JP6409530B2 - 光センサ装置、紙種判別装置及び画像形成装置 - Google Patents
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こうした用紙判別方法に用いられる技術の一つとして、用紙に光を照射して、当該光の反射光を用いて用紙種類を判別する光センサ装置が知られている(例えば特許文献2〜5等参照)。
画像形成装置200は、中間転写体たる転写ベルト240上に画像を形成する画像形成部23と、画像形成部23に用紙Pを供給する給紙装置26と、を有している。
画像形成装置200は、転写ベルト240上に形成された画像を2次転写位置Nにおいて測定対象物としての用紙Pに転写するための転写ローラ242と、2次転写位置Nで転写された画像を熱と圧力によって用紙Pに定着させる定着装置25と、を有している。
画像形成装置200は、給紙装置26によって給紙された用紙Pを2次転写位置Nに所定のタイミングで送り出すレジストローラ対256と、定着装置25において画像を定着された用紙Pを排紙トレイ270に排紙する排紙ローラ258と、を有している。
画像形成装置200は、ネットワークを介した上位装置400との双方向の通信を制御する通信制御装置280と、画像形成装置200の画像形成に関する機構を制御するための画像プロセス制御手段たるプリンタ制御装置290と、を有している。
画像形成装置200はまた、操作パネルの近くに、作業者が操作することが可能な状態で配置され、用紙Pの種類たる用紙情報Qを判別するために用紙Pに光を当ててその反射光を測定する光センサ装置100を有している。
なお、ここでは画像形成装置200が、光センサ装置100を有する場合について述べるが、光センサ装置100のみを独立して設けても良い。
また、ここでいう用紙Pの種類とは、普通紙、グロスコート紙などの塗工紙、エンボス加工が施された特殊紙などの種類の他、紙質、コーティングなどの表面処理の有無、銘柄なども含まれる。
また、測定対象物は、挿入口111から挿入可能なシート状、あるいは薄板状のものが望ましく、記録媒体たる用紙P以外の布やカッティングシート、基板などでも良い。
この場合には、測定対象物の種類とはビニールや布、プラスチックなどの材質、表面処理の有無、銘柄、表面状態などが含まれる。
画像形成部23は、潜像担持体たるドラム状の感光体230と、感光体230に潜像を形成する露光手段たる光書込みユニットとしての光走査装置210と、潜像を形成された感光体230にトナー像を形成するための現像手段たる現像装置233と、を有している。
画像形成部23は、感光体230上に形成されたトナー像が転写ベルト240上に転写された後に感光体230上のトナーを除去するためのクリーニング装置231と、トナーが除去された状態の感光体230を帯電させる帯電装置232と、を有している。
感光体230と、帯電装置232と、クリーニング装置231と、現像装置233とは、1組として使用されて、画像形成ステーションを構成する。
帯電装置232は、コロナ放電によって帯電させるものでも良いし、帯電ブラシ、帯電ローラなどを用いるものでも良い。
すなわち現像装置233は、感光体230に形成された潜像にトナーを付着させることによって顕像化させ、感光体230にトナー像を形成する。
定着ユニット6は、トナー像を担持した用紙Pを定着ニップに通すことで、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を転写紙の表面に定着するようになっている。
加熱ローラ251は、アルミニウム製の円筒ローラと、円筒外周に形成されたシリコーンゴム層と、円筒内部に配設された発熱器としてのハロゲンヒータとを有している。
プリンタ制御装置290には、画像形成装置200に利用可能な複数の用紙Pの種類が記録され、用紙Pの各種類毎に最適な画像形成条件たる画像プロセス条件すなわち現像条件、露光条件、転写条件が現像・転写テーブル291として記憶されている。
また、転写条件は例えば感光体230から転写ベルト240にトナー像を転写する際の電位差である1次転写バイアスあるいは同電流値である1次転写電流値が含まれる。
あるいは、転写ベルト240から用紙Pへと画像を転写する際の電位差である2次転写バイアスもしくは同電流値である2次転写電流値が含まれる。
光センサ装置100は、用紙Pを挿入方向たるX方向に挿入するための挿入口111と、筐体101とを有している。
光センサ装置100は、用紙P上の任意の照明中心Oに光を照射するために壁面131に形成された第1開口部110と、壁面131側で、第1開口部110と当接部130との間に形成されたZ軸正方向に伸びる凹部たる第1凹部121と、を有している。
光センサ装置100はまた、用紙Pに照射された光の反射光を測定するための3つの検出器を有する検出部133を有している。
光センサ装置100はまた、用紙Pを壁面131とは反対側から、壁面131に向かって、または第1開口部110の周縁に向かって押し当てる加圧手段たる加圧部たる支持部材103を有している。
光センサ装置100はまた、光センサ装置100内の各部の信号を制御する制御回路たる制御部105を有している。
挿入口111は、筐体101のX軸負方向側である光センサ装置100の前面と、Y軸に垂直な側面の3方向に渡って連続した開口となるように形成されている。
ケーブル2201はまた、光センサ装置100が測定した反射率などの用紙情報Qをプリンタ制御装置290へと伝送するための伝送手段である。
壁面131は、用紙PのX軸正方向側の一端が当接部130に当接した当接状態で用紙Pの表面に当接し、支持部材103との間で用紙PをXY平面に平行に支持する。
壁面131には、光源11から射出された光の照射点である照明中心Oを中心とした円形の開口部たる第1開口部110が形成されている。
第1開口部110の位置は、用紙Pの当接状態において用紙Pの中心付近であることが望ましい。
第1凹部121は、当接状態において、図4に示すように用紙PのX軸正方向側の一端が第1凹部121の内側へ入りこむことができるように、配置されている。
支持部材103は、押圧面103aのZ軸方向に沿った変位を測定する紙厚センサ120を有している。
なお、支持部材103の挿入方向上流側すなわちX軸負方向側の端部には、用紙Pの挿入を容易にするために、押圧面103aに対して傾斜した傾斜部103bが形成されている。
支持部材103は、用紙Pが挿入されていない初期状態において、バネ104の作用によってZ軸正方向へ加圧され、押圧面103aと壁面131とが接触する態様で保持されている。
言い換えると、紙厚センサ120は、初期状態における押圧面103aの位置すなわち壁面131との当接位置を基準として、押圧面103aのZ軸方向に沿った変位を測定する。
紙厚センサ120は、具体的にはカンチレバーの変位量に比例した回数のパルス信号を出力し、制御部105が当該パルス信号をカウントすることでカンチレバーの変位量を算出する。
なお、紙厚センサ120は、ここではカンチレバー式の変位変換機としたが、レーザーを用いる非接触変位計でも良いし、作動トランス式の変位計でも良い。
光源11から射出された光は、コリメータレンズ12に入射して略平行な光束となって照明中心Oに向かって照射される。
既に述べたように、壁面131には照明中心Oの周囲に第1開口部110が設けられているので、用紙Pがセットされた当接状態において、光は第1開口部110を通過して用紙Pに照射される。
光源11は、発光源たるレーザー発光素子を複数、二次元的に配置されているので、入射面も発光源の数だけ存在するが、便宜上は照明中心Oに入射した光の入射面を、光源11の用紙Pにおける入射面ということとする。
すなわちここでは照明中心Oを含みXZ平面に平行な面を入射面とする。
以降の説明では、簡単のため、用紙Pへの入射光の偏光方向と同様の方向の偏光について、反射光についてもS偏光やP偏光という表現を用いる。
検出部133はまた、X軸方向について照明中心OのX軸正方向側であって、第1光検出器とは異なる位置に配置された第3光検出器17を有している。
第1光検出器15と、第2光検出器13と、第3光検出器17とは、いわゆるフォトダイオードなどの光検出器を用いることができる。
第2光検出器13は、偏光フィルタ14のZ軸正方向側に、偏光フィルタ14の中心と照明中心Oとを結ぶ延長線上に配置されている。ここでは、図5に示すように、照明中心Oと偏光フィルタ14及び第2光検出器13の中心とを結ぶ線L2と、用紙P表面とのなす角度φ2は90°である。
一方、用紙Pの内部で反射される反射光については、用紙Pの内部の繊維中での多重散乱が生じるため、拡散反射された反射光のみが検出されると考えることができる。
図6(a)に示すのは、用紙Pの表面で正反射された反射光である表面正反射光R1である。図6(b)に示すのは、用紙Pの表面で拡散反射された反射光である表面拡散反射光R2である。図6(c)に示すのは、用紙Pの内部で拡散反射された反射光である内部拡散反射光R3である。
まず、用紙Pが滑らかな表面で、内部への侵入がほとんど生じないような種類の紙質であった場合には、入射した光は、ほとんどが表面で正反射されて、反射光のほとんどは表面正反射光R1として検知されるはずである。
このとき、平面部で反射された光は表面正反射光R1として検知され、傾面部で反射された光は表面拡散反射光R2として検知される。また、表面の傾面がどちらを向いているかはランダムなので、表面拡散反射光R2は、XZ平面内において、等方性を有していると考えられる。
またさらに、内部拡散反射光R3は、XYZ空間において、どのような方向にも反射されうるので、等方性を有していると考えられる。
しかしながら、照明中心Oと、光源11の中心と、第1光検出器15の中心と、第2光検出器13の中心と、第3光検出器17の中心と、は同一のXZ平面内に配置され、入射面に垂直な方向に傾斜した面で反射された光は、検出部133には検知されない。
従って、上記の2種類の表面反射光では、何れも入射面内での反射であるから、反射光の偏光方向は、入射光の偏光方向すなわちS偏光と同一の偏光方向しかないと考えられる。
逆に言うと、光源11をS偏光の直線偏光の光源であるとすれば、XZ平面において、P偏光の光は、内部拡散反射光R3にのみ含まれている。
そこで、第2光検出器13と照明中心Oとの間には、S偏光を遮光して、P偏光のみを透過させる偏光フィルタ14が取り付けられている。言い換えると、光源11が照射する光の偏光方向と、偏光フィルタ14が透過する光の偏光方向は、90°ずれている。
すなわち、第2光検出器13は、内部拡散反射光R3に含まれるP偏光成分のみが検知される。
内部拡散反射光R3に含まれるP偏光成分の光量は、用紙Pの繊維中を通過する経路の長さに依存するから、用紙Pの厚みや密度に相関を持つことが発明者によって確認されている。
従って、第1光検出器15には、ほとんどの表面正反射光R1と、一部の表面拡散反射光R2及び内部拡散反射光R3とが入射する。すなわち、第1光検出器15は、主として表面正反射光R1を受光する。
また表面拡散反射光R2は、XZ平面内に等方的に分散する。
すなわち、第1光検出器15と第3光検出器17とでは、検出される表面拡散反射光R2の受光量はほぼ等しいと考えられるが、第3光検出器17には表面正反射光R1はほとんど受光されない。
かかる第1光検出器15と第3光検出器17との出力信号の強度の差から、表面正反射光R1と表面拡散反射光R2とを分離して考えることができる。
また光センサ装置100は、検出された各光検出器の計測結果の値である測定信号値S’1、S’2、S’3をプリンタ制御装置290に送信する。
プリンタ制御装置290は、かかる測定信号値S’1、S’2、S’3を、予め入力されたデータベースと照合することで、図7に示すように用紙Pの用紙情報Qを判別することができる。
このように、光センサ装置100とプリンタ制御装置290とは、光センサ装置100が測定した用紙Pの反射光を用いて用紙情報Qを判別する紙種判別装置としての機能を有している。
まず、上位装置400から入力された画像情報は、通信制御装置280によってネットワークなどを介してプリンタ制御装置290へと伝達され、内部のROMに画像データとして格納される。
作業者は、光センサ装置100に用紙Pをセットし、用紙Pの種類を判別した後、給紙カセット260へと用紙Pをセットする。
このとき、用紙Pの種類の情報たる用紙情報Qが、プリンタ制御装置290に記憶される。用紙情報Qは、プリンタ制御装置290に記憶された現像・転写テーブル291に照会されて、現像・転写テーブル291の中から、用紙情報Qの特徴と一致する最適な画像プロセス条件が選択される。
給紙装置26は、給紙カセット260にセットされた用紙Pを給送ローラ254によってレジストローラ対256まで搬送する給紙操作を行う。
画像形成部23は、給紙装置26が給紙操作をはじめると略同時に、プリンタ制御装置290に記憶された画像データと、画像プロセス条件とに基づいて、先に述べた潜像の書込み、トナー像の現像、感光体230から転写ベルト240への1次転写等を行う。
転写ベルト240上に画像が1次転写され、カラーのトナー像が現像されると、レジストローラ対256は、2次転写位置Nにおいて用紙Pの画像形成位置と転写ベルト240上のトナー像の位置とが一致するように、所定のタイミングで用紙Pを搬送する。
2次転写位置Nにおいて、用紙Pは転写ローラ242と、転写ベルト240とに挟まれて2次転写バイアスを印加されることでトナー像を2次転写される。
用紙Pは、定着装置25の定着ニップを通過することで、熱と圧力との作用によって用紙Pの紙面に形成されたトナー像を定着された後、排紙ローラ258によって排紙トレイ270へと排紙される。
操作者によって用紙Pが挿入口111から挿入されると、用紙Pは傾斜部103bに沿って押圧面103aと壁面131との間に挿入される。
用紙Pは、支持部材103を押し下げながら、表面を壁面131と当接した状態で、裏面を押圧面103aと当接した状態で挿入され、挿入方向下流側の一端が当接部130に当接して当接状態となる。
かかるバリが存在すると、従来技術のように用紙Pと壁面131とが当接した状態にするのみでは、バリによって図4(b)に示すように、第1開口部110と用紙Pとの間の位置ずれであるギャップΔzが生じる恐れがある。
かかるギャップΔzが生じると、照明中心Oの位置が、例えばバリの大小や、用紙Pの紙質の違いあるいは所謂コシの強弱等によって異なってしまうと考えられる。
照明中心Oの位置が変化してしまう場合には、入射角の変化に加え、表面正反射光R1、表面拡散反射光R2、内部拡散反射光R3などの各強度にも影響があると考えられ、また、ギャップΔzから進入する迷光の問題も、精度に悪影響を与える危険がある。
かかる第1凹部121によって、図4(a)において既に示したように、用紙P端部のバリが第1凹部121の中に収められるから、用紙P端部のバリによるギャップΔzが抑制ないしは防止されて、精度よく反射光を測定することができる。
すなわち、第1凹部121は開口部110に対する測定対象物の位置ずれを抑制する。
また、プリンタ制御装置290内に記憶された現像・転写テーブル291には、図7に示すように、予め計測されたかかる出力信号の強度が、参照信号値S1、S2、S3として、各々の紙種情報Qとともに画像プロセス条件と対応したデータベースとなって記憶されている。
また、現像・転写テーブル291とは別のデータベースとして、用紙識別データベースとして参照信号値S1、S2、S3の組み合わせを保存しても良い。
あるいはプリンタ制御装置290ではなく外部の端末、例えば上位装置400などに保存して、インターネット等の通信によってやり取りするものであっても良い。
プリンタ制御装置290はまた、用紙識別結果に対して最適な画像プロセス条件を現像・転写テーブル291から求め、かかる画像プロセス条件に基づいて画像形成装置200の各部を制御する。
プリンタ制御装置290は、かかる構成により、用紙Pの種類に応じて画像形成装置200の画像プロセス条件を調整する調整部としての機能を有している。
検出部133は、表面正反射光R1の光路上に設置された第1光検出器15と、XZ平面内で、内部拡散反射光R3の光路上に設置されてS偏光に直交するP偏光の光束を検出するための第2光検出器13と、を有している。
かかる構成により、表面正反射光R1と表面拡散反射光R2とのみならず、用紙P内部の密度などの情報も含んだ内部拡散反射光R3をも測定するから、用紙Pの表面状態などの他、銘柄なども含む高精度な種類の判別を行うことができる。
また、検出部133は、表面拡散反射光R2の光路上であって、表面正反射光R1の光路外に配置された、第3光検出器17を有している。
かかる構成により、第1光検出器15と第3光検出器17との出力の差から、表面正反射光R1と表面拡散反射光R2とを分離できるから、より高精度に反射光を測定することができる。
かかる構成により、第1開口部110と用紙Pとの間のギャップΔzをさらに抑制して、精度よく反射光を測定する。
かかる構成により、用紙Pの反射光を測定するのみでなく、用紙Pの厚みも合わせて測定するから、さらに精度よく用紙Pの種類の判別を行うことができる。
かかる構成により、用紙PはX方向終端において当接部130と当接するから、当接した状態での光の反射光計測を容易に行うことができる。
かかる構成により、レーザー光を高密度に集積することができるから、光量が増加してS/N比を向上させることができる。すなわち、識別精度を高めることができる。
また、複数の発光点を同時に発光させるから、スペックルパターンのコントラスト比を低減することで、識別精度をさらに高めることができる。
またさらに、レーザー光を高密度に集積するから、コリメータレンズ12の光軸付近にレーザー光を集中するから、コリメータレンズ12の品質によらず容易に平行光にすることができて、用紙Pへの入射角を均一にできて、識別精度を高めることができる。
第2の実施形態において、光センサ装置100は、図8に示すように、支持部材103は第2開口部106を有している。
また、第2の実施形態における紙厚センサ120は、紙厚センサ120の計測部位であるカンチレバー部分が、第2開口部106を刺し貫くすなわち挿通するように配置され、用紙Pと当接している。言い換えると、紙厚センサ120は用紙Pの第2開口部106において露出した部分と当接している。
かかる構成により、支持部材103の部材の肉厚むらによらず、直接的に用紙Pの厚みを測定することができるから、より精度良く用紙Pの厚みを測定することができる。
第3の実施形態において、光センサ装置100は、図9に示すように、第2の実施形態の構成に加えて、支持部材103に第2の切り欠きたる第2凹部122が形成されている。
言い換えると、光センサ装置100は、第1凹部121に対向するように、用紙Pの他方の面側に設けられた第2凹部122を有している。
かかる構成により、用紙Pの端部のバリが、Z方向上下の何れの方向に残留していたとしても、用紙Pの端部が第1凹部121あるいは第2凹部122の何れかに収まるから、ギャップΔzを抑制して精度良く用紙Pの反射光を測定することができる。
なお、第2凹部122は、溝状であったり、穴であったりしても良い。
第4の実施形態において、光センサ装置100は、図10に示すように、挿入口111の終端部に、用紙Pの一端がX方向に移動しながら通過したことを検知するための検知センサたる終端センサ107を有している。
終端センサ107は、X方向において第1開口部110よりも下流側であって、第1凹部121と重複して配置される。
終端センサ107は、例えば、一組の発光素子と受光素子とを備える反射型フォトインタラプタであり、用紙Pが終端センサ107の位置を通過したか否かを検知する。
光センサ装置100は、初期状態において、第1の実施形態と同様に、壁面131と押圧面103aとが当接した状態で保持されている(S10)。
そこに用紙Pが、挿入口111から挿入されると、用紙Pが支持部材103を押し下げながら、X方向へと移動する(S11)。
制御部105は、かかる終端センサ107が用紙Pの通過を検知したことを条件として、紙厚センサ120によって用紙Pの厚みを測定する紙厚測定動作を行い(S13)、用紙Pが通過するまでの間で最も小さな値を用紙Pの厚みとして記憶する(S14)。
用紙Pの一端が当接部130に到達したあと(S15)、使用者は、用紙Pを引き抜く方向に、すなわち−X方向へと用紙Pを移動させるが、用紙Pの一端が終端センサ107の下部を通過するまでは、終端センサ107は用紙Pの通過を検知し続けている。
また、このように用紙Pの挿抜を行う最中に、用紙Pからの反射光測定動作を行うことによって、用紙P上の複数の位置における反射光の計測を行うことができる。
このような場合には、測定信号値S’1、S’2、S’3は、それぞれその平均値を用紙識別に利用することが望ましい。
このように、測定信号値S’1、S’2、S’3の平均値を用いると、用紙Pの表面内における表面状態や繊維密度等の分布が平均化されて、ばらつきの影響を抑えることができるので、紙種判別を行う際の識別精度が向上する。
制御部105は、用紙Pが抜き出されたことを検知したときに、光源11による光の照射を停止させて、反射光の計測を停止する(S18)。
かかる構成により、用紙Pが確実に第1開口部110と支持部材103との間にあるときにだけ用紙Pの反射光及び紙厚の測定を行うので、用紙Pの非挿入時の消費電力を低減することができる。
また、終端センサ107は、接触式の検知センサであって、用紙Pの一端が終端センサ107に接触したときに用紙Pが通過したことを検知するものであっても良い。
第5の実施形態では、第1開口部110と用紙Pを挟んで対向する位置に、照明中心Oを貫いてZ軸と平行な直線上に当該開口の中心がくるように、光透過部たる第3開口部106が形成されている。
また、第3開口部106の開口中心のZ軸下方には、第3開口部106を通過した光の光量を検知するための透過光検出器18が配置されている。
透過光検出器18は、用紙Pの内部で散乱された、内部拡散反射光R3を検知する。
かかる構成により、透過光検出器18は、用紙Pの厚さや繊維密度などの特性を反映した測定信号値S’4を測定する。
かかる測定信号値S’4を、測定信号値S’1、S’2、S’3と合わせて用紙Pの種類の判別に用いることで、より識別精度を向上させる。
なお、このように用紙Pを透過してくる光の強度分布は、図13に示されるように、照明中心OのZ軸負方向で最も大きいことが実験によって明らかとなっている。
したがって、高いS/N比を得るために、透過光検出器18は、照明中心OのZ軸負方向に設置することが望ましい。
また、検出部133は、複数の光検出器を有することが望ましいが、1つの光検出器を有するとしても良い。
13 第2光検出器
14 偏光フィルタ
15 第1光検出器
17 第3光検出器
18 透過光検出器
100 光センサ装置
103 加圧部(支持部材)
103a 他方の面側(押圧面)
106 光透過部(第2開口部)
107 終端センサ
120 紙厚センサ
121 第1凹部
122 第2凹部
130 当接部
131 壁面
290 調整部(プリンタ制御装置)
291 現像・転写テーブル
O 照明中心
P 測定対象物(記録媒体)(用紙)
R1 表面正反射光
R2 表面拡散反射光
R3 内部拡散反射光
S’1、S’2、S’3 測定信号値(反射率)
S偏光 第1の偏光方向
P偏光 第2の偏光方向
X 挿入方向
Claims (13)
- 測定対象物の一端を当接させて当該測定対象物の位置決めを行う当接部と、
前記一端が前記当接部に当接した状態で当該測定対象物の一方の面に当接する壁面と、
前記状態の前記測定対象物に光を照射するために前記壁面に形成された第1開口部と、
前記壁面側で、前記第1開口部と前記当接部との間に形成された第1凹部と、
を有する光センサ装置。 - 請求項1に記載の光センサ装置において、
前記測定対象物の他方の面側に設けられた第2凹部を有することを特徴とする光センサ装置。 - 請求項1又は2に記載の光センサ装置であって、
前記測定対象物に対して前記第1開口部と反対側の面には、前記第1開口部の一部または全体を覆うように光透過部が設けられており、前記光透過部を通過した光の光量を検知するための透過光検出器を有することを特徴とする光センサ装置。 - 請求項1乃至3の何れか1つに記載の光センサ装置であって、
前記測定対象物に照射された光の反射光を測定する検出部と、
前記光を照射するための光源と、を有し、
前記光は第1の偏光方向を持つ直線偏光の光であり、
前記検出部は、前記測定対象物で反射された当該光の光路上に設置された第1光検出器と、前記測定対象物における前記光束の入射面内で、前記測定対象物で拡散反射された当該光束の光路上に設置されて前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光束を検出するための第2光検出器と、を有することを特徴とする光センサ装置。 - 請求項1乃至4の何れか1つに記載の光センサ装置であって、
前記光の光源に使用される発光素子は、垂直共振器型の面発光レーザーであることを特徴とする光センサ装置。 - 請求項1乃至5の何れか1つに記載の光センサ装置であって、
前記測定対象物を前記壁面に向かって押し当てる加圧部を有することを特徴とする光センサ装置。 - 請求項1乃至6の何れか1つに記載の光センサ装置であって、
前記測定対象物を前記壁面に沿った挿入方向に挿入するための開口を有することを特徴とする光センサ装置。 - 請求項7に記載の光センサ装置であって、
前記測定対象物の前記一端が前記挿入方向に移動しながら通過したことを検知する終端センサを有し、
前記終端センサは、前記挿入方向において前記第1開口部よりも下流側であって、前記第1凹部よりも上流側もしくは第1凹部と重複して配置されることを特徴とする光センサ装置。 - 請求項1乃至8の何れか1つに記載の光センサ装置を有し、当該光センサ装置が測定した前記測定対象物における反射光を用いて前記測定対象物としての用紙の種類を判別することを特徴とする紙種判別装置。
- 請求項6に記載の光センサ装置を有する請求項9に記載の紙種判別装置であって、
前記加圧部が前記測定対象物を前記壁面に向かって押し当てたときに、前記加圧部の変位から前記測定対象物の厚みを測定する紙厚センサと、を有し、
前記反射光と、前記紙厚センサが測定した前記厚みと、を用いて前記測定対象物の種類を判別することを特徴とする紙種判別装置。 - 請求項10に記載の紙種判別装置であって、
前記加圧部には第2開口部が設けられており、前記紙厚センサの計測部位において、当該紙厚センサが前記測定対象物の前記第2開口部において露出した部分と当接することを特徴とする紙種判別装置。 - 請求項1乃至8の何れか1つに記載の光センサ装置あるいは請求項9乃至11の何れか1つに記載の紙種判別装置を備える画像形成装置。
- 請求項12に記載の画像形成装置であって、
前記紙種判別装置を用いて特定された前記測定対象物の種類に応じて当該画像形成装置の画像形成条件を調整する調整部を有することを特徴とする画像形成装置。
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