JP6408367B2 - 風圧対策テント - Google Patents

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Description

本発明は、竜巻や突風などによる強風発生時に、その風圧によりテントが全体的に飛散したり、大きく破損したりしないようにするための風圧対策テントに関するものである。
上記風圧対策テントには、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、風圧対策テントは、地面など固定側に設置される基台と、この基台に取り付けられ、膜材を所定形状に展開させた状態でこの膜材を支持する支持材と、上記支持材に膜材を係脱可能に弾性的に係止させて上記支持材に膜材を取り付けるフックとを備えている。
上記テントは、通常、バザーや運動会等のために設置される。一方、このテントの設置状態において、竜巻や突風などにより強風が発生し、この強風による風圧が上記膜材に負荷された場合には、この膜材を介し上記風圧が上記フックに与えられる。そして、上記風圧が所定値以上になると、このフックが弾性変形することにより、このフックと共に膜材が上記支持材から離脱させられる。
このため、強風発生時に、上記したようにフックと共に膜材が支持材から離脱させられると、地面側に設置された基台と、この基台に取り付けられた支持材とは、上記強風による風圧が膜材を介し与えられることは防止されて、元の状態のままに残される。よって、強風発生時の風圧により上記テントが全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは防止される。
特開2002−180701号公報
ところで、上記従来技術では、上記膜材に対し張力は付与されていないことから、この膜材には弛みが発生しがちとなる。このため、この弛みによりテントの外観上の見栄えが阻害されるおそれを生じる。
また、上記従来技術では、強風発生時に支持材から膜材を離脱させるため、この膜材を支持材に係脱可能に弾性的に係止させるフックを設けている。しかし、このように膜材の離脱のためにフックを別途に設けると、このテントの部品点数が多くなって、構成が複雑になるという不都合を生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、テントの外観上の見栄えを向上させると共に、強風発生時の風圧によりテントが全体的に飛散したり、大きく破損したりすることを防止することが簡単な構成で達成できるようにすることである。
請求項1の発明は、地面など固定側2に設置される基台3と、この基台3に取り付けられ、膜材4を所定形状に展開させた状態でこの膜材4を支持する支持材5とを備えた風圧対策テントにおいて、
上記支持材5を弾性の棒状材22で構成し、弾性変形させた上記棒状材22の反発力により、上記膜材4に張力を付与するようにし、
上記棒状材22の反発力により、その長手方向の各端部22bを上記基台3側に形成した係止部19に係止させて上記基台2に上記棒状材22を取り付ける一方、上記膜材4に負荷された風圧Aにより上記棒状材22が弾性変形して上記係止部19への上記棒状材22の端部22bの係止が解除されるようにしたことを特徴とする風圧対策テントである。
請求項2の発明は、上記係止部19を凹形状とし、その内部空間31を内底部31aから開口部31bに向かうに従い横断面積が大きくなるよう形成し、この内部空間31に上記棒状材22の端部22bを遊嵌状に嵌入して上記反発力により上記内底部31aに圧接させたことを特徴とする請求項1に記載の風圧対策テントである。
請求項3の発明は、上記棒状材22の長手方向の中途部22aにおけるこの棒状材22の上記端部22bの近傍部分に、上記膜材4の外縁部を連結したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の風圧対策テントである。
請求項4の発明は、上記棒状材22の長手方向の中途部22aにおけるこの棒状材22の上記端部22bの近傍部分に、上記膜材4の外縁部を掛脱可能に掛止させて連結する掛止具25を設けたことを特徴とする請求項3に記載の風圧対策テントである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、地面など固定側に設置される基台と、この基台に取り付けられ、膜材を所定形状に展開させた状態でこの膜材を支持する支持材とを備えた風圧対策テントにおいて、
上記支持材を弾性の棒状材で構成し、弾性変形させた上記棒状材の反発力により、上記膜材に張力を付与するようにしている。
このため、上記膜材には、これに付与された張力により弛みの発生が防止される。よって、テントの外観上の見栄えが向上する。
また、上記棒状材の反発力により、その長手方向の各端部を上記基台側に形成した係止部に係止させて上記基台に上記棒状材を取り付ける一方、上記膜材に負荷された風圧により上記棒状材が弾性変形して上記係止部への上記棒状材の端部の係止が解除されるようにしている。
このため、強風発生時の風圧が上記膜材に負荷されたときには、上記係止部への上記棒状材の端部の係止が解除されて、この棒状材と共に上記膜材が上記基台から離脱させられることから、この際、上記固定側に設置された基台は、上記強風による風圧が膜材を介し与えられることは防止されて、元の状態のままに残される。よって、強風発生時の風圧により上記テントが全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは防止される。
そして、上記した強風発生時におけるテントの全体的な飛散や大きい破損の防止は、前記したように膜材に張力を付与して弛みの発生を防止するための弾性の棒状材の利用により達成される。よって、上記した強風発生時におけるテントの全体的な飛散や大きい破損の防止は、上記棒状材を利用した分、簡単な構成で達成できる。
請求項2の発明は、上記係止部を凹形状とし、その内部空間を内底部から開口部に向かうに従い横断面積が大きくなるよう形成し、この内部空間に上記棒状材の端部を遊嵌状に嵌入して上記反発力により上記内底部に圧接させている。
ここで、強風発生時の風圧が上記膜材に負荷されてこの膜材が上記棒状材を伴って煽られるとき、この棒状材は、その端部が圧接する上記係止部の内部空間の内底部をほぼ中心として回動しがちとなる。この場合、上記したように、係止部の内部空間は、内底部から開口部に向かうに従い横断面積が大きくなるよう形成されているため、上記したように回動する棒状材の端部が上記内部空間の内面に当接して回動が規制されることは抑制される。
よって、上記したように、風圧によって上記膜材が上記棒状材を伴い大きく煽られるときには、この棒状材の端部は上記内部空間の内面に邪魔されることなく大きく回動してこの内部空間から円滑に離脱させられ、つまり、上記棒状材は基台から円滑に離脱させられる。この結果、強風発生時の風圧により上記テントが全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは、より確実に防止される。
請求項3の発明は、上記棒状材の長手方向の中途部におけるこの棒状材の上記端部の近傍部分に、上記膜材の外縁部を連結している。
ここで、強風発生時の風圧が上記膜材に負荷されるとき、この膜材に生じる内部応力はこの膜材の外縁部に集中しがちとなる。このため、上記膜材に負荷される風圧は、この膜材の外縁部を通し逸早く上記棒状材の端部に伝達されてこの端部側の弾性変形が促進され、これにより、この棒状材の端部は逸早く上記係止部から離脱させられる。よって、強風発生時の風圧により上記テントが全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは、更に確実に防止される。
請求項4の発明は、上記棒状材の長手方向の中途部におけるこの棒状材の上記端部の近傍部分に、上記膜材の外縁部を掛脱可能に掛止させて連結する掛止具を設けている。
このため、上記膜材と棒状材との連結や連結解除は、上記掛止具の作用によって容易にできる。よって、その分、テントの組み立て、分解作業が容易にできる。
図4のI-I線矢視部分断面図である。 風圧対策テントの平面図である。 風圧対策テントの側面図である。 図2のIV矢視部の拡大図である。 図2のV矢視部の拡大図である。 図2のVI矢視部の拡大図である。 図2のVII−VII線矢視拡大部分断面部分破断図である。
本発明の風圧対策テントに関し、テントの外観上の見栄えを向上させると共に、強風発生時の風圧によりテントが全体的に飛散したり、大きく破損したりすることを防止することが簡単な構成で達成できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、風圧対策テントは、地面など固定側に設置される基台と、この基台に取り付けられ、膜材を所定形状に展開させた状態でこの膜材を支持する支持材とを備えている。上記支持材は弾性の棒状材で構成され、弾性変形させた上記棒状材の反発力により、上記膜材に張力が付与される。上記棒状材の反発力により、その長手方向の各端部が上記基台側に形成した係止部に係止させられて上記基台に上記棒状材が取り付けられる。一方、上記膜材に負荷された風圧により上記棒状材が弾性変形して上記係止部への上記棒状材の端部の係止が解除される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図2,3において、符号1は、風圧対策テントである。なお、説明の便宜上、
図中矢印Frの方向を前方とし、この前方に直交する水平方向を左右方向として以下説明する。
上記テント1は、屋外において、地面や建造物など固定側2に設置される基台3と、この基台3の上端部に取り付けられ、膜材4を所定の屋根形状に展開させた状態でこの膜材4を支持する支持材5とを備えている。
上記基台3は、上記固定側2上に立設されるそれぞれ左右一対の前、後部柱材9,10と、テント1の左、右各側部においてそれぞれ前、後方向に延び、前、後部柱材9,10に架設される側部梁材11,11と、左右方向に延びて上記左、右側部梁材11,11に架設される前、後部梁材12,13および中間部梁材14と、前後方向に延び、これら前、後部梁材12,13および中間部梁材14のそれぞれ長手方向の中央部に架設される中央部梁材15とを有している。
上記基台3の前、後部梁材12,13および中間部梁材14のそれぞれ長手方向の各端部はそれぞれ片持ち状に突設される。上記各端部の上面には、上記支持材5を支持するための支持体17が締結具18により取り付けられ、上記支持体17に係止部19が形成される。上記支持体17の材質は、繊維強化プラスチック(FRP)製や、ポリプロピレンなどの樹脂製が利用可能である。
上記膜材4は、ケナフ繊維等の天然繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維、もしくはガラス繊維等の無機繊維等により形成される織物や編物である基材と、この基材の表裏の各外面に被覆(コーティング)されるポリ塩化ビニル(PVC)やフッ素樹脂など熱可塑性樹脂材製の外面材(コーティング材)とを備えている。なお、上記膜材4の外面には、汚れ防止のための光触媒層等を設けていてもよいし、もしくは、上記膜材4の外面層を、この外面層における熱可塑性樹脂に光触媒粒子を含有させることにより光触媒層としてもよい。また、上記膜材4は、上記コーティングを備えない上記織物や編物のみであってもよい。
上記支持材5は、それぞれ左右方向に延びる複数本(三本)の前、後、中途部棒状材22で構成される。具体的には、各棒状材22は、断面円形のパイプであって、その自由状態では直線的に延びる形状をなし、外力が付与されることにより、弾性的に円弧状に屈曲可能とされる。また、その材質は炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、その他、ポリプロピレンなど樹脂製が利用可能である。
上記膜材4には、その前、後外縁部に沿ってそれぞれ袋縫部4aが形成され、これら各袋縫部4aに上記前、後部棒状材22のそれぞれ長手方向の中途部22aが挿入される。また、上記膜材4の前後方向の中央部には、左右方向に長く延びる他の袋縫部4bが形成され、この袋縫部4b2に上記中途部棒状材22の長手方向の中途部22aが挿入される。
上記各棒状材22の長手方向の各端部22bは、上記中途部22aの長手方向の各端部に嵌脱可能に嵌着されている。上記各棒状材22の上記端部22bの近傍部分に上記膜材4の左、右外縁部をそれぞれ掛脱可能に掛止させて連結する掛止具25が設けられる。この掛止具25は、上記各棒状材22の上記端部22bの近傍部分に一体的に突設される掛止フック25aと、上記膜材4の左、右外縁部にそれぞれ突設され、上記各掛止フック25aに掛止される掛止環25bとを有している。なお、上記各棒状材22は、上記中途部22aと各端部22bとを一体的に形成したものであってもよい。
そして、上記各袋縫部4a,4bと掛止具25とにより、上記支持材5の各棒状材22に上記膜材4が全体的に取り付けられている。
上記支持材5の各棒状材22は、上方に凸の円弧形状となるよう弾性的に屈曲させられ、この状態で、その長手方向の各端部22bがそれぞれ上記係止部19に係脱可能に係止される。
また、上記前、後部棒状材22,22のそれぞれ長手方向の中央部と前、後部梁材12,13のそれぞれ長手方向の中央部との間に、ステー28が着脱可能に介設される。これにより、テント1の平面視(図2)で、上記前、後部棒状材22,22は、前、後方に凸の円弧形状となるよう弾性的に屈曲させられる。上記ステー28は、直線的に延びる円形パイプ形状のステー本体29と、このステー本体29の各端部に嵌着され、上記基台3側と棒状材22とにそれぞれ係脱可能に係合するU字形状で樹脂製の一対の係合部30,30とを有している。
上記弾性変形させられた各棒状材22の反発力により、上記膜材4の各部に全体的に張力が付与されて弛みの発生が防止され、かつ、膜材4が所定の屋根形状に保形される。また、上記各棒状材22の反発力により、これら各棒状材22の各端部22bは、上記基台3側である支持体17に形成された係止部19に弾性的に係止されて、上記支持材5の各棒状材22が膜材4と共に上記基台3に支持される。
上記係止部19は凹形状とされ、この係止部19の側面断面視(図1)で、その内部空間31は、内底部31aから開口部31bに向かうに従い各部横断面積が漸次大きくなるよう形成される。また、上記係止部19の平面視(図4,5)で、その内部空間31は、内底部31aから開口部31bに向かっての各部幅寸法がほぼ均一となるよう形成され、かつ、上記内部空間31の各内側面は上記棒状材22の端部22b側面に近接するよう形成される。そして、上記棒状材22の端部22bは上記内部空間31に上下方向で遊嵌状に嵌入され、上記内底部31aに圧接させられてこの内部空間31に係止させられる。なお、上記係止部19の平面視で、その内部空間31が、内底部31aから開口部31bに向かうに従い各部幅寸法が漸次大きくなるようにしてもよい。
上記テント1は、通常、バザーや運動会等のために設置される。一方、このテント1の設置状態において、竜巻や突風などにより強風が発生し、この強風の風圧Aが上記膜材4に負荷された場合には、この膜材4を介し上記風圧Aが上記支持材5の各棒状材22に与えられる。この際、上記風圧Aにより上記棒状材22の屈曲半径の寸法が変動するよう弾性変形すれば、上記各棒状材22の端部22b側は、この端部22bが圧接する上記係止部19の内部空間31の内底部31aをほぼ中心として、この内部空間31内で上下に回動Bする(図1中一点鎖線)。
そして、上記棒状材22に与えられる風圧Aが所定値以上になると、上記棒状材22は、小さい屈曲半径の円弧形状となるよう弾性変形して、上記係止部19への上記棒状材22の端部22bの係止が解除され、上記棒状材22と共に膜材4は上記基台3から離脱させられる(図1中二点鎖線)。
上記構成によれば、支持材5を弾性の棒状材22で構成し、弾性変形させた上記棒状材22の反発力により、膜材4に張力を付与するようにしている。
このため、上記膜材4には、これに付与された張力により弛みの発生が防止される。よって、テント1の外観上の見栄えが向上する。
また、上記棒状材22の反発力により、その長手方向の各端部22bを上記基台3側に形成した係止部19に係止させて上記基台2に上記棒状材22を取り付ける一方、上記膜材4に負荷された風圧Aにより上記棒状材22が弾性変形して上記係止部19への上記棒状材22の端部22bの係止が解除されるようにしている。
このため、強風発生時の風圧Aが上記膜材4に負荷されたときには、上記係止部19への上記棒状材22の端部22bの係止が解除されて、この棒状材22と共に上記膜材4が上記基台3から離脱させられることから、この際、上記固定側2に設置された基台3は、上記強風による風圧が膜材4を介し与えられることは防止されて、元の状態のままに残される。よって、強風発生時の風圧Aにより上記テント1が全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは防止される。
そして、上記した強風発生時におけるテント1の全体的な飛散や大きい破損の防止は、前記したように膜材4に張力を付与して弛みの発生を防止するための弾性の棒状材22の利用により達成される。よって、上記した強風発生時におけるテント1の全体的な飛散や大きい破損の防止は、上記棒状材22を利用した分、簡単な構成で達成できる。
また、前記したように、上記係止部19を凹形状とし、その内部空間31を内底部31aから開口部31bに向かうに従い横断面積が大きくなるよう形成し、この内部空間31に上記棒状材22の端部22bを遊嵌状に嵌入して上記反発力により上記内底部31aに圧接させている。
ここで、強風発生時の風圧Aが上記膜材4に負荷されてこの膜材4が上記棒状材22を伴って煽られるとき、この棒状材22は、その端部22bが圧接する上記係止部19の内部空間31の内底部31aをほぼ中心として上下方向に回動B(図1)しがちとなる。この場合、上記したように、係止部19の内部空間31は、その側面断面視(図1)で、内底部31aから開口部31bに向かうに従い横断面積が大きくなるよう形成されているため、上記したように回動Bする棒状材22の端部22bが上記内部空間31の内面に当接して回動Bが規制されることは抑制される。
よって、上記したように、風圧Aによって上記膜材4が上記棒状材22を伴い大きく煽られるときには、この棒状材22の端部22bは上記内部空間31の内面に邪魔されることなく大きく回動Bしてこの内部空間31から円滑に離脱させられ、つまり、上記棒状材22は基台3から円滑に離脱させられる。この結果、強風発生時の風圧Aにより上記テント1が全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは、より確実に防止される。
一方、前記したように、係止部19の内部空間31は、その平面視(図4,5)で、内底部31aから開口部31bに向かっての各部幅寸法がほぼ均一となるよう形成され、かつ、上記内部空間31の各内側面は上記棒状材22の端部22b側面にに近接させられている。また、前記したように棒状材22の端部22bは上記内部空間31の内底部31aに圧接させられていて、この内底部31aからの反力は上記棒状材22の軸方向に与えられる。
このため、上記棒状材22の端部22bは、上記内部空間31に対し水平方向でがたつくことが防止される。
よって、強風発生時の風圧Aが上記膜材4の面方向に負荷されて、上記基台3に対し上記膜材4がその面方向(水平方向)に上記棒状材22を伴い移動しようとしても、この棒状材22が上記内部空間31内で移動しようとすることは抑制され、膜材4は棒状材22と共に上記基台3に対し所定位置に保持される。
つまり、上記風圧Aが膜材4の厚さ方向に負荷されることに比べ、上記風圧Aが上記膜材4の面方向に負荷されるときには、この膜材4に付与される外力は小さくなりがちである。そこで、この場合には、基台3から膜材4が棒状材22と共に離脱しないようにして、テント1を全体的に所定形状に保持することとされている。
また、前記したように、棒状材22の長手方向の中途部22aにおけるこの棒状材22の上記端部22bの近傍部分に、膜材4の外縁部を連結している。
ここで、強風発生時の風圧Aが上記膜材4に負荷されるとき、この膜材4に生じる内部応力はこの膜材4の外縁部に集中しがちとなる。このため、上記膜材4に負荷される風圧Aは、この膜材4の外縁部を通し逸早く上記棒状材22の端部22bに伝達されてこの端部22b側の弾性変形が促進され、これにより、この棒状材22の端部22bは逸早く上記係止部19の内部空間31から離脱させられる。よって、強風発生時の風圧Aにより上記テント1が全体的に飛散したり、大きく破損したりすることは、更に確実に防止される。
また、前記したように、棒状材22の長手方向の中途部22aにおけるこの棒状材22の端部22bの近傍部分に、膜材4の外縁部を掛脱可能に掛止させて連結する掛止具25を設けている。
このため、上記膜材4と棒状材22との連結や連結解除は、上記掛止具25の作用によって容易にできる。よって、その分、テント1の組み立て、分解作業が容易にできる。
1 テント
2 固定側
3 基台
4 膜材
4a 袋縫部
4b 袋縫部
5 支持材
17 支持体
18 締結具
19 係止部
22 棒状材
22a 中途部
22b 端部
25 掛止具
25a 掛止フック
25b 掛止環
28 ステー
31 内部空間
31a 内底部
31b 開口部
A 風圧
B 回動

Claims (4)

  1. 地面など固定側に設置される基台と、この基台に取り付けられ、膜材を所定形状に展開させた状態でこの膜材を支持する支持材とを備えた風圧対策テントにおいて、
    上記支持材を弾性の棒状材で構成し、弾性変形させた上記棒状材の反発力により、上記膜材に張力を付与するようにし、
    上記棒状材の反発力により、その長手方向の各端部を上記基台側に形成した係止部に係止させて上記基台に上記棒状材を取り付ける一方、上記膜材に負荷された風圧により上記棒状材が弾性変形して上記係止部への上記棒状材の端部の係止が解除されるようにしたことを特徴とする風圧対策テント。
  2. 上記係止部を凹形状とし、その内部空間を内底部から開口部に向かうに従い横断面積が大きくなるよう形成し、この内部空間に上記棒状材の端部を遊嵌状に嵌入して上記反発力により上記内底部に圧接させたことを特徴とする請求項1に記載の風圧対策テント。
  3. 上記棒状材の長手方向の中途部におけるこの棒状材の上記端部の近傍部分に、上記膜材の外縁部を連結したことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の風圧対策テント。
  4. 上記棒状材の長手方向の中途部におけるこの棒状材の上記端部の近傍部分に、上記膜材の外縁部を掛脱可能に掛止させて連結する掛止具を設けたことを特徴とする請求項3に記載の風圧対策テント。
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