JP6234251B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーナ及び給排気ファンを各別に備えた複数の熱源ユニットからの燃焼排気を共通の排気筒で排気する燃焼装置に関する。特に、本発明は、燃焼能力の小さい熱源ユニットにおける給排気経路の閉塞を検知する機能を備えた燃焼装置に関する。
従来、バーナの燃焼が停止された後、給排気ファンを所定の回転数にて一定時間作動させる所謂ポストファンを実行し、そのときのファン電流と基準電流値との相違に基づいて給排気経路の閉塞度合を検知し、閉塞度合に応じて閉塞検知のための回転数を補正するように構成された燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−161439号公報
ところで、上記特許文献1の燃焼装置は、単一のバーナ及び給排気ファンを備えたものであるが、近年、カランやシャワーなどの給湯栓へ湯を供給する給湯熱源ユニットと、温水暖房機や浴槽へ循環される湯水を加熱する暖房熱源ユニットとを備え、これら給湯熱源ユニットおよび暖房熱源ユニットの排気通路が共通する一つの排気筒で構成された燃焼装置が商品化されている。この種の燃焼装置では、端末での要求を考慮して、給湯熱源ユニットには、暖房側熱源ユニットよりも大きな燃焼能力を有するものが用いられており、それゆえ燃焼運転時における給湯熱源ユニットの給排気ファンの送風量も、暖房熱源ユニットの給排気ファンのそれよりも多くなるように設定されている。そのため、給湯熱源ユニットの燃焼運転中に給排気ファンの送風量が変動すると、暖房熱源ユニットの給排気ファンの電流値が大きく変動することから、小燃焼能力の暖房熱源ユニットにおける給排気経路の閉塞検知は、給湯熱源ユニットで燃焼運転が行われていないときに実行する必要がある。
しかしながら、給湯熱源ユニットで燃焼運転が行われていない場合でも、上記燃焼装置では共通の排気筒により各熱源ユニットからの排気が排出されるため、給湯熱源ユニットの燃焼運転が停止した直後であるか否かによって排気筒の温度に顕著な差が生じる。そして、給湯熱源ユニットの燃焼運転により排気筒の温度が高くなれば、その分、通気抵抗も大きくなるから、給湯熱源ユニットの燃焼運転が停止してから短時間内に暖房熱源ユニットの給排気経路の閉塞検知を行うと、給排気経路にごみ詰まりなどの閉塞が生じていないにもかかわらず、給排気ファンの電流値が変動して閉塞状態であると誤検知してしまう虞がある。この場合、排気筒に温度センサを設置し、排気筒内の温度に基づいて閉塞を検知する基準電流値を補正することも考えられるが、温度センサでは局所的な温度しか検知することができないため、給湯熱源ユニットの燃焼運転による通気抵抗への影響を精度よく評価できないという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、給排気経路の閉塞検知機能を備えた燃焼装置において、閉塞検知精度の向上を図ることにある。
本発明は、第1バーナ及び第1給排気ファンを備える第1熱源ユニットと、第2バーナ及び第2給排気ファンを備え、第1熱源ユニットよりも小燃焼能力の第2熱源ユニットと、両熱源ユニットの排気通路を共通にする一つの排気筒と、第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞を検知するための制御装置とを有する燃焼装置であって、前記制御装置は、第2熱源ユニットの燃焼運転終了時に第1熱源ユニットの燃焼運転が行われていない場合、第2給排気ファンを所定の閉塞検知回転数で作動させ、第2給排気ファンの電流値と所定の基準電流値とを比較して、第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞を検知する閉塞検知制御部を備えており、前記閉塞検知制御部は、第1熱源ユニットの燃焼量の大きさに応じて給排気経路の抵抗係数の上限値を選定し、給排気経路の抵抗係数を、閉塞検知が実行されるまでの第1熱源ユニットの燃焼時間、並びに第1熱源ユニットの燃焼停止から閉塞検知が実行されるまでの経過時間に基づき、前記上限値を上限として演算し、前記抵抗係数を用いて基準電流値を調整する、燃焼装置である。
このものでは、燃焼能力の大きな第1熱源ユニットで燃焼運転が行われていないときに燃焼能力の小さい第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞検知が実行されるから、第1給排気ファンの送風量の変動による第2給排気ファンの電流値への影響を排除することができる。また、閉塞検知にあたって、給排気経路の抵抗係数を、第1熱源ユニットの燃焼量の大きさに応じて選定される給排気経路の抵抗係数の上限値を上限として、第2熱源ユニットの閉塞検知が開始されるまでの第1熱源ユニットの燃焼時間、並びに第1熱源ユニットの燃焼停止から閉塞検知が開始されるまでの経過時間に基づいて演算し、その演算された抵抗係数を利用して基準電流値を調整するから、第1熱源ユニットの燃焼運転に起因した第2熱源ユニットの給排気経路における通気抵抗への影響を考慮して閉塞を判定することができる。これにより、第1熱源ユニットの燃焼運転が停止してから短時間内に第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞検知が実行されても、誤検知が生じ難い。
以上のように、本発明によれば、第1熱源ユニットの燃焼運転が停止してから短時間内に閉塞検知が実行されても、第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞の誤検知が生じ難いから、高精度で閉塞検知を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃焼装置の概略構成図である。 図2は、給湯熱源ユニットの給湯熱量に応じて設定される抵抗係数および加減算係数を示す表である。 図3は、給排気ファンの電流値と回転数との関係を示すグラフである。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本実施の形態に係る燃焼装置1は、上水道から供給される水を加熱し、カランやシャワーなどの給湯栓P2へ供給する給湯熱源ユニット(第1熱源ユニット)2と、温水暖房機P3や浴槽P4へ循環される湯水を加熱する暖房熱源ユニット(第2熱源ユニット)3とが一体的に構成された複合給湯装置である。
本体ケース10には、給湯熱源ユニット2および暖房熱源ユニット3の内部で生成された燃焼排ガスを外部へ導出するための共通の排気通路となる排気筒101と、給湯熱源ユニット2および暖房熱源ユニット3の内部へ各別にバーナ22,32の燃焼用空気を導入するための給気口102,103とが設けられている。
給湯熱源ユニット2の缶体20内には、給水配管121から供給される水を燃焼排ガスとの熱交換により加熱し、給湯配管122を通じて給湯栓P2へ導出する給湯熱交換器(第1熱交換器)21と、ガス配管151からバルブユニット150を介して供給される燃料ガスを燃焼用空気と混合して燃焼させ、燃焼排ガスを生成する給湯バーナ(第1バーナ)22とが組み込まれている。また、缶体20の下部には、給湯バーナ22へ燃焼用空気を送り込む給排気ファン(第1給排気ファン、以下、「給湯ファン」という)23が設けられており、給湯ファン23を作動させることで、本体ケース10外の空気が給気口102から缶体20内へ導入され、さらに排気筒101を通じて本体ケース10の外部へ導出される。従って、給気口102から缶体20の内部空間(図中、右側)を通じて排気筒101の出口に至るまでが、給湯熱源ユニット2の給排気経路を構成する。
暖房熱源ユニット3の缶体30内には、温水暖房機P3から暖房戻り配管131を通じて導入される湯水を燃焼排ガスとの熱交換により加熱し、再び暖房往き配管132を通じて温水暖房機P3へ導出する暖房熱交換器(第2熱交換器)31と、ガス配管151からバルブユニット150を介して供給される燃料ガスを燃焼用空気と混合して燃焼させ、燃焼排ガスを生成する暖房バーナ(第2バーナ)32とが組み込まれている。また、缶体20の下部には、暖房バーナ22へ燃焼用空気を送り込む給排気ファン(第2給排気ファン、以下、「暖房ファン」という)33が設けられており、暖房ファン33を作動させることで、本体ケース10外の空気が給気口103から缶体30内へ導入され、さらに排気筒101を通じて本体ケース10の外部へ導出される。従って、給気口103から缶体30の内部空間(図中、左側)を通じて排気筒101の出口に至るまでが、給湯熱源ユニット2の給排気経路を構成する。尚、図示しないが、給湯ファン23および暖房ファン33には、ファンの回転数を検知する回転数センサが各別に設けられている。
給湯バーナ22は、燃焼量の最も大きい大燃焼部と、大燃焼部より燃焼量の小さい中燃焼部と、さらに中燃焼部より燃焼量の小さい小燃焼部とで構成されている。一方、バルブユニット150は、給湯バーナ22の各燃焼部への燃料ガスの供給を遮断可能な複数の給湯ガス遮断弁152と、暖房バーナ32への燃料ガスの供給を遮断可能な暖房ガス遮断弁153とを備えている。
また、バルブユニット150は、両バーナ22,32への燃料ガスの供給を遮断可能なガス元弁16と、給湯バーナ22への燃料ガスの供給量を調整可能なガス比例弁17と、暖房バーナ32への燃料ガスの供給量を調整可能なガス比例弁18とを備えており、ガス元弁16が開かれた状態でガス比例弁17,18の開度を調整することで給湯バーナ22や暖房バーナ32の燃焼量が増減される。
給水配管121には、給湯熱交換器21へ供給される水の水量を検出する水量センサ24と、給湯熱交換器21への水の供給量を調整可能な水量調整弁25と、給水配管121に供給された水の一部を給湯熱交換器21を介さず給湯配管122へ分流させる湯水混合弁26とが設けられている。
暖房戻り配管131には、温水暖房機P3の熱交換器P31と暖房熱交換器31との間で湯水を循環させる暖房循環ポンプ34が設けられている。また、暖房戻り配管131および暖房往き配管132の中間部相互間には、浴槽P4の風呂水を熱交換器P31から循環供給される湯との熱交換により加熱する内外二重管構造の液々熱交換器35が分岐配管133を介して接続されている。尚、分岐配管133は、液々熱交換器35の内パイプに接続されている。
液々熱交換器35の外パイプには、浴槽P4から延設される風呂戻り配管141および風呂往き配管142が接続されている。また、風呂戻り配管141には、浴槽P4と液々熱交換器35との間で風呂水を循環させる風呂循環ポンプ36と、風呂循環ポンプ36の作動により生じた水流に応じてオンオフする水流スイッチ37とが設けられている。
本体ケース10内には、給湯熱源ユニット2および暖房熱源ユニット3の動作を各別に制御する制御回路4が組み込まれており、給湯バーナ22の点火プラグ、給湯ファン23、暖房バーナ32の点火プラグ、暖房ファン33、給湯ガス遮断弁152、暖房ガス遮断弁153、ガス元弁16、ガス比例弁17,18、水量センサ24、水量調整弁25、暖房循環ポンプ34、風呂循環ポンプ36、水流スイッチ37は、それぞれ図示しない電気配線を通じて制御回路4に接続されている。
図示しないが、制御回路4は、給湯バーナ22および暖房バーナ32の点火や消火、燃焼量の調整を行う燃焼制御部、水量調整弁25および湯水混合弁26による出湯温の調整を行う出湯制御部、給湯ファン23および暖房ファン33の動作を制御する給排気制御部、給気口202,203から缶体20,30内を通って排気筒101の出口に至る給排気経路の閉塞度合を検知する閉塞検知機能部等の回路構成を有している。
詳述すると、燃焼制御部は、給湯栓P2が開かれて水量センサ24の検知水量が最低作動水量以上となった場合に、給湯バーナ22の点火プラグから火花放電させると共に、給湯ガス遮断弁152およびガス元弁16を開き、給湯バーナ22の燃焼量が目標燃焼量となるよう、ガス比例弁17を目標開度に調整する。また、温水暖房機P3にて暖房運転の指示がなされた場合、或いは、図示しない操作端末にて浴槽P4の追焚運転の指示がなされた場合は、暖房バーナ32の点火プラグから火花放電させると共に、暖房ガス遮断弁153およびガス元弁16を開き、暖房バーナ32の燃焼量が目標燃焼量となるよう、ガス比例弁18を目標開度に調整する。
出湯制御部は、給湯栓P2が開かれて水量センサ24の検知水量が最低作動水量以上となった場合に、給湯熱交換器21から給湯配管122へ導出される湯の温度が操作端末で設定された出湯温度となるよう、水量調整弁25および湯水混合弁26の開度を調整する。また、温水暖房機P3にて暖房運転の指示がなされた場合には、暖房循環ポンプ34を作動させる一方、操作端末にて浴槽P4の追焚運転の指示がなされた場合は、暖房循環ポンプ34および風呂循環ポンプ36を作動させる。
給排気制御部は、給湯バーナ22の燃焼量に対応する給湯ファン23の目標回転数を設定し、水量センサ24の検知水量が最低作動水量以上になった場合に、その目標回転数に対応する電流値にて給湯ファン23を作動させる。また、給排気制御部は、暖房バーナ32の燃焼量に対応する暖房ファン33の目標回転数を設定し、温水暖房機P3にて暖房運転の指示がなされた場合、或いは、操作端末にて浴槽P4の追焚運転の指示がなされた場合には、その目標回転数に対応する電流値にて暖房ファン33を作動させる。尚、給排気制御部では、給湯ファン23または暖房ファン33のいずれか一方を作動させた場合、他方を作動させるように設定されており、これによって、給湯熱源ユニット2の缶体20から暖房熱源ユニット3の缶体30内への燃焼排ガスの逆流、および、暖房熱源ユニット3の缶体30から給湯熱源ユニット2の缶体20内への燃焼排ガスの逆流を防止している。
閉塞検知制御部は、給湯熱源ユニット2の燃焼運転が停止した状態において、暖房バーナ32が消火されると、図示しない回転数センサの検知回転数が予め設定された閉塞検知回転数(例えば、燃焼運転中の最大回転数の120%)と一致するよう暖房ファン33の回転数を調整し、それら回転数相互が一致したときの暖房ファン33の実電流値A1が基準電流値Asより低いか否かを判定する閉塞検知を実行する。
また、閉塞検知制御部は、上記基準電流値Asを閉塞検知が実行されるまでの給湯熱源ユニット2の燃焼運転に応じた抵抗係数を求め、下記の式(1)に基づき、基準電流値Asを調整する基準調整部を有している。
As=As×{1−(Sm×Sr/100)}・・・(1)
上記式中、初期の基準電流値Asは、閉塞のない初期の定常状態(室温)下、所定の閉塞検知回転数で暖房ファン33を回転させたときの判定電流値である。また、最大補正係数Smは、暖房ファン33の給排気能力や給排気経路の構造を考慮して設定された1より小さい定数(例えば、0.05)であり、操作端末や本体ケース10内に組み込まれた操作スイッチによって、施工者が所定範囲(例えば、0.01〜0.10)内で任意に設定できる。
さらに、抵抗係数Srは、給湯熱源ユニット2の給湯熱量等に基づいて求められる係数である。具体的には、図2に示すように、給湯熱源ユニット2の燃焼運転が開始されると、まず、燃焼運転開始時の給湯熱量に対応する抵抗係数Srがデータテーブルの中から選定される(例えば、給湯熱量が3kwの場合は「60」)。そして、選定された抵抗係数Srを上限として、上記給湯熱量での給湯熱源ユニット2の燃焼運転が終了するまで単位時間毎に加減算係数Se(例えば、2/秒)を加算していく。
また、給湯熱源ユニット2の燃焼運転中に給湯熱量が増加した場合は、その増加した給湯熱量に対応する抵抗係数Sr(例えば、給湯熱量が3kWから4kwに増加した場合は「80」)を上限として、増加した給湯熱量での給湯熱源ユニット2の燃焼運転が終了するまで単位時間毎に加減算係数Se(例えば、2/秒)を加算していく。即ち、次式(2)に基づき、抵抗係数Srが演算される。
Sr=Sr+T1×Se・・・(2)
上記式中、T1は、変更後の給湯熱量での給湯バーナ22の燃焼時間である。
一方、給湯熱源ユニット2の燃焼運転中に給湯熱量が減少した場合は、積算値Srがその減少した給湯熱量に対応する抵抗係数Sr(例えば、給湯熱量が3kWから2kwに減少した場合は「40」)となるよう、減少した給湯熱量での給湯熱源ユニット2の燃焼運転が終了するまで単位時間毎に加減算係数Se(例えば、2/秒)を減算していく。即ち、次式(3)に基づき、抵抗係数Srが演算される。
Sr=Sr−T1×Se・・・(3)
上記式中、T1は、変更後の給湯熱量での給湯バーナ22の燃焼時間である。尚、給湯熱量がない、すなわち給湯熱源ユニット2が燃焼運転されていない場合、新たな燃焼排ガスが排気筒101に排出されないため、抵抗係数Srの下限値は「0」に設定されている。従って、閉塞検知が実行されるより所定時間(例えば、30秒間)以上前に、給湯熱源ユニット2の燃焼運転が終了している場合には、初期の基準電流値Asが基準電流値Asとして使用される。
また、給湯熱源ユニット2の燃焼運転が停止し、給湯熱量が0になった場合は、暖房バーナ32が消火されるまで単位時間毎に加減算係数Se(例えば、1/秒)を減算していく。即ち、次式(4)に基づき、抵抗係数Srが演算される。
Sr=Sr−T2×Se・・・(4)
上記式中、T2は、閉塞検知が実行されるまでの給湯バーナ22の停止時間である。
従って、例えば、給湯熱源ユニット2が給湯熱量3kWで30秒間以上燃焼運転を継続し、さらに5秒間、給湯熱量を4kWに増加させて燃焼運転を終了し、30秒間経過した後、閉塞検知が実行される場合に設定される調整後の基準電流値Asは、次式(5)のように算出される。
As=As×[1−Sm{60+(2×5)−(1×30)}/100]・・・(5)
図3は、本実施の形態の燃焼装置1における暖房ファン33の回転数と電流値との関係の一例を示すグラフであり、横軸が暖房ファン33の回転数に設定され、縦軸が電流値に設定されている。図中、50は、暖房熱源ユニット3の給排気経路に閉塞のない初期の定常状態(室温)下における暖房ファン33の回転数と実電流A1との関係を示す特性ラインである。また、51及び52はそれぞれ、給湯熱源ユニット2の燃焼運転の影響がない場合、すなわち、抵抗係数が0の場合の初期の基準電流値Asの補正開始及び終了ラインであり、53及び54は、給湯熱源ユニット2が所定時間、燃焼運転されていた場合の上記抵抗係数Srを考慮した調整後の基準電流値Asの補正開始及び終了ラインである。
従って、給湯熱源ユニット2で燃焼運転が行われておらず、暖房熱源ユニット3のみで燃焼運転が行われている場合、給湯熱源ユニット2の燃焼排ガスによって排気筒101内の温度は上昇しないため、補正開始ライン51に基づいて、暖房熱源ユニット2の給排気経路の閉塞検知が実行される。例えば、初期の定常状態(室温)下における閉塞検知回転数に対応する暖房ファン33の実電流値A1が「800mA」に設定され、給湯熱源ユニット2が燃焼運転されていない場合の基準電流値Asが「700mA」に設定されている場合、暖房ファン33の実電流値A1が700mA以下になると、給排気経路がある程度、閉塞し始めたと判定して、補正開始ライン53に基づいて、暖房ファン33の閉塞検知回転数を増加させ、初期と略同一の電流値で閉塞検知を継続する。そして、暖房熱源ユニット3の給排気経路の閉塞が進行して、閉塞検知回転数を増加させても、補正終了ライン52以下まで実電流値A1が低下すれば、閉塞が顕著になったとして、図示しない操作端末や燃焼装置1に組み込まれた音声出力部から異常を報知させる。
また、給湯熱源ユニット2及び暖房熱源ユニット3の両方で燃焼運転が行われ、同時に燃焼運転が終了した場合あるいは給湯熱源ユニット2が暖房熱源ユニット3よりも先に燃焼運転が終了した場合、給湯熱源ユニット2からの燃焼排ガスの排出により排気筒101などの温度が上昇しているため、給湯ファン23が作動していなくても、暖房熱源ユニット3の給排気経路の通気抵抗が増加する。それゆえ、初期と同一の閉塞検知回転数で暖房ファン33を作動させると、暖房熱源ユニット3内に取り込まれる空気の量が減少して実電流値A1が低下する。その結果、初期の基準電流値Asに基づいて閉塞検知を判定した場合、暖房熱源ユニット3の内の給排気経路の閉塞度合が小さくても、閉塞が生じたと誤検知する虞がある。このため、上記のような給湯熱源ユニット2の燃焼運転による通気抵抗への影響が考慮される場合、既述した給湯熱源ユニット2の給湯熱量及び燃焼時間、並びに給湯熱源ユニット2の燃焼停止から閉塞検知が実行されるまでの経過時間に基づく抵抗係数Srを利用して求められる調整後の基準電流値Asの補正開始及び終了ライン53,54により閉塞検知を実行する。
例えば、給湯熱源ユニット2が給湯熱量3kWで30秒間以上燃焼運転され、さらに5秒間、給湯熱量を4kWに増加させて燃焼運転を終了した後、閉塞検知が実行されるまでに30秒間経過した場合、初期の定常状態(室温)下の閉塞検知回転数に対応する基準電流値Asが「700mA」であれば、調整後の基準電流値Asは「686mA」となり、この調整後の基準電流値Asに基づいて閉塞検知が実行される。そして、暖房ファン33の実電流A1が調整後の基準電流値As以下になると、給湯熱源ユニット2で燃焼運転が行われていなかった場合と同様に、補正開始ライン53に基づいて暖房ファン33の閉塞検知回転数を増加させ、補正終了ライン54以下まで実電流値A1が低下すると、閉塞が顕著になったとして、図示しない操作端末や燃焼装置1に組み込まれた音声出力部から異常を報知させる。
このように、上記実施の形態によれば、燃焼能力の大きな給湯熱源ユニット2で燃焼運転が行われていないときに燃焼能力の小さい暖房熱源ユニット3の給排気経路の閉塞検知が実行されるから、給湯ファン23の送風量の変動による暖房ファン33の電流値への影響を排除することができる。また、閉塞検知にあたって、閉塞検知が実行されるまでの給湯熱源ユニット2の燃焼量及び燃焼時間に基づく抵抗係数Srが大きければ、その分、閉塞判定の基準電流値Asが低く設定されるから、給湯熱源ユニット2の燃焼運転が停止した直後で、排気筒101が高温になっていたとしても、給排気経路が閉塞状態であると誤検知され難い。よって、閉塞検知精度が向上する。
さらに、このものでは、閉塞検知が実行されるまでの給湯熱源ユニット2の燃焼停止時間T2が短く、排気筒101の温度が高ければ、その分、閉塞判定の基準電流値Asが低く設定されるから、給排気経路の閉塞を正確に検知できる。よって、閉塞検知精度が一層向上する。
また、このものでは、暖房熱源ユニット3の給排気経路の閉塞が進んで、閉塞検知における暖房ファン33の電流値が低下すると、閉塞検知回転数を増加させるから、閉塞度合に応じて判定を行うことができる。
なお、上記閉塞検知において暖房ファン33の実電流値A1が基準となる補正終了ライン以下まで低下した場合は、図示しない音声出力部から異常を報知させると共に、暖房熱源ユニット3の燃焼運転の再開を禁止させる制御構成とするのが好ましい。このものでは、給排気経路が閉塞した異常状態で暖房熱源ユニット3の燃焼運転が再開されるのを防止できるから、安全性が向上する。また、このものにおいて、図示しない操作端末や制御回路4にリセット操作部が設けられ、暖房熱源ユニット3の燃焼運転の再開が禁止された場合に、上記リセット操作部を操作することで、燃焼運転の禁止状態が解除されるように構成してもよい。
1 燃焼装置
10 本体ケース
101 排気筒
2 給湯熱源ユニット(第1熱源ユニット)
22 給湯バーナ(第1バーナ)
23 給湯ファン(第1給排気ファン)
3 暖房熱源ユニット(第2熱源ユニット)
32 暖房バーナ(第2バーナ)
33 暖房ファン(第2給排気ファン)
4 制御回路
P2 給湯栓
P3 温水暖房機
P4 浴槽

Claims (1)

  1. 第1バーナ及び第1給排気ファンを備える第1熱源ユニットと、第2バーナ及び第2給排気ファンを備え、第1熱源ユニットよりも小燃焼能力の第2熱源ユニットと、両熱源ユニットの排気通路を共通にする一つの排気筒と、第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞を検知するための制御装置とを有する燃焼装置であって、
    前記制御装置は、第2熱源ユニットの燃焼運転終了時に第1熱源ユニットの燃焼運転が行われていない場合、第2給排気ファンを所定の閉塞検知回転数で作動させ、第2給排気ファンの電流値と所定の基準電流値とを比較して、第2熱源ユニットの給排気経路の閉塞を検知する閉塞検知制御部を備えており、
    前記閉塞検知制御部は、第1熱源ユニットの燃焼量の大きさに応じて給排気経路の抵抗係数の上限値を選定し、給排気経路の抵抗係数を、閉塞検知が実行されるまでの第1熱源ユニットの燃焼時間、並びに第1熱源ユニットの燃焼停止から閉塞検知が実行されるまでの経過時間に基づき、前記上限値を上限として演算し、前記抵抗係数を用いて基準電流値を調整する、燃焼装置。
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