JP2016090962A - 色調補正フィルム及びこれを用いた透明導電性フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】透過光の着色を抑え、且つ全光線透過率が高い透明導電性フィルム、及びその下地用の色調補正フィルムを提供する。
【解決手段】色調補正フィルムは、ポリエステルフィルム基材の一方の面上に、第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層が積層され、前記ポリエステルフィルム基材の他方の面に、適宜機能層が積層されている。第一色調補正層は、酸化ジルコニウム微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.66〜1.75、膜厚が0.4〜1.5μmであり、第二色調補正層は、酸化チタン微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.76〜1.83、膜厚が32〜70nmであり、第三色調補正層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜40nmである色調補正フィルム。この色調補正フィルムの第三色調補正層上に、波長400nmの光に対する屈折率が1.85〜2.35、膜厚が5〜50nmである錫ドープ酸化インジウム層を積層して透明導電性フィルムとする。
【選択図】なし

Description

本開示は、タッチパネル用の色調補正フィルムと、当該色調補正フィルム上に透明導電層を積層した透明導電性フィルムに関する。
現在、画像表示部に直接触れることにより、情報を入力できるデバイスとしてタッチパネルが広く用いられている。タッチパネルは光を透過する入力装置を液晶表示装置等のディスプレイ画面上に配置したものであり、代表的な形式として、透明電極と指との間に生じる静電容量の変化を利用した静電容量式タッチパネルがある。
タッチパネル用の透明導電性フィルムとしては、透明基材フィルム上に、酸化錫を含有するインジウム酸化物(錫ドープ酸化インジウム、ITO)や酸化亜鉛等の金属酸化物による透明導電層を積層したものが一般的に用いられている。このような透明導電性フィルムは、透明導電層における反射及び吸収に由来する可視光短波長領域の透過率の低下により、全光線透過率が低下すると同時に、黄色の呈色が見られることが多い。そのため、タッチパネルの下に配置される表示装置の発色を正確に表現することが難しいという問題があった。
この問題を解決するために、透明導電層を多層光学膜と組み合わせた透明導電性フィルムが、特許文献1に提案されている。特許文献1に記載の透明導電性フィルムは、透明基材フィルムの両面に、ハードコート層、色調補正層1、色調補正層2及び錫ドープ酸化インジウム層が積層された構成である。ハードコート層は、光の波長400nmにおける屈折率が1.51〜1.61、膜厚が1〜10μmである。色調補正層1は、金属酸化物微粒子と活性エネルギー線硬化樹脂とを含み、光の波長400nmにおける屈折率が1.63〜1.86、膜厚が25〜95nmである。色調補正層2は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化樹脂とを含み、光の波長400nmにおける屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜55nmである。錫ドープ酸化インジウム層は、光の波長400nmにおける屈折率が1.85〜2.35、膜厚が5〜50nmである。このような構成により透過光の着色低減効果且つ高透過率を実現している。
特開2013−99924号公報
しかし、上記特許文献1では、透明基材フィルムとしてポリエステルフィルムを用いた場合、ポリエステルフィルムと積層しているハードコート層との屈折率差が大きいため、両者の界面で生じる反射光の干渉によって、干渉縞が発生してしまい、タッチパネルの視認性を低下させるという問題があった。
そこで、本発明の目的とするところは、透過光の着色を抑え、全光線透過率が高く、且つ、干渉縞を抑制した透明導電性フィルム、及びその下地フィルムとして用いられる色調補正フィルムを提供することにある。
そのための手段として、本発明は次の手段をとる。
(1)ポリエステルフィルム基材の一方面に、第一色調補正層、第二色調補正層がこの順に積層されている色調補正予備フィルムであって、前記第一色調補正層は、酸化ジルコニウム微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.66〜1.75、膜厚が0.4〜1.5μmであり、前記第二色調補正層は、酸化チタン微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.75〜1.83、膜厚が32〜70nmである色調補正予備フィルム。
(2)(1)に記載の色調補正予備フィルムの前記第二色調補正層上に、第三色調補正層が積層されており、前記第三色調補正層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜40nmである色調補正フィルム。
(3)前記第三色調補正層は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、湿式の成膜法により形成される(2)に記載の色調補正フィルム。
(4)前記第三色調補正層は、酸化ケイ素からなり、乾式の成膜法により形成される(2)に記載の色調補正フィルム。
(5)(2)から(4)のうちいずれか一項に記載の色調補正フィルムの前記第三色調補正層上に、錫ドープ酸化インジウム層が積層されており、前記錫ドープ酸化インジウム層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.85〜2.35、膜厚が5〜50nmである、透明導電性フィルム。
(6)前記ポリエステルフィルム基材の他方面に機能層が積層されている(1)に記載の色調補正予備フィルム。
(7)前記ポリエステルフィルム基材の他方面に機能層が積層されている(2)から(4)のうちいずれか一項に記載の色調補正フィルム。
(8)前記ポリエステルフィルム基材の他方面に機能層が積層されている(5)に記載の透明導電性フィルム。
(9)前記機能層は、ハードコート層、又は透過率向上層のいずれか一方又は双方である(6)に記載の色調補正予備フィルム。
(10)前記機能層は、ハードコート層、又は透過率向上層のいずれか一方又は双方である(7)に記載の色調補正フィルム。
(11)前記機能層は、ハードコート層、又は透過率向上層のいずれか一方又は双方である(8)に記載の透明導電性フィルム。
なお、本明細書において数値範囲を示す「○○〜××」とは、特に明示しない限り「○○以上××以下」を意味する。
本発明によれば、ポリエステルフィルム基材に積層する第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層及び錫ドープ酸化インジウム層について、波長400nmの光に対する屈折率および膜厚を適切に設定したことで、透過光の着色を抑え、全光線透過率が高く、且つ、干渉縞を抑制した透明導電性フィルムを提供することができる。また、その透明導電性フィルムの下地フィルムとして用いられる色調補正フィルムを提供することができる。
熱処理後の反りの定義を説明する模式図である。
≪色調補正フィルム≫
色調補正フィルムは、ポリエステルフィルムの一方面に、第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層がこの順に積層され、ポリエステルフィルムの他方面に適宜機能層が積層されている。この色調補正フィルムは、後述するように透明導電性フィルムの下地フィルムとして用いることができる。以下に、この色調補正フィルムの構成要素について順に説明する。
<ポリエステルフィルム基材>
ポリエステルフィルム基材はポリエステルフィルムからなり、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を使用できる。ポリエステルフィルムの厚みは、好ましくは25〜400μm、さらに好ましくは25〜188μmである。ポリエステルフィルムの厚みが25μmより薄い場合や400μmより厚い場合には、色調補正フィルムの製造時及び使用時における取り扱い性が低下して好ましくない。ポリエステルフィルムの全光線透過率は、88%以上であることが好ましい。88%未満である場合は、透明導電性フィルムの全光線透過率が低くなり好ましくない。なお、ポリエステルフィルムには、全光線透過率が88%未満とならない範囲で、各種の添加剤が含有されていてもよい。そのような添加剤として例えば、紫外線吸収剤、帯電防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤等が挙げられる。また、ポリエステルフィルム基材にはポリエステルフィルム上に加工する層との密着性向上や干渉縞低減のために、波長400nmの光における屈折率が1.50〜1.80の公知の易接着層が設けられていても良い。
<第一色調補正層>
第一色調補正層は、屈折率と膜厚を所定の範囲(詳細は後述する)に調整することで、当該第一色調補正層の反射光とポリエステルフィルム基材の反射光との干渉により生じる干渉縞を抑えることができ、且つ透明導電性フィルムの透過色の着色を抑えることができる。第一色調補正層は、酸化ジルコニウム微粒子と、活性エネルギー線硬化型樹脂とを含む。第一色調補正層は、酸化ジルコニウム微粒子と、活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤とを含む第一色調補正層用塗液を、活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させた硬化物により形成することができる。
活性エネルギー線硬化型樹脂は、第一色調補正層のバインダーとなる。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、(メタ)アクリレートの単官能単量体、多官能単量体の中から1種又は2種以上が選択して用いられる。単官能単量体として具体的には、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸(ポリ)エチレングリコール基含有(メタ)アクリル酸エステル等が好ましい。多官能単量体としては、多価アルコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化合物、ウレタン変性アクリレート等の(メタ)アクリロイル基を2個以上含む多官能重合性化合物等が挙げられる。なお、本明細書において「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。「(メタ)アクリル酸」や「(メタ)アクリロイル基」も同様である。活性エネルギー線硬化型樹脂は、波長400nmの光に対する屈折率が1.4〜1.7であることが好ましい。
活性エネルギー線硬化型樹脂は、好ましくは、第一色調補正層中に10〜54wt%(溶媒を除く第一色調補正層用塗液100重量部中に10〜50重量部)含まれる。活性エネルギー線硬化型樹脂の含有量が10wt%未満では、塗膜に対する活性エネルギー線硬化型樹脂の相対量が少なく塗膜がもろくなるため好ましくない。一方、活性エネルギー線硬化型樹脂の含有量が54wt%を超えると、第一色調補正層の屈折率が所定の範囲外となるため好ましくない。
酸化ジルコニウム微粒子は、第一色調補正層の屈折率を調整するために配合されるものである。波長400nmの光に対する酸化ジルコニウムの屈折率は製法によって異なるが、1.9〜2.5である。
酸化ジルコニウム微粒子は、好ましくは、第一色調補正層中に45〜89wt%(溶媒を除く第一色調補正層用塗液100重量部中に45〜85重量部)含まれる。酸化ジルコニウム微粒子の含有量が45wt%未満では、第一色調補正層の屈折率が所定の範囲外となるため好ましくない。一方、酸化ジルコニウム微粒子の含有量が89wt%を超えると、塗膜に対する酸化ジルコニウム微粒子の相対量が多くなり、塗膜がもろくなるため好ましくない。
光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線により第一色調補正層用塗液を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、活性エネルギー線照射により重合を開始するものであれば特に限定されず、公知の化合物を使用できる。例えば、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフェリノプロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン等のアセトフェノン系重合開始剤、ベンゾイン、2,2−ジメトキシ1,2−ジフェニルエタン−1−オン等のベンゾイン系重合開始剤、ベンゾフェノン、[4−(メチルフェニルチオ)フェニル]フェニルメタノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系重合開始剤、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系重合開始剤等が挙げられる。
光重合開始剤は、溶媒を除く第一色調補正層用塗液100重量部中に1〜10重量部含まれることが好ましい。光重合開始剤の含有量が1重量部未満では、活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化が不十分となる。一方、光重合開始剤の含有量が10重量部を超えると、光重合開始剤が不必要に多くなり好ましくない。
第一色調補正層用塗液は、屈折率が後述の範囲を外れない範囲で、その他添加剤を含んでいても良い。その他の添加剤としては、フッ素系やシリコン系のレベリング剤やシリカ微粒子やアクリル微粒子といったアンチブロッキング剤等が挙げられる。
第一色調補正層用塗液の溶媒は、この種の色調補正フィルム等において各層形成用の塗液に従来から使用されている公知のものであれば特に制限は無く、例えばアルコール系、ケトン系、エステル系の溶媒が適時選択できる。
第一色調補正層は、酸化ジルコニウム微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂をそれぞれ上記範囲で含むことによって、波長400nmの光に対する屈折率が1.66〜1.75になるように形成される。第一色調補正層の屈折率がこの範囲外では、ポリエステルフィルム基材との屈折率差が大きくなってしまい、ポリエステルフィルム基材と第一色調補正層との界面の反射光が強くなり干渉縞が目立ってしまう、また、JIS Z 8729に規定されているL表色系における透過色のbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味が明瞭に認識されるようになる。第一色調補正層の乾燥硬化後の膜厚は0.4〜1.5μmであることが必要である。第一色調補正層の膜厚が0.4μm未満でも、L表色系における透過色のbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味が明瞭に認識されるようになる。一方、第一色調補正層の膜厚が1.5μmより大きい場合は、熱処理後の反りが大きくなってしまう。
第一色調補正層は、ポリエステルフィルム基材に第一色調補正層用塗液を塗布した後に、活性エネルギー線照射により硬化することで形成される。第一色調補正層用塗液の塗布方法は特に制限されず、例えばロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等公知の湿式の塗布方法を採用できる。また、活性エネルギー線の種類は特に制限されないが、利便性等の観点から紫外線を用いることが好ましい。なお、第一色調補正層の密着性を向上させるために、予めポリエステルフィルム基材の表面にコロナ放電処理等の前処理を施すことも可能である。
<第二色調補正層>
第二色調補正層は、第一色調補正層上に設けられ、屈折率と膜厚を所定の範囲(詳細は後述する)に調整することで、透明導電性フィルムの透過色の着色を抑えることができる。第二色調補正層は、酸化チタン微粒子と、活性エネルギー線硬化型樹脂とを含む。第二色調補正層は、酸化チタン微粒子と、活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤とを含む第二色調補正層用塗液を、活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させた硬化物により形成することができる。
活性エネルギー線硬化型樹脂は、第二色調補正層のバインダーとなる。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、第一色調補正層で使用する活性エネルギー線硬化型樹脂と同種のものを使用することができる。活性エネルギー線硬化型樹脂は、好ましくは、第二色調補正層中に10〜63wt%(溶媒を除く第二色調補正層用塗液100重量部中に10〜60重量部)含まれる。活性エネルギー線硬化型樹脂の含有量が10wt%未満では、塗膜に対する活性エネルギー線硬化型樹脂の相対量が少なく塗膜がもろくなるため好ましくない。一方、活性エネルギー線硬化型樹脂の含有量が63wt%を超えると、第二色調補正層の屈折率が所定の範囲外となるため好ましくない。
酸化チタン微粒子は、第二色調補正層の屈折率を調整するために配合されるものである。波長400nmの光に対する酸化チタンの屈折率は製法によって異なるが、2.2〜3.0である。
酸化チタン微粒子は、好ましくは、第二色調補正層中に35〜85wt%(溶媒を除く第二色調補正層用塗液100重量部中に35〜85重量部)含まれる。酸化チタン微粒子の含有量が35wt%未満では、第二色調補正層の屈折率が所定の範囲外となるため好ましくない。一方、酸化チタン微粒子の含有量が85wt%を超えると、塗膜に対する酸化チタン微粒子の相対量が多くなり、塗膜がもろくなるため好ましくない。
光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線により第二色調補正層用塗液を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、第一色調補正層用塗液で使用する光重合開始剤と同種のものを用いることができる。
光重合開始剤は、溶媒を除く第二色調補正層用塗液100重量部中に1〜10重量部含まれることが好ましい。光重合開始剤の含有量が1重量部未満では、活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化が不十分となる。一方、光重合開始剤の含有量が10重量部を超えると、光重合開始剤が不必要に多くなり好ましくない。
第二色調補正層用塗液は、屈折率が後述の範囲を外れない範囲で、その他添加剤を含んでいても良い。その他の添加剤としては、フッ素系やシリコン系のレベリング剤やシリカ微粒子やアクリル微粒子といったアンチブロッキング剤等が挙げられる。
第二色調補正層用塗液の溶媒は、この種の色調補正フィルム等において各層形成用の塗液に従来から使用されている公知のものであれば特に制限は無く、例えばアルコール系、ケトン系、エステル系の溶媒が適時選択できる。
第二色調補正層は、酸化チタン微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂をそれぞれ上記範囲で含むことによって、波長400nmの光に対する屈折率が1.75〜1.83になるように形成される。第二色調補正層の屈折率がこの範囲外では、全光線透過率が低くなってしまう、もしくはJIS Z 8729に規定されているL表色系における透過色のbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味が明瞭に認識されるようになる。また、第二色調補正層の膜厚は32〜70nmであることが必要である。第二色調補正層の膜厚がこの範囲外では、全光線透過率が低くなってしまう、もしくはbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。
第二色調補正層は、形成された第一色調補正層上に第二色調補正層用塗液を塗布した後に、活性エネルギー線照射により硬化することで形成される。第二色調補正層用塗液の塗布方法は特に制限されず、例えばロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等公知の湿式の塗布方法を採用できる。また、活性エネルギー線の種類は特に制限されないが、利便性等の観点から紫外線を用いることが好ましい。
<第三色調補正層>
第三色調補正層は、第二色調補正層上に設けられ、屈折率と膜厚を所定の範囲(詳細は後述する)に調整することで、透明導電フィルムの色調を補正(透過色の着色を抑制)する層である。
第三色調補正層は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含む第三色調補正層用塗液を、活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させる湿式の成膜法により形成することができる。
シリカ微粒子は、屈折率を積極的に低くするために配合されるものである。このようなシリカ微粒子としては、コロイダルシリカや中空シリカ微粒子が好ましい。波長400nmの光に対するコロイダルシリカ及び中空シリカ微粒子の屈折率は製法によって異なるが、1.23〜1.50であることが好ましい。シリカ微粒子は、第三色調補正層中に20〜90wt%(溶媒を除く第三色調補正層用塗液100重量部中に20〜85重量部)含まれることが好ましい。シリカ微粒子の含有量が20wt%未満では、第三色調補正層の屈折率が所定の範囲(詳細は後述する)とすることが出来ない。一方、シリカ微粒子の含有量が90wt%より多いと、塗膜強度が弱くなる。
バインダーとして用いられる活性エネルギー線硬化型樹脂は、波長400nmの光に対する屈折率が1.40〜1.70であることが好ましい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、第一色調補正層で使用する活性エネルギー線硬化型樹脂と同種のものを使用することができる。第三色調補正層中の活性エネルギー線硬化型樹脂の含有量は、10〜79wt%(溶媒を除く第三色調補正層用塗液100重量部中に10〜75重量部)程度である。ここで、シリカ微粒子は、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤等により表面を修飾してもよい。(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤等でシリカ微粒子表面を修飾することにより、活性エネルギー線硬化型樹脂との共有結合が生じ、塗膜強度が強くなる傾向が見られる。
第三色調補正層用塗液は光重合開始剤も含む。光重合開始剤は、紫外線(UV)等の活性エネルギー線により第二色調補正層用塗液を硬化させて塗膜を形成する際の重合開始剤として用いられる。光重合開始剤としては、第一色調補正層用塗液で使用する光重合開始剤と同種のものを使用すればよい。光重合開始剤は、溶媒を除く第三色調補正層用塗液100重量部中に1〜10重量部含まれることが好ましい。第三色調補正層用塗液における光重合開始剤の含有量が1重量部未満では活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化が不十分となり、10重量部を超えると不必要に多くなり好ましくない。
第三色調補正層用塗液は、屈折率が後述の範囲を外れない範囲で、その他の添加剤を含有していても良い。その他の添加剤としては、表面調整剤や防汚剤、スリップ剤等が挙げられる。
第三色調補正層は、シリカ微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂をそれぞれ波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53となるように配合されることで形成される。第三色調補正層の屈折率がこの範囲外では、全光線透過率が低くなってしまう、もしくはJIS Z 8729に規定されているL表色系における透過色のbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味が明瞭に認識されるようになる。また、第三色調補正層の膜厚は10〜40nmであることが必要である。第三色調補正層の膜厚がこの範囲外では、全光線透過率が低くなってしまう、もしくはbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。
第三色調補正層は、形成された第二色調補正層上に第三色調補正層用塗液を塗布した後に、活性エネルギー線照射により硬化することで形成される。第三色調補正層用塗液の塗布方法は特に制限されず、例えばロールコート法、スピンコート法、ディップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ナイフコート法、ダイコート法、インクジェット法、グラビアコート法等公知の湿式の塗布方法を採用できる。また、活性エネルギー線の種類は特に制限されないが、利便性等の観点から紫外線を用いることが好ましい。
また、第三色調補正層は形成された第二色調補正層上に無機物である酸化ケイ素(波長400nmの光に対する屈折率が1.47)を用いた乾式の成膜法により形成することも出来る。乾式の成膜にて形成する膜厚は湿式による形成同様、10〜40nmであることが必要である。膜厚がこの範囲外では、bの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。乾式の製膜法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンスプレーティング法、CVD法等公知の製膜法を採用できる。
<機能層>
ポリエステルフィルム基材の第一色調補正層が積層される一方面とは反対の他方面には、必要に応じて機能層を設けることが出来る。この機能層は、透明導電性フィルムに所定の機能を付与できるいずれの機能層も適用することが出来る。機能層は、典型的には、ハードコート層、透過率向上層が挙げられるが、他に紫外線吸収層、帯電防止層、アンチブロッキング層などもある。すなわち、付与する機能としては、硬度を高めるハードコート機能、透過率を向上させる透過率向上機能、紫外線を吸収する紫外線吸収機能、静電気が蓄積するのを抑制する帯電防止機能、フィルム同士の密着を抑制するアンチブロッキング機能などが挙げられる。機能層は、これらの機能を一層に単独で或いは複数併せ持つ。機能層は、一層のみ設けても、複数積層して設けてもよい。
ハードコート層は、ポリエステルフィルム基材上に設けることでフィルム表面の硬度及び耐擦傷性を向上する層である。表面硬度や耐擦傷性を向上できる限り、この種のフィルムにおいてハードコート層に用いられる公知の全ての樹脂が使用可能である。
ハードコート層に用いられる樹脂としては、第一色調補正層で使用する活性エネルギー線硬化型樹脂と同種のものを使用することができる。ハードコート層は、活性エネルギー線硬化型樹脂と光重合開始剤を含むハードコート層用塗液を活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させた硬化物により形成することができる。光重合開始剤は、第一色調補正層用塗液で使用する光重合開始剤と同種のものを使用すればよい。塗液の溶媒は、この種の色調補正フィルム等において各層形成用の塗液に従来から使用されている公知のものであれば特に制限は無く、例えばアルコール系、ケトン系、エステル系の溶媒が適時選択できる。
また、ハードコート層は、透光性微粒子を含有していてもよい。透光性微粒子は、ハードコート層に表面の凹凸を形成し、製造工程上の巻き取り性を向上させるものである。前記透光性微粒子は、任意の材料を用いることが出来る。そのような透光性微粒子としては、例えばシリカのほか、塩化ビニル、(メタ)アクリル単量体、スチレン及びエチレンから選択される少なくとも1種の単量体を重合して得られる重合体などから形成される。
更に、ハードコート層は、屈折率調整用に金属酸化物微粒子を含有していてもよい。金属酸化物としては、例えばITO(インジウム−錫複合酸化物、屈折率2.0)、ATO(アンチモン−錫複合酸化物、屈折率2.1)、酸化アンチモン(屈折率2.1)、酸化亜鉛(屈折率2.1)、酸化ジルコニウム(屈折率2.1)、酸化チタン(屈折率2.4)からなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
更に、ハードコート層は、その他添加剤を含有していても良い。その他の添加剤としては、表面調整剤やスリップ剤等が挙げられる。
ハードコート層は、波長589nmの光に対する屈折率が1.49〜1.68であることが好ましい。屈折率が上記範囲外の場合、ポリエステルフィルム基材とハードコート層との屈折率差が大きくなり、干渉縞が発生するため好ましくない。またハードコート層の膜厚は、0.4〜3.5μmであることが好ましい。膜厚が0.4μmより薄い場合は、鉛筆硬度がH未満になるため好ましくない。膜厚が3.5μmより厚い場合は、硬化収縮によるカールが強くなるとともに、不必要に厚くなり、生産性や作業性が低下するため好ましくない。
透過率向上層は、ポリエステルフィルム基材上やポリエステルフィルム基材上に積層したハードコート層上に設けられ、ポリエステルフィルム基材やハードコート層との相対関係によって、反射を低減することで透過率を向上する層である。透過率向上層は、シリカ微粒子と、活性エネルギー線硬化型樹脂とを混合してなる透過率向上層用塗液を活性エネルギー線(例えば紫外線、電子線)により硬化させた硬化物からなる。
シリカ微粒子は、透過率向上層の屈折率を積極的に低減させるために配合されるものである。シリカ微粒子は、第三色調補正層にて使用されるシリカ微粒子と同種のものを使用すればよい。シリカ微粒子は、透過率向上層中に20〜90wt%(溶媒を除く透過率向上層用塗液100重量部中に20〜85重量部)含まれることが好ましい。シリカ微粒子の含有量が20wt%未満では、透過率向上層の屈折率が所定の範囲(詳細は後述する)とすることが出来ない。一方、シリカ微粒子の含有量が90wt%より多いと、塗膜強度が弱くなってしまう。ここで、シリカ微粒子は、(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤等により表面を修飾してもよい。(メタ)アクリロイル基を有するシランカップリング剤等でシリカ微粒子表面を修飾することにより、活性エネルギー線硬化型樹脂との共有結合が生じ、塗膜強度が強くなる傾向が見られる。
バインダーとして用いられる活性エネルギー線硬化型樹脂は、波長589nmの光に対する屈折率が1.38〜1.67であることが好ましい。活性エネルギー線硬化型樹脂としては、第一色調補正層で使用する活性エネルギー線硬化型樹脂と同種のものを使用することができる。透過率向上層中の活性エネルギー線硬化型樹脂の含有量は、好ましくは、10〜79wt%程度(溶媒を除く透過率向上層用塗液100重量部中に10〜75重量部)である。
さらに、透過率向上層用塗液は光重合開始剤も含む。当該光重合開始剤も、第一色調補正層用塗液で使用する光重合開始剤と同種のものを使用すればよい。光重合開始剤は、溶媒を除く透過率向上層用塗液中に1〜10重量部含まれることが好ましい。透過率向上層用塗液における光重合開始剤の含有量が1重量部未満では活性エネルギー線硬化型樹脂の硬化が不十分となり、10重量部を超えると不必要に多くなり好ましくない。
透過率向上層用塗液は、屈折率が後述の範囲を外れない範囲で、その他の添加剤を含有していても良い。その他の添加剤としては、表面調整剤や防汚剤、スリップ剤等が挙げられる。
透過率向上層は、シリカ微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂をそれぞれ波長589nmの光に対する屈折率が1.31〜1.51となるように配合されることで形成される。透過率向上層の屈折率が1.31未満の場合は、塗膜中の粒子の割合が多くなり、ヘイズ値が上昇してしまうため全光線透過率が低下する。また、透過率向上層の屈折率が1.51より大きい場合は、反射低減機能が落ちるため全光線透過率が低くなってしまう。JIS Z 8729に規定されているL表色系における透過色のbの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味が明瞭に認識されるようになる。また、透過率向上層の乾燥硬化後の膜厚は60〜100nmであるのが好ましい。透過率向上層の膜厚が60nm未満の場合は、反射低減機能が落ちるため全光線透過率が低くなってしまう。また、透過率向上層の膜厚が100nmよりも厚い場合は、bの値が大きくなってしまい、透明導電性フィルムの透過色の黄色味の着色が明瞭に認識されるようになる。
なお、色調補正フィルムは、基本的に、ポリエステルフィルム基材に、第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層及び適宜機能層を積層することで製造されるが、ポリエステルフィルム基材の一方面に第一色調補正層、第二色調補正層のみを積層しただけの色調補正予備フィルムとして流通させ、その後、残りの層が積層される場合もある。
≪透明導電性フィルム≫
透明導電性フィルムは、上記色調補正フィルムの第三色調補正層上に、錫ドープ酸化インジウム層を有する。透明導電性フィルムの透過光の着色は、JIS Z 8729に規定されるLab表色系のbで評価でき、好ましくは−1≦b≦1である。b>1の場合、透明導電性フィルムが黄色に着色して見えるため好ましくない。一方、b<−1の場合、透明導電性フィルムが青色に着色して見えるため好ましくない。
透明導電性フィルムの全光線透過率は、好ましくは89.0%以上である。全光線透過率が89.0%未満の場合、視認性が悪化するため好ましくない。
<錫ドープ酸化インジウム層>
錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)は透明導電層であり、波長400nmの光に対する屈折率が1.85〜2.35、膜厚が5〜50nmである。屈折率がこの範囲を外れると、ITO層と第三色調補正層等の他の層の反射光の光学干渉が適切に作用しなくなるため、透明導電性フィルムの透過色が着色を呈し、全光線透過率も低下する。ITO層の膜厚が5nmより薄い場合は、ITO層を均一の厚みに成形することが難しく、安定した抵抗が得られないため好ましくない。また、ITO層の膜厚が50nmより厚い場合は、ITO層自身による光の吸収が強くなり、透過色の着色低減効果が薄れると共に、全光線透過率が小さくなる傾向があるため好ましくない。
<錫ドープ酸化インジウム層の形成>
錫ドープ酸化インジウム層の製膜方法は特に限定されず、例えば蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法を採用できる。これらの中では、層の厚み制御の観点より蒸着法及びスパッタリング法が特に好ましい。尚、錫ドープ酸化インジウム層を形成した後に、100℃〜200℃の範囲内でアニール処理を施して結晶化する。具体的には、高い温度で結晶化すると錫ドープ酸化インジウム層の屈折率は小さくなる傾向を示す。従って、錫ドープ酸化インジウム層の屈折率は、アニール処理の温度と時間を制御することで調整可能である。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の範囲に限定されるものではない。また、各例における、屈折率、透過色、全光線透過率、干渉縞及び熱処理後の反りは下記に示す方法により測定した。
<屈折率(第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層、ハードコート層、透過率向上層)>
(1)波長400nmの光に対する屈折率が1.72のPETフィルム(商品名「A4100」、東洋紡績株式会社製)上に、ディップコーター(杉山元理化学機器株式会社製)により、各層用塗液をそれぞれ乾燥硬化後の膜厚で100〜500nm程度になるように層の厚さを調整して塗布した。
(2)乾燥後、紫外線照射装置(岩崎電気株式会社製)により窒素雰囲気下で120W高圧水銀灯を用いて、400mJの紫外線を照射して硬化して屈折率測定用サンプルを作製した。硬化後のPETフィルム裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを反射分光膜厚計(「FE-3000」、大塚電子株式会社製)により、反射スペクトルを測定した。
(3)反射スペクトルより読み取った反射率から、下記に示すn-Cauchyの波長分散式(式1)の定数を求め、屈折率を求めた。
N(λ)=a/λ+b/λ+c (式1)
(N:屈折率、λ:波長、a、b、c:波長分散定数)
<屈折率(ITO層)>
(1)波長400nmの光に対する屈折率が1.72のPETフィルム(商品名「A4100」、東洋紡績株式会社製)上にインジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行い、実膜厚20nmの透明導電層としての錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、下記実施例および比較例のそれぞれの条件でアニーリングを施し、透明導電性フィルムの屈折率測定用サンプルを作製した。
(2)上記透明導電性フィルム裏面をサンドペーパーで荒らし、黒色塗料で塗りつぶしたものを反射分光膜厚計(「FE-3000」、大塚電子株式会社製)により、反射スペクトルを測定した。
(3)反射スペクトルより読み取った反射率から、上記(式1)を用いて、光の波長400nmにおける屈折率を求めた。
なお、各表(後述)に記載の各層の屈折率は、上記屈折率測定用サンプルから求めた屈折率である。
<透過色>
色差計(「SQ−2000」、日本電色工業株式会社製)を用いて透明導電性フィルムの透過色、bを測定した。このb*は、JIS Z 8729に規定されているL表色系における値である。
<全光線透過率>
ヘイズメーター(「NDH2000」、日本電色工業株式会社製)により透明導電性フィルムの全光線透過率(%)を測定した。
<干渉縞の評価>
裏面反射の影響をなくすため、透明導電性フィルムのITO層側とは反対側の面を黒色塗料で塗りつぶしたサンプルを作製し、暗室内で3波長蛍光灯を光源としてサンプルを目視したときに、干渉縞の強度を評価する。干渉縞が見えないものを○、干渉縞が強く見えるものを×として判定した。
<熱処理後の反り>
縦50mm、横100mmにカットした透明導電性フィルムを150℃の恒温槽に1時間静置して熱処理を行う。その後、図1に示すように、透明導電性フィルムを平坦面にITO層を上にして置き、四隅の反り上がり量(1)、(2)、(3)及び(4)を測定し、それらの平均値(反り平均値)を測定する。反りの平均値が10mm未満を○、反りの平均値が10mm以上を×、として判定した。
〔第一色調補正層の調製〕
第一色調補正層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表1に記載した組成で混合して、第一色調補正層用塗液A−1〜A−8を調製した。得られた第一色調補正層用塗液A−1〜A−8を用いて形成される第一色調補正層の屈折率を測定した。その結果も表1に示す。
金属酸化物微粒子として、酸化ジルコニウム微粒子分散液(シーアイ化成(株)製 ZRMEK25%−F47)または酸化チタン微粒子分散液(シーアイ化成(株)製 RTTMIBK15WT%−N24)を使用した。また活性エネルギー線硬化型樹脂として、6官能ウレタンアクリレートである(日本合成化学工業(株)製紫光UV−7600B)を使用した。金属酸化物微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、溶媒とを、重量比で95:5:100の割合で混合した。光重合開始剤として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製IRGACURE184(I−184)を使用した。また溶媒としてメチルイソブチルケトンを使用した。
Figure 2016090962
〔第二色調補正層の調製〕
第二色調補正層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表2に記載した組成で混合して、第二色調補正層用塗液B−1〜B−6を調製した。得られた第二色調補正層用塗液B−1〜B−6を用いて形成される第二色調補正層の屈折率を測定した。その結果も表2に示す。
金属酸化物微粒子として、酸化チタン微粒子分散液(シーアイ化成(株)製 ZRMEK25%−F47)または酸化ジルコニウム微粒子分散液(シーアイ化成(株)製 RTTMIBK15WT%−N24)を使用した。また活性エネルギー線硬化型樹脂として、6官能ウレタンアクリレート(日本合成化学工業(株)製紫光UV−7600B)を使用した。金属酸化物微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、溶媒とを、重量比で95:5:1000の割合で混合した。光重合開始剤として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製IRGACURE184(I−184)を使用した。また溶媒としてメチルイソブチルケトンを使用した。
Figure 2016090962
〔第三色調補正層用塗液の調製〕
第三色調補正層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表3に記載した組成で混合して、第三色調補正層用塗液C−1〜C−5を調製した。得られた第三色調補正層用塗液C−1〜C−5を用いて形成される第三色調補正層の屈折率を測定した。その結果を表3に示す。
シリカ微粒子として、扶桑化学工業(株)製「PL−1」または日揮触媒化成(株)製 アクリル修飾中空シリカ微粒子「スルーリアNAU」を使用した。また金属酸化物微粒子として、酸化ジルコニウム微粒子分散液(シーアイ化成(株)製 ZRMEK25%−F47)を使用した。また、活性エネルギー線硬化型樹脂として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製DPHA)を使用した。光重合開始剤として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製IRGACURE907(I−907)を使用した。溶媒として、イソプロピルアルコールを使用した。微粒子成分(シリカ微粒子又は金属酸化物微粒子)及び活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、溶媒とを、重量比で95:5:4000の割合で混合した。
Figure 2016090962
〔ハードコート層用塗液の調製〕
ハードコート層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表4に記載した組成で混合して、ハードコート層用塗液D−1〜D−2を調製した。得られたハードコート層用塗液D−1〜D−2を用いて形成されるハードコート層の光の波長589nmに対する屈折率を測定した。その結果も表4に示す。
有機微粒子として、アクリル系有機微粒子(綜研化学(株)製MX−80H3wT)を使用した。金属酸化物微粒子として、酸化ジルコニウム微粒子分散液(シーアイ化成(株)製 ZRMEK25%−F47)を使用した。また活性エネルギー線硬化型樹脂として、6官能ウレタンアクリレート(日本合成化学工業(株)製紫光UV−7600B)を使用した。有機微粒子又は金属酸化物微粒子及び活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、溶媒とを、重量比で95:5:100の割合で混合した。光重合開始剤として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製IRGACURE184(I−184)を使用した。また溶媒としてメチルイソブチルケトンを使用した。
Figure 2016090962
〔透過率向上層用塗液の調製〕
透過率向上層用塗液として以下の原料を使用し、各原料を下記表5に記載した組成で、微粒子成分(シリカ微粒子又は金属酸化物微粒子)及び活性エネルギー線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、溶媒とを、重量比で95:5:4000の割合で混合して、透過率向上層用塗液E−1〜E−2を調製した。得られた透過率向上層用塗液E−1〜E−2を用いて形成される透過率向上層の光の波長589nmに対する屈折率を測定した。その結果を表5に示す。
シリカ微粒子として、扶桑化学工業(株)製「PL−1」または日揮触媒化成(株)製アクリル修飾中空シリカ微粒子「スルーリアNAU」を使用した。また、活性エネルギー線硬化型樹脂として、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬(株)製DPHA)を使用した。光重合開始剤として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製IRGACURE907(I−907)を使用した。溶媒として、イソプロピルアルコールを使用した。
Figure 2016090962
(実施例1−1)
透明な厚さ50μmのPETフィルムの一方面に、第一色調補正層用塗液(A−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第一色調補正層を形成した。続いて、上記第一色調補正層上に、第二色調補正層用塗液(B−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第二色調補正層を形成した。更に、上記第二色調補正層上に、第三色調補正層用塗液(C−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−2)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−3〜実施例1−14)
第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層を下記表6に記載した材料及び膜厚とした以外は、実施例1−2と同様にして、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−15)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−16)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−17)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−18)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−19)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
(実施例1−20)
実施例1−1にて作製した色調補正フィルムのPETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表6を参照)。
Figure 2016090962
(実施例2−1)
透明な厚さ50μmのPETフィルムの一方面に、第一色調補正層用塗液(A−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第一色調補正層を形成した。続いて、上記第一色調補正層上に、第二色調補正層用塗液(B−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第二色調補正層を形成した。続いて、上記第二色調補正層上に、SiOを真空蒸着することで第三色調補正層を形成した。更に、PETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表7を参照)。
(実施例2−2)
透明な厚さ50μmのPETフィルムの一方面に、第一色調補正層用塗液(A−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第一色調補正層を形成した。続いて、上記第一色調補正層上に、第二色調補正層用塗液(B−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第二色調補正層を形成した。続いて、上記第二色調補正層上に、SiOを真空蒸着することで第三色調補正層を形成した。更に、PETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、透過率向上層用塗液(E−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表7を参照)。
(実施例2−3)
透明な厚さ50μmのPETフィルムの一方面に、第一色調補正層用塗液(A−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第一色調補正層を形成した。続いて、上記第一色調補正層上に、第二色調補正層用塗液(B−1)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより第二色調補正層を形成した。続いて、上記第二色調補正層上に、SiOを真空蒸着することで第三色調補正層を形成した。更に、PETフィルムの他方面(第一色調補正層の反対面)に、ハードコート層用塗液(D−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることによりハードコート層を形成した。続いて、上記ハードコート層上に、透過率向上層用塗液(E−2)をバーコーターにて塗布し、120W高圧水銀灯にて400mJの紫外線を照射して硬化させることにより透過率向上層を形成し、色調補正フィルムを作製した(下記表7を参照)。
Figure 2016090962
(実施例3−1)
実施例1−1の色調補正フィルムの第三色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が25nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、150℃、30分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した。得られた透明導電性フィルムについて透過色b、全光線透過率、干渉縞、熱処理後の反りを前記方法で測定した。その結果を下記表8に示す。
(実施例3−2〜実施例3−20、実施例3−23〜実施例3−25)
色調補正フィルムとして表8に示すものを使用した以外は、実施例3−1と同様にして透明導電性フィルムを作製した(下記表8を参照)。
(実施例3−21)
実施例1−2の色調補正フィルムの第三色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が40nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、150℃、100分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した(下記表8を参照)。
(実施例3−22)
実施例1−2の色調補正フィルムの第三色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が20nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、120℃、60分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した(下記表8を参照)。
Figure 2016090962
(比較例1−1〜比較例1−15)
第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層を下記表9に記載した材料及び膜厚とした以外は、実施例1−2と同様にして、色調補正フィルムを作製した(下記表9を参照)。
Figure 2016090962
(比較例2−1〜比較例2−15)
色調補正フィルムとして表10に示すものを使用した以外は、実施例3−1と同様にして透明導電性フィルムを作製した。得られた透明導電性フィルムについて透過色b、全光線透過率、干渉縞、熱処理後の反りを前記方法で測定した。その結果を下記表10に示す。
(比較例2−16)
実施例1−2の色調補正フィルムの第三色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が70nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、100℃、60分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した(下記表10を参照)。
(比較例2−17)
実施例1−2の色調補正フィルムの第三色調補正層上に、インジウム:錫=10:1のITOターゲットを用いてスパッタリングを行うことにより、膜厚が20nmの錫ドープ酸化インジウム層(ITO層)を形成し、150℃、30分のアニール処理を施し、透明導電性フィルムを作製した(下記表10を参照)。
Figure 2016090962
(結果および考察)
実施例3−1〜3−25では、第一色調補正層が酸化ジルコニウム微粒子を含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.66〜1.75、膜厚が0.4〜1.5μmであり、第二色調補正層が酸化チタン微粒子を含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.75〜1.83、膜厚が32〜70nmであり、第三色調補正層が波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜40nmであり、錫ドープ酸化インジウム層が波長400nmの光に対する屈折率が1.85〜2.35、膜厚が5〜50nmであり、透過色bの値が小さく、着色を十分に抑え、且つ優れた全光線透過率を実現するとともに、干渉縞を抑制し、熱処理後の反りの小さな透明導電性フィルムとすることが出来た。
その一方、比較例2−1〜2−3より、第1色調補正層に含まれる微粒子が酸化チタンである場合や、第2色調補正層に含まれる微粒子が酸化ジルコニウムである場合には、透過色bの値が大きく、透明導電性フィルムが着色する、若しくは、全光線透過率が低い結果となった。
比較例2−4、2−8〜2−17は、第一色調補正層、第二色調補正層、第三色調補正層、錫ドープ酸化インジウム層の屈折率、及び膜厚のいずれかの相対バランスが悪いため、透過色bの値が大きく、透明導電性フィルムが着色する、若しくは、全光線透過率が低い結果となった。
比較例2−5では、第一色調補正層の膜厚が厚すぎるため、熱処理後の反りが大きい結果となった。
比較例2−6、2−7では、第一色調補正層の屈折率が高すぎるため、或いは低すぎるため、ポリエステルフィルム基材と第一色調補正層との界面の反射光が強くなり干渉縞が目立ってしまう結果となった。

Claims (11)

  1. ポリエステルフィルム基材の一方面に、第一色調補正層、第二色調補正層がこの順に積層されている色調補正予備フィルムであって、
    前記第一色調補正層は、酸化ジルコニウム微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.66〜1.75、膜厚が0.4〜1.5μmであり、
    前記第二色調補正層は、酸化チタン微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、波長400nmの光に対する屈折率が1.75〜1.83、膜厚が32〜70nmである色調補正予備フィルム。
  2. 請求項1に記載の色調補正予備フィルムの前記第二色調補正層上に、第三色調補正層が積層されており、
    前記第三色調補正層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.33〜1.53、膜厚が10〜40nmである色調補正フィルム。
  3. 前記第三色調補正層は、シリカ微粒子と活性エネルギー線硬化型樹脂とを含み、湿式の成膜法により形成される請求項2に記載の色調補正フィルム。
  4. 前記第三色調補正層は、酸化ケイ素からなり、乾式の成膜法により形成される請求項2に記載の色調補正フィルム。
  5. 請求項2から請求項4のうちいずれか一項に記載の色調補正フィルムの前記第三色調補正層上に、錫ドープ酸化インジウム層が積層されており、
    前記錫ドープ酸化インジウム層は、波長400nmの光に対する屈折率が1.85〜2.35、膜厚が5〜50nmである、透明導電性フィルム。
  6. 前記ポリエステルフィルム基材の他方面に機能層が積層されている請求項1に記載の色調補正予備フィルム。
  7. 前記ポリエステルフィルム基材の他方面に機能層が積層されている請求項2から請求項4のうちいずれか一項に記載の色調補正フィルム。
  8. 前記ポリエステルフィルム基材の他方面に機能層が積層されている請求項5に記載の透明導電性フィルム。
  9. 前記機能層は、ハードコート層、又は透過率向上層のいずれか一方又は双方である請求項6に記載の色調補正予備フィルム。
  10. 前記機能層は、ハードコート層、又は透過率向上層のいずれか一方又は双方である請求項7に記載の色調補正フィルム。
  11. 前記機能層は、ハードコート層、又は透過率向上層のいずれか一方又は双方である請求項8に記載の透明導電性フィルム。
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