JP6490558B2 - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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Description

本発明は、ラッシュアジャスタに関する。
特許文献1には、シリンダヘッドの凹部に挿入される筒状のボディ(アウタハウジング)と、ボディ内に摺動可能に挿入されるプランジャ(インナハウジング)とを備えたラッシュアジャスタが開示されている。ボディの頂部は、ロッカアームの荷重を受ける半球面状のピボットになっている。プランジャには、オイル供給口が開口して設けられ、オイル供給口の近傍に、位置決めピン(位置決め部)が圧入により装着されている。位置決めピンの端部は、シリンダヘッドのピン孔に嵌入されている。プランジャの内部にはオイル供給口と連通するリザーバ室が設けられ、プランジャとボディとの間には高圧室が区画して設けられている。プランジャの一端には、高圧室とリザーバ室とをチェックバルブで開閉可能に連通するオイル通路が貫通して設けられている。
シリンダヘッド内を流れるオイルは、オイル供給口からリザーバ室に貯留され、さらにリザーバ室からオイル通路を経て高圧室に充填される。プランジャは、高圧室の油圧に応じてボディ内を軸方向に摺動することが可能とされている。このラッシュアジャスタの場合、オイル供給口が常に上方に開口するように位置決めピンが取り付けられているため、エンジン停止時にリザーバ室内のオイルがオイル供給口から抜け出るのを防止することができる。
特開昭62−282105号公報
ところで、エンジン停止時にリザーバ室にエアが滞留していると、その後の再始動時にリザーバ室に作動油が流れ込みにくくなり、またエアが高圧室に侵入することで、高圧室の圧力調整が適正になされないおそれがある。これに対し、上記従来のものには、リザーバ室に溜まったエアを抜くための空気抜き溝が確保されている。しかし、この空気抜き溝はプランジャの端面の一部に形成されるに過ぎない。このため、リザーバ室に溜まったエアは、オイル供給口から空気抜き溝を経てラッシュアジャスタとシリンダヘッドとのクリアランスに入り、さらにクリアランスからシリンダヘッドのピン孔内の隙間を伝って大気に排出されることになる。ここで、例えば、ラッシュアジャスタとシリンダヘッドとの間の組み付け誤差等によってクリアランスがなくなると、エアが排出されず、リザーバ室にエアが溜まった状態を解消することができなくなる。一方、リザーバ室のエアを適正に排出するべく、ラッシュアジャスタとシリンダヘッドとのクリアランスを厳密に管理しようとすると、製造が難しくなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リザーバ室に溜まったエアを簡単な構造で抜くことができるラッシュアジャスタを提供することを目的とする。
本発明に係るラッシュアジャスタは、シリンダヘッドに組み込まれ、給油孔を有する筒状のアウタハウジングと、前記アウタハウジング内に挿入され、前記給油孔と連通するリザーバ室を有し、前記リザーバ室に弁部を介して連通する高圧室の圧力に応じて前記アウタハウジング内を摺動するインナハウジングと、前記アウタハウジング側から突出して前記シリンダヘッドに係止され、前記給油孔が所定位置に開口するように前記シリンダヘッドに対して前記アウタハウジングを位置決めする位置決め部と、を備え、前記位置決め部は、一端側が前記リザーバ室と連通し、他端側が大気に開放される通気路を有しているところに特徴を有する。
位置決め部によって、シリンダヘッドに対するアウタハウジングの位置決めを行い、リザーバ室内の作動油が漏れ出ない位置に給油孔を配置することができるため、リザーバ室に十分な作動油を貯留することができる。また、リザーバ室に溜まったエアを位置決め部の通気路を通して抜くことができる。さらに、こうして位置決め部がアウタハウジングの位置決め機能とエア抜き機能とを兼ね備えることにより、ラッシュアジャスタ全体の構造を簡素化することができる。
本発明の実施例1において、ラッシュアジャスタが組み込まれた動弁装置の断面図である。 図1の要部拡大図である。 位置決め部の通気路を横切る断面図である。 実施例2の図3相当図である。 実施例3の図3相当図である。 実施例4の図2相当図である。 実施例5のエア抜き経路を示す要部拡大図である。 実施例6のエア抜き経路を示す要部拡大図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記位置決め部は前記アウタハウジングとは別体とされ、前記アウタハウジングには前記位置決め部を嵌挿させる挿入孔が設けられている。これによれば、アウタハウジングに位置決め機能とエア抜き機能のいずれも設ける必要がないため、アウタハウジングをより簡単な構造にすることができる。
前記リザーバ室と前記給油孔とを連通する連通路が前記インナハウジングの壁に設けられ、前記通気路の一端が前記連通路に開口している。通気路が連通路を介してリザーバ室に連通しており、リザーバ室に直接開口していないため、使用時にリザーバ室に貯留される作動油が通気路を通して漏れ出る事態を回避することができる。
前記アウタハウジングの外壁には、前記通気路の他端側から前記シリンダヘッドの外面に向けて延出する誘導溝が設けられている。これによれば、リザーバ室に溜まったエアが通気路から誘導溝を経て大気に排出される。こうした誘導溝が設けられることで、位置決め部をシリンダヘッドの外面から離れた位置に配置することができ、シリンダヘッドに対するラッシュアジャスタの組み付けの自由度を高めることができる。
<実施例1>
以下、実施例1を図1〜図3によって説明する。実施例1のラッシュアジャスタ10は、自動車の内燃機関の動弁装置に組み込まれる。動弁装置は、図1に示すように、ラッシュアジャスタ10に加え、バルブ50、ロッカアーム80及びカム70を備えている。
ラッシュアジャスタ10は、シリンダヘッド90の外面に開口する有底の取付孔91に挿入される。取付孔91の開口は斜め下向きに開口しており、ラッシュアジャスタ10はその軸線を斜め下側に向けて設置される。取付孔91の内周下面には、シリンダヘッド90の油路92(オイルギャラリー)が開口して連通している。また、シリンダヘッド90には、取付孔91の奥面から外面にかけて延出する嵌合孔93が設けられている。嵌合孔93には後述する位置決め部60が嵌合して挿入される。
バルブ50は、吸気又は排気ポート95を開閉可能にシリンダヘッド90に組み込まれている。また、ロッカアーム80は、ラッシュアジャスタ10の一端部(後述する支承部22)とバルブ50の一端部との間に架設されている。
カム70は、ロッカアーム80に回転可能に支持されたローラ82と摺動可能に配置されている。エンジンの駆動によりカム70が回転すると、ロッカアーム80がラッシュアジャスタ10の一端部を支点として揺動し、バルブ50が上下動して吸気又は排気ポート95が開閉される。
続いて、ラッシュアジャスタ10について具体的に説明する。ラッシュアジャスタ10は、図2に示すように、筒状のアウタハウジング11と、アウタハウジング11内に挿入されるインナハウジング12と、アウタハウジング11に組み付けられる位置決め部60とを備えている。さらに、インナハウジング12は、アウタハウジング11の内周面に摺動可能な筒状のアウタプランジャ13と、アウタプランジャ13に挿入される筒状のインナプランジャ14とを有している。
アウタハウジング11は、シリンダヘッド90の取付孔91に嵌合可能なサイズのケーシングであって、円盤状の奥壁15と、奥壁15の外周から延出する円筒状の周壁16とからなる。奥壁15は、周壁16よりも厚肉とされ、アウタハウジング11が取付孔91に挿入された状態で、取付孔91の底面に当接して配置され、その上端側となる位置(アウタハウジング11の軸芯に対して偏芯した位置)に、挿入孔17を有している。挿入孔17は、断面円形であって(図3を参照)、奥壁15の厚み方向に貫通する形態とされ、シリンダヘッド90の嵌合孔93と連通して配置される。挿入孔17には位置決め部60が嵌合して挿入される。
周壁16には、アウタハウジング11が取付孔91に挿入された状態で上側の奥壁15寄りの位置に、給油孔18を有している。給油孔18は、断面円形であって、周壁16の厚み方向の貫通する形態になっている。また、周壁16の奥壁15寄りの位置には、環状凹部19が周設されており、環状凹部19の奥面に給油孔18が開口している。環状凹部19は、取付孔91に臨み、油路92に連通している。
アウタプランジャ13は、略半球面状の頂面21を有する中実状の支承部22と、支承部22の外周から延出する円筒状の包囲壁23とからなる。インナハウジング12がアウタハウジング11に挿入された状態では、支承部22が周壁16の開口端から外側に突出し、包囲壁23が周壁16の内周面に軸方向及び周方向に摺動可能に挿入される。包囲壁23の端縁と奥壁15との間は、通油路24として開いている。包囲壁23の端部側の外周面は、環状凹所25が周設されており、環状凹所25と通油路24は、給油孔18と挿入孔17とに連通して配置される。また、支承部22の頂面21は、ロッカアーム80の端部が摺動する摺動領域になっている。
インナプランジャ14は、円盤状の端壁26と、端壁26の外周から延出する円筒状の筒壁27とを有している。インナプランジャ14がアウタプランジャ13に挿入されると、端壁26が支承部22と対向して配置され、筒壁27が包囲壁23の内周面に軸方向及び周方向に摺動可能に挿入される。アウタハウジング11内のうち、端壁26、支承部22及び筒壁27によって囲まれる内側空間は、高圧室28として構成される。インナハウジング12内は、端壁26と筒壁27とに区画されたリザーバ室29(低圧室)として構成される。
筒壁27の開口端は、アウタハウジング11の奥壁15に当接する部分と、奥壁15から離間した凹状の切欠部31とからなる。また、筒壁27には、断面円形の油孔32が厚み方向に貫通して設けられている。油孔32は、筒壁27に周設された環状溝33の奥面に開口している。
端壁26の中央部には、断面円形の弁孔34が厚み方向に貫通して設けられている。高圧室28には、球形の弁体35が収容されている。弁体35は、ケージ状のリテーナ36に収容され、第1スプリング37によって弁孔34を閉じる方向に付勢されている。また、高圧室28には、支承部22の内面に形成された段差部分とリテーナ36の開口端側との間に、第2スプリング38が配置されている。インナプランジャ14とアウタプランジャ13とは、第2スプリング38によって互いに離反する方向に付勢されている。
位置決め部60は、断面円形のピン部材であって、シリンダヘッド90の嵌合孔93とアウタハウジング11の挿入孔17とに跨って挿入される。位置決め部60がアウタハウジング11とシリンダヘッド90の双方に係止されることにより、アウタハウジング11が取付孔91内で軸周りに回転するのが規制され、且つ、シリンダヘッド90に対してアウタハウジング11が位置決めされた状態に保持される。位置決め部60の中心部には、通気路61が軸方向に貫通して設けられている。通気路61は、位置決め部60の外径の半分以下の直径を有する断面円形のオリフィスとされている。
次に、動弁装置に組み込まれたラッシュアジャスタ10の動作及び作用効果について説明する。
組み付けに際し、アウタハウジング11がシリンダヘッド90の取付孔91に挿入されると、アウタハウジング11側から外側に突出する位置決め部60もシリンダヘッド90の嵌合孔93に挿入される。図2に示すように、位置決め部60が組み付けられると、通気路61の一端は通油路24及び切欠部31(以下、連通路39という)を介してリザーバ室29に連通する位置に配置され、通気路61の他端は嵌合孔93を介して大気に開放される位置に配置される。また、位置決め部60がアウタハウジング11とシリンダヘッド90とに跨って組み付けられることにより、シリンダヘッド90に対するアウタハウジング11の位置決めがなされ、アウタハウジング11の給油孔18が常に上向きに開口するように規定される。
エンジン駆動時にシリンダヘッド90の油路92を流れる作動油は、環状凹部19、給油孔18、環状凹所25及び連通路39を通ってリザーバ室29に貯留され、さらに弁孔34を経て高圧室28に充填される。ここで、アウタプランジャ13の支承部22に対してロッカアーム80側から押圧力が付与されると、弁体35が弁孔34を閉じて高圧室28が密閉され、高圧室28の油圧によって支承部22が定位置に維持される。一方、カム70の回転によってロッカアーム80側からの押圧力が減少すると、高圧室28の容積が増加し、アウタプランジャ13がアウタハウジング11の内周面を摺動して、支承部22がアウタハウジング11の開口端から突き出た状態になる。同時に、弁体35が第1スプリング37のばね力に抗して弁孔34から離れ、作動油がリザーバ室29から弁孔34を経て高圧室28に流入し、高圧室28に作動油が満たされる。その後、アウタプランジャ13の移動が停止すると、弁体35が第1スプリング37のばね力に付勢されて弁孔34を閉じ、高圧室28が密閉される。こうして、アウタプランジャ13がアウタハウジング11に対して軸方向に摺動することにより、ロッカアーム80に対する支承部22の支持位置が変動し、バルブクリアランスが適正に調整される。
ところで、仮に、給油孔18が下向きに開口しているとすると、エンジン停止時にリザーバ室29に貯留された作動油が給油孔18から漏れ出るおそれがある。しかし、本実施例の場合、給油孔18は位置決め部60によってリザーバ室29より上方(重力方向上方)に位置する状態が担保されているため、リザーバ室29内の作動油が漏れ出るのを効果的に防止することができる。
また、本実施例においては、エンジン停止時にリザーバ室29に侵入したエアは、連通路39から通気路61及び嵌合孔93を経て大気に排出される。したがって、その後の再始動時にリザーバ室29内に作動油が円滑に流れ込むことができるとともに、高圧室28にエアが移行する事態を防止することができる。とくに、位置決め部60に通気路61が設けられ、位置決め部60が位置決め機能とエア抜き機能とを兼ね備えるため、両機能が別々の部位に設けられるよりもラッシュアジャスタ10全体の構成を簡素化することができる。しかも、位置決め部60がアウタハウジング11とは別体とされているため、アウタハウジング11をより簡単な構造にすることができる。
また、リザーバ室29と給油孔18とを連通する連通路39がインナハウジング12の筒壁27及び包囲壁23に設けられ、通気路61の一端が連通路39に開口していてリザーバ室29に直接開口していないため、使用時にリザーバ室29に貯留される作動油が通気路61を通して大気に漏れ出る事態を回避することができる。
<実施例2>
図4は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、位置決め部60Aの通気路61Aが実施例1とは異なる。この通気路61Aは、位置決め部60Aの外周面に開口しつつ位置決め部60Aの全長に亘って延出する断面弧状の溝とされ、アウタハウジング11の挿入孔17の内周面及びシリンダヘッド90の嵌合孔93の内周面との間に区画されている。図示する通気路61Aは、断面優弧状であるが、断面劣弧状であってもよい。その他は、実施例1と同様である。
<実施例3>
図5は、本発明の実施例3を示す。実施例3は、実施例2と同様、位置決め部60Bの通気路61Bが実施例1とは異なる。この通気路61Bは、位置決め部60Bの外周面に開口しつつ位置決め部60Bの全長に亘って延出する断面直線状の溝とされ、アウタハウジング11の挿入孔17の内周面及びシリンダヘッド90の嵌合孔93の内周面との間に区画されている。通気路61Bの路面はフラット面(平坦面)になっている。その他は、実施例1と同様である。
<実施例4>
図6は、本発明の実施例4を示す。実施例4の場合、ラッシュアジャスタ10の構造は実施例1と同様であるが、シリンダヘッド90に嵌合孔93が無く、位置決め部60の他端側がシリンダヘッド90の外側に直接露出している点で実施例1とは異なる。具体的には、取付孔91の一角がシリンダヘッド90の外面に開口しており、この開口を通して、位置決め部60とアウタハウジング11の奥壁15とが露出している。また、位置決め部60の通気路61の他端は大気に直接開放されている。このように、シリンダヘッド90に対するラッシュアジャスタ10の取り付け位置によっては、嵌合孔93を形成しなくて済み、シリンダヘッド90側の構造を簡素化することができる。
<実施例5>
図7は、本発明の実施例5を示す。実施例5は、エア抜き経路が実施例1とは異なり、アウタハウジング11に誘導溝45が設けられている。また、実施例5の場合、シリンダヘッド90の嵌合孔93は、有底孔とされ、大気に直接開放されていない。位置決め部60の他端部は、嵌合孔93に遊嵌されている。
誘導溝45は、アウタハウジング11の奥壁15の外面において径方向に延出し、一端が挿入孔17に開口し、他端が奥壁15の外周に開口する細溝状の形態になっている。ラッシュアジャスタ10がシリンダヘッド90の取付孔91に挿入されると、誘導溝45の他端がシリンダヘッド90の外面に開放される。このため、リザーバ室29に溜まったエアは、通気路61から嵌合孔93内を通過して誘導溝45を経て大気に排出される。実施例5によれば、嵌合孔93をシリンダヘッド90の外面に開口する位置に設ける必要がなく、シリンダヘッド90に対するラッシュアジャスタ10の組み付けの自由度を高めることができる。
<実施例6>
図8は、本発明の実施例6を示す。実施例6は、実施例5の変形例であって、位置決め部60Cの外周面に凹溝状に通気路61Cが全長に亘って延出して設けられており、この通気路61Cが誘導溝45に開口して連通する構造になっている。ここで、位置決め部60Cの他端部の外周面は、通気路61Cと対応する部位を除いて、嵌合孔93の内周面にほぼ隙間なく当接している。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)本発明のラッシュアジャスタは、アウタハウジングが筒状のボディで、インナハウジングが単体のプランジャ(アウタプランジャとインナプランジャとに分かれていない一つの部材)からなり、プランジャ内にリザーバ室が区画されるとともに、ボディとプランジャとの間に高圧室が区画され、プランジャの底壁に弁孔が設けられ、プランジャの頂部がロッカアームを支持する構造であってもよい。
(2)位置決め部は、アウタハウジングの奥壁に一体に設けられていてもよい。
(3)位置決め部は、アウタハウジングの周壁に設けられていてもよい。
(4)位置決め部の断面形状は、円状(実施例1等)、弧状(実施例2)、直線状(実施例3)に限らず、例えば、四角形等の多角形であってもよい。
(5)給油孔は、位置決め部によってリザーバ室内の作動油が漏れ出ない位置に配置されていればよく、例えば、アウタハウジングの周壁に横向きに開口していてもよい。
10…ラッシュアジャスタ
11…アウタハウジング
12…インナハウジング
17…挿入孔
18…給油孔
28…高圧室
29…リザーバ室
34…弁孔(弁部)
35…弁体(弁部)
39…連通路
45…誘導溝
60、60A、60B、60C…位置決め部
61、61A、61B、61C…通気路
90…シリンダヘッド

Claims (4)

  1. シリンダヘッドに組み込まれ、給油孔を有する筒状のアウタハウジングと、
    前記アウタハウジング内に挿入され、前記給油孔と連通するリザーバ室を有し、前記リザーバ室に弁部を介して連通する高圧室の圧力に応じて前記アウタハウジング内を摺動するインナハウジングと、
    前記アウタハウジング側から突出して前記シリンダヘッドに係止され、前記給油孔が所定位置に開口するように前記シリンダヘッドに対して前記アウタハウジングを位置決めする位置決め部と、を備え、
    前記位置決め部は、一端側が前記リザーバ室と連通し、他端側が大気に開放される通気路を有していることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 前記位置決め部は前記アウタハウジングとは別体とされ、前記アウタハウジングには前記位置決め部を嵌挿させる挿入孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のラッシュアジャスタ。
  3. 前記リザーバ室と前記給油孔とを連通する連通路が前記インナハウジングの壁に設けられ、前記通気路の一端が前記連通路に開口していることを特徴とする請求項1又は2記載のラッシュアジャスタ。
  4. 前記アウタハウジングの外壁には、前記通気路の他端側から前記シリンダヘッドの外面に向けて延出する誘導溝が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のラッシュアジャスタ。
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