転用安全装置の作用について説明する。
ピット点検運転が開始されると(ステップS10)、乗りかご15は、最下階乗場14での着床位置からさらにピット12内に下降していくので、あらかじめ通常運転用の第1リミットスイッチ20および第2リミットスイッチ22が効かないように無効化しておく(ステップS11)。
次に、乗りかご15は、下降できる限界まで下降する(ステップS12)。この高さであれば、点検作業員は、かごドア16を開けてピット12の床に安全に降り立つことができる(ステップS13)。
その後、点検作業用のスペースを確保するために、乗りかご15が所定の高さ、例えば最下階乗場14よりも上の位置まで上昇する(ステップS14)。以後、ピット12内の点検作業員は、規定の点検作業を実施する。
ピット12内の点検作業が行われる間、乗りかご15の下降の動きは、制御装置28によって監視される。従って、第2リミットスイッチ22は有効にしておく(ステップS15)。
点検作業の間に発生する可能性のある危険な状況としては、例えば、ピット12内で点検作業が行われている間、かご上の点検作業員の誤操作などの原因によって、不意に乗りかご15が下降する可能性が考えられる。
また、点検作業が終わって、ピット12内の作業員が乗りかご15に乗り込む場面で、ピット12内の点検作業員とかご上の点検作業員との連係が悪く、乗りかごが不意に下降するような事態が生じる可能性が考えられる。
そこで、ピット12内に点検作業員がいるにも関わらず、乗りかご15が不意に下降を始めると(ステップS16のyes)、制御装置28は、ブザー40を鳴動させるとともに、警告灯42を点滅させる(ステップS24)。これによって、点検作業員には、乗りかご15が下降を始めることが警告される。
さらに、第1実施形態と同様に、乗りかご15が第2リミットスイッチ22をオンにする位置まで下がった時点で(ステップS17のyes)、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS18)。
この時、点検作業員は、ブザー40および警報灯42による警告を受けて、安全な場所に退避しているが、万一、点検作業が乗りかご15の下にいたとしても、乗りかご15は、エプロン8a、8bの下端が点検作業員の頭より高い位置に停止するので、エプロン8a、8bとの接触を防止し、点検作業員の安全を確保することができる。
この場合、点検作業が途中であれば(ステップS19のNo)、ステップS14に戻り、 再度、作業スペースを確保するために乗りかご15を所定高さまで上昇させてから、点検作業を続けることになる。
これに対して、点検作業が終了している場合には、点検作業員が、ピット12内の安全な場所に退避してから、乗りかご15を下降限界位置まで下げる(ステップS20)。この時も、乗りかご15が下降を始めると、制御装置28は、ブザー40を鳴動させるとともに、警報灯42を点滅させる(ステップS25)。これによって、点検作業員には、乗りかご15が下降を始めることが警告される。
乗りかご15が停止すると、点検作業員は、かごドア18を開けて、かご室内に乗る込むことができる(ステップS21)。その後、乗りかご15は上昇して(ステップS22)、最下階14乗場に着床する(ステップS23)。点検作業員は、かごドア17を開けて最下階乗場14に戻ることができる。
(第3実施形態)
次に、図7は、本発明の第3実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置を示す図である。
この第3実施形態は、乗りかご15のエプロン8bに、乗りかご15の下に点検作業員がいることを検知する人感センサ44を配置した実施の形態である。人感センサ44は、図8に示されるように、複数個分散して配置されており、人感センサ44に死角が生じないようにしている。
以下、図9のフローチャートを参照しながら、第2実施形態によるピット点検運転用安全装置の作用について説明する。
ピット点検運転が開始されると(ステップS10)、乗りかご15は、最下階乗場14での着床位置からさらにピット12内に下降していくので、あらかじめ通常運転用の第1リミットスイッチ20および第2リミットスイッチ22が効かないように無効化しておく(ステップS11)。
次に、乗りかご15は、下降できる限界まで下降する(ステップS12)。この高さであれば、点検作業員は、かごドア18を開けてピット12の床に安全に降り立つことができる(ステップS13)。
乗りかご15が下降限界まで降下する間、万一、人がピット12に存在することが人感センサ45により検知されると、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS27)。
乗りかご15から点検作業員がピット12に降りた後は、点検作業用のスペースを確保するために、乗りかご15は所定の高さ、例えば最下階の乗場14よりも上の位置まで上昇する(ステップS14)。以後、ピット12内の点検作業員は、規定の点検作業を実施する。
ピット12内の点検作業が行われる間、乗りかご15の下降の動きは、制御装置28によって監視される。従って、第2リミットスイッチ22は有効にしておく(ステップS15)。
ピット内に点検作業員がいるにも関わらず、乗りかご15が不意に下降を始め(ステップS16のyes)、乗りかご15が第2リミットスイッチ22をオンにする位置まで下がった時点で(ステップS17のyes)、第1実施形態と同様に、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS18)。
この時、万一、点検作業員が乗りかご15の下にいたとしても、乗りかご15は、エプロン8a、8bの下端が点検作業員の頭より高い位置に停止するので、エプロン8a、8bとの接触を防止し、点検作業員の安全を確保することができる。
この場合、点検作業が途中であれば(ステップS19のNo)、ステップS14に戻り、 再度、作業スペースを確保するために乗りかご15を所定高さまで上昇させてから、点検作業を続けることになる。
これに対して、点検作業が終了している場合には、作業員が、ピット12内の安全な場所に退避してから、乗りかご15を下降限界位置まで下げる(ステップS20)。この時も、万一、人がピット12に存在することが人感センサ45により検知されると(ステップS28のyes)、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS18)。
その後、乗りかご15が下限限界まで降下し(ステップS20)、停止すると、点検作業員は、かごドア18を開けて、かご室内に乗る込むことができる(ステップS21)。その後、乗りかご15は上昇して(ステップS22)、最下階乗場14に着床する(ステップS23)。点検作業員は、かごドア17を開けて下階乗場14に戻ることができる。
以上のような第3実施形態によれば、人感センサ45を組み合わせることで、二重のチェックが働きくので、安全性をより一層高めることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態によるエレベータのピット点検運転用安全装置について、図10を参照して説明する。
この第4実施形態は、かごドア16または17が開いたまま乗りかご15が移動を始めた場合、乗りかご15を即時停止するようにした実施形態である。
以下、図10のフローチャートを参照しながら、第4実施形態によるピット点検運転用安全装置の作用について説明する。
ピット点検運転が開始されると(ステップS10)、乗りかご15は、最下階乗場14での着床位置からさらにピット12内に下降していくので、あらかじめ通常運転用の第1リミットスイッチ20および第2リミットスイッチ22が効かないように無効化しておく(ステップS11)。
次に、乗りかご15は、下降できる限界まで下降する(ステップS12)。この間、乗りかご15が、かごドア16またはかごドア17が開いたまま移動することがあり得る。万一、点検作業員が乗りかご15から外に体を出すと、壁に体をぶつけたり、乗りかごと壁の間に挟まれる虞がある。
そこで、乗りかご15が下降限界まで降下する間、かごドアが開いていることが制御装置28によって検知されると(ステップS30)、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS27)。
乗りかご15が下降限界で停止してから、点検作業員がピット12に降りた後は、点検作業用のスペースを確保するために、乗りかご15は所定の高さ、例えば最下階の乗場14よりも上の位置まで上昇する(ステップS14)。以後、ピット内の点検作業員は、規定の点検作業を実施する。
ピット内の点検作業が行われる間、乗りかご15の下降の動きは、制御装置28によって監視される。従って、第2リミットスイッチ22は有効にしておく(ステップS15)。
ピット内に点検作業員がいるにも関わらず、乗りかご15が不意に下降を始め(ステップS16)、乗りかご15が第2リミットスイッチ22をオンにする位置まで下がった時点で(ステップS17のyes)、第1実施形態と同様に、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS18)。
この時、万一、点検作業員が乗りかご15の下にいたとしても、乗りかご15は、エプロン8a、8bの下端が点検作業員の頭より高い位置に停止するので、エプロン8a、8bとの接触を防止し、点検作業員の安全を確保することができる。
この場合、点検作業が途中であれば(ステップS19のNo)、ステップS14に戻り、 再度、作業スペースを確保するために乗りかご15を所定高さまで上昇させてから、点検作業を続けることになる。
これに対して、点検作業が終了している場合には、作業員が、ピット内の安全な場所に退避してから、乗りかご15を下降限界位置まで下げる(ステップS20)。乗りかご15が停止すると、点検作業員は、かごドア16またはかごドア17を開けて、かご室内に乗る込むことができる(ステップS21)。その後、乗りかご15は上昇して(ステップS22)、最下階の乗場14に着床する。この間、かごドア16またはかごドア17が開いていることが制御装置28によって検知されると(ステップS31のyes)、制御装置28は、巻上機のブレーキを作動させるなどして、乗りかご15を即時停止させる(ステップS32)。その後、乗りかご15は、最下階乗場14に着床する(ステップS23)。点検作業員は、かごドア17を開けて最下階乗場14に戻ることができる。
以上、説明した第1実施形態乃至第4実施形態のピット点検運転用安全装置は、図11に示すような低昇降行程エレベータの昇降路にも適用することができる。
この低昇降行程エレベータでは、最下階乗場14と上階乗場13の間の昇降行程は、図1に示した通常のエレベータの停止階間隔に比べると、かなり短くなっている。この低昇降行程エレベータでは、乗りかご15が上階乗場13に着床した状態では、乗りかご15に取り付けられているエプロン8a、8bが最下階乗場13の出入口を塞ぐくらいに短い昇降行程である。
このような低昇降行程エレベータでは、乗りかご15に乗って直接ピット12に出入りすると、エプロン8a8bを事前に取り外す必要がなくなる。したがって、第1実施形態乃至第4実施形態のピット点検運転用安全装置を低昇降行程エレベータに適用することで、乗りかご15から直接ピット12に出入りする点検作業員の安全を確実に確保することができる。
以上、本発明に係るエレベータのピット点検運転用安全装置について、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
8a、8b…エプロン、10…昇降路、12…ピット、13…上階乗場、14…最下階乗場、15…乗りかご、16…かごドア、17…かごドア、18…ホールドア、19…ホールドア、20…通常運転用の第1リミットスイッチ、22…ピット点検運転用の第2リミットスイッチ、27…ドグ、26…制御盤、28…制御装置

Claims (5)

  1. 乗りかごからエレベータ昇降路のピットに直接出入りした場合に、前記ピットにいる点検作業員の安全を確保するための安全装置であって、前記乗りかごの下部が点検作業員と接触ない高さの下降制限位置に、当該乗りかごの下方への移動を規制する下降制限手段と、前記乗りかごがピット内に降下し、当該ピットに点検作業員が出入り可能な、前記下降制限位置よりも下方に位置する下降限界で停止した後に、乗りかごが前記ピット内で前記下降制限位置の上方まで一度上昇してから、再度下降した場合に、前記下降制限手段を作動させる下降制限制御手段と、を備えることを特徴とするエレベータのピット点検運転用安全装置。
  2. 前記下降制限位置は、前記乗りかごの下部に取り付けられたエプロンの下端と前記ピットにいる作業員との接触を回避可能な位置であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピット点検運転用安全装置。
  3. 前記乗りかごの下部には、警報装置および/または警告灯が配置され、前記乗りかごが前記ピット内で一度上昇してから再度下降した場合に警報装置による警報および/または警告灯の点滅により、ピットにいる作業員に警告することを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピット点検運転用安全装置。
  4. 前記下降制限手段は、前記乗りかごが、かごドアが開いたまま前記ピット内で移動を開始したときは、即時に前記乗りかごを停止させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのピット点検運転用安全装置。
  5. 前記エレベータ昇降路は、低昇降行程エレベータの昇降路であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載のエレベータのピット点検運転用安全装置。
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