JP6405927B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印画シートに画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
インクリボンに印画ヘッドを当接し、熱転写により印刷を行う熱転写型のプリンタは、種々の用途に用いられている。このような装置では、一般に、給紙ロールから繰り出された印画シートの所定範囲に画像が印画されるとともに、画像の前方側及び後方側には印画がされないマージン領域が形成される。そして、印画がなされた印画領域及びマージン領域は、それぞれ印画シートから切り出される(例えば特許文献1参照)。切り出された印画領域はプリント枚葉として利用者に提供される一方、マージン領域は不要なマージン片として装置内の回収容器に収容され、回収容器が満杯になったときに廃棄される。
印画シートには、紙、ボイド含有フィルム、及び画像が形成される受容層が順に積層されたものが使用される。このような印画シートから切り出されたマージン片は、低湿になった場合に、紙内部の水分が蒸発して紙の層が縮み、湾曲することがあった。湾曲したマージン片が回収容器内に溜まると、予定枚数に達する前に回収容器が満杯になり、プリンタの機構部等に詰まるおそれがあった。そのため、従来は、印画枚数が予定枚数に達する前に、装置を停止して回収容器を空にする作業を行っており、効率良く印刷処理を行うことの妨げになっていた。
特許第3688433号公報
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、切り出されたマージン片の湾曲を抑え、印刷処理を効率良く行うことができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを課題とする。
本発明の一態様による画像形成装置は、画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに画像を形成する画像形成装置であって、印画紙ロールから印画シートを繰り出す駆動部と、印画シートに印画を行う印画部と、印画シートを幅方向に切断するカッターと、前記カッターにより切り出された印画シートの一部を収容する回収容器と、前記駆動部、印画部、及びカッターの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、印画シートのプリント枚葉領域に画像を形成しつつ、該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域において該画像の前方縁及び後方縁にラインを印画するように、前記駆動部及び印画部を制御し、印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出し、当該マージン片を前記回収容器に収容するように、前記駆動部及びカッターを制御することを特徴とする。
本発明の一態様による画像形成装置において、画像形成領域はプリント枚葉領域よりも大きく、マージン領域に画像形成領域の端部が含まれ、該画像形成領域の縁部に沿って前記ラインが印画されることが好ましい。
本発明の一態様による画像形成装置において、前記ラインは、前記印画シートの幅方向の全体に印画されることが好ましい。
本発明の一態様による画像形成装置は、前記ラインを構成する画素の階調値が200以上255以下であることが好ましい。
本発明の一態様による画像形成装置において、前記ラインは、表面の光沢度が40%以下のマット状態の保護層であってもよい。
本発明の一態様による画像形成方法は、画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに画像を形成する画像形成方法であって、印画紙ロールから印画シートを繰り出すステップと、印画シートのプリント枚葉領域に画像を形成しつつ、該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域において該画像の前方縁及び後方縁にラインを印画するステップと、印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出すステップと、を備えるものである。
本発明の一態様による画像形成装置は、画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに、画像を形成する画像形成装置であって、印画紙ロールから印画シートを繰り出す駆動部と、印画シートに印画を行う印画部と、印画シートを幅方向に切断するカッターと、前記カッターにより切り出された印画シートの一部を収容する回収容器と、前記駆動部、印画部、及びカッターの駆動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、印画シートのプリント枚葉領域及び該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域に画像を形成し、該マージン領域において、第1画像の後方側端部と第2画像の前方側端部とを重ね合わせて印画するように、前記駆動部及び印画部を制御し、印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出し、当該マージン片を前記回収容器に収容するように、前記駆動部及びカッターを制御することを特徴とする。
本発明の一態様による画像形成装置は、画像形成領域が保護層形成領域よりも大きいことが好ましい。
本発明の一態様による画像形成方法は、画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに画像を形成する画像形成方法であって、印画紙ロールから印画シートを繰り出すステップと、印画シートのプリント枚葉領域及び該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域に画像を形成するステップと、印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出すステップと、を備え、前記マージン領域において、第1画像の後方側端部と第2画像の前方側端部とを重ね合わせて印画することを特徴とする。
本発明によれば、切り出されたマージン片の湾曲を抑えることができる。また、装置内の回収容器が予定よりも早く満杯になるのを防止し、回収容器を空にする作業の頻度を抑え、印刷処理を効率良く行うことができる。
本実施形態に係る画像形成装置に設けられた熱転写プリンタの概略構成図である。 インクリボンの上面図である。 印画シートの断面図である。 画像が形成された印画シートの平面図である。 画像が形成された印画シートの平面図である。 印画シートの切断例を示す図である。 印画シートの切断例を示す図である。 回収容器に回収されたマージン片を示す図である。 第1変形例による画像形成された印画シートの平面図である。 第3変形例による画像形成された印画シートの平面図である。 第4変形例による画像形成された印画シートの平面図である。 実施例及び比較例の測定結果を示すグラフである。 実施例及び比較例の測定結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成装置に設けられた熱転写プリンタの概略構成図であり、図2は熱転写プリンタで使用されるインクリボンの上面図である。熱転写プリンタは、印画シート(受像紙)にイエロー、マゼンタ、シアンを昇華転写して、画像を形成する。
この熱転写プリンタは、複数のプリントサイズに対応しており、例えば小サイズのプリントと、小サイズの2倍の大きさの大サイズプリントを行うことができる。例えば、小サイズは、Lサイズ(89×127mm)又はポストカードサイズ(102×152mm)であり、大サイズは、2Lサイズ(127×178mm)又は2ポストカードサイズ(152×203mm)である。
図1、図2に示すように、熱転写プリンタは、イエロー(Y)層51、マゼンタ(M)層52、シアン(C)層53、及び表面保護(OP)層54を有するインクリボン5を用いて、印画シート7上にY、M、Cを昇華転写させて画像を形成し、画像上に保護層を形成するサーマルヘッド(印画部)1を備えている。サーマルヘッド1の下流側に、インクリボン5を巻き付けて形成されたインクリボン供給ロール3が設けられ、サーマルヘッド1の上流側に、インクリボン回収ロール4が設けられ、インクリボン供給ロール3から繰り出されたインクリボン5は、サーマルヘッド1を通って、インクリボン回収ロール4に回収されるようになっている。サーマルヘッド1の下方側には回転自在なプラテンロール2が設けられている。さらに、上流側には、印画シート7の搬送を行うための回転駆動自在なキャプスタンローラ13と、キャプスタンローラ13に印画シート7を圧着させるためのピンチローラ14が設けられている。
インクリボン5は、一方の面に、インクリボン回収ロール4側から、Y層51、M層52、C層53、及びOP層54が順次形成される。Y層51、M層52、C層53、及びOP層54は、それぞれ、大サイズプリントに対応する大きさを有している。Y層51、M層52、C層53に用いる材料は、バインダ樹脂に、昇華性染料を溶融又は分散させた材料を用いることが好ましい。
OP層54に用いる材料は、透明で、接着性、耐光性等を有する材料を用いることが好ましい。OP層54を画像上に転写する際にサーマルヘッド1に印加するエネルギーを低くすることで、保護層の表面を光沢度の高い光沢状態にすることができ、印加するエネルギーを高くすることで、保護層の表面を光沢度の低いマット状態とすることができる。光沢状態は光沢度が70%以上の状態をいい、マット状態は光沢度が40%以下の状態をいう。光沢度は、グロスメータを用いて測定時入射角45°で計測した値である。
印画シート7上に画像を形成する場合、まず、印画シート7とY層51とが位置合わせされ、印画シート7及びインクリボン5を介してサーマルヘッド1がプラテンロール2に当接する。次に、キャプスタンローラ13及びインクリボン回収ロール4が回転駆動して、印画シート7及びインクリボン5が後方側へ送られる。この間、画像データに基づいて、サーマルヘッド1によりY層51の領域が選択的に順次加熱され、インクリボン5から印画シート7上にYが昇華転写される。
Yの昇華転写後、サーマルヘッド1が上昇し、プラテンロール2から離れる。次に、印画シート7とM層52とが位置合わせされる。この場合、印画シート7はプリントサイズに相当する距離だけ前方側へ送られるとともに、インクリボン5はY層51とM層52との間のマージンに相当する距離だけ後方側へ送られる。
Yを昇華転写する方法と同様にして、印画シート7上にM及びCが順次昇華転写され、印画シート7上に画像が形成される。次に、サーマルヘッド1により画像全体にOP層54が転写されて、保護層が形成される。なお、小サイズのプリント時にはY層51、M層52、C層53、及びOP層54の半分のみを使用し、次に小サイズのプリントを行う際に未使用の残り半分を使用する。
その後、印画シート7は下流側でカッター8によりプリント枚葉11として切り出され、図示を省略する排出口から排出される。また、後述するように、プリント枚葉11のほか、
マージン片10も切り出され、カッター8の直下に配置された回収容器9に回収される。
インクリボン回収ロール4、印画紙ロール6、キャプスタンローラ13の駆動部、サーマルヘッド1、及びカッター8の駆動は、図示を省略するCPUを備えた制御部(制御手段)によって制御される。
印画シート7は、印画紙ロール6に巻き付けられており、印画紙ロール6から繰り出される。印画シート7には、この種の熱転写プリンタで用いられる公知のものを使用することができ、例えば、図3に示すように、レジンコート層71、紙72、接着層73、ボイド含有フィルム74、及び受容層75がこの順で積層されたものを用いることができる。ボイド含有フィルム74としては、フィルム中にボイドが形成されたものであれば、種々のものを用いることができる。例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)中にボイド発現剤を添加し、成膜、延伸過程でPETとボイド発現剤とを剥離させることで、ボイドを
フィルム内に形成したフィルムを用いることができる。基材は、PETのほか、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などポリオレフィン系樹脂を用いることができる。
図4、図5は、画像が形成された印画シートの平面図である。図4は大サイズプリントを行った場合の印画シートを示し、図5は小サイズプリントを行った場合の印画シートを示す。
図4に示すように、大サイズプリントを連続して行った場合、印画シート7上には、各染料が重ね合わされて画像が形成され、後述するカッター8による切断後にプリント枚葉11となるプリント枚葉領域P1と、マージン領域M1とが印画シート7の長さ方向に沿って交互に形成される。
一方、小サイズプリントを連続して行った場合、図5に示すように、印画シート7上には、プリント枚葉領域P2、マージン領域M2、プリント枚葉領域P2、及びマージン領域M1が順次形成される。
マージン領域M1の繰り出し方向の長さは、マージン領域M2の繰り出し方向の長さよりも長くなっている。マージン領域M1の繰り出し方向の長さは4.5〜11.0mmであることが好ましく、マージン領域M2の繰り出し方向の長さは2.5〜8.0mmであることが好ましい。
図6に示すように、プリント枚葉領域P1とマージン領域M1との境界がカッター8により切断されると、プリント枚葉領域P1は大サイズのプリント枚葉11(11a)となって排出口から排出される。一方、マージン領域M1は、マージン片10(10a)として切り出され、図8に示すように回収容器9に回収される。
また、図7に示すように、プリント枚葉領域P2とマージン領域M1、M2との境界がカッター8により切断されると、プリント枚葉領域P2は小サイズのプリント枚葉11(11b)となって排出口から排出される。一方、マージン領域M1、M2は、マージン片10(10a、10b)として切り出され、図8に示すように回収容器9に回収される。
本実施形態では、図4、図5に示すように、プリント枚葉領域P1、P2よりも画像を少し大きく印画する。つまり、プリント枚葉領域P1、P2よりも画像形成領域(図4、図5の斜線部)が大きくなっている。そのため、マージン領域M1、M2の前方側及び後方側に画像形成領域が含まれる。これにより、カッター8の切断位置が多少ずれても、全面に画像が形成されたプリント枚葉11が得られる。
また、図4、図5に示すように、画像形成領域の前方縁及び後方縁にはラインLが印画される。このラインLは印画シート7の幅方向に沿って延びている。このラインLを構成する画素の階調値は、200以上であることが好ましく、255であることが特に好ましい。すなわち、ラインは濃い色であることが好ましく、階調値が255のときは、ラインの色は黒になる。ラインLの太さ(繰り出し方向の長さ)は、0.5〜1.0mmとすることができる。
画像を形成する際に、画像の前方縁及び後方縁において、印画シート7の幅方向に沿うライン状にイエロー、マゼンタ、シアンを昇華転写することで、イエロー、マゼンタ、シアンが重ねられ、黒のラインLが形成される。すなわち、制御部は、Y層51、M層52、C層53の加熱処理の開始時と終了時とに、印画シート7の幅方向に沿うライン状にY層51、M層52、C層53を加熱するようにサーマルヘッド1を制御する。
これにより、図4に示すように、1つのプリント枚葉領域P1に画像を形成する際に、前方側のマージン領域M1及び後方側のマージン領域M1において、画像の前方縁及び後方縁に沿うラインLを印画することができる。
また、図5に示すように、1つのプリント枚葉領域P2に画像を形成する際に、前方側のマージン領域M1(又はM2)及び後方側のマージン領域M2(又はM1)において、画像の前方縁及び後方縁に沿うラインLを印画することができる。
マージン領域M1、M2には、2本のラインLが形成される。すなわち、マージン領域M1、M2には、画像の後方縁部(図中斜線部)、ラインL、余白W、ラインL、画像の前方縁部(図中斜線部)が印画シート7の長さ方向に沿って順に形成される。
上述したように、マージン片10は、カッター8によって切り出された後、回収容器9に回収される。回収されたマージン片10は、低湿になると、紙72の層が収縮して湾曲することがある。しかし、本実施形態では、マージン片10に、2本の黒いラインLが印画されているため、大きな熱エネルギーが付与されたものとなっている。これにより、ボイド含有フィルム74のボイドが収縮し、マージン片10には、紙72の層側に凸になるように湾曲する力が作用する。そのため、低湿によって紙72の層が湾曲しようとしても、これを相殺する方向にボイド含有フィルム74が湾曲する力が作用するため、マージン片10の湾曲を抑えることができる。
その結果、マージン片10が嵩高になるのを防止し、回収容器9に溜まるマージン片10が予定枚数より早く満杯になるのを防止できる。従って、回収容器9を空にする作業の頻度を抑え、印刷処理を効率良く行うことができる。
マージン片10の湾曲を抑えるために、マージン片10にはより大きな熱エネルギーが付与されることが好ましい。従って、ラインLはより太い方が好ましく、印画シート7の幅方向の全体にわたって印画されることが好ましい。また、ラインLの色は、階調が高いほど熱エネルギーを付与できるので、階調値200以上が好ましく、階調値255の黒がさらに好ましい。
[第1変形例]
上記実施形態では、Y層51、M層52、C層53の加熱処理の開始時と終了時とに、印画シート7の幅方向に沿うライン状にY層51、M層52、C層53を加熱し、画像の前方縁及び後方縁に沿う黒色のラインLを形成していたが、OP層54の加熱処理の開始時と終了時とに印画シート7の幅方向に沿うライン状にOP層54を高エネルギーで加熱してもよい。OP層54を高エネルギーで加熱することで、印画シート7の表面にはマット状態の保護層が形成される。
例えば、プリント枚葉11を光沢仕上げにする場合、OP層54の加熱処理の開始時はマージン領域においてOP層54を高エネルギーで加熱し、その後、プリント枚葉領域P1、P2はOP層を低エネルギーで加熱する。そして、OP層54の加熱処理の終了時は、マージン領域においてOP層54を高エネルギーで加熱する。これにより、図9に示すように、マージン領域M1において、表面が光沢度の低いマット状態となった保護層L1がライン状に形成される。
このように、保護層形成時にマージン領域に大きな熱エネルギーを付与することでも、マージン片10の湾曲を抑えることができる。また、ライン状の保護層L1は透明であるため、カッター8によるカット位置がずれて、保護層L1がプリント枚葉11の端部に含まれた場合でも、プリント枚葉11の品質への影響を抑えることができる。
[第2変形例]
上記実施形態と同様に、画像の前方縁及び後方縁に沿う黒色のラインLを形成した後、このラインL上にマット状態の保護層L1を形成してもよい。Y層51、M層52、C層53、OP層54の各々の加熱処理においてマージン領域に大きな熱エネルギーを付与することができるため、マージン片10の湾曲をさらに抑えることができる。
[第3変形例]
図10に示すように、マージン領域M1における画像領域を大きくし、余白部分を小さくすることで、マージン領域M1に付与する熱エネルギーを大きくし、マージン片10aの湾曲を抑えてもよい。例えば、マージン領域M1において、余白Wの繰り出し方向の長さは0.5〜1.0mmとすることが好ましい。
同様に、マージン領域M2における画像領域を大きくし、余白部分を小さくすることで、マージン領域M2に付与する熱エネルギーを大きくし、マージン片10bの湾曲を抑えてもよい。この場合、マージン領域M2において、余白Wの繰り出し方向の長さを0.5〜1.0mmとすることが好ましい。
なお、印画する画像の色が薄い(画素の階調値が低い)場合は、マージン領域M1、M2における余白部分を小さくしても、マージン領域M1、M2に十分な熱エネルギーが付与できない。そのため、マージン領域に印画する画像を構成する画素の階調値、すなわち印画する画像の前方側及び後方側の端部の画素の階調値を検出し、検出した値が所定値未満の場合は、上記実施形態と同様に、マージン領域M1、M2に黒色のラインLを印画するようにしてもよい。
[第4変形例]
図11に示すように、マージン領域M1における画像領域をさらに大きくし、隣接する画像形成領域の端部同士を重ねて、余白が生じないようにしてもよい。すなわち、第1画像の後方側端部と、第1画像の次に形成する第2画像の前方側端部とが重なり合うように印画を行う。
マージン領域M1の画像重ね領域S1では、Y層51、M層52、C層53が2回ずつ転写されることになる。そのため、マージン領域M1に付与される熱エネルギーがさらに大きくなり、マージン片10aの湾曲をより効果的に抑えることができる。例えば、マージン領域M1において、画像重ね領域S1の繰り出し方向の長さは1.5〜3.5mmとすることが好ましい。
同様に、マージン領域M2においても、隣接する画像形成領域の端部同士を重ねて、余白が生じないようにしてもよい。マージン領域M2の画像重ね領域の繰り出し方向の長さは1.5〜3.5mmとすることが好ましい。
印画シート7に形成された保護層を加熱すると、保護層とインクリボン5とが貼りついて剥がれなくなるおそれがある。そのため、画像形成時には、画像重ね領域S1に保護層を形成しないようにする。この場合、前方側及び後方側の両方において、Y層51、M層52、C層53を加熱する画像形成領域の方が、OP層54を加熱する保護層形成領域よりも大きくなる。
なお、マージン領域における2回目の画像形成時、すなわちマージン領域において画像を重ねて印画する際は、このマージン領域の画像重ね領域に保護層を形成してもよい。保護層形成後、このマージン領域はマージン片10としてカッター8により切り出され、保護層が加熱されることはないためである。このように、2回目の画像形成時に画像重ね領域に保護層を形成することで、マージン領域にさらに熱エネルギーを付与し、マージン片の湾曲を抑えることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[実施例1]
階調値128のグレー画像を印画し、マージン領域において、グレー画像の前方縁及び後方縁に沿って、階調値255の黒色のラインを印画シートの幅方向全体に形成した。黒色ラインの太さは1mmとした。マージン領域の繰り出し方向の長さを5.5mm及び3.0mmとした。繰り出し方向の長さが5.5mmのマージン領域では、余白部分の繰り出し方向の長さを2.5mmとした。繰り出し方向の長さが3.0mmのマージン領域では、余白部分の繰り出し方向の長さを0.5mmとした。印画シートには、幅6インチ、ボイド含有フィルムとしてポリプロピレンフィルム中にボイドが形成されたものを使用した。
マージン領域を印画シートから切り出し、短手方向の長さが5.5mmのマージン片と、短手方向の長さが3.0mmのマージン片を作成した。各マージン片の湾曲量の経時変化を測定した。受容層側が下向きになるようにマージン片を平面上に載置し、マージン片の両端の平面からの高さを測定し、両端の高さの平均値を湾曲量とした。測定結果は図12、図13の通りであった。
[比較例1]
実施例1において、黒色ラインの部分も階調値128のグレー画像としたこと以外は同様とした。測定結果は図12、図13の通りであった。
[比較例2]
比較例1において、階調値128のグレー画像をカラーの人物画像としたこと以外は同様とした。測定結果は図12、図13の通りであった。
図12、図13から、マージン領域において画像の前方縁及び後方縁に沿って黒色のラインを印画することで、マージン片の湾曲が抑えられることが確認された。
1 サーマルヘッド
2 プラテンロール
3 インクリボン供給ロール
4 インクリボン回収ロール
5 インクリボン
6 印画紙ロール
7 印画シート
8 カッター
9 回収容器
10 マージン片
11 プリント枚葉
13 キャプスタンローラ
14 ピンチローラ

Claims (5)

  1. 画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに画像を形成する画像形成装置であって、
    印画紙ロールから印画シートを繰り出す駆動部と、
    印画シートに印画を行う印画部と、
    印画シートを幅方向に切断するカッターと、
    前記カッターにより切り出された印画シートの一部を収容する回収容器と、
    前記駆動部、印画部、及びカッターの駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    印画シートのプリント枚葉領域に画像を形成しつつ、該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域において該画像の前方縁及び後方縁にラインを印画するように、前記駆動部及び印画部を制御し、
    前記ラインは、表面の光沢度が40%以下のマット状態の保護層であり、
    印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出し、当該マージン片を前記回収容器に収容するように、前記駆動部及びカッターを制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに画像を形成する画像形成方法であって、
    印画紙ロールから印画シートを繰り出すステップと、
    印画シートのプリント枚葉領域に画像を形成しつつ、該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域において該画像の前方縁及び後方縁にラインを印画するステップと、
    印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出すステップと、
    を備え、前記ラインは、表面の光沢度が40%以下のマット状態の保護層である画像形成方法。
  3. 画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに、画像を形成する画像形成装置であって、
    印画紙ロールから印画シートを繰り出す駆動部と、
    印画シートに印画を行う印画部と、
    印画シートを幅方向に切断するカッターと、
    前記カッターにより切り出された印画シートの一部を収容する回収容器と、
    前記駆動部、印画部、及びカッターの駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    印画シートのプリント枚葉領域及び該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域に画像を形成し、該マージン領域において、第1画像の後方側端部と第2画像の前方側端部とを重ね合わせて印画するように、前記駆動部及び印画部を制御し、
    印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出し、当該マージン片を前記回収容器に収容するように、前記駆動部及びカッターを制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像形成領域は保護層形成領域よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 画像が形成される受容層と紙との間にボイド含有フィルムが配置された印画シートに画像を形成する画像形成方法であって、
    印画紙ロールから印画シートを繰り出すステップと、
    印画シートのプリント枚葉領域及び該プリント枚葉領域の前方側及び後方側のマージン領域に画像を形成するステップと、
    印画シートから、画像を含むプリント枚葉と、マージン領域を含むマージン片とを切り出すステップと、
    を備え、
    前記マージン領域において、第1画像の後方側端部と第2画像の前方側端部とを重ね合わせて印画することを特徴とする画像形成方法。
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