JP6415315B2 - 塗膜形成方法、塗膜および塗装物 - Google Patents

塗膜形成方法、塗膜および塗装物 Download PDF

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Description

本発明は、クロムめっき層への塗膜形成方法、これにより形成され塗膜および塗装物に関する。さらに詳細には、基材上に形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層に塗膜を形成する塗膜形成方法、これにより形成され塗膜、ならびに車両用等の光輝金属部品などの塗装物に関するものである。
住宅、自動車、自動二輪車などに、意匠性付与などを目的とする装飾部材として、黒色クロムめっき層を備えた光輝部材が用いられている。光輝部材としては鉄、銅等を含む金属基材の表面にクロムめっきを施したものもあるが、ABS等のプラスチック基材の表面にクロムめっきを施したものが多用されている。クロムめっきとしては、従来6価クロムめっきが行われていたが、近年6価クロムの有害性が問題となっており、作業環境の改善や廃水処理の効率などを考慮して、毒性の少ない3価クロム化合物を用いた3価クロムめっきが数多く提案されている(例えば特許文献1:特開2009−74168)。
基材にクロムめっき層を形成する方法として、6価または3価クロム化合物を含むめっき浴に基材を浸漬し、電解または無電解で金属クロムを析出させ、クロムめっき層を形成する方法がある。基材が鉄等の金属製の場合は、基材上に直接クロムめっき層が形成されるが、ABS樹脂等の樹脂基材の場合には、基材上に銅、ニッケル等の他の金属層を形成した上に、クロムめっき層が形成されることが多い。6価クロムめっきの場合、クロムめっき層は不働態化された状態で得られるが、3価クロムめっきの場合は、クロムめっき層は耐食性が低い状態で得られるので、通常クロメート処理、過酸化水素処理等による不働態化処理が行われる。
このようにして形成されるクロムめっき層は、必要とされる位置に均一かつ正確に形成することは困難であり、一般には周囲がぼやけたり、また電流密度が低下する部分には形成されない場合がある。このためクロムめっき層を露出させる部分以外の領域に塗装を行い、保護塗膜を形成することが行われる。光輝金属部材等の装飾品の場合は、光輝部分を形成するためにクロムめっき層を残し、他の部分に塗膜を形成することにより装飾性を高めることができる。あるいはクロムめっき層を保護するため、あるいはさらに装飾性を高めるために、クロムめっき層上に塗膜を形成する場合もある。
特許文献2(特開2013−213138)には、クロムめっき層に適した塗料として、ヒドロキシル基含有アクリレートおよびイソシアネートを含む塗料、ならびにそれを用いる塗膜形成方法が示されている。特許文献2には6価クロムめっきにより形成されたクロムめっき層が対象として示されており、3価クロムめっきにより形成されたクロムめっき層への適用については示されていない。6価クロムめっきにより形成されたクロムめっき層は表面が安定しているため、塗膜は容易に付着するので、特許文献2の塗料も容易に付着し、安定した塗膜が形成される。これに対して3価クロムめっきにより形成されたクロムめっき層は、クロメート処理、過酸化水素処理等による不働態化処理が施され、まためっき層の組成に種々のものがあり、それぞれの表面状態も異なるため、特許文献2の塗料が付着しない場合がある。
6価クロムめっきによる6価クロムめっき層の形成は古くから行われ、その技術はほぼ完成されているのに対し、3価クロムめっきによる3価クロムめっき層の形成は、主として公害問題から最近になって、6価クロムめっきの代替技術として出現したものである。そして6価クロムめっき層は青黒色の優れた色調を有しているのに対し、3価クロムめっき層は白色、黒色、灰色などを呈し、6価クロムめっき層とは異なる色調を呈するので、6価クロムめっき層に近い色調にするために、あるいはその他の色調を作出するために、めっき浴に鉄、コバルト等の他の金属塩を添加し、それらの金属をめっき層に析出させることが試みられている。このようにして形成されるめっき層は、金属組成、表面状態等が6価クロムめっき層と相違し、特許文献2の塗料が付着しない場合がある。また3価クロムめっきの場合は、3価クロムめっき層の上にクロメート処理、過酸化水素処理等により不働態化処理層が形成されていることも、塗膜形成を困難にする原因になっていると推測させる。
特開2009−74168 特開2013−213138
本発明の課題は、このような従来の問題点を解決するため、3価クロムめっきにより形成される3価クロムめっき層と、その上に形成される不働態化層を含むクロムめっき層、特にクロムのほかに鉄および/またはコバルトを含む3価クロムめっき層と、その上に形成される不働態化層を含むクロムめっき層に対して、有効に塗装を行うことができ、付着性が良好で、かつ十分な耐候性、耐傷付き性、耐湿性および耐温水性を備えた塗膜を形成できる塗膜形成方法、これにより形成され塗膜および塗装物を提供することである。
本発明は次の塗膜形成方法、塗膜および塗装物である。
(1) 基材上に3価クロムめっきにより形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層に、
エポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層を形成し、
このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料を塗布してトップコート層を形成する方法であって、
前記ポリウレタン塗料は樹脂成分中のアクリルポリオール含量が50質量%以上のものであることを特徴とする塗膜形成方法。
(2) 基材が樹脂基材である上記(1)記載の方法。
(3) 3価クロムめっき層がクロムのほかに鉄および/またはコバルトを含むものである上記(1)または(2)記載の方法。
(4) プライマー層は、クロムめっき層の光輝面として残す部分以外の部分に、エポキシ樹脂塗料を塗布して形成する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の方法。
(5) 基材上に形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層上に形成される塗膜であって、
前記クロムめっき層にエポキシ樹脂塗料により形成されたプライマー層、ならびに
このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料により形成されたトップコート層を含み、
前記ポリウレタン塗料は樹脂成分中のアクリルポリオール含量が50質量%以上のものであることを特徴とする塗膜。
(6) 基材、
この基材上に形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層、
このクロムめっき層にエポキシ樹脂塗料により形成されたプライマー層、ならびに
このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料により形成されたトップコート層を含む塗装物であって、
前記ポリウレタン塗料は樹脂成分中のアクリルポリオール含量が50質量%以上のものであることを特徴とする塗装物。
(7) 塗装物が自動車用光輝部品である上記(6)記載の塗装物。
本発明における基材は、クロムめっき層を形成できるものであれば、金属、樹脂など制限なく用いることができるが、塗装物を自動車用クロムめっき部品として利用する場合は樹脂基材を用いるのが好ましい。樹脂基材を用いる場合は、樹脂基材の上にめっき、蒸着等により銅、ニッケル等の他の金属層を形成し、その上にクロムめっき層を形成するのが好ましい。これらの詳細については例えば前記特許文献1等に示されている。
基材としては、自動車や自動二輪車の部品を構成するものがあげられ、このような部品を構成する材質としては、アルミニウム、鉄、ステンレス、亜鉛、銅、ブリキ等の金属;ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)、PC(ポリカーボネート)、PC/ABS(ポリカーボネートとアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体とのアロイ)、ポリアミド、PP(ポリプロピレン)、ASA(アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸メチル共重合体)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂があげられる。
本発明において基材上に形成されるクロムめっき層は、3価クロムめっきにより形成される3価クロムめっき層である。3価クロムめっきは、3価クロム化合物を含むめっき浴に基材を浸漬し、電解または無電解で金属クロムを析出させ、クロムめっき層を形成する方法である。基材が鉄等の金属製の場合は、基材上に直接クロムめっき層を形成するが、ABS等の樹脂基材の場合には、基材上に銅、ニッケル等の他の金属層を形成した上に、クロムめっき層を形成するのが好ましい。3価クロムめっきの場合は、クロムめっき層は耐食性が低い状態で得られるので、クロメート処理、過酸化水素処理等による不働態化処理を行うのが好ましい。これらの詳細についても、前記特許文献1他に示されている。
クロムめっき層を3価クロムめっきで形成する場合、めっき浴が3価クロム塩のみを含むと、クロムのみから構成されるクロムめっき層が得られる。このような3価クロムめっき層に対しても本発明が適用できる。このような3価クロムめっき層は白色、黒色、灰色など、6価クロムめっき層とは異なる色調を呈するので、6価クロムめっき層に近い色調にするために、あるいはその他の色調を析出するために、めっき浴に鉄、コバルト等の他の金属塩を添加し、それらの金属をめっき層に析出させることが好ましい。こうして形成されるクロムめっき層はクロムのほかに鉄、コバルト等の他の金属が含まれる。このようなめっき層は、金属組成、表面状態等が6価クロムめっき層と相違しており、また不働態化処理により不働態化層が形成されるため、特許文献2の塗料が付着しない場合があるが、本発明の塗膜形成方法はこのようなクロムめっき層に対しても有効である。不働態化処理としてはクロメート処理、過酸化水素処理など、従来より採用されているものが採用される。
本発明では、クロムのほかに鉄および/またはコバルトを含む3価クロムめっき層に適用するのに適している。このような3価クロムめっき層、特にさらに不働態化処理を施したクロムめっき層には特許文献2の塗料が付着しないが、エポキシ樹脂塗料は付着することが分かった。ところが一般のエポキシ樹脂塗料は耐候性、耐傷付き性および耐湿性は十分ではなく、自動車用クロムめっき部品としては利用できない。ところが3価クロムめっき層にエポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層を形成し、このプライマー層の上にポリウレタン塗料を塗布してトップコート層を形成することにより、付着性が良好で、かつ十分な耐候性、耐傷付き性および耐湿性を備えた塗膜を形成でき、優れた塗装物を得ることができる。
エポキシ樹脂塗料はエポキシ樹脂と各種硬化剤を組合せた塗料、あるいはエポキシ樹脂のエポキシ基を他の活性基をもつ化合物で変性した樹脂(変性エポキシ樹脂)を用いた塗料である。このようなエポキシ樹脂塗料には、アミン硬化エポキシ樹脂塗料、エポキシアルキドメラミン樹脂塗料、エポキシイソシアナート塗料、エポキシエステル樹脂塗料、エポキシタール塗料、エポキシフェノール樹脂塗料などが含まれる。本発明で使用できるエポキシ樹脂塗料は、これらのうち前記3価クロムめっき層に付着してプライマー層を形成できるものであれば、制限なく使用できる。このようなエポキシ樹脂塗料としては、通常の塗装においてプライマー塗料として使用されているものが利用でき、市販品も利用できる。
エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、エポキシノボラック樹脂など、一般にプライマーとして用いられているエポキシ樹脂があげられる。また硬化剤としては多価アミン(エチレンジアミン、ジエチレントリアミンなど)、アミンアダクト(エポキシ樹脂にアミンを付加したもの)、各種ポリアミド、イソシアネートタイプ硬化剤など、一般に用いられているものが用いられる。
ポリウレタン塗料はポリオールとポリイソシアネートを含む塗料であるが、本発明では、ヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料を用いる。ヒドロキシル基含有アクリル樹脂としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート等のヒドロキシル基含有アクリレートを含む単量体混合物を共重合したアクリル系共重合体があげられるが、特に、2−ヒドロキシエチルアクリレートを含む単量体混合物を共重合したアクリル系共重合体が好ましい。このようなポリウレタン塗料としては、特許文献2に示されているもの、これと類似のもの、ならびに市販品も利用できる。
アクリル系共重合体においてヒドロキシル基含有アクリレートと共重合させる他の単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート、n−ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を有する単量体;ビニルシクロヘキサンなどがあげられる(本発明において「(メタ)アクリ」は、「アクリ」および/または「メタアクリ」を示す)。単量体混合物100質量%中の2−ヒドロキシエチルアクリレートの割合は、5〜20質量%、好ましくは10〜15質量%が好ましい。
本発明においてポリウレタン塗料の樹脂成分としてはヒドロキシル基含有アクリル樹脂単独でもよいが、ヒドロキシル基を含有しない他の樹脂を含む樹脂混合物であってもよい。他の樹脂としてはヒドロキシル基を含有しないアクリル樹脂、その他の樹脂を含むことができる。樹脂混合物中のヒドロキシル基含有アクリル樹脂の割合は50質量%以上、好ましくは60質量%以上が好ましい。
本発明においてポリウレタン塗料の他の成分として用いるポリイソシアネートとしては、一般にはジイソシアネートが用いられるが、ヘキサメチレンジイソシアネート型であり、かつイソシアヌレート構造を有するものが好ましい。このようなイソシアネートには、脂肪族イソシアネート(脂環族イソシアネートを含む)と芳香族イソシアネートがあるが、脂肪族イソシアネートが好ましい。イソシアネートの配合量は、ポリイソシアネート中のイソシアネート基(NCO)と、アクリル系共重合体中のヒドロキシル基(OH)との比率(NCO/OH)が0.8〜1.6となるように決定されるのが好ましい。
本発明で用いるエポキシ樹脂塗料およびポリウレタン塗料はいずれも1液型でも、2液型でもよく、また反応形態も常温反応型でも、加熱反応型でもよい。またこれらの塗料はいずれも粉体塗料でも、溶媒を含む液状の塗料であってもよい。液状の塗料の場合、溶媒は水、有機溶媒など、任意のものが選ばれる。さらにそれぞれの塗料には、顔料、表面調整剤、チクソトロピック剤、紫外線吸収剤など他の成分を含んでいてもよい。
本発明の塗膜形成方法では、基材上に3価クロムめっきにより3価クロムめっき層が形成され、その上に不働態化層が形成されることにより、クロムめっき層が形成された基材が被塗物となる。この被塗物の不働態化層の上に、エポキシ樹脂塗料を塗布して常温または加熱下に反応させてプライマー層を形成し、さらにこのプライマー層の上に、ヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料を塗布して、常温または加熱下に反応させてトップコート層を形成する。これにより基材に形成されたクロムめっき層に、プライマー層およびトップコート層からなる塗膜形成される。プライマー層の乾燥膜厚は5〜30μm、好ましくは10〜25μm、トップコート層の乾燥膜厚は10〜35μm、好ましくは15〜30μm程度とされる。
本発明の塗装物は、基材上に3価クロムめっき層および不働態化層からなるクロムめっき層が形成された被塗物の不働態化層の上に、プライマー層およびトップコート層からなる塗膜が形成されたものである。塗膜は被塗物のクロムめっき層の全面に形成される場合もあるが、自動車用等の光輝部品の場合は、被塗物の光輝部分となる領域にマスクを形成して、マスク以外の部分にプライマー層およびトップコート層からなる塗膜を形成した後、マスクを剥離除去して光輝部分を露出させ、光輝部品を形成する。
上記により形成される塗膜形成方法、塗膜および塗装物では、基材上に3価クロムめっき層と、その上に不働態化層を形成したクロムめっき層に対して、有効に塗装を行うことができ、塗膜はクロムめっき層に対する付着性が良好で、かつ十分な耐候性、耐傷付き性および耐湿性を備えた塗膜が形成される。特にクロムのほかに鉄および/またはコバルトを含む3価クロムめっき層と、その上に形成し不働態化層を含むクロムめっき層に対しても、同等の性能が得られる。
本発明によれば、基材上に3価クロムめっきにより形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層に、エポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層を形成し、このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料を塗布してトップコート層を形成するので、3価クロムめっきにより形成される3価クロムめっき層と、その上に形成される不働態化層を含むクロムめっき層、特にクロムのほかに鉄および/またはコバルトを含む3価クロムめっき層と、その上に形成し不働態化層を含むクロムめっき層に対して、有効に塗装を行うことができ、付着性が良好で、かつ十分な耐候性、耐傷付き性、耐湿性および耐温水性を備えた塗膜を形成できる塗膜形成方法、これにより形成された塗膜および塗装物を得ることができる。
図1は実施形態の塗膜形成方法、塗膜および塗装物を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。図1は実施形態の車両用塗膜形成方法、塗膜および塗装物を示す。図1において、10は塗装物であり、ABS樹脂等の樹脂基材からなる基材1上に、銅層2a、ニッケル層2b等の金属層2を介して、3価クロムめっき層3aおよび不働態化層3bからなるクロムめっき層3が形成された被塗物4上に、エポキシ樹脂塗料によるプライマー層5aおよびポリウレタン塗料によるトップコート層5bからなる塗膜5が形成されている。
塗膜形成方法は、ABS樹脂等の樹脂基材からなる基材1上に、めっき、蒸着等により銅層2a、ニッケル層2b等の金属層2を形成し、その上に電解または無電解で3価クロムめっき層3aを形成し、その表面を不働態化処理して不働態化層3bを形成する。このようにクロムめっき層3が形成された被塗物4の塗膜5を形成しない部分にマスク材6を貼り付けてマスクし、他の部分にエポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層5aを形成し、さらにその上にポリウレタン塗料を塗布してトップコート層5bを形成する。こうして被塗物4に塗膜5を形成した後に、マスク材6を剥離除去して塗装物10が形成される。
以下、本発明の実施例について説明する。実施例で塗装の対象とした被塗物4は、図1に示すように、ABS樹脂基材からなる基材1上に、銅層2aおよびニッケル層2bからなる金属層2を形成し、その上に3価クロムめっき層3aおよび不働態化層3bからなるクロムめっき層3を形成したものである。3価クロムめっき層3aは、鉄およびクロム化合物を含む3価クロムめっき浴で電気めっきにより形成し、その上にクロメート処理により不働態化層3bを形成した。3価クロムめっき層3aの金属組成は、Cr;46.5質量%、Fe;29質量%、Co;16.80質量%、O;6.4質量%、S;1.40質量%であり、外観は青黒色を呈していた。
上記の被塗物4に、図1に示すように、マスク6を貼り付け、他の部分に後述の実施例1〜2に示すように、エポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層5aを形成し、さらにその上にポリウレタン塗料を塗布してトップコート層5bを形成し、マスク材6を剥離除去して塗膜5を有する塗装物10を形成した。得られた塗膜の特性は以下の試験法で評価した。
〔密着性試験〕:
〔目的〕;素地と塗膜の間および塗膜層間の密着性を調べる。
〔方法〕;
(1)試験片の塗面にカッターナイフで有効面に対し、基材1に達する等間隔の平行線を6本引く。さらにこの平行線に直角に交わる等間隔の平行線を6本引いて、4本の直線に囲まれた正方形25個(碁盤目)を描く。
(2)碁盤目部位の塗面にセロハン粘着テープを、気泡を含まないように貼る。
(3)セロハン粘着テープを貼った後、セロハン粘着テープの一方の端を持ち、セロハン粘着テープの粘着側と試験片との角度が約45度になるように折り曲げ、その方向に急激に引張って試験片からテープを剥す。
(4)セロハン粘着テープを3回剥離した後、正方形内の塗膜の50%以上が剥離した数を調べる。この場合、剥離した数をXとし、25−X/25で表す。
〔判定〕;剥離が無いこと、すなわち25/25を合格とする。
〔耐湿性試験〕:
〔目的〕;高温、多湿の雰囲気中での塗膜のふくれの程度を調べる。
〔装置〕;恒温恒湿槽(規定温湿度で保持できるもの)
〔条件〕;温度50±1℃、湿度95%RH以上
〔時間〕;240時間
〔方法〕;(1)試験片を規定条件の恒温恒湿槽内に置き規定時間放置する。
(2)試験片を取出し、塗膜のふくれ等の外観異常の程度を調べる。
(3)室温放置24時間後、塗面の状態の異常の有無、程度を調べ、更に密着性試験を行う。
〔判定〕;(1)直後および24時間後の塗面の状態の異状の有無、程度を表示する。
(2)ふくれが無い場合は、外観異常なしとする。
(3)密着性試験の判定を表示する。
〔耐温水性試験〕:
〔目的〕;温水中での塗面のふくれ、密着性の劣化の程度を調べる。
〔装置〕;恒温水槽
〔条件〕;温度 40±1℃
〔時間〕;240時間
〔水の種類〕;イオン交換水
〔方法〕;(1)試験片を規定条件に調整された恒温水槽に規定時間浸す。
(2)試験片を取出し、塗膜のふくれ等の外観異常の程度を調べる。
(3)室温放置24時間後、塗面の状態の異状の有無、程度を調べ、更に密着性試験を行う。
〔判定〕;(1)直後及び24時間後の塗面の状態の異状の有無、程度を表示する。
(2)ふくれが無い場合は、外観異常なしとする。
(3)密着性試験の判定を表示する。
〔実施例1〕:
2個の被塗物に対し、エポキシ樹脂塗料として1液型高分子エポキシ樹脂を主体とした強制乾燥型1コート塗料(ワンコートエナメル500:関西ペイント(株)製、商標)を塗布してプライマー層5aを形成した。その上に樹脂成分中アクリルポリオール含量50質量%以上のポリウレタン塗料(プラネットPZG01−1:オリジン電気(株)製、商標)を塗布してトップコート層5bを形成した。エポキシ樹脂塗料とポリウレタン塗料は同時乾燥であり、乾燥条件は70〜80℃で40〜60分保持した。
〔実施例2〕:
実施例1において、ポリウレタン塗料として、樹脂成分中アクリルポリオール含量50質量%以上のポリウレタン塗料(プラネットPZG01−2:オリジン電気(株)製、商標)を塗布してトップコート層5bを形成した。
〔比較例1〕:
実施例1において、ポリウレタン塗料として、アクリル樹脂を主成分とし、樹脂成分中アクリルポリオール含量50質量%未満のポリウレタン塗料(オリジプレートZG01−1:オリジン電気(株)製、商標)を塗布してトップコート層5bを形成した。
〔比較例2〕:
実施例1において、ポリウレタン塗料として、アクリル樹脂を主成分とし、樹脂成分中アクリルポリオール含量50質量%未満のポリウレタン塗料(オリジプレートZG01−2:オリジン電気(株)製、商標)を塗布してトップコート層5bを形成した。
〔比較例3〕:
実施例1において、エポキシ樹脂塗料によるプライマー層5aを形成することなく、樹脂成分中アクリルポリオール含量50質量%以上のポリウレタン塗料(プラネットPZG01−1:オリジン電気(株)製、商標)を塗布してトップコート層5bを形成した。
上記実施例1〜2、比較例1〜3において、形成されたプライマー層5aの膜厚は5〜25μmであり、トップコート層の膜厚は表1に示す通りである。また形成した塗膜について前記密着性試験、耐湿性試験、耐温水性試験を行って評価した結果を表1に示す。表1において、○は外観良好、△はブリスター小、×は外観不可を示し、Crはクロムめっき層3とプライマー層5a間に剥離が生じ、Prはプライマー層5aとトップコート層5b間に剥離が生じたことを示す。
Figure 0006415315
表1の結果より、3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層、特にクロムのほかに鉄および/またはコバルトを含むクロムめっき層に、エポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層を形成し、このプライマー層の上に樹脂混合物中のヒドロキシル基含有アクリル樹脂の割合が50質量%以上のポリウレタン塗料を塗布してトップコート層を形成した実施例1〜2は初期密着、耐水試験および温水試験において優れた性能を示す塗膜が得られることが分かる。これに対して、樹脂混合物中のヒドロキシル基含有アクリル樹脂の割合が50質量%未満のポリウレタン塗料を塗布してトップコート層を形成した比較例1〜2、ならびにエポキシ樹脂塗料によるプライマー層を形成しない比較例3の塗膜はこれらの性能が劣ることが分かる。
本発明は、金属、プラスチック等の基材上に形成した3価クロムめっき層と、その上に形成し不働態化層を含むクロムめっき層に、塗膜を形成する塗膜形成方法、これにより形成された塗膜、ならびに車両用等の光輝金属部品などの塗装物に利用可能である。
1: 基材、2: 金属層、2a: 銅層、2b: ニッケル層、3: クロムめっき層、3a: 3価クロムめっき層、3b: 不働態化層、4: 被塗物、5: 塗膜、5a: プライマー層、5b: トップコート層、6: マスク材、10: 塗装物。

Claims (7)

  1. 基材上に3価クロムめっきにより形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層に、
    エポキシ樹脂塗料を塗布してプライマー層を形成し、
    このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料を塗布してトップコート層を形成する方法であって、
    前記ポリウレタン塗料は樹脂成分中のアクリルポリオール含量が50質量%以上のものであることを特徴とする塗膜形成方法。
  2. 基材が樹脂基材である請求項1記載の方法。
  3. 3価クロムめっき層がクロムのほかに鉄および/またはコバルトを含むものである請求項1または2記載の方法。
  4. プライマー層は、クロムめっき層の光輝面として残す部分以外の部分に、エポキシ樹脂塗料を塗布して形成する請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 基材上に形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層上に形成される塗膜であって、
    前記クロムめっき層にエポキシ樹脂塗料により形成されたプライマー層、ならびに
    このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料により形成されたトップコート層を含み、
    前記ポリウレタン塗料は樹脂成分中のアクリルポリオール含量が50質量%以上のものであることを特徴とする塗膜。
  6. 基材、
    この基材上に形成された3価クロムめっき層と、その上に形成された不働態化層を含むクロムめっき層、
    このクロムめっき層にエポキシ樹脂塗料により形成されたプライマー層、ならびに
    このプライマー層の上にヒドロキシル基含有アクリル樹脂およびポリイソシアネートを含むポリウレタン塗料により形成されたトップコート層を含む塗装物であって、
    前記ポリウレタン塗料は樹脂成分中のアクリルポリオール含量が50質量%以上のものであることを特徴とする塗装物。
  7. 塗装物が自動車用光輝部品である請求項6記載の塗装物。
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