JP3040941B2 - 過負荷保護機構 - Google Patents

過負荷保護機構

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JP3040941B2
JP3040941B2 JP23856795A JP23856795A JP3040941B2 JP 3040941 B2 JP3040941 B2 JP 3040941B2 JP 23856795 A JP23856795 A JP 23856795A JP 23856795 A JP23856795 A JP 23856795A JP 3040941 B2 JP3040941 B2 JP 3040941B2
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好一 上山
用實 金
勝己 藤村
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D7/00Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
    • F16D7/04Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type
    • F16D7/048Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the ratchet type with parts moving radially between engagement and disengagement

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動軸と前記伝動
軸に取り付けられた回転体との間に設けられる過負荷保
護機構に関する。
【0002】
【従来の技術】スプロケットや歯車等の回転体と、前記
回転体が取り付けられる伝動軸との間に設けられる従来
の過負荷保護装置は、図8に示すように、伝動軸21に
取り付けられているハブ22に、外周部に回転体23が
固定されているセンターフランジ24が嵌挿されてお
り、前記センターフランジ24は、ハブ22に形成され
ているフランジ部22Aと前記ハブ22に嵌挿されてい
る押圧プレート25との間に回転可能に保持されてい
る。センターフランジ24には、ボール26が収容され
る貫通孔24Aが形成されており、前記ボール26は、
皿バネ27によって付勢されている押圧プレート25に
よって、ハブ22のフランジ部22Aに形成されている
凹部22Bに係合されている。
【0003】前記構成の過負荷保護装置は、スプロケッ
ト23と伝動軸21との間に過大なトルクが作用する
と、ボール26が皿バネ27の付勢力に抗して押圧プレ
ート25を押して凹部22Bから脱出し、センターフラ
ンジ24はハブ22に対してスリップして、過負荷が防
止される構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した構造の従来の
過負荷防止装置は、センタープレートやボール、押圧プ
レート、皿バネ等の部品がハブの周囲に配置されている
ため、取り付けスペースを必要とし、特に、既存の機械
装置内に配置されている伝動軸とこれに固定されている
回転体との間に後から組み込もうとした場合には、前記
スペースは機械装置の設計時にあらかじめ考慮されてい
ないので、組み込みが困難であったり不可能となる問題
があった。また、過負荷防止装置が伝動軸に取り付けら
れている場合、後で過負荷防止装置が必要無くなった時
に、これを取り外すと、回転体がハブのフランジ部に取
り付けられている構造となっているため、前記回転体の
代わりに、伝動軸に直接取り付けることのできる別の回
転体が必要となる問題があった。
【0005】そこで、本発明は前述したような従来技術
における問題を解消し、構造が簡単で既設の機械装置に
対しても組み込みや取り外しが容易にできる過負荷保護
機構、すなわち、伝動軸の外周面に形成された第1のキ
ー溝と、前記伝動軸に嵌合される回転体の軸孔の内周面
に前記第1のキー溝と対向して形成された第2のキー溝
との間を固定するキーが存在すべき空間を利用した過負
荷保護機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の過負荷保護機構は、伝動軸の外周面に形成
された第1のキー溝と、前記伝動軸に嵌合される回転体
の軸孔の内周面に前記第1のキー溝と対向して形成され
た第2のキー溝との間を固定するキーが存在すべき空間
を利用した過負荷保護機構であって、前記第1のキー溝
と第2のキー溝の何れか一方に収容される第1の係合部
材と、他方に収容される第2の係合部材と、前記第1の
キー溝と第2のキー溝の少なくとも一方に収容され、前
記第1の係合部材と第2の係合部材とを互いに係合状態
を保持するように付勢する弾性体とを備えたものであ
る。そして、前記第1の係合部材と第2の係合部材と
は、前記伝動軸と回転体との間の伝達トルクが所定の大
きさ以上となった場合に、相互の係合状態が解放される
形状の係合面を有している。
【0007】前記第1のキー溝と第2のキー溝はそれぞ
れ伝動軸と回転体の複数箇所に形成することができる。
その場合、前記伝動軸の中心に対して回転対称とならな
い構造として、伝動軸と回転体とが過負荷トルクが作用
した際に、1回転分スリップするまでは、すべての第1
の係合部材と第2の係合部材とが再係合しないように構
成することができる。
【0008】
【作用】本発明の過負荷保護機構は、キーによって相互
に固定されている伝動軸と回転体との間に組み込んで使
用することができる。そして、過負荷保護機構の組み込
みは、回転体を伝動軸に固定していたキーを取り除き、
伝動軸の外周面に設けられている第1のキー溝と、回転
体の軸孔の内周面に設けられている第2のキー溝の内周
面との何れか一方に第1の係合部材を収容し、また、他
方に第2の係合部材を収容し、また、前記第1と第2の
キー溝の少なくとも一方には、弾性体を収容して、両方
の係合部材どうしが前記弾性体の付勢力で係合状態とな
るようにして行う。
【0009】前記のようにして、伝動軸と回転体との間
に組み込まれた過負荷保護機構は、常時は、第1の係合
部材と第2の係合部材とが係合されて伝動軸と回転体と
の間でトルク伝達が行われている。そして、伝達トルク
が、所定の値を超えて伝動軸と回転体との間に作用する
と、第1の係合部材の係合面と第2の係合部材の係合面
との間に滑りが生じて係合状態が解放され、過負荷状態
となることが回避される。
【0010】前記第1のキー溝と第2のキー溝は、それ
ぞれ伝動軸と回転体の複数箇所に形成することによっ
て、伝達トルクを大きくすることができる。その際、伝
動軸の中心に対して回転対称でない構造を有する場合に
は、過負荷トルクが作用して、第1の係合部材と第2の
係合部材との間の係合状態が解放された後、伝動軸に対
して回転体が1回転分スリップして、元の係合位置に戻
らない限りは、途中の回転位置で第1の係合部材と第2
の係合部材とが一部係合状態となっても、全てが係合状
態とならず、1回転スリップした位置で全ての第1の係
合部材と第2の係合部材とが完全に係合可能な状態とな
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の過負荷保護機構の1実
施例を示すものであって、過負荷保護機構1は、伝動軸
2の端部に形成されている第1のキー溝3と、回転体と
してのスプロケット4のボス5の軸孔6に形成されてい
る、前記第1のキー溝3と略同一幅の第2のキー溝7と
の間を固定するキーが存在すべき空間を利用して、第1
の係合部材8、第2の係合部材9、及び、弾性体10が
組み込まれて構成されている。
【0012】図2は、図1のA−A線位置の拡大部分断
面図であって、第1の係合部材8は、第1のキー溝3に
適合した断面形状を有しており、第1のキー溝3内に嵌
入され、伝動軸2の外周面には突出していない形状にな
っている。また、第1の係合部材8の上面には、断面逆
台形状の凹部からなる凹状係合面11が形成されてい
る。
【0013】また、第2の係合部材9は、第2のキー溝
7内を半径方向に移動可能な形状に形成されており、そ
の下面側は、前記第1の係合部材8の凹状係合面11に
係合する逆台形状の凸状係合面12となっている。さら
に、第2のキー溝7の奥側には、第2の係合部材9の上
面に当接して、第2の係合部材9を第1の係合部材8側
へ押圧付勢する弾性体10が収容されている。本実施例
の場合には、図3に示すように、第1の係合部材8、第
2の係合部材9、弾性体10は、第1のキー溝3及び第
2のキー溝7の長手方向に細長く形成されており、弾性
体10には、波状の板バネが用いられている。
【0014】次に、図4によって、前述したように構成
されている過負荷保護機構1の動作について説明する。
同図(a)の状態は、スプロケット4と伝動軸2との間
で伝達されるトルクが許容トルクより小さい状態を示す
ものである。前記の状態では、第2の係合部材9の凸状
係合面12は、弾性体10の付勢力によって、第1の係
合部材8の凹状係合面11内に完全に侵入しており、伝
動軸2とスプロケット4とは一体となって回転される。
【0015】同図(b)の状態は、スプロケット4と伝
動軸2間で伝達されるトルクが許容トルクに近づいた状
態を示すものであって、第1の係合部材8と第2の係合
部材9の間に作用する接線方向の力が増大し、第1の係
合部材8の凹状係合面11の斜面の部分を第2の係合部
材9の凸状係合面12の斜面の部分が弾性体10の付勢
力に抗して上昇し、伝動軸2とスプロケット4とが相対
的に僅かな回転を生じた状態を示している。
【0016】そして、スプロケット4と伝動軸2間で伝
達されるトルクが許容トルクを超えると同図(C)に示
すように、弾性体10は、第1の係合部材8と第2の係
合部材9との係合状態を維持することができなくなっ
て、凹状係合面11は凸状係合面12から離脱し、第2
の係合部材9は、第2のキー溝7内に押し込まれてスプ
ロケット4が伝動軸2に対してスリップし、両者の間の
トルク伝達が遮断される。
【0017】図5は、本発明の過負荷保護機構の別の実
施例を示すものであって、この実施例は、前述した実施
例のものと同様な構成の過負荷保護機構1’を、回転体
としての中空軸減速機Aの中空の出力軸4’と、前記出
力軸4’内に嵌装される伝動軸としての被駆動軸2’と
の間に設けたものである。
【0018】すなわち、本実施例では、過負荷保護機構
1’は、被駆動軸2’に形成されている第1のキー溝
3’と中空の出力軸4’の軸孔6’内面に形成されてい
る第2のキー溝7’との間を固定するキーが存在すべき
空間を利用して、第1の係合部材8’、第2の係合部材
9’、及び、弾性体10’が組み込まれて構成されてい
る。
【0019】前記中空軸減速機Aは、ハウジングBの両
側で一対の軸受C,Cによって回転自在に支持されてい
る入力軸Dと、前記ハウジングB内を貫通して両側で一
対の軸受E,Eによって、回転自在に支持されている中
空の出力軸4’とを備えている。前記入力軸Dと出力軸
4’とは並行に配置されており、ハウジングBの内部
で、入力軸Dに設けられている小ギヤFが出力軸4’に
固定されている大ギヤGと噛み合い、入力軸Dの回転
が、減速されて出力軸4’に伝達されるように構成され
ている。
【0020】そして、入力軸Dが図示しないモータ等の
回転駆動源に連結されて回転されると、中空の出力軸
4’が回転され、被駆動軸2’は、過負荷保護機構1’
を介して回転駆動される。そして被駆動軸2’に過負荷
トルクが作用した場合には、前述した実施例の場合と同
様に、過負荷保護機構1’の第1の係合部材8’に対し
て第2の係合部材9’が、弾性体10’の付勢力に抗し
て外れてスリップし、出力軸と被駆動軸2’との間のト
ルクの伝達が遮断される。
【0021】前記過負荷保護機構1’は、本実施例に示
した構造の中空軸減速機の他に、ウォームギヤ、ベベル
ギヤ、ハイポイドギヤ、ヘリカルギヤ等を用いた中空軸
減速機に対しても同様に適用することができる。次に、
図6は、本発明の過負荷保護機構のさらに別の実施例を
示すものであって、前述した実施例の第2の係合部材9
が細長い形状の単一部品で形成されていたのに対し、本
実施例では、第2の係合部材として3つの鋼球9Aが用
いられており、前記3つの鋼球9Aのそれぞれが、コイ
ルバネ10Aによってそれぞれ独立して移動可能に、図
示していない回転体の第2のキー溝内に収容されてい
る。
【0022】前記3つ鋼球9Aとコイルバネ10Aは、
第2のキー溝内に配置されるガイドブロック13の支持
穴13A内に出没自在に収容されており、図示していな
い第1のキー溝と第2のキー溝とが対向している位置で
は、各鋼球9Aは、ガイドブロック13の支持穴13A
から一部突出して、第1のキー溝3内に収容されている
第1の係合部材8の凹状係合面11と係合するように構
成されている。
【0023】そして、伝動軸と回転体との間に過負荷ト
ルクが加えられた場合に、凹状係合面11の斜面によっ
て、各鋼球9Aはコイルバネ10Aの付勢力に抗してガ
イドブロック13内に没入され、伝動軸2とスプロケッ
ト4とがスリップし、過負荷トルクを遮断する。
【0024】なお、第1の係合部材8に形成される凹状
係合面11は、鋼球9Aと安定した係合を行うために、
前記鋼球9Aと対向した位置に凹状の円錐面または球面
に形成することができる。前記鋼球9Aの数は、許容ト
ルクの大きさによって適宜増減することができる。ま
た、図6の実施例に示す構造の過負荷保護機構は、伝動
軸の外周面と軸孔の内周面との間に複数箇所設けること
ができ、過負荷保護機構の設置個所を複数にするこによ
って、許容トルクを増大することができる。
【0025】図7は、図6の実施例をさらに発展させた
別の実施例であって、この実施例では、図7(a)に示
すように、回転体のボス5Aと伝動軸2Aとの間に円周
方向に等間隔で3カ所に、図6に示したものと同様な構
造の過負荷保護機構1A,1B,1Cが配置されてい
る。但し、本実施例では、過負荷保護機構1Aでは、同
図(b)に示すように鋼球9Aが両側に離れて2個配置
され、また、過負荷保護機構1Bでは、右側に寄せて2
個配置され、さらに、過負荷保護機構1Cでは、左側に
寄せて2個配置されている。
【0026】一方、これらの鋼球9Aが係合する図示し
ていない第1の係合部材には、鋼球9Aと対向している
位置にのみ凹状係合面が設けられ、第1の係合部材の他
の部分は、伝動軸の外周面と同一面となるように形成さ
れている。図7に示すものでは、伝動軸2Aと回転体の
ボス5A間に過負荷トルクが生じて、それぞれの過負荷
保護機構1A,1B,1Cの部分で鋼球9Aが対向する
第1の係合部材の凹状係合面から外れて、伝動軸2Aと
回転体とがスリップすると、回転体と伝動軸2Aとが完
全に一回転分スリップするまでは、鋼球9Aと凹状係合
面とがすべて再係合することがなく、スリップする回転
量を大きくできる。
【0027】これは、単に同一構成の過負荷保護機構を
複数設けただけでは、過負荷トルクによって、一度伝動
軸と回転体とがスリップしても、鋼球9Aが次の凹状係
合面の位置まで移動すると直ちに再係合してしまい、過
負荷検出用スイッチ等を作動させるために十分なスリッ
プ量が得られない場合があり、各過負荷保護機構9A,
9B,9Cを伝動軸の中心Oに対して回転対称とならな
いように構成とすることによって、1回転分の長いスリ
ップ量が得られ、駆動源を停止させたり警報を発するた
めの過負荷検出用スイッチを確実に作動させることがで
きる。
【0028】また、伝動軸と回転体のボスとの間に同一
構成の複数箇所過負荷保護機構を設ける場合に、円周方
向に互いに隣接する過負荷保護機構の間の間隔を異なら
せて伝動軸の中心に対して回転対称な構造とならないよ
うにすることによっても、過負荷トルクが作用した際
に、伝動軸と回転体とが1回転分スリップした位置のみ
ですべての過負荷保護機構の第1の係合部材と第2の係
合部材とが再係合するようにできる。
【0029】なお、前述した各実施例においては、凹状
係合面を有する第1の係合部材を伝動軸側に配置し、ま
た、凸状係合面を有する第2の係合部材または鋼球で構
成されている第2の係合部材、及び、弾性体を回転体側
に配置しているが、伝動軸側に弾性体及び第2の係合部
材を配置し、また、回転体側に第1の係合部材を配置し
てもよい。さらに、第1の係合部材と第2の係合部材の
それぞれに形成されている係合面の形状も、前述した各
実施例のものに限定するものではなく、例えば、連続し
た多数の台形歯状あるいは三角歯状の係合面で形成して
もよい。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の過負荷
保護機構によれば、伝動軸に形成されているキー溝と前
記伝動軸に固定される回転体に形成されているキー溝と
の間を固定するキーが存在すべき空間を利用しているた
め、過負荷保護機構を設けるためのスペースを確保する
必要がない。
【0031】その結果、既設の機械装置の伝動軸と回転
体との間に後から組み込むことができ、また、過負荷保
護機構を設ける必要がなくなった場合には、伝動軸と回
転体との間から取り除いて代わりに通常のキーによって
直結した状態に戻すことが容易にできる。また、伝動軸
や回転体を過負荷保護機構の構成部品の一部として利用
しているため、構造が簡単で製造や組立のコストを安く
することができる。
【0032】さらに、本発明の過負荷保護機構は、伝動
軸と回転体の軸孔との間に複数箇所設けることによっ
て、大きなトルクを伝達することも可能となる。その場
合に、複数の過負荷保護機構を伝動軸の中心に対して非
対称な構造とすれば、伝動軸と回転体とが1回転分スリ
ップするまでは、すべての箇所の過負荷保護機構の第1
の係合部材と第2の係合部材とが再係合しないため、過
負荷が生じて各過負荷防止装置の第1の係合部材と第2
の係合部材との間の係合が外れた場合に全部の第1の係
合部材と第2の係合部材が再係合するまでに、過負荷検
出スイッチを確実に作動させるための十分なスリップ量
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の過負荷保護機構の1実施例を示す断
面図である。
【図2】 図1のA−A線位置における拡大部分断面図
である。
【図3】 本発明の過負荷保護機構の構成部品を示す斜
視図である。
【図4】 本発明の過負荷保護機構の動作を説明する図
である。
【図5】 本発明の過負荷保護機構の別の実施例を示す
断面図である。
【図6】 本発明の過負荷保護機構のさらに別の実施例
を示す斜視図である。
【図7】 本発明の過負荷保護機構のさらに別の実施例
を示す図である。
【図8】 従来の過負荷保護装置の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,1’1A,1B,1C 過負荷保護機構 2 伝動軸 2’ 被駆動軸(伝動軸) 3,3’ 第1のキー溝 4 スプロケット(回転体) 4’ 出力軸(回転体) 5 ボス 6,6’ 軸孔 7,7’ 第2のキー溝 8,8’ 第1の係合部材 9,9’ 第2の係合部材 9A 鋼球(第2の係合部材) 10,10’10A 弾性体 11 凹状係合面 12 凸状係合面 13 ガイドブロック 13A 支持穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−128539(JP,A) 実開 平2−31802(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 41/00 - 47/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動軸の外周面に形成された第1のキー
    溝と、前記伝動軸に嵌合される回転体の軸孔の内周面に
    前記第1のキー溝と対向して形成された第2のキー溝と
    の間を固定するキーが存在すべき空間を利用した過負荷
    保護機構であって、 前記第1のキー溝と第2のキー溝の何れか一方に収容さ
    れる第1の係合部材と、他方に収容される第2の係合部
    材と、 前記第1のキー溝と第2のキー溝の少なくとも一方に収
    容され、前記第1の係合部材と第2の係合部材とを互い
    に係合状態を保持するように付勢する弾性体とを備え、 前記第1の係合部材と第2の係合部材とは、前記伝動軸
    と回転体との間の伝達トルクが所定の大きさ以上となっ
    た場合に、相互の係合状態が解放される形状の係合面を
    有していることを特徴とする過負荷保護機構。
  2. 【請求項2】 前記第1のキー溝と第2のキー溝は、そ
    れぞれ伝動軸と回転体の複数箇所に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の過負荷保護機構。
  3. 【請求項3】 前記伝動軸の中心に対して回転対称とな
    らない構造を有し、伝動軸と回転体とが過負荷トルクが
    作用した際に、1回転分スリップするまでは、すべての
    第1の係合部材と第2の係合部材とが再係合しないよう
    に構成されていることを特徴とする請求項2記載の過負
    荷保護機構。
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US9599171B2 (en) 2014-03-28 2017-03-21 Canon Kabushiki Kaisha One-way clutch and sheet feeding roller

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