JP2015102519A - 光学センサ及び画像形成装置 - Google Patents

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義浩 大場
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稔浩 石井
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一磨 後藤
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Abstract

【課題】対象物によらず高い判別精度を得ることができる光学センサを提供する。
【解決手段】 光源11、ビームスプリッタ30、3つの受光器(13、15、31)、偏光フィルタ14などを有している。ビームスプリッタ30は、光源11からの光を、反射光Lb1と透過光Lb2に分割する。反射光Lb1は受光器31で受光され、透過光Lb2は、照射光として記録紙Mに照射される。受光器15は、表面正反射光の光路上に配置され、受光器13は、偏光フィルタ14を透過したP偏光成分を受光する。プリンタ制御装置は、受光器15及び受光器13の出力を受光器31の出力で補正し、記録紙Mの銘柄を判別する。
【選択図】図8

Description

本発明は、光学センサ及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、対象物を判別するのに好適な光学センサ、及び該光学センサを備える画像形成装置に関する。
デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置は、印刷用紙に代表される記録媒体の表面にトナー像を転写し、所定の条件で加熱及び加圧することでその像を定着させ画像を形成している。画像形成において考慮しなければならないのが現象条件、転写条件及び定着条件などの画像形成条件であり、特に高品質の画像形成を行うには、画像形成条件を記録媒体に応じて個別に設定する必要がある。
例えば、特許文献1には、反射光と透過光とを用いて記録材の種類を判別する記録材判別装置が開示されている。
また、特許文献2には、被印刷物からの反射光をS偏光成分とP偏光成分とに分離して、被印刷物の種類、有無もしくは表面などの状態を電気的に判別する判断手段を備えた印刷装置が開示されている。
また、特許文献3には、第1の偏光方向の直線偏光を、シート状の対象物の表面に向けて、該表面の法線方向に対して傾斜した入射方向から射出する照射系と、前記照射系から射出され前記対象物で正反射された光の光路上に配置された第1の光検出器を含む第1の光検出系と、前記対象物における入射面内で、前記対象物で拡散反射された光の光路上に配置され、前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の直線偏光成分を透過させる光学素子、及び該光学素子を透過した光を受光する第2の光検出器を含む第2の光検出系と、を備える光学センサが開示されている。
しかしながら、従来の光学センサでは、対象物によっては判別精度が低下するおそれがあった。
本発明は、光源と、前記光源から射出された光の一部を受光する受光器と、前記光源からシート状の対象物に照射され、該対象物で反射された光を受光する光検出系と、前記受光器の出力に基づいて前記光検出系の出力を補正する処理部と、を備える光学センサである。
本発明の光学センサによれば、対象物によらず高い判別精度を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を説明するための図である。 光学センサ2245の構成を説明するための図である。 面発光レーザアレイを説明するための図である。 記録紙Mへの照射光の入射角を説明するための図である。 ビームスプリッタ30を説明するための図である。 受光器31の配置位置を説明するための図である。 照明中心を説明するための図である。 受光器13及び受光器15の配置位置を説明するための図である。 記録紙Mからの反射光を説明するための図である。 複数の銘柄の記録紙におけるS1/SMの値とS2/SMの値を説明するための図である。 光学センサ2245の変形例1を説明するための図である。 光学センサ2245の変形例2を説明するための図である。 光学センサ2245の変形例3を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を記録媒体に形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電装置(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、転写ベルト2040、転写ローラ2042、定着装置2050、給紙コロ2054、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、光学センサ2245、プリンタ制御装置2090、操作パネル(図示省略)、及びプリンタ筐体2200などを備えている。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置2090は、CPU、該CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及び該プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されているROM、作業用のメモリであるRAM、増幅回路、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換回路などを有している。そして、プリンタ制御装置2090は、上位装置からの要求に応じて各部を制御するとともに、上位装置からの画像情報を光走査装置2010に送る。なお、カラープリンタ2000が記録媒体として対応可能な複数の銘柄の記録紙について、最適な現像条件及び転写条件が「現像・転写テーブル」としてROMに格納されている。
操作パネルは、作業者が各種設定を行うための複数のキー、及び各種情報を表示するための表示部を有している。
感光体ドラム2030a、帯電装置2032a、現像ローラ2033a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電装置2032b、現像ローラ2033b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電装置2032c、現像ローラ2033c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電装置2032d、現像ローラ2033d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転する。
各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、プリンタ制御装置2090からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)に基づいて色毎に変調された光で、対応する帯電された感光体ドラムの表面をそれぞれ走査する。これにより、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。すなわち、ここでは、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。また、各感光体ドラムがそれぞれ像担持体である。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジ(図示省略)からのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされて多色のカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出す。該記録紙は、所定のタイミングで転写ベルト2040と転写ローラ2042との間隙に向けて送り出される。これにより、転写ベルト2040上のトナー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
定着装置2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙に定着される。ここでトナーが定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次積み重ねられる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
ところで、デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置は、印刷用紙に代表される記録媒体の表面にトナー像を転写し、所定の条件で加熱及び加圧することでその像を定着させ画像を形成している。画像形成において考慮しなければならないのが現象条件、転写条件及び定着条件などの画像形成条件であり、特に高品質の画像形成を行うには、画像形成条件を記録媒体に応じて個別に設定する必要がある。
これは、記録媒体における画像品質が、その材質、厚さ、湿度、平滑性、及び塗工状態などに大きく影響されるためである。例えば平滑性に関しては、定着の条件によっては印刷用紙表面の凹凸において凹部分のトナーの定着率が低くなってしまう。そこで、記録媒体に応じた正しい条件で定着を行わないと色むらが生じてしまう。
さらに、近年の画像形成装置の進歩と表現方法の多様化に伴い、記録媒体の種類は印刷用紙だけでも数百種類以上存在し、さらにそれぞれの種類において坪量や厚さなどの仕様の違いで多岐にわたる銘柄がある。なお、以下では、坪量や厚さなどの仕様の違いも含めた用紙の最詳分類のことを銘柄といい、銘柄を特定する判別のことを「銘柄レベルでの判別」ともいう。高品質の画像形成のためにはこれら銘柄の1つ1つに応じた細かな画像形成条件を設定する必要がある。
また、近年、普通紙、グロスコート紙、マットコート紙、アートコート紙に代表される塗工紙、プラスチックシート、表面にエンボス加工が施された特殊紙、に関しても銘柄が増加している。
従来の画像形成装置では、トレイに用紙を充填する際、ユーザ自身がトレイ毎の用紙の銘柄や印刷条件を設定する必要があった。このため、設定作業に煩わしさがあった。そして、ユーザに用紙の種類を識別するための知識が求められ、その設定内容を誤ると最適な画像を得ることができなかった。また、使用する用紙の銘柄が不明の場合には、どの銘柄として設定するのが適しているのかがわからなかった。
そこで、カラープリンタ2000は、光学センサ2245を有している。光学センサ2245は、給紙トレイ2060の近傍に配置され、給紙トレイ2060に収容されている記録紙の銘柄を判別するのに用いられる。
この光学センサ2245は、一例として図2に示されるように、光源11、コリメートレンズ12、ビームスプリッタ30、3つの受光器(13、15、31)、偏光フィルタ14、及びこれらが収納される暗箱16などを有している。なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系において、記録紙Mの表面に直交する方向をZ軸方向として説明する。そして、光学センサ2245は、記録紙Mの+Z側に配置されているものとする。また、図2は、暗箱16の−Y側の壁を取り除いた状態の図である。
暗箱16は、金属製の箱部材、例えば、アルミニウム製の箱部材であり、外乱光及び迷光の影響を低減するため、表面に黒アルマイト処理が施されている。暗箱16は、−Z側の壁に開口部を有している。
光源11は、複数の発光部を有している。各発光部は、垂直共振器型の面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)である。すなわち、光源11は、面発光レーザアレイ(VCSELアレイ)を含んでいる。ここでは、一例として図3に示されるように、9個の発光部が2次元配列されている。
光源11は、記録紙Mに対してS偏光の直線偏光が照射されるように配置されている。また、光源11からの光の記録紙Mへの入射角θ(図4参照)は、80°である。この光源11は、プリンタ制御装置2090によって、点灯及び消灯される。
コリメートレンズ12は、光源11から射出された光の光路上に配置され、該光を略平行光とする。
ビームスプリッタ30は、コリメートレンズ12を介した光の光路上に配置され、該光を2つの光(Lb1、Lb2)に分割する(図5参照)。このビームスプリッタ30は、入射する光を反射光Lb1と透過光Lb2とに分割するビーム分割面を有している。ここでは、該ビーム分割面には、一例として反射光Lb1の光量と透過光Lb2の光量の割合がほぼ1:1となるようにハーフミラーを用いている。以下では、ビーム分割面の反射率を「Rr」、透過率を「Rt」と表記する。また、光源11からの光のビーム分割面への入射角φ(図4参照)は、45°である。
なお、ビーム分割面として、ハーフミラーに代えて、同等の機能を有するガラスウィンドウなどを用いても良い。その場合、Rr:Rtは略1:4など、偏りがあっても構わないが、入射角φは部品の配置が可能な範囲でできるだけ小さく設計することが好ましい。これは、ガラスウィンドウのように自身の屈折率と入射角φとでフレネルの反射に従いRrとRtが決まる場合は、入射角φが小さいほうがRr及びRtの変化が小さく、複数の光学センサにおける設置誤差による個体差が低減できるためである。
受光器31は、ビームスプリッタ30から射出される光Lb1の光路上に配置されている(図6参照)。なお、ビームスプリッタ30の設置誤差などで受光器31に対する光Lb1の光路にずれが懸念される場合には、受光器31の前方に集光レンズを設置しても良い。これにより、受光器31が受光する光Lb1の光量変化を低減することができる。
ビームスプリッタ30から射出される光Lb2は、暗箱16に設けられている開口部を通過し、Z軸方向に対して傾斜した方向から記録紙Mを照明する(図7参照)。なお、以下では、記録紙Mの表面における照明領域の中心を「照明中心」と略述する。また、ビームスプリッタ30から射出される光Lb2を「照射光」ともいう。
ところで、光が媒質の境界面に入射するとき、入射光線と入射点に立てた境界面の法線とを含む面は「入射面」と呼ばれている。そこで、入射光が複数の光線からなる場合は、光線毎に入射面が存在することとなるが、ここでは、便宜上、照明中心に入射する光線の入射面を、記録紙における入射面ということとする。すなわち、照明中心を含みXZ面に平行な面が記録紙における入射面である。
本明細書では、記録紙Mへの入射光だけでなく反射光に対してもS偏光及びP偏光という表現を用いるが、これは説明をわかりやすくするために、記録紙Mへの入射光の偏光方向を基準とした表現であり、入射面内において入射光(ここでは、S偏光)と同一の偏光方向の光をS偏光、それに直交する偏光方向の光をP偏光と呼ぶこととする。
偏光フィルタ14は、照明中心の+Z側に配置されている。この偏光フィルタ14は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。なお、偏光フィルタ14に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いても良い。
受光器13は、偏光フィルタ14の+Z側に配置され、偏光フィルタ14を透過した光を受光する。ここでは、図8に示されるように、照明中心と偏光フィルタ14の中心と受光器13の中心とを結ぶ線L1と、記録紙Mの表面とのなす角度ψ1は90°である。すなわち、偏光フィルタ14は、記録紙Mの表面における照明中心の法線方向に配置されている。
受光器15は、X軸方向に関して、照明中心の+X側に配置されている。そして、照明中心と受光器15の中心とを結ぶ線L2と、記録紙Mの表面とのなす角度ψ2は170°である。
光源11の中心と、照明中心と、偏光フィルタ14の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
ところで、記録紙を照明したときの記録紙から反射光は、記録紙の表面で反射された反射光と、記録紙の内部で反射された反射光に分けて考えることができる。また、記録紙の表面で反射された反射光は、正反射された反射光と、一度の反射で拡散方向に反射された反射光と、記録紙表面の凹凸で複数回反射され拡散方向に反射された反射光とに分類できる。
記録紙の内部で反射された反射光は、記録紙が一般的な印刷用紙である場合、その内部の繊維と空孔の界面などで反射を多数回繰り返すため、その反射方向は等方性があるとみなせ、強度分布はランバート分布に近似できる。
以下では、便宜上、記録紙の表面で正反射された反射光を「表面正反射光」、一度の反射で拡散方向に反射された反射光を「表面拡散反射光」、複数回反射され拡散方向に反射された反射光を「多重拡散反射光」、記録紙の内部で反射された反射光を「内部反射光」ともいう。
すなわち、記録紙からの反射光は、表面正反射光、表面拡散反射光、多重拡散反射光及び内部反射光に分類できる(図9参照)。
ところで、記録紙の表面で偏光方向が回転するには、入射光がその入射方向に対して該回転の向きに傾斜した面で反射されなくてはならない。本実施形態では、光源11の中心と照明中心と各受光器の中心とが同一平面上にあるため、記録紙の表面で偏光方向が回転した表面拡散反射光は、いずれの受光器の方向にも反射されない。そこで、受光器に向かう表面正反射光及び表面拡散反射光の偏光方向は、照射光の偏光方向と同じである。
一方、記録紙の表面で複数回反射し偏光方向が回転した多重拡散反射光や、記録紙の内部で複数回反射し偏光方向が回転した内部反射光は、反射の経路が上記平面から外れた後に、複数回反射されて再度この平面上に位置する光を含んでいる。そこで、受光器に向かう、多重拡散反射光及び内部反射光は、照射光の偏光方向に直交する偏光成分を含んでいる。
偏光フィルタ14には、表面拡散反射光、多重拡散反射光、及び内部反射光が入射する。
偏光フィルタ14に入射する表面拡散反射光は照射光と同じS偏光であるため、偏光フィルタ14で遮光される。一方、多重拡散反射光及び内部反射光はS偏光とP偏光とが混在しているため、P偏光成分が偏光フィルタ14を透過する。すなわち、多重拡散反射光に含まれるP偏光成分及び内部反射光に含まれるP偏光成分が受光器13で受光される。
内部反射光の光量は、記録紙の厚みや密度に相関を持つことが発明者らによって確認されている。これは、内部反射光の光量が、記録紙の繊維中を通過する際の経路長に依存するためである。
受光器15には、表面正反射光と表面拡散反射光と多重拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する。この受光位置では、表面正反射光の光量に比べて表面拡散反射光、多重拡散反射光及び内部反射光の光量は非常に小さいので、受光器15の受光光量は、表面正反射光の光量であるとみなすことができる。
各受光器は、それぞれ受光光量に対応する電気信号をプリンタ制御装置2090に出力する。なお、以下では、光源11が点灯されたときの、受光器13の出力信号における信号レベルを「S1」、受光器15の出力信号における信号レベルを「S2」、受光器31の出力信号における信号レベルを「SM」とする。
そして、カラープリンタ2000が対応可能な複数銘柄の記録紙に関して、予め調整工程等の出荷前工程で記録紙の銘柄毎にS1/SM及びS2/SMの値を計測し、該計測結果を「記録紙判別テーブル」としてプリンタ制御装置2090のROMに格納している。
図10には、国内で販売されている30銘柄の記録紙について、S1/SM、S2/SMの計測値が示されている。なお、図10における枠は、同一銘柄のばらつき範囲が示されている。
プリンタ制御装置2090は、カラープリンタ2000の電源が入れられたとき、及び給紙トレイ2060に記録紙が供給されたときなどに、記録紙の銘柄を判別する処理(銘柄判別処理)を行う。このプリンタ制御装置2090によって行われる銘柄判別処理について以下に説明する。
(1)光源11の複数の発光部を同時に点灯させる。
(2)各受光器の出力信号からS1、S2、SMの値を求める。ここでは、所定のサンプリング時間毎にS1、S2、SMの値が求められる。そこで、受光器毎に複数のデータが得られる。
(3)所定時間(例えば、3秒)経過後、光源11の複数の発光部を消灯させる。
(4)受光器毎に、複数のデータを平均化し、該平均値を計測値とする。
(5)S1/SM、S2/SMの計測値を求める。すなわち、S1の計測値及びS2の計測値をSMの計測値で規格化する。
(6)記録紙判別テーブルを参照し、得られたS1/SM及びS2/SMの計測値から記録紙の銘柄を判別する。
図10において、例えば、S1/SM及びS2/SMの計測値が「◇」であれば、銘柄Dであると判別する。また、S1/SM及びS2/SMの計測値が「■」であれば、最も近い銘柄Cであると判別する。また、S1/SM及びS2/SMの計測値が「◆」であれば、銘柄Aあるいは銘柄Bのいずれかである。このときは、例えば、銘柄Aでの平均値と計測値との差、及び銘柄Bでの平均値と計測値との差を演算し、その演算結果が小さいほうの銘柄を選択する。なお、銘柄Aであると仮定して該計測値を含めてばらつきを再計算するとともに、銘柄Bであると仮定して該計測値を含めてばらつきを再計算し、再計算されたばらつきが小さいほうの銘柄を選択しても良い。
(7)判別された記録紙の銘柄をRAMに保存し、銘柄判別処理を終了する。
プリンタ制御装置2090は、ユーザから印刷ジョブ要求を受け取ると、RAMに保存されている記録紙の銘柄を読み出し、該記録紙の銘柄に最適な現像条件及び転写条件を、現像・転写テーブルから求める。
そして、プリンタ制御装置2090は、最適な現像条件及び転写条件に応じて各ステーションの現像装置及び転写装置を制御する。例えば、転写電圧やトナー量を制御する。これにより、高い品質の画像が記録紙に形成される。
ところで、従来の光学センサでは、記録紙に照射される光の光量(照射光量)が、例えば電源変動などに起因して規定の光量からわずかでも変化すると、記録紙からの反射光の光量も変化する。そして、この従来の光学センサを用いて、対象物をより細かく、特に銘柄まで判別する場合、似た特性をもつ銘柄同士では、照射する光の光量の変動による影響で誤判別する場合があった。
本実施形態の光学センサ2245では、S1及びS2の計測値ではなく、S1/SM及びS2/SMの計測値に基づいて銘柄の判別を行っている。ここで、サンプリング時間中に照射光量が規定の光量からずれると、S1及びS2の計測値は、照射光量の変化に応じて変化する。一方、S1/SM及びS2/SMの計測値は、照射光量が変化しても、ほとんど変化しない。そこで、S1/SM及びS2/SMの計測値に基づいて銘柄の判別を行うと、S1及びS2の計測値に基づいて銘柄の判別を行う場合よりもより正確に銘柄を判別することができる。すなわち、光学センサ2245では、照射光量の変化を補正することが可能である。
照射光量は、熱などに起因して経時変化する。例えば、照射光の光パワーが1.00mWから1.05mWに変化すると、S1及びS2は+5%変化する。そこで、例えば、照射光の光パワーが1.00mWのときに記録紙判別テーブルを作成し、銘柄EのS1のばらつき範囲が27.0〜29.5であった場合に、銘柄判別処理のときの照射光の光パワーが1.05mWであれば、S1の計測値が上記銘柄Eのばらつき範囲から外れてしまうことが起こりうる。特にばらつき範囲の境界が他の銘柄に近い銘柄を判別する場合には、照射光量の変化の影響は大きい。
本実施形態では、SMは照射光量に対し線形性を有しており、SMに基づいて照射光量の変化によるS1及びS2の変化を補正している。
すなわち、光学センサ2245を用いると、記録紙に照射される光の光量が変化しても、記録紙の銘柄を精度良く判別することができる。
なお、プリンタ制御装置2090は、SMの計測値に基づいて照射光量が一定になるよう光源11の駆動信号を制御しても良い。
また、意図せずして照射光が光学センサ2245の外部に漏れるのを防ぐために、安全対策として各受光部の出力信号のサンプリング時以外は照射光の光量を低減または消光しておき、その光量または消光していることを確認する手段としてSMの計測値を用いても良い。
ところで、内部反射光に含まれるP偏光成分を正確かつ検出量が最大となるように受光するためには、以下のことが重要である。
(1)内部反射光に含まれるP偏光成分の検出は、少なくとも正反射光が含まれる方向では行わない。
これは、実際には照射光を完全にS偏光だけにすることは困難であり、表面での反射光もP偏光成分を含んでしまうことによる。このため、正反射光が含まれる方向では、内部反射光に含まれるP偏光成分よりも、照射光にもともと含まれていて表面で反射されたP偏光成分のほうが大きくなってしまう。そこで、仮に正反射光が含まれる方向に偏光フィルタ14及び受光器13を配置すると、記録紙内部の情報が含まれる反射光量を精度良く検出することができない。
なお、照射光を完全にS偏光だけにするために、消光比の高い偏光フィルタを用いることも考えられるが、高コスト化を招く。
(2)内部反射光に含まれるP偏光成分の検出を、記録紙における照明中心の法線方向で行う。
これは、内部反射光が完全拡散反射した光とみなせるため、検出方向に対する反射光量はランバート分布で近似でき、照明中心の法線方向が最も反射光量が多くなることによる。照明中心の法線方向に偏光フィルタ14及び受光器13を配置すると、S/Nが高く、最も精度が高い。
以上説明したように、本実施形態に係る光学センサ2245は、光源11、コリメートレンズ12、ビームスプリッタ30、3つの受光器(13、15、31)、偏光フィルタ14、及びこれらが収納される暗箱16などを有している。
ビームスプリッタ30は、光源11から射出され、コリメートレンズ12を介した光を、反射光Lb1と透過光Lb2に分割する。受光器31は、ビームスプリッタ30から射出される反射光Lb1を受光する。ビームスプリッタ30から射出される透過光Lb2は、照射光として記録紙Mに照射される。
受光器15は、記録紙で正反射された光(表面正反射光)の光路上に配置されている。偏光フィルタ14と受光器13は、記録紙の表面の法線方向に拡散反射された光の光路上に配置され、偏光フィルタ14は、P偏光成分を透過させ、受光器13は、偏光フィルタ14を透過した光(多重拡散反射光及び内部反射光に含まれるP偏光成分)を受光する。
プリンタ制御装置2090は、記録紙判別テーブルを参照し、得られたS1/SM及びS2/SMの計測値から記録紙の銘柄を判別する。この場合は、照射光の光量が変化しても、精度良く記録紙の銘柄を判別することができる。
また、本実施形態では、光源として面発光レーザアレイを用いているため、直線偏光の照射光を得るための偏光フィルタが不要である。さらに、面発光レーザアレイでは、従来用いられてきたLED等では困難であった複数の発光部の高密度な集積化が可能となる。この場合は、複数の発光部を有する小型の光源が実現できる。また、コリメートレンズの光軸付近に全てのレーザ光を集中させることができるため、入射角を一定にして複数の光を略平行にすることが可能となる。この場合は、安価なコリメート光学系を用いることができる。そこで、光学センサの小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、銘柄判別処理では、面発光レーザアレイの複数の発光部を同時に点灯させている。このため、各受光部の出力におけるS/Nが向上し、判別精度を高めることができる。
また、複数の発光部を同時に点灯させることによりスペックルパターンのコントラスト比が低減され、より正確な反射光量の検出が可能になるため、判別精度を高めることができる。
また、複数の発光部を同時に点灯させることにより内部反射光の光量を増加させることができ、従来は微弱で分離することが困難であった記録紙内部からの反射光を高精度で分離することができる。記録紙内部からの反射光は、記録紙の内部状態に関する情報を含んでいる。
また、複数種類のセンサを組み合わせることなく、簡潔な部品構成であるため、低コストで、小型の光学センサを実現することができる。
そこで、光学センサ2245によると、対象物によらず高い判別精度を得ることができる。
そして、本実施形態に係るカラープリンタ2000は、光学センサ2245を備えているため、結果として、高コスト化及び大型化を招くことなく、高品質の画像を形成することができる。さらに従来の手動で設定しなければならない煩わしさや設定ミスによる印刷の失敗が解消される。
なお、上記実施形態では、記録紙に照射される光がS偏光の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、記録紙に照射される光がP偏光であっても良い。但し、この場合は、前記偏光フィルタ14に代えて、S偏光を透過させる偏光フィルタが用いられ、受光器13は、内部反射光に含まれるS偏光成分を受光する。
また、上記実施形態において、光学センサ2245に処理装置を設け、銘柄判別処理の際のプリンタ制御装置2090での処理の少なくとも一部を、該処理装置で行っても良い。
また、上記実施形態において、銘柄判別処理における光源11の点灯時間を操作パネルから作業者が設定できるようにしても良い。
ところで、外乱光や迷光の影響で、誤った判別をする恐れがある場合には、受光器の数を増加させても良い。
例えば、図11に示されるように、受光器17を更に有していても良い。この受光器17には、表面拡散反射光と多重拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光が入射する。
そして、照明中心と受光器17の中心とを結ぶ線L3と記録紙の表面とのなす角度ψ3は、一例として120°である。このとき、光源11の中心と、照明中心と、偏光フィルタ14の中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
この場合に、プリンタ制御装置2090によって行われる銘柄判別処理について以下に説明する。なお、以下では、光源11からの光が記録紙に照射されたときの、受光器17の出力信号における信号レベルを「S3」という。
(1)光源11の複数の発光部を同時に点灯させる。
(2)各受光器の出力信号からS1、S2、S3、SMの値を求める。ここでは、所定のサンプリング時間毎にS1、S2、S3、SMの値が求められる。そこで、受光器毎に複数のデータが得られる。
(3)所定時間(例えば、3秒)経過後、光源11の複数の発光部を消灯させる。
(4)受光器毎に、複数のデータを平均化し、該平均値を計測値とする。
(5)S1/SM、S2/SM、S3/SMの計測値を求める。
(6)記録紙判別テーブルを参照し、得られたS1/SM、S2/SM、S3/SMの計測値から記録紙の銘柄を判別する。
なお、この場合は、カラープリンタ2000が対応可能な複数銘柄の記録紙に関して、予め調整工程等の出荷前工程で記録紙の銘柄毎にS1/SM、S2/SM、S3/SMの値を計測し、該計測結果を「記録紙判別テーブル」としてプリンタ制御装置2090のROMに格納している。
また、図12に示されるように、受光器20と偏光フィルタ21を更に有していても良い。偏光フィルタ21は、表面拡散反射光と多重拡散反射光と内部反射光とが混在する反射光の光路上に配置されている。この偏光フィルタ21は、P偏光を透過させ、S偏光を遮光する偏光フィルタである。
受光器20は、偏光フィルタ21を透過した光の光路上に配置されている。そこで、受光器20は、多重拡散反射光及び内部反射光に含まれるP偏光成分を受光する。
そして、照明中心と偏光フィルタ21及び受光器20の中心とを結ぶ線L4と記録紙の表面とのなす角度ψ4は、一例として150°である。また、光源11の中心と、照明中心と、各偏光フィルタの中心と、各受光器の中心は、ほぼ同一平面上に存在する。
この場合に、プリンタ制御装置2090によって行われる銘柄判別処理について以下に説明する。なお、以下では、光源11からの光が記録紙に照射されたときの、受光器20の出力信号における信号レベルを「S4」という。
(1)光源11の複数の発光部を同時に点灯させる。
(2)各受光器の出力信号からS1、S2、S4、SMの値を求める。ここでは、所定のサンプリング時間毎にS1、S2、S4、SMの値が求められる。そこで、受光器毎に複数のデータが得られる。
(3)所定時間(例えば、3秒)経過後、光源11の複数の発光部を消灯させる。
(4)受光器毎に、複数のデータを平均化し、該平均値を計測値とする。
(5)S1/SM、S2/SM、S4/SMの計測値を求める。
(6)記録紙判別テーブルを参照し、得られたS1/SM、S2/SM、S4/SMの計測値から記録紙の銘柄を判別する。
なお、この場合は、カラープリンタ2000が対応可能な複数銘柄の記録紙に関して、予め調整工程等の出荷前工程で記録紙の銘柄毎にS1/SM、S2/SM、S4/SMの値を計測し、該計測結果を「記録紙判別テーブル」としてプリンタ制御装置2090のROMに格納している。
また、図13に示されるように、上記受光器17と上記受光器20と上記偏光フィルタ21とを更に有していても良い。
この場合に、プリンタ制御装置2090によって行われる銘柄判別処理について以下に説明する。
(1)光源11の複数の発光部を同時に点灯させる。
(2)各受光器の出力信号からS1、S2、S3、S4、SMの値を求める。ここでは、所定のサンプリング時間毎にS1、S2、S3、S4、SMの値が求められる。そこで、受光器毎に複数のデータが得られる。
(3)所定時間(例えば、3秒)経過後、光源11の複数の発光部を消灯させる。
(4)受光器毎に、複数のデータを平均化し、該平均値を計測値とする。
(5)S1/SM、S2/SM、S3/SM、S4/SMの計測値を求める。
(6)記録紙判別テーブルを参照し、得られたS1/SM、S2/SM、S3/SM、S4/SMの計測値から記録紙の銘柄を判別する。
なお、この場合は、カラープリンタ2000が対応可能な複数銘柄の記録紙に関して、予め調整工程等の出荷前工程で記録紙の銘柄毎にS1/SM、S2/SM、S3/SM、S4/SMの値を計測し、該計測結果を「記録紙判別テーブル」としてプリンタ制御装置2090のROMに格納している。
このように、互いに異なる方向に反射された拡散光をそれぞれ検出する複数の受光器を設け、各受光器の出力値をSMで規格化した値を用いて記録紙を判別することにより、外乱光や迷光などがあっても正確な判別が可能である。
また、この場合に、プリンタ制御装置2090は、S1とS2を用いておおまかに紙種を絞り込み、S3/SMとS4/SMを用いて記録紙の銘柄を判別しても良い。
なお、ここでは、SMとS4を用いた演算方法としてS4/SMを用いたが、これに限定されるものではない。例えば、S4/SM×(定数)であっても良い。同様に、S1、S2、S3を用いた演算方法についても、上述した演算方法に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、光源11が複数の発光部を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、光源11が1つの発光部を有していても良い。
また、上記実施形態において、前記面発光レーザアレイに代えて、従来のLD(Laser Diode)を用いても良い。但し、この場合は、照射光をS偏光にするための偏光フィルタが必要となる。また、LDが後方にもレーザ光を射出する場合は、前記受光器31は、後方に射出されるレーザ光の光路上に配置されても良い。この場合は、前記ビームスプリッタ30は不要である。
また、上記実施形態において、各受光器の前方に集光レンズが配置されていることが好ましい。この場合は、検出光量の変化を低減することができる。
また、上記実施形態において、光学センサ2245は、電源を内蔵していても良い。この場合は、カラープリンタ2000からの給電は不要である。
また、上記実施形態において、光学センサ2245とプリンタ制御装置2090との間のデータのやりとりを無線で行っても良い。
また、上記実施形態では、光学センサ2245が給紙トレイ2060の近傍に配置されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、記録紙の搬送路近傍に光学センサ2245が配置されていても良い。
また、上記実施形態では、光学センサ2245が所定位置に固定されているいわゆる据え置きタイプの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、プリンタ筐体2200に対して着脱可能ないわゆるハンディタイプであっても良い。この場合、作業者によって記録紙上に光学センサ2245が載置される。
また、上記実施形態では、給紙トレイが1つの場合について説明したが、これに限定されるものではなく、給紙トレイが複数あっても良い。そして、給紙トレイ毎に光学センサ2245が設けられても良い。
また、光学センサ2245によって判別される対象物は、記録紙に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ2000の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光プロッタやデジタル複写装置であっても良い。
また、上記実施形態では、画像形成装置が4つの感光体ドラムを有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、光学センサ2245は、記録紙にインクを吹き付けて画像を形成する画像形成装置にも適用可能である。
11…光源、12…コリメートレンズ、13…受光器(第2の光検出器)、14…偏光フィルタ(第1の光学素子)、15…受光器(第1の光検出器)、16…暗箱、17…受光器(第3の光検出器)、20…受光器(第3の光検出器、第4の光検出器)、21…偏光フィルタ(第2の光学素子)、30…ビームスプリッタ(分割光学素子)、31…受光器、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、2030a,2030b,2030c,2030d…感光体ドラム(像担持体)、2032a,2032b,2032c,2032d…帯電装置、2033a,2033b,2033c,2033d…現像ローラ、2040…転写ベルト、2042…転写ローラ、2050…定着装置、2090…プリンタ制御装置(処理部、調整装置)、2245…光学センサ、M…記録紙(シート状の対象物、記録媒体)。
特開2005−156380号公報 特許第3362360号公報 特開2012−127937号公報

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源から射出された光の一部を受光する受光器と、
    前記光源からシート状の対象物に照射され、該対象物で反射された光を受光する光検出系と、
    前記受光器の出力に基づいて前記光検出系の出力を補正する処理部と、を備える光学センサ。
  2. 前記光源は第1の偏光方向の直線偏光を射出し、
    前記光検出系は、前記対象物で正反射された光の光路上に配置された第1の光検出器と、前記対象物における入射面内で、前記対象物で拡散反射された光の光路上に配置され、前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の直線偏光成分を透過させる第1の光学素子と、前記第1の光学素子を透過した光を受光する第2の光検出器と、を有することを特徴とする請求項1に記載の光学センサ。
  3. 前記処理部は、前記第1の光検出器の出力及び前記第2の光検出器の出力を、前記受光器の出力で規格化することを特徴とする請求項2に記載の光学センサ。
  4. 前記第1の光学素子は、前記対象物の表面の法線方向に拡散反射された光の光路上に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光学センサ。
  5. 前記光検出系は、前記対象物における入射面内で、前記対象物で拡散反射された光の光路上に配置された第3の光検出器を更に有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の光学センサ。
  6. 前記光検出系は、前記対象物における入射面内で、前記対象物で拡散反射された光の光路上に配置され、前記第2の偏光方向の直線偏光を透過させる第2の光学素子と、前記第2の光学素子を透過した光を受光する第3の光検出器とを更に有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の光学センサ。
  7. 前記光検出系は、前記対象物における入射面内で、前記対象物で拡散反射された光の光路上に配置された第3の光検出器と、前記対象物における入射面内で、前記対象物で拡散反射された光の光路上に配置され、前記第2の偏光方向の直線偏光を透過させる第2の光学素子と、前記第2の光学素子を透過した光を受光する第4の光検出器とを更に有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の光学センサ。
  8. 前記光源から射出された光を第1の光と第2の光とに分割する分割光学素子を備え、
    前記分割光学素子からの前記第1の光が前記受光器で受光され、
    前記分割光学素子からの前記第2の光が前記対象物に照射されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学センサ。
  9. 記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記記録媒体を対象物とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学センサと、
    前記光学センサの出力に基づいて画像形成条件を調整する調整装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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