JP6402066B2 - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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Description

本発明は、ラッシュアジャスタに関する。
特許文献1に開示のラッシュアジャスタは、有底筒状のシリンダ(ボディ)と、シリンダ内に往復移動可能に挿入される有底筒状のプランジャとを備えている。プランジャ内には低圧室が設けられ、シリンダ内にはプランジャの底壁部(底壁)との間に高圧室が設けられている。そして、底壁部には弁口が設けられており、高圧室には弁口を開閉可能な弁部などの逆止弁機構を構成する部材が収容して設けられている。
また、プランジャには、周壁部を貫通する形態の送油管が取り付けられている。送油管は、低圧室内に斜め上方に突き出るように配置され、上端がプランジャの頂部近傍に至っている。プランジャの低圧室内には、送油管を通してシリンダヘッド側の作動油が送られて貯留される。油圧変動によって底壁部の弁口から弁部が離間したときには、低圧室内に貯留された作動油が弁口を通して高圧室内に送られる。
特開2005−2953号公報
上記構成によれば、ラッシュアジャスタが小型になり、低圧室の内容積を十分に確保するのが困難な場合にも、低圧室内の作動油が送油管の上端に対応する高さ位置まで貯留されるため、低圧室内の作動油不足に起因して高圧室内に低圧室のエアーが吸い込まれる事態を回避することができる。とくに、エンジンの搭載角度や車両の坂道停止などでラッシュアジャスタが水平方向に向けて傾いた状態となる場合に、送油管に相当するものが無いと、低圧室内の作動油の量が顕著に減少することから、上記構成にすることのメリットが大きくなる。
しかし、上記の場合、ラッシュアジャスタの構成部品として新たに送油管が加わるため、その分、部品点数が増え、部品管理が煩雑になるのに加え、周壁部に送油管を取り付ける作業にも難渋するおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数を増加させることなく、小型化や傾斜配置などに対応することが可能なラッシュアジャスタを提供することを目的とする。
本発明の第1は、筒状のボディと、前記ボディ内に往復移動可能に挿入される筒状のプランジャとを備え、前記プランジャ内には低圧室が区画され、前記ボディ内には前記プランジャの底壁との間に高圧室が区画され、前記プランジャの周壁にはプランジャ油孔が設けられ、前記プランジャ油孔を通して前記低圧室内に作動油が送られ、前記低圧室内に貯留された作動油が前記底壁に設けられた弁孔を通して前記高圧室に流れることが可能なラッシュアジャスタであって、前記周壁には、前記低圧室内に向けて変形し、且つ上向きに傾斜することで、前記プランジャ油孔を区画する形態をなし、上端開口で前記低圧室内の作動油の液面レベルを規定するポケット部が設けられ、前記ポケット部が、前記周壁に対する前記プランジャ油孔の孔開け加工時の打ち込みによって変形する部分であるところに特徴を有する。
また、本発明の第2は、筒状のボディと、前記ボディ内に往復移動可能に挿入される筒状のプランジャとを備え、前記プランジャ内には低圧室が区画され、前記ボディ内には前記プランジャの底壁との間に高圧室が区画され、前記プランジャの周壁にはプランジャ油孔が設けられ、前記プランジャ油孔を通して前記低圧室内に作動油が送られ、前記低圧室内に貯留された作動油が前記底壁に設けられた弁孔を通して前記高圧室に流れることが可能なラッシュアジャスタであって、前記周壁には、前記低圧室内に向けて変形し、且つ上向きに傾斜することで、前記プランジャ油孔を区画する形態をなし、上端開口で前記低圧室内の作動油の液面レベルを規定するポケット部が設けられ、前記周壁には、周方向に沿った切り込みが入れられ、前記切り込みが前記ポケット部の上端開口の縁部として構成されるところに特徴を有する。
低圧室内に上向き傾斜で変形する形態のポケット部が設けられ、ポケット部の上端開口で低圧室内の作動油の液面レベルが規定されるため、プランジャ油孔が周壁に単に厚み方向に貫通して設けられるよりも、低圧室内の作動油の量を増加させることができ、小型化や傾斜配置などで低圧室内に作動油を貯留しにくい事情があるときにも、低圧室内に十分な量の作動油を確保することができる。また、周壁にポケット部が一体に設けられているため、従来のラッシュアジャスタから部品点数が増加することがない。なお、低圧室内の作動油の液面レベルを規制するとは、低圧室に作動油を供給する際やエンジン始動時に低圧室に供給され得る作動油の上面高さのことを言い、エンジン駆動時には該液面レベルを超えることもあり、また下回ることもある。
本発明の第1によれば、周壁にプランジャ油孔の孔開け加工を行うのと同時にポケット部を形成することができ、ポケット部を形成するための専用の加工工程を省くことができる。
仮に、プランジャ油孔が周壁に厚み方向に貫通して設けられるとすると、低圧室内の作動油の液面レベルがプランジャ油孔の下縁で規定され、低圧室内に十分な量の作動油を貯留させることができない懸念がある。その点、本発明の第2の構成によれば、低圧室内の作動油の液面レベルを切り込みに対応する高さ位置まで引き上げることができるため、低圧室内に十分な量の作動油を貯留させることができる。
本発明の実施例1に係るラッシュアジャスタがシリンダヘッドに組み込まれた状態をあらわす断面図である。 図1のラッシュアジャスタに対応する部分の拡大図である。 プランジャの製造方法を説明するための図である。 プランジャのプランジャ油孔に対応する部分を輪切りした断面図である。 実施例2に係るラッシュアジャスタのポケット部に対応する部分の要部拡大断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す
前記ポケット部が、前記低圧室内に向けて突き出る断面直線状の油路を有している。これによれば、ポケット部の断面直線状の油路に沿って低圧室内に作動油を迅速に送り込むことができる。
前記ポケット部が、前記低圧室内に向けて膨出する断面湾曲状の油路を有している。これによれば、ポケット部の断面湾曲状の油路に沿って低圧室内に単位時間当たりに多量の作動油を送り込むことができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図4によって説明する。実施例1は、図1に示すように、水平対向型又は傾斜したエンジンの動弁装置90に設けられ、カム80とロッカアーム70とのバルブクリアランスを自動調整する油圧式のラッシュアジャスタ10を例示するものである。なお、以下の説明において、上下、水平及び縦横の概念は、車両搭載時の状態を基準とする。
シリンダヘッド91の吸気又は排気ポート92を開閉する動弁装置90は、図1に示すように、エンジンに同期して回転するカム80と、バルブ本体61に一体に設けられたバルブステム60と、カム80の回転に応じて揺動することでバルブステム60を押圧するロッカアーム70と、ロッカアーム70の一端部を揺動可能に支持するラッシュアジャスタ10とを備えている。
バルブステム60は、吸気又は排気ポート92に連なるステムガイド孔64に挿入され、コイルスプリング65によってバルブ本体61が吸気又は排気ポート92を閉じる方向に付勢されている。カム80が回転すると、ロッカアーム70が揺動するとともに、バルブステム60がステムガイド孔64内を上下方向に往復移動して、バルブ本体61が吸気又は排気ポート92を開閉するように構成されている。
ロッカアーム70は、一端部をラッシュアジャスタ10に支持させ、他端部をバルブステム60に当接させ、一端部と他端部との間に設けられたローラ71にカム80を回転可能に接触させて、軸線を水平方向に対し傾斜させた状態で配置されている。
ラッシュアジャスタ10は、従来のものよりも小型であって、シリンダヘッド91に設けられた断面円形の有底の取付孔94に挿入されている。ラッシュアジャスタ10は、取付孔94に挿入された状態で、水平方向に向けて傾斜する姿勢で配置されている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ10は、円筒状のボディ11と、ボディ11内に上下方向(詳細には上下方向に対して傾斜する方向)に往復移動可能に挿入される円筒状のプランジャ12とを備えている。
ボディ11は、円板状の端壁13と、端壁13の外周縁から立ち上がる筒壁14とからなる。筒壁14の外周面には、ボディ周回溝15が全周に亘って設けられている。また、筒壁14には、ボディ周回溝15の奥面に開口するボディ油孔16が壁厚方向(径方向)に貫通して設けられている。筒壁14の開口端(上端)には、プランジャ12がボディ11から抜け出るのを規制するリテーナ17が取り付けられている。
図3に示すように、プランジャ12は、円筒状の底壁18と、底壁18の外周縁から立ち上がる周壁19とからなる。周壁19の上端部は、半球状に絞られた形態の球部21として構成されている。プランジャ12がボディ11内に挿入された状態では、球部21がボディ11の上端から上方に突出し、図1に示すように、球部21の半球面状の外周面に、ロッカアーム70の一端部が摺動可能に支持されるようになっている。図3に示すように、球部21の上端部となる径方向中心部には、断面円形の頂部開口22が貫通して設けられている。また、底壁18の径方向中心には、頂部開口22と上下方向の同軸上の位置に、断面円形の弁孔23が貫通して設けられている。そして、プランジャ12内は、低圧室24として構成されている。
プランジャ12の周壁19の外周面は、ボディ11の筒壁14の内周面に摺動可能とされ、図2に示すように、筒壁14の内周面と対向する位置に、プランジャ周回溝25が全周に亘って設けられている。また、周壁19には、プランジャ周回溝25の奥面に開口するプランジャ油孔26が貫通して設けられている。プランジャ油孔26は、周壁19の一部を低圧室24内に向けて変形させた形態のポケット部27によって区画されている。このポケット部27については、後に詳述する。
図2に示すように、取付孔94は、シリンダヘッド91の給油孔95に連通しており、給油孔95から供給される作動油は、ボディ周回溝15、ボディ油孔16、プランジャ周回溝25及びプランジャ油孔26を経て低圧室24に貯留されるようになっている。
ボディ11内の底部には、端壁13、筒壁14及びプランジャ12の底壁18によって区画される高圧室28が設けられている。高圧室28内には、弁孔23を開閉可能な球状の弁体29と、弁体29を保持するケージ31と、ケージ31内に収容されて弁体29を弁孔23側に付勢する圧縮コイルばねからなる第1スプリング32と、ケージ31の外周縁部と端壁13との間に介設されてプランジャ12をロッカアーム70側に付勢する圧縮コイルばねからなる第2スプリング33とが設けられている。弁体29は、低圧室24と高圧室28との圧力差に応じて弁孔23に接離可能に往復動作することが可能とされている。そして、弁体29が第1スプリング32の付勢力に抗して弁孔23から離れる向きに移動することにより、低圧室24内の作動油が弁孔23を通して高圧室28に流れるようになっている。
また、カム80が回転し、ロッカアーム70がカム80側から押圧されると、プランジャ12がロッカアーム70の一端部に押圧されてボディ11に対して沈み込むように移動し、高圧室28内の作動油が圧縮させられ、高圧室28の圧力が上昇する。高圧室28の圧力が上昇するに伴い、高圧室28内の若干の作動油が筒壁14の内周面と周壁19の外周面との間を通してプランジャ周回溝25に流れる。これにより、ラッシュアジャスタ10の全長が作動油の流出分だけ短縮させられる。また、高圧室28の圧力上昇によってボディ11とプランジャ12とが剛体化し、ラッシュアジャスタ10がロッカアーム70を所定位置で支持することが可能となる。
さらなるカム80の回転に伴い、カム80側からロッカアーム70に作用する圧力が低減すると、高圧室28内の圧力と第2スプリング33の付勢力とによってプランジャ12が上昇してボディ11の筒壁14の開口端から大きく突出する。このとき、高圧室28の圧力が低下し、低圧室24との間に圧力差が生じることで、弁体29が第1スプリング32の付勢力に抗して開弁させられる。弁体29が開弁させられるのと同時に、低圧室24の作動油が高圧室28に流れ、その流動分、ラッシュアジャスタ10の全長が伸長する。かくして、ラッシュアジャスタ10がロッカアーム70を適正位置で支持する状態が担保され、カム80とロッカアーム70とのバルブクリアランスが実質的にゼロとなるように調整される。
さて、ポケット部27は、図4に示すように、周壁19のプランジャ周回溝25において周方向(プランジャ12の軸方向と直交する方向)に沿って切り込み形成された平面視略三角形の切り込み35を上端開口37とし、且つ、図2に示すように、側面視方向の断面が上方へ向けて次第に低圧室24内に突き出る直線状となるように構成されている。ポケット部27の上端開口37は、周壁19のプランジャ周回溝25における同一高さに連続して配置されている。
図2に示すように、ポケット部27の凹状外面は、プランジャ油孔26を通過する作動油の油路36として構成される。この油路36は、プランジャ12がボディ11内に挿入された状態でボディ周回溝15に臨む位置に配置され、上端開口37へ向けて上り勾配で傾斜する断面直線状の形態になっている。
図3に示すように、ポケット部27は、周壁19に対し、外側から孔開け加工用のポンチ50が打ち込まれるのに伴ってプランジャ油孔26とともに形成される。ポンチ50の前面は、前方へ向けて上り勾配で傾斜する直線状の斜面51とされ、上端が先鋭状の歯部52になっている。
孔開け加工時には、まず周壁19にポンチ50の歯部52が打ち込まれ、周壁19が歯部52で切開されて切り込み35が入れられる。引き続くポンチ50の押し込みにより、切り込み35が低圧室24に向けて広がり、ポケット部27の上端開口37が低圧室24に膨張する形態で形成されるとともに、ポケット部27の油路36がポンチ50の斜面51に沿って同斜面51に対応する形態で形成される。こうして形成されたポケット部27は、ポンチ50による引き伸ばしによって、周壁19の周囲の部分よりも少し薄肉に形成される。
プランジャ油孔26は、ポケット部27の油路36に沿って上向き傾斜で形成され、油路36の終端となるポケット部27の上端開口37から低圧室24に作動油を供給することが可能となっている。このため、図2に示すように、低圧室24内には、ポケット部27の上端開口37を上限として作動油が貯留されることとなる。
一方、仮に、周壁19に、ボディ油孔16のように径方向に沿って貫通する形態でプランジャ油孔26が設けられる場合には、低圧室24内の作動油の液面レベルがプランジャ油孔26の下端位置で規定されることになるため、ラッシュアジャスタ10が水平方向に向けて傾斜姿勢で配置されていると、低圧室24内に十分な量の作動油を確保することができないおそれがある。
その点、本実施例の場合、低圧室24内の作動油の液面レベルがポケット部27の上端開口37で規定されるため、低圧室24内にプランジャ周回溝25の上端近くまで十分な量の作動油を確保することができる。したがって、弁孔23が開いて低圧室24内の作動油が高圧室28に流れる際に、低圧室24内のエアーが高圧室28に吸い込まれる事態を回避することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、低圧室24内に上向き傾斜で変形する形態のポケット部27が設けられ、そのポケット部27の上端開口37で低圧室24内の作動油の液面レベルが規定されるようになっているため、プランジャ油孔26の下端位置で液面レベルが規定されるよりも、低圧室24内の作動油の量を増加させることができ、ラッシュアジャスタ10の小型化や傾斜配置などで低圧室24内に作動油を貯留しにくい事情があるときにも、低圧室24内に十分な量の作動油を確保することができる。また、ポケット部27の油路36が断面直線状をなすため、低圧室24内に作動油を迅速に送り込むことができる。
さらに、周壁19にポケット部27が一体に設けられているため、プランジャ12とは別に低圧室24内に作動油を送る送油管などが不要となり、部品点数が増加するのを回避することができる。しかも、ポケット部27が周壁19にプランジャ油孔26の孔開け加工を行うのと同時に形成されるため、ポケット部27を形成する専用の加工工程を省くことができ、製造コストを低廉に抑えることができる。
<実施例2>
図5は、本発明の実施例2のポケット部27Aを示す。
このポケット部27Aは、全体として低圧室24に向けて略四半円弧状に膨出する形態をなしている。そして、ポケット部27Aの油路36Aは、周壁19のプランジャ周回溝25の下端部における曲面状の始端部36Bから上端開口37Aにかけて断面湾曲状に傾斜する形態になっている。
ポケット部27Aは、実施例1と同様、周壁19にプランジャ油孔26Aが孔開け加工されると同時に形成される。この場合に、孔開け加工用のポンチ50Aは、その前面が湾曲突面状の斜面51Aとされ、且つ前面上端に先鋭状の歯部52Aが突き出る形態とされている。また、実施例1と同様、ポケット部27Aの上端開口37Aは、周壁19にポンチ50Aの歯部52Aが切り入れられることで形成され、ポケット部27Aの油路36Aは、ポンチ50Aの斜面51Aと対応する形態で形成される。このため、低圧室24内の作動油の液面レベルがポケット部27Aの上端開口37Aで規定され、周壁19のプランジャ周回溝25の上端近くまで液面レベルが引き上げられる結果、低圧室24内に十分な量の作動油を確保することができる。
実施例2の場合、ポケット部27Aの油路36Aが低圧室24に向けて膨出する形態になっているため、単位時間当たりに油路36Aを通過する作動油の油量を増加させることができる。その結果、低圧室24内の作動油にキャビテーションが発生するのを回避することができる。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)ポケット部を形成するに際し、周壁に切り込みを入れる工程と、低圧室内に向けて変形させる工程とを間隔をあけて別々に行ってもよい。
(2)ラッシュアジャスタが常には上下方向に沿って配置される構成であってもよい。この場合も、車両の坂道停止などでラッシュアジャスタが一時的に横向きに傾斜することがあるので、本発明を適用することのメリットが大きい。
(3)ポケット部が断面略L字形の油路を有する形態であってもよい。
10…ラッシュアジャスタ
11…ボディ
12…プランジャ
18…底壁
19…周壁
23…弁孔
24…低圧室
26、26A…プランジャ油孔
27、27A…ポケット部
28…高圧室
35…切り込み
36、36A…油路
37、37A…上端開口

Claims (4)

  1. 筒状のボディと、前記ボディ内に往復移動可能に挿入される筒状のプランジャとを備え、前記プランジャ内には低圧室が区画され、前記ボディ内には前記プランジャの底壁との間に高圧室が区画され、前記プランジャの周壁にはプランジャ油孔が設けられ、前記プランジャ油孔を通して前記低圧室内に作動油が送られ、前記低圧室内に貯留された作動油が前記底壁に設けられた弁孔を通して前記高圧室に流れることが可能なラッシュアジャスタであって、
    前記周壁には、前記低圧室内に向けて変形し、且つ上向きに傾斜することで、前記プランジャ油孔を区画する形態をなし、上端開口で前記低圧室内の作動油の液面レベルを規定するポケット部が設けられ
    前記ポケット部が、前記周壁に対する前記プランジャ油孔の孔開け加工時の打ち込みによって変形する部分であることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 筒状のボディと、前記ボディ内に往復移動可能に挿入される筒状のプランジャとを備え、前記プランジャ内には低圧室が区画され、前記ボディ内には前記プランジャの底壁との間に高圧室が区画され、前記プランジャの周壁にはプランジャ油孔が設けられ、前記プランジャ油孔を通して前記低圧室内に作動油が送られ、前記低圧室内に貯留された作動油が前記底壁に設けられた弁孔を通して前記高圧室に流れることが可能なラッシュアジャスタであって、
    前記周壁には、前記低圧室内に向けて変形し、且つ上向きに傾斜することで、前記プランジャ油孔を区画する形態をなし、上端開口で前記低圧室内の作動油の液面レベルを規定するポケット部が設けられ、
    前記周壁には、周方向に沿った切り込みが入れられ、前記切り込みが前記ポケット部の上端開口の縁部として構成されることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  3. 前記ポケット部が、前記低圧室内に向けて突き出る断面直線状の油路を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のラッシュアジャスタ。
  4. 前記ポケット部が、前記低圧室内に向けて膨出する断面湾曲状の油路を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のラッシュアジャスタ。
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