JP6413357B2 - 研磨装置を備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を研磨する研磨装置を備えた遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。遊技機ホールには、遊技球の表面に付着した汚れを除去する研磨装置が備えられている。例えば、複数の遊技機が並べられている島内に、各遊技機から排出された遊技球を貯留するタンクが設置されている。このタンク内の遊技球を、島上段まで揚送しながら研磨装置を用いて研磨している。
また、遊技機の一例として封入式遊技機がある。この封入式遊技機は、遊技機内部に封入された遊技球を、発射器を操作して繰り返し発射し、遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、遊技領域に設けられた入賞口に入球した場合には、賞球の代わりに遊技者に得点が付与される。この封入式遊技機では、その内部空間内に封入された遊技球には内部で循環している間に汚れが付着することが多い。この汚れは玉詰まりなどの不都合を引き起こすため、この封入式遊技機の遊技球の循環経路中に研磨装置が内蔵されている。
遊技機に内蔵された研磨装置に関する技術について、例えば特許文献1の特開平10−249046の「パチンコ球の研磨装置」が提案されている。
特開平10−249046
しかし、特許文献1の「パチンコ球の研磨装置」では、研磨板が取り付けられた研磨室に遊技球を転がすことで、研磨する構成であるために、遊技球の球面全体を研磨できないおそれがあった。遊技球が転がる方向の周面は研磨されるが、研磨板に接しない球面は研磨できないという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球を螺旋状に転がすことで、遊技球の全表面を研磨することができる研磨装置を備えた遊技機を提供することにある。
本発明は、遊技機の遊技領域へ向けて発射させる遊技球を研磨する研磨装置を備えた遊技機であって、
前記研磨装置は、
遊技球を螺旋状に転がすように、内壁面に溝が螺旋形状に形成された螺旋溝を有する筒状本体と、
前記筒状本体内において摺動し、該筒状本体がその周囲で回転するように形成された板状の研磨部材と、
前記研磨部材に連続して形成された、遊技球を該研磨部材まで案内する筒形状の導入筒と、を備え、
前記導入筒から導入した遊技球を、前記筒状本体の螺旋溝と前記研磨部材との間に落とし込み、該研磨部材の周囲で該筒状本体を回転させ又は該筒状本体内で該研磨部材を回転させながら遊技球を研磨するように構成した、ことを特徴とする。
上記構成の研磨装置を備えた遊技機では、研磨装置が、研磨部材の周囲で筒状本体が回転し、又は転筒状本体内において研磨部材が回転する構成であるために、この研磨部材と筒状本体内壁面の螺旋溝に案内された遊技球は、研磨部材の周囲で筒状本体が回転し、又は筒状本体内において研磨部材が回転することにより、研磨部材と螺旋溝の間を転がりながら移動する。このとき遊技球は、筒状本体内において板状の研磨部材に擦られながら移動するため、その表面が研磨される。特に、遊技球は螺旋溝を転がりながら移動するので、研磨部材に擦られる遊技球の面は常に異なり、遊技球はその全表面が研磨されることになる。
また、研磨装置を備えた遊技機では、研磨装置がコンパクトな構成であるために、遊技機内部に取り付けることができる。遊技機自体にも研磨装置を備えることで、島に設けられた研磨設備と2段階に研磨できるので、汚れていない遊技球を遊技機に使用することができる。その結果、遊技盤を汚損することを防止できる。
本発明の遊技球研磨装置を備えるパチンコ機を示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 遊技機ベースユニットの構成を示す背面図である。 遊技機前面ユニットの構成を示す背面図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの構成を示す分解斜視図である。 実施例1の研磨装置を示す正面図である。 実施例1の研磨装置を示す分解断面図である。 実施例1の研磨装置を示す図11のA−A線断面図である。 実施例1の研磨装置を示す図11のA−A線の角度を変えた断面図である。 実施例1の研磨装置を示す平面図である。 実施例1の研磨装置を示す図11のB−B線断面図である。 実施例1の研磨装置により遊技球Bを研磨する状態を説明する概略説明図である。 実施例2の研磨装置を備えた封入式遊技機を示す概略説明図である。 実施例2の研磨装置を備えた封入式遊技機の変形例を示す概略説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の遊技球研磨装置200を備える遊技機(パチンコ機)10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
<遊技機10の全体構成>
外枠11は、図1及び図4に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
上記のように左右の板材12,13を金属製とすると共に上下の板材14,15を木製とすることで、島設備への固定を可能としつつ外枠11の補強を行うことができる。なお、外枠11の構成は上記のものに限定されることはなく、全ての板材12〜15を木製としてもよく、全ての板材12〜15を金属製としてもよい。また、板材12〜15の全部又は一部を合成樹脂製としてもよい。
外枠11の左側の板材12には、その上下の各端部に支持金具17,18が取り付けられている。これら支持金具17,18に支持させるようにして、図2及び図3に示すように、遊技機主部21が外枠11に対して回動可能に取り付けられている。本発明は、これら支持金具17,18に遊技機主部21を着脱自在に取り付ける構造になる。
遊技機主部21は、図2及び図3に示すように、遊技機ベースユニット(本体枠又は内枠)22と、その遊技機ベースユニット22の前方に配置される遊技機前面ユニット(前面扉又は前枠)23と、遊技機ベースユニット22の後方に配置される裏パックユニット24とを備えている。遊技機主部21のうち遊技機ベースユニット22が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として遊技機ベースユニット22が前方へ回動可能(開閉可能)とされている。
遊技機ベースユニット22は、外枠11の開口全体を覆う大きさを有しており、その背面側であって回動先端側には施錠装置31が取り付けられている。施錠装置31は長尺状の連動杆32を備えており、当該連動杆32には上下一対の鉤金具33が設けられている。外枠11に対して遊技機ベースユニット22を閉鎖した際には、鉤金具33が外枠11の右側の板材13に設けられた受け金具34に係止され、施錠装置31により施錠状態とされるようになっている。また、遊技機ベースユニット22にはシリンダ錠35(図1参照)が設けられており、シリンダ錠35の操作によって連動杆32を上方向又は下方向のうち予め定められた方向に移動させると、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の施錠状態が解除される。
遊技機ベースユニット22には、図2に示すように、遊技機前面ユニット23が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として前方へ回動可能(開閉可能)とされている。また、遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、裏パックユニット24が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端(開閉基端)側とし右側を回動先端(開閉先端)側として後方へ回動可能(開閉可能)とされている。
次に、遊技機ベースユニット22、遊技機前面ユニット23及び裏パックユニット24のそれぞれについて詳細に説明する。
<遊技機ベースユニット22>
図5は遊技機ベースユニット22の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図7は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図5では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図5に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。樹脂ベース41にはその後方から遊技盤61が着脱可能に取り付けられている。詳細には、樹脂ベース41の裏面には、図7に示すように、複数(本実施の形態では4箇所)の固定金具52〜55が設けられており、これら固定金具52〜55によって遊技盤61は後方へ脱落しないように固定されている。固定金具52〜55は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。
図5に示すように、樹脂ベース41における窓孔51の下方には、遊技球発射機構80が取り付けられている。遊技球発射機構80は、例えば電磁式のソレノイドから成る発射装置8001と、発射レール8002と、球送り機構8003とから成り、発射装置8001への電気的な信号の入力により発射装置8001の出力軸(プランジャ8006)が発射方向に移動し、球送り機構8003によって発射レール8002上に置かれた遊技球を遊技領域(遊技盤61)に向けて打ち出す。発射装置8001への電気的な信号の入力は、遊技機前面ユニット23の下部に設けられた、本発明の遊技球発射ハンドル84(図1等参照)が操作されることに基づいて発生する。
次に遊技機ベースユニット22に搭載される遊技盤61について説明する。
遊技盤61は合板より成り、遊技盤61の前面に形成された遊技領域が樹脂ベース41の窓孔51を通じて遊技機ベースユニット22の前面側に露出した状態となっている。
図6に示すように、遊技盤61には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部には一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、スルーゲート66、可変表示ユニット67及びアウト口68等がそれぞれ設けられている。このうち、可変入賞装置63、上作動口64、下作動口65、可変表示ユニット67及びアウト口68は、遊技盤61の左右方向の中央において上下方向に並べて設けられており、上から可変表示ユニット67、上作動口64、下作動口65及びアウト口68の順となっている。また、一般入賞口62は、遊技盤61の下部において、左側に3個及び右側に1個の合計4個設けられている。ちなみに、遊技盤61の左側は遊技機前面ユニット23の回動基端側に相当し、遊技盤61の右側は遊技機前面ユニット23の回動先端側に相当する。
一般入賞口62、可変入賞装置63、上作動口64及び下作動口65に遊技球が入球すると、それが検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。具体的には、一般入賞口62に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として10個の遊技球が払い出され、可変入賞装置63に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として15個の遊技球が払い出され、上作動口64に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として3個の遊技球が払い出され、下作動口65に一の遊技球が入球すると単位遊技球数として4個の遊技球が払い出される。
各種入賞口等に入らなかった遊技球は、後述する内レール部77によって集められ、内レール部77の最下部に設けられたアウト口68を通って遊技領域から排出される。その他に、遊技盤61には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘69が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)や内レール部77および外レール部78が配設されている。
可変表示ユニット67は、遊技盤61の略中央部上方に形成された略円形の開口部に取り付けられる図柄表示装置71と、開口部の周縁に図柄表示装置71を囲むようにして配設されたセンターフレーム72を備えている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
また、センターフレーム72の上部には、第1特定ランプ部73及び第2特定ランプ部74が、センターフレーム72の上部及び下部には保留ランプ部75,76がそれぞれ設けられている。下側の保留ランプ部75は、図柄表示装置71及び第1特定ランプ部73に対応しており、遊技球が作動口64,65を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部75の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部76は、第2特定ランプ部74に対応しており、遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留され、保留ランプ部76の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
第1特定ランプ部73では、上作動口64への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部74では、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には下作動口65に付随する電動役物65aが所定時間だけ解除状態となる。
ちなみに、下作動口65は、開閉手段としての電動役物65aが解除状態の場合に入球が可能となり、閉鎖状態の場合に入球が不可となる。なお、これに限定されることはなく、電動役物65aが解除状態の場合に入球し易くなり、閉鎖状態の場合に入球しがたくなる構成としてもよい。
可変入賞装置63は、開閉手段としての開閉扉63aが通常は遊技球が入球できない又は入球しがたい閉鎖状態になっており、大当たりの際に遊技球が入球しやすい所定の解除状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置63の解除態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置63が繰り返し解除されるものが一般的である。
遊技盤61の周縁部分には、略円弧状の内レール部77と外レール部78とが取り付けられており、これら内レール部77と外レール部78とにより誘導レールが構成され、上述した遊技球発射機構80から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。また、図5に示すように、樹脂ベース41の窓孔51の右上部には返しゴム79が設けられており、所定以上の勢いで発射された遊技球は返しゴム79に当たり、遊技領域の中央寄りに跳ね返されるようになっている。この場合、返しゴム79はその遊技球が当たる面が遊技領域の中央側に向けて傾斜させて形成されているため、遊技領域の中央に向けた遊技球の跳ね返しが良好に行われるようになっている。
遊技機ベースユニット22が遊技機前面ユニット23を支持する機構について、図5等に基づいて説明する。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31(図3参照)に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
次に、遊技機ベースユニット22の背面構成について図7を用いて詳細に説明する。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
遊技盤61の中央に配置された可変表示ユニット67(図6参照)には、図3及び図7に示すように、センターフレーム72(図6参照)を後方から覆う合成樹脂製のフレームキャップ100が後方に突出させて設けられており、フレームキャップ100に対して後側から上述した図柄表示装置71が取り付けられていると共に、その図柄表示装置71を駆動するための表示制御装置101が取り付けられている。これら図柄表示装置71及び表示制御装置101は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置71が前、表示制御装置101が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット102が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット102は、音声ランプ制御装置103と、取付台104とを具備する構成となっており、取付台104上に音声ランプ制御装置103が装着されている。
音声ランプ制御装置103は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
遊技盤61の背面であって可変表示ユニット67の下方には、主制御装置ユニット105が搭載されている。主制御装置ユニット105は、合成樹脂製の取付台106を有し、取付台106に主制御装置107が搭載されている。主制御装置107は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる第1基板ボックス108に収容されて構成されている。なお、当該基板ボックス108には、後述するように当該基板ボックスの解除痕跡手段としてかしめ部材や封印シールが設けられていると共に、取付台106に対する主制御装置107の離脱痕跡手段としてかしめ部材が設けられている。なお、ここで基板ボックス(第1基板ボックス)108と称しているが、後述するように基板ボックス148,149が複数存在するので、それぞれ区別するために便宜的に用いた。その順番以外に何ら意味合いを持つものではない。
遊技盤61の背面における主制御装置ユニット105により覆われた領域には、図示しない集合板ユニットが設けられている。集合板ユニットには、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知センサなどが設けられている。遊技球回収機構にて回収された遊技球は後述する排出通路を介してパチンコ機10外部に排出される。また、入賞検知センサは主制御装置107と電気的に接続されており、遊技球の入賞を検知した場合の検知信号は主制御装置107にて入力される。
遊技機ベースユニット22が裏パックユニット24を支持する機構について説明する。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、図3に示すように、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を解除させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
樹脂ベース41の背面には、図3及び図7に示すように、裏パックユニット24を遊技機ベースユニット22に固定するための固定金具115が設けられている。固定金具115は手動で回動操作することができ、固定位置(ロック位置)と固定解除位置(アンロック位置)とに切り換えることができるよう構成されている。また、図7に示すように、樹脂ベース41の背面には締結孔部116が形成されており、当該締結孔部116に対して裏パックユニット24に設けられた後述する締結具117(図9参照)を締結させることによっても裏パックユニット24が遊技機ベースユニット22に固定される。
<遊技機前面ユニット23>
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
遊技機前面ユニット23には、窓パネル部91の下方に、手前側へ膨出した第1膨出部95と第2膨出部96とが上下に並設されている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
第1膨出部95の上面右側(上皿95aの下流側)には、奥側に上皿球抜きスイッチ232が、手前側に貸球操作部233がそれぞれ配設されている。上皿球抜きスイッチ232は、上皿95aに貯留された遊技球を排出するために操作されるものである。
貸球操作部233には、球貸しボタン234と、返却ボタン235とが設けられている。球貸しボタン234は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が払い出される。返却ボタン235は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。なお、球貸しボタン234及び返却ボタン235とからなる貸球操作部233は、第1膨出部95の上方にも設けられている。
また、球貸しボタン234と返却ボタン235との間に、遊技者により操作可能なプッシュ式の演出スイッチ236が設けられている。演出スイッチ236には図示しないランプが内蔵されており、選択操作が有効とされる状況下ではランプが点灯表示され、選択操作が無効とされる状況下ではランプが消灯表示されるようになっている。そして、当該ランプが点灯表示されている状況下で演出スイッチ236を操作された場合、後述する図柄表示装置71の表示モードが変更されるようになっている。
第1膨出部95と同様に、第1膨出部95の下方に手前側へ膨出するように設けられている第2膨出部96内側にも、上方に開口した下皿96aが設けられている。下皿96aは、第2払出口237より払い出された遊技球を一旦貯留するための球受皿である。下皿96aには、例えば、上皿95aにて遊技球が余剰となった場合には、下皿球抜きスイッチ233が操作され、上皿95aに貯留された遊技球が第2払出口237より排出されるようになっている。
第2膨出部96前面側には、下皿96aに貯留された遊技球を下方に排出するための上球抜きスイッチ238が設けられている。また、第2膨出部96の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル84が設けられている。遊技球発射ハンドル84は、板材12の背面側に設けられた遊技球発射機構80(図5参照)に連結されており、上皿95aに貯留された遊技球は、遊技者が遊技球発射ハンドル84を回転させることにより、遊技盤61に形成された遊技領域に向けて発射される。
図8は遊技機前面ユニット23の背面図である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図8の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図8の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
また、遊技機前面ユニット23の背面には、図8に示すように、前面側通路ユニット271が取り付けられている。前面側通路ユニット271は、合成樹脂により成形されており、上皿95aに通じる前扉側上皿通路と、下皿96aに通じる前扉側下皿通路とが形成されている。
<裏パックユニット24>
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図9は裏パックユニット24の正面図である。図10は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141には、図9に示すように、それぞれ軸金具123,139が設けられており、それら軸金具123,139はそれぞれ個別に遊技機ベースユニット22の軸受け金具111〜113(図7参照)に支持されている。これにより、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とは、遊技機ベースユニット22に対してそれぞれ個別に回動可能となっている。
ここで、上記のとおり、第2裏パックユニット141はその上部が第1裏パックユニット121の開口部122の下縁部分を構成しており、当該下縁部分において、第1裏パックユニット121がパチンコ機10前方となるようにして第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが前後に重なっている。したがって、第1裏パックユニット121を遊技機ベースユニット22に対して閉鎖した状態で第2裏パックユニット141を解除させることはできるが、第2裏パックユニット141を閉鎖した状態で第1裏パックユニット121を解除させることはできない。なお、これに限定されることはなく、開閉の関係が第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とで逆であってもよく、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが相互に干渉することなく開閉可能な構成であってもよい。さらには、第1裏パックユニット121と第2裏パックユニット141とが一体化され個別に開閉できない構成としてもよい。
次に、第1裏パックユニット121の構成について詳細に説明する。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護キャップ部127とを有する。保護キャップ部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが解除された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部126には、その右上部に外部端子板131が設けられている。外部端子板131には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部126には上述した第1裏パックユニット121の軸金具123が設けられている。
ベース部126には、保護キャップ部127を迂回するようにして払出機構部125が配設されている。払出機構部125は、タンク132と、タンクレール133と、上下通路ユニット134とを備えている。タンク132は上方に解除されており、裏パック124の最上部に設けられている。タンク132には遊技ホールの島設備から遊技球が逐次補給される。例えば、本発明の研磨装置200は、この遊技球を補給する蛇腹とタンク132との間に設備される。研磨装置200は、このタンク132の上方に設備される。
タンクレール133は、タンク132の下方において当該タンク132に連結されており、下流側に向けて緩やかに傾斜している。当該タンクレール133の下流部に連結させて上下通路ユニット134が設けられている。上下通路ユニット134は上下方向に延びており、その途中位置に払出装置135が設けられている。また、上下通路ユニット134の下流側には、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部が設けられており、前面側通路部は上皿95a及び下皿96aに連通されている。
つまり、タンク132と、上皿95a及び下皿96aの受け皿との間には、タンクレール133、上下通路ユニット134、球受け部、裏パック側通路部、本体側通路部及び前面側通路部からなる誘導通路部が設けられており、タンク132に貯留されている遊技球は当該誘導通路部を通じて上皿95a又は下皿96aに払い出される。なお、上下通路ユニット134の構成、及びそれよりも下流側の構成については後に詳細に説明する。
払出機構部125には、裏パック基板136が設置されている。裏パック基板136には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ137の切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
次に、第2裏パックユニット141の構成について詳細に説明する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
排出通路盤142は、制御装置集合ユニット143と対向する面に後方に解除された排出通路144が形成されており、当該排出通路144の解除部は制御装置集合ユニット143によって塞がれている。排出通路144は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した各種入賞口等から排出通路144に導出された遊技球は当該排出通路144を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット143は、横長形状をなす取付台145を有し、取付台145に払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とが搭載されている。これら払出制御装置146と電源及び発射制御装置147とは、払出制御装置146がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置146は、第2基板ボックス148内に払出装置135を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置146から払出装置135への払出指令の信号は上述した裏パック基板136により中継される。また、払出制御装置146には状態復帰スイッチ148aが設けられている。例えば、払出装置135における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ148aが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置147は、第3基板ボックス149内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル84の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置147にはRAM消去スイッチ149aが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ149aを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<研磨装置200の構成>
図11は実施例1の研磨装置200を示す正面図である。図12は実施例1の研磨装置200を示す分解断面図である。図13は実施例1の研磨装置200を示す図11のA−A線断面図である。図14は実施例1の研磨装置200を示す図11のA−A線の角度を変えた断面図である。
実施例1の研磨装置200は、略円筒形状の筒状本体201と、この筒状本体201内において回動自在に成る板状の研磨部材202と、この研磨部材202まで遊技球Bを案内する筒形状の導入筒204とを備えた装置である。
<筒状本体201の構成>
図示例の筒状本体201は、遊技球(パチンコ球)Bを2個並べた長さ程度の内径を有する筒部材である。筒状本体201は、研磨装置200の組み立てを容易にするために、半円筒部材205を2個張り合わせた形状になる。これは研磨部材202を組み込み易くするためである。各半円筒部材205には、その周囲にネジボス206又はネジ挿通孔207を開けた舌片208が形成されている(図11、図15参照)。ここにネジを締結することにより、半円筒部材205は開閉自在になる。図示例ではネジ締結を4カ所設けているがこのネジの本数に限定されない。
研磨装置200には大量の遊技球Bが通過するので、この筒状本体201を外方へ押す力が作用する。そこで、両半円筒部材205を強固に締結する必要がある。両半円筒部材205の締結手段は図示例のネジ締結が望ましい。但し、このネジ締結手段に限定されず、半円筒部材205の1側はヒンジを用い、他側にネジ締結手段を用いることも可能である。強度を維持できれば、これら以外の締結手段を用いることも可能である。
<螺旋溝209の構成>
この筒状本体201の内壁面には、溝が螺旋形状に形成された螺旋溝209を有する。この螺旋溝209は、文字通り遊技球Bを螺旋状に転がす部分である。この螺旋溝209の溝の凹みは、研磨部材202との間に挟まれた遊技球Bがずり落ちない程度の凹みがあれば十分である。但し、研磨部材202は弾力性を有する研磨素材210を貼り付けた部材であり、遊技球Bが研磨部材202と筒状本体201の内壁面の間を滑り落ちないように、この変位距離分の螺旋溝209の溝の凹みは必要である。なお遊技球Bをその半分近くを覆うような溝であると、摩擦抵抗が大きく、遊技球Bの落下速度が遅くなり研磨処理速度に影響するので好ましくはない。
本発明ではこの螺旋溝209に遊技球Bを転がす必要がある。そこで、遊技球Bの球面の曲率と、この螺旋溝209の横断面の円弧形状の曲率が略同一であることが好ましい。少なくとも、螺旋溝209の横断面の円弧形状の曲率は小さくする必要がある。
このように筒状本体201の内壁面には螺旋溝209が螺旋形状に形成されているので、この螺旋溝209を螺旋状に転げ落ちる遊技球Bについて、その角度を微妙に可変させながら転がすことができる。図示例の筒状本体201内壁面の螺旋溝209は、この筒状本体201の円周方向に3周する距離になるように形成した。このように遊技球研磨装置200の筒状本体201内において、その円周方向に遊技球を3周転がすことにより、遊技球Bの表面全体を研磨することができるからである。3周より少ないと遊技球の表面の全体を研磨できないおそれがあるからである。逆に、3周より多く、4周、5周、6周と多く回転させることも考えられるが、却って遊技球Bの研磨装置200内での滞留時間が長くなり研磨処理時間が長くなる傾向にある。但し、この3周に限定されないことは勿論である。
また、螺旋溝209の傾斜角度(高低差)は、筒状本体201の内径に応じて決定される。例えば、筒状本体201の内径が長いときは、螺旋溝209の傾斜角度(高低差)は大きくすることも、小さくすることも何れも可能である。図示例のように、筒状本体201の内径が短い場合は、螺旋溝209の傾斜角度(高低差)は大きくできるが、遊技球の直径の間隔は最低必要であるために、螺旋溝209の傾斜角度(高低差)は小さくできない。本発明の研磨装置200は、遊技機10内にコンパクトに収納させるために、図示例のように螺旋溝209の傾斜角度(高低差)を小さくした。
<研磨部材202の構成>
図15は実施例1の研磨装置200を示す平面図である。図16は実施例1の研磨装置200を示す図11のB−B線断面図である。
研磨部材202は、略円筒形状の筒状本体201内において、円柱を縦に切断した半円柱状部211と、遊技球Bを研磨する平面部212とから成る部材である。この平面部212には凹部213を形成し、この凹部213に研磨素材210を貼り付ける。この凹部213は略四角形状に形成され、ここに収まるような細長い研磨素材210が貼り付けられる。
研磨部材202の研磨素材210は弾力性があり、汚れ、埃、油分を吸収しやすい材質のものが適している。例えばフェルト素材を用いることができる。この研磨素材210は両面テープを用いて凹部213に着脱自在に貼り付けて使用する。汚れ、油分が付着して研磨効率が低下したときに、新しい研磨素材210と容易に交換できるようにする。なお、フェルトは一例であって、これに限定されない。弾力性を有するものであれば、スポンジに布材を貼り付けたものでも研磨素材210として利用することができる。
研磨部材202の半円柱状部211の曲面部は、筒状本体201内面において摺動し得るように、半円柱状部211の曲面部と、筒状本体201の内壁面とに隙間ができないように接している。そこで、半円柱状部211の曲面部の曲率と、筒状本体201の内壁面の曲率が同一になるようにする。なお、研磨部材202は、半円柱状部211に代えて中空にした曲面部又は半円形状のリブを形成したものでもよい。
この研磨部材202の両端に蓋部214,215がそれぞれ形成されている。両蓋部214,215は略円板状になり、筒状本体201の両開口部分を覆うようになっている。本発明の蓋部214,215は、筒状本体201に対して回転させるために、蓋部214,215には縁が折り曲げられている。
研磨部材202に形成された上蓋部214は、円板状の蓋であり、この研磨部材202の位置からずれて挿通孔216が開けられている。他方の下蓋部215は半円形状の蓋である。このように下蓋部216を半円形状にしたのは、本発明の研磨装置200を組み立てる際に、両方の蓋部214,215が共に円板状であると、筒状本体201に組み付けることができないからである。下蓋部215は半円筒部材205を組み付けられるように半円形状に形成した。なお、上蓋部214と下蓋部216という部材の名称は便宜的なものである。本発明の研磨装置200を上下を逆に配置することを禁ずるものではない。
図示例では、両蓋部214,215を研磨部材202に固定した構造にしているため、下蓋部216を半円形状にしたが、この形態に限定されない。例えば、両蓋部214,215を研磨部材202に着脱自在の構造のときは、共に円形状の蓋部にすることができる。勿論、遊技球を導入する挿通孔216と、研磨処理後の排出孔217を設ける必要はある。
<導入筒204の構成>
上蓋部214には、研磨部材202の位置からずれて挿通孔216が開けられ、これに導入筒204が形成されている。この研磨部材202と導入筒204は上蓋部214を挟んでそれぞれ反対側に形成されている。この導入筒204は文字通り筒形状の部材であり、その内径は遊技球の外径より若干長い。遊技球を研磨装置200に円滑に導入するためである。この導入筒204は島に設けられた樋から通称例えばばね状の蛇腹に接続される。遊技球は樋、蛇腹を経由して導入筒204まで導かれる。
<回転駆動の構成>
本発明の研磨装置200を使用するときは、筒状本体201又は研磨部材202を回転させる。
研磨部材202を回転させるときは、この研磨部材202が取り付けられている蓋部214,215を回転させる。例えば、ベルトを用いて回転力を伝動させるときは、この蓋部214,215にプーリーのような部材を形成し、ここにベルトを掛けて回転させる。あるいは、蓋部214,215にギヤ歯を形成し、ここにギヤを噛合させて回転させる。このように研磨部材202を回転させるときは、筒状本体201は固定しておく。
また研磨部材202を回転させるときには、この研磨部材202が取り付けられている導入筒204を回転させる構成にすることも可能である。この導入筒204は円板状の上蓋部214に偏心した状態で取り付けられている。そこで、この導入筒204に偏心した状態でプーリー又はギヤを取り付ける。プーリー又はギヤはの中心点は、勿論筒状本体201の中心点と同一線上に配置する。
逆に、筒状本体201を回転させるときには、ベルトのような回転力を伝動させる手段によるときは、筒状本体201の周囲にベルトを掛けて回転させることができる。このように筒状本体201を回転させるときは、研磨部材202は固定しておく。
なお、筒状本体201を回転させるときには、そのベルトが当たる部分を避けてネジボス206又はネジ挿通孔207をそれぞれ形成する。同様に、筒状本体201をギヤにより回転させるときは、その周囲にネジボス206又はネジ挿通孔207を避けてギヤ歯を形成する。
更に、研磨部材202を固定し、筒状本体201側を回転させるときは、研磨装置200を傾斜して配置することも可能である。遊技球Bを常に研磨部材202上を転がらせることができる。研磨効率を高めることができる。筒状本体201を回転させながら遊技球を研磨部材202上を転がるように落下させることにより研磨効率を高めることができる。
<研磨装置200の動作説明>
図17は実施例1の研磨装置200により遊技球Bを研磨する状態を説明する概略説明図であり、筒状本体201を回転させて研磨する状態を示している。
次に、このように構成された研磨装置200の動作について説明する。先ず、研磨装置200の導入筒204に、蛇腹から遊技球Bを入れる。このとき筒状本体201をベルト又はギヤで回転させる。筒状本体201の螺旋溝209が下方へ傾斜した向きと反対方向へ回転させる。これにより研磨部材202と筒状本体201内壁面の螺旋溝209に案内された遊技球Bは、筒状本体201が研磨部材202の周囲で回転する。遊技球Bは、この筒状本体201の螺旋溝209と、研磨部材202の間を転がりながら下方へ移動する。
本発明の研磨装置200では、遊技球Bは、筒状本体201内において板状の研磨部材202に擦られながら転がるため、その表面が研磨される。特に、遊技球Bは筒状本体201内壁面の螺旋溝209を螺旋状に転がるので、研磨部材202に擦られる遊技球Bの面は常に異なり、遊技球Bはその全表面が研磨されることになる。
導入筒204で連なった遊技球は、そのまま研磨部材202においても連なった状態にあるが、回転する筒状本体201の螺旋溝209を転がりながら落下しているので遊技球Bを連続して研磨することができる。
上述した研磨装置200は、島から遊技球Bが補充される各遊技機10のタンクの近傍に取り付けた状態を示している。この位置に取り付けた研磨装置200では、遊技領域に発射される前にも遊技球Bが研磨されるので、遊技盤61が汚損されることをより防止することができる。
また、この研磨装置200を、アウト口68と島内部の出口通路の間に取り付けることも可能である。このように研磨装置200がアウト口68と島内部の出口通路の間に取り付けられた遊技機10では、島の排出通路には研磨された状態の遊技球Bを排出するので、他の遊技球を汚損することを防止できる。
<研磨装置200を備えた封入式遊技機220の構成>
図18は実施例2の研磨装置200を備えた封入式遊技機220を示す概略説明図である。図19は実施例2の研磨装置200を備えた封入式遊技機220の変形例を示す概略説明図である。
実施例2は、上述したように構成した研磨装置200をその内部に内蔵した封入式遊技機220である。研磨装置200の構成は実施例1の構成と同一なので説明を省略する。
実施例2の封入式遊技機220の遊技盤は、通常の遊技機と略同様に前面には円形渦巻き状に誘導レールが取り付けられ、この誘導レールの内側が遊技領域とされている。この遊技領域には、一般入賞口と可変入賞口装置、上作動口、下作動口などが設けられている。
この封入式遊技機220の遊技内容は、上述した通常の遊技機10と同様に、可変ユニット大当たり図柄になると、これに伴って特定遊技状態が発生して可変入賞球装置を所定の態様で開放制御するものである。
一方、封入式遊技機220は受け皿の遊技球を取り出す方式ではないので、上述した通常の遊技機10とは異なる構成が備えられている。封入式遊技機220の入賞玉の発生に基づいて所定数の得点が付与されたことを報知する賞球LEDとその得点を表示する持点表示部などが設けられている。持点には遊技者が遊技の結果獲得した持点が表示される。この持点に関して引落・精算操作用の各種スイッチや電気的表示部と操作部が設けられている。
<研磨装置200の配置構成>
封入式遊技機220に取り付けられている打玉揚送装置221に本発明の研磨装置200が備えられている。この打玉揚送装置221には打玉を揚送する歯車222と、この歯車222により揚送される打玉が通過する揚送パイプ223と、この揚送パイプ223の上端に連結された研磨装置200が設けられている。アウト口68を通って遊技領域から排出された遊技球Bが回収され、アウト球検出器で検出された遊技球Bはこの打玉揚送装置221の受け樋に回収され、歯車222に送られる。受け皿(上皿95a)に供給される。
図18に示す研磨装置200は打玉揚送装置221の歯車222の直前に配置されている。研磨装置200は上述したように、研磨装置200の筒状本体201内において研磨部材202が回転し、又は筒状本体201が回転することにより、研磨部材210と螺旋溝209の間を転がりながら移動する。このとき遊技球Bは、筒状本体201内において板状の研磨部材202に擦られながら移動するため、その表面が研磨される。このように、研磨装置200を封入式遊技機220に取り付けることで、遊技領域に発射される遊技球が常時研磨されているので、遊技盤を汚損することを防止できる。
また、図19に示す研磨装置200は打玉揚送装置221の歯車222の上方に配置することも可能である。このように研磨装置200を打玉揚送装置221に配置することでも遊技球Bの表面を研磨することができる。
実施例2の遊技機220では、研磨装置200がコンパクトな構成であるために、遊技機内部に取り付けることができる。遊技機220自体にも研磨装置200を備えることで、島に設けられた研磨設備と2段階に研磨できるので、汚れていない遊技球Bを遊技機に使用することができる。その結果、遊技盤を汚損することを防止できる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機A
本発明は、遊技機に用いる遊技球を研磨する遊技球研磨装置及びこの研磨装置を備えた遊技機に関する。
パチンコ機(遊技機)は、球受け皿内の遊技球を遊技領域の上流へ向けて発射し、遊技領域を流下する遊技球が遊技領域に配された入賞口に入球すると、遊技者は所定個数の賞球を受けることができる。遊技機ホールには、遊技球の表面に付着した汚れを除去する研磨装置が備えられている。例えば、複数の遊技機が並べられている島内に、各遊技機から排出された遊技球を貯留するタンクが設置されている。このタンク内の遊技球を、島上段まで揚送しながら研磨装置を用いて研磨している。
また、遊技機の一例として封入式遊技機がある。この封入式遊技機は、遊技機内部に封入された遊技球を、発射器を操作して繰り返し発射し、遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われ、遊技領域に設けられた入賞口に入球した場合には、賞球の代わりに遊技者に得点が付与される。この封入式遊技機では、その内部空間内に封入された遊技球には内部で循環している間に汚れが付着することが多い。この汚れは玉詰まりなどの不都合を引き起こすため、この封入式遊技機の遊技球の循環経路中に研磨装置が内蔵されている。
遊技機に内蔵された研磨装置に関する技術について、例えば特許文献2の特開平10−249046の「パチンコ球の研磨装置」が提案されている。
特開平10−249046
しかし、特許文献2の「パチンコ球の研磨装置」では、研磨板が取り付けられた研磨室に遊技球を転がすことで、研磨する構成であるために、遊技球の球面全体を研磨できないおそれがあった。遊技球が転がる方向の周面は研磨されるが、研磨板に接しない球面は研磨できないという問題を有していた。
本発明は、上述した問題点等を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、遊技球を螺旋状に転がすことで、遊技球の全表面を研磨することができる遊技球研磨装置及びこの研磨装置を備えた遊技機を提供することにある。
遊技機A1は、
遊技機に用いる遊技球を研磨する遊技球研磨装置であって、
遊技球を螺旋状に転がすように、内壁面に溝が螺旋形状に形成された螺旋溝を有する筒状本体と、
前記筒状本体内において回転自在に成る板状の研磨部材と、
前記研磨部材に連続して形成された、遊技球を該研磨部材まで案内する筒形状の導入筒と、を備え、
前記導入筒から導入した遊技球を、前記筒状本体の螺旋溝と前記研磨部材との間に落とし込み、該筒状本体又は該研磨部材を回転させながら遊技球を研磨するように構成した、ことを特徴とする遊技球研磨装置。
遊技機A1では、筒状本体内において研磨部材が回転し、又は研磨部材の周囲で筒状本体が回転する構成であるために、この研磨部材と筒状本体内壁面の螺旋溝に案内された遊技球は、筒状本体内において研磨部材が回転し、又は筒状本体が回転することにより、研磨部材と螺旋溝の間を転がりながら移動する。このとき遊技球は、筒状本体内において板状の研磨部材に擦られながら移動するため、その表面が研磨される。特に、遊技球は螺旋溝を転がりながら移動するので、研磨部材に擦られる遊技球の面は常に異なり、遊技球はその全表面が研磨されることになる。
遊技機A2は、
前記筒状本体内壁面に形成された螺旋溝は、該筒状本体の円周方向に3回転する距離になるように形成された、ことを特徴とする遊技機A1の遊技球研磨装置。
遊技機A2では、遊技球研磨装置の筒状本体内において、その円周方向に遊技球を3周転がすことにより、遊技球についてその向きを変えながら転がすことができる。3周転がれば、遊技球の表面の全体を十分に研磨することができる。
遊技機A3は、
前記研磨部材は、板材に形成した凹部に弾力性を有する研磨素材を着脱自在に張り合わせたものである、ことを特徴とする遊技機A1又はA2の遊技球研磨装置。
遊技機A3では、研磨部材が弾力性を有する研磨素材から成るものであれば、遊技球の球面部分に広く接触して擦られ、研磨効率を向上させることがでる。また、凹部内に弾力性を有する研磨素材を収納することで、螺旋溝を転がっている遊技球により、ある程度の摩擦力が加わっても研磨板の研磨素材が剥がれたり、ずれたりすることがない。
研磨部材の研磨素材が凹部に着脱自在に交換できる構成であれば、この研磨素材を所定の期間使用して汚れてきたときは、新しいものに交換して研磨効率の低下を防止することができる。
遊技機A4は、
前記研磨部材と導入筒が一体構造である、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技球研磨装置。
遊技機A4では、研磨部材と導入筒が一体構造であれば、この導入筒を回すことによって研磨部材も同時に回転させることができる。また、筒状本体を回転させる方式ではこの導入筒を固定しておけば、螺旋溝と研磨部材の研磨素材に挟まれた遊技球はこの研磨素材に擦られながら移動していくので、研磨されることになる。
遊技機A5は、
前記研磨装置は、遊技球が常に前記研磨部材の研磨素材上を転がるように傾斜して配置すると共に、該研磨部材は固定し、前記筒状本体を回転させるように構成した、ことを特徴とする遊技機A1、A2、A3又はA4の遊技球研磨装置。
遊技機A5では、研磨装置は傾斜した研磨部材は固定し、筒状本体を回転させながら遊技球を研磨部材の研磨素材上を転がるように落下させることで、遊技球を常に研磨部材上を転がせることができ、研磨効率を高めることができる。
遊技機A6は、
遊技機の遊技領域へ向けて発射させる遊技球を研磨する研磨装置を備えた遊技機であって、
前記研磨装置は、
遊技球を螺旋状に転がすように、内壁面に溝が螺旋形状に形成された螺旋溝を有する筒状本体と、
前記筒状本体内において回転自在に成る板状の研磨部材と、
前記研磨部材に連続して形成された、遊技球を前記研磨部材まで案内する筒形状の導入筒と、を備え、
前記導入筒から導入した遊技球を、前記筒状本体の螺旋溝と前記研磨部材との間に落とし込み、該筒状本体又は該研磨部材を回転させながら研磨するように構成した、ことを特徴とする研磨装置を備えた遊技機。
遊技機A6では、研磨装置がコンパクトな構成であるために、遊技機内部に取り付けることができる。遊技機自体にも研磨装置を備えることで、島に設けられた研磨設備と2段階に研磨できるので、汚れていない遊技球を遊技機に使用することができる。その結果、遊技盤を汚損することを防止できる。
遊技機A7は、
前記研磨装置を、島から遊技球を補充される各遊技機のタンクの近傍に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A6の研磨装置を備えた遊技機。
遊技機A7では、研磨装置がタンク近傍に取り付けられた遊技機では、遊技領域に発射される前にも遊技球が研磨されるので、遊技盤を汚損することを防止できる。
遊技機A8は、
前記研磨装置を、アウト口と島内部の出口通路の間に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A6の研磨装置を備えた遊技機。
遊技機A8では、研磨装置がアウト口と島内部の出口通路の間に取り付けられた遊技機では、島の排出通路には研磨された状態の遊技球を排出するので、他の遊技球を汚損することを防止できる。
遊技機A9は、
前記研磨装置を、遊技機内部に封入された遊技球を繰り返し発射し、遊技領域に打ち込むことにより遊技が行われる封入式遊技機に取り付けた、ことを特徴とする遊技機A6の研磨装置を備えた遊技機。
遊技機A9では、研磨装置を封入式遊技機に取り付けることで、遊技領域に発射される遊技球が常時研磨されているので、遊技盤を汚損することを防止できる。
因みに、特徴A1乃至特徴A9のいずれか1つ又はそれらの組み合わせを上記特徴A1乃至A9に適用してもよい。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構のソレノイド)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品(釘等)とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(作動口等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
遊技機10、A1〜A9のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機である。中でも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で解除されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードヘ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
遊技機10、A1〜A9のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機である。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
遊技機10、A1〜A9のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機である。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
本発明の研磨装置を備えた遊技機は、主にパチンコ機の遊技機に利用することができるが、遊技球を使用する遊技機であれば、パチンコ機以外の様々な遊技機に利用することができる。
10 遊技機としてのパチンコ機
200 研磨装置
201 筒状本体
202 研磨部材
204 導入筒
209 螺旋溝
210 研磨素材
211 半円柱状部
213 凹部
214 上蓋部
215 下蓋部
B 遊技球

Claims (1)

  1. 遊技機の遊技領域へ向けて発射させる遊技球を研磨する研磨装置を備えた遊技機であって、
    前記研磨装置は、
    遊技球を螺旋状に転がすように、内壁面に溝が螺旋形状に形成された螺旋溝を有する筒状本体と、
    前記筒状本体内において摺動し、該筒状本体がその周囲で回転するように形成された板状の研磨部材と、
    前記研磨部材に連続して形成された、遊技球を該研磨部材まで案内する筒形状の導入筒と、を備え、
    前記導入筒から導入した遊技球を、前記筒状本体の螺旋溝と前記研磨部材との間に落とし込み、該研磨部材の周囲で該筒状本体を回転させ又は該筒状本体内で該研磨部材を回転させながら遊技球を研磨するように構成した、ことを特徴とする研磨装置を備えた遊技機。
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