JP2017187431A - 光学センサ及び画像形成装置 - Google Patents

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文和 星
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啓行 ▲高▼橋
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義浩 大場
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義浩 大場
一磨 後藤
Kazuma Goto
一磨 後藤
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Abstract

【課題】記録媒体の判別を詳細に行うことができる光学センサを提供すること。【解決手段】本実施形態の光学センサは、第1の偏光方向の直線偏光の光を、記録媒体に照射する光照射系と、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において正反射された光を検出する第1の光検出系と、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する光検出系であって、前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光を透過する光学素子を有する第2の光検出系と、前記光照射系から照射された光の入射面以外の位置に設けられ、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する第3の光検出系と、を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、光学センサ及び画像形成装置に関する。
デジタル複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置は、記録紙等の記録媒体の表面にトナー像を転写し、所定の条件で加熱及び加圧することにより、トナー像を記録媒体に定着させて画像を形成するものである。このような画像形成装置において考慮する必要があるのが、転写条件や定着条件等の印刷条件であり、特に、高品質な画像形成を行う際には、印刷条件を記録媒体の種類に応じて個別に設定する必要がある。
これは、記録媒体に記録される画像品質が、記録媒体の材質、厚さ、湿度、平滑性及び塗工状態等により大きく影響されるためである。例えば平滑性に関しては、定着の際の条件によっては、記録媒体における凹凸の程度により凹部におけるトナーの定着率が低くなり、高品質な画像を得ることができない。即ち、画像形成される記録媒体の平滑性に応じた条件で定着を行わないと色むら等が生じてしまい、高品質な画像を得ることができない。
一方、近年の画像形成装置の進歩と表現方法の多様化に伴い、記録媒体の種類は記録紙だけでも数百種類以上存在し、さらに、それぞれの記録紙の種類において坪量や厚さ等の違いにより多岐にわたる銘柄が存在している。このため、高品質な画像を形成するためには、記録紙等の記録媒体の種類に応じて、詳細な印刷条件を設定する必要がある。
ところで、現状の画像形成装置においては、画像形成装置における印刷条件の設定は、ユーザが行う必要があるため、ユーザに様々な記録媒体の種類等を判別するための知識が必要となる。また、印刷条件をユーザが設定する場合、印刷等を行う際に煩わしくなり、更には、印刷条件を誤って設定すると、所望の高品質な画像を得ることはできない。
このため、画像形成装置において、記録紙等の記録媒体の種類を自動で判別することのできる光学センサ及びこのような光学センサが搭載され、自動で記録媒体の判別を行い画像形成することができる画像形成装置に関する技術が検討されている。
このような技術としては、記録媒体の表面に照射された光のうち、記録媒体において正反射された光と、記録媒体の内部において拡散反射された光のP偏光成分とを用いて記録媒体の銘柄を判別する光学センサが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の光照射系と光検出系とにより、記録媒体のたわみや振動等による記録媒体の傾斜の影響を補正する光学センサが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、複数の光照射系と光検出系とにより、記録媒体の流れ目の程度の違いを計測し、計測した流れ目の程度の違いに基づいて、記録媒体の銘柄を判別する光学センサが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献2及び3に記載されている光学センサにおいては、少なくとも2つの光照射系が必要であるため、高コスト化し、また、光照射系の制御が複雑化するといった課題がある。また、特許文献1から3に記載されている光学センサにおいては、記録媒体の種類を判別する精度に改善の余地があった。
そこで、上記課題に鑑み、記録媒体の判別を詳細に行うことができる光学センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、光学センサは、第1の偏光方向の直線偏光の光を、記録媒体に照射する光照射系と、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において正反射された光を検出する第1の光検出系と、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する光検出系であって、前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光を透過する光学素子を有する第2の光検出系と、前記光照射系から照射された光の入射面以外の位置に設けられ、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する第3の光検出系と、を備えることを特徴とする。
本実施形態によれば、記録媒体の判別を詳細に行うことができる光学センサを提供することができる。
記録紙からの反射光の説明図 記録紙の流れ目に沿って光を照射した場合の反射光の説明図 記録紙の流れ目に垂直に光を照射した場合の反射光の説明図 第1の実施形態の光学センサの側面図 第1の実施形態の光学センサの上面図 面発光レーザアレイの説明図 記録紙の種類と光検出系の出力との関係図 第2の実施形態の光学センサの側面図 第2の実施形態の光学センサの上面図 第3の実施形態の光学センサの側面図 第3の実施形態の光学センサの上面図 第4の実施形態の光学センサの側面図 第4の実施形態の光学センサの上面図 第5の実施形態の光学センサの側面図 第5の実施形態の光学センサの上面図 第6の実施形態のカラープリンタの概略構成図
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〔第1の実施形態〕
(反射光の分類)
最初に、図1に基づき記録紙に光を照射した場合の反射光について説明する。図1は、記録紙からの反射光の説明図である。図1においては、照射光がS偏光である場合を示している。
図1に示されるように、記録紙に光を照射した場合の反射光は、記録紙の表面における反射と記録紙の内部からの反射光に分類することができる。
記録紙の表面における反射光は、正反射された反射光と、拡散反射された拡散反射光とに分類することができる。また、一回の反射で拡散方向に反射された反射光と、複数回の反射で拡散方向に反射された反射光とに分類することができる。以下では、便宜上、記録紙の表面において正反射された反射光を表面正反射光と称する。また、記録紙の表面における一回の反射で拡散方向に反射される反射光を表面拡散反射光と称し、記録紙の表面における複数回の反射で拡散方向に反射される反射光を表面多重拡散反射光と称する。
記録紙の内部からの反射光は、記録紙を構成する繊維と空孔との界面等において多数回の反射を繰り返すため、反射方向は等方性があるとみなすことができ、強度分布はランバート分布に近似することができる。以下では、便宜上、記録紙の内部からの反射光を内部拡散反射光と称する。
以上のように、記録紙からの反射光は、表面正反射光、表面拡散反射光、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光に分類できる。
このうち、表面正反射光及び表面拡散反射光は、偏光方向が照射光の偏光方向と同じである。これは、照射光の偏光方向が回転するためには、照射光が光軸に対して回転の向きに傾斜した面で反射されることが必要であるからである。
これに対し、表面多重拡散反射光は記録紙の表面において多重反射された光であり、また、内部拡散反射光は記録紙の内部の繊維と空孔との界面等において多重反射された光である。このため、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光は、偏光方向が照射光に対し回転している。
以上より、偏光方向の異なる光を分離する光学素子、例えば、偏光フィルタを光検出器の前段に設けることにより、光源から発せられた直線偏光の偏光成分に対し垂直な方向の偏光成分の光を検出することができる。このため、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を、表面正反射光及び表面拡散反射光から分離して検出することができる。このように検出された表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光の光量に基づき記録紙の種類、即ち、記録紙の銘柄、平滑度、厚さ、密度等を判別することができる。
(記録紙の流れ目)
ところで、記録紙は、製造工程において一方向に流れるように製造される。これにより記録紙には流れ目と称される記録紙を構成する繊維の配向が生じている。この繊維の配向は記録紙の製造工程において記録紙が流れる方向に沿うように形成されている。この流れ目によって記録紙の表面を形成する微小平面(微小凹凸)において繊維の傾きが生じるため、照射される光と記録紙において正反射した光とを含む面(以下「入射面」という。)以外の位置においても表面拡散反射光及び内部拡散反射光が検出される。
本実施形態では、入射面の位置における反射光の光量を測定することに加えて、入射面以外の位置における反射光の光量を測定することにより、記録紙の種類を詳細に判別することができる。即ち、流れ目の程度の違いに基づき、記録紙の種類を詳細に判別することができる。以下、図2及び図3に基づき具体的に説明する。
図2は、記録紙の流れ目に沿って光を照射した場合の反射光の説明図であり、図2(a)は斜視図、図2(b)は記録紙の流れ目に沿った面(YZ平面)における断面図、図2(c)は記録紙の流れ目に垂直な面(XZ平面)における断面図である。図2における記録紙は、流れ目による凹凸の配向性が100%のものを仮定したものであり、流れ目はY軸方向に沿ったものである。
図2に示されるように、記録紙1の流れ目に沿った方向より光11を照射した場合、即ち、記録紙1の流れ目と照射された光11の光路とが同一平面にある場合、言い換えるならば、照射された光11の光路がYZ平面と平行な面に存在している場合、YZ平面においては、記録紙1の表面は平滑な平面とみなすことができる。このため、照射された光11の大部分は記録紙1の表面で正反射され表面正反射光11aとなる。拡散反射光としては、記録紙1の内部において拡散反射された内部拡散反射光11bが生じる。一方、XZ平面においては、表面正反射光11a、内部拡散反射光11bに加えて、表面拡散反射光11cが発生する。これは照射された光に対して記録紙1の平面が傾斜を有するためである。したがって、YZ平面とXZ平面とでは異なる反射特性が得られることで独立したパラメータが増加するため、これらの反射特性に基づき記録紙1の種類を判別することで、記録紙1の種類の判別の精度を向上させることができる。
図3は記録紙の流れ目に垂直に光を照射した場合の反射光の説明図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は記録紙の流れ目に沿った面(YZ平面)における断面図、図3(c)は記録紙の流れ目に垂直な面(XZ平面)における断面図である。図3における記録紙は、流れ目による凹凸の配向性が100%のものを仮定したものであり、流れ目はY軸方向に沿ったものである。
図3に示されるように、記録紙1の流れ目に対し垂直方向より光12を照射した場合、即ち、記録紙1に照射される光12の光路がXZ平面と平行な面に存在している場合、記録紙1の表面は凹凸のある斜面とみなすことができる。このため、照射された光12の大部分は記録紙1の表面で拡散反射され正反射されることはない。よって、YZ平面及びXZ平面においては、いずれも拡散反射光として記録紙1の内部において拡散反射された内部拡散反射光12bと、表面拡散反射光12cとが生じるが、YZ平面とXZ平面とではこれらの拡散反射光の光量が異なる。したがって、YZ平面とXZ平面とでは異なる反射特性が得られることで独立したパラメータが増加するため、これらの反射特性に基づき記録紙1の種類を判別することで、記録紙1の種類の判別の精度を向上させることができる。
以上、記録紙1の流れ目に沿って照射された光と記録紙1の流れ目に垂直に照射された光とでは、表面正反射光、表面拡散反射光及び内部拡散反射光の光量の割合が異なる。
上記は、記録紙の流れ目の配向性が100%である場合を想定したものであるが、実際の記録紙においては、流れ目の配向性の程度等は製造工程、製造条件等により異なる。しかしながら、このような記録紙における特質に基づいて、記録紙に入射した光のYZ平面及びXZ平面における反射光の光量を測定することにより、記録紙の種類を詳細に判別することができ、記録紙の判別の精度を向上させることができる。
(光学センサ)
図4は、第1の実施形態の光学センサの側面図である。図5は、第1の実施形態の光学センサの上面図であり、図4における光学センサを+Z軸方向から見たときのXY平面を示している。
図4に示されるように、光学センサは、光照射系100と、第1の光検出系110と、第2の光検出系120と、第3の光検出系130とを有する。光照射系100、第1の光検出系110、第2の光検出系120及び第3の光検出系130は、暗箱180に収納されている。また、光照射系100、第1の光検出系110、第2の光検出系120及び第3の光検出系130は、制御部190に接続されている。
記録紙1は、表面がXY平面に平行となるように設置されており、光学センサは、記録紙1に対し、+Z側に設置されている。
光照射系100は、光照射系100より照射された光の光路が記録紙1の表面の法線方向に対し角度φ0となるように設置されている。光照射系100は、光源101と、コリメートレンズ102とを有する。
光源101は、複数の発光部を有している。各々の発光部は、同一基板上に形成された垂直共振器型の面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)とすることができる。即ち、光源101は、面発光レーザアレイ(VCSELアレイ)を含むものである。尚、光源101は、面発光レーザアレイ以外であってもよく、例えばLED、白色光であってもよい。
図6は、面発光レーザアレイの説明図である。図6に示されるように、面発光レーザアレイ200は、面発光レーザにより構成される発光部201と、各々の発光部201に接続される配線202と、各々の配線202に接続される電極パッド203とを有する。図6には、一例として、9個の発光部201が2次元的に配列されているものを示している。光源101がVCSELのような複数の発光部201を有するものである場合、拡散反射を起こす記録紙に可干渉距離の長い半導体レーザ光を照射した際に特有のスペックル・パターンによるセンサ出力のばらつきを低減することができる。
光照射系100は、記録紙1に対してS偏光の光を照射するように形成されている。尚、光源101として、LED、白色光等の無偏光の光源を用いる場合には、光源101から発せられた光をS偏光の光とするための偏光フィルタを設置し、偏光フィルタを透過させることによりS偏光の光とすることができる。尚、S偏光の光に代えて、P偏光の光を記録紙1に対して照射してもよい。
コリメートレンズ102は、光源101から照射された光の光路上に設置され、この光を略平行光とするためのものである。コリメートレンズ102により略平行光となった光は、暗箱180に設けられている開口部181より記録紙1に照射される。尚、光が記録紙1に照射される領域を照射領域と称し、照射領域の中心位置を照明中心Oと称し、コリメートレンズ102を介した光を照射光と称することがある。
第1の光検出系110は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面正反射光を検出するためのものであり、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器111を有する。第1の光検出系110は、X軸方向において、照明中心Oの+X側に設置されている。
第2の光検出系120は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を検出するものである。第2の光検出系120は、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器121と、光検出器121の前段に設けられた偏光フィルタ122とを有する。第2の光検出系120は、照明中心Oにおいて記録紙1の表面に対する角度φ1が90度となる方向に設置されている。偏光フィルタ122は、P偏光の光を透過し、S偏光の光を遮光する偏光フィルタである。尚、偏光フィルタ122に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いてもよい。
偏光フィルタ122には、光照射系100より記録紙1に照射された光のうち、表面拡散反射光、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光が入射する。ここで、拡散反射光の偏光方向は照射光の偏光方向と同じS偏光であるため、拡散反射光は偏光フィルタ122で遮光される。これに対し、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光の偏光方向は照射光の偏光方向に対して回転しているため、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光に含まれるP偏光成分は、偏光フィルタ122を透過する。即ち、光検出器121では、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光に含まれるP偏光成分のみが検出される。
第3の光検出系130は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面拡散反射光、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を検出するものであり、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器131を有する。第3の光検出系130は、図5に示されるように、照明中心Oにおいて光照射系100より照射される光の光路に対する角度θ1が、XY平面において90度となる方向に設置されている。尚、第3の光検出系130は、光照射系100から照射された光の入射面以外の位置に設けられていればよく、角度θ1は90度以外の角度であってもよい。
暗箱180は、金属製の箱部材、例えばアルミニウム製の箱部材であり、外乱光及び迷光の影響を低減するため、表面に黒アルマイト処理が施されている。また、図4に示されるように、暗箱180は、記録紙1の存在している面に、記録紙1に光を照射するための開口部181が設けられている。このように光照射系100、第1の光検出系110、第2の光検出系120及び第3の光検出系130が暗箱180と記録紙1により囲まれており、外光等が外部より入射することがほとんどないため、正確な測定を行うことができる。尚、暗箱180は、樹脂製であってもよく、材質は特に限定されない。
本実施形態では、光照射系100の光源101の中心と、照明中心Oと、第1の光検出系110の光検出器111の中心と、第2の光検出系120の光検出器121の中心及び偏光フィルタ122の中心とは、同一平面に存在するように設置されている。
また、第1の光検出系110の光検出器111、第2の光検出系120の光検出器121及び第3の光検出系130の光検出器131は、各々受光した光量に対応する電気信号(光電変換信号)を制御部190に出力する。本実施形態では、光照射系100からの光を記録紙1に照射した際、光検出器111、光検出器121及び光検出器131の出力信号の信号レベルを、各々、「S01」、「S02」及び「S03」と称する。尚、制御部190に出力する出力信号は、所定の時間(以下「サンプリング時間」という。)の電気信号の平均値であってもよい。
制御部190は、光照射系100からの光を記録紙1に照射した際の光検出器111の出力信号の信号レベルS01、光検出器121の出力信号の信号レベルS02及び光検出器131の出力信号の信号レベルS03に基づいて記録紙1の種類を判別する。
具体的には、まず、カラープリンタ等の画像形成装置において使用される複数の種類の記録紙について、調整工程等の出荷前に行われる工程で予め各々の記録紙における信号レベルS01、S02及びS03を計測しておく。続いて、信号レベルS01、S02、S03に基づき、誤差範囲を含めた記録紙における信号レベルS01、S02、S03の出力の範囲と、記録紙の種類との対応関係を示す「記録紙判別テーブル」を作成する。記録紙判別テーブルは、画像形成装置を出荷する前に、制御部190又は画像形成装置内に記憶されている。
これにより、画像形成装置により記録紙に印刷等を行う場合には、本実施形態の光学センサにより信号レベルS01、S02、S03を測定し、この信号レベルに基づき、記録紙判別テーブルより、記録紙の種類を判別する。この判別は、画像形成装置内の調整装置等又は制御部190において行われる。尚、画像形成装置については後述する。
図7は、記録紙の種類と光検出系の出力との関係図である。図7には、各々の記録紙(例えば国内で販売されている30銘柄の記録紙)に対応する信号レベルS01と、信号レベルS02の信号レベルS03に対する割合(以下「信号レベルS02/S03」という。)との範囲が示されている。この記録紙判別テーブルに基づき、信号レベルS01及び信号レベルS02/S03が含まれる範囲より、記録紙の銘柄を判別することができる。
例えば、ある記録紙において信号レベルS01及び信号レベルS02/S03に基づく位置が点aである場合、点aは範囲301内のみに存在しており、記録紙は銘柄Dであると判別される。尚、範囲301は、銘柄DのS01及びS02/S03による出力の範囲を示している。
また、例えばある記録紙において信号レベルS01及び信号レベルS02/S03に基づく位置が点bである場合、点bはいずれの範囲にも含まれていない。このため、記録紙は点bに最も近い範囲302の銘柄Cであると判別される。尚、範囲302は、銘柄CのS01及びS02/S03による出力の範囲を示している。
また、例えばある記録紙において信号レベルS01及び信号レベルS02/S03に基づく位置が点cである場合、点cは範囲303内及び範囲304内のいずれにも存在している。このため、記録紙は銘柄A又は銘柄Bであると考えられるが、どちらであるかは判別できない。ここで、例えば銘柄Aでの平均値と計測値との差及び銘柄Bでの平均値と計測値との差を演算し、その演算結果が小さいほうの銘柄であると判別される。また、銘柄Aであると仮定して計測値を含めてばらつきを再計算すると共に、銘柄Bであると仮定して計測値を含めてばらつきを再計算し、再計算されたばらつきが小さいほうの銘柄を選択してもよい。尚、範囲303は、銘柄AのS01及びS02/S03による出力の範囲を示している。また、範囲304は、銘柄BのS01及びS02/S03による出力の範囲を示している。
尚、信号レベルS01と信号レベルS02/S03との関係を示す記録紙判別テーブルにより記録紙の銘柄を判別する方法を例に挙げて説明したが、記録紙判別テーブルはこれに限定されない。記録紙判別テーブルとしては、信号レベルS01、S02、S03の関係が3次元空間上で示されたものであってもよい。この場合においても、上記の方法と同様に、記録紙判別テーブルに基づき、信号レベルS01、S02、S03が含まれる範囲より、記録紙の銘柄を判別することができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態の光学センサは、第1の実施形態の光学センサの構成に加えて、入射面以外の位置に設けられ、記録紙において拡散反射された光を検出する、照射光と異なる偏光方向の光を透過する光学素子を有する第4の光検出系を備えるものである。
図8は、第2の実施形態の光学センサの側面図である。図9は、第2の実施形態の光学センサの上面図であり、図8における光学センサを+Z軸方向から見たときのXY平面を示している。
図8に示されるように、光学センサは、光照射系100と、第1の光検出系110と、第2の光検出系120と、第3の光検出系130と、第4の光検出系140とを有する。光照射系100、第1の光検出系110、第2の光検出系120及び第3の光検出系130は、第1の実施形態と同様の構成とすることができる。
第4の光検出系140は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を検出するものである。第4の光検出系140は、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器141と、光検出器141の前段に設けられた偏光フィルタ142とを有する。第4の光検出系140は、図9に示されるように、照明中心Oにおいて光照射系100より照射される光の光路に対する角度θ2が、XY平面において90度となる方向に設置されている。尚、第4の光検出系140は、光照射系100から照射された光の入射面以外の位置に設けられていればよく、角度θ2は90度以外の角度であってもよい。偏光フィルタ142は、P偏光の光を透過し、S偏光の光を遮光する偏光フィルタである。尚、偏光フィルタ142に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いてもよい。
偏光フィルタ142には、光照射系100より記録紙1に照射された光のうち、表面拡散反射光、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光が入射する。ここで、拡散反射光の偏光方向は照射光の偏光方向と同じS偏光であるため、拡散反射光は偏光フィルタ142で遮光される。これに対し、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光の偏光方向は照射光の偏光方向に対して回転しているため、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光に含まれるP偏光成分は、偏光フィルタ142を透過する。即ち、光検出器141では、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光に含まれるP偏光成分のみが検出される。
本実施形態では、第2の光検出系120の光検出器121の中心及び偏光フィルタ122の中心と、第3の光検出系130の光検出器131の中心と、第4の光検出系140の光検出器141の中心及び偏光フィルタ142の中心と、照明中心Oとは、同一平面に存在するように設置されている。
また、図2及び図3を用いて説明したように、記録紙1に照射された光の光路と垂直面内(図2のXZ平面内及び図3のYZ平面内)で検出される光は、偏光方向が変化した内部拡散反射の成分及び表面拡散反射の成分を有する。このため、偏光フィルタ142を追加することにより、流れ目による偏光方向の変化の影響を第1の実施形態よりも詳細に検出することができる。その結果、第1の実施形態よりも記録紙の種類を判別する精度を向上させることができる。
制御部190は、光照射系100からの光を記録紙1に照射した際の光検出器111、光検出器121、光検出器131及び光検出器141の出力信号の信号レベルS01、S02、S03、S04に基づいて、記録紙1の種類を判別する。
記録紙の種類の判別方法としては、第1の実施形態と同様、例えば出力信号の信号レベルS01、S02、S03、S04から4次元空間上で記録紙判別テーブルに記録されている範囲と最も近いものから記録紙の種類を判別することができる。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態の光学センサは、第2の実施形態の光学センサの構成における第3の光検出系130及び第4の光検出系140が、照明中心Oにおいて記録紙1の表面に対する角度φ2、φ3が、XZ平面において90度ではない方向に設置されているものである。
図10は、第3の実施形態の光学センサの側面図である。図11は、第3の実施形態の光学センサの上面図であり、図10における光学センサを+Z軸方向から見たときのXY平面を示している。
図10に示されるように、光学センサは、第3の光検出系130の光検出器131の中心と、第4の光検出系140の光検出器141の中心及び偏光フィルタ142の中心と、照明中心Oとが、同一平面に存在するように設置されている。
第3の光検出系130は、照明中心Oにおいて記録紙1の表面に対する角度φ2が、XZ平面において90度ではない方向に設置されている。第4の光検出系140は、照明中心Oにおいて記録紙1の表面に対する角度φ3が、XZ平面において90度ではない方向に設置されている。尚、角度φ2及び角度φ3は、同じ角度であってもよく、異なる角度であってもよく、例えばφ2=φ3=45度とすることができる。
本実施形態では、記録紙の種類に応じて角度φ2及び角度φ3を選択することにより、記録紙の種類を判別する精度を向上させることができる。
〔第4の実施形態〕
第4の実施形態の光学センサは、第1の実施形態から第3の実施形態のいずれかの光学センサの構成に加えて、入射面内に第5の光検出系と第6の光検出系とを更に備えるものである。以下では、第2の実施形態の光学センサの構成に加えて、入射面内に第5の光検出系と第6の光検出系とを更に備える光学センサを例に挙げて説明する。
図12は、第4の実施形態の光学センサの側面図である。図13は、第4の実施形態の光学センサの上面図であり、図12における光学センサを+Z軸方向から見たときのXY平面を示している。
図12に示されるように、光学センサは、光照射系100と、第1の光検出系110と、第2の光検出系120と、第3の光検出系130と、第4の光検出系140と、第5の光検出系150と、第6の光検出系160とを有する。光照射系100、第1の光検出系110、第2の光検出系120、第3の光検出系130及び第4の光検出系140は、第2の実施形態と同様の構成とすることができる。
第5の光検出系150は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面拡散反射光、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を検出するものであり、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器151を有する。第5の光検出系150は、入射面内であって、照明中心Oにおいて記録紙1の表面に対する角度φ4が、XZ平面において例えば120度となる方向に設置されている。
第6の光検出系160は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を検出するものである。第6の光検出系160は、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器161と、光検出器161の前段に設けられた偏光フィルタ162とを有する。第6の光検出系160は、入射面内であって、し照明中心Oにおいて記録紙1の表面に対する角度φ5が、XZ平面において例えば120度となる方向に設置されている。偏光フィルタ162は、P偏光の光を透過し、S偏光の光を遮光する偏光フィルタである。尚、偏光フィルタ162に代えて、同等の機能を有する偏光ビームスプリッタを用いてもよい。
尚、第5の光検出系150及び第6の光検出系160は、入射面内に設けられていればよく、角度φ4及び角度φ5は特に限定されない。
本実施形態では、互いに異なる方向に反射された光をそれぞれ検出する複数の光検出系を設け、各々の光検出系により検出される光に基づいて、記録紙を判別する。これにより、外乱光や迷光等があっても正確な判別が可能である。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態の光学センサは、第2の実施形態から第4の実施形態のいずれかの光学センサの構成において、第3の光検出系130の光検出器131及び第4の光検出系140の光検出器141が照明中心Oから等しい距離に配置されているものである。以下では、第2の実施形態の光学センサの構成において、第3の光検出系130の光検出器131及び第4の光検出系140の光検出器141が照明中心Oから等しい距離に配置されている光学センサを例に挙げて説明する。
図14は、第5の実施形態の光学センサの側面図である。図15は、第5の実施形態の光学センサの上面図であり、図14における光学センサを+Z軸方向から見たときのXY平面を示している。
図14に示されるように、光学センサは、光照射系100と、第1の光検出系110と、第2の光検出系120と、第3の光検出系130と、第4の光検出系140とを有する。光照射系100、第1の光検出系110、第2の光検出系120及び第3の光検出系130は、第2の実施形態と同様の構成とすることができる。第4の光検出系140は、光照射系100より記録紙1に照射された光の表面拡散反射光、表面多重拡散反射光及び内部拡散反射光を検出するものであり、フォトダイオード等の受光素子により構成される光検出器141を有する。
図15に示されるように、第3の光検出系130の光検出器131と照明中心Oとの距離L51と、第4の光検出系140の光検出器141と照明中心Oとの距離L52との距離が等しくなるように配置されている。これにより、判別する対象の記録紙1にたわみ等が存在し、光検出器131及び光検出器141で検出された光に差が生じた場合であっても、これらの光検出器の信号を平均化することにより、たわみ等によるノイズの影響を低減することができる。
尚、図14及び図15に示されるように、入射面以外の位置に、光検出器171と偏光フィルタ172とを有する第7の光検出系170が設置されていてもよい。
〔第6の実施形態〕
第6の実施形態では、第1の実施形態から第5の実施形態の光学センサのいずれかを有する画像形成装置について説明する。本実施形態では、画像形成装置がカラープリンタ2000である場合を例に挙げて説明する。図16は、第6の実施形態のカラープリンタの概略構成図である。
カラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタである。
カラープリンタ2000は、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電装置(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、転写ローラ2042、定着装置2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、光学センサ2245、上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090等を備えている。
通信制御装置2080は、ネットワーク等を介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置2090は、CPU、ROM、RAM、増幅回路、A/D変換回路等を有する。ROMには、CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及びプログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されている。RAMは、作業用のメモリである。A/D変換回路は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、プリンタ制御装置2090は、上位装置からの要求に応じて各部を制御すると共に、上位装置からの画像情報を光走査装置2010に送る。尚、図16ではプリンタ制御装置2090は、光学センサ2245の外部に設置する例を示したが、光学センサ2245自身がプリンタ制御装置2090を備えていてもよい。
感光体ドラム2030a、クリーニングユニット2031a、帯電装置2032a、現像ローラ2033a及びトナーカートリッジ2034aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーションを構成する。以下では、便宜上、「Kステーション」とも称する。
感光体ドラム2030b、クリーニングユニット2031b、帯電装置2032b、現像ローラ2033b及びトナーカートリッジ2034bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーションを構成する。以下では、便宜上、「Cステーション」とも称する。
感光体ドラム2030c、クリーニングユニット2031c、帯電装置2032c、現像ローラ2033c及びトナーカートリッジ2034cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーションを構成する。以下では、便宜上、「Mステーション」とも称する。
感光体ドラム2030d、クリーニングユニット2031d、帯電装置2032d、現像ローラ2033d及びトナーカートリッジ2034dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーションを構成する。以下では、便宜上、「Yステーション」とも称する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。即ち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。各感光体ドラムは、回転機構等により、図16における面内で矢印方向に回転する。
各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、プリンタ制御装置2090からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)に基づいて色毎に変調された光で、対応する帯電された感光体ドラムの表面をそれぞれ走査する。これにより、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。
トナーカートリッジ2034aにはブラックトナーが格納されており、ブラックトナーは現像ローラ2033aに供給される。トナーカートリッジ2034bにはシアントナーが格納されており、シアントナーは現像ローラ2033bに供給される。トナーカートリッジ2034cにはマゼンタトナーが格納されており、マゼンタトナーは現像ローラ2033cに供給される。トナーカートリッジ2034dにはイエロートナーが格納されており、イエロートナーは現像ローラ2033dに供給される。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、感光体ドラムの表面における光が照射された部分にだけ移行し、付着する。即ち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。トナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされて多色のカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が設置されており、給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040と転写ローラ2042との間隙に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
定着装置2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙の表面に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次積み重ねられる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
光学センサ2245は、給紙トレイ2060内に収容されている記録紙の種類を判別するために用いられる。具体的には、カラープリンタ2000の内部で記録紙の種類の判別を行う場合には、光学センサ2245により得られた数値等の情報に基づき、プリンタ制御装置2090等において記録紙の種類を判別する。よって、プリンタ制御装置2090は、画像形成条件を調整する調整装置としても機能する。
光学センサ2245は、前述した本実施形態における光学センサである。本実施形態の画像形成装置は、前述した本実施形態における光学センサを搭載しているため、記録紙の判別を高い精度で行うことができる。
また、カラープリンタ2000が対応可能な複数銘柄の記録紙に関して、予め記録紙の銘柄毎に各ステーションでの最適な現像条件及び転写条件を決定し、決定結果を「現像・転写テーブル」としてプリンタ制御装置2090のROMに格納している。上記の最適な現像条件及び転写条件の決定は、例えば調整工程等の出荷前工程に行うことができる。
プリンタ制御装置2090は、カラープリンタ2000の電源が入れられたとき、給紙トレイ2060に記録紙が供給されたとき等に、記録紙の種類を判別する処理(以下「紙種判別処理」ともいう。)を行う。プリンタ制御装置2090によって行われる紙種判別処理について以下に説明する。
(1)光学センサ2245の複数の発光部を同時に点灯させる。
(2)第1の光検出系110の光検出器111、第2の光検出系120の光検出器121、第3の光検出系130の光検出器131の出力信号から信号レベルS01、S02及びS03を求める。
(3)記録紙判別テーブルを参照し、得られた信号レベルS01、S02及びS03から記録紙の銘柄を判別する。
(4)判別された記録紙の銘柄をRAMに保存し、紙種判別処理を終了する。
プリンタ制御装置2090は、ユーザからの印刷ジョブ要求を受け取ると、RAMに保存されている記録紙の銘柄を読み出し、記録紙の銘柄に最適な現像条件及び転写条件を現像・転写テーブルから求める。
プリンタ制御装置2090は、最適な現像条件及び転写条件に応じて各ステーションの現像装置及び転写装置を制御する。例えば、転写電圧やトナー量を制御する。これにより、高い品質の画像が記録紙に形成される。
尚、上記の各実施形態において、記録紙は記録媒体の一例である。S偏光は第1の偏光方向の一例であり、P偏光は第1の偏光方向と直交する第2の偏光方向の一例である。
以上、光学センサ及び画像形成装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
上記の実施形態では、光が照射される記録媒体が記録紙である場合を例に挙げて説明したが、記録媒体はこれに限定されず、例えば樹脂製フィルム、布、皮膚等であってもよい。
また、上記の実施形態では、光源101が9個の発光部201を有する場合を例に挙げて説明したが、発光部201の数はこれに限定されない。
また、上記の実施形態において、各々の光検出器の前方に集光レンズが設けられてもよい。各々の光検出器の前方に集光レンズを設けることにより、信号レベルの計測ばらつきを低減することができる。反射光量に基づいて記録紙の種類を判別する光学センサにとって、測定の再現性は重要である。光学センサは、測定の際に測定面と記録紙の表面とが同一平面にあることを前提に設置されている。しかしながら、記録紙は、たわみや振動等により、測定面に対し表面が傾斜又は浮き上がってしまい、記録紙の表面が測定面と同一平面にならないことがある。記録紙の表面が測定面と同一平面でない場合、反射光の強度分布が変化し、光検出器により検出される光量が変化するため、詳細な判別を安定して行うことが困難となる。そこで、各々の光検出器の前方に集光レンズを設置すると、反射光の強度分布が変化した場合であっても、光検出器により検出される光の光量を安定化させることができる。
また、S偏光の正反射光の光量及びP偏光の正反射光の光量と、記録紙の平滑度、厚さ及び坪量との関係を予め求め、データベースとしてプリンタ制御装置2090のROMに格納しておいてもよい。この場合、ROMに格納されたデータベースを参照して光学センサの出力に基づいて記録紙の平滑度、厚さ及び坪量を判別し、判別された平滑度、厚さ及び坪量に応じて画像形成条件を調整してもよい。
また、上記の実施形態では、給紙トレイ2060が1つの場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、給紙トレイ2060は複数であってもよい。給紙トレイ2060が複数である場合には、各々の給紙トレイ2060に光学センサ2245を設けてもよい。
また、上記の実施形態において、記録紙の搬送中に記録紙の種類を判別してもよい。記録紙の搬送中に記録紙の種類を判別する場合、搬送路の近傍に光学センサ2245を設置してもよく、例えば給紙コロ2054と転写ローラ2042との間の搬送路の近傍に光学センサ2245を設置してもよい。
また、上記の実施形態において、記録紙を給紙トレイ2060に供給する前に記録紙の種類を判別してもよい。記録紙を給紙トレイ2060に供給する前に記録紙の種類を判別する場合、カラープリンタ2000の外部に光学センサ2245を設置してもよく、例えばカラープリンタ2000の外装の上面に光学センサ2245が据え置きされていてもよい。また、光学センサ2245が手で持ちやすい形状に形成され、記録紙の種類を判別する際にカラープリンタ2000の外装の上面から取り外し可能となっていてもよい。
また、上記の実施形態では、画像形成装置がカラープリンタ2000である場合を例に挙げて説明したが、画像形成装置はこれに限定されず、例えばモノクロ画像を形成するレーザプリンタであってもよい。また、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機であってもよい。
また、上記の実施形態では、画像形成装置が4つの感光体ドラムを有する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。画像形成装置は、例えば3つ以下の感光体ドラムを有するものであってもよく、5つ以上の感光体ドラムを有するものであってもよい。
また、上記の実施形態では、トナー像が感光体ドラムから転写ベルト2040を介して記録紙に転写される画像形成装置を例に挙げて説明したが、これに限定されず、トナー像が感光体ドラムから記録紙に直接転写される画像形成装置であってもよい。また、光学センサは、記録紙にインクを吹き付けて画像を形成する画像形成装置にも適用することができる。
1 記録紙
100 光照射系
101 光源
102 コリメートレンズ
110 第1の光検出系
111 光検出器
120 第2の光検出系
121 光検出器
122 偏光フィルタ
130 第3の光検出系
131 光検出器
140 第4の光検出系
141 光検出器
142 偏光フィルタ
150 第5の光検出系
151 光検出器
160 第6の光検出系
161 光検出器
162 偏光フィルタ
170 第7の光検出系
171 光検出器
172 偏光フィルタ
180 暗箱
181 開口部
190 制御部
200 面発光レーザアレイ
201 発光部
202 配線
203 電極パッド
2000 カラープリンタ
特開2012−127937号公報 特開2013−053932号公報 特開2012−208103号公報

Claims (10)

  1. 第1の偏光方向の直線偏光の光を、記録媒体に照射する光照射系と、
    前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において正反射された光を検出する第1の光検出系と、
    前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する光検出系であって、前記第1の偏光方向に直交する第2の偏光方向の光を透過する光学素子を有する第2の光検出系と、
    前記光照射系から照射された光の入射面以外の位置に設けられ、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する第3の光検出系と、
    を備えることを特徴とする光学センサ。
  2. 前記光照射系は、前記記録媒体の表面に向けて、前記表面の法線方向に対して傾斜した方向から光を照射することを特徴とする請求項1に記載の光学センサ。
  3. 前記第2の光検出系は、前記記録媒体の表面の法線方向に拡散反射された光を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学センサ。
  4. 前記第1の光検出系、前記第2の光検出系及び前記第3の光検出系により検出される光に基づいて、前記記録媒体を判別する制御部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学センサ。
  5. 前記光照射系から照射された光の入射面以外の位置に設けられ、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する光検出系であって、前記第2の偏光方向の光を透過する光学素子を有する第4の光検出系を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の光検出系、前記第2の光検出系、前記第3の光検出系及び前記第4の光検出系により検出される光に基づいて、前記記録媒体を判別することを特徴とする請求項4に記載の光学センサ。
  6. 前記光照射系から照射された光の入射面に設けられ、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する第5の光検出系を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の光検出系、前記第2の光検出系、前記第3の光検出系、前記第4の光検出系及び前記第5の光検出系により検出される光に基づいて、前記記録媒体を判別することを特徴とする請求項5に記載の光学センサ。
  7. 前記光照射系から照射された光の入射面に設けられ、前記光照射系より照射された光のうち、前記記録媒体において拡散反射された光を検出する光検出系であって、前記第2の偏光方向の光を透過する光学素子を有する第6の光検出系を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の光検出系、前記第2の光検出系、前記第3の光検出系、前記第4の光検出系、前記第5の光検出系及び前記第6の光検出系により検出される光に基づいて、前記記録媒体を判別することを特徴とする請求項6に記載の光学センサ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学センサを備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記光学センサの出力に基づいて、前記記録媒体に画像を形成する条件を調整する調整装置を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記調整装置は、前記光学センサの出力に基づいて、前記記録媒体を判別し、判別された結果に応じて、前記記録媒体に画像を形成する条件を調整することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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