JP6401696B2 - 壁高欄用ブロック - Google Patents
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Description
壁高欄を現場打ちコンクリートにより構築する場合には、鉄筋の配筋、型枠の設置、コンクリート打設・養生等を必要とするため、手間と時間がかかる。そのため、プレキャスト製の壁高欄を採用することにより、工期短縮化を図る場合がある(例えば、特許文献1,2参照)。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、下位構造への影響が少なく、かつ、耐衝撃性を有した壁高欄を構築することを可能とした壁高欄用ブロックを提供することを課題とする。
かかる壁高欄用ブロックによれば、耐衝撃性の高い繊維補強コンクリートを使用しているため、部材のスリム化による軽量化を可能としている。
また、リブにより耐衝撃性を確保しているため、衝突に対する安全性を確保できる。
なお、前記本体部の前面と前記基礎部の上面との角部にハンチ部が形成されており、前記ハンチ部には、前記本体部を挟んで前記分割空間と対向する位置にボルト用凹部が形成されているのが望ましい。
さらに、前記頭部に埋設された吊インサートを備えていれば、壁高欄用ブロックを揚重機等によって容易に吊持することができる。
壁高欄用ブロック1は、図1に示すように、床版2の側端部に、橋軸方向に沿って連設される。本実施形態の床版2は、鋼製(いわゆる鋼床版)であるが、床版2を構成する材料は限定されない。
壁高欄用ブロック1の外側には、遮音壁3が並設されている。遮音壁3は、床版2の側端面に固定された取付部材31を介して立設された支柱32を利用して形成されている。支柱32は、張出ブラケット33および貫通ボルト34を介して壁高欄用ブロック1(頭部12)に固定されている。なお、遮音壁3の構成および取付方法は限定されるものではない。
壁高欄用ブロック1は、図1および図2に示すように、本体部10、基礎部11、頭部12、一対の側板部13,13、複数のリブ14,14,…およびハンチ部15を備えている。
壁高欄用ブロック1の大きさは限定されるものではないが、本実施形態の壁高欄用ブロック1は、橋軸方向の長さが2m、高さが1.05m、厚さ(基礎部11の幅)が0.4mに形成されている。本実施形態では、工場等において生産されたプレキャスト製の壁高欄用ブロック1を搬入して、現地にて床版2に固定する。
本実施形態の基礎部11は、幅(橋軸方向と直交する方向の長さ)が400mm、厚さが50mmを呈しているが、基礎部11の寸法は限定されるものではない。
図3(a)に示すように、基礎部11には、後記するボルト用凹部15aおよび分割空間17aの各々の位置に対応して、貫通孔11aが形成されている。なお、各ボルト用凹部15aおよび各分割空間17aに形成される貫通孔11aの数は限定されるものではない。
また、基礎部11の四隅近傍には、高さ調整ボルト6が設けられている。本実施形態では、壁高欄用ブロック1の長手方向両端部に形成されたボルト用凹部15a,15aおよび分割空間17a,17aにそれぞれ高さ調整ボルト6が設けられている。
高さ調整ボルト6は、基礎部11を貫通するように設けられたボルト61と、基礎部11に埋め込まれたナット62により構成されている。ボルト61は、ナット62に螺合されているとともに、先端が基礎部11の下面から突出している。また、ボルト61の頭部は、基礎部11の上面から突出している。
本実施形態の頭部12は、250mmの幅(橋軸方向と直交する方向の長さ)を有している。また、頭部12は、壁高欄用ブロック1の長手方向中央部の厚さが(高さ)がそれ以外の部分よりも大きくなっている。なお、頭部12の形状は限定されるものではなく、例えば、全長にわたって同一の厚さを有していてもよい。
図2(a)および(b)に示すように、頭部12の両側端には、箱抜き12a,12aが形成されている。箱抜き12aは、頭部12の上面と側面(他の壁高欄用ブロック1側の面)との角部に形成されていて、上面および側面が開口している。なお、箱抜き12aの形状は限定されるものではないが、本実施形態では、長方形状に形成されている。
また、頭部12には、上面に開口する吊インサート16,16が埋め込まれている。本実施形態では、各壁高欄用ブロック1に2つの吊インサート16を埋め込んでいるが、各壁高欄用ブロック1に埋め込まれる吊インサート16の数は限定されない。また、吊インサート16は、壁高欄用ブロック1の前面または裏面に開口するように埋め込まれていてもよい。さらに、吊インサート16は、必要に応じて埋め込めばよく、省略してもよい。
側板部13の外面(隣接する他の壁高欄用ブロック1側の面)には、凹部13a,13aが形成されている。凹部13aは、側板部13の上部に形成されている。本実施形態では、上下2箇所に四角錐台状の凹部13a,13aが形成されているが、凹部13aの形状、数および配置は限定されない。
本実施形態では、7枚のリブ14,14,…が等間隔で形成されている。また、リブ14は、厚さが70mmに形成されている。なお、リブ14の数、ピッチおよび厚さ等は限定されない。
ハンチ部15には、複数のボルト用凹部15aが形成されている。ボルト用凹部15aは、本体部10を挟んで分割空間17aと対向する位置に形成されている。
ボルト用凹部15aは、基礎部11の上面が露出するように形成されている。基礎部11には、貫通孔11aが形成されている。貫通孔11aには、固定用のPC鋼棒4の挿通がされる。
続いて、分割空間17aの底部(基礎部11)およびボルト用凹部15aの底部(基礎部11)に形成された貫通孔にPC鋼棒4を挿通し、PC鋼棒4を利用して壁高欄用ブロック1を床版2に固定する(図4(a)および(b)参照)。
このとき、壁高欄用ブロック1と床版2との間に間詰材5を介設する。間詰材5は、予め床版2の壁高欄用ブロック1の設置個所に敷均しておいてもよいし、壁高欄用ブロック1を所定の位置に配置した状態で、壁高欄用ブロック1と床版2との隙間に充填してもよい。本実施形態では間詰材5として、無収縮モルタルを使用するが、間詰材5を構成する材料は限定されない。
PC鋼棒4に所定の引張力が導入されるようにナット4aを締付けたら、ボルト用凹部15aに間詰材5(無収縮モルタル)を充填する。なお、本実施形態では、壁高欄用ブロック1と床版2との間とボルト用凹部15aに対して同じ材料の間詰材5を充填したが、それぞれ異なる材料を充填してもよい。また、分割空間17aに対しても、必要に応じて間詰材5を充填してもよい。さらに、間詰材5に使用する材料は限定されるものではなく、例えばグラウトであってもよい。
図4(a)および(b)に示すように、隣り合う壁高欄用ブロック1同士の間にも間詰材5を充填する。間詰材5は、凹部13aに充填された状態で硬化する。硬化した間詰材5は、凹部13aと噛み合うことで、せん断キーとして機能する。
また、壁高欄用ブロック1同士の間に注入された間詰材5は、箱抜き12a内にも充填される。なお、箱抜き12a,12aには、両壁高欄用ブロック1,1に跨がるように、鋼製プレート(図示せず)を挿入するのが望ましい。
また、リブにより耐衝撃性を確保しているため、本体部10の壁厚が薄くても、衝突に対する安全性を確保できる。
側板部13の外面に形成された凹部13aに間詰材5(目地材)が入り込むことで、せん断キーが形成されるため、壁高欄用ブロック1同士のずれに対する抵抗性(せん断抵抗性能)が向上する。さらに、頭部12の両側端に形成された箱抜き12aには、間詰材5を充填するとともに、隣り合う壁高欄用ブロック1,1に跨って鋼製プレートを挿入することで、壁高欄用ブロック1同士のずれに対する抵抗性が更に増加されている。
頭部12に埋設された吊インサート16を利用することで、壁高欄用ブロック1の揚重機等による吊持が容易となり、施工性が向上する。また、吊インサート16は、遮音壁3の支柱2の張出ブラケット33を固定する際に使用することができる。
壁高欄の一部に損傷を受けた場合には、損傷した壁高欄用ブロック1を別途工場生産した壁高欄用ブロック1に交換するのみで補修が完了する。そのため、現場打ちコンクリートにより形成された壁高欄と比較して、損傷箇所の補修を簡易かつ早期に行うことができ、ひいては、供用中の道路の補修に要する車線規制の時間短縮が可能である。
例えば、壁高欄用ブロック1の設置個所は、高架橋形式の高速道路に限定されるものではなく、あらゆる道路の側端に設置することが可能である。
また、リブ14に、橋軸方向に貫通する貫通孔を形成しておくことで、電気配管を壁高欄用ブロック1内に配置してもよい。
また、凹部13aは、必ずしも形成する必要はない。また、箱抜き12aも必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。
10 本体部
11 基礎部
12 頭部
12a 箱抜き
13 側板部
13a 凹部
14 リブ
15 ハンチ部
15a ボルト用凹部
16 インサート
17 空間
17a 分割空間
2 床版
Claims (4)
- 繊維補強コンクリート製の壁高欄用ブロックであって、
板状の本体部と、
前記本体部の前面側および裏面側に張り出すように当該本体部の下端に形成された基礎部と、
前記本体部の裏面側に張り出すように当該本体部の上端に形成された頭部と、
前記本体部の裏面、前記基礎部の上面および前記頭部の下面により囲まれた空間を複数の分割空間に分割するように間隔をあけて形成された複数のリブと、を備えていることを特徴とする、壁高欄用ブロック。 - 前記空間の両側端を遮蔽する一対の側板部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の壁高欄用ブロック。
- 前記頭部の両側端に箱抜きが形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の壁高欄用ブロック。
- 前記本体部の前面と前記基礎部の上面との角部にハンチ部が形成されており、
前記ハンチ部には、前記本体部を挟んで前記分割空間と対向する位置に、ボルト用凹部が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の壁高欄用ブロック。
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