JP6405902B2 - 色調補正フィルム及びこれを用いた透明導電性フィルム - Google Patents
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(1)透明基材フィルムの一方の面上に、色調補正層が積層され、透明基材フィルムの反対面に、機能層を有する色調補正フィルムであって、
前記色調補正層は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜55nmであり、
前記機能層は波長400nmの光に対する屈折率が1.31〜1.51の透過率向上層であることを特徴とする、色調補正フィルム。
(2)前記機能層は、ハードコート層、透過率向上層がこの順に積層された多機能層であり、
前記透過率向上層の波長400nmの光に対する屈折率が1.31〜1.51であることを特徴とする、(1)に記載の色調補正フィルム。
(3)(1)又は(2)に記載の色調補正フィルムの色調補正層上に、錫ドープ酸化インジウム層が積層されており、
前記錫ドープ酸化インジウム層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.90〜2.35、膜厚が5〜45nmである、透明導電性フィルム。
(4)(3)に記載の透明導電性フィルムを備えることを特徴とするタッチパネル。
(5)(4)に記載のタッチパネルを備えることを特徴とする表示装置。
本実施形態の色調補正フィルムは、図1に示すように、透明基材フィルムの一方面に、色調補正層が積層され、透明基材フィルムの他方の面に機能層が積層されている。以下に、この色調補正フィルムの構成要素について順に説明する。
透明基材フィルムは、透明性を有している限り特に制限されないが、屈折率が1.55〜1.70の範囲内のものが好ましい。このような透明基材フィルムを形成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET、屈折率:1.67)等のポリエステル、ポリカーボネート(PC、屈折率:1.59)、ポリアリレート(PAR、屈折率:1.60)及びポリエーテルスルフォン(PES、屈折率:1.65)等が好ましい。これらのうち、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが成形の容易性で好ましい。透明基材フィルムの厚みは、好ましくは25〜400μm、さらに好ましくは25〜188μmである。透明基材フィルムの厚みが25μmより薄い場合や400μmより厚い場合には、色調補正フィルムの製造時及び使用時における取り扱い性が低下して好ましくない。透明基材フィルムの全光線透過率は、88%以上であることが好ましい。88%未満である場合は、透明導電性フィルムの全光線透過率が低くなり好ましくない。なお、透明基材フィルムには、全光線透過率が88%未満とならない範囲で、各種の添加剤が含有されていてもよい。そのような添加剤として例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤等が挙げられる。また、透明基材フィルムには、フィルム上に加工する層との密着性向上や干渉縞低減のために、波長400nmの光における屈折率が1.50〜1.80の公知の易接着層を設けても良い。
色調補正層は、透明基材フィルムの一方面に積層され、屈折率と膜厚を所定の範囲(詳細は後述する)に調整することで、色調補正フィルムないし透明導電性フィルムの色調を補正(透過色の着色を抑制)する層である。色調補正層は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含む色調補正層用塗液を、活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させた硬化物からなる。
また、色調補正層の乾燥硬化後の膜厚は10〜55nmであることが必要である。色調補正層の膜厚がこの範囲外では、b*の値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。膜厚は、特に25〜35nmであることが好ましい。この範囲とすることにより、透明導電性フィルムの透過色b*を極めて小さくすることができる。
また、色調補正層は無機物である酸化ケイ素(波長400nmの光に対する屈折率が1.47)を用いた乾式の成膜法により形成することも出来る。乾式の成膜にて形成する膜厚は湿式による形成同様、10〜55nmであることが必要である。膜厚がこの範囲外では、b*の値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。乾式の製膜法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンスプレーティング法、CVD法等公知の製膜法を採用できる。
機能層は、透明基材フィルムの反対面に積層され、透明導電性フィルムに所定の機能を付与することができる層である。機能層としては、例えばハードコート層、透過率向上層、紫外線吸収層、帯電防止層、アンチブロッキング層などである。
ハードコート層は、透明基材フィルム上に設けることでフィルム表面の硬度及び耐擦傷性を向上する層である。表面硬度や耐擦傷性を向上できる限り、この種のフィルムにおいてハードコート層に用いられる公知の全ての樹脂が使用可能である。ハードコート層に用いられる活性エネルギー線硬化型樹脂としては、色調補正層で使用する活性エネルギー線硬化型樹脂と同種のものを使用することができる。
ハードコート層用塗液は光重合開始剤も含む。光重合開始剤は、当該光重合開始剤も、色調補正層用塗液で使用する光重合開始剤と同種のものを使用すればよい。また、塗液の溶媒についても、色調補正層用塗液で使用するものと同種のものを使用すればよい。
更に、ハードコート層は、屈折率調整用に金属酸化物微粒子を含有していてもよい。金属酸化物としては、例えばITO(インジウム−錫複合酸化物、屈折率2.0)、ATO(アンチモン−錫複合酸化物、屈折率2.1)、酸化アンチモン(屈折率2.1)、酸化亜鉛(屈折率2.1)、酸化ジルコニウム(屈折率2.1)、酸化チタン(屈折率2.4)からなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
更に、ハードコート層は、その他添加剤を含有していても良い。その他の添加剤としては、表面調整剤やスリップ剤等が挙げられる。
またハードコート層の膜厚は、0.4〜3.5μmであることが好ましい。膜厚が0.4μmより薄い場合は、鉛筆硬度がH未満になるため好ましくない。膜厚が3.5μmより厚い場合は、硬化収縮によるカールが強くなるとともに、不必要に厚くなり、生産性や作業性が低下するため好ましくない。
透過率向上層は、透明基材フィルム上や透明基材フィルム上に積層したハードコート層上に設けられ、透明基材フィルムやハードコート層との相対関係によって、反射を低減することで透過率を向上する層である。透過率向上層は、シリカ微粒子と、活性エネルギー線硬化型樹脂とを混合してなる透過率向上層用塗液を活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させた硬化物からなる。
また、透過率向上層の乾燥硬化後の膜厚は60〜100nmであることが必要である。透過率向上層の膜厚が60nm未満の場合は、反射低減機能が落ちるため全光線透過率が低くなってしまう。また、透過率向上層の膜厚が100nmよりも厚い場合は、b*の値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。
本発明の機能層には、上記ハードコート層、透過率向上層の他、紫外線吸収層、帯電防止層、アンチブロッキング層等を適用することができる。これらの機能層は、フィルム層に紫外線吸収剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤等の機能性材料を配合することにより調製することができる。フィルム剤、機能性材料の種類や配合、フィルム層の膜厚等は、本発明の透明導電性フィルムの透過色b*、全光線透過率を所望の範囲から外れないように適宜調整すればよい。
本発明の機能層は、必要に応じて複数の機能を有する多機能層としてもよい。多機能層としては、一つの機能層に複数の機能性材料を配合しても、複数の層を積層してもよい。特に、ハードコート層、透過率向上層の順に積層した多機能層が好ましい。
透明導電性フィルムは、図1に示すように、上記色調補正フィルムの色調補正層上に錫ドープ酸化インジウム層を有する。透明導電性フィルムの透過光の着色は、JIS Z 8729に規定されるLab表色系のb*で評価でき、好ましくは−1≦b*≦1である。b*>1の場合、透明導電性フィルムが黄色に着色して見えるため好ましくない。一方、b*<−1の場合、透明導電性フィルムが青色に着色して見えるため好ましくない。
錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)は透明導電層であり、波長400nmの光に対する屈折率が1.90〜2.35、膜厚が5〜45nmである。
屈折率がこの範囲を外れると、色調補正層や機能層との光学干渉が適切に作用しなくなるため、透明導電性フィルムの透過色が着色を呈し、全光線透過率も低下する。透過色の着色を極めて小さくできるという観点から、屈折率は2.00〜2.20であることが特に好ましい。
ITO層の膜厚が5nmより薄い場合は、ITO層を均一の厚みに成形することが難しく、安定した抵抗が得られないため好ましくない。また、ITO層の膜厚が50nmより厚い場合は、ITO層自身による光の吸収が強くなり、透過色の着色低減効果が薄れると共に、全光線透過率が小さくなる傾向があるため好ましくない。
錫ドープ酸化インジウム層の製膜方法は特に限定されず、例えば蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法を採用できる。これらの中では、層の厚み制御の観点より蒸着法及びスパッタリング法が特に好ましい。尚、錫ドープ酸化インジウム層を形成した後に、100℃〜200℃の範囲内でアニール処理を施して結晶化する。具体的には、高い温度で結晶化すると錫ドープ酸化インジウム層の屈折率は小さくなる傾向を示す。従って、錫ドープ酸化インジウム層の屈折率は、アニール処理の温度と時間を制御することで調整可能である。
(1)波長400nmの光に対する屈折率が1.72のPETフィルム(商品名「A4100」、東洋紡績株式会社製)上に、ディップコーター(杉山元理化学機器株式会社製)により、各層用塗液をそれぞれ乾燥硬化後の膜厚で100〜500nm程度になるように層の厚さを調整して塗布した。
(2)乾燥後、紫外線照射装置(岩崎電気株式会社製)により窒素雰囲気下で120W高圧水銀灯を用いて、400mJの紫外線を照射して硬化した。硬化後のPETフィルム裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを反射分光膜厚計(「FE-3000」、大塚電子株式会社製)により、反射スペクトルを測定した。
(3)反射スペクトルより読み取った反射率から、下記に示すn-Cauchyの波長分散式(式1)の定数を求め、光の波長400nmにおける屈折率を求めた。
N(λ)=a/λ4+b/λ2+c (式1)
(N:屈折率、λ:波長、a、b、c:波長分散定数)
(1)波長400nmの光に対する屈折率が1.72のPETフィルム(商品名「A4100」、東洋紡績株式会社製)上にインジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行い、実膜厚20nmの透明導電層としての錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、下記実施例および比較例のそれぞれの条件でアニーリングを施し、透明導電性フィルムを作製した。
(2)上記透明導電性フィルム裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを反射分光膜厚計(「FE-3000」、大塚電子株式会社製)により、反射スペクトルを測定した。
(3)反射スペクトルより読み取った反射率から、上記(式1)を用いて、光の波長400nmにおける屈折率を求めた。
なお、各表(後述)に記載の各層の屈折率は、上記屈折率測定用サンプルから求めた屈折率である。
色差計(「SQ−2000」、日本電色工業株式会社製)を用いて透明導電性フィルムの透過色、b*を測定した。このb*は、JIS Z 8729に規定されているL*a*b*表色系における値である。
ヘイズメーター(「NDH2000」、日本電色工業株式会社製)により透明導電性フィルムの全光線透過率(%)を測定した。
色調補正層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表1に記載した組成で混合して、色調補正層用塗液L−1〜L−7を調製した。得られた色調補正層用塗液L−1〜L−7を用いて形成される色調補正層の屈折率を測定した。その結果を表1に示す。
ハードコート層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表2に記載した組成で混合して、ハードコート層用塗液D−1〜D−2を調製した。得られたハードコート層用塗液D−1〜D−2を用いて形成されるハードコート層の屈折率を測定した。その結果も表2に示す。
透過率向上層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表3に記載した組成で、微粒子成分(シリカ微粒子又は金属酸化物微粒子)及び活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、溶媒とを、重量比で95:5:4000の割合で混合して、透過率向上層用塗液E−1〜E−2を調製した。得られた透過率向上層用塗液E−1〜E−2を用いて形成される透過率向上層の光の波長400nmに対する屈折率を測定した。その結果を表3に示す。
PETフィルムの一方面に、色調補正層用塗液(L−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより色調補正層を形成した。続いて、PETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表4を参照)。
色調補正層を下記表4に記載した材料及び膜厚とした以外は、実施例1−1と同様にして、色調補正フィルムを作製した。
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表5を参照)。
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表5を参照)。
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
実施例1−1の色調補正フィルムの色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が25nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、150℃、30分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した。得られた透明導電性フィルムについて透過色b*、全光線透過率を前記方法で測定した。その結果を下記表7に示す。
色調補正フィルムとして表7、8に示すものを使用した以外は、実施例4−1と同様にして透明導電性フィルムを作製した(下記表7、8を参照)。得られた透明導電性フィルムについて透過色b*、全光線透過率を前記方法で測定した。その結果を下記表7、8に示す。
実施例1−1の色調補正フィルムの色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が40nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、150℃、100分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した(下記表8を参照)。得られた透明導電性フィルムについて透過色b*、全光線透過率を前記方法で測定した。その結果を下記表8に示す。
実施例1−1の色調補正フィルムの色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が20nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、120℃、60分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した(下記表8を参照)。得られた透明導電性フィルムについて透過色b*、全光線透過率を前記方法で測定した。その結果を下記表8に示す。
色調補正層を下記表9に記載した材料及び膜厚とした以外は、実施例1−1と同様にして、色調補正フィルムを作製した(下記表9を参照)。
色調補正フィルムとして表10に示すものを使用した以外は、実施例4−1と同様にして透明導電性フィルムを作製した。得られた透明導電性フィルムについて透過色b*、全光線透過率を前記方法で測定した。その結果を下記表10に示す。
実施例4−1〜4−17では、色調補正層及び錫ドープ酸化インジウム層の適切な材料、屈折率、膜厚にて透明導電性フィルムを作製しているため、透過色b*の値が小さく、着色を十分に抑え、且つ全光線透過率が優れた透明導電性フィルムとすることが出来た。
また、従来の色調補正フィルムのように透明基材フィルム上へ5種類もの層を多数積層する必要がなく、生産性に優れた色調補正フィルムを得ることができた。
2 色調補正層
3 機能層
4 錫ドープ酸化インジウム層
(A)色調補正フィルム
(B)透明導電性フィルム
Claims (5)
- 透明基材フィルムの一方の面上に、色調補正層が積層され、透明基材フィルムの反対面に、機能層を有する色調補正フィルムであって、
前記色調補正層は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜55nmであり、
前記機能層は波長400nmの光に対する屈折率が1.31〜1.51の透過率向上層であることを特徴とする、色調補正フィルム。 - 前記機能層は、ハードコート層、透過率向上層がこの順に積層された多機能層であり、
前記透過率向上層の波長400nmの光に対する屈折率が1.31〜1.51であることを特徴とする、請求項1に記載の色調補正フィルム。 - 請求項1又は2に記載の色調補正フィルムの色調補正層上に、錫ドープ酸化インジウム層が積層されており、
前記錫ドープ酸化インジウム層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.90〜2.35、膜厚が5〜45nmである、透明導電性フィルム。 - 請求項3に記載の透明導電性フィルムを備えることを特徴とするタッチパネル。
- 請求項4に記載のタッチパネルを備えることを特徴とする表示装置。
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