JP6411374B2 - 接着細胞培養のための細胞培養システム、ならびに細胞培養容器付きの流体供給インターフェース - Google Patents

接着細胞培養のための細胞培養システム、ならびに細胞培養容器付きの流体供給インターフェース Download PDF

Info

Publication number
JP6411374B2
JP6411374B2 JP2015554122A JP2015554122A JP6411374B2 JP 6411374 B2 JP6411374 B2 JP 6411374B2 JP 2015554122 A JP2015554122 A JP 2015554122A JP 2015554122 A JP2015554122 A JP 2015554122A JP 6411374 B2 JP6411374 B2 JP 6411374B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection
fluid
cell culture
valve device
supply interface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015554122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016505271A (ja
Inventor
トーマス・イェーガー
ディルク・シュレンカー
ナビ・オスマン
オリヴァー・キューネ
Original Assignee
ハミルトン・ボナドゥーツ・アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ハミルトン・ボナドゥーツ・アーゲー filed Critical ハミルトン・ボナドゥーツ・アーゲー
Publication of JP2016505271A publication Critical patent/JP2016505271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6411374B2 publication Critical patent/JP6411374B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation
    • C12M41/44Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation of volume or liquid level
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/40Manifolds; Distribution pieces
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M29/00Means for introduction, extraction or recirculation of materials, e.g. pumps
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M33/00Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus
    • C12M33/04Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus by injection or suction, e.g. using pipettes, syringes, needles
    • C12M33/07Dosage or metering devices therefore
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M37/00Means for sterilizing, maintaining sterile conditions or avoiding chemical or biological contamination
    • C12M37/04Seals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M39/00Means for cleaning the apparatus or avoiding unwanted deposits of microorganisms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M41/00Means for regulation, monitoring, measurement or control, e.g. flow regulation

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、細胞培養システムの改善に関するものであり、細胞培養システムは少なくとも一つの、収容および補給のための、つまり、とりわけ中の接着細胞を増殖させる目的で培養するための細胞培養容器、細胞培養容器内の接着細胞に栄養物を供給するための培地リザーバ、流体流路または/およびフローチャンバを洗浄流体で洗浄するための洗浄流体リザーバ、ならびに細胞培養容器に連結するための流体供給インターフェース、を備えている。
本願はまたとりわけ、異なる細胞培養容器内に存在する細胞培養物に培地を供給するための、細胞培養システム用の先述の流体供給インターフェースに関する。本発明はまた、流体供給インターフェースに暫定的に流体機構的連結を行うために構成された細胞培養容器に関するものであり、それにより、流体供給インターフェースが細胞培養容器に流体機構的に連結された場合に、新鮮な培地を細胞培養容器内に流入させ、および、通常は使用済みのまたは少なくとも古くなった培地を細胞培養容器から流出させる。
従来技術においては細胞を培養するには一方では技術的に非常に手間がかかり、また、それぞれの課題に特化したバイオリアクタが用いられ、バイオリアクタは通常は反応室を有しており、反応室は、バイオリアクタ内に組み込まれた加熱装置により加熱可能であり、その内容物は、バイオリアクタに固定して取り付けられた攪拌装置により攪拌可能またはかき混ぜ可能である。
そのようなバイオリアクタには通常は培地リザーバが設けられており、これは、パイプを介して細胞培養のセンターピースとしての反応室に固定的に接続されている。反応室からはさらなるパイプを排出回収容器または処分回収容器へと延ばすことができる。このパイプも通常は反応室に固定的に接続されている。つまり、反応室の数と培地リザーバの数との間には1:1の関係が成り立つ。
もう一方では、従来技術における接着細胞培養では多くの場合ワンウェイまたは使い捨て細胞培養容器が用いられ、これは通常は培養された細胞を観察するために透明なプラスチックからできていて完全に受動的、つまり、容器空間に熱的(加熱/冷却)または機械的(攪拌)に影響を与えるような機能ユニットを備えずに構成されている。そのような使い捨て細胞培養容器に所与の温度調節が必要な場合、その温度調節は、そのために構成されたインキュベータまたは類似の装置内で行う必要がある。そのような使い捨て細胞培養容器の容器空間内に収容された液体のかき混ぜも、使い捨て細胞培養容器では、そこに攪拌器が備えられていないために行えないか、または、容器を振って行うのがせいぜいである。
従来技術における使い捨て細胞培養容器には、通常は唯一のアクセス開口部として雄ねじが設けられたネック部を有しており、これはねじ込みフタを用いて従来通りに閉じることができる。使い捨て細胞培養容器はネック部を通じて充填すること、からにすることができ、また、所望であれば換気可能である。
細胞培養システム内の上述のバイオリアクタの短所は、所与の適用例に高度に特化していることであり、そのため、わずかに異なる細胞培養物を培養する際にも、異なるバイオリアクタを用意することが必要となる可能性がある。
バイオリアクタにおいては、一度使用されると、その後に処理される培養物の汚染を回避するために、次の使用のために必要な洗浄コストが非常に高いか、または、バイオリアクタの調達コストが比較的高いにもかかわらず、一度使用しただけでバイオリアクタは運転を停止して処分される。このいずれも、そのようなバイオリアクタ内での細胞培養に関連するコストが非常に高くなる。
先述の使い捨て細胞培養容器を使用する場合、これに関連する調達および運転コストは、先に考察したバイオリアクタと比較して大幅に低い。しかしながらそのような使い捨て細胞培養容器の使用可能な容量はしばしば1リットル未満であり、そのため、実験室規模での手動運転用に設定されており、そのため、この使い捨て細胞培養容器を用いて達成可能な収量は不所望に低くなる。既知の使い捨て細胞培養容器は、唯一使用できるアクセス開口部がねじ込みフタで閉じるものであるため自動化に適しておらず、それにより産業規模での細胞培養に使用するには適していない。
したがって本発明の課題は、接着細胞の培養における従来技術の先述の短所を克服し、接着細胞を比較的低コスト(ここで比較されるのは、得られた細胞物質の重量単位あたりのコストで)で、かつ比較的高い収量で培養できる、技術的教示を提供することである。
本発明のこの課題は、一つの共通の発明思考で結ばれ、互いに相互作用して一つの同じ細胞培養システムの異なった態様に関する3つの観点から解決される。
本発明の第1の観点によると上述の課題は、異なる細胞培養容器内に存在する細胞培養物に培地を提供するための細胞培養システムのための流体供給インターフェースにより解決され、本発明の流体供給インターフェースは、以下のもの;
フローチャンバを画定するハウジング、
第1の流体パイプをハウジングに流体移送的に接続するための第1接続形成部、
第2の流体パイプをハウジングに流体移送的に接続するための、第1接続形成部とは別に構成された第2接続形成部、
ハウジングを第3の流体パイプに流体移送的に接続するための、先の2つの接続形成部とは別に構成された第3接続形成部、
細胞培養容器の、対応する対連結形成部に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合をするために構成された、前記接続形成部とは別に構成された連結形成部、
第1流体を外からフローチャンバ内に流入させるために、フローチャンバと第1接続形成部との間にある第1流体流路、
第1流体とは異なる第2流体を、外からフローチャンバ内に流入させるために、フローチャンバと第2接続形成部との間にある第2流体流路、
流体をフローチャンバから流出させるために、フローチャンバと第3接続形成部との間にある第3流体流路、および、
連結形成部を介して流体をフローチャンバから流出させるため、または/および、フローチャンバに流入させるために、フローチャンバと連結形成部との間にある連結流路、
を有しており、
第1、第2、第3の流体流路がそれぞれ弁装置を有していて、弁装置は、弁装置からハウジングの外側まで連続して延びる、信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たずに、それぞれの流体流路を除いて、ハウジングにより完全に取り囲まれてハウジング内に収容されており、
各弁装置には、電気的または/および磁気的または/および電磁的な場を発生させる信号手段を持つ制御装置が割り当てられており、その場は、対応する場感応性の弁装置の対信号手段に非接触的に作用し、各弁装置は、各弁装置の対信号手段に作用する場により、弁装置が配置されている流体流路における流体の流れが弁装置により中断される閉止位置と、弁装置により流体の流れが許可される開通位置との間で切り替え可能である。
先述の接続形成部により、流体を、流体供給インターフェースのハウジング内へ、それによりフローチャンバ内へ流入させること、そしてこれより流出させることが可能である。流体は例えば、培地および洗浄流体とすることができる。また、接続形成部の一つを介して、流体をハウジングから、つまり、ハウジング内で画定されているフローチャンバから流出させることができる。
少なくとも一つの連結形成部を用いて流体供給インターフェースを細胞培養容器に、流体移送的に連結することができる。それにより、同じ一つの流体供給インターフェースを次々に、複数の細胞培養容器のうちの一つと流体移送的に連結係合させることができ、それにより流体を、流体供給インターフェースのフローチャンバから、それぞれ連結された細胞培養容器へ流入させ、または、これから流体供給インターフェースのフローチャンバへ流出させるという可能性が得られる。例えば連結形成部に流体移送的に連結された細胞培養容器から、使用済みのまたはもはや新鮮ではない培地を、連結流路を介して、細胞培養容器からフローチャンバへと流出させ、またこれから、上述の第3流体流路を通ってフローチャンバから第3接続形成部を通って排出部または回収容器へと導くことができる。
以下に詳述するように、互いに別個に構成された3つの接続形成部により、細胞培養容器の内容物が汚染されている場合に、次に連結される細胞培養容器の相互汚染を恐れることなく、流体供給インターフェースを異なる細胞培養容器に接続するための条件がととのえられる。というのも、例えば培地は、第1接続形成部を通り、第1流体流路を介して、培地リザーバからフローチャンバ内へ流入することができ、また、これからさらに連結流路を介して流体移送的に連結された細胞培養容器内に導くことができるからである。対応する弁装置は、制御装置により非接触的に場を発生させる信号手段を介して、閉止位置と開通位置との間で切り替えることができ、その際そのために弁装置の弁体または/および弁座に対して機械的に介入する必要はない。
また、上述のように、細胞培養容器内のもはや不所望となった培地を、連結形成部を通って連結流路に沿って細胞培養容器からフローチャンバ内に流出させ、第3流体流路を介してフローチャンバから排出容器または回収容器へ排出することができる。
第2流体流路が構成された第2接続形成部を設けることにより、例えば洗浄流体を、第2接続形成部に流体移送的に接続されている洗浄流体リザーバからフローチャンバ内に流入させ、第3流体流路を介してそこから流出させることができる。それにより、洗浄流体がフローチャンバを通って第2接続形成部から第3接続形成部へと流れることにより、フローチャンバは洗浄流体により洗浄するように洗い流すことができる。
第1、第2、第3接続形成部を適切に配置することにより、特に、細胞培養容器に新鮮な培地を流入させるために必要な全ての流体流路を洗浄するように洗い流すことが確保される。
異なる細胞培養容器への供給が一つの同じ流体供給インターフェースを通じて行われる場合、それまで問題のなかった細胞培養容器内に汚染された物質が入り込めるのは連結流路を介してのみであるため、望まれない相互汚染に関しては、連結形成部に連結された細胞培養容器に新鮮な培地が流入することが危険となる。これに対して、細胞培養容器からの培地の流出は、細胞培養容器から流出した培地が廃棄されるだけである限り、または、別個に格納されるのである限り、危険ではない。
場を発生させる信号手段は、弁装置のそれぞれの場に感応する対信号手段性と協働し、弁装置は先述のとおり場を発生させる信号手段により好適に非接触的に、閉止位置と開通位置との間で切り替えられる。それにより弁装置を外界から気密に閉じることができる。そのため弁装置もしくは弁装置の部材は、それぞれの流体流路に沿って流れることができる流体のみに接触する。外との接続がない場合、切り替えが、場を発生させる信号手段およびそれに対応する場感応性の対信号手段により行われることにより、弁装置の外からの汚染が除外される。
本出願において、弁装置が、弁装置からハウジングの外側まで連続して延びる、信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たずに、ハウジング内に収容されていると記載されている場合、そのような接続には、ハウジングの外側から、弁装置の弁体をその弁座から持ち上げて再び弁座の上に下すことができる連動桿または/およびギヤ、スクリュードライブまたはスピンドルドライブおよび同等物による、信号または/およびエネルギーの機械的な伝達の場合が含まれている。また、連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続という概念には、ハウジングの外から弁装置または弁機構まで途切れずに延びるワイヤが含まれており、そのワイヤにより電気エネルギーを電気的駆動装置へと伝達することができ、この電気的駆動装置により弁装置の弁体が駆動されて、閉止位置と開通位置との間で動かすことができる。
そのため、接続形成部の弁装置が外から影響を受けることを回避するために、各弁装置は弁座および弁体とともにハウジングにより完全に取り囲まれ、その際、信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続によりこの取り囲みが中断されることはない。弁装置のハウジングによる完全な取り囲みにおける唯一の例外は、弁装置に割り当てられた流体流路であり、その流体流路は、流体をそれぞれの流体流路に沿って流すことを可能にするために、ハウジング材料により妨げられてはならない。
制御装置を相応に制御することにより、流体供給インターフェースの弁装置は、例えば、まず、連結形成部を、細胞培養容器の対応する対連結形成部に流体移送的に連結結合させた後に、フローチャンバを第2および第3流体流路を介して洗浄流体により洗い流すように切り替えることができる。それにより、細胞培養容器の対応する対連結形成部に弁装置があってもそれも洗浄することができる。
次に、連結流路および第3流体流路を介して、培地を細胞培養容器から流出させることができる。次に、第2および第3流体流路を介して再び、流体供給インターフェースのフローチャンバを洗浄流体で洗い流すことができ、それにより、フローチャンバを再び洗浄することができる。
次に、第1および第3流体流路を介して、流体供給インターフェースのフローチャンバは、残っているかもしれない洗浄流体の残りを流体供給インターフェースから除去するために、場合によってはさらなる洗浄洗い流しをした後に新鮮な培地により洗い流すことができる。
次に、第1流体流路および連結流路を介して、新鮮な培地をそれぞれ連結された細胞培養容器に流入させることができる。
次に、今や新鮮な培地を供給された細胞培養容器を、場合によっては洗浄流体を用いて第2および第3流体フローチャンバを介してさらなる洗浄洗い流しを行った後に、流体供給インターフェースから取り外し、さらなる細胞培養容器を流体供給インターフェースに連結することができる。そして上述の洗い流し手法、および流入手法もしくは流出手法を再度行うことができる。これは任意の数の細胞培養容器について繰り返し行うことができ、それにより、複数の細胞培養容器と、培地リザーバとの間にn:1の数の関係を実現することができる。
しかしながら基本的に、新鮮な培地のみを細胞培養容器に流入させること、または、すでにその中に存在する培地のみを細胞培養容器から流出させることも考慮できる。重要なことは、異なる細胞培養容器との流体移送的な連結係合の合間に、対応する洗い流し処置により流体供給インターフェースが洗浄流体により十分に洗い流され、および洗浄できることであり、それにより、同じ一つの流体供給インターフェースを異なる細胞培養容器に連結する際に危惧される相互汚染を除外することができる。
流体供給インターフェースのフローチャンバのできるだけ効率的な洗浄を容易にするために、本発明の好適な発展形によると、フローチャンバは、少なくとも、流体供給インターフェースを洗浄流体リザーバに接続するために構成された接続形成部である、望ましくは第2接続形成部と、流体供給インターフェースを排出部または処分容器または同等物に接続するために構成された接続形成部である、望ましくは第3接続形成部との間では、ほぼ直線的に延びている。楔形領域を回避するためにフローチャンバは望ましくはほぼ円柱状に構成されている。しかしながらこの円柱状の構造は、第1、第2または第3流体流路または連結流路がフローチャンバに開口する領域においては、理想的な円柱形状から逸脱することができる。
上述の機能に追加的に、たとえば細胞培養容器から媒質の試料を取り出す可能性など、本書で論じる流体供給インターフェースの機能範囲を拡張するために、本発明の発展形によると流体供給インターフェースはさらに以下のもの:
ハウジングを第4流体パイプに流体移送的に接続するための、他の3つの接続形成部とは別に構成された、第4の接続形成部、および、
フローチャンバと第4接続形成部との間にあって、フローチャンバから流体を流出させるための第4流体流路、
を有している。
第4流体流路は、例えば試料取出し容器または試料取出し口へと続くことができ、そこでは細胞培養容器から取り出された媒質試料は、さらなる処理のために回収される。そのような試料取出しにより、例えば細胞培養容器から取り出された培地を化学分析することにより、これが十分に純粋であるかどうか、その中で培養された細胞培養物が期待通りのライフサイクルを有しているか、およびその他のことを決定することができる。
望ましくは第4流体流路も、第1、第2、第3流体流路が有しているような弁装置を有している。不必要な繰り返しを避けるために、第4流体流路の弁装置の構造、およびそれに関する技術的な長所に関しては、第4流体流路の弁装置についてもあてはまる、第1、第2、第3流体流路の弁装置の上述のならびに以下の説明を参照されたい。
第1から第4の接続形成部のうちの一つまたは複数は、取り外し可能な接続形成部として構成することができ、そこでは流体パイプを取り外し可能に流体供給インターフェースのハウジングに接続可能であり、それはたとえば、従来技術で知られている取り外し可能な差込接続により行われる。このことは、一つのまたは複数の接続形成部により、異なる時点において異なる流体パイプに流体移送的に接続する場合に役立つ。しかしながらこれは、本書で述べる、異なる細胞培養容器に培地を供給する細胞培養システム用の流体供給インターフェースの望ましい使用の際には通常は当てはまらない。運転安全性の高さの理由から、また、特に衛生度の改善のために、第1から第4の接続形成部のそれぞれは望ましくは常時接続形成部として構成されており、ここには第1から第4流体パイプが運転時に常時、流体供給インターフェースのハウジングに流体移送的に接続されている。例えばそのような接続形成部は、場合によっては密閉手段といった中間配置を用いた、接続形成部および流体パイプのボルト止め、またはこれらの接着、溶接、はんだ付け、および同等のことにより実現することができる。
ここで「運転時に常時流体移送的に接続している」とは、流体パイプは一度接続形成部に接続されると、流体供給インターフェースの従来の運転耐用年数の間は、損傷または保守の場合以外には、接続形成部から取り外されないことを意味している。これに対して連結形成部は、運転時に頻繁に、細胞培養容器の対連結形成部に流体移送的に連結してまた取り外すように構成されている。
複数の連結形成部を設けてその機能を分けることにより、本出願の流体供給インターフェース内の達成可能性な衛生度をさらに高めることができる。例えば前述の連結形成部は第1連結形成部とすることができ、この第1連結形成部を通って、例えば流体供給インターフェースの運転中に新鮮な培地のみを、これに連結された細胞培養容器に流入させることができる。流体供給インターフェースは、この第1連結形成部とは別に構成された第2連結形成部を有することができ、連結係合が成立している場合にこの第2連結形成部を通って例えば連結された細胞培養容器から培地のみを流出させる。
本発明の好適な発展形によると衛生度の改善のために一般的に、上述の連結形成部を第1連結形成部とすることができ、また、流体供給インターフェースは、第1連結形成部とは別に構成された第2連結形成部を有することができ、この第2連結形成部は、細胞培養容器の対応する第2対連結形成部に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な、流体移送的な連結係合をするよう構成されており、また、流体供給インターフェースは第2連結流路を有することができ、この第2連結流路はフローチャンバと第2連結形成部との間にあって、第2連結形成部を介して流体をフローチャンバから流出させるか、または/および、フローチャンバへ流入させる。
流体供給インターフェースの上述のような好適な発展形の2つの連結形成部を、上述のように好適に機能分割することは、以下のことにより、すなわち、流体供給インターフェースが第1連結形成部と第2連結形成部との間に延びる接続流路を有していて、流体供給インターフェースがこの接続流路内に分割弁装置を有しており、該分割弁装置には、分割弁装置からハウジングの外側まで連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続が設けられておらず、接続流路を除いてはハウジングにより完全に取り囲まれるようにハウジング内に収容されていることにより、達成可能な衛生標準に関してさらに改善することができ、その際、分割弁装置には、電場または/および磁場または/および電磁場を発生させる信号手段を持つ制御装置が割り当てられており、その場は、分割弁装置の、対応する場感応性の対信号手段に非接触的に作用し、分割弁装置は、その対信号手段に作用する場により、分割弁装置により接続流路への流体の流れが中断される閉止位置と、分割弁装置により流体の流れが許可される開通位置との間で切り替え可能である。分割弁装置により、連結された細胞培養容器への培地の流入、および、そこからの培地の流出を、機能的にも空間的にも、流体機構的に互いに完全に切り離すことができる。そのため分割弁装置が相応に切り替えられている場合、流体供給インターフェースのフローチャンバは2つの部分フローチャンバに分割することができ、そこには、分割弁装置を相応に操作することにより、一方の部分フローチャンバを通じて洗浄流体および新鮮な培地のみを流すことができ、もう一方の部分フローチャンバを通じて細胞培養容器からの使用済みの培地、洗浄流体、および、洗浄流体を洗い流す場合には新鮮な培地も流すことができる。それにより、先に連結された別の細胞培養容器の、先に排出された使用済み培地による汚染により、細胞培養容器への新鮮な培地の供給が阻害されることを回避することができる。
分割弁装置は、フローチャンバを洗浄するためにその開通位置に切り替えることができ、それにより、洗浄のため、および洗浄流体を新鮮な培地により洗い流すために、フローチャンバ全体は、洗浄流体または/および新鮮な培地を貫流させることが可能となっている。
望まれないパイパス流を回避するために、接続流路が、第1連結形成部と第2連結形成部との間にある唯一の流体流路であることが好適である。また、このことにより、時間的に次々に連結される細胞培養容器の望まれない相互汚染が回避される。
2つの連結形成部およびこれらに割り当てられた連結流路の機能の有意義な分割をさらに支援するために、分割弁装置により第1流体流路と第2流体流路が第2連結流路から分離可能である一方、第1連結流路からは分離可能でないように、また、分割弁装置により第3流体流路が第1連結流路から分離可能である一方、第2連結流路からは分離可能でないように、分割弁装置を配置することができる。この場合、各部分フローチャンバにはそれぞれ一つの連結形成部および少なくとも一つの接続形成部が流体移送的に接続されるため、各部分フローチャンバは一つの連結流路および少なくとも一つの流体流路を有する。
詳しく言うと、望ましくは第1および第2流体流路は一つの部分フローチャンバに開口し、第3流体流路はもう一方の部分フローチャンバに開口する。
流体流路もしくはこれに割り当てられた接続形成部が上記のように割り当てられている場合、つまり、新鮮な培地が第1連結流路を介してフローチャンバへ流入し、洗浄流体は第2流体流路を介してフローチャンバへ流入し、流体がフローチャンバから第3流体流路を介して流出する場合、一方の部分フローチャンバは、連結された細胞培養容器に新鮮な培地を流入させるために用いることができ、もう一方の部分フローチャンバは、連結された細胞培養容器から使用済みの培地を流出させるために用いることができ、これら2つの機能は分割弁装置により衛生上好適に互いに分断される。
第4流体流路を有する先述の第4接続形成部が流体供給インターフェースに構成されている場合、この第4流体流路は好適に、やはり流体をフローチャンバから流出させるために設けられた第3流体流路と同じ部分フローチャンバ内に開口する。それによりまた、分割弁装置により形成された2つの部分フローチャンバにおいて、流体流路および連結流路が対称的に分配される。
流体供給インターフェースに連結された細胞培養容器から流体が流出する際、細胞培養容器内の細胞培養物の代謝産物などにより、流出させる流体流路が汚染される可能性は、新鮮な流体(培地または/および洗浄流体など)のリザーバから出発する流体流路におけるより高いため、連結された細胞培養容器から媒質試料を別に取り出す可能性が所望される場合は、一方では媒質試料を細胞培養容器から取り出すための別個の連結流路、他方では使用済み培地の処分のためのみの別個の連結流路を設けることが好適である。
そのため本発明の発展形によると、衛生度を高めるこの手法を実現するために構造的に、流体供給インターフェースが第1および第2の連結形成部とは別に構成された第3の連結形成部および第3連結流路を有しており、第3連結流路は、フローチャンバと第3連結形成部との間にあって、第3連結形成部を介して流体をフローチャンバから流出させ、または/および、これをフローチャンバに流入させ、第3連結形成部は、細胞培養容器の、対応する第3対連結形成部と、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合をするよう構成されている。
流体供給インターフェースにより達成可能な衛生度の改善についての上述の検討から、個々の連結形成部を分割弁装置により互いに流体機構的に分断可能であるように構成することが好適であると言える。そのために本発明の発展形によると、上述の接続流路が第1接続流路であり、上述の分割弁装置が第1分割弁装置であり、流体供給インターフェースが、第2連結形成部と第3連結形成部との間にある第2接続流路を有し、流体供給インターフェースはこの第2接続流路の中に第1分割弁装置とは別の第2分割弁装置を有するようになっており、第2分割弁装置は、第2分割弁装置からハウジングの外側まで連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たず、第2接続流路を除いてはハウジングにより完全に取り囲まれるようにハウジング内に収容されており、第2分割弁装置には、電場または/および磁場または/および電磁場を発生させる信号手段を持つ制御装置が割り当てられており、その場は、第2分割弁装置の、対応する場感応性の対信号手段に非接触的に作用し、第2分割弁装置は、第2分割弁装置の対信号手段に作用する場により、第2分割弁装置が第2接続流路への流体の流れを中断させる閉止位置と、第2分割弁装置が流体の流れを許容する開通位置との間で切り替え可能である。
分割弁装置は望ましくは接続形成部の上述の弁装置と同一の構成である。そのため、一種類の弁装置のみが製造されてこれが流体供給インターフェースに取り付けられて運転されるため、流体供給インターフェースの製造および取り付けが容易になる。この点において、弁装置についての上述の記載、および以下の記載は、分割弁装置にあてはまる。
望まれないパイパス流を回避するため、第2接続流路は、第2連結形成部と第3連結形成部との間にある唯一の流体流路であることが望ましい。それにより確実に、第2連結形成部と第3連結形成部とが唯一の分割弁装置により流体機構的に互いに完全に分断可能になるようにすることができる。同様に、上述の手法により、第1分割弁装置により、第1連結形成部と第2連結形成部とが流体機構的に互いに完全に分断可能となる。フローチャンバを確実に洗浄するために、望ましくは、洗浄流体リザーバに接続された接続形成部、および、排出部または/および処分容器に接続された接続形成部は、洗浄流体リザーバに接続された接続形成部から、排出部または/および処分容器に接続された接続形成部への途上では、第1分割弁装置および第2分割弁装置が開通位置にある必要があり、そのため洗浄流体により貫流される。それにより、フローチャンバを洗い流す際に、両方の分割弁装置も確実に洗浄される。
上述の機能を達成するために、洗浄流体の流入、新鮮な培地の流入、連結された細胞培養容器からの流体試料の取り出し、および、使用済み培地の処分を、後の相互汚染の可能性をできるだけ低く抑えて行うために、本発明のさらなる好適な発展形において第2分割弁装置は、第2分割弁装置により、第3流体流路が第2連結流路から分断可能である一方で第3連結流路からは分断可能ではなく、および、第2分割弁装置により第4流体流路が第3連結流路から分断可能である一方で第2連結流路からは分断可能ではないように配置されているか、または、第2分割弁装置により第4流体流路が第2連結流路から分断可能である一方で第3連結流路からは分断可能ではなく、および、第2分割弁装置により第3流体流路が第3連結流路から分断可能である一方で第2連結流路からは分断可能ではないように、配置されている。
信号または/およびエネルギーを非接触的に伝達する信号手段および対信号手段は、該信号手段と該対信号手段との間にある例えば電場を、信号または/およびエネルギーの伝達に利用することができる。そのために信号手段および対信号手段はそれぞれ、信号手段と対信号手段との間に電場を生じさせるための電極を有しており、このとき対信号手段が弁装置の圧電アクチュエータと協働することにより、信号手段と対信号手段との間に生じる電場の作用により圧電アクチュエータの形を変化させることができる。圧電アクチュエータを弁装置内に適切に取り付けることにより、圧電アクチュエータの形の変化により、弁装置を閉止位置と開通位置との間で切り替えることができる。電極間のハウジングの物質は誘電体として作用することができる。
この配置では、圧電アクチュエータの形の変化がわずかであるため、弁体と、割り当てられた弁座との間に生じ得る、流れのための間隙はわずかであると考えられる。にもかかわらずこの間隙により十分に、弁装置を閉止位置と開通位置との間で切り替えること、つまり、流体が弁装置を通って流れるのが不可能である状態(閉止位置)を引き起こすこと、および、これとは異なる状態であって、そのような流体の流れが可能である状態(開通位置)を引き起こすことができる。
代替的に、信号手段および対信号手段は、磁石およびその磁場に応動する強磁性または/および磁化された部材を有することができる。この場合信号手段と対信号手段との間に作用する磁場により、対信号手段の変位を起こすことができる。対信号手段のこの変位により、弁装置を閉止位置と開通位置との間で切り替えることができる。これをたとえば構造的に実現するには、対信号手段を弁装置の弁体に連結して一緒に動くようにし、それにより対信号手段の変位により弁体がその弁座から持ち上げられるように、または、再び弁座に当接するようにできる。特に望ましい実施形態においては、対信号手段自体を弁体とすることができる。
さらなる代替例では、信号手段が磁石を有すること、および、対信号手段が信号手段の磁石の磁場に誘導的に応動する導電性部材を有することが除外されない。この場合、信号手段と対信号手段との間に作用する磁場により、対信号手段内に誘導が起こり、その誘導により弁装置の閉止位置と開通位置との間の切り替えを行うことができる。例えば、そのようにして誘導により、変位可能な電機子を持つ電動機または電磁石などハウジング内に設けられたアクチュエータに、誘導により十分な電気エネルギーを供給することができ、それによりアクチュエータが動かされる。それにより、アクチュエータに連結された弁体を弁座から持ち上げて、また、再び弁座に当接させることができる。
また、技術的に手間のかかる代替例においては、信号手段は電磁波送信器を有することもできる。これは、光学的な信号または無線信号とすることができる。この場合対信号手段は、対応する受信器を有している。弁装置は、ハウジングにより取り囲まれたエネルギー蓄積装置およびアクチュエータを有することができ、これらは、対信号手段が、受信する電磁波に応じて、エネルギー蓄積装置から供給を受けるアクチュエータを制御して弁装置の閉止位置と開通位置との間の切り替えを行うように、互いに対信号手段に連結されている。この場合、信号手段と対信号手段は、例えばテレビまたはリモコン玩具の既知のリモコンのようなリモコン装置のように用いられる。流体供給インターフェースのハウジングに取り囲まれたエネルギー蓄積装置は、信号またはエネルギーを伝達する実体的な接続により外からアクセス可能ではないと定義されており、電気エネルギー蓄積装置として誘導により充電できる。アクチュエータは移動可能な電機子を持つ電動機または電磁石とすることができ、後者の場合の電機子は、電磁石の電流供給状態に応じて位置が変わる。弁装置の弁体が、アクチュエータの移動可能な出力部分と一緒に動くように連結されている場合、それにより弁装置を閉止位置と開通位置との間で切り替えることができる。
特に、運転が確実であって、かつ、信号空間を通って流れることができる洗浄流体により洗浄が可能であり、単純で丈夫な構造という理由から、上述の代替例のうち発展形として望ましいのは、信号手段および対信号手段が一方では磁石を有し、他方では、その磁石の磁場に応動する強磁性または/および磁化された部材を有しており、対信号手段は、部材数をなるべく少なくするという理由から望ましくは弁装置の弁体であり、該弁体は、信号手段と対信号手段との間に作用する磁場の作用を受けてその弁座から離れるか、または/および、その弁座に当接して密閉するように変位可能である、発展形である。
換言すると、本発明の望ましい発展形によると制御装置は、少なくとも一つの信号手段から出発した磁場を時間的または/および場所的に変化させるように構成されている。
この望ましい構成においてはそのうえ、弁装置を、磁気により閉止位置に初期セットしておく(予負荷をかけておく)ことが可能であり、また、信号手段から出発した磁場により開通位置に切替可能である。この初期セットを構造的に実現するには、弁装置の弁座が永久磁石性または強磁性のセット部材を有しており、それにより、セット部材と弁体との間に、磁気張力、とりわけ引力が作用し、それにより弁体は当接して密閉するように弁座にセットされる。
閉止位置においてできるだけ完全に弁装置の貫流を防ぐことを確実にするために、弁座はエラストマー性当接部材を有することができ、弁装置が閉止位置にあるとき弁体はここに直接的に当接する。そのようなエラストマー性当接部材を使用することにより、弁体は磁気張力により、変形性の当接部材に押し付けられ、それにより弁体は当接部材に面状に当接する。エラストマー性当接部材は望ましくはリング状部材であって貫流開口部を有しており、貫流開口部は弁装置の閉止位置においては弁体により閉じられており、また、弁装置の開通位置においては流体を貫流させることができる。磁気張力により、変形性のエラストマー性当接部材に弁体が当接するのを構造的に簡単に実現するために、磁気張力として弁体とセット部材との間の引力を利用することができ、その際はエラストマー性当接部材を弁体とセット部材との間に配置するだけで十分である。エラストマー性当接部材は、ゴム、独立気泡フォームラバー、シリコンおよび同等物で作ることができる。セット部材は複数の部分部材から成ることができるが、その組み立ては難しくなる。望ましくはセット部材は永久磁石リング部材であり、このリング部材は、エラストマー性当接部材の望ましい実施形態のように、開口部を取り囲んでおり、その開口部は、弁装置の開通位置においては流体が貫流可能である。
信号手段および対信号手段が一方では磁石を、他方ではその磁場に応動する強磁性または/および磁化された部材を含んでいる上述の望ましい場合において、信号手段は、場所的に変位可能な永久磁石を含むことができる。場所的に変位可能な永久磁石を、望ましくは弁体自身である対信号手段に近づけることにより、弁体は、望ましくは弁装置の閉止位置に割り当てられているその初期セット位置から離れ、これは、弁装置を開通位置に切り替えることと同じ意味である。そのための唯一の条件は、信号手段の永久磁石から出発した磁場が弁体(対信号手段)に対して、セット部材から出発した磁場より、より強く作用することであり、それにより信号手段の永久磁石がある一定以上に接近すると、そこから出発して対信号手段に作用する磁気的な力、望ましくは引力が、セット部材から出発した磁気張力より大きくなり、そのため、永久磁石から出発した磁気的な力が優勢になって、対信号手段、とりわけ弁体の切り替えが起こる。
信号手段は、場所的に変位可能な永久磁石に追加的にまたは代替的に、電磁石を含むことができ、この電磁石はその電流供給に応じて時間的に強さの異なる磁場を発生させる。そのような電磁石を用いて、十分に強い電流供給により磁場を生じさせることができ、その磁気による力は、セット部材の磁気張力より優勢であり、そのため対信号手段、とりわけ弁体の切り替えが行われる。それにより弁装置の閉止位置と開通位置との間での切り替えが起こる。
流体供給インターフェースの弁装置を特に簡単かつ効率的に制御するために、制御装置は複数の信号手段セットを有することができ、一つのセットの信号手段によりそれぞれ、流体供給インターフェースの弁装置の弁位置構成が一つ定義される。それにより一つの信号手段セットにより正確に一つの弁位置構成を定義することができる。どの信号手段セットが、流体供給インターフェース内の対信号手段に接近するかに応じて、素早くかつ一義的に、同時にわずかな誤り率で、異なる弁位置構成に切り替えることができる。連結された細胞培養容器から流体を流出させるため、流体供給インターフェースの洗浄および洗い流しを行うため、新鮮な培地を連結された細胞培養容器に流入させるための上述の運転は、3つの連結形成部と4つの接続形成部という最も複雑な流体供給インターフェースの構造形態であっても、基本的に6つの弁位置構成で十分であることを示しており、その6つとはつまり、流体供給インターフェースと、異なる細胞培養容器との間の2つの連結係合の間での変位中における基本位置(例えば全ての弁装置が閉止位置にある)、細胞培養容器からの媒質の流出、流体供給インターフェースもしくはそのフローチャンバの洗浄、新鮮な培地によるフローチャンバの洗い流し、細胞培養容器からの媒質試料の取り出し、連結された細胞培養容器への新鮮な培地の流入、である。電磁石を信号手段とした場合は、6つの信号手段セット、または、6つの異なる切替状態を持つ一つの信号手段セットを用意することにより、流体供給インターフェースを完全に運転することができる。
この信号手段セットを空間を節約して取付けることは、制御装置がローラ軸周りに回転可能なローラを有することにより構造的に解決することができ、その際、複数の信号手段セットがローラ軸周りの周方向において分配されて配置され、ローラが回転することにより流体供給インターフェースの異なる弁位置構成を設定できるようになっている。
例えば上述のローラの回転により信号手段セットが接近することにより十分に、流体供給インターフェースの個々の弁装置を一義的に切り替えることができる。しかしながら場合によっては、流体供給インターフェースの、異なる弁装置を切り替える間に、望まれない時間的ずれが生じる可能性がある。
流体供給インターフェースの弁装置をできるだけ正確に切り替えるには、好適に、制御装置が中継装置を有することにより達成することができ、中継装置は信号手段と、その信号手段により切替可能な弁装置との間に配置されており、中継装置は、その弁装置に近い位置にある作用位置と、その信号手段に近い位置にある非作用位置との間で変位可能な、少なくとも一つの磁石、とりわけ永久磁石を有している。
例えば中継装置は、一つの信号手段セットの各信号手段について一つの変位可能な磁石を有することができる。
この少なくとも一つの変位可能な磁石は、望ましくはその位置の内の一つに初期セットされている。そのためには独自のセット手段を設けることができる。しかしながら、望ましい実施形態において前記少なくとも一つの変位可能な磁石の初期セットが重力を利用して行われる場合には、セット手段は設けなくてもよい。前記少なくとも一つの変位可能な磁石は望ましくはその非作用位置に初期セットされているため、制御装置によるさらなる手法を用いなければ、その磁石に割り当てられた弁装置を切り替えることはできない。本発明の上記の望ましい発展形によると弁装置はその閉止位置に初期セットされているため、さらなる手法を用いなければ、流体供給インターフェースの弁装置の還流は不可能である。それによりここに述べた発展形では、流体供給インターフェースにフェイルセーフ手法が実現されている。
基本的に、弁装置が制御装置のみによって閉止位置と開通位置との間で切り替え可能であるように弁装置を構成することが考慮できる。しかしながら特定の運転設定においては、弁装置がその制御装置とは無関係に、割り当てられた流体流路において流体圧力が十分に高い場合には、流れの通過方向において通過可能になることが好適であることもある。それにより例えば弁装置の切り替え位置とは無関係に、細胞培養容器を新鮮な培地で充填することを支援することができる。また、洗浄流体のフローチャンバへの流入も支援することができる。
したがって本発明の好適な発展形によると、弁装置の少なくとも一部、望ましくは全ての弁装置が、配置されている流体流路に沿った流れの通過方向における所与の流体圧力差により閉止位置から開通位置に切替可能であるが、その反対の流れの方向においては切替可能にならないようにされており、その際望ましくは、第1流体流路および第2流体流路の流れの通過方向はフローチャンバ内に向かう方向であり、第3流体流路の流れの通過方向はフローチャンバから出る方向である。
好適には、上述のように、細胞培養容器にも対連結形成部において弁装置が設けられている。それにより、連結係合が解除されている場合に連結流路に弁装置を配置する必要がなくなる。つまり、流体供給インターフェースの連結形成部は、望ましくは、流体供給インターフェースの形成に必要な部材を少なくするために、そのような弁装置を持たない。
その上、細胞培養容器の対連結形成部内に弁装置を設けることにより、流体供給インターフェースと細胞培養容器との間の連結結合が解除された後の細胞培養容器の充填状態が変化せず、連結流路は細胞培養容器側でそこに設けられた弁装置により閉止されたままであることが確保される。望ましくは制御装置は、流体供給インターフェースと一緒に動くように接続されている。それにより制御装置および弁装置が十分に接近しているため、好適に、現時点で連結されている細胞培養容器の対連結形成部内の弁装置のみが切り替え可能となる。
先に述べられた課題は、本発明のさらなる観点においても、接着細胞を収容して供給するための少なくとも一つの細胞培養容器、培地リザーバ、洗浄流体リザーバ、および、好適に発展させた先述の流体供給インターフェースを持つ細胞培養システムにより解決される。上述の流体供給インターフェースは、以下の条件:
− 第1接続形成部によりハウジングが培地リザーバに流体移送的に接続されており、フローチャンバと培地リザーバとの間に第1流体流路があり、
− 第2接続形成部によりハウジングが洗浄流体リザーバに流体移送的に接続されており、フローチャンバと洗浄流体リザーバとの間に第2流体流路があり、
− 第3接続形成部によりハウジングが排出部に流体移送的に接続されており、フローチャンバと排出部との間に第3流体流路があり、
− 連結形成部が、細胞培養容器の対連結形成部と、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合をするように構成されており、
− 第1流体が培地であり、
− 第2流体が洗浄流体であり、
− 連結形成部を介して対連結形成部に連結された状態において培地がフローチャンバから細胞培養容器へ流入するよう、または/および、細胞培養容器からフローチャンバへ流出するように連結流路が構成されていること、
において、
既述のその他のコンポーネントとともに細胞培養システムに組み込まれる。
これは、流体供給インターフェースの運転に関連してすでに述べた望ましい接続の概要に相当する。流体供給インターフェースについてはすでに長所が述べられており、これらの長所は、培地リザーバ、洗浄流体リザーバ、および終端部(排出部)に接続された流体供給インターフェースが設けられている細胞培養システムについてももちろん同様にあてはまる。以下の細胞培養システムの説明においては、流体供給インターフェースおよび細胞培養容器の特に好適な構造は、流体供給インターフェースにおいても、もしくは細胞培養容器のみにおいても、もちろん実現可能である。
細胞培養システムはまた、個々の流体を流体パイプに互いに別々に供給するために、必要な数の供給ポンプを有することができる。
流体供給インターフェースの連結形成部と細胞培養容器の対連結形成部との間の流体移送的な連結係合は、従来技術から知られた態様、例えば流体機構的なブッシュ・差し込み接続により行うことができ、そこでは、ピン状の、つまり「雄型」のプラグまたははめ管が「雌型」ブッシュに差し込まれ、それにより流体移送的な連結係合が成立すると、連結形成部および対連結形成部の一方の形成部の長手方向部分が、もう一方の形成部の長手方向部分を半径方向外側で取り囲む。連結係合は、連結形成部および対連結形成部に磁気的保持手段があることにより支援することができる。例えば、連結形成部と対連結形成部との間に流体移送的な連結係合が成立している場合に機能する、解除可能なラッチの形で、機械的な保持手段を、磁気的保持手段に追加的にまたは代替的に設けることもできる。しかしながら例えば、流体供給インターフェースを、連結すべき細胞培養容器同士の間で移動させる移動装置により、連結形成部と対連結形成部との間で連結結合が成立している場合に、その連結係合の解除に対抗する力がこの形成部にかけられる場合は、連結形成部および対連結形成部の形成部は、これら形成部自体に保持手段を設けなくてもよい。
さらに、出願人は、先に基本構成およびその望ましい発展形について記述した流体供給インターフェースの、接着細胞を培養するための細胞培養システム内における使用についても別個の権利を主張する。
上述の通り、第3流体流路の、流体供給インターフェースから遠くに位置する長手方向端にある排出部は、処分排水溝、または、処分回収容器とすることができ、処分回収容器にはまず流体が回収され、処分回収容器に十分な量がたまると、処理するために送られる。
基本的に洗浄流体は液状またはガス状とすることができる。できるだけ高い洗浄効果を得るために、洗浄流体は望ましくは洗浄液である。培地も、基本的に液状またはガス状とすることができる。しかしながら、栄養物の濃度をできるだけ高くするために通常は栄養液である。
上述の通り、細胞培養システムは、細胞培養容器の内容物から試料、いわゆる「サンプル」を取り出すためにサンプル収容装置を有しており、このサンプル収容装置には、細胞培養容器から取り出されたサンプルが、物理的または/および化学的な分析および調査によるサンプルのさらなる処理が行われるまで収容される。取り出されたサンプルが不所望に汚染されるのを回避するために、流体供給インターフェースは、上述の第4接続形成部を有することができる。この場合、細胞培養システムにおいては、
− 第4接続形成部により、ハウジングがサンプル収容装置に流体移送的に接続されており、第4流体流路がフローチャンバとサンプル収容装置との間にある、
ようになっている。
ここで考察する細胞培養システムにおいては、フローチャンバの洗浄は、洗浄流体が第2接続形成部を介してフローチャンバ内に流入すること、および、洗浄流体が第3接続形成部を介してフローチャンバから流出することにより行われるため、洗浄流体による洗い流しにより空間的にできるだけ広範にフローチャンバの洗浄を行うために、フローチャンバにおいて、第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道が、2つの弁装置の間、または弁装置と連結形成部との間の流れの道の中で最も長いものとなっている。この場合、洗浄流体は、フローチャンバへ流入してフローチャンバから流出する間に、フローチャンバ内のこの最も長い流れの道の中にあるため、洗浄流体はこの流れの道においてフローチャンバのできるだけ多くの部分を流れ、また、フローチャンバの壁部分は濡らされ、また、洗われる。
このとき先述のように洗浄流体によりフローチャンバが洗い流される際、フローチャンバ内において、第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道が、第1接続形成部の弁装置および、場合によっては第4接続形成部の弁装置のそばを通る場合、少なくとも、これら接続形成部につながるフローチャンバの経路も一緒に洗浄される。
それにより流体供給インターフェースのフローチャンバの洗浄には、従来技術で「定置滅菌」(SIP)や「定置洗浄」(CIP)と呼ばれる戦略が用いられる。弁体に関係する弁装置も洗い流すように洗浄するSIPまたはCIP洗浄をできるだけ有効に行うには、好適に、第1接続形成部の弁装置の弁体、および、場合によっては第4接続形成部の弁装置の弁体が少なくとも部分的に、望ましくは少なくとも半分以上が、第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道の中に突き出している。この発展形は流体供給インターフェース自体の発展形としても理解されたい。
上述の理由より、例えば培地供給と培地排出とを分離することにより、より高い衛生度を達成するために、細胞培養容器がそれぞれ一つより多い対連結形成部を有していることが好適である。これは、細胞培養システムの好適な発展形において具体的に、細胞培養容器の上述の対連結形成部が第1対連結形成部とされ、細胞培養容器が、第1対連結形成部とは別に構成された第2対連結形成部を有しており、細胞培養システムがさらに、上述の説明のような流体供給インターフェースを有しており、また、以下の条件、すなわち、第1連結形成部は、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的連結係合を第1対連結形成部と行うよう構成されており、第2連結形成部は、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的連結係合を細胞培養容器の第2対連結形成部と行うように構成されており、ならびに、フローチャンバと第2連結形成部との間に第2連結流路があり、それにより第2対連結形成部との間に連結係合が成立しているときに、第2連結形成部を介して培地をフローチャンバから細胞培養容器へ流入させるか、または/および、細胞培養容器からフローチャンバへ流出させること、を備えていることにより行うことができる。対連結形成部もしくは連結形成部について一般的に述べた上記のことは、第1および第2の対連結形成部もしくは第1および第2の連結形成部のそれぞれについて相応にあてはまる。
細胞培養容器内に存在する媒質を、衛生的に問題なくサンプル取出しすることを考慮する場合、それは、好適に構成されたさらなる細胞培養システムにおいて、次のこと、すなわち、細胞培養容器が、第1および第2の対連結形成部とは別に構成された第3の対連結形成部を有しており、また、細胞培養システムが、上述の説明のような流体供給インターフェースを有していることにより実現でき、その際、第3連結形成部は、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的連結係合を細胞培養容器の第3対連結形成部と行うように構成されており、ならびに、第3連結流路はフローチャンバと第3連結形成部との間にあって、第3対連結形成部と連結係合が成立している場合に、培地は、第3連結形成部を介してフローチャンバから細胞培養容器へ流入し、または/および、細胞培養容器からフローチャンバへ流出する。
流体供給インターフェースの少なくとも一つの連結形成部と、細胞培養容器の少なくとも一つの対連結形成部との間の流体移送的連結係合が解除された後に、細胞培養容器から媒質が排出されるのを回避するために、細胞培養システムの発展形においては、細胞培養容器の少なくとも一つの対連結形成部、望ましくは各対連結形成部が、それぞれ一つの容器弁装置を有することが考慮できる。
したがって、流体供給インターフェースにおいて連結形成部は弁装置を備えないことができる。容器弁装置も望ましくは先に詳しく考察したような接続形成部の弁装置のように構成されており、容器弁装置の考察においては、その説明を参照されたい。
したがって、対連結形成部が雄型のプラグを形成しており、および、対連結形成部の形成に必要な部材数を少なくするために望ましくは弁装置を持たない流体供給インターフェースの連結形成部が、雌型ブッシュを形成していることが望ましい。
高い衛生標準を達成するために望ましくは、対連結形成部と連結形成部との間に連結結合が形成されている場合、容器弁装置は、連結形成部および対連結形成部を貫く流体流路を除いては、容器弁装置から、対連結形成部および流体供給インターフェースのハウジングの外側まで連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たず、完全に、対連結形成部およびハウジングにより取り囲まれている。
連結係合が成立していない場合、容器弁装置の対連結形成部は少なくとも部分的に露出することがある。その場合、連結形成部に連結係合されるまでの間、容器弁装置には対連結形成部に着脱可能であるキャップをかぶせておける。そのために適切な着脱装置を設けることができ、この着脱装置は細胞培養システム内に独立的に設けられているか、または、流体供給インターフェースと一緒に動くように構成されている。この着脱装置は例えば多軸ロボットにより形成することも、または、流体供給インターフェースと一緒に動かすために流体供給インターフェースに取り付ける場合は、着脱装置方向に移動可能なグリッパーにより形成することもできる。このグリッパーは例えば、スピンドルドライブ、または、着脱装置方向に動かすための、複動式ピストン・シリンダ装置により駆動可能とすることができる。
接続形成部の弁装置と少なくとも一つの容器弁装置とが望ましくは同じ構成であることから、後者も、流体供給インターフェースの制御装置により閉止位置と開通位置との間で切り替え可能とすることができる。そのため細胞培養容器の弁装置および流体供給インターフェースの弁装置について、共通のただ一つの制御装置を設けるだけで十分である。そのための条件は、容器弁装置が閉止位置に初期セットされており、これを切り替える必要があるのは、容器弁装置を支える対連結形成部と、流体供給インターフェースの連結形成部との間に流体移送的な連結係合が成立している場合のみであることである。しかしながらその場合、少なくとも一つの容器弁装置と流体供給インターフェースの弁装置とが空間的に非常に近くにあるため、共通の唯一の制御装置による切替は容易に実現可能である。
洗浄流体により、第2接続形成部から第3接続形成部へとフローチャンバを洗い流す際に、少なくとも一つの容器弁装置も洗浄できるという可能性を実現するために、流体供給インターフェースの少なくとも一つの連結形成部と細胞培養容器の少なくとも一つの対連結形成部との間に連結係合が成立している場合に、フローチャンバ内において第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道が、該少なくとも一つの容器弁装置、望ましくは全ての容器弁装置のそばを通るようにすることができる。またそれにより、第2接続形成部から第3接続形成部への流れの道に開口する連結流路の少なくとも一つの部分も洗浄することができる。
フローチャンバの洗い流しによるとりわけ容器弁装置の洗浄を構造的に実現するため、または、改善するために、流体供給インターフェースの少なくとも一つの連結形成部と、細胞培養容器の少なくとも一つの対連結形成部との間に連結係合が成立している場合に、少なくとも一つの容器弁装置の弁体、望ましくは全ての容器弁装置の各弁体が、少なくとも部分的に、望ましくは少なくとも半分以上が、第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道の中に突き出しているようにすることができる。それにより、容器弁装置の弁体が、接続形成部の弁装置の弁体と望ましくは同程度に、第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道の中に突き出す。接続形成部の弁装置について、とりわけその洗浄について述べられた長所は、容器弁装置にもあてはまる。
取り付け、運転、保守を簡単にするために細胞培養システムを発展させて、流体供給インターフェース内に設けられた全ての弁装置、望ましくは少なくとも一つの細胞培養容器内に設けられた全ての弁装置も、ほぼ同じ構成にすることができる。
フローチャンバの洗浄にとって好適には、第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道は直線的であり、特に望ましくは、楔状領域(T字形状領域)を回避するために、ほぼ円柱状の導管に沿うものとなっている。第2および第3接続形成部の弁装置の弁体の、閉止位置と開通位置との間の切り替えの際の相対運動の方向は、望ましくは第2接続形成部の弁装置から第3接続形成部の弁装置への流れの道に沿っている。それによりこれら弁装置の弁体では、フローチャンバを洗い流す際に洗浄流体ができるだけ大きな面積を流れ、それにより特に良好かつ確実に洗浄を行うことができる。
閉止位置にあるときに弁装置の弁体が当接している、先述のエラストマー性当接部材は、弁装置により通路を密閉するためだけでなく、接続形成部を半径方向外側に向かって密閉するためにも使用できる。そのためには構造的に、少なくとも一つの接続形成部、望ましくは複数の接続形成部において、エラストマー性当接部材のリング状の軸方向端面が密閉面として、接続形成部に割り当てられた流体流路を半径方向外側において取り囲むように変形して、対密閉面に当接するようにすることができる。このとき対密閉面は、流体供給インターフェースのハウジングに構成されているか、または、流体供給インターフェースのハウジングによりそれぞれの接続形成部に流体移送的に接続している流体パイプの一部とすることができる。
同様に、容器弁装置を細胞培養容器の対連結形成部に設けて、リング状の軸方向端面により、対連結形成部と、割り当てられた連結形成部との間に成立する連結係合を半径方向外側に向かって密閉することができる。そのためには、流体供給インターフェースの少なくとも一つの連結形成部と、細胞培養容器の少なくとも一つの対連結形成部との間に連結係合が成立している場合に、容器弁装置のエラストマー性当接部材のリング状の軸方向端面が、連結形成部に割り当てられた流体流路を半径方向外側で取り囲む変形性の密閉面として流体供給インターフェースの対密閉面に当接するようにすることができる。
望ましくはエラストマー性当接部材は、エラストマー性物質により取り囲まれる導管通路を有することができ、その際望ましくはエラストマー性当接部材は円錐形のリセスを有しており、この中に弁体が収容され、弁装置の閉止位置においてはそのリセスの凹円錐状の壁に弁体が当接して密閉される。このとき弁体自身は、円錐形とするか、または、対称性およびそれに関連する方向の不変性から、望ましくは球とすることができる。
エラストマー性当接部材に円錐形のリセスが設けられていて、それが、セット部材から離れた、自由な長手方向端に向かって広がっている場合、円錐形のリセスの長手方向端にあるリング状軸方向端面は、上述のように、特に簡単に対密閉面において密閉するために使用することができる。
本発明の細胞培養システムの大きな長所は、流体供給インターフェースおよび、媒質リザーバおよび流体リザーバより多くの細胞培養容器を有することができること、また、同一の一つの培地リザーバから、別々に構成された複数の細胞培養容器へ供給できることである。このとき全体の細胞培養システムにとって、例えば5つの流体供給インターフェースで十分である。流体供給インターフェースの方法において個々の細胞培養容器の間で衝突が起こる危険は、流体供給インターフェースの数を減らすことによりさらに減少させることができる。そのため望ましくは細胞培養システムが有する流体供給インターフェースは3つより多くない。実際には、複数の細胞培養容器に新鮮な培地を供給し、使用済み培地を細胞培養容器から流出させるには、ただ一つの流体供給インターフェースでも十分である。
少なくとも一つの流体供給インターフェースを、その流体供給インターフェースに連結すべき細胞培養容器の間で移動させるために、細胞培養システムは移動装置を有することができる。この移動装置は、少なくとも一つの流体供給インターフェースを、異なる細胞培養容器に次々に流体移送的に連結係合するように構成されている。そのような移動装置の一つの可能な構成は、移動スライドを有するXYテーブル装置とすることができ、移動スライドは、XYテーブル平面に対して直交する移動平面を提供するため、そのような移動装置に配置された流体供給インターフェースは少なくとも3つの独立した直線的な空間方向に並進運動的に移動可能である。代替的に、かつ望ましくは、移動装置は多軸ロボットとすることができ、これは、その軸の数に応じて複数の並進運動的および回転運動的移動可能性を提供する。空間においてさまざまな場所への到達を可能にする、さらなる移動装置は、従来技術の平均的な当業者にとって既知である。
先述の課題はまた、上述のように構成された細胞培養システムのための細胞培養容器によっても解決される。この細胞培養容器は、先述の流体供給インターフェースと協働して、流体供給インターフェースの連結形成部との連結係合を成立させたり解除させたりするために構成されている。
この細胞培養容器は、培養体積を持つ、注入口付きの容器本体を有しており、注入口を通じてガス、液体、ペーストまたは/および固体を、容器本体内に注入可能であり、また、そこから取り出し可能である。この注入口はまた、追加的にまたは代替的に換気口としても利用できる。
本発明においてそのような細胞培養容器は、流体供給インターフェースとの連結係合を成立・解除させるために、次のように構成されており、すなわち、細胞培養容器は追加的に、注入口または/および換気口とは別に構成された少なくとも一つの対連結形成部を有しており、これが、流体供給インターフェースの対応する連結形成部との連結係合を成立・解除させるために構成されており、この少なくとも一つの対連結形成部と培養体積との間に供給流体流路があり、この供給流体流路を介して流体が培養体積内に流入または/およびそこから流出し、この少なくとも一つの対連結形成部が弁装置を有している。弁装置は望ましくは、弁装置の、対応する場感応性対信号手段に非接触的に作用する、電気的または/および磁気的または/および電磁的な場を発生させる信号手段を持つ制御装置により、弁装置により流体の流れが供給流体流路内で中断される閉止位置と、弁装置により流体の流れが許容される開通位置との間で切り替え可能である。
すでに上述したように、少なくとも一つの対連結形成部内の容器弁装置により、細胞培養容器のこの対連結形成部と流体供給インターフェースの連結形成部との間に連結係合が成立していないときに、容器弁装置を閉止位置に初期セットすることによりこの対連結形成部を密閉して閉じておくことができるため、この対連結形成部を通って流体が細胞培養体積内に入ること、また、そこから流体が出ることを確実に回避することができる。容器弁装置が切り替え可能であることにより、たとえば、流体供給インターフェースとの上述の連結係合が成立している場合に、供給流体流路の中断を適宜意図的に解消して再び中断することができる。
容器弁装置を発展させるために、容器弁装置にも応用可能である、本願における望ましい弁装置に関する上述の実施形態を参照されたい。
衝突を避けるため、または、少なくとも一つの対連結形成部が流体供給インターフェースと連結係合している場合に注入口または/および換気口を使用できるようにするためにも、注入口または/および換気口と、別に構成された少なくとも一つの連結形成部とは、細胞培養容器の互いに反対の端に設けられていることが好適である。それにより、一方では注入口または/および換気口において、他方では少なくとも一つの対連結形成部において、同時に同じ一つの細胞培養容器の培養体積にアクセスできるようになり、その際、一方のアクセスによりもう一方が過度に阻害されることはない。
本発明の大きな長所は、特に好適にコスト安のワンウェイまたは使い捨て細胞培養容器を使用できることである。そのため望ましくは細胞培養容器は受動的な容器であって、細胞培養容器は、少なくとも一つの対連結形成部の少なくとも一つの容器弁装置を除いては、容器内に取り付けられた、つまり、容器に固定して接続された、エネルギー供給により駆動可能な機能ユニットを持たない構成になっている。そのような機能ユニットとして可能であるのはたとえば、加熱装置または攪拌装置である。細胞培養容器内の細胞培養物の世話のために培養体積の温度調節が必要である場合、これは、インキュベータまたは加熱箱によりコスト安に行うことができ、その中に細胞培養容器を、望ましくはさらなる細胞培養容器と一緒に入れることができる。
細胞培養容器は望ましくは積み重ね可能であり、そのため、本発明の望ましい発展形においては、細胞培養容器は2つのほぼ平行な端壁および、これら端壁をつないで端壁の縁を取り囲む外壁部分を有している。このとき端壁および外壁部分はともに培養体積を画定する。また望ましくは端壁は、細胞培養容器の、最も大きい面積を持つ壁部分であり、積み重ね可能性を高めるために外壁部分は好適に、端壁と直角をなすことができる。
直接的に隣接する細胞培養容器の望ましくは面積が最も大きい端壁を当接させることにより複数の細胞培養容器を安定して互いに積み重ねられるようにするため、望ましくは少なくとも一つの対連結形成部、特に望ましくは注入口または/および換気口も、外壁部分に設けられている。それにより端壁に機能要素を設けずに、できるだけ大きくて安定した積み重ね面とすることができる。
2つのまたは3つの対連結形成部が設けられ、そのそれぞれが望ましくは容器弁装置を有するなど、流体供給インターフェースまたは/および細胞培養容器のための細胞培養システムについて述べられた上述の発展形は、出願対象事項としての細胞培養容器それ自身にも当てはまる。
望ましくは少なくとも一つの対連結形成部は雄型の連結はめ管として構成されており、これは、連結係合においては、流体供給インターフェースの連結形成部の連結ブッシュにより半径方向外側が囲まれる。
望ましくは細胞培養容器の培養体積(総体積)は2リットルより多くなく、特に望ましくは1.3リットルより大きくない。それにより細胞培養物が個々に汚染された場合でも、全体の損害を大幅に制限することができる。
以下、本発明について図を用いて詳しく説明する。
本発明の実施形態の細胞培養容器の長手方向断面図であり、例として2つの対連結形成部が設けられている。 本発明の実施形態例の流体供給インターフェースの長手方向断面図であり、この流体供給インターフェースは、図1の細胞培養容器に流体移送的に連結係合している。 流体供給インターフェースおよび細胞培養容器の、図2の切断面III−IIIにおける長手方向断面図であり、信号手段と流体供給インターフェースとの間に設けられた中継装置を有する制御装置を有している。 図2の流体供給インターフェースの連結形成部、および、図1から図3の細胞培養容器の対連結形成部の詳細図であり、これらの間に連結係合が成立していない状態が図示されている。 図4の部材の間に流体移送的な連結係合が成立している図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 第1から第4の接続形成部と図1から図3の細胞培養容器を持つ流体供給インターフェースとを備える本発明の細胞培養システムのさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図である。 本発明の細胞培養システムの第2実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれ3つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が使用されている。 本発明の細胞培養システムの第2実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれ3つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が使用されている。 本発明の細胞培養システムの第2実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれ3つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が使用されている。 本発明の細胞培養システムの第2実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれ3つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が使用されている。 本発明の細胞培養システムの第3実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれただ一つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が用いられている。 本発明の細胞培養システムの第3実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれただ一つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が用いられている。 本発明の細胞培養システムの第3実施形態のさまざまな弁切替状態(弁位置構成)のうちの1つを示す図であり、それぞれただ一つの対連結形成部を持つ細胞培養容器が用いられている。
図1には、本発明の実施形態例の細胞培養容器が一般的に10で図示されている。そのような細胞培養容器は本発明の細胞培養システムにおいて使用することができる。
細胞培養容器10は容器本体12を有しており、容器本体12は培養体積14を取り囲んでいる。
望ましくは細胞培養容器10の容器本体12は、2つのほぼ平行な端壁を有しており、図1ではこれら端壁に対してこの図の切断面が平行であるために、切断面の後ろにある端壁16のみが図示されている。2つの端壁16の間には外壁部分があり、これら外壁部分は図1の切断面により切断されて図示されている。
外壁部分のうち望ましくは2つの側方外壁部分18、20は互いに平行であり、前後の外壁部分22、24は互いに平行である。簡単に積み重ねられるように本発明の細胞培養容器10は望ましくは前述外壁部分20、22、24のうち隣り合う部分は直角をなしている。また望ましくは、外壁部分18から24のそれぞれは、平行な端壁と直角をなしている。
しかしながら、外壁部分が外壁部分26および28も有することも除外できず、これらは望ましくは端壁とそれぞれ直角をなしているが、しかしながらこれらに隣り合う外壁部分18および22もしくは20および22とは直角をなしていない。例えばこれら外壁部分26および28は、前方の外壁部分22に向かって互いに対して傾斜することができ、それにより容器本体10が前方の壁部分22に向かって先細になる。
容器本体10はアクセス開口部30を有しており、これは、注入口または/および換気口として、培養体積14を充填するためまたはこれを空にするために、または換気するために使用できる。望ましくはアクセス開口部30はアクセス用ネック部32に形成されており、閉じキャップ34により選択的に開閉できる。閉じキャップ34はアクセス用ネック部32によりよく保持されるよう雌ねじ付きのねじ込みキャップとして構成することができ、望ましくはアクセス用ネック部32の外側に設けられた雄ねじに、既知の態様でねじ止め可能とすることができる。培養体積14の換気、つまり培養体積14と細胞培養容器10の外の環境とのガス交換が、いつもは閉じているアクセス開口部30においても望まれる場合、閉じキャップ34は、例において図1の図面平面に対して直角をなす閉じキャップ34の前面36内に一つのまたは複数の貫通開口部を有することができ、これを通ってガスが培養体積14内へ流れこみ、および、培養体積14から流れ出ることができるが、しかしながら貫通開口部の寸法は、通常の実験器具が通り抜けられないように選ばれる。
望ましくは細胞培養容器10はコストの安いワンウェイ使い捨て細胞培養容器であり、そこには電気的に運転可能な加熱装置は構成されておらず、また、そこには電気的に運転可能な攪拌装置も設けられていない。細胞培養工程をよりよく監視・観察するために望ましくは容器本体12は、運転中に培養体積14の内部に存在することが予想される化学物質または化学物質に応じて所望される化学的な安定性に応じて、少なくとも部分的に、望ましくは全体が、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)などの透明なプラスチック、またはその他の適切な透明なプラスチックで作られる。
細胞培養容器10はさらに一つのまたはそれより多い対連結形成部38を有しており、図1に図示された例では正確に2つの対連結形成部38および40を有している。
細胞培養容器10は、細胞培養容器10に、または細胞培養容器10のために任意の数の対連結形成部を有することができ、すでに3つの対連結形成部が、培養体積14を充填するため、これを空にするため、もしくは培養体積14からサンプル採取(サンプリング)するための別々の供給流体流路となっている。図1に図示された細胞培養容器10の実施形態に第3対連結形成部が所望される場合、これは図示された対連結形成部38と40との間の中央に配置することができ、この第3対連結形成部の供給流体流路は点線で示されている。
対連結形成部がただ一つだけ所望される場合、これは図1に示された3つの位置のどの位置でも、また、他の外壁部分または端壁内の他の任意の位置に設けることができる。
しかしながら、アクセス開口部30も全ての対連結形成部38、40も外壁部分に設けられていることにより好適に、細胞培養容器10をその端壁の上に重ねることによる積み重ね可能性が達成されている。一方では、対連結形成部38、40のアクセス性が、他方ではアクセス開口部30のアクセス性が互いに独立していることは、図1に図示されたように、対連結形成部38および40と、アクセス開口部30とが、異なる外壁部分、特に望ましくは互いに向かい合う外壁部分22と24とに構成されることによりさらに改善できる。この場合操作者は、積み重ね壁の一方の側において、上下および隣り合って積み重ねられた細胞培養容器10のアクセス開口部30に到達でき、積み重ね壁のその反対側では、以下で説明する流体供給インターフェースにより対連結形成部38、40がアクセス可能となる。
製造および取付けを簡単にするために対連結形成部38、40は望ましくは同一の構成になっており、そのため、以下では、細胞培養容器10に設けられた全ての対連結形成部を代表するものとして、一つの対連結形成部を用いて説明する。
対連結形成部38は対連結形成部ハウジング42を有しており、対連結形成部ハウジング42は一つの部分で構成されるかまたは図1に図示されたように複数部分で構成することができる。ハウジング42により第1供給流体流路44が画定され、第1供給流体流路44は細胞培養容器10の外の環境とその培養体積の間で、第1対連結形成部38を通って延在している。
対連結形成部ハウジング42は、細胞培養容器10から遠くに位置するハウジング係合部材45を有することができ、これは、細胞培養容器10の近くに位置するハウジング支持部材46にしっかりと接続することができる。この接続は例えばネジ接続とすることもでき、とりわけハウジング係合部材45をハウジング支持部材46のネジ軸にねじ込むことによるネジ接続とすることもできる。
望ましくはハウジング支持部材46は、ハウジング支持部材46の固定軸48が、細胞培養容器10の壁の割り当てられた開口部50を貫くことなどにより第1対連結形成部38を細胞培養容器10に固定するためのものである。固定軸48は、それ自体が既知の固定手段を用いて、周囲溝52内にセットされた機械的な固定・密封手段などにより、細胞培養容器10の該当する壁に固定しておくことができ、この機械的な固定・密封手段は図1では詳細に図示されてはいないが、平均的な当業者にとってはよく知られている。追加的にまたは代替的に、対連結形成部ハウジング42は容器本体12に接着または/および溶接することができる。
望ましくは対連結形成部38、40は外壁部分、とりわけアクセス開口部30を有する外壁部分22とは正反対側に位置する外壁部分24に設けられている。
第1対連結形成部38はまた、閉止位置と開通位置との間で切り替え可能である容器弁装置54を有することができる。第1対連結形成部38の容器弁装置54は図1では閉止位置にあり、容器弁装置54は閉止位置においては供給流体流路44を中断する。図1には図示されていない容器弁装置54の開通位置においては、容器弁装置54は供給流体流路の流体の流れを許可する。
容器弁装置54は、供給流体流路44を除いて第1対連結形成部のハウジング42により完全に取り囲むことができるが、容器弁装置54は望ましくは第1対連結形成部38の係合側長手方向端領域に設けられている。このことにより、以下に説明する流体供給インターフェースが連結された状態における容器弁装置54の洗浄が容易になる。
容器弁装置54は弁体56を有しており、これは、図1に図示された閉止位置においては凹円錐状の当接面を持つ弁座58に当接している。密閉性を良くするために、弁座58は望ましくは、容器弁装置54内において閉止位置へと作用するプレストレスを受けてわずかに変形する材料からできた当接部材を有している。材料としては例えばエラストマー性プラスチック物質、例えばシリコン、ゴムまたは、ポリウレタンフォームまたは同等物など流体を通さない独立気泡のプラスチックが挙げられる。
弁体56は対称性の理由から望ましくは球として構成されており、そのため、その機能にとって弁座58に対する方向は関係しない。
当接部材59の、弁体56とは反対側において、弁座には望ましくはセット部材60が設けられており、これはここでは永久磁石として構成されている。望ましくは永久磁石のセット部材60はリング状に形成されており、当接部材59と同様に、割り当てられた供給流体流路44により貫かれている。
以下、図4および図5を用いて説明するように、当接部材59は、弁体56に当接して密閉するだけでなく、細胞培養容器10と流体移送的な連結係合をするために対連結形成部38、40に設けられた流体供給インターフェースの対密閉面にも当接して密閉する。
図2には、図1に図示された細胞培養容器10の対連結形成部側の長手方向端が図示されており、細胞培養容器10は、対連結形成部38、40を介して流体供給インターフェース62に流体移送的に連結係合されている。
流体供給インターフェース62は、図2に図示された例では、第1対連結形成部38に連結係合する第1連結形成部64を有しており、また、第2対連結形成部40に流体移送的に連結係合する第2連結形成部66を有している。第1連結形成部64および第2連結形成部66は望ましくはブッシュとして流体供給インターフェース62のハウジング68内に構成されている。
連結形成部と対連結形成部との連結部において細胞培養容器側の容器弁装置54が一つだけ設けられている場合、流体供給インターフェース62のハウジング68が有する連結形成部の数は、それと連結すべき細胞培養容器10が有する対連結形成部と同じ数となる。したがって流体供給インターフェース62も、ただ一つまたは3つまたはそれより多い連結形成部を有することができる。
流体供給インターフェース62のハウジング68は好適に複数の部分から構成されている。しかしながら必ずしもそうでなくともよい。ハウジングが複数部分から成る場合、望ましくは、個々のハウジング部分の間の分割面は、それぞれのハウジング部分に構成された流体流路に対して直角をなし、その流体流路により貫かれる。図示された例において個々のハウジング部分は互いにボルト70により取り付けられている。ボルト止めとは代替的にまたは追加的に、ハウジング部分同士の個々のまたは全ての接続は、溶接または/および接着とすることもできる。
ハウジング68はまずフローチャンバ72を画定し、これは、図示された例においては分割弁装置74により、分割弁装置74の両側に位置する2つの部分フローチャンバ72aと72bとに分割される。2つの連結形成部64と66との間に延びる接続流路75は、図示された例では分割弁装置74を貫いている。
好適には2つの部分フローチャンバ72a、72bは、開始開口部、終了開口部、中間開口部を除いて円柱状に形成されており、そのために、以下で述べるCIP法またはSIP法での洗浄が非常にやりやすくなる。
図2の例では、連結形成部64、66が異なる直径で構成されて図示されており、これは、連結形成部と対連結形成部との間に連結係合が成立している場合に好適には、連結形成部および対連結形成部のうちの一方の形成部の一つの部分が、もう一方の形成部の軸方向部分を半径方向外側で取り囲むが、2つの形成部は必ずしもこの取り囲みの領域内で互いに接している必要はないことを示している。第2連結形成部66の内のり幅が、第2対連結形成部40の外径より大きいことにより、連結形成部66と対連結形成部40との連結係合の形成が非常にやりやすくなり、その際密閉性が失われる恐れはない。ここで重要なことは、流体供給インターフェース62が対応する移動装置において、連結係合を形成するために十分に正確にガイドされることである。
図2に例として図示された、流体供給インターフェース62の実施形態は、第1接続形成部76、第2接続形成部78、第3接続形成部80を有している。第1接続形成部76が第1流体流路82を画定し、第1流体流路82は、ここに示された例では部分フローチャンバ72aであるフローチャンバ72と第1接続形成部76との間、および、第1接続形成部76内に延びている。
接続形成部76の、フローチャンバ72から遠くに位置するその長手方向端76aは、はめ込みアダプタ76a1などにより、流体パイプ84と接続するように構成されており、この流体パイプ84は、図2に図示された例では望ましくは、図2には図示されていない培地リザーバへとつながっている(図6移行参照)。流体パイプ84は望ましくは、エラストマー性ホースなどでできたフレキシブルな流体パイプであり、これがはめ込みアダプタ76a1にはめこまれ、そこで、不所望に抜けないように、ホースクランプなどの既知の固定手段で保護することができる。
流体パイプ84により、培地を第1流体流路82に沿ってフローチャンバ72内に流入させることができ、また、ここからさらに分配することができる。例えば第1連結形成部64および第1対連結形成部38を介して、新鮮な培地を、供給流路44を通って、細胞培養容器10の培養体積14内に流入させられる。
流体パイプ84は、フレキシブルでないパイプで構成することもできるが、その場合流体供給インターフェース62と共に培地リザーバも一緒に動かす必要があるため、あまり望ましくない。
図2に図示された、連結された状態において、第1連結形成部64の領域においてフローチャンバ72内まで入り込む供給流体流路44の部分は、フローチャンバ72と第1連結形成部64との間に延びる連結流路44aと同一である。第1対連結形成部38と連結形成部64との間に流体移送的な連結係合が形成されている場合、フローチャンバ72から始まる第1連結流路44aは、供給流路44に移行する。これらの流路は同一直線上にある。同様のことが第2対連結形成部40の第2供給流体流路47、および、第2連結形成部66の第2連結流路47aについても言える。
第1接続形成部76は図2に図示されたように複数の部分から成ることができる。複数の部分から構成されていることにより、流体供給インターフェース62の取付けおよびその後の保守が支援される。
第1接続形成部76の、フローチャンバ72に近いところにある長手方向端76bには、第1接続形成部76の弁装置86がある。弁装置86は、第1対連結形成部38および第2対連結形成部40の容器弁装置54と同一に構成されており、そのため、容器弁装置54において同じ部材および部材部分、および機能が同じ部材および部材部分は、弁装置86で同じ符号で表されている。それ以外は、弁装置86の説明については、本願の容器弁装置54の説明を参照されたい。このことは、第1接続形成部76の弁装置86だけでなく、さらなる接続形成部78および80の弁装置86についても同様である。
接続形成部76が、ボルト70を用いて、図2に図示されたように、流体供給インターフェース62の、フローチャンバ72を直接的に画定するハウジング部分に望ましくは継続的に固定されることにより、第1接続形成部76の弁装置86は、第1流体流路82を除いて、ハウジング68により完全に取り囲まれている(ボルト70は通常は、図2の図とは異なり、フローチャンバ72内まで入り込まず、図3からわかるように、図2の図面平面の前に位置している)。弁体56は望ましくは強磁性物質の球であり、この球は永久磁石のセット部材60により弁座58の弾性的に変形可能な当接部材59に押し付けられて、その閉止位置に初期セットされている。
第2接続形成部78および第3接続形成部80はそれぞれ、第1接続形成部76と同一に構成されており、そのため、これらの説明については、第1接続形成部の説明を参照されたい。
望ましくはフローチャンバから遠い長手方向端78aに設けられた、はめ込みアダプタ78a1は、第2流体パイプ88に接続されており、第2流体パイプ88のその反対の端は、図2には図示されていない洗浄流体リザーバに接続されている。そのため、フローチャンバ72、図2において正確には部分フローチャンバ72aと、第2接続形成部78との間、およびその先に延びる第2流体流路90により、図2に図示された実施例において望ましくは、図示されていない洗浄流体リザーバから洗浄流体がフローチャンバ72、正確には部分フローチャンバ72aへと流入する。洗浄流体がフローチャンバ72のできるだけ長い長さに到達可能となるように、第2接続形成部78は望ましくはフローチャンバ72の軸方向の長手方向端に設けられる。
第3接続形成部80は望ましくは、図2には図示されていない排出部に接続されている。このことは、第1接続形成部76および第2接続形成部78に関してすでに説明されているように、第3接続形成部80に取り付けられた、対応する流体パイプ(図2には図示されず)により行われる。
流体フローチャンバ72、図2では正確には部分フローチャンバ72bと、第3接続形成部80との間、ならびにその先に第3流体流路92が延びており、この第3流体流路92を通って流体フローチャンバ72内の流体を、流体フローチャンバ72から排出部へと流すことができる。
第2流体流路90を通ってフローチャンバ72内に流入した洗浄流体を、流体フローチャンバ72のできるだけ長い距離にわたって流し、それにより流体フローチャンバ72のできるだけ大きな部分を洗浄できるようにするため、望ましくは第3接続形成部80は、第2接続形成部78の取付位置とは反対側に位置する、フローチャンバ72の長手方向端に配置されている。それにより第2接続形成部78を通ってフローチャンバ72内に流入する洗浄流体が、まず、フローチャンバ72のほぼ全体を通過した後に、ここから出て、第3接続形成部80を介して流出する。それにより、第2接続形成部78および第3接続形成部80により、フローチャンバ72の長さのほぼ全体を洗浄流体により洗い流すことができる。
そのような洗浄工程において、流体供給インターフェース62全体が、これと連結係合している対連結形成部38、40と共にできるだけ効率的に洗浄されてから、それぞれ連結された細胞培養容器10の培養体積14に新鮮な培地を供給、または、その中にある培地をそこから排出するようにするために、フローチャンバ72内のさらなる接続形成部または連結形成部の全ての開口部の位置は、望ましくは第2接続形成部78と第3接続形成部80との間に位置しており、それにより、これら開口部位置が上述の洗浄経路に沿って位置することになり、そこに第2接続形成部78から第3接続形成部80へと流れる洗浄流体が到達できる。
弁装置86および容器弁装置54ならびに分割弁装置74の弁体56をできるだけ効率的に洗浄できるようにするため、これらはフローチャンバ72内に突き出しているか、または、完全にその中に位置している。望ましくは弁体56は少なくともその体積の半分以上がフローチャンバ72内に突き出している。
図3には、図2に図示された配置において矢印III−IIIにより示された、図2の図面平面に直交する切断面が図示されている。ここで図3には望ましくは、流体供給インターフェース62およびそこに連結された細胞培養容器10から成る構成部分の下に配置された制御装置94が図示されている。わかりやすく説明するために、図3の第2接続形成部78における第2弁装置86の弁位置と分割弁装置74の弁位置は、図2のものとは異なっている。
制御装置94は、ローラ軸Wの周りに回転可能なローラ96を有することができ、ローラ96は、ローラ軸Wの周りに回転させるための電動駆動装置などの駆動装置98により駆動可能とすることができる。
ローラ96の外側面96aの周囲に複数の信号手段100を配置することができ、図示された例ではこれら信号手段100は永久磁石により形成されている。これら永久磁石は望ましくは、そのN−S極性方向が、ローラ軸Wから出発する半径方向に一致するように方向づけられている。
その際、細胞培養容器10に連結係合している流体供給インターフェース62の弁装置54、74、86の具体的な弁位置構成に属する信号手段100は、一つの信号手段セット102にまとめられる。そのため図3では、切断面に位置し、ローラ軸Wの上に並んで位置する6つの信号手段100がそのようなセットを形成している。
そのセットの正反対側にはさらなる信号手段セットが設けられているが、図3では図示されていない。その代わり信号手段のために設けられた、ローラ96内の収容空間のみが図示されている。これらの間には、ローラ96の周囲に沿ってさらなる信号手段セットを設けることができる。
弁装置54、74、86を時間的により正確に切り替えられるように、一方では流体供給インターフェース(流体弁インターフェース)62およびこれに連結係合している細胞培養容器10と、他方ではローラ96との間に、中継装置104を設けることができる。
ローラ96の信号手段100のセット102におけるのと同様、望ましくは中継装置においても、弁位置構成の、切り替え可能な弁装置54、74、86のそれぞれについて、それぞれ正確に一つの永久磁石106が設けられている。このとき各永久磁石106は、導管108内においてこの導管108に沿ってスライドできるよう、ローラに近い位置と弁装置に近い位置との間でスライドできるように取り付けられている。
その際に永久磁石106は、その永久磁石106から出発して弁体56に作用する磁場が、少なくとも弁装置に近い位置において、磁気的セット部材60から出発してそれぞれの弁体56に作用する磁場より強力であるように選ばれる。また、磁石106は望ましくはその移動軸に沿って分極されて配置されており、たとえば、一方の極、たとえばN極が、それぞれ割り当てられた弁装置を示し、もう一方の極、たとえばS極がローラ96を示すように配置されている。
中継装置104は望ましくは、それぞれの導管108内の永久磁石106が、矢印gにより示された重力によりローラに近い位置に初期セットされるように配置されており、図3の例では左から右に数えて2、3、5、6番目の永久磁石がこの位置にある。
信号手段100を相応に方向付けることにより、これら信号手段100が中継装置104の永久磁石106に接近した場合に、信号手段100から出発した磁場により、永久磁石106および信号手段100の同じ極、つまり反発し合う極を向い合せにすることなどにより、永久磁石106を、ローラに近い位置から弁装置に近い位置へと移動させることができる。これに対して、永久磁石106および信号手段100の異なる極、つまり引き合う極を向い合せにすることにより、永久磁石106は、常に作用する重力に追加的に磁気により、ローラに近い位置に保持される。
中継装置104の磁石106を、それに割り当てられた弁装置に近づけると、その弁装置の弁体56は、それぞれの弁装置のセット部材60より弁装置に近い位置にある永久磁石106の方に、より強く引き付けられる。そのため弁体56は、弁装置により通過開口部を閉じるために弁体56が当接部材59に当接しているその閉止位置から、それぞれの弁装置を通って通過可能となる位置に移動し、それにより、弁装置に割り当てられた弁流路の流れが許可される。
図3に図示された例において、第2接続形成部の弁装置86の弁体56は、制御装置94により、その弁座58、とりわけ当接部材59から遠ざかるため、第2流体流路90は、ここでは洗浄流体である流体を通過させるために開通する。
同様に、図3に図示された位置にある制御装置94により、分割弁装置74の弁体56も当接部材59から離れて中継装置104の、割り当てられた第4永久磁石に向かって移動するため、分割弁装置74はその開通位置に切り替わる。それにより第2流体流路に追加的に、第1連結流路44aと第2連結流路47aとの間にある接続流路75が、流体を通過させるために開通される。
この例では、信号手段100と、細胞培養容器10に連結された流体供給インターフェース62に設けられた弁装置54、74、86との間に1:1の割り当てが成立している。そのような1:1の割り当ては、中継装置104の磁石106と、存在する弁装置との間にも成立する。図3において一番左に配置された信号手段100および永久磁石106は、第2接続形成部78の第2弁装置86に割り当てられている。その右隣の信号手段100もしくは永久磁石106は、第1対連結形成部38にある第1容器弁装置54に割り当てられている。図3におけるそれらの右隣は、第1接続形成部76の第1弁装置86に割り当てられている。その右隣は、分割弁装置74に割り当てられている。その右隣は、第2対連結形成部40の第2容器弁装置54に割り当てられており、図3において一番右にある信号手段100と永久磁石106との組み合わせは、第3接続形成部80の第3弁装置86に割り当てられている。
ローラ96の外側面96aの周囲に分配された信号手段100のセット102が有する信号手段100は、それぞれ異なる分極で配置されており、そのため、信号手段100のそれぞれのセット102が中継装置104に近づくことにより、それぞれの信号手段セット102に割り当てられた、関連する6つ全ての弁装置54、74、86の弁位置構成が設定される。
図3に図示された、弁装置54、74、86の位置は、単なる例であり、具体的な機能に割り当てられているわけではない。
図4および図5には例として、本実施形態において図示された弁装置54内の当接部材59が、供給インターフェース側の第1連結形成部64と、細胞培養容器側の対連結形成部38との間の連結部を密閉する様子が図示されている。ここで示された原理は、第2連結形成部66と第2対連結形成部40との連結にも当てはまり、また、存在する可能性がある第3連結形成部と第3対連結形成部との連結部にも当てはまる。
同様に、取り付けの点から好適に、流体供給インターフェース62のハウジング68の個々の部材の間の、セット部材から遠い長手方向端にある分割面は、図4および図5に図示された原理によると、他のハウジング部材の対密閉面に当接部材59が変形して当接することにより密閉される。
図4には、割り当てられた第1連結形成部64に係合していない第1対連結形成部38が図示されており、そのため、弁体56は、セット部材60から出発する磁気張力により、当接部材59の凹円錐状の当接面59aに当接して密閉しているが、当接部材59はそれ以外はほぼ変形していない。当接部材59の、セット部材から遠い長手方向端は、周状のリング状前面59bを有する。図示された例においてこのリング状面59bは、図4の図面平面に対して直交している。この状態において対連結形成部は、点線で片側だけ図示されたかぶせキャップ61によりカバーされ、汚染に対して保護することができる。
連結形成部64は対密閉面64aを有しており、対密閉面64aは、第1連結形成部64と第1対連結形成部38との間に流体移送的な連結係合が成立している場合に、当接部材59のリング状端面(リング状前面)59bに当接係合するように構成されている。
図5には、図2に見られる連結係合が成立している場合の第1連結形成部64および第1対連結形成部38が図示されている。
この図から、当接部材59の、セット部材から遠い長手方向端のリング状前面59bが、流体供給インターフェース62のハウジング68の、第1連結形成部64を有するハウジング部材の対密閉面64aに、変形して当接係合していることがわかる。このように変形して当接することにより連結部、および、とりわけ連結流路44aおよび供給流体流路44は、望まれない流体流出に対して、半径方向外側に向かって密閉されている。同様のことが、この流体流路への望まれない流体流入についても当てはまる。
図4および図5についての上述の説明は、本書で考察する実施形態において図示された弁装置全ての半径方向の密閉にあてはまる。
図6から図14には、細胞培養システムの運転工程の例が、図1の細胞培養容器10および変型流体供給インターフェース62’と共に図示されており、この流体供給インターフェース62’は、図2および図3に図示された流体供給インターフェース62とは異なり、第4接続形成部を有している。第4接続形成部には、図6から14(ならびに図15から図21)においては符号110が付与されている。第4接続形成部も、弁装置86を有している。フローチャンバ72から第4接続形成部10の第4弁装置86を通って延びる第4流体流路には符号112が付けられている。
洗浄流体ストックは符号114で表されている。培地ストックは符号116で表されている。第3接続形成部80に接続された処分容器は符号118で表されている。第4接続形成部110には試料取出し容器120が接続されており、ここには、接続されている細胞培養容器10から取り出された試料が回収される。
第1から第4の接続形成部76、78、80、110と、これらにそれぞれ流体パイプを介して接続されているストックもしくは容器114、116、118、120との間には、接続された流体パイプ内の流体をそれぞれ所望の供給方向に確実に供給するよう関与する供給ポンプ122は、これ以上は設けられていない。
図6には、基本的な弁位置構成が示されており、これは、第1および第2の連結形成部64、66と、第1および第2の対連結形成部38もしくは40との間に流体移送的な連結係合が成立している場合のものである。いかなる望まれない流体媒体の流れも回避するために、存在する全ての弁装置54、74、86はここでは閉止位置にある。
図7は、望ましくは連結係合が成立した後に行われるSIPプロセスを示しており、SIPプロセスにより、容器弁装置54および流体供給インターフェース62’内における所与の洗浄状態が作られる。そのために分割弁装置74、および、第2接続形成部78および第3接続形成部80の弁装置86はその開通位置に切り替えられる。洗浄流体ストック114に連結されたポンプ122を介して、洗浄流体はストック114から、第2接続形成部78を通ってフローチャンバ72内に流入し、この中を通って、第3接続形成部80を通り、場合によっては流体流路92に接続された供給ポンプ122に補助されて、処分容器118内に導かれる。このように洗浄流体により洗い流されるフローチャンバ72に弁体56が突出していることにより、関与する弁装置54、74、86の洗浄も行われ、それにより清潔状態が作り出され、それにより、時間的にずれて次々に連結される異なる細胞培養容器10間の相互汚染が回避される。
図8は、前述のSIP洗浄プロセスに続く、抜き取り試料取出しが図示されている。細胞培養容器10に媒質を流入させる前に、細胞培養容器10から媒質を取り出すという順番の選択には、さらなる洗浄工程の後に培地を細胞培養容器10へ流入させ、それにより、先に連結係合された細胞培養容器10の汚染による相互汚染の危険をさらに低下させるという長所がある。
抜き取り検査的な媒質取り出しを行うために、第1対連結形成部38の容器弁装置は開通位置に切り替えられている。また、第4接続形成部110の弁装置86は開通位置に切り替えられている。残りの弁装置は全て、閉止位置にある。そのため、第4接続形成部110と試料取出し容器120との間に設けられた供給ポンプ122を用いて、所与の量の媒質を、連結された細胞培養容器10の培養体積14から試料取出し容器120へと導くことができる。このとき分割弁装置74は、細胞培養容器10から取り出された媒質が、部分フローチャンバ72aに達しないようにはたらく。
図9には、好適に試料取出しの後に、使用済みまたは使い古した培地が、連結された細胞培養容器10の培養体積14から排出されることが図示されている。部分フローチャンバ72bは、先行するサンプリング方法ステップにおいてすでに、培養体積14から取り出された媒質で満たされており、ここでも再びまたは引き続き同じ媒質で満たされる。しかしながら先行するステップとは異なり、第2対連結形成部40を通って流出した使用済み培地は、ここでは第3接続形成部80の弁装置86を通って、そこに直接的に接続されている供給ポンプ122により処分容器118へと導かれる。第1、第2、第4の接続形成部の残りの弁装置86、ならびに第2対連結形成部40の第2容器弁装置54、および分割弁装置74は閉止位置にあり、使用済み培地により不必要に流路が濡れることが回避される。
図10に示されているように、細胞培養容器10を新鮮な培地で充填する前に、再びSIP洗浄が行われる。ここに図示された弁位置構成は、同じ目的を持つ図7のものに正確に対応しており、その説明を参照されたい。
図11には、細胞培養容器10を新鮮な培地で充填する前に好適に、それに関与する流体流路を新鮮な培地で洗い流し、まだ残っているかもしれない洗浄液の残りを流体供給インターフェース62’から取り除くことが図示されている。そのために両方の容器弁装置54は、先のSIP洗浄工程と同様に閉止位置にある。
流体供給インターフェース62’の弁装置のうち、第1接続形成部76の弁装置86、分割弁装置74、第3接続形成部の弁装置86は開通位置にある。残りの全ての弁装置は閉止位置にある。弁装置が開いている、関与する接続形成部に接続された供給ポンプ122により、培地ストック116から出発した新鮮な培地は処分容器118へと流れる。
図12には、先述の洗い流し工程に続いて、細胞培養容器10を新鮮な培地で充填する工程が図示されている。ここでは、第1対連結形成部38の第1容器弁装置54は開通位置に切替えられ、第2対連結形成部40の第2容器弁装置54は閉止位置にある。流体供給インターフェース62’の側では、第1接続形成部76の弁装置86を除いて全ての弁装置が閉止位置にある。それにより、この第1接続形成部76に接続された供給ポンプ122により、培地ストック116から新鮮な培地を、第1接続形成部76、部分フローチャンバ72a、第1連結流路44a、および第1対連結形成部38を通って細胞培養容器10の培養体積14へと流入させることができる。
それにより部分フローチャンバ72aは常に新鮮な培地または洗浄流体によってのみ貫流される。これに対してもう一方の部分フローチャンバ72bは使用済みの培地または洗浄流体によってのみ貫流される。つまり、先に連結された細胞培養容器10の使用済み培地が、新鮮な培地により貫流される部分フローチャンバ内に残り、そこから、次に連結される細胞培養容器10に入り込むことは、フローチャンバ72を2つの部分フローチャンバに分けることにより回避できる。このことは、相互汚染の危険をさらに低下させることを示している。
連結された細胞培養容器10が新鮮な培地で充填された後に、まだ連結されている細胞培養容器10との連結係合を解除する前に、図13に図示されたさらなるSIP洗浄工程が行われる。その弁位置構成は、理解可能な理由から、図10および図7の弁位置構成に対応しており、これらはほぼ同じ洗浄工程である。
流体供給インターフェース62’ならびに関与する容器弁装置、および、対連結形成部38および40において濡らせる部位を洗浄した後、流体供給インターフェース62’が、それまでに連結されていた細胞培養容器10から連結解除される。この連結解除工程は図14に図示されている。
図15から図18には、すでに図6から図14に図示された方法のプロセスが図示されており、これらのプロセスは、流体を細胞培養容器に到達させたり、またはそこから取り出したりすることなく、流体をリザーバから流体・接続インターフェースを通って容器118または120へ流すことだけに関するものではない。細胞培養容器と流体供給インターフェースとの間の連結係合における連結状態または流れの状態が変更されないそのような方法ステップは、全てのSIP洗浄ステップ(「SIPプロセス」)、ならびに、培地を用いた流体供給インターフェースの洗い流し(「媒質パージング」)である。
図15には、代替的な細胞培養容器10’および代替的な流体供給インターフェース62”を持つ細胞培養システムの、流体供給インターフェース62”の連結形成部と細胞培養容器10’との間の流体移送的な連結係合が成立した直後の状態が図示されている。
図15から図19に示された細胞培養システムの代替的な細胞培養容器10’が、これまでに説明した細胞培養容器10と異なる点は、第1対連結形成部38および第2対連結形成部40に加えて、さらに第3対連結形成部40’を有している点のみである。
そのため、流体供給インターフェース62”は第1連結形成部64および第2連結形成部66に加えて、第3連結形成部66’を有している。第3連結形成部66’および第3対連結形成部40’は好適に、第1および第2の連結形成部もしくは対連結形成部と同様に構成することができ、また、細胞培養容器10’および流体供給インターフェース62”における取り付け場所以外は相違点がないようにできる。
図15に図示された連結工程(「連結」)においては、理解可能な理由から、第1から第3の対連結形成部の全ての容器弁装置54は閉止位置にあり、流体が制御されずに培養体積14から流出することが回避される。
図15の連結工程において、流体供給インターフェース62”の全ての弁装置74および86も閉止位置にあり、流体がストック114および116、または、容器118および120のいずれかから不所望に流出することが回避される。また望ましくはポンプ122はオフになっている。
連結に続くSIP洗浄工程は、代替的な細胞培養容器10’の3つの容器弁装置54全てが閉止位置にあるという条件において図7のSIP洗浄工程(前述の説明参照)に対応している。
図16には、連結された代替的な細胞培養容器10’からの試料抜き取りが図示されている。流体供給インターフェース側の弁装置74および86の位置は、図8のそれに正確に対応している。このことは、第4接続形成部の弁装置86が開通位置にあり、弁供給インターフェース62”の残りの弁装置が全て、閉止位置にあることを意味している。
代替的な細胞培養容器10’は3つの対連結形成部38、40、40’を有しており、また、望ましくは第1対連結形成部38は、先述の例のように、新鮮な培地を培養体積14に供給するために使用されるため、第2対連結形成部40は望ましくは、使用済みの流体を、処分のために培養体積14から排出するためだけに設けられており、また、第3対連結形成部40’は、第3対連結形成部40’に割り当てられた容器弁装置54および割り当てられた供給流体流路を有していて、試料抜き取り機能にのみ割り当てられている。この理由から図16に図示された方法においては、第3対連結形成部40’の第3容器弁装置54のみが開通位置に切り替えられ、細胞培養容器10’の残りの容器弁装置54は閉止位置にある。
上記に対応して、図17に図示された、使用済みの流体を培養体積14から処分容器118へと処分することにおいては、第2対連結形成部40の第2容器弁装置54のみが開通位置にあり、第1対連結形成部38および第3対連結形成部40’の第1および第3の容器弁装置は、閉止位置にある。流体供給インターフェース62”の弁装置74および86の弁位置構成は、図9のそれに対応しており、その説明を参照されたい。
先述の例と同様に、培養体積14からの使用済みの流体、とりわけ使用済み培地の処分に続いて、今回は特に図示されていないがSIP洗浄工程が行われる。このSIP洗浄工程においては全ての容器弁装置54は閉止位置にあり、また、流体供給インターフェース62”の弁位置構成は図10のそれに正確に対応しているため、続いて行われるこのSIP洗浄工程については図10の説明を参照されたい。
このことは、流体供給インターフェースにまだ残っている洗浄流体を新鮮な培地により洗い流す洗い流し工程についても同様である。本図の例では特に図示されていないこの工程については、先述の図11の説明を参照されたい。
図18には、代替的な細胞培養容器10’の細胞培養体積14内に新鮮な培地を流入させる工程が図示されている。流体供給インターフェース側の弁装置74および86の弁位置構成は、図12のものに対応しており、流体供給インターフェース側の弁装置の弁位置およびそれに付属するポンプ運転に関する説明は図12のものを参照されたい。
細胞培養容器10’の側では第1対連結形成部38の第1容器弁装置54のみが開通位置にあり、残りの2つの容器弁装置は閉止位置にある。
次に続くSIP方法ステップおよび流体供給インターフェース(弁供給インターフェース)62”の細胞培養容器10’からの連結解除に関しては、これらの方法ステップの間、細胞培養容器10’の3つの容器弁装置54全てが閉止位置にあるという条件において、図13および図14を参照されたい。流体供給インターフェース側の弁装置74および86の弁位置構成は、図13および図14のそれに対応している。
捕捉的に述べると、代替的な流体供給インターフェース62”には、図15から図18に図示されたように、実際に図示された分割弁装置74が設けられているだけではなく、さらに第2の分割弁装置74’を設けることができ、これは、望ましくは図18において点線で図示された場所にある。この第2分割弁装置74’は、SIP洗浄ステップまたは洗い流しステップが新鮮な培地を用いて行われる場合、つまり、流体がストックから処分容器へと供給される場合には常に開通位置にある。残りの全ての方法ステップにおいては、第2分割弁装置74’も望ましくは閉止位置にある。
図19から図21には、さらなる変型細胞培養容器10”を持つ上述の細胞培養システムが図示されている。この細胞培養容器10’はただ一つの対連結形成部38のみを有している。そのため、さらなる変型流体供給インターフェース62’’’もただ一つの連結形成部64を有している。そのため細胞培養容器10”に向かうそれぞれの流れ、および、ここからのそれぞれの流れは、同じ一つの連結流路44aを通るため、分割弁装置をなくすことができるが、必ずしもこれをなくす必要があるわけではない。図19から図21に図示された例には分割弁装置はない。それ以外では流体供給インターフェース62’’’は、接続形成部、およびそこに設けられた弁装置86ならびにそこに接続された供給ポンプ122、ストック114および116、ならびに容器118および120に関しては、先述の流体供給インターフェース62’および62”に対応しており、図19から図21の実施形態の説明については、先述の説明を参照されたい。
図19、図20、図21には、実際に流体が唯一の対連結形成部38の供給流体流路44を通る、培養体積14からの流体の取り出し、および、培養体積14の充填という方法ステップのみが図示されている。これらは、試料抜き取り(「サンプリング」−図19)、媒質処分(「媒質流出」−図20)、培養体積14への新鮮な培地の流入(「媒質流入」−図21)の方法ステップである。残りの全ての方法ステップにおいては、唯一の対連結形成部38の唯一の容器弁装置54は閉止位置にある。流体供給インターフェース62’’’の弁装置86は、同じ方法ステップ(図6から図21の右側の方法の順番参照)内ではそれぞれ、先述の変型62’および62”の場合と同じ位置にある。このことは、個々に図示された、試料抜き取り(図19)、細胞培養容器10”からの媒質流出(図20)、細胞培養容器10”への新鮮な培地の流入(図21)の方法ステップについてもあてはまる。この点において、図19の流体供給インターフェース62’’’の弁装置86の弁位置構成は図8および図16のそれに、図20の弁装置86は図9および図17のそれに、図21の弁装置86の弁位置構成は図12および図18のそれに対応する。図19から図21の説明については、より詳しく説明された上述の図の説明を参照されたい。
先に説明した実施形態とは異なり、ここでは流体は、細胞培養容器10”へ新鮮な培地が流入すること、そこから出て処分されること、または抜き取り検査のためにそこから取り出されることとは関係なく、常に同じ一つの供給流体流路および連結流路を流れる。
10 細胞培養容器
10’ 細胞培養容器
10” 細胞培養容器
12 容器本体
14 培養体積
16 端壁
18 外壁部分
20 外壁部分
22 外壁部分
24 外壁部分
26 外壁部分
28 外壁部分
30 アクセス開口部
32 アクセス用ネック部
34 閉じキャップ
36 前面
38 対連結形成部
40 対連結形成部
42 対連結形成部ハウジング
44 供給流体流路、供給流路
44a 連結流路
45 ハウジング係合部材
46 ハウジング支持部材
47 供給流体流路
47a 連結流路
47a’ 連結流路
48 固定軸
50 開口部
52 周囲溝
54 容器弁装置
56 弁体
58 弁座
59 当接部材
59b リング状前面、リング状軸方向端面
60 セット部材
61 かぶせキャップ
62 流体供給インターフェース
62’ 流体供給インターフェース
62” 流体供給インターフェース
62’’’ 流体供給インターフェース
64 連結形成部
66 連結形成部
66’ 連結形成部
64a 対密閉面
68 ハウジング
70 ボルト
72 フローチャンバ、流体フローチャンバ
74 分割弁装置
75 接続流路
76 接続形成部
76a 長手方向端
76a1 はめ込みアダプタ
78 接続形成部
78a 長手方向端
78a1 はめ込みアダプタ
80 接続形成部
82 流体流路
84 流体パイプ
86 弁装置
88 流体パイプ
90 流体流路
92 流体流路
94 制御装置
96 ローラ
96a 外側面
98 駆動装置
100 信号手段
102 信号手段セット
104 中継装置
106 磁石、永久磁石
108 導管
110 接続形成部
112 流体流路
114 洗浄液ストック
116 培地ストック
118 処分容器、排出部
120 試料取出し容器
W ローラ軸

Claims (46)

  1. 異なる細胞培養容器(10;10’;10”)内にある細胞培養物に培地を供給する細胞培養システムのための流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)であって、該流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)は、
    フローチャンバ(72)を画定するハウジング(68)、
    第1流体パイプ(84)を前記ハウジング(68)に流体移送的に接続するための第1接続形成部(76)、
    第2流体パイプ(88)を前記ハウジング(68)に流体移送的に接続するための、前記第1接続形成部とは別に構成された第2接続形成部(78)、
    前記ハウジング(68)に第3流体パイプを流体移送的に接続するための、前記2つの接続形成部とは別に構成された第3接続形成部(80)、
    前記接続形成部(76、78、80)とは別に構成された連結形成部(64、66)であって、細胞培養容器(10;10’;10”)の対応する対連結形成部(38、40)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合を行うために構成された連結形成部(64、66)、
    前記フローチャンバ(72)と前記第1接続形成部(76)との間にあって第1流体を外から前記フローチャンバ(72)内に流入させるための第1流体流路(82)、
    前記フローチャンバ(72)と前記第2接続形成部(78)との間にあって、第1の流体とは異なる第2の流体を外から前記フローチャンバ(72)に流入させるための第2流体流路(90)、
    前記フローチャンバ(72)と前記第3接続形成部(80)との間にあって、前記フローチャンバ(72)から流体を流出させるための第3流体流路(92)、および、
    前記フローチャンバ(72)と前記連結形成部(64、66)との間にあって、前記連結形成部(64、66)を介して流体を前記フローチャンバ(72)から流出させる、または/および、これに流入させるための連結流路(44a、47a)、
    を有しており、
    前記第1流体流路(82)、前記第2流体流路(90)および前記第3流体流路(92)はそれぞれ弁装置(86)を有しており、該弁装置(86)は、該弁装置(86)から前記ハウジング(68)の外側まで連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たず、それぞれの流体流路を除いては完全に、前記ハウジング(68)により取り囲まれてこの中に収容されていること、
    各弁装置(86)には、電場または/および磁場または/および電磁場を発生する信号手段(100)を持つ制御装置(94)が割り当てられており、その場は、前記弁装置(86)のそれぞれの場感応性対信号手段(56)に非接触的に作用し、各弁装置(86)は、その対信号手段(56)に作用する場により、前記弁装置(86)が、前記弁装置(86)が配置されている流体流路(82、90、92)内の流体の流れを中断する閉止位置と、前記弁装置(86)が流体の流れを許可する開通位置との間で切り替え可能であることを特徴とする、流体供給インターフェース。
  2. 前記流体供給インターフェース(62’;62”;62’’’)がさらに、
    前記ハウジング(68)を第4流体パイプに流体移送的に接続するための、前記3つの接続形成部とは別に構成された第4接続形成部(110)、および、
    前記フローチャンバ(72)と前記第4接続形成部(110)との間にある、前記フローチャンバ(72)から流体を流出させるための第4流体流路(112)、
    を有することを特徴とする、請求項1に記載の流体供給インターフェース。
  3. 前記連結形成部(64)が第1連結形成部(64)であること、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”)が第1連結形成部(64)とは別に構成された第2連結形成部(66)を有しており、これが、前記細胞培養容器(10;10’)の対応する第2対連結形成部(40)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合を行うように構成されていること、および、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”)が第2連結流路(47a)を有しており、これが、前記フローチャンバ(72)と前記第2連結形成部(66)との間にあって、前記第2連結形成部(66)を介して流体を前記フローチャンバ(72)から流出させ、または/および、これに流入させること、を特徴とする、請求項1または2に記載の流体供給インターフェース。
  4. 前記流体供給インターフェース(62;62’;62”)が、前記第1連結形成部(64)と前記第2連結形成部(66)との間にある接続流路(75)を有しており、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”)がこの中に分割弁装置(74)を有しており、該分割弁装置(74)が該分割弁装置(74)から前記ハウジング(68)の外側まで連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たず、前記接続流路(75)を除いては完全に、前記ハウジング(68)により囲まれていてこの中に収容されており、
    前記分割弁装置(74)には、電場または/および磁場または/および電磁場を発生する信号手段(100)を持つ制御装置(94)が割り当てられており、その場は、前記分割弁装置(74)の対応する場感応性対信号手段(56)に非接触的に作用し、前記分割・弁装置(74)は、その対信号手段(56)に作用する場により、前記分割弁装置(74)が接続流路(75)内の流体の流れを中断する閉止位置と、前記分割弁装置(74)が流体の流れを許可する開通位置との間で切り替え可能であることを特徴とする、請求項3に記載の流体供給インターフェース。
  5. 前記接続流路(75)が、前記第1連結形成部(64)と前記第2連結形成部(66)との間にある唯一の流体流路(75)であることを特徴とする、請求項4に記載の流体供給インターフェース。
  6. 前記分割弁装置(74)が、前記分割弁装置(74)により第1流体流路(82)および第2流体流路(90)が第2連結流路(47a)から分離可能であるが、第1連結流路(44a)からは分離可能でないよう、および、前記分割弁装置(74)により前記第3流体流路(92)が前記第1連結流路(44a)からは分離可能であるが、前記第2連結流路(47a)からは分離可能でないように配置されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の流体供給インターフェース。
  7. 前記分割弁装置(74)が、前記分割弁装置(74)により前記第4流体流路(110)が前記第1連結流路(44a)から分離可能であるが、前記第2連結流路(47a)からは分離可能でないように配置されていることを特徴とする、請求項2を引用した場合の請求項6に記載の流体供給インターフェース。
  8. 前記流体供給インターフェース(62”)に、第1連結形成部(64)および第2(66)連結形成部とは別に構成された第3連結形成部(66’)および、前記フローチャンバ(72)と前記第3連結形成部(66’)との間にあって、前記第3連結形成部(66’)を介して流体を前記フローチャンバ(72)から流出させ、または/および、これに流入させるための第3連結流路(47a’)が設けられており、前記第3連結形成部(66’)は、前記細胞培養容器(10’)の対応する第3対連結形成部(40’)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合を行うように構成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース。
  9. 前記接続流路(75)が第1接続流路(75)であり、また、前記分割弁装置(74)が第1分割弁装置(74)であり、かつ、前記流体供給インターフェース(62”)が、前記第2連結形成部(66)と前記第3連結形成部(66’)との間にある第2接続流路を有し、前記流体供給インターフェース(62”)がその中に、前記第1分割弁装置とは別の第2分割弁装置(74’)を有しており、該第2分割弁装置(74’)は、該第2分割弁装置(74’)から前記ハウジング(68)の外側まで連続して延びる信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たずに、第2接続流路を除いては完全に、前記ハウジング(68)により取り囲まれてこの中に収容されており、
    前記第2分割弁装置(74’)には、電場または/および磁場または/および電磁場を発生させる信号手段(100)を持つ制御装置(94)が割り当てられており、その場は前記第2分割弁装置(74’)の対応する場感応性対信号手段(56)に非接触的に作用し、
    前記第2分割弁装置(74’)はその対信号手段(56)に作用する場により、前記第2分割弁装置(74’)が前記第2接続流路内の流体の流れを中断する閉止位置と、前記第2分割弁装置(74’)が流体の流れを許可する開通位置との間で切り替え可能であることを特徴とする、請求項8に記載の流体供給インターフェース。
  10. 前記第2接続流路が、前記第2連結形成部(66)と前記第3連結形成部(66’)との間にある唯一の流体流路であることを特徴とする、請求項9に記載の流体供給インターフェース。
  11. 前記第2分割弁装置(74’)により前記第3流体流路(92)が前記第2連結流路(47a)から分離可能であるが、前記第3連結流路(47a’)からは分離可能ではなく、また、前記第2分割弁装置(74’)により前記第4流体流路(112)が前記第3連結流路(47a’)から分離可能であるが、前記第2連結流路(47a)からは分離可能でないように配置されているか、または、
    前記第2分割弁装置(74’)により前記第4流体流路(112)が前記第2連結流路から分離可能であるが、前記第3連結流路(47a’)からは分離可能ではなく、また、前記第2分割弁装置(74’)により前記第3流体流路(92)が前記第3連結流路(47a’)から分離可能であるが、前記第2連結流路(47a)からは分離可能でない、のいずれかであることを特徴とする、請求項2を引用した場合の請求項9または10に記載の流体供給インターフェース。
  12. 少なくとも一つの弁装置(54、74、86)について、
    − 前記信号手段(100)および前記対信号手段(56)がそれぞれ一つの電極を有していて、これらの間に電場が形成され、その際前記対信号手段(56)は前記弁装置(54、74、86)の圧電アクチュエータと協働して、前記電場により前記圧電アクチュエータの形が変化し、この形の変化により弁装置(54、74、86)が閉止位置と開通位置との間で切り替えられ、または/および、
    − 前記信号手段(100)および前記対信号手段(56)は、一方では磁石(100)を、他方では、その磁場に応動する強磁性のまたは/および磁化された部材(56)を有しており、信号手段(100)と対信号手段(56)との間に作用する磁場により対信号手段(56)が変位し、その変位により前記弁装置(54、74、86)が閉止位置と開通位置との間で切り替えられ、または/および、
    − 前記信号手段(100)が磁石を有しており、前記対信号手段(56)がその磁場に誘導的に応動する導電性部材を有しており、信号手段(100)と対信号手段(56)との間に作用する磁場により対信号手段(56)内に誘導が起こり、その誘導により前記弁装置(54、74、86)が閉止位置と開通位置との間で切り替えられ、または/および、
    − 前記信号手段(100)が光学信号または無線信号などの電磁波の送信器を有しており、前記対信号手段(56)が、対応する受信器を有しており、前記弁装置(54、74、86)がエネルギー蓄積装置およびアクチュエータを有しており、これらは互い同士に、および、前記対信号手段(56)に連結されていて、前記対信号手段(56)が、受信した電磁波に応じて、前記エネルギー蓄積装置から供給を受けたアクチュエータを制御して、前記弁装置(54、74、86)を閉止位置と開通位置との間で切り替えるようになっている、ことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース。
  13. 前記信号手段(100)および前記対信号手段(56)が一方では磁石(100)を、他方では、その磁場に応動する強磁性のまたは/および磁化された部材(56)を有しており、前記対信号手段(56)は前記弁装置(54、74、86)の弁体(56)であり、該弁体(56)は、信号手段(100)と対信号手段(56)との間で作用する磁場の作用により、その弁座(58)から離れるか、または/および、これに当接して密閉するために変位可能であることを特徴とする、請求項12に記載の流体供給インターフェース。
  14. 前記弁装置(54、74、86)が磁気により閉止位置に初期セットされており、前記信号手段(100)から出発した磁場により開通位置に切り替え可能であることを特徴とする、請求項13に記載の流体供給インターフェース。
  15. 前記弁装置(54、74、86)の弁座(58)が永久磁石性または強磁性のセット部材(60)を有しているため、セット部材(60)と前記弁体(56)との間に磁気張力が作用し、それにより前記弁体(56)が引っ張られて前記弁座(58)に当接して密閉することを特徴とする、請求項14に記載の流体供給インターフェース。
  16. 前記弁座(58)がエラストマー性当接部材(59)を有しており、前記弁体(56)は前記弁装置(54、74、86)の閉止位置においてこのエラストマー性当接部材(59)に直接的に当接し、前記当接部材(59)が前記弁体(56)と前記セット部材(60)との間に配置されており、その際、弁体(56)とセット部材(60)との間に作用する磁気張力が引力であることを特徴とする、請求項15に記載の流体供給インターフェース。
  17. 前記信号手段(100)が、場所的に変位可能な永久磁石(100)または電磁石を有することを特徴とする、請求項1から16のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース。
  18. 前記制御装置(94)が信号手段(100)の複数のセット(102)を有しており、一つのセット(102)の信号手段(100)がそれぞれ、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の弁装置(54、74、86)の弁位置構成を一つ定義することを特徴とする、請求項17に記載の流体供給インターフェース。
  19. 前記制御装置(94)が、ローラ軸(W)周りに回転可能なローラ(96)を有しており、前記複数の信号手段セット(102)が前記ローラ軸(W)周りの周方向において分配されて配置されており、その際前記ローラ(96)が回転することにより、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の異なる弁位置構成が設定可能であることを特徴とする、請求項18に記載の流体供給インターフェース。
  20. 前記制御装置(94)が、信号手段(100)と、該信号手段(100)により切替可能な弁装置(54、74、86)との間に配置された中継装置(104)を有しており、前記中継装置(104)が、前記弁装置(54、74、86)に近いところに位置する有効位置と、前記信号手段(100)に近いところに位置する無効位置との間で変位可能な少なくとも一つの磁石(106)を有していることを特徴とする、請求項17から19のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース。
  21. 前記中継装置(104)が、信号手段(100)のセット(102)の各信号手段(100)について一つの変位可能な磁石(106)を有していることを特徴とする、請求項18または19を引用した場合の請求項20に記載の流体供給インターフェース。
  22. 前記少なくとも一つの変位可能な磁石(106)が、その位置のうちの一つの位置に、初期セットされていることを特徴とする、請求項20または21に記載の流体供給インターフェース。
  23. 前記弁装置(54、74、86)の少なくとも一部が、それが配置されている流体流路(82、90、92、75)に沿った流れの通過方向において、所与の流体圧力差により閉止位置から開通位置に切り替え可能であるが、逆の流れの方向においてはこれが可能ではなく、このとき第1および第2の流体流路(82、90)の流れの通過方向は前記フローチャンバ(72)内へと向かっており、また、第3流体流路(92)の流れの通過方向は、前記フローチャンバ(72)から出る方向であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース。
  24. 一つの前記連結流路(44a、47a、47a’)または複数の前記連結流路(44a、47a、47a’)には、連結係合が解除されているときには、流体流路の中断、または、通過の許可を行う弁装置がないことを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース。
  25. 接着細胞を収容・供給するための少なくとも一つの細胞培養容器(10;10’;10”)、培地リザーバ(116)、洗浄流体リザーバ(114)ならびに請求項1から24のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)を有する細胞培養システムであって、以下の条件;
    − 前記第1接続形成部(76)が、前記ハウジング(68)を前記培地リザーバ(116)に流体移送的に接続し、それにより前記第1流体流路(82)が前記フローチャンバ(72)と前記培地リザーバ(116)の間にあること、
    − 前記第2接続形成部(78)が、前記ハウジング(68)を前記洗浄流体リザーバ(114)に流体移送的に接続し、それにより前記第2流体流路(90)が前記フローチャンバ(72)と前記洗浄流体リザーバ(114)との間にあること、
    − 前記第3接続形成部(80)が、前記ハウジング(68)を、排出部(118)に流体移送的に接続しており、それにより前記第3流体流路(92)が前記フローチャンバ(72)と前記排出部(118)との間にあること、
    − 前記連結形成部(64、66、66’)が、前記細胞培養容器(10;10’;10”)の対連結形成部(38、40、40’)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的連結係合をするように構成されていること、
    − 前記第1流体が前記培地であること、
    − 前記第2流体が前記洗浄流体であること、
    − 前記対連結形成部(38、40、40’)に連結された状態の前記連結形成部(64、66、66’)を介して、前記連結流路(44a、47a、47a’)が、培地を前記フローチャンバ(72)から前記細胞培養容器(10;10’;10”)へと流入させる、または/および、そこから前記フローチャンバ(72)へと流出させるよう構成されていること、
    を備えていることを特徴とする、細胞培養システム。
  26. 請求項25に記載の細胞培養システムであって、該細胞培養システムが、請求項2に記載の、または、請求項2を引用した場合の請求項12から24のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース(62’、62”;62’’’)を有しており、以下の条件;
    − 前記第4接続形成部(110)が、前記ハウジング(68)をサンプル収容装置(120)に流体移送的に接続しており、それにより前記第4 流体流路(112)が前記フローチャンバ(72)と前記サンプル収容装置(120)との間にあること、
    を備えていることを特徴とする、細胞培養システム。
  27. 前記フローチャンバ(72)において、前記第2接続形成部(78)の前記弁装置(86)から、前記第3接続形成部(80)の前記弁装置(86)までの流れの道が、2つの弁装置(74、86)の間、または、一つの弁装置(74、86)と一つの連結形成部(64、66、66’)との間における最長の流れの道であることを特徴とする、請求項25または26に記載の細胞培養システム。
  28. 前記フローチャンバ(72)において、前記第2接続形成部(78)の弁装置(86)から、前記第3接続形成部(80)の前記弁装置(86)までの流れの道が、前記第1接続形成部(76)の前記弁装置(86)のそばを通ることを特徴とする、請求項25から27のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  29. 前記第1接続形成部(76)の前記弁装置(86)の前記弁体(56)が、少なくとも部分的に、前記第2接続形成部(78)の前記弁装置(86)から前記第3接続形成部(80)の前記弁装置(86)への流れの道の中に突き出していることを特徴とする、請求項28に記載の細胞培養システム。
  30. 前記細胞培養容器(10;10’)の前記対連結形成部(38)が第1対連結形成部(38)であること、前記細胞培養容器(10;10’)が、前記第1対連結形成部(38)とは別に構成された第2対連結形成部(40)を有していること、および、前記細胞培養システムがまた、請求項3から7に記載の、または、請求項3を引用した場合の請求項12から24に記載の流体供給インターフェース(62;62’;62”)を有しており、以下の条件、すなわち、前記細胞培養容器(10;10’)の前記第1連結形成部(64)が第1対連結形成部(38)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合をしており、また、前記第2連結形成部(66)が前記第2対連結形成部(40)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合をするように構成されており、ならびに、前記第2連結流路(47a)が前記フローチャンバ(72)と前記第2連結形成部(66)との間にあり、そのため、前記第2対連結形成部(40)と連結係合が成立している場合に前記第2連結形成部(66)を介して培地が前記フローチャンバ(72)から前記細胞培養容器(10;10’)内に流入する、または/および、そこから前記フローチャンバ(72)内に流出する、という条件を備えていることを特徴とする、請求項25から29のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  31. 前記細胞培養容器(10’)が、第1対連結形成部(38)および第2対連結形成部(40)とは別に構成された第3対連結形成部(40’)を有しており、前記細胞培養システムが、請求項8を引用した場合の請求項8から24のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース(62”)を有しており、以下の条件、すなわち、前記第3連結形成部(66’)が、前記細胞培養容器(10’)の前記第3対連結形成部(40’)に、運転時に成立可能かつ取り外し可能な流体移送的な連結係合をするよう構成されており、ならびに、前記第3連結流路(47a’)が前記フローチャンバ(72)と前記第3連結形成部(66’)との間にあって、前記第3対連結形成部(40’)と連結係合が成立しているときに、前記第3連結形成部(66’)を介して培地が前記フローチャンバ(72)から前記細胞培養容器(10’)に流入する、または/および、そこから前記フローチャンバ(72)に流出する、という条件を備えていることを特徴とする、請求項30に記載の細胞培養システム。
  32. 前記細胞培養容器(10;10’;10”)の少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)が、それぞれ一つの容器弁装置(54)を有することを特徴とする、請求項25から31のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  33. 連結形成部と対連結形成部との間に連結係合が成立している場合に、前記容器弁装置(54)が、前記容器弁装置(54)から、前記対連結形成部(38、40、40’)および前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の前記ハウジング(68)の外側まで連続する信号または/およびエネルギーを伝達する実体的な接続を持たず、前記連結形成部(64、66、66’)および前記対連結形成部(38、40、40’)を通る前記流体流路を除いては、前記対連結形成部および前記流体供給インターフェースの前記ハウジングにより完全に取り囲まれていることを特徴とする、請求項32に記載の細胞培養システム。
  34. 前記少なくとも一つの容器弁装置(54)が前記制御装置(94)により、閉止位置と開通位置との間で切り替え可能であることを特徴とする、請求項32または33に記載の細胞培養システム。
  35. 前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の前記少なくとも一つの連結形成部(64、66、66’)と、細胞培養容器(10;10’;10”)の前記少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)との間に連結係合が成立している場合に、前記フローチャンバ(72)内において、前記第2接続形成部(78)の前記弁装置(86)から前記第3接続形成部(80)の前記弁装置(86)までの流れの道が、前記少なくとも一つの容器弁装置(54)のそばを通ることを特徴とする、請求項32から34のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  36. 前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の前記少なくとも一つの連結形成部(64、66、66’)と、細胞培養容器(10;10’;10”)の前記少なくとも一つの対連結形成部(38、40;40’)との間に連結係合が成立している場合に、前記少なくとも一つの容器弁装置(54)の前記弁体(56)が、少なくとも部分的に、前記第2接続形成部(78)の前記弁装置(86)から前記第3接続形成部(80)の前記弁装置(86)への流れの道の中に突き出していることを特徴とする、請求項35に記載の細胞培養システム。
  37. 前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)内に設けられた全ての弁装置(74、86)、または/および前記少なくとも一つの細胞培養容器(10;10’;10”)内に設けられた全ての弁装置(54)が、同一の構造であることを特徴とする、請求項25から36のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  38. 連結係合が成立している場合に、前記少なくとも一つの細胞培養容器(10;10’;10”)内および前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)内に設けられた全ての弁装置(54、74、86)が、共通の一つの制御装置(94)を通じて複数の信号手段(100)により切替可能であることを特徴とする、請求項25から37のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  39. 少なくとも一つの接続形成部(76、78、80)内において、前記エラストマー性当接部材(59)のリング状の軸方向端面(59b)が変形性密閉面として、前記接続形成部(76、78、80)に割り当てられた前記流体流路(82、90、92)を半径方向外側で取り囲むように、対密閉面(64a)に当接することを特徴とする、請求項16を引用した場合の請求項25から38のいずれか一項に記載の細胞培養システム。
  40. 請求項16を引用した場合の請求項25から39のいずれか一項に記載の細胞培養システムにおいて、
    前記容器弁装置(54)が請求項16に記載のように構成されており、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の前記少なくとも一つの連結形成部(64、66、66’)と、細胞培養容器(10;10’;10”)の前記少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)との間に連結係合が成立している場合に、前記容器弁装置(54)の前記エラストマー性当接部材(59)のリング状軸方向端面(59b)が変形性密閉面として、前記連結形成部(64、66、66’)に割り当てられた前記連結流路(44a、47a、47a’)を半径方向外側で取り囲むように、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の対密閉面(64a)に当接することを特徴とする、細胞培養システム。
  41. 請求項25から40のいずれか一項に記載の細胞培養システムにおいて、該細胞培養システムが、流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)より多い細胞培養容器(10;10’;10”)を有しており、このとき、前記細胞培養システムが有する流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)は5つより多くないことを特徴とする、細胞培養システム。
  42. 前記細胞培養システムが、多軸ロボットであるか、または、移動平面内で移動するXYテーブルであって移動平面に対して直交して移動可能に設けられた移動スライドを有するXYテーブルである移動装置を有しており、その移動装置を用いて前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)を異なる細胞培養容器(10;10’;10”)に次々に流体移送的に連結係合できることを特徴とする、請求項41に記載の細胞培養システム。
  43. 請求項25から42のいずれか一項に記載の細胞培養システムのため、ならびに、請求項1から24のいずれか一項に記載の流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)に成立可能かつ取り外し可能な連結係合をするための細胞培養容器であって、該細胞培養容器(10;10’;10”)が、注入口または/および換気口(30)付きの、培養体積(14)を有する容器本体(12)を有しており、前記注入口または/および換気口(30)を通じて、ガス、液体、ペーストまたは/および固体を前記容器本体(12)に注入可能であり、また、そこから取り出し可能である、細胞培養容器において、
    前記細胞培養容器(10;10’;10”)が追加的に、前記注入口または/および換気口(30)とは別に構成された少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)を有しており、これが、前記流体供給インターフェース(62;62’;62”;62’’’)の対応する連結形成部(64、66、66’)との連結係合を成立・解除するために構成されており、前記少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)と前記培養体積(14)との間に供給流体流路(44、47)があり、この供給流体流路(44、47)を介して流体が、前記培養体積(14)内に流入、または/および、そこから流出し、前記少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)が容器弁装置(54)を有しており、
    電場または/および磁場または/および電磁場を発生させる信号手段(100)を有する制御装置(94)であって、その場が、前記容器弁装置(54)の、対応する場感応性対信号手段(56)に非接触的に作用する制御装置(94)により、前記容器弁装置(54)は、前記容器弁装置(54)が前記供給流体流路(44、47)内の流体の流れを中断する閉止位置と、前記容器弁装置(54)が流体の流れを許可する開通位置との間で切り替え可能であることを特徴とする、細胞培養容器。
  44. 前記注入口または/および換気口(30)と、前記別に構成された少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)とが、前記細胞培養容器(10;10’;10”)の互いに反対側の端に設けられていることを特徴とする、請求項43に記載の細胞培養容器。
  45. 前記細胞培養容器(10;10’;10”)が、前記対連結形成部(38、40、40’)の前記少なくとも一つの容器弁装置(54)を除いては、容器内に取り付けられた、エネルギー供給により運転可能な加熱装置、攪拌装置や同等物といった機能ユニットを持たない、受動的容器(10;10’;10”)であることを特徴とする、請求項43または44に記載の細胞培養容器。
  46. 前記細胞培養容器(10;10’;10”)が、平行な2つの端壁(16)、および、これら端壁(16)をつなぎ、端壁の縁の周りを取り囲む外壁部分(18、20、22、24、26、28)を有しており、該外壁部分(18、20、22、24、26、28)は共同で前記培養体積(14)を画定しており、このとき前記少なくとも一つの対連結形成部(38、40、40’)および前記注入口または/および換気口(30)、外壁部分(22、24)内に設けられていることを特徴とする、請求項43から45のいずれか一項に記載の細胞培養容器。
JP2015554122A 2013-01-23 2014-01-21 接着細胞培養のための細胞培養システム、ならびに細胞培養容器付きの流体供給インターフェース Active JP6411374B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102013201069.9 2013-01-23
DE102013201069.9A DE102013201069A1 (de) 2013-01-23 2013-01-23 Zellkulturanlage zur Kultivierung adhärenter Zellen sowie Fluid-Versorgungsschnittstelle und Zellkulturbehälter für eine derartige Zellkulturanlage
PCT/EP2014/051072 WO2014114610A1 (de) 2013-01-23 2014-01-21 Zellkulturanlage zur kultivierung adhärenter zellen sowie fluid-versorgungsschnittstelle mit zellkulturbehälter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016505271A JP2016505271A (ja) 2016-02-25
JP6411374B2 true JP6411374B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=50028996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015554122A Active JP6411374B2 (ja) 2013-01-23 2014-01-21 接着細胞培養のための細胞培養システム、ならびに細胞培養容器付きの流体供給インターフェース

Country Status (7)

Country Link
US (3) US10093893B2 (ja)
EP (1) EP2948538B1 (ja)
JP (1) JP6411374B2 (ja)
CN (1) CN104937093B (ja)
DE (1) DE102013201069A1 (ja)
ES (1) ES2626529T3 (ja)
WO (1) WO2014114610A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013112049A1 (de) 2013-10-31 2015-04-30 Hamilton Bonaduz Ag Deckel für Zellkulturbehälter
WO2015111348A1 (ja) * 2014-01-27 2015-07-30 株式会社 日立ハイテクノロジーズ 細胞培養装置
DE102014214076A1 (de) * 2014-07-18 2016-01-21 Hamilton Bonaduz Ag Fluidleitungsanordnung, umfassend eine Mehrzahl von Fluidleitungselementen, Ventilleitungsanordnung, umfassend eine Fluidleitungsanordnung und eine Schaltanordnung, und Handhabungsanordnung mit einer Ventilleitungsanordnung
DE102014226692A1 (de) * 2014-12-19 2016-06-23 Hamilton Bonaduz Ag Fluid-Versorgungsschnittstelle, insbesondere zur Versorgung von Zellkulturbehältern, mit wechselnd zur Fluidleitung anschließbaren Fluidkanälen
CN105296326B (zh) * 2015-09-30 2017-05-31 重庆大学 一种独立腔室的血管流体平台
CN105154316B (zh) * 2015-09-30 2017-04-12 重庆大学 一种仿血管流动腔
WO2017059273A1 (en) * 2015-10-01 2017-04-06 Berkeley Lights, Inc. Well-plate incubator
DE102016210851A1 (de) 2016-06-17 2017-12-21 Hamilton Bonaduz Ag Fluidversorgungsschnittstelle mit Sicherheitsventil für eine Zellkulturanlage, Verwendung einer solchen Fluidversorgungsschnittstelle zur Bewirtschaftung von Zellkulturbehältern und Zellkultur-Bewirtschaftungsanlage
DE102016210850A1 (de) 2016-06-17 2017-12-21 Hamilton Bonaduz Ag Fluidversorgungsschnittstelle mit Rückspülvorrichtung, Verwendung einer solchen Fluidversorgungsschnittstelle zur Bewirtschaftung von Zellkulturbehältern und Zellkultur-Bewirtschaftungsanlage
WO2018105540A1 (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 東京エレクトロン株式会社 培養処理システムおよび培養処理方法
CN109593703B (zh) * 2018-11-07 2021-06-29 广州瑞贝斯药业有限公司 一种细胞培养方法及系统
IT201800010212A1 (it) * 2018-11-09 2020-05-09 Cellex S R L Dispositivo di coltura cellulare in sospensione

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2366412A (en) * 1941-10-31 1945-01-02 Lambert & Brake Corp Valve construction
US3893887A (en) * 1973-07-09 1975-07-08 Univ Duke Method for rapid harvesting of roller culture supernatant fluid
DE3508151A1 (de) * 1985-03-07 1986-09-11 M A N Technologie GmbH, 8000 München Magnetisches schnellschlussventil
US4829002A (en) 1986-05-12 1989-05-09 Baxter International Inc. System for metering nutrient media to cell culture containers and method
JPH0221942Y2 (ja) 1986-11-18 1990-06-13
DE4207346A1 (de) * 1992-03-07 1993-09-09 Kronseder Maschf Krones Steuervorrichtung fuer ein ventil eines rotationsfuellers
US5424209A (en) * 1993-03-19 1995-06-13 Kearney; George P. Automated cell culture and testing system
US5565353A (en) * 1994-06-22 1996-10-15 Board Of Regents, The University Of Texas System Perfusable culture device
DE19537774C2 (de) * 1994-11-18 1996-09-19 Heraeus Instr Gmbh Verfahren zur Zellkultivierung und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
US6238908B1 (en) * 1995-06-07 2001-05-29 Aastrom Biosciences, Inc. Apparatus and method for maintaining and growth biological cells
US5904669A (en) * 1995-10-27 1999-05-18 Fibrasonics Inc. Magnetic ball valve and control module
US5711347A (en) * 1996-08-27 1998-01-27 Sturman; Oded E. Double solenoid latching ball valve with a hollow ball
DE10011866A1 (de) * 2000-03-10 2001-09-13 Christoph Erhardt Verfahren und Vorrichtung zur Dosierung von Gasen und Flüssigkeiten oder Gemischen in Kulturgefäße für biologische oder (bio)chemische Reaktionen
DE10211324B4 (de) * 2002-03-14 2010-02-11 Mohr, Ulrich, Prof. Dr. med. Kultur/Expositionsvorrichtungen
US6841384B2 (en) * 2002-08-08 2005-01-11 Becton Dickinson Company Advanced roller bottle system for cell and tissue culturing
ATE385515T1 (de) * 2002-12-24 2008-02-15 Humanitas Mirasole Spa Analysevorrichtung für zellkulturen
CN1212406C (zh) * 2003-04-04 2005-07-27 清华大学 一种用于药物筛选的仿生细胞生物反应装置
EP1625198A2 (en) 2003-05-22 2006-02-15 Pall Corporation Cell culturing device and system
US20050074873A1 (en) * 2003-09-09 2005-04-07 Shanler Michael S. Tissue culture vessel
US9763977B2 (en) * 2003-09-16 2017-09-19 Incube Labs, Llc In vitro bio-reactor circuit
JP4225924B2 (ja) 2004-01-19 2009-02-18 三洋電機株式会社 自動継代培養装置及びこれを用いた継代培養方法
DE102004023053A1 (de) * 2004-05-10 2005-12-08 Zang, Werner, Prof. Dr.-Ing. Kleinkultivierungssystem mit geregelter Gasventilation, Abgasanalyse, zusätzlicher Sensorik, und Dosierung
DE102006001623B4 (de) * 2006-01-11 2009-05-07 Sartorius Stedim Biotech Gmbh Behälter und Verfahren zum Mischen von Medien
JP2007222064A (ja) 2006-02-23 2007-09-06 Scimedia Ltd ホローファイバー型培養装置
JP4445993B2 (ja) * 2007-11-27 2010-04-07 株式会社日立製作所 細胞培養装置
DE102008015497A1 (de) * 2008-03-25 2009-10-08 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Magnetventileinheit
DE102008023545A1 (de) * 2008-05-14 2009-11-19 Roderfeld Und Bora Gmbh & Co.Kg Vorrichtung zur Herstellung einer biologisch aktiven Substanz
DE102008035644B4 (de) * 2008-07-31 2013-07-04 Volker Lob Zellchipsystem mit Höhenversatz
US20110201100A1 (en) * 2010-01-19 2011-08-18 Millipore Corporation Single use cell culture bioreactor manifold system
CH702769B1 (de) * 2010-02-22 2019-07-31 Reseachem Gmbh Dosiervorrichtung und Verfahren zur Dosierung eines Fluids in ein Reaktionsgefäss.
US8250937B2 (en) * 2010-03-10 2012-08-28 Asepco Aseptic manifold and probe assembly
KR101589356B1 (ko) * 2011-04-13 2016-01-27 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 세포 배양 장치 및 반송 장치

Also Published As

Publication number Publication date
US10995313B2 (en) 2021-05-04
US10907128B2 (en) 2021-02-02
DE102013201069A1 (de) 2014-07-24
US20180371397A1 (en) 2018-12-27
ES2626529T3 (es) 2017-07-25
US20180371398A1 (en) 2018-12-27
WO2014114610A1 (de) 2014-07-31
EP2948538A1 (de) 2015-12-02
EP2948538B1 (de) 2017-03-29
US20160186124A1 (en) 2016-06-30
CN104937093A (zh) 2015-09-23
US10093893B2 (en) 2018-10-09
JP2016505271A (ja) 2016-02-25
CN104937093B (zh) 2018-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6411374B2 (ja) 接着細胞培養のための細胞培養システム、ならびに細胞培養容器付きの流体供給インターフェース
JP5394623B2 (ja) バイオリアクタおよび方法
CN101886039B (zh) 一次性生物反应器,一次性生物反应器的成套设备和其制作方法
US20170045542A1 (en) Modular Liquid Handling System
JP6640259B2 (ja) 細胞分散装置およびそれを用いた自動継代培養システム
US10005998B2 (en) Bioengineering and medical modular system
JP2023518207A (ja) 細胞処理のためのシステム、デバイス、及び方法
CN103945928A (zh) 单次使用式混合和生物反应器系统
KR20080071980A (ko) 세포 배양 방법 및 세포 배양 실행 장치
JP2021508594A (ja) 中空糸フィルタのためのプランジャーポンプ圧送装置
US20120260608A1 (en) Drain connector for substance processing receptacle
JP6333842B2 (ja) 細胞培養装置
US20170130183A1 (en) Device for Cell Culturing and Processing
CN210127238U (zh) 食品微生物检测装置
CN106232829B (zh) 样品制备装置及制备用于无菌测试的样品的方法
EP3976260A1 (en) Method and apparatus for draining a bioreactor vessel
JP2020516913A (ja) 液状試料の処理装置
JP2023506931A (ja) 装置
JP6588153B2 (ja) 培養容器及びそれを用いた自動培養装置
JP6705725B2 (ja) 細胞分離装置および培養装置
CN210352945U (zh) 一种菌种添加装置及食品生产设备
JP2023507511A (ja) バイオプロセッシング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6411374

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250