JP6414390B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

この発明は給湯装置に関し、特に、流量調整弁の制御機能を有した給湯装置に関する。
従来、給湯装置においては、給湯装置のカラン(蛇口、シャワー等)側の出湯流路に、給湯流量調整用の流量調整弁が備えられていた。この流量調整弁は、ユーザが蛇口操作することで、カラン側からの出湯を開始し、その後一時停止し、また出湯開始する(これを再出湯ともいう)場合がある。再出湯のときに速やかに予め定めた温度の湯が出るという良好な出湯温度特性を得ることが要求されている。この要求に応えるために、出湯停止後に、流量調整弁の開度を良好な出湯温度特性を得ることが可能な予め定めた開度に設定する方法が提案されている。
しかし、良好な出湯温度特性を得るための開度は一律ではなく給湯装置への入水圧に依存して変化する。つまり、建物の高層階等の低入水圧の場所に給湯装置が設置されている場合は、ユーザが蛇口等の先栓を少し開いただけでは、給湯装置の最低作動流量に達することができず、通常の入水圧を有した給湯装置に比較して、給湯装置の作動遅れ(ボイラーの燃焼開始遅れ)が生じてしまうという課題を有していた。
この課題を解消するために、特許文献1(特開平5−172394号公報)および特許文献2(特開平5−172396号公報)においては、過去の制御弁の開度と、そのときの流量の実績に基づき開度−流量特性を学習する構成が記載される。また特許文献3(特開平9−96440号公報)には、給水中に検出する給水流量に基づいて水圧を推定し、推定された水圧に基づき弁制御位置を設定する構成が記載される。
特開平5−172394号公報 特開平5−172396号公報 特開平9−96440号公報
しかし、特許文献1−3のいずれの方法よりも、出湯のための流量調整弁の開度を正確に決定する方法が望まれていた。
それゆえに本発明の目的は、流量調整弁の出湯のための開度をより正確に決定することができる給湯装置を提供することである。
本発明のある局面に係る給湯装置は、給水路に繋がる給湯路の流量を調整する流量調整弁と、給湯路の流量を検出する流量センサと、給湯路から分岐した流路であって、注湯弁を介して浴槽への注湯を行なうための注湯路と、各部を制御する制御部と、を備える。
制御部は、浴槽以外への給湯運転を停止した状態で、注湯弁を開いて浴槽への注湯運転を実施しながら流量調整弁の開度を変化させる場合に、流量センサによる検出流量が予め定められた量を示したときの流量調整弁の開度と検出流量とから、流量調整弁の出湯のための開度を決定するように構成される。
好ましくは、注湯運転における給湯路から注湯路への流量は一定である。
好ましくは、注湯路における分岐の部分から浴槽までの途中部に設けられて、当該注湯路にかかる圧力から水位を検出する水位センサと、注湯路の流路を切替える切替え部と、をさらに備える。
制御部は、浴槽以外への給湯運転を停止した状態において、注湯弁を開き、且つ切替え部を、給湯路と注湯路の途中部までを連通させ、当該途中部から浴槽までの注湯路を給湯路から分離するよう制御する運転モードにおいて、水位センサの検出出力から、流量調整弁の出湯のための開度を決定するように、さらに構成される。
好ましくは、給湯路は出湯のための先栓を有し、制御部は、浴槽への注湯運転を停止した状態で、且つ報知部により先栓の全開操作を促す報知をする運転モードにおいて、流量調整弁の開度を変化させながら、変化させる開度と流量センサによる検出流量とから、流量調整弁の出湯のための開度を決定するように、さらに構成される。
本発明によれば、流量調整弁の出湯のための開度はより正確に決定される。
本発明の実施の形態1に係る給湯装置の概略ブロック図である。 本発明の各実施の形態に係るコントローラの概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る処理フローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る推定テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るステップテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る給湯装置の概略ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る処理フローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るステップテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る処理フローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る推定テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るステップテーブルの一例を示す図である。
以下この発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
ここでは、給湯装置の給湯路における流量を調整するための流量調整弁の待機位置を決定するための方法として、実施の形態1〜3を説明する。各実施の形態では、最低作動流量(Minimum Operation Quantity:MOQ)は給湯装置内を流れる湯水の流量であって、燃焼部(ボイラー)の着火を許可するために参照される基準流量に相当する。また、流量調整弁の待機位置とは出湯のための好ましい開度であって、出湯開始前に(より特定的には出湯停止後の出湯開始に備えて)設定されるべき流量調整弁の開(閉)の程度を示す。また、流量安定を検出するとは、予め定めた時間継続してMOQを検出できたことを示す。
[実施の形態1]
実施の形態1では、給湯装置の出湯経路は、カラン(蛇口、シャワー等の先栓)を介して給湯するための給湯経路と、浴槽に注湯するための注湯経路とを含む。注湯経路を用いて風呂注湯のみが実施される(カランからの給湯はない)風呂注湯単独運転モードにおいて、給湯経路における流量が安定したときの検出流量と、流量調整弁の開度の関係に基づき、良好な出湯温度特性が得られるような流量調整弁の待機位置を決定する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る給湯装置1の概略ブロック図である。図1を参照して、給湯装置1は、筐体1a内において、熱交換器および燃焼バーナ等が格納された燃焼缶体(以下、単に「缶体」とも称する)30と、送風ファン31と、水道水等を給水するための給水路に相当する入水管50と、バイパス管60と、出湯管70と、各部(弁、センサ、ポンプ等)を制御および監視するための制御部に相当するコントローラ100とを備える。
給水路に相当する入水管50および出湯管70の間にはバイパス管60が配置される。入水管50には、バイパス管60への分流を制御するための分配弁80が介挿接続される。さらに、入水管50には、温度センサ110および流量センサ150が配置される。温度センサ110は、入水温度を検出する。分配弁80の開度に応じて、給水量の一部が入水管50からバイパス管60へ分流される。全体給水量に対する分流の割合は、分配弁80の開度に応じて制御される。
流量センサ150は、分配弁80よりも下流側(缶体側)に配置される。したがって、流量センサ150によって検出される流量は、缶体30を通過する流量(給湯流量)を示している。
入水管50の水で、熱交換器によって所定温度まで加熱された湯は、出湯管70から出湯される。
出湯管70は、合流点75においてバイパス管60と接続される。したがって、給湯装置1からは、缶体30から出力された高温湯と、バイパス管60からの水を混合した適温の湯が、台所や浴室等の給湯栓190や、浴槽8内への注湯回路等の所定の給湯箇所に供給される。
給湯路に相当する出湯管70には、流量調整弁90および温度センサが設けられる。出湯管70の温度センサは、出湯管70のバイパス管60との合流点75よりも上流側(缶体側)に配置されて、缶体30からの出力湯温(以下、缶体温度)を検出する温度センサと、合流点75よりも下流側(出湯側)に設けられて、バイパス管60からの水が混合された後の出湯温度を検出する温度センサ130を含む。
流量調整弁90は、給湯流量を制御するために設けられて、図示しないステッピングモータによって開閉度が可変に制御される。具体的には、ステッピングモータは、後述するコントローラ100からのパルス信号(電力)に同期して回転動作する。流量調整弁90はステッピングモータの回転軸に連接して設けられ、ステッピングモータの回転に連動して開閉の程度が変更されることによって、弁の開閉に関する正確な位置決めが可能となる。
また、流量調整弁90の下流側であって、給湯栓190へ連通する経路とは別に備えられる注湯路には、浴槽8への注湯(湯の供給)のための注湯弁に相当する注湯電磁弁132が設けられる。給湯路から注湯電磁弁132を介した注湯路への送出量は注湯流量センサ131により計測される。流量センサ150および注湯流量センサ131は、代表的には、羽根車式流量センサによって構成される。なお、注湯電磁弁132に関連して設けられた逆止弁によって、注湯路に送出された湯が流量調整弁90側に逆流することが防止される。
図1の給湯装置1は風呂の追焚循環回路も有する。追焚循環回路には、図中の矢印“ふろ戻り”で示す戻り回路および矢印“ふろ往き”で示す往き回路が設けられる。戻り回路の上流端(すなわち、浴槽8側)は、浴槽8に設置された循環アダプタ81の吸込側ノードに接続される。また、往き回路の下流端(すなわち、浴槽8側)は、循環アダプタ81の吐出側ノードに接続される。
ふろポンプ33が作動すると、浴槽8からの浴槽水は、循環アダプタ81の吸込口から、風呂戻り配管および缶体30の熱交換器、ならびに、風呂往き配管を経由して、循環アダプタ81の吐出口86へ至る経路を循環する。これにより、浴槽8(循環アダプタ81)と缶体30の熱交換器との間に浴槽水を循環させる追焚循環経路が形成される。
浴槽8への注湯路は追焚循環経路の一部を利用して実現される。注湯路は、注湯電磁弁132を経由して、追焚循環経路(戻り経路)に合流するように配置される。注湯電磁弁132は、コントローラ100の開閉切換制御によって注湯の実行および遮断を切換えるように動作する。
図2は本発明の各実施の形態に係るコントローラ100の概略構成図である。コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、給湯装置1内の各種の弁、各種のポンプなどに弁の開閉、またはポンプ駆動のための制御信号を送出するとともに、各種センサ(水位センサ、圧力センサ、サーミスタ等の温度センサ、流量センサ等)からの検出信号を入力するためのインターフェイス103、ユーザ操作を受付けるための操作部104、給湯装置1の運転に関する情報の報知部に相当する出力部105、および記憶部102を含む。操作部104は、運転開始/停止切替え、運転モード切替え、温度・湯量切替え等を指示するためにユーザが操作するスイッチ等を含む。出力部105は、運転に係る各種出力(温度、湯量等)および各種メッセージを表示する表示部、音声出力等を含む。
記憶部102は、プログラムおよびデータを格納するための揮発性または不揮発性のメモリからなる。記憶部102は、推定テーブル121、ステップテーブル122および中間待機位置データ123を格納する。これらテーブルおよびデータの詳細は後述する。
コントローラ100は、給湯装置1の運転開始スイッチがオン操作された状態で給湯栓190が開かれると、流量センサ150によって検出される流量が最低作動流量(MOQ)を超えるのに応じて、缶体30での燃焼動作をオンする。燃焼動作がオンされると、元ガス電磁弁(図示せず)が開放されて、燃焼バーナへの燃料ガスの供給が開始される。本実施の形態では、缶体30における湯水のボイラー燃焼および熱交換器による加熱の仕組みはよく知られたものであるから、ここでは説明を繰返さない。
次に、実施の形態1に係る流量調整弁90の待機位置の決定方法を、図3のフローチャートを参照し説明する。図3のフローチャートは予めプログラムとして記憶部102の記憶領域に格納される。CPU101は、プログラムを記憶部102から読出し実行することにより図3に示される処理が実現される。
まず、CPU101は風呂注湯単独運転モードを実施する(ステップS1)。具体的には、浴槽8以外への給湯運転が停止された状態で、且つ各種の弁(分配弁80、流量調整弁90、および注湯電磁弁132)を予め定めた開度となるよう開制御し(ステップS3)、ふろポンプ33を予め定めた速度で回転駆動する。これにより、浴槽8への注湯速度が一定となるように、単位時間当たり予め定めた流量が給湯経路から注湯経路側へ送出開始される。なお、注湯電磁弁132は全開と全閉の2値しか取りえないため、ステップS3における注湯電磁弁132の“予め定めた開度”とは、「全開」を示す。
流量調整弁90が予め定めた開度まで制御されて、浴槽8への流量が一定になると、CPU101は、流量センサ150の検出流量から流量安定を検出する(ステップS5)。風呂注湯単独運転では、給湯栓190からの給湯の影響を排除することができるので、浴槽8への流量(注湯速度)を一定に保持することが可能となり、速やかに、且つ正確に流量安定を検出することができる。
流量安定を検出すると、CPU101は給湯装置1の給水に係る上水圧を推定し(ステップS7)、推定水圧から待機位置を決定する(ステップS9)。決定された待機位置は中間待機位置データ123として記憶部102に格納される。この推定処理および待機位置の決定処理の詳細は後述する。これにより、図3の処理は終了する。なお、中間待機位置データ123の「中間」とは、流量調整弁90の全開開度と全閉開度との真ん中を意味するのではなく、全開開度と全閉開度との間のどこかに設定された開度であることを意味する。
ここで、中間待機位置データ123は、流量調整弁90を駆動するためのステッピングモータの回転角度(単位:ステップ)により示される。ステッピングモータは、CPU101からのパルス信号に従い回転量(角度、回転方向)が可変に制御されて、ステップ数が多いほど流量調整弁90は閉まる方向に制御されて、逆に少ないほど開く方向に制御される。通常運転時に、給湯栓190が閉じられて出湯が停止(燃焼部におけるボイラー燃焼停止)したときは、CPU101は流量調整弁90を待機位置に設定する。具体的には、出湯停止したとき、ステッピングモータの回転位置を、CPU101が現在位置と認識しているステップ数と、記憶部102の中間待機位置データ123が示すステップ数の差分ステップ数だけ、待機位置側に移動させる。この移動に連動して流量調整弁90は出湯停止したときの開度から中間待機位置データ123に相当する開度にまで開けられる。これにより、流量調整弁90を待機位置に設定することができる。なお、流量調整弁90は、中間待機位置データ123が示すステップ数が大きいほど閉まる方向に、且つ小さいほど開く方向に制御される。
次に、CPU101による水圧の推定(ステップS7)を図4と図5を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態1に係る推定テーブル121の一例を示す図である。図4では、縦軸に注湯水量(単位:L/min)がとられて、横軸に給水に係る水圧(単位:kPa)がとられる。図4では、横軸に示す異なる水圧のもとで検出される流量調整弁90の開度と流量センサ150の検出流量の関係を特性LA、LB、LCおよびLDのグラフで示している。ここでは、4種類の特性LA、LB、LCおよびLDを示すデータとしているが、これに限定されない。なお、これらデータは、予め実験などにより取得されて推定テーブル121に登録される。
図5は、図4を用いて推定された水圧に対する流量調整弁90の待機位置(単位:ステップ)を決定するためのステップテーブル122の一例を示す図である。図5では、ステップテーブル122の縦軸にステップ数、および横軸に水圧(単位:MPa)が取られており、予め実験などにより取得されたデータが示される。図5では、推定水圧が高いほど待機位置を示すステップ数は大きくなって流量調整弁90は閉まる方向に制御されて、推定水圧が低いほど待機位置を示すステップ数は小さくなって流量調整弁90は開く方向に制御されることが示されている。つまり、図4では、流量調整弁90の待機位置のステップ数に着目すると、弁の開側(ステップ数が小さい側)から順に特性LA、LB、LCおよびLDが対応していることが示される。
推定処理では、CPU101は、ステップS3で制御された流量調整弁90の開度、すなわち出力パルス信号が示すステップ数(ステッピングモータの回転量を表すステップ数)と、ステップS5で流量センサ150が検出した流量(単位:L/min)とに基づき、推定テーブル121を検索して、対応する水圧を読出す。例えば、推定テーブル121によれば、流量調整弁90が特性LAのグラフの値である開度(より、開側)を示し、且つ検出された注湯水量が25L/minであったとすれば、水圧は200kPaと推定することができる。続いて、CPU101は、推定した水圧に基づきステップテーブル122を検索し、対応するステップ数を読出す。例えば、推定水圧は低い場合には、2500ステップが読出される。なお、図5のデータは一例であって、これに限定されるものではない。
このように、風呂注湯単独運転モードにおいて流量安定が検出されたときの、流量調整弁90の開度と注湯水量の関係が示す特性(特性LA〜LDのいずれか)から給湯装置1の設置現場における水圧を推定し、推定水圧から流量調整弁の待機位置を決定することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、浴槽8への注湯経路に設けられた圧力式水位センサの検出値から、流量調整弁の待機位置を決定する。図6は、本発明の実施の形態2に係る給湯装置1Aの構成図である。図6の給湯装置1Aの給湯装置1(図1参照)と相違する点は、ドレン処理回路を設ける点にある。他の構成は、図1と同様であるから説明を繰返さない。
ドレン処理回路は、熱交換器において生じたドレンを処理するための回路であって、集水パン(図示せず)と、中和処理槽52と、ドレンタンク53と、逆止弁54と、ドレン導出路(図示せず)とを含む。集水パンによって集水されたドレンは、中和処理槽52において中和処理が施された後に、ドレンタンク53に貯留される。ドレンタンク53に貯留されたドレンは、ドレン導出路により、逆止弁54を通して追焚循環経路(具体的には、戻り経路)に導出される。ドレン導出路は、3方切換弁56を経由して追焚循環経路(戻り経路)と接続される。3方切換弁56は、ドレン排出時には第1の状態に制御されて、ドレン導出路および戻り経路を接続する一方で、通常時には第2の状態に制御されて、ドレン導出路を戻り経路から切り離す。
また、経路の切替えに関する開閉弁である2方弁37は、閉状態では追焚循環経路(具体的には、風呂戻り循環経路)を遮断する一方で、開状態では、追焚循環経路の遮断を解除する。2方弁37を閉状態とすることによって、2方弁37よりも浴槽8側の経路を、追焚循環経路から一時的に切り離すことができる。
本実施の形態では、2方弁37および3方切換弁56は注湯路の流路を切替えるための切替部に相当する。動作において、浴槽8への注湯運転時には、2方弁37は開き、且つ3方切換弁56は第2の状態となるように制御されて、ドレン導出路を追焚循環経路から切り離した状態で、注湯電磁弁132への分岐部によって、給湯経路から分岐供給される湯は、注湯路および追焚循環経路を経由して浴槽8に注湯される。このとき給湯路から分岐した注湯路において上述の分岐部から浴槽8までの途中部に水位センサ38が介挿されて、CPU101は水位センサ38の出力に基づき、浴槽8の水位を検出することができる。水位センサ38は、圧力式のセンサであって、CPU101は水位センサ38の検出値(水位)から水圧を換算(検出)することができる。換算は、予め定められたテーブルを検出水位に基づき検索することにより、または予め定められた演算式に従って算出することにより実施する。
実施の形態2では、コントローラ100のCPU101は、動作モードに浴槽8への注湯に関する試運転モードを有する。試運転モードでは浴槽8以外への給湯運転が停止している状態(給湯栓190は全閉)で注湯運転を実施し、注湯時における水位センサ38の検出から水圧を取得する。
図7は本発明の実施の形態2に係る給湯装置の注湯に関する試運転モードにおける処理フローチャートである。図8は、本発明の実施の形態2に係るステップテーブル122を示す図である。図8に示すように実施の形態2に係る水位センサ38は7000mmH2Oまで圧力(水圧)を検知可能である、すなわち0.07MPa以下の低水圧状態を計測することができるとした場合には、給水圧が低圧であったとしても流量調整弁90の待機位置を決定することができる。図7のフローチャートは予めプログラムとして記憶部102に格納され、CPU101はこのプログラムを記憶部102から読出し実行することにより、本実施の形態2に係る待機位置を取得する。
上述の試運転モードにおいて、図7の処理が実行される。予め給湯栓190は全閉であるとする。まず、CPU101は、注湯電磁弁132と2方弁37を開き、且つ3方切換弁56は第2の状態となるようにそれぞれ制御して、ドレン導出路を追焚循環経路から切り離した状態で、給湯経路から分岐供給される湯を注湯路および追焚循環経路を経由して浴槽8に注湯する(ステップS11)。
CPU101は、注湯開始から予め定められた時間が経過したとき、給湯装置の2方弁37を閉止し(ステップS13)、3方切換弁56をドレンタンク−缶体の経路側に切換える(ステップS15)。これにより浴槽8への給経路(落し込み経路)は閉止されて、水位センサ38が配置された配管部分には、給水による水道圧がかかることになって、CPU101は水位センサ38の検出出力から水道圧を検出する(ステップS17)。なお、風呂の水位確認と水圧確認では、CPU101は、検出のための値のレンジ幅を切換えることが望ましい。
CPU101は、検出圧力に基づきステップテーブル122(図8参照)を検索し、対応するステップ数を読出すことで、流量調整弁90の待機位置を決定する(ステップS19)。読出されたステップ数は中間待機位置データ123として記憶部102に格納される。
なお、本実施の形態2では、給湯装置1Aはドレン排水に関する3方切換弁56を備えた構成としたが、給水圧を水位センサにより検出することができる構成であれば、3方切換弁56を用いる構成に限定されない。
[実施の形態3]
本実施の形態3を実施の形態1の給湯装置1(図1参照)を用いて説明する。図9は、本実施の形態3に係る給湯側の試運転モードの処理フローチャートである。図10は、本実施の形態3に係る推定テーブル121を説明する図である。図11は、本実施の形態3に係るステップテーブル122を説明する図である。
図9を参照して、給湯装置1を設置するための施工時において給湯側の試運転モードを実施する。たとえば、CPU101は操作部104が操作されて給湯側の試運転モードへの切替え指示を入力すると、動作モードを施工時の試運転モードに切替える。
CPU101は、まず、“給湯栓全開操作を促す旨の通知”を出力部105に表示して報知する(ステップS21)。表示に代替して、または表示とともに音声で出力されてもよい。報知内容を確認したユーザ(施工業者など)は、給湯栓190を全開となるように操作する。
その後、CPU101は分配弁80を缶体30側に最も流れる状態となるように制御する(ステップS23)。その後、CPU101は、予め全開位置にしておいた流量調整弁90を、パルス信号を出力することによって、全開位置から閉側に予め定めた速度で移動するように制御し、この間における各開度(ステップ数)と当該開度における流量センサ150からの出力(単位:L/min)を取得する(ステップS25)。これにより、各ステップ数と、当該ステップ数に対応した缶体30側の検出流量とを取得することができる。
CPU101は、取得した(ステップ数,流量)の複数個の組に基づき、図10の推定テーブル121を検索し、検索結果に基づき水圧を推定し(ステップS27)、推定水圧に基づき図11のステップテーブル122を検索し、対応するステップ数を読出す。これにより、流量調整弁90の待機位置が決定する(ステップS29)。CPU101は、決定した待機位置を中間待機位置データ123として記憶部102に格納する。
ここで、水圧推定(ステップS27)について説明する。図10を参照して、推定テーブル121は、異なる水圧のもとで当該試運転モードにおいて測定された流量調整弁90の開度(ステップ数)と流量センサ150の計測流量との関係を示す特性La、LbおよびLcを示す。特性La、LbおよびLcは水圧a、bおよびcそれぞれにおける関係を示すデータであって、予め実験などにより取得されて推定テーブル121に格納される。CPU101は、検出した複数個の組(ステップ数,流量)が表すグラフの傾きに一致する(または最も近い)特性グラフを、特性La、LbおよびLcのうちから抽出し、抽出した特性に対応した水圧を、給湯装置1が設置された現場の給水の水圧と推定する。図10では、3種類の水圧における特性データを示したが、これは1例であって、4種類以上の水圧に対応した特性データが格納されても良い。
CPU101は、図10の推定テーブルから推定した水圧に基づき、図11のステップテーブル122を検索する。これにより、給湯装置1が設置された現場の水圧に応じた流量調整弁90の待機位置(単位:ステップ)を決定する。決定された待機位置は中間待機位置データ123として記憶部102に格納される。これにより、図9の処理は終了する。
実施の形態1〜3の中間待機位置データ123の取得は、給湯装置が設置された現場の水圧が変化しない状況であれば1回実施されれば良く、水圧が変化する状況であれば繰り返し実施して最新の中間待機位置データ123に更新しておくことが望ましい。
また、実施の形態1〜3では推定テーブル121およびステップテーブル122を検索することで流量調整弁90の待機位置を決定したが、決定方法はテーブル検索に限定されず、例えば、流量と弁開度等から予め定めた演算式を用いて待機位置を算出するようにしてもよい。
給湯装置は、実施の形態1〜3のいずれのプログラムも記憶部102に格納しており、いずれの方法であっても、中間待機位置データ123を取得することができる。また、給湯装置は、実施の形態1〜3に示した1つを実施するとしてもよい。いずれの方法であっても、給湯装置の通常運転時は、CPU101は、給湯栓190が閉じて出湯が停止した場合には、記憶部102の中間待機位置データ123が示すステップ数に基づくパルス信号を出力して、流量調整弁90を待機位置にセットする。これにより、その後に給湯栓190が操作されて再出湯する場合には、給水側の水圧の大きさにかかわらず最低作動流量(MOQ)を速やかに検知することができ、ボイラーの着火動作までの遅延時間を解消し、適切な再出湯温度特性を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 給湯装置、37 2方弁、38 水位センサ、56 3方切換弁、70 出湯管、80 分配弁、90 流量調整弁、100 コントローラ、101 CPU、102 記憶部、104 操作部、105 出力部、110,130 温度センサ、121 推定テーブル、122 ステップテーブル、123 中間待機位置データ、131 注湯流量センサ、132 注湯電磁弁、150 流量センサ、190 給湯栓、LA,LB,LC,LD,La,Lb,Lc,Ld 特性。

Claims (4)

  1. 燃焼部の燃焼によって給水路を通過する水を加熱するように構成された熱交換器と、
    給水路に繋がる給湯路の流量を調整する流量調整弁と、
    給水路の流量を検出する流量センサと、
    給湯路から分岐した流路であって、注湯弁を介して浴槽への注湯を行なうための注湯路と、
    各部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は
    前記流量調整弁の待機開度を決定するための手段と、
    前記燃焼部が停止された給湯停止後に前記流量調整弁を予め決定された前記待機開度に設定するための手段と、を含み、
    前記制御部、浴槽以外への給湯運転を停止した状態で、注湯弁を開いて浴槽への注湯運転を実施しながら前記流量調整弁の開度を変化させる場合に、前記待機開度を決定するための手段は、前記流量センサによる検出流量が予め定められた量を示したときの前記流量調整弁の開度と検出流量とから、前記流量調整弁の前記待機開度を決定するように構成される、給湯装置。
  2. 前記注湯運転における給湯路から注湯路への流量は一定である、請求項1に記載の給湯装置。
  3. 注湯路における前記分岐の部分から浴槽までの途中部に設けられて、当該注湯路にかかる圧力から水位を検出する水位センサと、
    注湯路の流路を切替える切替え部と、をさらに備え、
    前記制御部、浴槽以外への給湯運転を停止した状態において、注湯弁を開き、且つ前記切替え部を、給湯路と注湯路の途中部までを連通させ、当該途中部から浴槽までの注湯路を給湯路から分離するよう制御する運転モードにおいて、前記待機開度を決定するための手段は、水位センサの検出出力から、前記流量調整弁の前記待機開度を決定するように、さらに構成される、請求項1または2に記載の給湯装置。
  4. 前記給湯路は出湯のための先栓を有し、
    前記制御部が、浴槽への注湯運転を停止した状態で、且つ報知部により前記先栓の全開操作を促す報知をする運転モードにおいて、前記待機開度を決定するための手段は、前記流量調整弁の開度を変化させながら、変化させる開度と前記流量センサによる検出流量とから、前記流量調整弁の前記待機開度を決定するように、さらに構成される、請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯装置。
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