JP5866627B2 - 遊技球の移送研磨装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技球の移送研磨装置に関し、詳しくは、遊技球を移送しつつ遊技球の全表面を万遍なく研磨可能な遊技球の移送研磨装置に関するものである。
従来、遊技媒体として遊技球を使用する遊技機としては、パチンコ機や、遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)等が知られている。また、ホールにおいては、これらの遊技機はシマと呼ばれる領域に設置されており、また、シマに設置された遊技機において遊技球を効率的に利用すべく、遊技球をホール全体やシマ全体で循環補給するための設備が設けられていることが知られている。また、近年においては、ホール内で設置する遊技機の増減を自由に行えるようにすべく、ホール全体やシマ全体で遊技球を循環補給するのではなく、所定の設備により各遊技機ごとに遊技球を循環補給可能な遊技球の循環補給機構が普及し始めている。
上述のように、遊技球をホール全体やシマ全体で循環補給する場合には、遊技球が複数の遊技機に供給されることとなるため、遊技球が遊技者やホール店員の手に触れる機会が多く、また、遊技球は広範囲を移動することとなるため、遊技球の表面に汚れが付着しやすい。
そのため、この循環補給設備内において、遊技球の表面に付着した汚れを除去すべく、遊技球を研磨するための研磨装置が設けられることが一般的である。
このような研磨装置は、たとえば、以下の特許文献1に開示されている。
特開平11−104341号公報
上述の研磨装置は、遊技球を揚送するための揚送スプロケットを備えている。そして、各遊技機から排出されて所定の回収タンクに貯留された遊技球が、この揚送スプロケットにより揚送される。また、この揚送スプロケットにより揚送される遊技球は、この揚送スプロケットに連設される排出通路に押し出され、さらに、下から順次押し出される遊技球により排出通路内を押し上げられていくようになっている。ここで、排出通路内には遊技球の移送方向に沿って研磨部材が設けられており、遊技球は、排出通路内を押し上げられていくに伴って、この研磨部材により研磨されるようになっている。
しかし、この研磨装置においては、遊技球は、上側に位置するすべての遊技球の重量を受けるため、そのままの状態で排出通路内を押し上げられていくこととなる。したがって、排出通路内に設けられた研磨部材は遊技球の同じ面ばかりが研磨されることとなり、遊技球の全表面を十分に研磨することができないという問題が生じていた。
また、各遊技機ごとに遊技球を循環補給可能な遊技球の循環補給機構により、遊技球を循環補給する場合には、遊技球はあまり広い範囲を移動することとはならないため、従来の循環補給方式に比べると、遊技球は汚れにくい。しかし、球皿の上等、遊技機の外部に一時的に位置することは妨げられないため、煙草の煙等の汚れが付着してしまう。すると、各遊技機ごとに遊技球を循環補給する場合にもやはり遊技球の研磨装置を設ける必要があるが、従来の研磨装置は、上述の如く、排出通路を設置した上でその内部に研磨部材を設けるという大型な装置であるため、各遊技機ごとへの設置は容易でなく、さらには高価であるという問題も生じていた。
そこで、本発明は、上記した事情によりなされたものであり、各遊技機ごとに容易かつ安価で設置可能であるとともに、遊技球を移送しつつ遊技球の全表面を万遍なく研磨可能な遊技球の移送研磨装置を提供することを目的とする。
下記の発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1の発明)
第1の発明は、遊技球を移送するための通路であって、遊技球が移送される際に当該遊技球が接触する接触面65を有する移送通路(揚送通路64)と、前記移送通路に対向して設けられ、かつ外周に遊技球を受容可能な案内溝93が螺旋状に形成されたスクリュー(揚送スクリュー91)と、を備え、前記スクリューの回転に伴い、前記スクリューの案内溝93に受容された遊技球が、前記接触面65に案内されて前記移送通路内を移送可能に形成された遊技球の移送研磨装置(揚送部90)であって、前記移送研磨装置は、遊技機(パチンコ機PC)ごとに設置されており、前記スクリューは、その回転軸が垂直方向を向くように配置されており、前記スクリューの案内溝93に受容された遊技球は、前記スクリューの回転により、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転するようになっているとともに、前記接触面65は、遊技球の表面を研磨可能な研磨部材63により形成されており、遊技機の下部から上部に向けて遊技球を揚送しながら研磨すると共に、前記スクリューの案内溝93の底部には、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力を遊技球に与えることが可能な摩擦部材により形成された突条部94が延設されていることを特徴とする
移送通路(揚送通路64)は遊技球を移送するための通路であって、遊技球が移送される際に当該遊技球が接触する接触面65を有するものであり、たとえば、円筒状部材や四角筒状部材等により形成することができる。
スクリュー(揚送スクリュー91)は、移送通路に対向して設けられ、かつ外周に遊技球を受容可能な案内溝93が螺旋状に形成されたものである。
そして、本発明に係る移送研磨装置(揚送部90)は、スクリューの回転に伴い、スクリューの案内溝93に受容された遊技球が、接触面65に案内されて移送通路内を移送可能に形成されている。なお、本発明に係る移送研磨装置は、前記スクリューを、回転軸が垂直方向を向くように配置することで、遊技球が垂直方向へ移送(揚送)可能となるように形成している
また、本発明に係る揚送研磨装置においては、スクリューの案内溝93に受容された遊技球は、前記スクリューの回転により、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転するようになっている。
具体的には、スクリューを、当該スクリューが回転するに伴って遊技球を回転させることができる程度の摩擦力を与えることが可能な材質で形成することができる。このように形成すると、スクリューの案内溝93に受容された遊技球は、スクリューの案内溝93の表面及び接触面65に挟み込まれた状態となっているため、スクリューの表面から摩擦力が与えられることとなる。したがって、遊技球は、スクリューが回転することで、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転することとなる。
また、スクリューの案内溝93の底部に、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力を遊技球に与えることが可能な摩擦部材により形成された突条部94を延設することにより、形成することもできる。このように形成すると、スクリューの案内溝93に受容された遊技球は、突条部94及び接触面65に挟み込まれた状態となるため、突条部94から摩擦力が与えられることとなる。したがって、遊技球は、スクリューが回転することで、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転することとなる。
また、本発明に係る接触面65は、遊技球の表面を研磨可能な研磨部材63により形成されている。
ここで、研磨部材63は、遊技球の表面を研磨可能な部材である。この研磨部材63は、遊技球の表面を研磨することができれば特に限定されるものではなく、研磨剤が含まれた布状、スポンジ状、紙状等の部材とすることができる。
また、本発明に係る遊技球の移送研磨装置は、遊技媒体として遊技球を使用する遊技機に用いることができ、たとえば遊技球により遊技を行うパチンコ機や、遊技球によりスロットマシンと同様の遊技を行うパロット(登録商標)に使用することができる。
(作用)
すなわち、本発明に係る遊技球の移送研磨装置(揚送部90)においては、スクリュー(揚送スクリュー91)の回転に伴って、当該スクリューの案内溝93に受容された遊技球が、接触面65に案内されて移送通路(揚送通路64)内を移送されるようになっている。この際、遊技球は、スクリューの案内溝93の表面及び接触面65に挟み込まれた状態で移送通路内を移送されることとなる。また、遊技球が接触する接触面65は研磨部材63により形成されているため、遊技球は、移送通路内を進んでいきながら、この研磨部材63によりその表面が研磨される。ここで、遊技球は、遊技球の移送方向と直交する方向に回転するようになっており、遊技球は、移送方向と直交する方向に回転しながら移送通路内を移送されるため、移送通路を進んでいくに伴って研磨部材63と接触する面が変化することとなる。
すなわち、本発明に係る遊技球の移送研磨装置によれば、遊技球が移送通路を進んでいくにあたり、研磨部材63により形成された接触面65と接触する遊技球の向きが変わるため、遊技球の表面を万遍なく研磨することができるのである。
また、本発明に係る遊技球の移送研磨装置によれば、上述の如く、遊技球の表面を万遍なく研磨することができることから、移送通路の長さを短縮化することができ、ひいては移送研磨装置自体についての小型化を図ることができる。そして、これにより、各遊技機ごとにも容易に設置することができるとともに、装置の製造コストも減少させることができるのである。
更に第1の発明は、前記スクリューの案内溝93の底部には、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力を遊技球に与えることが可能な摩擦部材(ゴムベルト95)により形成された突条部94が延設されていることを特徴とする。
突条部94は、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力を遊技球に与えることが可能な摩擦部材により形成されたものであって、スクリューの案内溝93の底部に延設されている。
突条部94を形成するための摩擦部材は、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力を遊技球に与えることが可能なものであれば特に限定されず、たとえば、ゴムベルト等を用いることができる。具体的には、突条部94は、たとえば、スクリューの案内溝93の底部に、紐状のゴムベルト95を巻きつけて固定することで形成することができる。
(作用)
すなわち、本発明に係る遊技球の移送研磨装置(揚送部90)においては、スクリューの案内溝93には突条部94(ゴムベルト95)が設けられているため、遊技球は、突条部94と接触面65に挟み込まれた状態で移送通路内を移送されることとなる。そして、遊技球には、摩擦部材により形成された前記突条部94によって、遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力が与えられており、遊技球は、移送方向と直交する方向に回転しながら移送通路内を移送されるため、移送通路を進んでいくに伴って研磨部材63と接触する面が変化することとなる。
すなわち、本発明に係る遊技球の移送研磨装置によれば、遊技球が移送通路を進んでいくにあたり、研磨部材63により形成された接触面65と接触する遊技球の向きをより確実に変化させることができるため、極めて効果的かつ確実に遊技球の表面全体を研磨することができるのである。
(第の発明)
の発明は、上記第1の発明の特徴に加え、前記研磨部材63は、少なくとも表面が、研磨剤を練りこんだ又は付着させた繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成されているとともに、除去された遊技球の表面の付着物を当該研磨部材表面の繊維の目から内部に浸透させることが可能に形成されていることを特徴とする。
研磨剤は特に限定されるものではなく、たとえば、天然鉱物の研磨砂や人造研削材等を用いることができる。また、繊維素材も特に限定されるものではなく、たとえば、合成樹脂繊維、天然素材繊維、ガラス繊維、硬質樹脂繊維(ナイロン66等)を用いることができる。
また、研磨部材63は、上述の如く、少なくとも表面が、前記繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成されていればよく、表面のみならず、研磨部材63の全体を前記繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成してもよい。
たとえば、研磨部材63は、水分等の吸収性に優れた吸湿材の表面を、前記繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成した目の粗いスポンジ状部材や不織布で覆うことにより、形成することができる。
また、前記繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成した目の粗いスポンジ状部材や不織布そのものを研磨部材63とすることもできる。
(作用)
すなわち、本発明における研磨部材63によれば、遊技球が研磨されるに従って、除去された汚れ等の付着物が研磨部材63の内部に浸透していくようになっており、研磨部材63の表面に汚れが露出するまでには比較的長い時間がかかるため、研磨部材63の交換寿命を延ばすことができるのである。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、各遊技機内に容易かつ安価で設置可能であるとともに、遊技球を移送しつつ遊技球の全表面を万遍なく研磨可能な遊技球の移送研磨装置を提供することができる。
本発明の実施の形態であって、パチンコ機外観の正面図である。 本発明の実施の形態であって、パチンコ機の前枠を開いた状態の正面図である。 本発明の実施の形態であって、移送装置の内部構造を示した斜視図である。 本発明の実施の形態であって、遊技球の移送状態を示した移送装置の正面断面図である。 本発明の実施の形態であって、回収タンクの横断面図である。 本発明の実施の形態であって、揚送部の横断面図である。 本発明の実施の形態であって、揚送部における正面縦断面の一部の拡大図である。 本発明の実施の形態の変形例であって、遊技球の移送状態を示した移送装置の正面断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照しつつ説明する。
本形態に係る遊技球の移送研磨装置は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機PCが設置されるホールにおいて、各パチンコ機PCごとに遊技球を循環補給するための遊技球の循環補給機構に使用されるものである。
具体的には、本形態における遊技球の循環補給機構には、後述する如く、パチンコ機PCの外部下方に配設されるとともに、パチンコ機PCの入賞口18やアウト口19に入球した遊技球が排出されかつ後述する計数装置35により計数された遊技球を貯留するための回収タンク50が設けられている。そして、後述する如く、パチンコ機PCの外部上方に配設されかつ遊技球を一時的に保留しておくためのバッファタンク36へ、前記回収タンク50に貯留されている遊技球を移送するための装置として、移送装置70が設けられている。また、この移送装置70は、後述する如く、遊技球を水平右方向へ移送するための水平移送部80と、水平右方向の終端まで達した遊技球を垂直上方向へ揚送するための移送部90とから構成されている。
そして、この移送部90が、遊技球の移送研磨装置として機能するものとなっている。
(遊技球の循環補給機構及びパチンコ機PCの概略)
まず、上記移送装置70が使用される遊技球の循環補給機構の概略、及びパチンコ機PCの概略について説明する。
本形態に係るパチンコ機PCが設置されるホールでは、各パチンコ機PCごとに遊技球を循環補給するための遊技球の循環補給機構が構成されている。
具体的には、図2に示すように、ホールのシマに固定される各パチンコ機PCの外部上方に、パチンコ機PCで使用される遊技球を一時的に貯留しておくためのバッファタンク36が設けられる。また、後述する如く、各パチンコ機PCの裏枠11の上部に、遊技球が貯留される上タンク38が設けられる(図2参照)。また、図2に示すように、バッファタンク36から上タンク38までは補給通路37が配設される。そして、後述するパチンコ機PCの入賞口18に遊技球が入球すると上タンク38に貯留されている遊技球が、パチンコ機PCの前枠10に正面に設けられた上皿15に払い出される。また、上タンク38に貯留されている遊技球が少なくなると、補給通路37を介し、バッファタンク36から上タンク38に遊技球が供給される。
また、図2に示すように、各パチンコ機PCには、当該パチンコ機PCの外部へ連通する排出通路39が形成されている。各パチンコ機PCの入賞口18やアウト口19に入球した遊技球は、排出通路39を介して、パチンコ機PCの外部へ排出される。また、図2に示すように、各パチンコ機PCの外部下方には排出通路39を介して排出された遊技球を貯留する回収タンク50が設けられている。
一方、図1に示すように、各パチンコ機PCの下部には、遊技球を計数するための計数装置35が設けられるとともに、この計数装置35の上面には、入賞等により払い出された遊技球を貯留するための遊技球箱34が載置される。この遊技球箱34に貯留された遊技球は、計数装置35に流入させることができるようになっている。そして、遊技球箱34から計数装置35に流入させられた遊技球は、計数装置35に計数されるとともに、この計数装置35に連設された通路を介して回収タンク50に貯留される。
そして、回収タンク50に貯留された遊技球は移送装置70によりバッファタンク36へ移送(揚送)させられるようになっている。
すなわち、この遊技球の循環補給機構によれば、各パチンコ機PCの外部上方に設けられたバッファタンク36から各パチンコ機PCの上タンク38へ遊技球が供給される。そして、パチンコ機PCで遊技に供された遊技球や、入賞等により上タンク38から払い出された遊技球は、回収タンク50へ回収された後、移送装置70によりバッファタンク36へ移送されることで、遊技球が循環補給されるのである。
また、本形態に係るパチンコ機PCは、図1及び図2に示すように、ホールのシマに固定される裏枠11と、裏枠11に開閉可能に取り付けられる前枠10と、前枠10に取り付けられる遊技盤12とを備えている。
裏枠11は、図1及び図2に示すように、四角枠型の木枠から構成されている。裏枠11の右方上部には、上述の如く、バッファタンク36から供給される遊技球を貯留するための上タンク38が設けられている(図2参照)。
また、前枠10は、上述の如く、裏枠11に開閉可能に取り付けられており、下方には遊技球の入賞時等に遊技球が払い出される払出口14と、払出口14から払い出された遊技球を貯留する上皿15とが設けられている。また、上タンク38から払出口14までは払出通路111が配設されている。また、払出口14は、前枠31を貫通しており、上タンク38からの遊技球を上皿15へ誘導するように形成されている。また、上皿15には、遊技球をパチンコ機PCに投入するための投入口(図示しておらず)が設けられており、上皿15に貯留されている遊技球は、この投入口からパチンコ機PCに投入されて、発射装置30に供給されるようになっている。また、上皿15の下方には、上皿15に貯留しきれない遊技球を貯留するための下皿16が設けられ、下皿16の右方には、発射装置30を作動させるための操作ハンドル13が設けられている。操作ハンドル13を所定角度回すと、発射装置30が作動して、遊技球が後述する遊技領域へ向けて打ち出されるようになっている。
また、遊技盤12は、四角形状に形成された木板から構成されており、前面には遊技を行うための遊技領域が形成されている。また、遊技盤12の略中央には、図柄表示装置17が設けられており、その周囲には、複数の入賞口18が設けられている。また、遊技盤12の中央下部には、入賞しなかった遊技球を受け入れるためのアウト口19が設けられている。また、入賞口18やアウト口19に入った遊技球は、排出通路39を介して回収タンク50へ誘導されるようになっている。
また、図2に示すように、遊技盤12の裏面には、遊技を制御するためのメイン基板31、図柄や演出等を図柄表示装置17に表示させるための表示制御基板32、入賞口18への入賞等に基づき、後述する駆動装置としてのモーター102を駆動させる払出制御装置33等が設けられている。
そして、このパチンコ機PCにおいては、入賞口18の1つである始動入賞口18aに遊技球が入ると、メイン基板31が、乱数抽選を行い、図柄表示装置17に停止表示させる図柄の組み合わせを決定する。表示制御基板32は、前記決定に応じて、図柄表示装置17に図柄の変動表示及び停止表示を行わせる。また、図柄表示装置17に所定の図柄の組み合わせが表示されると大当たりとなり、メイン基板31は、入賞口18の1つである大入賞口18bを作動させる。
(回収タンク50)
回収タンク50は、図2に示すように、各パチンコ機PCの外部下方に設けられており、入賞口18やアウト口19に入球した遊技球や、遊技球箱34から計数装置35に流入させられた遊技球を回収し貯留するためのものである。
この回収タンク50は、図2及び図4に示すように、上側が開口する箱型に形成されている。また、回収タンク50の底面は、前枠10から見て奥方向へ向かうに従って低くなるように傾斜している。また、この底面の最奥部には、遊技球の直径よりも若干大きい縦幅を有し、当該底面の右端から左端まで至る貫通溝である移送溝51が形成されている。この移送溝51は、後述する移送装置70の水平移送部80の一部を構成するものとなっている。
入賞口18やアウト口19から誘導された遊技球や、計数装置35から誘導された遊技球は、傾斜している回収タンク50の底面を転がり、移送溝51まで至る。そして、移送溝51まで至った遊技球は、この移送溝51に進入し、後述する移送装置70の水平移送スクリュー81に受容されて、水平右方向へ移送されていくようになっている。
(移送装置70)
移送装置70は、回収タンク50の下方から右側方にかけて隣接するように設けられている。そして、この移送装置70は、回収タンク50の移送溝51に進入した遊技球を右方向へ移送するとともに、終端まで辿り着いた遊技球をパチンコ機PCの外部上方に設けられたバッファタンク36まで、垂直上方向へ揚送するためのものである。
この移送装置70は、図2及び図4に示すように、遊技球を水平右方向へ移送するための水平移送部80と、水平移送部80の右端に位置し、水平移送部80により水平右方向の終端まで移送された遊技球を垂直上方向へ揚送するための揚送部90とから構成されている。
(水平移送部80)
水平移送部80は、上述の如く、遊技球を水平右方向へ移送するためのものであり、具体的には、回収タンク50の移送溝51に進入した遊技球を、水平右方向へ移送するためのものである。
この水平移送部80は、図4及び図5に示すように、回収タンク50の移送溝51の下端の縁に沿って配設された水平移送スクリュー81と、移送溝51の内側面により形成される水平移送通路84とから構成される。
(水平移送スクリュー81)
水平移送スクリュー81は、遊技球を水平右方向へ移送するための棒軸状のスクリューであって、回転軸の外周に、遊技球の直径の約半分程度の深さを有する半円状の案内溝83が螺旋状に形成されているものである。そして、これにより、水平移送スクリュー81の案内溝83に遊技球が受容可能となっている。また、水平移送スクリュー81の案内溝83の螺旋方向は、後述する如く、水平移送スクリュー81が回収タンク50の移送溝51の下端に沿って配設された状態で、回転軸を中心に、この回転軸を左方向から見たときに時計回りとなる方向へ向けて回転すると、受容された遊技球が水平右方向へ進むこととなるような方向となっている。
また、水平移送スクリュー81の回転軸の右端には、さらにその先に突出する軸部が設けられ、この軸部の先端に、後述する揚送スクリュー91の回転軸と接続するための第1ベベルギア82が備えられている(図4参照)。
(水平移送通路84)
水平移送通路84は、回収タンク50の移送溝51の内側面により形成され、遊技球を水平右方向へ移送するための通路である。
以下、この水平移送部80における遊技球の移送について説明する。
上述の如く、回収タンク50内の遊技球は、回収タンク50の底面を転がって移送溝51まで至る。そして、移送溝51まで至った遊技球は、この移送溝51に進入する。ここで、図5に示すように、この移送溝51の下端の縁には水平移送スクリュー81が配設されている。したがって、移送溝51に進入した遊技球は、水平移送スクリュー81上に落下し、水平移送スクリュー81の案内溝83に受容されることとなる。そして、水平移送スクリュー81が、回転軸を中心に、この回転軸を左方向からみたときに時計回りとなる方向に回転すると、案内溝83に受容された遊技球が、移送溝51の内側面に案内されて、水平移送通路84内を水平右方向へ移送されていくこととなるのである。
(揚送部90(移送研磨装置))
揚送部90は、上述の如く、遊技球を垂直上方向へ揚送するためのものであり、具体的には、水平移送部80の水平移送スクリュー81により水平右方向の終端まで移送された遊技球を垂直上方向へ揚送するためのものである。また、この揚送部90は、遊技球を揚送しながら、遊技球の表面を研磨するための移送研磨装置としても機能するようになっている。
この揚送部90は、図2及び図4に示すように、回収タンク50の右側部に隣接するように設けられた揚送筒60内に設けられる揚送スクリュー91と、この揚送スクリュー91と対向するように、揚送筒60内に形成される揚送通路64と、この揚送スクリュー91の下方に設けられ、当該揚送スクリュー91を回転させる駆動装置としてのモーター102とから構成される。
(揚送筒60、揚送通路64)
揚送筒60は、図3、図4及び図6に示すように、縦長四角筒状の部材であって、その内部に揚送スクリュー81が収納されるスクリュー収納部61と、このスクリュー収納部61の左側面に対向して設けられる縦長四角筒状の部材であって、その内部に遊技球の表面を研磨するための研磨部材63が収納される研磨部材収納部62とから構成されている。
スクリュー収納部61は、図6に示すように、揚送スクリュー81が収納された際に、この揚送スクリュー81が左右前後方向にがたつかない程度の大きさの内部空間を有する縦長四角筒状の部材となっており、左側面に遊技球の直径よりもやや大きい幅のスリットが形成されている。また、図2及び図3に示すように、スクリュー収納部61の上端には、後述するように揚送スクリュー81により揚送されてきた遊技球をバッファタンク36へ排出するための排出口66が設けられている。
研磨部材収納部62は、図6に示すように、右方が開口され、研磨部材63が収納される内部空間を有する縦長四角筒状の部材となっている。また、この開口の幅は、スクリュー収納部61の左側面に形成されたスリットの幅と同じ、すなわち、遊技球の直径よりもやや大きい幅となっている。また、この開口の両縁にはそれぞれ、上端から下端まで至り、かつ外方へ向けて突出するフランジ67が形成されている。そして、図6に示すように、スクリュー収納部61のスリットと研磨部材収納部62の開口とが向き合った状態で、スクリュー収納部61と研磨部材収納部62とを合わせると、スクリュー収納部61のスリットと研磨部材収納部62の開口とが合致するとともに、研磨部材収納部62のフランジ67がスクリュー収納部61の左側面に当接することとなる。そして、この状態でフランジ67に対してネジ止めをすることにより、スクリュー収納部61と研磨部材収納部62とにより揚送筒60が形成される。
また、上述の如く、スクリュー収納部61には後述の揚送スクリュー91が収納され、また、研磨部材収納部62には後述の研磨部材63が収納される(図4及び図6参照)。そして、このスクリュー収納部61に収納された揚送スクリュー91と、研磨部材収納部62に収納された研磨部材63との間に、遊技球の直径よりもやや狭い幅の、遊技球の移送通路としての揚送通路64が形成されることとなる。
また、研磨部材収納部62の長さは、スクリュー収納部61の長さよりも若干短くなっており、スクリュー収納部61に研磨部材収納部62を取り付けた状態において、研磨部材収納部62の下端は、スクリュー収納部61の下端よりも上側に位置するようになっている(図4参照)。これにより、揚送筒60の左側下端には隙間が形成されることとなっている。
そして、図4に示すように、水平移送スクリュー81の右端は、揚送筒60の左側下端の隙間を通って、揚送筒60の内部まで達するものとなっている。また、図4に示すように、スクリュー収納部61に収納される揚送スクリュー91の下端は、水平移送スクリュー81の右端と一致するように位置するようになっている。換言すれば、揚送スクリュー91が、水平移送スクリュー81により右端部まで水平移送されてきた遊技球を拾い上げる位置となっている。これにより、水平移送スクリュー81により右端まで水平右方向に移送されてきた遊技球はそのまま、揚送スクリュー91の下端から、後述の揚送スクリュー91の案内溝93に取り込まれるようになっている。
(研磨部材63)
研磨部材63は、図4及び図6に示すように、遊技球の表面を研磨するためのものであり、上述の如く、揚送筒60を構成する研磨部材収納部62に収納されるものである。
具体的には、本形態における研磨部材63としては、研磨剤としての研磨砂を付着させた硬質樹脂繊維としてのナイロン66により形成された厚みのある不織布が使用されている。また、この不織布は、繊維の目が粗く弾力を有するものとなっている。このため、この不織布により遊技球の表面が研磨されると、当該表面に付着していた汚れ等は、除去されるとともに、不織布の繊維の目の中に押し込まれて浸透していくこととなる。
また、この研磨部材63は、図4に示すように、研磨部材収納部62の上端から下端に至るまで設けられているものである。そして、上述の如く、揚送筒60のスクリュー収納部61に収納された揚送スクリュー91と、この研磨部材収納部62に収納された研磨部材63との間に、遊技球の移送通路としての揚送通路64が形成されることとなる。すなわち、水平移送スクリュー81により右端まで水平右方向に移送され、揚送スクリュー91の案内溝93に取り込まれた遊技球は、揚送スクリュー91の回転に伴って、接触面65としての研磨部材63の表面に案内されて、揚送スクリュー91と研磨部材63の表面との間の空隙を垂直上方向に揚送されることとなるのである。
なお、前記研磨剤は特に限定されるものではなく、人造研削材等を用いてもよい。また、繊維素材も特に限定されるものではなく、合成樹脂繊維、天然素材繊維、ガラス繊維等を用いてもよい。
(揚送スクリュー91)
揚送スクリュー91は、上述の水平移送スクリュー81と同形状のスクリューである。具体的には、揚送スクリュー91は、図3に示すように、遊技球を垂直上方向へ揚送するための棒軸状のスクリューであって、回転軸の外周に、遊技球の直径の約半分程度の深さを有する半円状の案内溝93が螺旋状に形成されているものである。そして、これにより、揚送スクリュー91の案内溝93に遊技球が受容可能となっている。また、揚送スクリュー91の案内溝93の螺旋方向は、揚送スクリュー91が揚送筒60内に配設された状態で、回転軸を中心に、この回転軸を上方向からみたときに時計回りとなる方向に回転すると、受容された遊技球が垂直上方向へ進むこととなるような方向となっている。
また、揚送スクリュー91の回転軸の下端には、さらにその先に突出する軸部が設けられ、この軸部の先端に、水平移送スクリュー91の回転軸と接続するための第2ベベルギア92が備えられている。そして、図4に示すように、スクリュー収納部61に揚送スクリュー91が収納された状態で、この揚送スクリュー91に設けられた第2ベベルギア92と、水平移送スクリュー81に設けられた第1ベベルギア82とが噛み合うように形成されている。これにより、揚送スクリュー91が、回転軸を中心に、この回転軸を上方向からみたときに時計回りとなる方向に回転すると、これに同期して、水平移送スクリュー81が、回転軸を中心に、この回転軸を左方向からみたときに時計回りとなる方向に回転するようになっている。なお、揚送スクリュー91と水平移送スクリュー81とが同期して回転する上では、上述の如く、揚送スクリュー91の下端は、水平移送スクリュー81の右端と一致するように位置(すなわち、揚送スクリュー91が、水平移送スクリュー81により右端部まで水平移送されてきた遊技球を拾い上げる位置)となっていることが条件となっている。
また、図3及び図4に示すように、揚送スクリュー91に設けられた第2ベベルギア92の下部には、後述する駆動装置としてのモーター102に設けられた第2減速ギア101と噛み合って、モーター102の駆動力を伝達するための第1減速ギア100が設けられている。
(突条部94)
揚送スクリュー91の案内溝93の底部には、図3及び図4に示すように、揚送スクリュー91の下端から上端に至るまで、摩擦部材としてのゴムベルト95を巻きつけて固定することにより形成された突条部94が延設されている。
したがって、揚送スクリュー91の案内溝93に受容される遊技球は、この案内溝93の底部に設けられた突条部94に接触した状態で、揚送通路64内を揚送されていくこととなる。ここで、突条部94を形成するゴムベルト95は摩擦力が大きいため、揚送スクリュー91が回転すると、これに伴って、遊技球は水平方向に回転することとなる。すなわち、図4、図6及び図7に示すように、遊技球は、突条部94により研磨部材63の表面に押し付けられながら、水平方向に回転しつつ、揚送通路64内を揚送されることとなる。
(モーター102)
モーター102は、水平移送スクリュー81と揚送スクリュー91とを同期させながら回転させるための駆動装置であり、図3に示すように、揚送スクリュー91の下方に設けられている。
具体的には、図3に示すように、モーター102は、駆動力を伝えるための回転軸の先端に第2減速ギア101が設けられており、揚送スクリュー91の第2ベベルギア92の下部に設けられた第2減速ギア101と噛み合っている。
そして、このモーター102は、揚送スクリュー91を、その回転軸を上方向から見たときに時計回りとなる方向(すなわち、揚送スクリュー91の案内溝93に受容された遊技球が揚送されることとなる方向)へ回転させるものとなっている。
(移送装置70における遊技球の移送)
以下、モーター102が作動した際の、移送装置70全体における遊技球の移送について説明する。
モーター102が作動すると、第1減速ギア100及び第2減速ギア101を介して接続されている揚送スクリュー91が、その回転軸を上方向から見たときに時計回りとなる方向へ回転することとなる。これにより、図4に示すように、揚送スクリュー91の案内溝93に受容された遊技球は、揚送筒60の研磨部材収納部62に収納された研磨部材63の表面(すなわち、接触面65)に案内されて、揚送通路64内を垂直上方向へ揚送されることとなる。そして、揚送スクリュー91の上端まで達した遊技球は、その後から揚送されてくる遊技球に押されることにより、揚送スクリュー91の上端面上を転がって、スクリュー収納部61の排出口66からバッファタンク36に排出されることとなる。
一方、図4に示すように、揚送スクリュー91の下端に設けられた第2ベベルギア92は、水平移送スクリュー81の右端に設けられた第1ベベルギア82と噛み合っており、揚送スクリュー91が回転すると、この回転と同期して、水平移送スクリュー81も回転するようになっている。そして、揚送スクリュー91が、その回転軸を上方向から見たときに時計回りとなる方向へ回転すると、これに同期して、水平移送スクリュー81は、その回転軸を左方向からと見た時に時計回りとなる方向へ回転することとなる。これにより、図4に示すように、水平移送スクリュー81の案内溝83に受容された遊技球は、回収タンク50の移送溝51の内側面に案内されて、水平移送通路84内を水平右方向へ移送されることとなる。
また、図4に示すように、移送スクリュー91の下端は、揚送筒60の内部に達している水平移送スクリュー81の右端と一致するように(すなわち、揚送スクリュー91が、水平移送スクリュー81により右端部まで水平移送されてきた遊技球を拾い上げるように)位置しており、水平移送スクリュー81の右端まで水平右方向に移送されてきた遊技球は、その後から移送されてくる遊技球に押されることにより、揚送スクリュー91の下端において当該揚送スクリュー91の案内溝93に受容されて揚送通路64内を揚送することができる。
以上のように、水平移送スクリュー81に受容された遊技球は、水平移送スクリュー81の右端まで次々と移送され、この右端に辿り着いた遊技球はそのまま、揚送スクリュー91の案内溝93に受容されて次々と揚送通路64内を揚送されることとなる。
(移送研磨装置としての揚送部90における遊技球の研磨)
次に、遊技球の移送研磨装置としての揚送部90における遊技球の研磨について説明する。
上述の如く、揚送スクリュー91の案内溝93に受容された遊技球は、この揚送スクリュー91の回転に伴って、研磨部材収納部62に収納された研磨部材63の表面(接触面65)に案内されて、揚送スクリュー91と研磨部材63の表面との間に形成される揚送通路64を揚送される(図4及び図7参照)。
ここで、上述の如く、揚送スクリュー91の案内溝93の底部には、揚送スクリュー91の下端から上端に至るまで、摩擦部材としてのゴムベルト95を巻きつけて固定することにより形成された突条部94が延設されている(図3及び図4参照)。そして、揚送スクリュー91の案内溝93に受容された遊技球は、突条部94と研磨部材63の表面とに挟まれた状態で、揚送通路64内を揚送されながら、揚送スクリュー91の回転に伴って、遊技球は水平方向に回転することとなる。換言すれば、遊技球は、突条部94により研磨部材63の表面に押し付けられた状態で、水平方向に回転しつつ、揚送通路64内を揚送される。すなわち、遊技球は、研磨部材63の表面と接触する面を変えつつ、研磨部材63により研磨されながら、揚送されることとなる。
また、上述の如く、研磨部材63は、研磨剤としての研磨砂を付着させた硬質樹脂繊維としてのナイロン66により形成された厚みのある不織布であって、繊維の目が粗く弾力を有するものが使用されている。このため、この不織布により遊技球の表面が研磨されると、当該表面に付着していた汚れ等は、除去されるとともに、不織布の繊維の目の中に押し込まれて浸透していくこととなる。
(まとめ)
本形態に係る遊技球の移送装置70は、駆動装置としてのモーター102が、揚送部90の揚送スクリュー91を回転させると、これに同期して、水平移送部80における水平移送スクリュー81も回転するようになっている。そして、水平移送スクリュー81の案内溝83に受容された遊技球は、水平移送スクリュー81の回転により終端まで移送されると、水平移送スクリュー81の回転と同期して回転している揚送スクリュー91の下端において、そのままこの揚送スクリュー91の案内溝93に取り込まれ、この揚送スクリュー91の回転により垂直上方向へ揚送されていく。
すなわち、本形態に係る遊技球の移送装置70によれば、遊技球は揚送スクリュー91の案内溝93に受容された状態で揚送されるため、揚送中の遊技球により揚送スクリュー91の下端に大きな重量がかかるということがなく、当該揚送スクリュー91の耐久性を向上させることができるのである。
また、本形態に係る遊技球の移送装置70によれば、水平移送スクリュー81と揚送スクリュー91とが同期して回転しているとともに、水平移送スクリュー81により終端まで水平右方向に移送された遊技球はそのまま、この終端において揚送スクリュー91の案内溝93に取り込まれるようになっているため、水平方向から垂直方向へ遊技球の移送方向が変化する際にも、ストレスのない安定した遊技球の連続的な移送が可能なのである。
また、本形態に係る遊技球の移送装置70によれば、水平移送スクリュー81と揚送スクリュー91とが同期して回転するようになっており、1のモーター102でいずれのスクリューも回転させることができるため、部品点数を減らし、装置を小型化することが可能なのである。
また、本形態に係る遊技球の移送研磨装置としての揚送部90においては、揚送スクリュー91の回転に伴って、当該スクリューの案内溝93に受容された遊技球が、揚送筒60の研磨部材収納部62に収納された研磨部材63の表面(接触面65)に案内されて、移送通路としての揚送通路64内を移送されるようになっている。この際、揚送スクリュー91の案内溝93の底部にはゴムベルト95により形成された突条部94が設けられているため、遊技球は、突条部94と研磨部材63の表面に挟み込まれた状態で揚送通路64内を移送されることとなる。また、遊技球は研磨部材63の表面に接触するため、遊技球は、揚送通路64内を進んでいきながら、この研磨部材60により表面が研磨される。ここで、遊技球には、ゴムベルト95により形成された突条部94によって、遊技球を水平方向へ回転させる程度の摩擦力が与えられており、遊技球は、水平方向に回転しながら揚送通路64内を移送されるため、揚送通路64を進んでいくに伴って研磨部材60と接触する面が変化することとなる。
すなわち、本形態に係る揚送部90によれば、遊技球が揚送通路64を進んでいくにあたり、研磨部材63の表面と接触する遊技球の向きが変わるため、遊技球の表面を万遍なく研磨することができるのである。
また、本形態に係る揚送部90によれば、上述の如く、遊技球の表面を万遍なく研磨することができることから、揚送通路64の長さを短縮化することができ、ひいては遊技球の移送研磨装置としての揚送部90自体についての小型化を図ることができる。そして、これにより、各遊技機内にも容易に設置することができるとともに、装置の製造コストも減少させることができるのである。
また、本形態に係る揚送部90によれば、遊技球が研磨されるに従って、除去された汚れが研磨部材63の中に浸透していくようになっており、研磨部材63の表面に汚れが露出するまでには比較的長い時間がかかるため、研磨部材60の交換寿命を延ばすことができるのである。
(変形例)
揚送装置70は、図8に示すように、1の揚送スクリュー91の下端を挟むように、2つの水平移送スクリュー81を設けるとともに、いずれの水平移送スクリュー81も揚送スクリュー91と同期して回転するように形成することもできる。すなわち、この場合には、前記揚送スクリュー91の下端が、左側に位置する水平移送スクリュー81の右端と対応するように配置するとともに、右側に位置する水平移送スクリュー81の左端と対応するように配置することができる。これにより、左側の水平移送スクリュー81により水平右方向に移送されてきた遊技球は、当該水平移送スクリュー81の右端に到達するとそのまま、当該水平移送スクリュー81の回転と同期して回転している揚送スクリュー91の下端から、この揚送スクリュー91の案内溝93に取り込まれて、揚送スクリュー91により垂直方向へ移送されることとなる。これに対して、右側の水平移送スクリュー81により水平左方向に移送されてきた遊技球は、当該水平移送スクリュー81の左端に到達するとそのまま、当該水平移送スクリュー81の回転と同期して回転している揚送スクリュー91の下端から、この揚送スクリュー91の案内溝93に取り込まれて、揚送スクリュー91により垂直方向へ移送されることとなる。このように形成することにより、左方向及び右方向から移送されてきた遊技球を、1の揚送スクリュー91で揚送することができるのである。
また、上述のように形成した場合には、揚送スクリュー91の両側に研磨部材63を設けてもよいし、揚送スクリュー91の片側にのみ研磨部材63を設けてもよい。このように片側にのみ研磨部材63を設けたとしても、遊技球は循環しているため、いずれ研磨部材63により研磨されることとなる。
また、上記形態に係る遊技球の移送装置70は、揚送スクリュー91の案内溝93の底部にゴムベルト95により形成された突条部94が設けられていたが、突条部94を設けず、揚送スクリュー91を、当該揚送スクリュー91が回転するに伴って遊技球を水平方向に回転させることができる程度の摩擦力を与えることが可能な材質で形成してもよい。このように形成した場合にも、揚送スクリュー91の案内溝93に受容された遊技球は、揚送スクリュー91の案内溝93の表面及び接触面65に挟み込まれた状態となっているため、揚送スクリュー91の表面から摩擦力が与えられることとなる。したがって、遊技球は、水平方向に回転しながら揚送通路64内を移送されるため、揚送通路64を進んでいくに伴って研磨部材60と接触する面が変化することとなる。
また、上記形態に係る遊技球の移送装置70は、揚送部90において揚送スクリュー91と対向するように研磨部材63が設けられていたが、水平移送部80において、水平移送スクリュー81と対向するように研磨部材63を設けてもよい。これにより、遊技球を水平方向へ移送しながら研磨することができる。
また、研磨部材63は、繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成した目の粗いスポンジ状部材としてもよい。また、研磨部材63は、水分等の吸収性に優れた吸湿材の表面を、前記繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成した目の粗いスポンジ状部材や不織布で覆うことにより、形成してもよい。
また、上記形態に係る遊技球の移送装置70は、回収タンク50から揚送筒60の排出口66まで遊技球を移送する(すなわち、回収タンク50からの水平右方向への移送、及び、水平右方向の終端からの垂直上方向への移送)ものとして使用されているが、遊技球を水平方向へ移送するとともに、垂直方向へ揚送することが必要となる箇所であれば、他の箇所において使用することもできる。
また、上記形態に係る遊技球の移送装置70は、パチンコ機について使用されるものとなっているが、遊技媒体として遊技球を使用するものであれば特に限定されるものではなく、たとえば、遊技球を使用してスロットマシンと同様の遊技を行うパロット(登録商標)について使用することもできる。
PC パチンコ機
10 前枠 11 裏枠
12 遊技盤 13 操作ハンドル
14 払出口 15 上皿
16 下皿 17 図柄表示装置
18 入賞口 18a 始動入賞口
18b 大入賞口 19 アウト口
30 発射装置 31 メイン基板
32 表示制御基板 33 払出制御装置
34 遊技球箱 35 計数装置
36 バッファタンク 37 補給通路
38 上タンク 39 排出通路
50 回収タンク 51 移送溝
60 揚送筒 61 スクリュー収納部
62 研磨部材収納部 63 研磨部材
64 揚送通路 65 接触面
66 排出口 67 フランジ
70 移送装置
80 水平移送部 81 水平移送スクリュー
82 第1ベベルギア 83 案内溝
84 水平移送通路
90 揚送部 91 揚送スクリュー
92 第2ベベルギア 93 案内溝
94 突条部 95 ゴムベルト
100 第1減速ギア 101 第2減速ギア
102 モーター 111 払出通路

Claims (2)

  1. 遊技球を移送するための通路であって、遊技球が移送される際に当該遊技球が接触する接触面を有する移送通路と、
    前記移送通路に対向して設けられ、かつ外周に遊技球を受容可能な案内溝が螺旋状に形成されたスクリューと、を備え、
    前記スクリューの回転に伴い、前記スクリューの案内溝に受容された遊技球が、前記接触面に案内されて前記移送通路内を移送可能に形成された遊技球の移送研磨装置であって、
    前記移送研磨装置は、遊技機ごとに設置されており、
    前記スクリューは、その回転軸が垂直方向を向くように配置されており、
    前記スクリューの案内溝に受容された遊技球は、前記スクリューの回転により、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転するようになっているとともに、
    前記接触面は、遊技球の表面を研磨可能な研磨部材により形成されており、
    遊技機の下部から上部に向けて遊技球を揚送しながら研磨すると共に、前記スクリューの案内溝の底部には、遊技球の移送に伴って遊技球の移送方向と直交する方向に回転する程度の摩擦力を遊技球に与えることが可能な摩擦部材により形成された突条部が延設されていることを特徴とする遊技球の移送研磨装置。
  2. 前記研磨部材は、少なくとも表面が、研磨剤を練りこんだ又は付着させた繊維素材を織り込んで又は絡み合わせて形成されているとともに、除去された遊技球の表面の付着物を当該研磨部材表面の繊維の目から内部に浸透させることが可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技球の移送研磨装置。
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